JLA: World War III

登録日:2019/10/07 Mon 21:44:10
更新日:2023/01/11 Wed 19:27:11
所要時間:約 17 分で読めます




『JLA: World War III』は1999年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『JLA』#34~#41
発売 1999年10月から
脚本 グラント・モリソン(#34、#36~#41)、J・M・デュマティス(#35)
作画 ハワード・ポーター(#34、#36~#41)、マーク・パジャリロ(#35)

日本では未邦訳。

異才グラント・モリソンによる『ジャスティス・リーグ』・サーガ最終巻。
太古の神々が残した最終兵器マゲドンと『インジャスティス・ギャング』に立ち向かう『JLA』の戦いが描かれる。
#34は最終決戦の前日談が、#35は1999年のイベント『Day of Judgment』のその後が描かれた。

ストーリーは最大規模の絶望的状況からの逆転劇で、最後には人類の明るい未来を感じさせる王道の大団円。
モリソン担当期の集大成でこれまでの伏線が回収された他、過去の強敵やガジェットが再登場、
さらに前日談『Justice League: A Midsummer's Nightmare』の伏線も回収される。
最終決戦に相応しく『JLA』全メンバーにスポットが当てられ、それぞれに適した活躍が描かれた他、
モリソンが過去に担当したアニマルマンとアズテックにも重要な役割が与えられている。

モリソンがライターを離れてからはマーク・ウェイドやジョー・ケリーが引き継ぎ#125まで続いた。






『JLA』#34



【物語】

『ベル・レーブ刑務所』の暴動鎮圧に向かったグリーンランタンは、混乱に紛れ『パワーリング』を盗まれてしまう。
時を同じくして月面基地には謎の訪問者が現れ、宇宙の果てでは封印された邪悪が復活しようとしていた。
一見無関係な事件の裏には悪の陰謀と予言された邪神が関わっていた。


【登場人物】

≪ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA≫

世界を守るヒーローチーム。『ベル・レーブ刑務所』の暴動鎮圧に当たるも、同時に様々な事件が発生し人員を割けずにいる。

  • グリーンランタン(カイル・レイナー)、アクアマン(アーサー・カリー/オリン)、プラスチックマン(イール・オブライエン)、ザウリエル
暴動鎮圧に向かった『JLA』メンバー。グリーンランタンは戦いの中で『パワーリング』を失くし追い詰められるが、
アトランティスの超音波兵器を持ってきたアクアマンに助けられた。
その後プラスチックマンからザウリエルが地下で何かを発見したと知り、全員で確認に向かう。

  • スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)、ハントレス(ヘレナ・ベルティネリ)
鋼鉄のアーマーとハンマーを武器とするヒーローとボウガンを武器とする過激なヴィジランテ。
月面基地で待機していると暴動鎮圧の援護を求められたが、トラップを次々に突破する侵入者の対応に当たる。
侵入者の正体がミスター・ミラクルと知り警戒を解くが、彼から地球に迫る危機を前に『JLA』の招集を求められる。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。暴動鎮圧の援護を求められたが、墜落する人工衛星の対処に追われる。

  • バットマン(ブルース・ウェイン)、オラクル(バーバラ・ゴードン)
ゴッサムを守る闇の騎士とかつてバットガールとして活躍した半身不随の情報解析の専門家。
崩壊したゴッサムを優先し、通信で『JLA』を援護する。

  • オライオン
ニュージェネシスの戦神。ミスター・ミラクルに続き月面基地に現れ、猟犬Sturmerと共に邪神のエネルギーを探す。


≪ヴィラン≫

  • Red Dart(Tony)
グリーンランタンから『パワーリング』を盗んだ小悪党。一時的に神経を鈍らせる銃を操る。本作の語り部。
ある者の指示で『パワーリング』を手に入れ、刑務所に潜むその人物に届けた。

  • ドクター・ライト(アーサー・ライト)、レインボーレイダー(ロイ・G・ビボロ)、マルチマン(ダンカン・プランブル)、ドクター・スペクトロ(トーマス・エメリー)、クレイジー・キルト(ポール・デッカー)
光を操るヴィランたちで『The Color Queens』とも呼ばれる。『パワーリング』を失くしたグリーンランタンを追い詰めるも、
援護に現れたアクアマンとザウリエルの攻撃で一瞬にして全滅した。

