スペース・イシュタル

登録日:2019/11/15 (金) 18:42:16
更新日:2024/01/04 Thu 22:36:42
所要時間:約 25 分で読めます




まっかせて! スペースに決めてあげる!

Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはアヴェンジャー
イベントクエスト「セイバーウォーズ2 ~始まりの宇宙へ~」のキーサーヴァント。
メタ的に言えば謎のヒロインXに端を発するギャグ時空「サーヴァント・ユニヴァース」におけるイシュタルであり、
主人公は本編世界のイシュタルと区別するために「スペース・イシュタル」と呼ぶが、長いので表記上では「Sイシュタル」と略される事が多く、本項でもこれに従う。


イラスト:森井しづき
CV.植田佳奈

データ

身長:154cm
体重:??kg
出典:古代メソポタミア神話、旧約聖書、ウガリット神話、フェニキア神話など
地域:サーヴァント・ユニヴァース
属性:秩序・悪

【ステータス】
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B B C+ EX EX EX

【スキル】
○クラス別スキル
対魔力:C
Cランク以下の魔術を無効化する。
ユニヴァース世界において、アーチャークラスとしての高い対魔力は発揮されない。

単独行動:C
特殊な生まれにより得たスキル。マスターと契約しなくても現界そのものには魔力を消費しない。

女神の神核:A++
イシュタルと類似した多くの女神……イシュタル、アスタルテ、アナト……の原型である『古き豊穣と戦の女神』の神核を継承した為、ランクはほぼ最高位となっている。

復讐者:EX
かつて大女神であったものが何の因果か最後には悪魔にまで貶められた怒り、苦しみ、そして「……振り返ってみれば言い訳のしようもないわね私……」という哀しみがまぜこぜになったもの。
正義(秩序)側に立ちながら自らを悪と認めるこの女神は、復讐者としてはやや失格気味である。
※旧約聖書ではこの女神は「アシュタレト」と呼ばれ、豊穣の女神、異邦の女神たちの総称とされたが、
旧約聖書から生まれたこの名前が後の西欧では悪魔(アスタロト)に堕とされてしまった。

忘却補正:A
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
人間では認知できない、遥かな過去からの恩讐。かつての威厳・威光を忘れた人間たちへの八つ当たり、もとい、不義への鉄槌は強力なものとなる。

自己回復(魔力):B
復讐が果たされるまで、Sイシュタルの気が晴れるまでその魔力は延々と湧き続ける。
放っておくとどんどこテンションを高め、勝手に最終戦争を引き起こしてしまう『原始の女神』の性格がそのままスキルになったもの。

○固有スキル
デビルズ・シュガー:A
悪魔堕ちした事を気に病みながらも『魅惑と興奮』の力を十全に使いこなす、まさに真の悪魔。
Sイシュタルの微笑みと投げキッスは味方の士気を向上させ、肉体にかかる負荷を無視して限界以上の力を引き出させる。
味方に使うチャーム(呪い)そのもので、既に魅了されている為、敵からの魅了を無効にする。
勝利の女神の側面と、人を破滅させる悪魔としての側面が複合した、悪魔のカリスマと言ってもいい。

ヴィナス・ドライバー:B
金星を動かすもの。あるいは、美を駆るもの。
金星の加護により宝具の威力を向上し、また、その属性を自在に変化させる。やがて様々な女神に派生する『原始の女神』に相応しいスキル。

マルチプル・スターリング:EX
ただ一つの大王冠。
イシュタルの元になった女神から派生する、様々な『天の女王』たる女神たちの王冠が重なり、完全なる形に戻ったもの。
大量のNPを獲得し、すべてのカードの性能を高確率で向上させる。

宝具
原始宇宙に輝く王冠(エディン・シュグラ・クエーサー)
ランク:EX 種別:対星宝具 レンジ:10000~気分 最大補足:気分(精神高揚により変化)

もう、しかたない! 本気にさせたのはそっちだから!

神殿、顕現!

