ハックス将軍

登録日:2020/01/10 Fri 00:11:30
更新日:2024/01/15 Mon 09:00:53
所要時間:約 14 分で読めます





「今日こそが共和国最後の日となる」


映画『STAR WARS』シリーズに登場する人物。
アーミテイジ・ハックスというフルネームが一応設定されてはいるものの、公式サイトのキャラクター紹介、スタッフロール、関連商品などでは基本的に「ハックス将軍(原語版ではGeneral Hux)」と表記される。*1

俳優:ドーナル・グリーソン(『ハリー・ポッター』シリーズのビル・ウィーズリー役、『ピーターラビット』シリーズのトーマス・マクレガー役など)
吹き替え声優:川本克彦(『『無限戦記ポトリス』のドラゴンブルー役、NARUTO-ナルト-疾風伝』のデイダラ役、『NHK高校講座「ビジネス基礎」』のナレーションなど)


●目次


【人物】

「貴様らの運命は定まった…銀河の塵と消え失せるのだ!」

銀河帝国の残党が結成した軍事組織ファースト・オーダーにて最高指導者スノークに仕える将軍。

軍服の上に黒いロングコートを身に纏った痩身の男性であり、ファースト・オーダー最高司令部の指揮官を務めている。
敵対するレジスタンスからの通信に対して降伏は一切認めないことを宣言するなど、冷酷非情な性格の持ち主。プライドが高く、芝居がかった尊大な言い回しを好む一面を併せ持つ。

組織の中での立ち位置としては、旧帝国時代の総督ウィルハフ・ターキンに近い。
もっとも皇帝ダース・ヴェイダーといった錚錚たる面々にすら一目置かれるほど、優秀な司令官・政治家として老成していた彼に比べると、やはり若さ故の未熟さか精神的な余裕の無さが散見される。
またターキンがヴェイダーよりも上の地位に就いていたのに対して、ハックス将軍はカイロ・レンとほぼ同等の位である。

レンからは実戦経験の浅さを理由に見下されており、ハックスもまた彼の存在を不快に思っている。年齢的にはハックスの方が数歳年上らしい。
日頃から主君スノークの評価と寵愛、即ち次期最高指導者の座を巡って、手柄の奪い合いや互いの失敗の告げ口などといった小競り合いを繰り広げ、非常に折り合いが悪い。
スノークも「何故あのような小物を重用するのか不思議に思っているであろう?奴の弱さは上手く操ればよく切れる道具となる」などと陰で彼が将軍の器ではないことを嘲笑し、時には遠距離からフォースによる体罰をも辞さない少々ぞんざいな扱いをしている他、*2
レジスタンスの者からさえも作戦のためとはいえ散々扱き下ろされたりと、作中では敵味方問わず多方面から軽んじられている節が見受けられる。

しかしながら、彼が収集した情報や立案した作戦によってレジスタンスが幾度も窮地に追い込まれているのもまた事実であり、更にストームトルーパーの育成にも彼が採用した訓練メソッドが大きな貢献を果たしているため、一概に全くの無能とも言い切れない。
前述のスノーク評も裏を返せば、扱い方次第で能力を発揮すると認められているとも言えるし、スノークがハックスの働きぶりを褒めそやす場面も度々見られる。

とはいえレジスタンスを追い詰める度に後一歩の所で出し抜かれている背景にはレジスタンス側の奮闘や仲間の不手際だけでなく、彼自身の判断の甘さも少なからず関係しているのは否めず、ハックスが将軍として周囲からの評価をあまり得られないのも致し方ない部分はあるが。


なお大変どうでも良いことだが、2016年2月、ルーカスフィルムの社員であるパブロ・ヒダルゴ氏が、ハックス将軍はミリセントと名付けた猫を飼っているとSNSで公言した。
これが正式な設定なのか単なるジョークなのかは不明。いずれにせよ彼は自分でもこのネタが気に入ったのか、自アカウントのアイコンを一時期ミリセントと思しき猫を抱いたハックスの画像にしていたりする。
…そもそもスター・ウォーズの世界って普通の猫いるのかな?