  • ジェネラル(ウェイド・エイリング)
無敵の肉体を持つ正気を失った元海兵隊大将。深宇宙に追放されたが、何者かに回収された。



『JLA』#35



【物語】

世界を救うためスペクターと一体化したハル・ジョーダンだったが、人の罪を見続ける苦しみに悩まされていた。
旧友を救おうとする『JLA』だったが、ハルはスペクターの怒りに飲まれて彼らの罪を指摘していく。


【登場人物】

  • スペクター(ハル・ジョーダン)
神に仕える復讐の天使。地上では依代を必要とし、現在は贖罪を望むハルを依り代としている。
しかし大なり小なり罪を抱える人間たちの姿を目の当たりにし、苦しみ倒れたところを『JLA』に保護された。
『JLA』に苦痛を訴えるも理解されず、その怒りからスペクターに飲まれて『JLA』の罪を指摘し追い詰めていく。


≪ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA≫

世界を守るヒーローチーム。月面基地で保護したハルに神から与えられた罪人を裁く役目の重要性を説くも、
逆に自分たちの罪の意識を指摘され、人間が罪の意識から逃れられないことを見せつけられてしまう。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。厳しい態度を取りながらもハルを勇気づけたが、
かつて異世界の地球を救うために悪のクリプトン人を殺したことを指摘され狼狽する。

ゴッサムを守る闇の騎士。かつて大罪を犯したハルを許しておらず、贖罪も自己満足だと指摘している。
しかしハルからはバットマンとしての活動も両親を失った贖罪に過ぎず、それどころか更なる悲劇を生んでいると返される。
さらに心の底では犯罪者たちを殺そうと願う思いが存在していると言われ声を荒げてしまう。

  • グリーンランタン(カイル・レイナー)
意思を力に変える『パワーリング』を操るヒーロー。先代グリーンランタンだったハルにヒーローの偉大さを語るが、
カイル自身も恐怖に飲まれ暴走しハルのようになることを恐れていると指摘される。

  • マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)
様々な超能力や変身能力を持つ火星人。他のメンバーを追い詰めるハルに、テレパシーである映像を見せる。

  • プラスチックマン(イール・オブライエン)
変幻自在の肉体を持ったヒーロー。かつて犯罪者だった自分が更生したことを現在のハルと比較するも、
スペクターの更なる怒りを買ってしまい、ハルが抱える苦しみの一端を味わわされる。

  • ザウリエル
地球に降り立った天使。苦しんでいたハルを一番に発見し人間の素晴らしさを語ったが、ハルの手で汚れた魂を見せつけられる。



『JLA』#36~#41



【物語】

古の神々が生み出した兵器マゲドンの到来とそれによって引き起こされる危機を知った『JLA』は対応策を練り始めるが、
月面基地に現れたルーサー率いる新たな『インジャスティス・ギャング』の攻撃によって全滅の危機に陥ってしまう。
バットマンをはじめとする援軍の活躍で何とか『インジャスティス・ギャング』を打倒した『JLA』だったが、
世界は既にマゲドンの力で第三次世界大戦に突入し、マゲドン自体も地球の目前に迫っていた。
懸命に戦い続けるヒーローたちにも肉体的・精神的な限界が近づく中、『JLA』は逆転の策を模索する。


【登場人物】

≪ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA≫

世界を守るヒーローチーム。マゲドンの脅威が迫る中、『インジャスティス・ギャング』との戦いに臨む。
月面基地を失い一部のメンバーが倒れながらも勝利を勝ち取るが、マゲドンの引き起こした戦争は止まる気配がなく、
マゲドンとの直接対決に向かったスーパーマンとオライオンとは連絡が取れなくなっていた。
そんな中フラッシュの帰還とアニマルマンの提案でワンダーウーマンはある作戦を実行に移し、
バットマンはマーシャン・マンハンターを通じて絶望に飲まれたスーパーマンに呼びかけようとする。
時を同じくして他のヒーローも希望を胸にマゲドンへの反撃を開始し、最後の戦いが始まろうとしていた。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。月面基地での戦いではジェネラルを相手取り、仲間への被害を最小限にとどめた。
敵の本拠地である異次元でジェネラルを倒すと、戦いを終わらせるためにオライオンと共にマゲドンの中に侵入したが、
想像を絶する強大な敵を前に絶望に飲まれ囚われの身になり、マゲドンのエネルギー源に利用されてしまう。

