麻里愛

登録日:2018/10/06 Sat 10:09:16
更新日:2024/03/29 Fri 21:41:28
所要時間:約 7 分で読めます




両津さん…ね すてきな方!


麻里愛とは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物である。

CV:麻生かほ里(テレビアニメ)
演:斉藤レイ(舞台)


プロフィール


生年月日:5月5日
年齢:推定20代前半(作中で成人式を迎えている)
身長:169cm
体重:48kg
血液型:O型
出身地:ニューヨーク(アニメ版では東京都出身)


人物


警視庁葛飾警察署交通課に所属する婦警で亀有公園前派出所に勤務している。階級は巡査。
登場当初は一般人であったが、登場して間もなく警察官となる。
名前の読みは「あさと あい」だが、漢字を音読みすると「マリア」と読める事から周囲からは「マリア」と呼ばれている。なお「マリア」は原作では両津が命名したが、アニメ版では愛本人が名乗っている。

黒のロングヘアが美しい人物で顔立ちも整っている。
とてもか細い声で話し、語尾に「~ですわ」「~ますわ」とつける事が多い。
勤務中は婦警用の制服を着ているが、他の婦警とは違って紫を基調としている。

見た目は日本的な美女だが実は男性
以前は「麻里竜二」というリングネームでキックボクサーとして活躍していた。
50戦50勝の無敵のチャンピオンであったが、顔と体がアンバランスであったため女性に全然モテなかった。
だがある日、自分のコーチであった岩鉄岩男の男らしさに惚れ、岩鉄に振り向いてもらうために女性に生まれ変わる事を決意。
キックボクサーを辞めてシェイプアップで徹底的に肉を落とし、女性と見紛う程の容姿を手に入れ男性にモテ始める。
だが皮肉な事に、自分の思いを伝える前に岩鉄は海外へ旅立ってしまった。

傷心していた時に両津と出会い、彼が岩鉄に似ていた事で一目惚れする。
彼と一緒にいたいという理由で警察官となり、派出所所属となった後は彼の身の回りの世話をするようになった。

登場当時はニューハーフブームであったためそれに便乗して登場したキャラだが手術は行っていない。
今で言うところの男の娘か女装男子に近く、豊満な胸は実はパッドで、下半身には両津と同じモノがついている。
本人も 「本当は胸が真っ平」 なことを気にしている様である*1

だが見た目はほとんど女性なので、マリアが男湯に入る度に大騒ぎとなる。
登場してしばらくは“男同士”だから問題ないという事でニコニコ寮で両津と暮らす。
だがしばらくしてマリアを“女”と勘違いした上層部からの命令で女子寮で暮らすようになった。
一見大問題になりそうだが、同僚の婦警は拒否する事無くマリアの女子寮への入居を受け入れている。
アニメ版ではイメージの中でよく の文字をバックに、 筋骨隆々の裸体に褌一丁(乳首は髪ブラで隠されている)の姿で仁王立ち させられていた。
また、未だにマリアの前で恥ずかしがる本田達の前で両津が悪ふざけでマリアのバスタオルを取った事があり、こちらでは多少ガタイはよいもののピンクの背景に悲鳴を上げるマリアの 全裸(肝心な部分は恥ずかしがるマリアが手で隠している) とスタッフの悪ノリの如き場面がお茶の間に流されたことも。

登場からしばらく経った後に両津を巡る恋のライバル・早矢が登場したため、対抗するために天国警察の花山理香の魔法によって女性にしてもらう
麗子並の抜群のプロポーションを手に入れ戸籍も女性に変えてもらっており、肉体に関しては後述する妹の稟の姿をコピーしている。
女性となった当初は感性がより女性っぽくなった事で両津に対する恋心も少しだけ冷めてしまったようであったが、直後の回で両津に夜這いを仕掛けていたり、
女子寮の自室を両津の写真や合成音声で埋め尽くしていたり、両津を愛する心はよりエスカレートしている模様である。

ちなみにアニメ版には早矢が登場しないからか、2018年に制作されたNHKの短編アニメも含めて男のままである。

好きなものは勿論両津。彼の事は常に「両様」と呼んでいる。
自宅は自作の両津グッズで溢れており、壁も両津のポスターで埋め尽くされている。
両津以外の派出所のメンバーでは麗子と組む事が多い。
父・母・妹の4人家族。
父親は翻堕羅拳法の創始者・麻里晩であるが、その拳法はまるで子供の喧嘩のようなのでマリアは継ぐ事をとても嫌がっている。


性格


母親が女の子を欲しがっていたので、幼少の頃から女の子らしい習い事を厳しくしつけられる*2
そのため男性とは思えないほど上品で優しい性格となった。
一人称は、キックボクサーだった頃は「僕」であったが、女性のような外見となってからは「私」或いは「マリア」を使っている。
とても一途な性格で、両津と知り合って以降ずっと彼の事を想い続けている。なお両津が他の女性と関係を持とうとすると激しく嫉妬し、両津本人や周囲に対し攻撃したりする。
しかし女性になってからは両津のがさつで不潔なところを気にするようになり、今まで眼中になかった中川等のイケメンに目移りすることも。
性別が変わった事で食べ物の好みも変わった。