【過去】

「良いリーダーというものは、チームの一員でありつつも、周りと馴れ合ってはいけないのだ」

彼の本編に至るまでの来歴は正史(カノン)の小説である『アフターマス』三部作、『ファズマ』、『フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~』などで語られている。*3

アーミテイジ・ハックスは、帝国将校の父と使用人の母との間に婚外子として生まれた。
父ブレンドル・ハックスは息子に対しては一片の愛情も抱いておらず、紙のように貧弱で役立たずだと侮蔑していた。その一方で、仕込めば化けるだけのポテンシャルはあるかもしれないとも思っていたようだが、それは息子への期待というよりも軍人としての見解だったものと思われる。


アーミテイジの幼少期、帝国は歴史的大敗を喫して凋落。彼と父は苦難の末、銀河系の未知領域へと逃げ延びる。
そしてブレンドルを始めとする帝国の元上級幹部ら数人が中心となって、徐々に勢力を拡大した。この一派が後にファースト・オーダーとなるのである。

幼きハックスは、帝国時代に父親の上官だったガリアス・ラックス提督の指導を受ける内、他者を支配するという行為に歪んだ悦びを見出すようになっていった。
さながら自身の抱く心の弱さを打ち消そうとするかの如く、人を思うがまま操って攻撃を行うことに快感を覚え始める。


そのまま大人へと成長してファースト・オーダーを構成する一幹部になった彼は、利害が一致したキャプテン・ファズマの謀略に加担して、自分の父親を死に追いやってしまう。
直接手を下したわけではないにせよ、奇しくも後のカイロ・レンと同様の所業を働いたわけであるが、レンが父親を手にかけることに迷いを抱き、殺めた後も後悔を捨て切れなかったのとは対照的に、ハックスは一切心が揺れることは無かった。
まあ生まれた頃から自分と母を虐待同然に冷遇してきた相手に情が湧かないのも無理はない。結果的にその父親と同じく支配欲に飢えた人間に成り果ててしまったのは何と皮肉なことか。

程なくしてハックスは、トップの思惑も相まって、亡き父の跡を継ぐような形で将軍の座を見事射止める。
将軍に就任して以降は、かつて帝国アカデミーの教官でもあった父が考案した訓練法をベースにしている教育プログラムを採用して、ファズマと共にストームトルーパーの洗脳・増強に尽力した。
昔の帝国と違って公然と徴兵することが出来ないので、兵士の数が少ない分、一人一人の質を高めていく必要があったようだ。

ちなみに彼はトルーパーの育成に当たって、ファースト・オーダーのために戦うことこそが正義であると頭に叩き込ませるという目的の下、訓練生達に毎日2回、自分の演説の映像を強制的に見せていることも発覚する。
単なる罰ゲームとしか思えない実に恐ろしい洗脳手法だと言えよう。


若くして順調に出世を重ねていくハックス将軍。
だが、そんな彼の覇道にも一筋の影が差す。最高指導者スノークが幾年か前より懇意にしていた男が、ついに自分と同格の地位に割り込んで来たのだ。
その男こそがカイロ・レンなのであった。



【本編での動向】

EP7 フォースの覚醒

シークエル・トリロジーの第一弾に当たる本作でシリーズ初登場を果たした。

「あんたの部下では心許ない」
「私のやり方に異論があるのか?」

カイロ・レンと共同でルーク・スカイウォーカーの居場所が記された地図の回収任務を担当することになる。
部下のフィンことFN−2187が裏切ったことで、ストームトルーパーの教育と管理の体制についてレンから皮肉を浴びせられ、ハックスも仕返しとばかりに彼のミスをスノークにばらすなど、この頃から二人の関係の悪さは垣間見えていた。


レイとフィンが地図のデータを持ったBB-8を連れて、ストームトルーパー達の追跡をかわした事実を重く見たハックスは、新共和国がレジスタンスに援助してルーク・スカイウォーカーを発見してしまう前に、新開発の破壊兵器スターキラーを使用して共和国を潰す許可をスノークに求める。
()くして彼は何千という兵士達が見守る中、至高の新兵器を御披露目する歴史的なセレモニーで大演説を行った。

このどこかナチス感のあるスピーチは、俳優のグリーソン氏および吹き替え声優の川本氏、両者の鬼気迫る熱演が光るので、ぜひ英語版と日本語吹き替え版の両方をご覧頂きたい。



「発射!!」


ハックス将軍の号令と共にスターキラーは巨大なレーザー光線を放った。
恍惚とした表情を浮かべて光の槍を見上げる彼の視線の遥か先で、幾つもの惑星が塵と化してゆく。
このたった一撃で新共和国の首都があるホズニアン・プライム星系は壊滅。そして一瞬の間に数え切れないほどの命が失われた。