ゴッサムを守る闇の騎士。崩壊したゴッサムで事態を見守っていたが、仲間の危機を知り月面基地に現れた。
かつて敗北したプロメテウスに挑み再び追い詰められるも、敵の特性を利用して逆転勝利を飾った。
その後スーパーマンとマーシャン・マンハンターと共に異次元でハントレスを救出すると、
他のヒーローと合流し徹底抗戦の構えを取り、スーパーマンを目覚めさせようとマーシャン・マンハンターを通じて呼びかける。

超人的力を持つアマゾン族の平和大使とニューゴッズの女戦士でミスター・ミラクルの妻。
メトロンの頼みで『Wonderworld』の状況確認に向かうも、『Wonderworld』はマゲドンの攻撃と仲間割れで壊滅していた。
さらにオライオンと合流して12光年先から地球を目指すマゲドンを目撃しその脅威を実感した。
月面基地に戻るとニューヨークを占拠したクイーン・ビーの対処にプラスチックマンと共に当たり、
プラスチックマンの活躍とビッグ・バルダの一撃で勝利したが、ビッグ・バルダは倒れニュージェネシスに撤退した。
その後ワンダーウーマンは他のヒーローと合流して、同士討ちの危険性から戦い以外の方法を模索し、
アニマルマンの発見したマゲドンの支配を断ち切る方法と以前Know Man*1が提唱した人類の一時的な進化を実行しにイースター島に向かう。

  • グリーンランタン(カイル・レイナー)
意思を力に変える『パワーリング』を操るヒーロー。月面基地での戦いではクイーン・ビーの洗脳花粉に操られてしまう。
ハントレスの呼びかけで正気を取り戻し隠れていたルーサーを発見するも、今度は突如『リング』が使えなくなってしまう。
実は『リング』を驚異に感じたマゲドンの策略で、『ベル・レーブ刑務所』の暴動の際に『リング』に細工を施されていた。
ただの人間になってしまうが諦めることはなく、マゲドンに操られたルーサーを挑発して解放し、
宇宙でのクイーン・ビーの戦闘機との戦いでは意思で動く火星の宇宙船を操り先頭で戦った。
マゲドンの攻撃で撃墜されメトロンに救われると、彼とガイ・ガードナーの言葉で奮起し『リング』の復活を試みる。

超スピードを操るヒーロー。別の可能性の世界から帰還し*2、『スピードフォース』の異変を調べていた。
そしてマゲドンへの反撃を模索するヒーローたちの前に『Wonderworld』のGlimmerと共に現れた。

  • アクアマン(アーサー・カリー/オリン)
海底王国アトランティスの王。月面基地の戦いには参加せず、アトランティスの暴動鎮圧に向かった。
鎮圧に成功すると軍を率いて地上に向かい、海岸線の混乱収拾に当たる。

  • マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)
様々な超能力や変身能力を持つ火星人。ジェネラルの異変を察知し調査に向かっていたため、月面基地の戦いに出遅れた。
参戦するとテレパシーや肉弾戦でチームを援護し、ルーサーの意識を読み取って月面基地の爆発からチームを救った。
その後ジェネラルを倒し異次元からマゲドンの元に向かおうとするスーパーマンを止めようとしたが失敗し、
その責任感からスーパーマンの意識にアクセスして、彼の現状をバットマンに伝えた。

  • スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)
鋼鉄のアーマーとハンマーを武器とするヒーロー。オラクルから月面基地のシステムの異変を伝えられるも対処に間に合わず、
『インジャスティス・ギャング』の侵入を許し、自身はジェネラルとの戦いの隙きを突かれクイーン・ビーに操られてしまう。
彼女のニューヨークでの活動に協力していたが、実はアーマーの機能で正気を取り戻しており反撃の機会を狙っていた。
洗脳装置の大元を発見すると反撃を開始、ワンダーウーマンたちと協力して挑むも数に押され追い詰められるが、
プラスチックマンとの連携でクイーン・ビーの不意を突き、『ブームチューブ』とビッグ・バルダの一撃で勝利した。
その後、他のヒーローと合流し装備の整備を行っているとアニマルマンからマゲドンの支配の秘密を知り、
それを防ぐ方法を実行するためワンダーウーマンたちと共にイースター島に向かった。

  • オラクル(バーバラ・ゴードン)
かつてバットガールとして活躍した半身不随の情報解析の専門家。戦いを前にマゲドンの関与が疑われる各地の戦いを報告した。
その後スティールと共に月面基地のシステムの状況を確認していると、戦いが始まりプロメテウスの襲撃を受ける。
身体の回復を条件にした彼の勧誘を断り投げ飛ばされるが、その時ヘルメットを傷つけたことがバットマンの勝利につながった。
その後何とか立ち上がるもパソコンを壊され途方に暮れていたが、メトロンから『マザーボックス』を与えられ、
その力で意識をネットワークに繋げたテレパシー能力を発揮しヒーローたちをサポートする。

