Action Comics: Invisible Mafia

登録日:2019/07/01 Mon 18:39:14
更新日:2023/07/29 Sat 04:58:56
所要時間:約 6 分で読めます




『Action Comics: Invisible Mafia』は2018年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『Action Comics Vol.1』#1001~#1006
発売 2018年7月から
脚本 ブライアン・マイケル・ベンディス
作画 パトリック・グリーソン(#1001~#1002)、ヤニック・パケット(#1003)、ライアン・スーク(#1004~#1006)

日本では未邦訳。

MARVELで活躍したブライアン・マイケル・ベンディスによるスーパーマン・サーガ『Action Comics Vol.1』編の第1巻。
謎の連続放火から始まった一連の事件を追うスーパーマン/クラーク・ケントの活躍とメトロポリスで生きるマフィアの活動を描いた作品。
同時に始まった『Superman Vol.5』がアクションとスーパーマンの内面に重きを置いた作品なのに対し、
本作ではベンディスらしい会話劇を中心としたメトロポリスという街そのものを描いた内容となっている。
特にクライム物を得意とするベンディスらしくスーパーマンという圧倒的な存在に対抗するマフィアの描写に力を入れている。
また久しぶりにデイリー・プラネットにも焦点を当てられ、各話の冒頭には記者のデスクが描かれている。
その中には劇中の出来事やベンディス自身が感じたことと思われるメモが存在し、中には興味深い内容のものも存在する。



【物語】

メトロポリスの連続放火事件をヒーローとしてそして記者として追っていたスーパーマン/クラーク・ケント。
関与していたマフィアが死亡すると、真実を求めその死を引き起こしたと目される謎の怪人Red Cloudについて調べ始める。
事件と並行してスーパーマンの前には『クリプトナイト』による攻撃や妻ロイスとの再会が待っていた。
一方マフィアたちもスーパーマンの与り知らぬところで動き始めていた。


【登場人物】

メトロポリスを守る鋼鉄の男。様々な事件を解決しながら、ヒーローとして記者として連続放火事件と怪人Red Cloudを追う。
そんな中で息子ジョンと共に宇宙へ旅立っていたはずのロイスと再会、彼女の新しい生き方を尊重することに決める。
その後『クリプトナイト』やロイスについてのゴシップ記事を乗り切ると、副消防署長Melody Mooreの頼みで市長の調査を開始するが、
彼の前にRed Cloudが姿を現す。


≪ヒーロー≫

  • ガーディアン(ジム・ハーパー)
黄金の盾を操るメトロポリスの守護者。放火事件とYogurt殺害を追いMoxie Mannheimに襲い掛かるも、Red Cloudの襲撃を受け重傷を負った。

ゴッサムを守る闇の騎士。スーパーマンの頼みでデイリー・プラネットの新入り記者Robinson Goodeの持つ『クリプトナイト』を回収した。

  • クエスチョン(ビク・セイジ)
肌色一色のマスクをつけた自警団。謎にこだわりを持ち、それを解き明かすためには強引な手段も問わない。
Red Cloudの謎を追い、マフィアの1人Ms.Gummyの店を襲撃した。


≪Invisible Mafia≫

メトロポリスで活動しているマフィア。どんなものでも見通し聞き分けるスーパーマンに対抗するため、
衛星やネット情報を追う監視要員Whisperで彼の位置を把握し、会話する際にはキーワードや名前を用いず、会合は鉛製のパイプの中で行っている。
またトップの女性は限られた者しか知らず、メンバーには基本的に食材を使ったコードネームが使われている。

  • Mr.Strong
組織のリーダー格。髭にオールバック、白スーツというマフィアらしい外見をしている。
連続放火事件によってスーパーマンが自分たちに迫っていると知り、会合を開いて放火事件の黒幕Yogurtを粛正した。
その後Goodeの接触を受け彼女に『クリプトナイト』の提供した他、Ms.Gummyから組織のためにクエスチョンを殺すよう持ち掛けられる。

