仮面ライダージオウⅡ

登録日:2019/02/25 Mon 15:43:29
更新日:2024/04/23 Tue 15:30:24
所要時間:約 12 分で読めます





やめてゲイツ!


フィニッシュタイム!タイムバースト!

らいだ-





ぐぁぁあ!


-だいら





ごはっ……


ゲイツ! 我が救世主……!?

ソウゴ、ゲイツが……!


……やっぱりこうなるよね。


え……?


でも、これは俺が既に視た未来だ。








登録日:2019/02/25 Mon 15:43:29
更新日:2024/04/23 Tue 15:30:24
所要時間:約 12 分で読めます





やめてゲイツ!


フィニッシュタイム!タイムバースト!
!トスーバムイタ!ムイタュシッニィフ


なんだ今のは!?


まさか……時間が逆転したのか!?


見事だ、我が魔王!これぞオーマジオウの力!


お前の企みか、黒ウォズ……!?


いや、俺の選択だ。


それは……!


\ジオウⅡ!/


表と、裏


\ジオウ!/


過去と未来……二つの世界を統べるウォッチだ!

変身!


ライダータイム!

仮面ライダー!ライダー!

ジオウ!ジオーウ!

ジオウⅡ!


RIDER

NEXT

\|   |/
ライダ-


善も悪も、光も闇も、全て受け入れる!この力で俺は、未来を切り開く!


王の凱旋である!

祝え!全ライダーを凌駕し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!
その名も“仮面ライダージオウⅡ”、新たな歴史の幕が開きし瞬間である!


おおー……なんか久しぶりだね。


仮面ライダージオウⅡとは、『仮面ライダージオウ』にて常磐ソウゴ/仮面ライダージオウが変身する強化形態。初登場は第22話。
仮面ライダージオウの中間形態に相当する。



【スペック】

身長:202cm
体重:96.4kg
パンチ力:25.2t
キック力:58.3t
ジャンプ力:ひと跳び66.1m
走力:100mを2.4秒


【概要】

まず「ジオウライドウォッチⅡ」を2つに分割して、
ジクウドライバーの、変身者から見て右側にD'9サイド、左側にD'3サイドのウォッチをセットすることで変身する。
変身時にソウゴの周りに現れる時計やジオウの顔を象ったフレームが二つになっており、強化されていることが視覚的にもわかりやすくなっている。

頭部の針や竜頭、バンドなどの時計のモチーフが一つずつ増えて二重になっており、肩部や首回りには金色の装飾が追加されているなど、
能力・姿とも一気にオーマジオウに近くなったと言える。

他の強化形態がいわばアーマータイムの派生であるのに対し、こちらはライダータイムの派生=基本形態自体の変化と言える。


【性能】

強化形態だけあり、全スペックが元のジオウや各種アーマータイムを上回っている。
特筆すべきは攻撃力で、全体の機能が2段階上がった結果、
パンチ力やキック力はノーマルのジオウの3倍、走力なども2倍近いという恐るべき強化を施されており、
実際それ以前のあらゆる形態を近接戦で圧倒したアナザーリュウガ相手に優勢を保っていた。

各部に装備された特殊フレーム「ツインアングル」から展開される特殊エネルギーフィールド「マゼンタリーマジェスティ」によって自身の攻撃や防御に特殊な属性を付与し、耐久性の上昇によりアナザーライダーの攻撃をものともせず損傷時も自動修復スピードを倍速化。
更にアーマータイムを行うことなくアナザーライダーを撃破する力を発揮することが可能。

頭部「キャリバーAⅡ」からジクウドライバーへ伸びるベルト型の生体強化装置「バンドライナー・レクイエム」により、ドライバー両サイドに異なるシステムを同時に接続・運用できる「デュアルタイムスタック」*1が使用できる。
時計の針を模したアンテナ「プレセデンスブレード」は長針と短針2本ずつで構成され、
短針センサー「メソンプレセデンス」は現在の事象を観測し、『カメン』と書かれた情報集約ユニット「ソナクレスト」に情報を送る。
視覚装置「インジケーションアイⅡ」にはソナクレストの情報を画像化する機能が追加されている。

もう一つの特徴はオーマジオウの能力である「時間を超える力」
長針型のセンサー「バリオンプレセデンス」を回転させることで『起こりうる事象』を超高速で解析・分析、予知のレベルの高精度未来予測を可能とする。
ソウゴ自身がもともと持っていた未来予知能力と合わせてその精度は100%に近く、さらに起こりうる未来を他者に見せることも可能。カブト編ではこれを利用してクロックアップ使用時のパンチホッパー相手にカウンターを叩き込んでいる。
機界戦隊ゼンカイジャー第20カイ!では、ゼンカイジュランライダーギア平成20 仮面ライダージオウの力で発動。キカイトピア王朝トジテンド戦闘員クダックの攻撃を防ぐことに成功している。