  • ハントレス(ヘレナ・ベルティネリ)
ボウガンを武器とする過激なヴィジランテ。月面基地での戦いではいきなり宇宙に投げ出されたがスーパーマンに助けられた。
その後グリーンランタンを洗脳から解放しルーサーの行方を探すも、プロメテウスの不意打ちで倒れてしまう。
バットマンがプロメテウスを倒すとその後処理を任されたが、プロメテウスの力で彼と共に異次元に飛ばされる。
その状況を利用して無抵抗なプロメテウスに罪を命で贖わせようとしたがバットマンに見つかり、
彼から『JLA』の除名を宣告され、現実世界に戻ると戦場から姿を消した。

  • プラスチックマン(イール・オブライエン)
変幻自在の肉体を持ったヒーロー。月面基地での戦いではクイーン・ビーに動きを封じられ何もできなかった。
回復するとワンダーウーマンたちとニューヨークに向かい、街を占拠したクイーン・ビーにリベンジマッチを挑む。
彼女が赤色を認識できないと見抜き、スティールの行動に合わせて仕掛けるも再び動きを封じられたが、
スティールに自分を身にまとってもらうことで勝利に貢献した。その後は治療を受けることになった。

  • ザウリエル
地球に降り立った天使。戦いを前に保管していたプロメテウスのヘルメットの消失を知り、強敵が再び動き出したことを報告した。
月面基地での戦いではルーサーを操るマゲドンを見てその脅威を実感し、新世界の準備を進める天界に援護を頼むため、
ルーサーが仕掛けた月面基地の爆発に巻き込まれ天界に向かった。

  • オライオン
ニュージェネシスの戦神。戦いを前にミスター・ミラクルと共に『JLA』にマゲドンについての情報を伝えた。
その後12光年先のマゲドンの前でワンダーウーマンたちと合流すると月面基地に帰還、
暴走を抑える『マザーボックス』をメトロンに預け、戦神そしてダークサイドの息子として戦いを開始する。
スーパーマンを退けたジェネラルに猟犬Sturmerと共に挑み異次元に侵入、遅れて現れたスーパーマンたちも交え激闘を繰り広げ、
最後はSturmerの特攻で勝利した。その後マゲドンとの決戦に挑むスーパーマンに同行するも消息を絶ってしまう。


≪ヒーロー≫

ほぼ全てのヒーローが招集され、各地で繰り広げられる戦闘の収拾に当たるが、激しい戦いに追い詰められていく。

  • ミスター・ミラクル(スコット・フリー)
ニューゴッズの一柱で奇抜な格好に身を包んだ脱出の天才。マゲドンの脅威を伝えるため地球に現れ、
戦いが始まると『JLA』に代わりリーダーとして活躍する。しかし終盤には負傷した妻ビッグ・バルダと共に戦線を離脱した。

  • アズテック(ウノ)
闇の神と戦うためにケツァルコアトルの依代になるべく選ばれた戦士。四次元エネルギーで動くバトルスーツを使用している。
一度目の『インジャスティス・ギャング』との戦いで真実を知って以来、ヒーロー業から距離を置いていた。
しかし自身が戦うべき闇の神とはマゲドンのことだと預言され、再びスーツに袖を通し単身マゲドンに挑んだ。
圧倒的なパワーに敗北しボロボロになるが、招集されたヒーローたちの前に現れマゲドンの脅威を伝えた。

  • アニマルマン(バディ・ベイカー)
あらゆる動物の力を再現して戦うヒーロー。動物の力を再現する際に使用する『形態形成場』によって、
マゲドンが生命体を凶暴化させる際に脳の原始的な爬虫類に由来する部分を利用していることに気づいた。
そしてワンダーウーマンたちと共に爬虫類とつながりが強いイースター島でマゲドンへの対抗策を実行する。


≪ヴィラン≫

  • マゲドン
ニューゴッズより一世代前の神々が生み出した決戦兵器。『アンチサン』をはじめとする様々な名で伝説に残っている。
地球の数倍はある大きさで強大なパワーと生命体を凶暴化させる力を持ち、その力で同士討ちを引き起こす。
古き神々と共に姿を消したはずが最後の一機が生き残り、宇宙の果てから姿を現し活動を開始した。
『Wonderworld』を壊滅させると地球に接近、『インジャスティス・ギャング』を通じて世界大戦を起こさせた。
そして自らも地球の目の前に現れ、滅亡に進む人類を見下ろしながら抵抗するヒーローに牙を剥き追い詰めていく。

