桜竜(SEKIRO)

登録日:2019/10/31 Thu 10:59:22
更新日:2024/04/24 Wed 00:42:31
所要時間:約 2 分で読めます







…仙郷か…





桜竜とはSEKIRO:SHADOWS DIE TWICEに登場する人知を超越した存在。
ここではその眷族である「白木の翁」「黒木の翁」も併せて解説する。

概要


古の時代、西方からやって来て日ノ本に住み着いたと言われる神なる竜。
この竜こそがSEKIROの物語に於ける重要なファクターである「竜胤」の根元であり、そう言う意味では全ての元凶とも取れるかもしれない。

竜胤のオリジナルなだけあり永久不滅の存在であり、風や雷を自在に操るだけでなくその有り余りすぎる力により、只そこに居るだけで位の低い神々が姿を隠してしまったり、何の変哲も無い葦名の清流が飲んだ者を不死の存在に変えてしまう「変若水(おちみず)」に変貌してしまう等、その存在がもたらす影響はまさに天変地異の域。

竜胤の御子・九郎の願いたる「不死断ち」。
それを果たす為に仙峯寺に足を踏み入れた狼は、その奥の院にて謎の猿達からの鬼ごっこ試練を受け、その果てにかつて寺の僧達により死なずの研究の末に産み出された「偽りの竜胤」、その最後の生き残りである「変若の御子」と出合う。

そして彼女から不死断ちの鍵となる大太刀・「不死斬り」を授かった狼は、真の不死断ちを成す為の術として葦名の秘境「源の宮」、その最奥地に住まうとされる竜の「涙」が必要である事を示され、苦難の果てに雷鳴轟くその場に辿り着くとそこには古びた祠に優しく寄り添うようにして眠りに着いている、竜の角のような冠を頭に抱いた白装束の女の亡骸。
いつ頃からあるのか分からないが、まるでつい先程息を引き取ったかのような生気の残るその亡骸に狼が手を合わせた途端…狼の身体は霧に包まれ、そして風を感じた狼が目を開けると、彼は果てが見えない雲の上に立っていた。
そして狼の目の前には、花こそ付けていなかったものの正真正銘「天を突く」という言葉でしか言い表せ無い程の、とてつもない桜の巨木が聳え立っていた。

ここが自分の目指した地、竜の住まう「仙郷」だと悟った狼は冒頭の言葉を呟くと、目の前の桜に近付こうとする。
しかしその時、狼の前にどこからともなく降ってきた桜の花弁が落ちると雲の下からまるで枯れ木とも年月を経た仙人とでも呼べるような不気味な者が現れ、狼に一礼をしながらもその行く手を塞ぐ。
彼らこそこの仙郷の番人たる「白木の翁たち」であった。


攻略・白木の翁たち


奥の院の猿達同様、複数で一本の体力ゲージを共有するタイプのボスキャラであるが、特筆すべきはその凄まじい物量。
一体倒すかかなり短い時間で四、五体程ずつが次々新手として現れ、しかも一体倒した程度で減るゲージの量はほんの少しと真っ向勝負で挑めば非常に時間が掛かる。

しかし…

攻撃手段

  • 打撃
    手にした錫杖(?)を振り被って叩き付けてくる。
    モーションが大振りで見切るのは簡単だがそれは一対一での話であり、上述の様に物量で攻めてくるので油断してると隙ありとばかりに死角から一斉に殴られかねない。

  • 毒吐き
    狼の近くまでゆっくりと歩み寄るか、狼の方から近付くとゲホゲホと咳き込むか、或いはカーッ、ペッ!と痰を吐き捨てるような感じで毒煙を吐いてくる。後者を浴びた時の屈辱感は半端無い。
    範囲こそ翁の眼前程度だがゲージの蓄積速度が以外と早く、更には上述のように凄まじい物量で一斉にカーッ、ペッ!吐き掛けてくるので気付いたら毒に侵されていたなんて事も。
    不安なら緑苔の曲がり瓢箪等で毒対策を。

  • 樹木生やし
    複数で祈りを捧げるような動作を取った後、狼の足元から大きな樹木を突き上げるようにして生やさせる。
    まともに当たれば大ダメージを食らってしまうが、実はこの攻撃こそ最大のチャンス。
    この樹木は鈎縄を使って登る事ができ、そこから下の白木の翁目掛けて落下忍殺を仕掛けると特殊な忍殺が発生。
    翁の脳天に刀を深々とぶっ刺してリーチを無理矢理伸ばし、そのまま横に高速で一回転して360度全方位を薙ぎ払い、他の翁らも巻き込むという豪快な忍殺を拝む事が出来る。
    勿論巻き込んだ分だけゲージもごっそり減るので、出来る限り樹木の下に多く集めてから仕掛けよう。

ゲージが減ってくると白木の翁らに混じって「黒木の翁」という亜種みたいなのも出てくるようになる。
白木の翁より移動速度が早く、更には樹木生やしも一人で行える等、白木の翁より格は上のようだが、倒した所でゲージに全く影響が無い。
なので基本は無視か、上述の落下忍殺で白木共々纏めて伐採してやろう。

かくして白木の翁らを悉く退けた狼に対し、残った翁達は例の桜の大樹に向き直り、祈祷を捧げ始める。
すると次第に巨木に花が咲き始めると共に雷が降り注ぎ、直後に凄まじい突風が巻き起こった。