これが私の、『原始宇宙に輝く王冠(エディン・シュグラ・クエーサー)』!」

原始宇宙において『女神の証』とされた古代神殿ベル・マアンナを呼び寄せ、神殿を構成する高次元の塊―――霊基銀河を開放、これをエネルギーに変換して宙域を焼き尽くす対異星侵略宝具。
Sイシュタルはイシュタルのように『常時、舟に乗っている』事はない。
Sイシュタルが呼び起こすものは神殿であり(アナトが建てたとされるバアル神殿)、その姿は禍々しく、攻撃的なフォルムをしている……と言われていたが……。

また、シュメル・アッカド語でエディンは草原、空野。
旧約聖書でいうところのエデンの語源とされる。
シュグラはそのエディンにある王冠。イシュタルがエディンに入った時に与えられたもの。
クエーサーは現代の天体用語。準恒星状の意味を持つ。
地球から遥かに離れた宙域にあって、強く光を放っている事から『最も明るい天体』と言われている。


人物

サーヴァント・ユニヴァースにおけるイシュタル。
どういうわけか類似の権能を持ついくつかの女神と合体した状態になっている。
そのため三重人格。再臨によって姿と人格が切り替わるワルキューレ、魔王信長仕様。

アウトローでありながら正義のヒロイン。
悪役ムーブをしているが、やることなすこと人々の為になっている不思議な立ち位置。
『人類の脅威』を自覚しているので属性も『悪』となっているが、これは悪党・悪者、という意味ではない。
汎人類史のイシュタルとほぼ同じ性格だが、遊び気分で他人を弄ぶような事はしない。

個人が行う善行を『正しいこと』と誇らしげに認め、人知れず喜び、
個人が行う悪行を『酷いこと』と敵意をこめて睨み、堂々と罵る。
(そして相手が悪党であるなら容赦なしで資産も生命も運命も搾り取る)

Sイシュタルはイシュタル同様、自由奔放な性格で、人間社会の残酷さ・浅はかさを見下しているが、
それはそれとして、人々の生活をそれなりに考慮し、
善良な人間はそれなりに気にかけて、最終的には自分の報酬よりみんなの勝利を優先する……という、
イシュタルにあるまじき方向性を持っている。

たとえばサマーレースの時のように、イシュタルの復権の為に周りを犠牲にしてグガランナを復活させようとした場合、
Sイシュタルなら最後に反省してグガランナを自分の手で破壊し、そのリソースを参加者たちに分け与えるだろう。
「そりゃあ暴れたくなるほど勿体ないけど、そうするべきだと感じちゃったの! ほら、自分にウソはつけないじゃない?」
このように、基本的にはイシュタルそのものだが、最後の局面では決して人類の敵には回らない……
要するに、Sイシュタルは『イシュタルとして悪い』女神なのである。

アシュタレト


恐れ、敬いなさい人間。私は宇宙の新しい支配者にして全人類への復讐を果たすもの。
女神の中の女神。人呼んでスペース・イシュタル。
なのですが……なにここ、作戦室? おかしくありませんか?
私、なぜアナタの召喚に応じているのでしょう?

召喚時の姿。悪の組織「スペース新陰流」を率いる、寡黙で冷酷非情の悪の総帥。
しかし全く冷酷になりきれてない。遊び気分で他人を弄ぶような事は決してせず、むしろ叱責するという、悪党と呼ぶには随分と規律的。
「清く正しく、悪の道を極めるのです」とは本人の弁。
こちらの姿は機械音痴。


Sイシュタル


はー、やーっと自由な私に戻れたわ。
改めてこんにちわ、地球のマスター。宇宙を股にかける賞金稼ぎ、スペース・イシュタル、ここに参上!
どう? やっぱりこっちの方がいいでしょう?