  • Red Cloud
組織の新メンバー。その名の通り赤い雲のような外見をしており、相手の体内に侵入し殺害する。
組織のためにYogurtの後始末を行う一方で、組織の一員のMoxieやCandyといった無害の人間も手にかけている。
市長の様子をうかがうスーパーマンにも襲い掛かり、その能力で彼を撤退に追い込んだ。その正体は……。

  • Yogurt(James)
組織の一員。大柄なアフリカ系男性。スーパーマンをかく乱するため放火事件を起こしたが、逆に彼の目を引き寄せてしまい粛正された。
Red Cloudに殺され死体は多くの人の目の前で白昼堂々捨てられた。

  • Moxie Mannheim
組織の大物。放火事件とYogurt殺害を追うガーディアンの襲撃を受け、その直後Red Cloudに殺された。

  • Candy
組織の一員。黒く長い髪を持つ女性。町外れの酒場でGoodeに『クリプトナイト』を渡した。
その後、Goodeに情報をばらしたと糾弾され否定している最中にRed Cloudに殺された。

  • Ms.Gummy
組織の一員。おかっぱヘアーに羽毛の飾りのついた豪華な服を着た女性。
部下に『Hダイヤル』の取引を持ち掛けられるが、クエスチョンの介入で部下や店が被害を受けてしまう。
さらに部下たちが街から逃げ出すために偽の『Hダイヤル』の取引を持ち掛けたと知り、
Mr.Strongに組織の権威を維持するためRed Cloudにクエスチョンを殺させるよう脅しに近い依頼を行う。


≪デイリー・プラネット≫

クラークが務めている新聞社。最近新しい経営者に買われた。

  • ペリー・ホワイト
デイリー・プラネットの編集長。昔気質の記者らしく事実に基づいた記事を重視しクラークを気に入っているが、
調査の甘いGoodeやゴシップ担当のTrish Qには厳しい態度を取りがち。

  • ジミー・オルセン
デイリー・プラネットのカメラマン。編集部でクラークの周りをうろついている。

  • Trish Q
デイリー・プラネットのゴシップ記事担当。姿を消したロイスを追っておりクラークに付きまとっている。
そしてロイスとレックス・ルーサーの密会をスクープした。その後、過去の記事に恨みを抱くカッパーヘッドに命を狙われスーパーマンに助けられた。

  • Robinson Goode
ロイスの代わりとして他社から引き抜かれた新入り記者。野心家でトップ記事を狙っているが調査が甘くペリーに却下され続ける。
記事のためなら何でもするタイプで、マフィアと取引して『クリプトナイト』を入手しクラークを殺しかけた。


≪その他≫

  • Melody Moore
メトロポリスの副消防署長。連続放火事件を追っており、放火魔がスーパーマンだというタレコミに動揺するが、
スーパーマンの協力でその情報が嘘であることを突き止めた。その後も放火事件を調査していたがあるパーティに出席した際、
市長からヒーローが関わった事件からは手を引くよう言われたことに納得がいかず、クラークにタレコミをした。

  • ロイス・レーン
美人記者でスーパーマンの妻。息子ジョンの成長のために宇宙の旅に出るも、自分の存在は不必要と判断し先に地球に戻っていた。
その際、自分たち家族はそれぞれやりたいことが存在し普通の生活は送れないと悟り、スーパーマンのもとには帰らずにいた。
自分の存在を知ったスーパーマンの訪問を受け、家族の絆を保ちながら独立した生活を送る自分の考えを明かし、彼に受け入れてもらった。

  • マギー・ソーヤー
メトロポリスの女性刑事。ガーディアンの知り合いで見舞いに向かい、彼の口からRed Cloudという言葉を聞く。

  • キャット・グラント
元デイリー・プラネットのゴシップ担当記者。現在は自分の会社を経営している。
プラネットに現れクラークにロイスが出版した本の存在を教えた。

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。ロイスの存在にいち早く気づき、彼女に接触する。
簡単にあしらわれたが、その時の様子がプラネットのゴシップ記事になってしまう。



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最終更新:2023年07月29日 04:58