シャガール(ぼくはガリレオ)

登録日:2018/12/25(火) 19:22:01
更新日:2024/03/31 Sun 23:20:07
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いえ……勝つのはこの……あたしよ!

シャガールとは漫画「ぼくはガリレオ」に登場する少女である。

【概要】
神様を目指す学校、ガウディ神様学校に通う生徒の一人。
争いが嫌いで控えめな性格だが、守りたいもののためなら何度でも立ち上がる意思の強さや自分よりも他人を優先する優しさを持つ。
その優しさは、性格に大いに問題があり皆から嫌われまくっているツナヨシに対しても発揮され、アクシデントでできた穴に落ちた彼を助けたり、
第4試合で勝利した彼を「カッコよかった」とフォローするなどしている。就寝時にはクマのぬいぐるみを抱いているなど女の子らしい一面もある。
基本は女子語だが、まれに敬語口調になる。
一人称は「わたし」もしくは「あたし」。

【容姿】
黄緑色のショートヘアに同色のチョッキ、白手袋をしている。
首には青いクラバット、中からはピンクのシャツを着ている。
美少女ではあるのだが、そのボーイッシュな服装故に作者である樫本はアシスタントや娘にまで「男の子に間違われたキャラ」と語っている。

【主な活躍】

入学試験を突破し、どうにか落ちこぼれクラスである4組に所属できた。
当初はあまり目立っておらず、Gを教われる生徒とそうでないものを振り分けるドッジボール大会では
プリンを食べられたというしょーもない理由で激高して注意が散漫になっていたレンブラントの隙を突いて撃破する。
ここら辺から徐々にスポットが当たってくるようになる。
極限状態で行われるドッジボールによりGに覚醒しており、それに気づいたシューベルト先生の攻撃により、G技「ピサロの壁」を発動。
神様の遠征に同行できる生徒を決めるクラス対抗能力テストのメンバーに選ばれる。

そして迎えたクラス対抗能力テスト。
ガリレオの希望により1組との対戦が決まり、運命の第2試合がはじまる。第1試合でベルが作中最強クラスのゴーギャンに敗れ、次に負けてしまえば2連敗という厳しい状況に追い込まれてしまう。
しかも彼女の相手はどう見ても5メートル近い巨漢、ワシントン。
ただでさえ最強の1組、それも屈指の巨漢であるワシントンが相手とあってはか弱い女の子であるシャガールの分が悪すぎる。ベルはそのように考え、シャガールに棄権を促す。
しかし彼女は

ううん、あたし絶対に勝つ! ベルがあんなに頑張ったんだもの……! 今度はあたしが頑張る番よ!

と固い意志で棄権を拒否し、闘技場へと上がる。
試合開始直後、いきなりワシントンに跳躍からのパンチを浴びせる先制攻撃を繰り出すも、
体格差が圧倒的すぎるので彼女の拳はワシントンにはカに刺されたほどにも感じていなかった。
逆にワシントンからのコンクリートの地面を軽々と抉るほどの一撃を放たれる。
身軽さを生かして辛うじて躱し続けるものの、一発でも当たれば致命傷は免れない。
体を回転して敵の攻撃を受け流したりするが、それでもダメージは着実に彼女の小さな体に蓄積されていく。
ボロボロ状態のシャガールにワシントンは次のような言葉をかける。

悪いことは言わない! 神になるのは諦めて、おとなしくお家に帰りなさい! ふるさとの家に帰って家族と仲良く暮らしたほうが君のためですよ!

その言葉を帽子の影で顔を隠し黙って聞いていたシャガールだったが、次の瞬間、涙と鼻水でグシャグシャになった怒りの形相で叫んだ。

あたしにはもう、家も待ってくれている家族もいないのよー!!!

普段はおとなしく怒ることなどない彼女が初めて見せた怒り。
そこから放たれた渾身の一撃を顔面に食らったワシントンは遂に片膝を突く。
彼女の突然の怒りに驚く4組のメンバーだったが、ベルはそのわけを知っていた。

実はベルとシャガールは同じピサロという国の出身(そのため元恋人同士ではないかとツナヨシに疑われていたが、シャガールは全力で否定)。
その日食べるものもないほど貧しい国であり、国民は毎日のように領主に「食べ物を恵んでくれ」と訴えを起こしていた。
けれど領主であるバスキアは国を豊かにすることだけを考え、国民をないがしろにする性格だったので、たびたび国民に水を浴びせて追い返していた。
シャガールもその被害に遭い3日間も食べ物にありつけていないという状態であったにもかかわらず、彼女の状況を見たベルから渡されたパンを

病気の母親にあげたい

という理由で食べずに鞄にしまっていた。なんという聖母。
結局はバスキアにパンを奪われてしまったが。

その後、世界一のアミューズメントパークを作るというバスキアの野望によるショベルカーの突進により

家を破壊され、逃げ遅れた母親を亡くしてしまった。


家の残骸の上で母を失った悲しみから大泣きし絶叫するシャガールの姿を見たベルはどんな気持ちだったのだろうか……

一撃を食らったことにより自らの過信に気付いたワシントンは一気に片をつけるべく、G技「人間大砲」を放つ。
このG技は

背中に生み出したミサイルを相手目掛けて放つ

というヤバすぎる技なのだが、煙を上げミサイルが迫る中、シャガールは心の中で思った。

あのとき、あたしに力があれば……大切な人を守れる、この力が!

掌から防御壁を生み出すピサロの壁を発動し、ミサイルを防ぐ。
大量のミサイルを放つ「ミサイルマンMAX」や四方からミサイルを放ち逃げ場を失わせる戦法に対しても、壁で足場を作って回避するという応用で防ぎ切り、
再度、ワシントンに突っ込んでいくシャガール。
しかし、あまりのしぶとさに堪忍袋の緒が切れたワシントンの一撃により、シャガールは遂にダウンしてしまう。
巨体であるワシントンと比較し、小柄なシャガールはG力の容量で劣るために、G技の連発はそれだけ多大な体力を消耗することを意味する。
もはや立ち上がる力も残っていないと判断したワシントンがリンゴをとり、口に運ぼうとした瞬間、
ガリレオの激励により、荒い息を吐き、満身創痍になりながらも冒頭のセリフを発し、立ち上がることに成功。
けれどズタボロの状態でワシントンに挑むのは誰が見ても無謀であり、ベルは彼女の身を気遣い「これ以上、苦しむのはやめろ」と語る。
その彼にシャガールは告げた。


こんなの苦しみのうちに入らないわ……だって亡くなったお母さんや貧しい故郷のみんなはもっと、もっと苦しい思いをしてきたんだもん!


シャガールは新技「ピサロの壁の崩壊」を放つ。
ずっと逃げてピサロの壁を使っているだけに見えていた彼女であったが、実はすべて逃げる位置を計算し、技を発動していた。
ドミノのように並べられた壁はシャガールが最後の力を振り絞った指の一押しにより威力を倍増しながらワシントンに迫り、彼を押しつぶした。
ワシントンの手から転げ落ちたりんごをキャッチし一口噛むと、その瞬間、シャガールの勝利が確定。
最後まで諦めない勝利への執念がもたらした奇跡の逆転劇だった。

追記・修正はガウディ神様学校に入学してからお願いします。

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最終更新:2024年03月31日 23:20