第一再臨後に出てくる人格。宇宙を気ままに旅する賞金稼ぎ。
名前こそ「イシュタル」だが、その性格は汎人類史のイシュタルの依代の少女のそれに近い。
弱きを助け悪しきを挫き、意外とドライだが一方で世話焼きで、金目のものには目がなく、宝石が切り札だが安易に使えるほど持っているわけではない。

なお、この状態では(凛にしては)珍しく機械に強い。
スタッフからはキャラデザインについて『Fate/EXTRA』の凛をベースにしたという発言がある*1

イシュタル・アシュタレト


はぁ。ようやく元の私に戻れたのね。
私は原初の女神、アシュタレト。
私を忘れ、悪魔に貶めた人類への復讐心を胸に秘めながら、それはそれとして、新しい宇宙を観光したい気持ちでいっぱいの女神。
つまりあなたのサーヴァント、ということよ。私を失望させないようにね、マスター

第三再臨後に出てくる人格。女神の真の姿。
他の人格二人よりも精神的に幼いようで、本心を包み隠すことなく火の玉ストレートに話す。
彼女が出てきている時も他の人格は起きているらしく、絆レベル5台詞ではマスターに「好きよ」と直球を投げ、他の人格が慌てて表層化して弁明する*2

アシュタレト・オリジン(霊衣)

最終再臨・レベルMAXで解放される霊衣。
下記のオリジンの姿になるが、人格はイシュタル・アシュタレトのままであり別に危険はない、はず。
ボイス丸々差し替わっててラスボス感ある?知らん。


ゲーム中の性能

「セイバーウォーズ2」に際して追加された期間限定の☆5アヴェンジャー。
同レアリティ帯のアヴェンジャーの中では最も攻撃力が低いが、代わりにクラススキルが豊富。「対魔力」「女神の神核」によりデバフに強い。
カード構成はBBAAQのセイバー型。カード性能はArtsは並だが他は良好。
スキルは全て違う種類の攻撃系バフを含む複合スキル。
「デビルズ・シュガー」はカリスマ型派生スキル。自分への効果はそれなり程度だが味方へは効果が1.5倍になる上に魅了無効までつく。
「マルチプル・スターリング」はNPチャージと確率で3Tの各カード性能のバフがつく。
確率自体は割と高いが、外すことを考えるとこのバフをアテにした戦法はオススメできないが、NPチャージは最大50になるので周回要員としては優秀。
そして最大の特徴が「ヴィナス・ドライバー」。1回限りの宝具バフと無敵を付与した上で宝具のカードを任意に変更できる。
このため自前で宝具込みBusterブレイブチェインもArtsブレイブチェインも組むことができる。

宝具は上記の通りで、カードの色を弄らない場合はArts宝具。
3T持続する宝具バフに加え、1Tのエクストラアタックに対する威力バフがつく。バフの扱いはカード性能アップと同じで、威力が2倍に跳ね上がる。
また自力でBusterブレイブチェインも組め、そうするとFirstボーナスとチェインボーナスが入るのでエクストラアタックだけでとんでもない威力になる。
ただし、宝具のHit数自体はあまり多くなく、スカスカシステムは厳しめ。Artsシステムであれば可能。
また、NP50初期チャージ礼装+NP50を配布できるサーヴァント2人を付けてやればなんなく2連発できる上、
カレイドスコープを持たせ、さらにもう一人NP配布役を投入すれば、NP回収関係なくNPチャージスキルだけで3連発をすることができる。


NP50チャージスキルを持つ宝具アタッカーという時点でもかなり有用なのだが、相性不利になることが少ないアヴェンジャーであり、
なおかつ一人で3種類のバフ(うち1種類は確率だが)を持ち、更に宝具を撃つたびに宝具威力が上がっていくため、宝具を回し続けている限り安定して高い火力を出せる。
また、「星属性」なので周回時に「天地人」の影響を受けない点も周回において地味に優秀。
さらに、宝具の色を変更できる特性のおかげで、カードバフ三銃士を始めとしたあらゆるサポーターに対応するため非常に万能。