流石の狼もこれには腕で顔を隠して身構えるが、そうして風が収まった時に見たものに、思わず狼は目を見開く。

辺り一面に舞う桜吹雪の中、目の前に現れたのはまるであの桜の巨木がそのまま竜の姿を取ったような存在。
何故か狼同様、隻腕であるその手には身の丈の半分はあるような、巨大な光の七支刀を携え、狼を見下ろすそれこそ、神竜・桜竜であった。


攻略・桜竜


ざっくりと言ってしまえばSEKIROに於けるフロムゲーお馴染みのギミックイベントボスのポジション。
当然ながらまともに接近する事は極めて困難であり、一応だが刀でダメージは通せるものの数値上では小数点以下という雀の涙ぶり。
だがそれはあくまで「只の刀」を用いる場合で、不死斬りを用いる攻撃は下記の雷返し並の有効打を叩き込めるが、桜竜への接近は上述の様にリスクが伴う。
故に基本的にはギミックを的確に利用し、有効打を叩き込んで行くのが攻略法である。

攻撃手段

  • 突風
    開幕直後、または狼が至近距離まで近付くと少ししてから咆哮と共に突風を巻き起こして狼を吹き飛ばす。
    ダメージはなく単に距離を取らせる為の演出的な技。

  • 噛み付き
    主に中遠距離の間合いで使用。
    首をもたげると雲の下に突っ込み、狼の足元から突き上げる形で噛み付いてくる。
    危険攻撃ではないのだが迫力あるモーションの通り威力は即死級。
    しかしこの攻撃は降りてきた首目掛けて直接攻撃を叩き込める数少ないチャンスである為、手練の狼の中には敢えて誘発させて不死斬りの刃を浴びせまくる者もいる。

  • 真空波
    七支刀を振るい、画面に収まりきらない程の巨大な真空波を狼目掛けて放ってくる。
    危険攻撃扱いである下段と突きを除いて防御は一応可能だが、見切っても体幹に決して軽くないダメージを負ってしまう。
    なので基本は回避一択。

  • 樹木生やし
    翁ら同様に雲の下から樹木を突き上げるように生やす。
    生やす数や大きさは流石に翁の物とは比べ物にならない。
    …この内の一本には少しすると雷が落ちて帯電し、その木へ目掛けて鈎縄で飛び移るとその帯電した雷を使って雷返しを放ち、桜竜に有効打を叩き込める。
    木は何回か雷返しを行うと枯れてしまうが、すぐに桜竜が生やしてくれるので問題なし。
    また上述の様に不死斬り等の雷返し以外での攻撃でも体幹を削りゲージを溜める事は出来るが、下記のラッシュ〜トドメまでに突入するには必ず雷返しを決めねばならない。

  • 乱舞
    桜竜の体幹を削りきると発動。
    所謂発狂系の攻撃であり、七支刀に風を纏わせ様々なパターンの真空波で猛ラッシュを仕掛けてくる。
    時折ディレイじみた動作も掛けて回避のタイミングをずらそうとしてくる事もあるので、しっかり桜竜の太刀筋を見て回避に徹しよう。

  • 巨大嵐
    危険攻撃。
    上述のラッシュを凌いでもモタモタしていると放ってくる桜竜最大の技。
    七支刀に極限まで風を纏わせた後、咆哮と共に放たれる一閃で超巨大な嵐を起こし、仙郷全てを消し飛ばす。
    放たれた時点では免れないお仕置き技であり、ラッシュが終わったら間髪入れずにトドメを刺しに行くべし。

狼との死闘の末弱り果てた桜竜。
しかしそれでも尚最後の一手を放つべく、残りの力を全て手にした七支刀に込め始める。

それを逃す狼ではなかった。
即座に眼前の木に落ちた雷を使って、トドメの雷返しを放とうとするも、桜竜もまたそれをさせんと一太刀を振るう。

しかし狼はその七支刀が纏った風を使い、桜吹雪と共に桜竜の身の丈を越す程天高く舞い上がり、遂に渾身の雷返しを叩き込んだ。

これにはさしもの桜竜も力尽き、遂に狼は桜竜の目元を不死斬りを以て切り開く事で、不死断ちの為の鍵の一つ…「竜の涙」を手にする事が出来たのであった。


余談


仙郷という神聖なロケーション、桜竜という神と同等の存在との対決、何より戦闘BGMが和の極地ともいえる荘厳華麗さであり、特にラッシュ開始からの盛り上がりは多くのプレイヤーから文字通りの神展開として評価されている。
しかし優れた演出の反面、戦闘自体はイベント戦の風味が強く、SEKIROらしからぬ単調な内容でもあるためその点に物足りなさを感じる修羅なプレイヤー達もいるようだ。


桜竜のルーツに関しては「遥か西から来た」としか明記されておらず、様々な考察がなされている。
桜竜が右手に持つ剣がかつて百済から倭国へ送られた『七支刀』と同じ造形をしているため、百済(朝鮮半島)から飛来したと考えられなくもない。
「遥か西」と呼ぶには近場すぎるような気もするが時は戦国末期、朝鮮半島は数週間の命を賭した大航海を乗り越えねば到着できない「遥か西」だったと考えれば、一応矛盾は生じない。




心中に息づく、戦いの記憶

鬼仏と対座し、戦いの記憶と向き合う事で、攻め力を成長できる

桜竜、神なる竜であった


―戦いの記憶・桜竜より―





追記・修正は竜の涙を手にしてから。


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最終更新:2024年04月24日 00:42