ところで、これまた物凄くどうでも良い話なのだが、演説直後ストームトルーパー達が一斉に片腕を振り上げて賛同の意を示すシーンでは、何故か一人だけ全身を使って元気良くガッツポーズを決めているお調子者がいるので、もし機会があれば探してあげよう。


その後、カイロ・レンが惑星タコダナでレイを捕縛することに成功するも、フォースに目覚めた彼女には地図の情報を吐かせることは出来ず、レンがBB-8を回収していなかったこともあって、ファースト・オーダーは苦境に立たされる。
しかしハックスは、レジスタンスの基地がイリーニウム星系の惑星ディカーに存在することを独自に突き止めており、スターキラーで狙うことをスノークに進言して準備を開始。

「兵器の充填を始めろ!」

一方ファズマは、スターキラー基地に忍び込んだハン・ソロ達に脅迫されて、スターキラー基地を守る防衛シールドを無理矢理解除させられていた。
防衛シールドの解除でレジスタンスの戦闘機部隊が襲撃。ハックスは基地の防衛に当たる。

スターキラーのレーザーが発射されるまで後ほんの数秒という所で、レジスタンスの破壊作戦は成功し、基地は惑星ごと崩壊していく。
敗北を悟ったハックスは基地内部の中央コントロール・センターで、雪原に倒れているカイロ・レンを拾って帰投するようスノークから命を受け、基地を離脱したのだった。

この時、彼はオペレーターから「将軍が逃げ出した」と言われてしまっていたが、一応弁護しておくと、引き際を弁えてスノークに今後の方針を速やかに尋ねようと退室したのは理に適った行動であると言える。
確かに避難を指示せず一人で部屋を飛び出したら部下からそう見られても仕方ないけど。
まあ森の中で死にかけているレンを救出するほどの時間的余裕はあったので、おそらく全員脱出は完了したことであろう。



EP8 最後のジェダイ

今回はかなり序盤から登場する。

「聞こえてないのか?」
「ハーグース〜」
「聞こえてた」

スターキラー基地は破壊されてしまったものの、前作の時点でレジスタンス基地の所在地は判明しているため、艦隊を率いて惑星ディカーへと向かう。自身は旗艦のファイナライザーの艦橋に陣取って、追撃作戦の司令塔に徹する模様だ。
基地から既に逃走していたレジスタンスの船を追いかけると、レジスタンス中佐にしてエースパイロットのポー・ダメロンがファースト・オーダーに交信を求めてきた。

ここからハグス将軍ハックス将軍は劇中で小物キャラとして大っぴらに扱われるようになる。ぶっちゃけ前作ラストの時点で既に小物臭さは微かに見え始めていたが。

ポーはハックスを好き放題イジり倒した後、爆撃部隊を率いて奇襲を仕掛ける。
彼らが多大な犠牲を払って決死の覚悟で攻め立ててきたこともあり、ファースト・オーダーの軍艦ドレッドノートを陥落させられる由々しき事態に。加えて、レジスタンスの勢力がハイパースペースに飛び込んで、どこか宇宙の遠くに逃げ仰せる始末。

「ハックス将軍!」

当然これほどの失態を最高指導者スノークが許すはずもなく、ハックスの前にホログラム体として臨場。言い訳しようとする彼を容赦無く遠距離からフォースで床に捻じ伏せ、そのまま大勢の部下が見ている前で引きずり回した。
だが、文字通り例え転んでもただで起きるハックス将軍ではない。何とか身を起こしながら既に敵の尻尾は掴んであると返答する。

「決して逃しはしません…最高指導者」

彼はレジスタンスに振り切られた時に備え、部下を使ってレジスタンスの艦艇をハイパースペース・トラッカーで捕捉していた。これは相手が仮にハイパースペース・ジャンプを使ったとしても航行先を計算して特定出来るという優れ物。

このシステムは元々、帝国時代にターキン総督が創設した研究チームによって提唱された機構であり、EP4の前日譚『ローグ・ワン A STAR WARS STORY』では、主人公のジン・アーソが惑星スカリフのデータ保管庫でデス・スターの設計図を探している時、これの資料を口頭で読み上げるシーンが確認出来る。
あれから約30年余りの年月が経過して、未だ理論段階で留まっていた研究を引き継いだハックスのエンジニアチームが実用化に成功したとのこと。しかも次作では量産型のTIEファイターもこの装置を搭載して、ミレニアム・ファルコンを延々と追跡してくるのだから恐ろしい。