スカディはQuickのカードバフを配りながらNP50を配布可能なのでシステムこそ難しいが相性自体は良い。
今まで同じ芸当ができたのはアストルフォだけだったが、その火力はアストルフォを大幅に凌駕する。
等倍で10万単位のダメージを全体に撒き散らし、それでも生き残る敵にはブレイブチェインでさらにおかわり。
これで周回どころか一部の高HPボスや高難易度までまとめて薙ぎ払ってしまうほどの汎用性を誇る。


アルトリア・キャスターとも非常に相性が良い。
元々ArtsであればそれなりにNPを回収できていたが、ArtsバフとNP50を配布した上にNP獲得量アップまで付けてくれるキャストリアとは抜群のシナジーを誇り、
キャストリアシステムのアタッカー有力候補として注目されるようになった。
敵編成・魔術礼装次第では概念礼装不問でシステム運用可能だったりする。
それでいて汎用性の高さは健在なので現在では「適当に周回するなら全部Sイシュタル(か水着のカーマ武蔵・伊吹のどれか)でいい」とまで言われるようになってしまった。

ただし、Sイシュタルの特徴である宝具カードタイプ変更のおかげで、キャストリアの1年後に実装された光のコヤンスカヤともこれまた相性バッチリ。
「イノベーター・バニー」のスキルターン短縮効果により、これをフレンドのコヤンスカヤと重ねがけするかアトラス院礼装の「メジェドの目」を使うことで3ターン目に「マルチプル・スターリング」を再使用できる。
つまりWコヤンスカヤと自身だけでNP200を賄えてしまう。後はオーダーチェンジなどでNPを配るサーヴァントを用意しておけば上述の手段でNP回収関係ない3連発が可能になる。
コヤンスカヤと組んだときの利点はクリティカル補助もしてくれるという点。カード運こそ絡むがBusterが引けていればブレイブチェインに強化されたBusterクリティカルも絡めることで更に火力を引き出せる。


どのような編成をしても、欠点は防御の薄さとなる。
防御系スキルが「ヴィナス・ドライバー」の無敵1回だけなのでラッシュできないと押し負けることも結構あったりする。

また、要求素材も厳しい。
彼女のスキルはNPチャージスキルを含む事もあって可能な限りスキルマ推奨なのだが、Lv8→9が「真理の卵15個*3」ととんでもない事になっている。
スキル3つ全てをMAXにし、かつ霊衣解放の素材まで含めるとこんなものを50個も要求される鬼畜仕様。
更に基本等倍が相手なので汎用性についてはかなりのところが宝具レベルに影響されるのも欠点だったりする。
といっても真理の卵以外の素材は逆に余りやすいものばかりを消費するのでスキルLv8までは割と簡単に上げられるし、
宝具レベルについては編成である程度補えるのでこの辺りの問題は割り切ってしまうのも手である。

あと、周回については宝具演出時間がかなり長い方に入るのも悩み。これは水着カーマの登場あたりで浮き彫りになった。

Sイシュタル究極体とも言える、霊衣のアシュタレト・オリジン姿でスキルマ・宝具3以上の彼女をサポートに並べている御仁がいたら素直に褒めてあげよう*4



セイバーウォーズ2での活躍

イシュタルに呼びつけられ、マイルームで待機していた主人公だったが、そこに別時空からアシュタレトがワープしてくる。
その目的は人類最後のマスターである主人公を拉致するというもので、アシュタレトはそうはさせまいとする彼/彼女の仲間と戦う覚悟をしていたが、
見た目がイシュタルそっくりな彼女を主人公とたまたま居合わせたマシュは「イシュタルのイメチェン」と信じて疑わなかった上、そのイシュタルが主人公を連れ出すことを予告していたため、
マシュには抵抗されるどころか警戒すらされることなく、主人公もあっさりと自分と行くことを承諾する始末であり、拍子抜けしながらも主人公を攫うことに成功する。