ただし性別の変遷抜きに両津の趣味に対してはピンと来ないようで、両津がオモチャを集めたりアニメを見ることに関してはよく困惑の感情を見せている。
また両津がよく歌っている曲もマニアックなせいか「よくわからない」とのこと。

積極的な性格で、両津を追いかけたいという理由だけで警察官を志し、派出所勤務となった後もニコニコ寮に押しかけて両津と同棲するようになる。
女性になるとますます積極的になり、両津に夜這いをかけようとした事もあった。
その反面押しに弱いところもあり、両津の悪巧みを止めきれず見て見ぬふりをする事も。


能力・特技


父親に幼い頃から格闘技を教わり、キックボクシングでは無敗を誇っていたので、作中でも一二を争うほどのパワーを誇る。
初登場時には手加減して蹴っただけでスチール製のロッカーの扉をひしゃげさせ、両津の知人である屈強な男性を木の上までふっ飛ばしている。
他にも外国人レスラーを次々と叩きのめし、現役時代の技「空中飛び膝蹴り」を披露した事でプロレス団体からスカウトが来た事もある。
勿論女だと勘違いされ女子プロとしてスカウトされたが。
女性になってからはパワーが少し落ちたそうだが、そう言う割には衰えているような描写は全くない。
サッカーはド素人であったが、蹴ったボールがゴールネットを突き破り、車をフッ飛ばすなど、出る漫画を間違えているレベルの威力を発揮した。

母親から料理や華道等を厳しくしつけられたので、家事全般が得意。
特に料理は母親が料理研究家であったのでプロも舌を巻くほどの腕前である。
5年間散らかり放題だった両津の部屋も数時間で綺麗にし、両津の健康を考えてカロリーを計算した料理を毎日作っている。
そのおかげで両津は健康的な生活が送れるようになったが、そのせいで両津の体の抵抗力が弱くなってしまった。

車の運転が苦手で、車の知識も豊富とは言い難い。
交通課所属でありながら車を暴走させ電柱に激突させた事がある。そのためか、麗子と組んだ際にはコンピュータ操作を主にしていた*3

「両津への愛」を原動力に動いている所があり、 両津を美しく撮影するためだけに カメラの技術を独学で研鑽していった結果、
ズブの素人だった当初から瞬く間にプロカメラマン並の技術に至った事もある。


経歴


17歳の頃までは「麻里竜二」の名前でキックボクサーとして活躍。
対戦成績は50戦50勝の負けなしであり、ボディービルコンテストで優勝を果たした事もある。
19歳には「無敵のキッカー」として金と名誉を手にするが、顔と体がアンバランスだったうえに習い事も女性らしいものであったため、女性には全くもてずバカにされる事もあった。
もてない原因が自分の女顔である事を知ると、こんな顔に生まれた事を恨み荒んだ生活を送るようになる。
そんなある日、恩師である岩鉄に「女にモテないぐらいで情けない」と叱責され「お前が女に生まれていたらプロポーズをしていたかもしれない」と意外な告白をされる。
その告白に衝撃を受けて、コーチのためにボクサーを辞めて女になる事を決意。
アニメ版では上記のような描写はなく、自分から岩鉄を心から愛し女性になったと語っている。
シェイプアップで徹底的に肉を落として女性のような美しい姿となるものの、目標であった岩鉄は海外へ旅立ってしまった。
岩鉄は連絡先も全く告げずに旅立ってしまったらしく、結局連載終了まで一度も麻里愛と再会することはなかった。

しかしその直後に両津と出会い、岩鉄に容姿がそっくりだった彼に一目惚れする。
そして両津の側にいたいという理由で警察官を目指し、彼と出会って数週間で警察官になり派出所勤務となった。

派出所勤務となった後はニコニコ寮に押しかけ、両津と同棲するようになる。
そのおかげで両津の生活も改善されたが、ほどなくして上からの命令で女子寮に住むようになった。
離れて生活するようになっても両津への愛は変わらなかったが、葛飾署勤務となった早矢が両津に好意を寄せるようになった事で焦りを見せる。
しかも両津に「マリアは男だから結婚は無理」とはっきり言われてしまい、ショックのあまり泣きながら走り去ってしまった。
そこで両津に振り向いてもらうために、かつて一度だけマリアを女にした花山に頼み、再び女にしてもらう。
こうして恋路を阻むものはなくなった。…かと思われたが、女性になった事で心境も変化し、両津に対してやや冷たく振舞うようになった。
しかし連載終盤では、再び両津に対して一途な愛を向ける様になっていた。

