白鳥歌野

登録日:2019/12/17 (火曜日) 02:46:16
更新日:2024/02/29 Thu 21:52:18
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きっと私たちはまた立ち上がれるはずです!

白鳥歌野(しらとり うたの)とは、『乃木若葉は勇者である』に登場するキャラクターで、諏訪を守る勇者。


概要

中学二年生で、長野県・諏訪地方を守るたった一人の勇者。好きな食べ物は蕎麦で、趣味は農作業。
のわゆ本編では勇者通信にて声だけ出演し、上巻に収録されている書き下ろし短編『白鳥歌野は勇者である』では主人公として登場する。
陽気かつ自信家な性格をしていて、自分のことをアピールしたがるという少し目立ちたがり屋な面も持つ。
諏訪を訪れた外国人観光客の影響で横文字と英語混じりな言葉で喋っているが、通信では公式な仕事だからという理由で敬語で喋っていた。

麺類は蕎麦派。
うどんガチ勢勇者こと四国勇者のリーダー若葉とは、うどんと蕎麦のどちらが優れているかをよく論争しているが、
スパゲッティーでさえも和風か洋風かで論争を始めてしまう(水都曰く「うたのんは単に議論が好きなだけだと思う」との事)。

農業を趣味としており農業王を目指しているが、本人曰くそれは通過点でしかなく、農業大王→農業神という上級存在がいるらしい。
今でこそ熱心に農業に打ち込んでいるが、初めは農作業を少し手伝う程度だった。
しかし、バーテックスの襲撃以降食糧事情が悪化。それを少しでも改善するため打ち捨てられた畑を再開発し始める。
以来、自分と水都の二人だけで畑を耕し始めるが、一人また一人と住民たちが農作業に加わっていき、3年後には多くの人々と共に鍬を握るほどまでになった。

・勇者としての能力

スクランブル!勇者白鳥歌野、征ってまいります!

イメージカラーは緑と黄色。モチーフとなる花は金糸梅。
武器は諏訪で祀られる武神が持っていた、鉄を腐らせた藤蔓と同じ力を有する鞭。
四国勇者達とは違う勇者システムを使っているが、非常にアナログで、アプリもなければ変身機能がなく、勇者装束に直接着替えて変身する。
バーテックスの襲撃を告げるのはサイレンで、樹海化もなければ切り札もないという状況下だったが、
それでも諏訪を3年間犠牲者を出すことなく守り続けた。
攻撃面・防御面両方とも非常に脆弱なのにも関わらず最後まで戦い続けたため、ファンからは歴代勇者の中では精神面を含めて最強なのでは? と言われることも。

以下、本編ネタバレ
+ 《上巻前半》
……まぁ蕎麦は味だけでもうどんに雲泥の差で勝っていますが、さらに健康にもいいのです
蕎麦にはルチンが含まれており動脈硬化や生活習慣病の予防にも効果的
つまり優れた健康食品でもあるのですよ

うどん蕎麦論争の際、蕎麦の健康食品としての良さを語る歌野。
時間切れで勝負は付かなかったが、二人は互いの無事と健闘を祈りつつ通信を終える。

どうしたんですか?
……仲間に自分の考えを押し付けてしまった
敵との戦いに不安を抱く気持ちは、私にもわかっていたはずなのに……
そうですね……私も初め、似たような悩みを抱えていました
しかし、いずれその心配はなくなります
現実は想像よりも遥かに重く、私たちに決断を迫るのですから

自分のリーダーとしての資質に思い悩む若葉だったが、
そんな悩みは圧倒的な現実を前にかき消され、決断が迫られる。と、歌野は語る。
今まで3年間たった一人で守り続けてきた勇者の言葉は重く、それ相応の説得力があった。

そちらも大変だとは思いますが頑張って……なんとかなるものです……
私も無理な御役目かと思いましたが……予定よりも……二年も長く御役目を続けられて……
白鳥さん!?聞こえているか!?
……乃木さん、後はよろしくお願いします

これを機に諏訪との通信は途絶え、数日後、四国にバーテックスが襲来。
御役目と遺志を引き継いだ若葉は初陣を迎える。すべては、人類を守るために――。

人類を守る御役目、諏訪より確かに受け継いだ。
我ら四国勇者が、この丸亀城にて迎え撃つ!!

+ 《白鳥歌野は勇者である》
今まで人間はどんな目に遭っても、生き抜いてきました
きっと私たちは、また立ち上がれるはずです!