「レン、レジスタンスは射程外に出た。この距離では援護出来ない。艦隊に引き返せ!」

愛機のTIEサイレンサーを乗りこなし、中隊を引き連れて獅子奮迅の働きを見せていたカイロ・レンに、遊撃を一旦中止して戻ってくるようハックスはメッセージを送る。
自分を補佐する僚機が通信から即刻両方撃ち落とされてしまったこともあって、彼の言う通り分が悪いと察したのか、レンは不服そうに唸りつつも渋々その言葉に従った。


次いでハックスは戦略を変更。
逃げに転じて速力が高い敵艦に追い付けず攻撃を当てられないとしても、構わず背後から撃ち続けることで、逃がさないという姿勢をレジスタンスに示威するよう指示を出した。
このまま攻撃を避けるためにスピードを出し続ければ、先にレジスタンスの方が燃料切れを起こして身動きが取れなくなると読んで、持久戦に持ち込んだのだ。

「では息の根を止めてやれ」

ハックスの思惑通り、医療船アノダインを始めとするレジスタンスの艦隊は長時間の高速航走に耐えられず自滅していき、敵機は残す所、母船ラダス一隻のみになろうとしていた。

更に諸々の騒動を経て、レジスタンスが小型の輸送船に乗り移って惑星クレイト*4に逃げ込もうとしていることを知った彼は、攻撃目標をラダスから輸送船へと移行。瞬く間に次々とキャノンで沈めていった。
仲間を乗せた輸送船が何機も撃墜されているのを見過ごせなかったアミリン・ホルド提督はラダスを駆って、最高指導者スノークが乗る母艦のメガ級スター・デストロイヤーに船を向ける。
ハックスはこれを標的から目を逸らすための囮だと判断して、変わらず輸送船を狙い続けたが、それが大きな誤りだった。

「あのクルーザーを撃沈しろ!」

彼女の真意に気付いた頃には時すでに遅し。ホルド提督の命と引き換えのハイパードライブ特攻でメガ級スター・デストロイヤー(とその他随伴していた多数のリサージェント級スター・デストロイヤー)は大きなダメージを受けた。


事態の収拾を付けるため玉座の間を訪れたハックスは、そこで既に事切れていたスノークの亡骸を目の当たりにする。
傍らに気絶したカイロ・レンも横たわっているのを見て、銃を取り出して彼を始末しようとするが、その時不運にもレンが飛び起きてしまう。
ハックスは銃を隠し、何食わぬ顔で何故スノークが死んでいるのか問い質した。レンも澄ました顔で自らが討ち取った主の死をレイの仕業だと偽証する。

スノークが死んだ今、二人の関心はただ一つ…

「全兵力をレジスタンスの基地へ。一気に片を付ける」

「誰に向かって口を利いている?私の軍を指揮するつもりか?最高指導者が死んだ今支配者はもう居ない!」

「最高指導者は…私だ!」

「最高指導者…万歳……」

長きに渡る主権争いは一瞬で決着が付いた。
直接的な戦闘に関しては一般人の域を出ないハックス将軍がカイロ・レンに逆らえるはずもなく、フォース・チョーク(首絞め)で屈服させられ、彼に従うこととなる。

もしハックスが単にレンの寝込みを襲ったのなら、気配で目を覚ましてルークと同じ轍を踏んでしまった可能性が高かったことだろう。だが、メガ級スター・デストロイヤーが崩落した衝撃で体を強く打ち付けられたレンは先程まで完全に意識を失っており、言わば千載一遇の好機だったのだ。
ハックスが後もう少し早く駆け付けてさえいれば、最高指導者の椅子はもしかしたら…


そのままファースト・オーダーは、レジスタンスが潜伏している惑星クレイトに進軍を開始する。レンとハックスはユプシロン級コマンド・シャトルに乗って部下達に指示を送った。

「ハックス将軍、前進だ。捕虜は無用。皆殺しにせよ」

レジスタンスを追い詰めた時、そこにルークが登場。AT-M6ウォーカー部隊による一斉射撃を浴びせるも傷一つ付けられなかったため、レンが降りてライトセーバーで雌雄を決することに。
ハックスはこれをルークの罠だと見抜き、今は誘いに乗らずに目的を優先すべきだと異を唱えようとするが、聞き入れられず殴打されてしまった。
その上「私が良しと言うまで軍を動かすな」と言い残して戦場に舞い降りたので、ハックス達には後ろから二人の戦いを見守ることしか出来ない。もっとも彼は殴り飛ばされた時にすっかり伸びていたので、眼前の光景を眺める余裕があったのかさえも疑わしいが。

その間にレジスタンスの生き残りは秘密の通路から抜け出し、レイとチューバッカの操るミレニアム・ファルコンに搭乗して宇宙へ飛び去って行った。
これハックスの言う通りにしてたら一人と一匹(?)を除いて敵を殲滅することが出来てたのでは?