と言うかほぼ女性になって感覚の違いに戸惑っていた回が一番両津に冷たかったピークとも言え、
登場回数こそ少なくなったもののそれ以降はむしろ
  • 録音した両津の声を自室で聞いて恍惚となる
  • 女性寮の自室を両津グッズで埋め尽くす
  • 両津をイケメンだと言い張る
など両津をアイドル視するような暴走した思考回路がナチュラルに入るようになっていく。中川のような他の異性に対するときめく反応もほぼ女性になった直後くらい。


麻里一家


  • 麻里晩
マリアの父親で植木流翻堕羅拳の総帥。通称「ホンダラおやじ」。年齢は不明だが、50代らしい。
髭を剃ると様々な不幸が襲いかかるというジンクスがある。ちなみに髭を剃り、出っ歯をつけると『おそ松くん』に登場する「イヤミ」そっくりになる。
子供の喧嘩のようなインチキくさい拳法の使い手。だがマリアの父親なだけに本気になると結構強く、両津をKOしたこともある。
なんだかんだで弟子も結構いるらしく、アニメ版では麗子の父親も驚くほどの大富豪の御曹子までおり、収入もそれなり以上にあるようだ。
マリアを後継者にしようとしており、両津を勝手に支部長に任命する。

  • 麻里今日子
マリアの母親で料理研究家。年齢は36歳。仕事をする時は旧姓の「今村」を使っている。
夫の晩とは「ダーリン」「ハニー」と呼び合うほど仲はいいがかなり嫉妬深く、浮気は絶対に許さない。また極度の潔癖症でもある*4
護身用に晩に拳法を習っており、今では晩以上の強さになってしまっているようで、両津と晩が2人がかりでも倒せなかった泥棒を一撃で倒してしまうくらいである。

  • 麻里稟
マリアの双子の妹。通称「マリリン」。
容姿は現在のマリアと瓜二つで、2人が並ぶと見分けがつかない。二卵性なのに。(女装してた頃のマリアは凜の外見をモデルにしていた)
そのためマリアが女に変身したことを聞かされ「下」まで見た両津はマリリンの変装だと考えてわざわざ香港から彼女を呼んだが、
二人とも「ない」ことを知り仰天していた。
しかし外見はそっくりでも、マリアと違って非常に気が強く、男にはとても厳しい。さらにアニメ版では原作以上にわがままである。
香港でアクションスターとして活躍中。武術の腕も本格的で、特に器械武術は達人級。マリア曰く「武器を持ったら自分でもかなわない」。
武闘派の男性がタイプで、ボルボに一目惚れしたためジョディーと恋敵になっている。
原作では両津に対して当初は毛嫌いしていたが、後に愛の振りをして両津をからかったり、新年会で猪鍋を振舞ったり、香港に遊びに来るように促すなど徐々に関係は改善されており、両津の携帯電話番号を自身の電話帳に加えている。
しかしアニメ版では原作以上に両津を毛嫌いしており、出番の少なさもあってか両津と親しい描写は一度もなかった。


両津との関係


両津の事を誰よりも愛しており、両津がピンチに陥るとたとえ麻薬グループのアジトであっても危険を顧みずに突入する。
両津のほうもマリアが男と気づくまでは本気で結婚しようと考えていたが、真相を知った途端考えを撤回している。まあ無理もないが…
なお、原作ではマリアが男である事は麗子の口からあっさり真相が明かされたが、アニメ版ではマリアが男と気づくまでに時間がかかっている。
アニメ版では両津は麻里竜二のファンという設定になっており、愛が絡んできた外国人を倒す際、「空中飛び膝蹴り」を放ったのを目撃し愛=麻里竜二ではないかと思い、その後マリアに膝枕をしてもらった時に後頭部に違和感(マリアのアレが当たる感触)を感じた事で男だと気づいている。

マリアが女になった事で結婚出来るようになったが、マリアが男と気づいてからの共同生活が長かったため、なかなか結婚まで踏み切れないでいる。
ただ両津の方も一貫してマリアには甘く、マリアが泣いたりすると金がらみの損得も放り出して折れたり、頼み事を聞くシーンがしばしばある。

独自の信頼がふたりには築かれているようで、
中川いわく両津は「(金銭欲で見ている麗子や自分への感情と違い)マリアちゃんは女性として純粋に好き」とのこと。
ちなみに両津は携帯の待ち受けをマリアとのツーショットにしていたりする。





追記・修正は両様にお願いしたいですわ!


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最終更新:2024年03月29日 21:41

*1 後に女性化した際には当然ながら本物になっている。本人によればサイズはGカップとのこと。

*2 後に双子の妹のマリリンが登場するため、この設定に矛盾が生じてしまっている

*3 麗子がプロ並みのドライバーであることも、勿論理由の一つだろう。

*4 両津たちを自宅に招いた際、玄関に白線が引いており、それに合わせて履物を揃えさせ、その後体が汚かった両津にシャワーを浴びさせ、さらに服も汚かったため白衣を着させたり(原作のみ)、壁のごく僅かなシミを晩に拭き取らせるほどである。