そうして、主人公を自らの世界に拉致したアシュタレトは自分を「イシュタル」と呼ぶ彼/彼女に自らの名前を名乗り、生贄にすると通告するが、
あまりにも非常事態やおかしな事態に慣れている主人公は怖がる素振りすら見せず、退屈だとこぼす主人公に自らの端末での動画視聴や配信、通販を許可するなどの世話を焼いてしまった上、
いざ生贄にする場所に向かおうとした段階で機械音痴とうっかりが発動しユニバースの彼方に放り出してしまう。
その後、そのやらかしを挽回するためにアシュタレトは主人公を賞金首として指名手配するのであった。


一方、アシュタレトの手違いで辺境の惑星に放り出された主人公は運良くX師匠と合流し、事情やこの世界についての情報を集めた後、
ひょんなことから賞金稼ぎのSイシュタルとその相棒のカラミティ・ジェーンとも知り合うことに。
その後の騒動で主人公が指名手配中の「マスター」であることを知ったSイシュタルたちは、自分たちの思惑もあって主人公が元の宇宙に戻るまでの護衛を買って出、
それを快諾した主人公と、彼/彼女を放っておけないX師匠と共に行動することとなった。

道中で六剣客を片付けつつ、アシュタレトの本拠地、ダーク・マアンナに向かう主人公たちだが、主人公は立ち寄ったSイシュタルの実家でとあるメッセージを見てしまう。

それは優雅な教授による娘へのメッセージ。
Sイシュタルは自分をただのサーヴァントだと思いこんでいるが、真実は違う。彼女は善と悪に分かれ女神の半身であり、神霊などと言った次元には収まらない存在だという。
そして彼女に独立し、静かに生きるように告げるが、しかし途中で教授は後ろから何者かに刺されてしまい、そこでメッセージは終わってしまった。

その後息つく暇もなく今度はアシュタレトが自らマスターを奪還するために襲来。
圧倒的な戦力差になす術もないSイシュタルだったが、なんとかマスターを奪われずに済んだ。
そして、初めて相手と対面したSイシュタルたちは互いに悟った。自分と相手は『女神』の半身の片割れであるということを。

アシュタレト撤退後、主人公とX師匠はSイシュタルから過去の事情を聞くことに。
ユニヴァースのお嬢様学校、女王女学院(クイーンズ)の学生だったSイシュタルが14歳の誕生日に帰宅すると、そこには何者かに斬られた父の姿があった。
父は彼女の真実と成すべきことを告げ、そして娘の誕生日を祝う言葉を口にした後、帰らぬ人となった。
以来彼女は賞金稼ぎとして自立し、父を襲った相手を探し続けているという。
女神として生まれ、ヒトとして育てられ、サーヴァントとして覚醒した。それがSイシュタルという存在であったのだ。

一方のアシュタレトはというと、Sイシュタルを引き取った養父が育てなかった方の半身である。
彼は女神の半身を両方引き取ったが、そのうち片方だけを育て片方は封印しており、襲ってきた人物はその封印された半身を奪いに来たのである。

Sイシュタルの過去を聞き、志も新たにダーク・マアンナを目指す主人公たち。
ダーク・マアンナでは一度は門番の竜殺剣に倒されマスターを奪われ自身は投獄されるが、助けを借りて脱出し中枢を目指すと、マスターとともにいるアシュタレトと再会。
かつて分かたれた女神の半身同士、壮絶な戦いを繰り広げるSイシュタルとアシュタレトであったが、途中でアシュタレトの腹心MUNENORIがアシュタレトを気絶させて祭壇に連れて行ってしまう。
そして残されたSイシュタルに告げる。おまえの父を倒したのは他ならぬ自分だ、と。


マスターを取り返した後、MUNENORIを追いかけて祭壇へ向かい、親の仇を討ったSイシュタルだったが、その胸には充実感などなかった。
そして祭壇に捧げられたアシュタレトも回収するも、彼女は既に手遅れだという。