どんなに敵が強くとも、どんなに人々に認められないとしても歌野は懸命に戦い鍬を持って大地を耕す。
たとえどんな状況でも笑顔を絶やさず、自信満々に事に当たる歌野――そんな彼女の姿に勇気づけられた人々は、一人また一人と立ち上がる。
彼女の太陽のような輝きに照らされ、立ち上がった人々は、農作業・漁業・製造業等、それぞれに働き始めた。
また笑顔で、この世界を生き抜くために。

(私は何も持っていない……たまたま巫女に選ばれていなかったら、私も……)
こら、みーちゃん!
後ろ向きに考えないの。みーちゃんは自分のすごさに気づいていないだけよ
だって私、知ってますから。みーちゃんが人を助けてたこと

思わず後ろ向きになる水都だったが、歌野は彼女の人助けを「普通、そんなこと出来ない」と励ます。
そんな歌野でも恐怖を感じていないわけではなかった。

怖いよ。本当はすごく怖い
でも、怖くても……何もできないのは、絶対に嫌
怯えて何にもできなくて……目の前で人が死んでいくのは、もっと怖いから……

それが彼女の本音だったのだろう。
それでも歌野はボロボロになろうとも畑を耕し、定時通信を続けて日常を懸命に生きる――。
しかし日々が経つにつれ状況は切迫していき……。
遂に総攻撃の日が訪れ、水都に最後の神託が降る――。
それは――「よく三年間も耐え抜いた。そのお陰で四国が戦う準備が出来た」という理不尽で残酷な神託だった……。

こんなことって……!
よかった……本当に。私たちが頑張ってきた三年間は、無駄じゃなかったのね

だが自分たちが囮であるということは薄々自覚していたようで、
顔を知らない大切な友人に後を託せるのならば自分の頑張りは無駄ではなかったと歌野はつぶやく。

みーちゃん。私もね、あなたが一緒にいてくれたから、今日まで頑張ってこれた
うん……最後まで一緒にいるよ、うたのん
ずっとここで見てるから……

世界と人々を守り、農業王になる自分の夢と、宅配屋さんになるという水都の願いを叶えるため歌野は、
異形の化け物たちの群れに飛び込んでいく。
そんな歌野を水都は一歩も動かず、いつまでも見つめ続けるのだった……。

――西暦2018年9月某日 諏訪地方、バーテックス襲撃により陥落。
……その後、彼女たちの姿を見たものは、誰もいない――。

花結いのきらめき

「花結いのきらめき」に登場。丸亀組が参戦した少し後のタイミングで合流する。
攻撃タイプは範囲型。範囲型ではトップクラスの火力を誇る。
半面、必殺技の火力倍率が低めなため、ボス対応への適性は低い。よって運用するのならば広い攻撃範囲を活かした雑魚潰しが適任。

…雰囲気は違うが…しかし、この声は…
まさか…まさか。白鳥…さんなのか。

およよっ、私を知っている?それは話が早い。
…ん、その声は…まさか。

乃木…若葉だ。乃木若葉だ! 白鳥さん!!

…本当に…本当に、乃木若葉さん…
…うどんと、蕎麦、優れてるのはどっち?

うどんだ。

間違いなく、乃木若葉さん…!!

のわゆ本編で終ぞ顔を合わせることがなかった若葉と対面して以降は、語りつくせなかった反動とばかりにそば・うどん論争をことある毎に繰り広げている。
年末年始におけるゆゆゆい世界の風物詩…と言っていいかもしれない。

うどんだ!

蕎麦よ!

呼び方もお互いに呼び捨てになり、フランクなものとなった。
神樹世界召喚直後に園子の伝手で畑を入手し、様々な野菜を育て勇者部や大赦に提供している。

畑が耕せるよ!
やったねうたのん

「農業王」とプリントされたTシャツを着ていたり、畑の土に触れていないと徐々におかしくなっていったりと、のわゆ本編で見せることがなかった様々な面が見れる。

+ 顔を知らぬ友人に宛てた手紙
世界はボロボロになってしまったけれど、過去の歴史をひもとくに、
人間はこれまでどんな戦争、自然災害に見舞われても、再興してきました。
だから、今は大変な時期でも、諦めなければきっと大丈夫なはずです。

こんな時代でも、あなたに出会えたことを、とても嬉しく思います。
どうかどうか、あなたがバーテックスとの戦いの中でも、無事でありますように。
この世界が、あなたたちのもとでちゃんと守られていきますように。

最後に。この天災を乗り切った後、
大地を耕して蘇らせるときに、この鍬も使っていただければ幸いです。
私も一緒になって、耕しているという気持ちになれますから。

余談

  • 中の人と守る土地の名前が一緒だが、特に関係はない……はず

重要なのは追記・修正してからどうするかでしょう。
私は頑張りますので! みーちゃんや皆と一緒に!

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最終更新:2024年02月29日 21:52