レンが相対していたのが、ルークがフォースの力で生み出した幻影だと判明したことを受けて、ファースト・オーダーの一行は基地の内部へと侵攻する。
もぬけの殻となっていた基地の中、カイロ・レンの入った部屋に視線を送るハックス将軍…その目は深い憎悪に満ちた物であった。



EP9 スカイウォーカーの夜明け

あれから約1年ほどの月日が流れた。

「ハックス将軍、俺の新しいマスクが気になるのか?」
「いえ…お似合いです」

カイロ・レンがファースト・オーダーの最高指導者として権威を振るう一方、ハックス将軍は見る影もなく落ちぶれていた。
組織の今後の方針、及び組織の情報を漏らしているスパイについて話し合う会議が劇中で開かれたが、席次からしてハックスの地位はもはや他のファースト・オーダーの幹部達と大差無い扱いだった。前作、前々作に渡って3度も敵方に自軍への大打撃を許してしまったためか、単なるレンの嫌がらせかは定かではない。

ハックスは、帝国時代に長年にわたり軍の将校を務めた経験を持つというエンリック・プライドという名の元帥の下に左遷され、軍の指揮権も彼に奪われていた。


ハックス役のドーナル・グリーソン氏は本作のパンフレット内で今作のハックスを取り巻く涙ぐましい状況について次のように語っている。
「彼は、ナンバーワンになることに生活のすべてを捧げてきた男という印象があるからね。そんな男にとって、それに満たないことはすべてが失望に繋がるんだ」
「カイロ・レンにとって、ハックスはもはや眼中にない。カイロ・レンは、ハックスを、失うよりは簡単というだけの理由で、ただ側に置いているんだよ」
悪党ながら何とも世知辛いことだ…

レンの修復したマスクにお世辞を並べたり、発言中にフォースで喋れないようにレンに口を押さえられたり、連行中のチューバッカに耳元で吠えられて固まったり、相変わらず何かと残念な描かれ方をしているハックスだったが…




【EP9没案】

本作の原案としてクレジットされているコリン・トレボロウ監督と脚本家デレク・コノリー氏の両名は、
当初『Duel of the Fates』(直訳すると『運命の闘い』)という副題で、実際に公開された『スカイウォーカーの夜明け』とは全く異なる物語のEP9を制作する予定だったことが公表された。

2020年1月にYouTubeでリークされた脚本及びコンセプトアートが話題となり、自身のTwitterでファンから質問を受けたトレボロウ監督も本物だと認めた次第である。

ストーリーが大幅に変わっているのに伴って、ハックス将軍を待ち受ける顛末も丸っきり違うので、彼を中心に大凡の展開を記載する。
興味のある方は下記を閲覧されたし。





「気を付けろレン。個人的な興味を指導者の追記・修正より優先させるな」


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最終更新:2024年01月15日 09:00

*1 以前にもアクバー提督、ドゥークー伯爵、グリーヴァス将軍など肩書が名称の一部と化しているキャラは存在した。

*2 スノークの不興を買うと暴力を受けるのはレンも同じな上、これでも旧帝国でかつて行われていた粛清に比べれば温情ある処罰ではある。

*3 残念ながらアフターマスの二作目と三作目は現時点では邦訳版が発売されていない。

*4 過去に反乱軍が帝国軍との戦いで使用していた前哨基地があるという塩と鉱物の星。

*5 それでも必要以上に撃たない辺り助けてもらった義理は一応通した様子。

*6 こちらで初登場する予定だったシス・マスター。悠久の時を生きると言われ、ダース・プレイガス、シディアスの師弟とも密接な関わりがあったとされる。

*7 尋常ならざるフォースが絶え間無く巡り流れる聖地。「ザ・ワンズ」と称されるフォースを極めし一家が、クローン戦争中期までこの地に住んでいた。

*8 アートでは赤だったが脚本上は紫らしい。もし仮にそうだとすると、皮肉にもかつてメイス・ウィンドゥが殺害された部屋で、彼のライトセーバーを使って人生の幕を下ろしたことになるのかもしれない。