Sイシュタルとアシュタレトは確かに『女神』の半身。ただしそれはあくまで魂、いわば「心臓」の部分である。
『女神』は2000年前に討伐チームにより倒されているのだが、その際に「心臓」を分割し、更にこれを2つに分けたのである。
実は『女神』は「心臓」がなくとも、「肉体」だけで生きていける。そして今いる宇宙は原始宇宙であり、それは『女神』の体の残滓。
そしてついに女神アシュタレト・オリジンが降臨してしまう。

オリジンは原始宇宙を広げようとするが、Sイシュタルは拒絶。どう見てもオリジンは人類の脅威そのものであり、そもそもこの旅は元はと言えば、マスターを元の世界に戻すためのもの。

『原始の女神』なんておとぎ話はノー・サンキュー!さっさと忘却の底に帰りなさいよね!

忘れろ──と?私が、私に──?

たとえ私であれ、その発言は許されない。決して。決して。

こうして「心臓」と「肉体」は敵対したが、『女神』として復活した「肉体」には銀河サイズの攻撃以外無効状態であり、所詮サーヴァント止まりな「心臓」たちの攻撃は通らない。
身体が星座で出来ている女神には、人間のスケールにある限りどれほど大きなレンジの宝具でも空を切るほか無いのだ。
そしてあちらの攻撃はもちろん命中する。狙いは雑ではあるがこのままではジリ貧。
アシュタレトは自らの力を全て振り絞ってSイシュタル達を逃がそうとするが、

霊基銀河、開放。ベル・マアンナ、開門。

この宙域の生命体、すべてを無に還しなさい。


時既に遅くオリジンの攻撃が彼らを直撃した……







余談

  • 神霊の複合サーヴァントはこれまでも何騎か登場しているが、実は複数の神話が出典のサーヴァントは彼女が初めて。

  • サーヴァントは全盛期で固定されるという特性上、Sイシュタルは自立した14歳の時点から外見年齢が変わっていない。このため凛(17歳)よりも身長が若干低い。

  • 彼女の実装でSNヒロインモチーフのサーヴァントでエクストラクラスでも三竦みが成立するようになった。*7

  • サーヴァントとして実装される前に「バトル・イン・ニューヨーク2019」でもスペース・イシュタルが登場しているが、そちらは性格などが大幅に異なる。

  • キルスコア3。FGO実装キャラではぶっちぎりのトップ。

・女神が少女に転生する、イシュタルとアシュトレト(アスタロト)、冒険の末に女神が真の(或いは新たな)力を得るという要素から女神転生シリーズを思い出した方も多いかもしれない。



追記・修正は銀河サイズの方がお願いします。


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最終更新:2024年01月04日 22:36

*1 https://www.famitsu.com/news/202012/26211778.html

*2 ちなみにボイスは、弁明するのがアシュタレトとSイシュタルの2パターン用意されている。

*3 第2部第4章をクリアした後のフリクエの、さらにその中の特定のクエストのボス格エネミーが低確率でドロップするものしか手に入らない超レア素材。イベントの交換アイテムに登場した事もあるが、金素材最高ランク故に10個しか手に入らない。

*4 一応、セイバーウォーズ2イベントのフリクエの中にも真理の卵がドロップで手に入るクエストはあったのだが、それにしても全交換アイテムを取り切って尚余るほどの周回をしないと真理の卵50個は集まらない

*5 この時間逆行により無かったことになるが、条件を満たさずに挑んだ場合は明確なバッドエンドが示されており、殺生院キアラと並んで、FGO主人公の殺害に成功している稀有な例の1つである。

*6 当初は不具合で自分の他のサーヴァントも出撃出来た。とは言え他の味方の攻撃では一切ダメージを与えられず、為す術もなく瞬殺されるのでバフ撒きと弾除けぐらいしか出来ないが。

*7 桜(BB)がムーンキャンサー、セイバーことアルトリアがルーラー(通称バニ上)として先に実装されている。Sイシュタルはバニ上には優位だがBBには不利という相性になっている。