なお、ジオウⅡ以外の形態では予知は行えない(時間制御自体は他に出来るフォームがある)ため、現在でも独自の強みとなっている。

【装備】

ジカンギレードなど、元々持っていたアイテムはそのまま使用可能。
アーマータイムの個別武装に関してはディケイドアーマーのヘイセイバーも含めて現状不明。

  • 時冠王剣サイキョーギレード
メイン武装となる剣。ジオウのマスクを模した鍔が特徴。誰が呼んだか「1/4デンカメンソード」或いは「事実羅列剣」
ジオウと常にリンクしており、能力に追随することで常に最強の武器であり続けるという特性を有している。
待機音はアラビアン。*2

鍔部分のメインユニット「ギレードキャリバー」は側面の特殊攻撃発動スイッチ「サイキョーハンドル」を操作しモードを切り替えることで、眼の部分のサインが『ライダー』から『ジオウサイキョウー』になり、トリガーを引くことで形態に応じた必殺技を発動する。
刀身「サイキョーエッジ」は一振りで山をも切断する強力な切れ味を誇る。
中心部の金色のエネルギー変換装置「セコンドトランスレーター」には3つのセコンドメーターが搭載され、
変換したジクウドライバーのエネルギーをサイキョーエッジに供給する。
フォースキャリア(力を伝える素粒子)である光子を刀身の素材としたことで、供給されたエネルギーにより多種多様な形状に変化させることが可能。

刀身とマスクを分割し、ジカンギレードと合体させることで「サイキョージカンギレード」に変化する。
ジカンギレードのギレードエッジと合わさったことで振動が伝播し、あらゆる物を変幻自在のレンジで破壊する。


  • ジオウライドウォッチⅡ
ジオウⅡへの変身に使用されるライドウォッチ。
本来は「オーマの日」においてオーマジオウに変身するために使用するアイテムらしい。

銀色のD'3サイドと、オーマジオウと同じ黒と金のカラーのD'9サイドの二つのウォッチが一組として成り立つ。
このウォッチ自体が時間遡行能力を持っており、周辺の時間を巻き戻すことが可能。
ソウゴは予知能力と合わせて望まぬ未来を改変する(あるいは歪んだ歴史を修正する)用途に使用している。

D'3サイド側面の「スプリットリューザー」を動かすことで、ピクトウィンドウにジオウの顔が表示された「シャイニーベゼル」が横にスライドし、
ジオウⅡの顔が表示されたD'9サイドの「グリッターウィンドウ」が露出する(表の顔が剥がれて裏の顔が露わになる)。
この状態から両サイドに分割でき、ジクウドライバーの右側にD'9サイド、左側にD'3サイドをセットすることで変身可能になる。

当初は黒ウォズがD'3サイドのみを所持しており、アナザーリュウガに苦戦するソウゴに手渡した。
その後、ミラーワールドで鏡像のソウゴと対面したソウゴが自らの負の面を受け入れ、
「最高最善の魔王」を目指す決意を固めたことで、鏡像のソウゴが持っていたD'9サイドを渡され完成した。

黒ウォズの行動と、完成のためにミラーワールドが必要になる点からして、
恐らく本来の「正史」においては謂わば「龍騎編」で完成し、継承の儀は完遂したと思われる。

なお、このウォッチをセットした際の待機状態のセグメント表示は不規則な動作だが、これはシノビ、キカイなどのミライドウォッチでも同様であるため(待機音はビヨンドライバーと同様であるが)、「ジオウから見て未来のライダーの力」に対応する待機音だと思われる。


【必殺技】

  • トゥワイズタイムブレーク
ジクウドライバーを操作して発動。
エネルギーを帯びた左腕でパンチを叩き込む。
26話ではキングギリギリスラッシュを強化する形で使用したが、同等の能力を持つアナザージオウ相手では相討ちとなり変身解除されてしまった。
27話でやっとキックを披露。相手の周りを取り囲むように現れたマゼンタとゴールドの「キック」の文字を右足に収束させライダーキックを放つ。
第36話でギンガに対して放った際は、事前に『ジオウサイキョウー』の状態にしたサイキョーギレードを投擲してから蹴り込んだ。
ちなみに玩具や字幕ではこの表記だが、公式サイトなどでは「トゥワイス」と表記されている。

  • ライダー斬り
ギレードキャリバーが『ライダー』の時に使用する通常技。
刀身にマゼンタの光を纏わせて切り付ける。
通常技とは言うものの、ゲイツのタイムバーストを反射したアナザーリュウガの反射能力を力技で突破するだけの威力がこの時点である。

  • 覇王斬り
ギレードキャリバーが『ジオウサイキョウー』の時に使用する必殺技。
時計の文字盤を象った七色の斬撃を飛ばして切り裂く。
敵に直撃した後の余波だけでもビルの窓ガラスが全て粉砕されるほどの威力を誇る。

