亜流禍怒羅頭(男塾外伝)

登録日:2019/09/14 Sat 16:30:00
更新日:2022/03/18 Fri 22:58:45
所要時間:約 6 分で読めます




亜流禍怒羅頭(アルカトラズ)…江戸時代、日本本土より南に位置する、太平洋上に浮かぶ島に国策として建設された監獄。
いわゆる「島流し」として罪人が流刑となった地は数多あるが、この地の存在を知るものは、時の統治者を含めごくわずかである。
そのため運営の実態や収容された罪人の数、正確な位置等、その全てが謎のヴェールに包まれている。

その神秘性と特異性は海を越えて広まり、世界中の小島に"アルカトラズ"の名が与えられ、監獄が建設された。
代表的なものとしてクリント・イーストウッドの映画やヘヴィ・メタルバンドの名前でも有名な
アメリカの「アルカトラズ刑務所」が挙げられるが、それもこの「亜流禍怒羅頭」の影響を多分に受けて建設されたものに他ならない。

民明書房刊『日本の都市伝説 BEST99』より


概要

亜流禍怒羅頭(アルカトラズ)とは、『男塾外伝 大豪院邪鬼』に登場した闘いの舞台の一つ。
太平洋上に浮かぶ島にある監獄。島全体が霧に覆われ、上空には雷雲が常に存在する。そのため侵入も脱獄も非常に困難になっている。刑務官達はどうやって通勤しているのだろうか?

数か月前、覇王と呼ばれる男によって制圧され、200名ほどいる刑務官が人質に取られてしまった。
自衛隊を含む救助隊は皆消息を絶ってしまい、事態を重く見た日本政府は江田島平八に協力を要請。
覇王の要求する男、大豪院邪鬼が派遣されることになった。なお先んじて王大人が潜入しており、邪鬼をサポートした。


覇王一味

羅護刃(らごば)

囚人を殺し合わせて人数調整するためのコロシアムを仕切っていた男。
コロシアムで戦う囚人達を圧倒できる程度には強いのだが、流石に邪鬼相手では全く相手にならず瞬殺されてしまう。
覇王の部下では最も扱いが悪く、彼だけバックボーンが全く語られなかった上に、亜流禍怒羅頭編終了時も彼だけ墓標を作ってもらえなかった。

剛鉄猟我裂舞(こうてつりょうがれつぶ)
先端に巨大な棘付き鉄球がついた鞭。鉄球が邪鬼に通用しないのは承知の上で使用し、余裕を見せつけるために鉄球を回避しないことまで読んで内部に仕込んだ火薬による2段攻撃を敢行したが、その大爆発すらも邪鬼を仕留めるには至らなかった。


餓猛(ガモウ)

覇王に仕える戦士の一人で、全身傷だらけの小男。生まれつき異常に強い生体電気の持ち主。赤い稲妻より強いかも。
戦闘では体から放つ電撃と身軽な体術で戦う。さらに応用として敵の氣を電気に変換して吸収することも可能だが、吸収量に限界はある。
邪鬼との戦いでは闘場自体に細工をすることで自分のキャパを超えた吸収量を実現し真空殲風衝を無効化するも、
闘いの中で細工を見破られて直接対決に持ち込まれ敗北した。

誕生時に母を感電死させてしまい、それが原因で父に憎まれ虐待された挙句に崖から蹴り落された過去を持つ。
運よく一命はとりとめたが、自分の体質を憂い生きる意味を見失っていたころに覇王と出会い、彼に心酔するようになった。

●雷光蒙古竜
両腕から強力な電撃を発する技。強化版として絶魂雷光蒙古竜があるが、どちらも邪鬼には通用しなかった。

●雷光無極演舞竜
闘場の壁を走り、360度全方位から電撃を浴びせる技。


狼忍(ローニン)

覇王に仕える戦士の一人で、忍者のような恰好をした隻眼の戦士。二本の曲刀を使った二刀流の使い手。
金属を自在に操る能力を持ち、その能力を使った予測不能な攻撃で相手を追い詰める。しかし最期はその能力を逆用され自滅してしまった。

幼少時に自分の能力を制御できず、飛んできた鉄片で右目を失明。周囲の人々にも被害を及ぼしたため、鉄分の無い土蔵に十数年間閉じ込められていた。
闇の中で世界への恨みを募らせていたところを覇王に助けられて彼に仕えるようになった。

●狼牙無極斬襲演舞
二本の曲刀による乱舞技。邪鬼ですら戦慄する速さを持つ。

●飛翔来刀遊舞
曲刀を合体させた真円輪斬刀を投げつける技。狼忍の特異体質により予測不能な軌道で襲い掛かる。

●不動痙止妖術縛
敵の体を硬直させ動かなくさせる。実は真円輪斬刀に仕込んであった高濃度の鉄分を飛翔来刀遊舞で相手の体内に注入し操っている。


阿龍(ありゅう)阿虎(あこ)

覇王に仕える兄弟戦士。身体から猛毒を発する弟・阿虎と彼を護衛する兄・阿龍のコンビネーションで戦う。
実は阿虎自身も己の猛毒に耐えることはできず、毒を無効化する空間を作り出せる阿龍が近くにいないと自滅してしまう。
それを見抜いた邪鬼に引き離されたことで阿虎が兄への感謝を口にしながら死に、直後に阿龍も邪鬼の拳を受けて弟への謝罪とともに力尽きた。

生まれたばかりの阿虎の周りで人々が死んだこと、そんな中でも自分は助かったことで自分達の特異体質を知った阿龍は二人で山中に暮らすことにしたが、阿虎を恐れた人々は何度も山狩りに来た。
それに対処する日々の中で阿龍は阿虎を守るために襲い来る連中を皆殺しにすると決めたのだった。
覇王との出会いの経緯は不明。

咆虎放散毒狂(ほうこほうさんどっきょう)
阿虎が口から吐く毒霧。皮膚に触れると数秒で細胞を破壊し始め、やがて体が崩れて死んでしまう。

龍天殱輪小手(りゅうてんせんりんごて)
阿龍が腕に装備した小手。前腕の部分が常に回転することで打撃を無効化する。


覇王

亜流禍怒羅頭を制圧し日本政府に数々の要求を呑ませてきた謎の男。甲冑とマントを身にまとい、その素顔は分からない。
王大人の施術によって回復した邪鬼と互角に渡り合える実力の持ち主であり、2人の闘いの余波で亜流禍怒羅頭の施設の数々が粉々になった。

●大豪院流奥義真空殲風衝
大豪院邪鬼の使う技と全く同じもので威力も互角。2人の真空殲風衝が真正面からぶつかった結果、島が真っ二つに割れてしまった。



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最終更新:2022年03月18日 22:58