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。プロメテウスの誘いに応じ『インジャスティス・ギャング』を再結成した。
各地で戦争を引き起こし『JLA』を撹乱そして密かに月面基地や『パワーリング』に仕掛けを施し攻撃の時を待っていた。
ジェネラルを仲間に加えると攻撃を開始し、月面基地のキッチンに潜み『JLA』の敗北の瞬間を待っていたが、
グリーンランタンに発見された際にマゲドンの支配が顕在化、自らの行動がマゲドンの策略と気づくも自由を奪われてしまう。
そのままマゲドンの力でヒーローを攻撃するも、グリーンランタンの挑発で支配から脱し、『JLA』と共に月面基地を脱出した。

  • プロメテウス
単独で『JLA』を倒す実力を持つ正義を憎む狂人。一度目の『JLA』との戦いで同じく敗北したルーサーの存在を知り、
自身が出入りする異次元でクイーン・ビーと出会い、2人と『インジャスティス・ギャング』を結成し打倒『JLA』に動き出した。
準備を整えると仲間を月面基地に送り、自身はオラクルの元を訪れ『JLA』の全ての情報を手に入れてから月面基地に向かった。
その際に脳にデータを書き込むヘルメットを損傷したため、一度目の戦いで『JLA』に保管されていたヘルメットに交換した。
そしてワイルドカード的存在のハントレスを倒すとバットマンと遭遇、激しい戦いを繰り広げ後一歩のところまで追い詰めるも、
保管されている間にヘルメットに細工を施され、ホーキング博士のデータを脳に書き込まれ敗北した。
悪あがきにハントレスを異次元に連れて行くも逆に殺されかかけたが、バットマンに救われ確保された。

  • クイーン・ビー(ザザーラ)
蜂と似た特徴を持つ異星人の女王。移動手段として使用する異次元でプロメテウスと知り合い、
人類の1パーセントを奴隷にもらうことを条件に『インジャスティス・ギャング』に協力する。
月面基地での戦いでは洗脳花粉で『JLA』の動きを封じ、それと同時に宇宙の部隊を地球に攻め込ませた。
そして洗脳したスティールからニューヨークが巣にふさわしいと知り、部隊と協力して瞬く間に占拠した。
洗脳した市民も使い巣を巨大化させていったが、洗脳から目覚めていたスティールの手で洗脳装置を破壊され、
侵入していたワンダーウーマンたちと戦闘になるも、大量の兵士たちと自身の超人的パワーで追い詰めていく。
宇宙の部隊もヒーローを追い詰めたが、赤色が見えないという弱点を突かれプラスチックマンとスティールの接近を許し、
スティールが発動させた『ブームチューブ』にビッグ・バルダの手で叩き込まれ、全ての手下も彼女に追随し撤退した。

  • ジェネラル(ウェイド・エイリング)
無敵の肉体を持つ正気を失った元海兵隊大将。『JLA』への復讐のために『インジャスティス・ギャング』に協力する。
月面基地での戦いではマゲドンの支配もあってスーパーマンの説得にも耳を貸さず巨大な銃を片手に暴れ回った。
異次元ではスーパーマン、マーシャン・マンハンター、オライオンの3人を相手取り圧倒し、
拠点に使用しているホワイトマーシャンの基地で地球に攻め込むとしたが、猟犬Sturmerの特攻で異次元に投げ出された。


≪その他≫

  • Wonderworld
以前グリーンランタンたちがたどり着いた異世界。メトロンと協力してマゲドンの対策を進めていた。
そして活動を開始したマゲドンと戦うも想像を超える力に追い詰められ、最後はマゲドンの引き起こした同士討ちで全滅した。

  • メトロン
全知の力を与える『モビウス・チェア』に乗り、世界を観測し続けてきたニューゴッズ。
マゲドンの脅威に立ち向かうため『JLA』に協力し、無力となったオラクルやグリーンランタンに道を示した。



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最終更新:2023年01月11日 19:27

*1 『Justice League: A Midsummer's Nightmare』で登場したヴィラン。マゲドンの対処のために行動していたが、その方法を巡って『JLA』と対立した。

*2 『The Dark Flash Saga』での出来事。