  • キングギリギリスラッシュ
サイキョージカンギレードを用いた超必殺技。
「ジオウサイキョウ」と書かれた巨大な光の刃を形成し、一刀両断する。
別に騎士王の持つ勝利を約束された剣でも大気圏内から衛星軌道上の兵器をぶった切るビームサーベルでもない。*3
ただ両断するだけでなく、光の刃を通常サイズに押し留めて発動状態のまま斬り合うことも可能。

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』では、サイキョーギレードにジカンギレードを合体させてからギレードキャリバーを組み替えるというパターンで発動。
未来予測機能でアナザー1号の攻撃を回避しつつ、スムーズにサイキョージカンギレードを完成させて技を放つという動作がほぼワンカットで表現されている*4

なお、ギレードキャリバーが『ライダー』の時に使用するとライダーギリギリスラッシュという別の技になる。

  • 時間遡行
ソウゴがジオウライドウォッチⅡで使用した能力。文字通り「時間を巻き戻す」ことができる。
未来予知で望まぬ未来を見た場合、その瞬間に使用することで即座に改変が可能。
周りの人物は巻き戻される前の記憶を保持しているかのような演出があるが、巻き込まれたのは全員特殊な人物*5なので、結局詳細は不明。
実質的には一部の人間にも未来予知をさせる能力として機能している。
小説では遡行だけでなく「停止」も行えること、本編で多用しなかった理由はソウゴの偏差値が低かったためであることが判明した。


【考察:正史との関連】

この形態になって以降のジオウには、それまではなかった金色が追加されている。
オーマジオウのメインカラーは黒と金であること、黒ウォズの言動から、この形態はいわばオーマジオウへの過渡期にあたる中間形態と言える。

その上で未来を予知する、時間を操作するといったとんでもない能力を自在に行使しており、範囲は最低でも100年単位を超えている*8
オーマジオウが同じ能力を使えたとすれば、レジスタンスが勝てなかったのも道理である。
第15話でソウゴと激突した際に、オーマジオウは「いずれお前も魔王にふさわしい力を手に入れる」と述べていたが、間違いなくこのジオウⅡのことであろう。

また、黒ウォズによればジオウライドウォッチⅡは本来、ソウゴが「オーマの日」においてオーマジオウになるために使うものらしく、
オーマの日を迎えていない2019年2月の段階に前倒しされたことになる*9
オーマジオウのドライバーは両方のスロットが埋まっているが、あちらの装飾品は恐らくこの形態のウォッチが変化したものだと考えられる。

黒ウォズの思惑としては、(発端は始まりの男とはいえ)ディケイドの召喚や白ウォズの出現、未来のライダーの存在により逢魔降臨暦から徐々に歴史がずれ始め、
さらに白ウォズのペースに巻き込まれつつあったことで、「時間を操作できる」ジオウⅡをこのタイミングで登場させて歴史の是正を図ったと思われる。

【余談】

『ジオウ』と同時期に放送された『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に登場する スーパールパンレッド は、近未来予測により相手の行動を数手先まで読むという、ジオウⅡの能力の一部と類似した能力を持つ。
そのせいでつい先日までルパンレッドのライバルであるザミーゴ・デルマ役で『快盗戦隊VS警察戦隊』に出演していたレント役の入江氏からも「スーパージオウⅡ」と呼ばれている。

必殺技の「トゥワイズタイムブレーク」について、「二倍を表す「twice」の他に「to wise」、つまり「賢王になる」という意味も込められているのでは?」という考察がある。

玩具のDXサイキョーギレードは短剣であるが、撮影用のプロップは立派な長剣であるため、合体形態のサイキョージカンギレードは150cmもある超大型の武器となった。
運搬に苦戦していた若手スタッフにジオウのスーツアクターである高岩成二氏は「長い得物は腰で持つといい」とアドバイスしたとのこと。


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最終更新:2024年04月23日 15:30

*1 「デュアルタイム」とは、2つの異なる時刻を表示することを指す時計用語。

*2 この部分のみならず、「ジオウ」全体にはインド仏教の要素が散見される。

*3 完っ全に余談だが、前者とは「生まれながらの王として生を受けた」「何故か凄い勢いでバリエーションがぽこじゃか増える」という共通点がある。オーマジオウな声の正義の味方と契約してたこともあるし。

*4 待機音はサイキョーギレードのものになっていた。

*5 ゲイツ、ツクヨミ、黒ウォズ、白ウォズ、オーラの5人。

*6 祐子、ウール、オーラ、士、ゲイツの時は生身、ミハルの時はグランドジオウ、ツクヨミの時はオーマジオウ。初登場時も一応生身だったがジオウⅡウォッチを手に持っていた。

*7 このことはゲイツリバイブの能力が予知と遡行の両方に対するメタ張りであることからもうかがえる。

*8 この未来予知の応用か、ソウゴは2019年になってからはシノビやキカイの時代の予知夢を頻繁に見ている。

*9 恐らく正史においてのオーマジオウはジオウⅡとなる前にキバ、龍騎、アギト、クウガなどのウォッチを手に入れていたと思われる。