ワイズルー

登録日:2020/01/27 Mon 22:17:27
更新日:2024/04/21 Sun 13:57:19
所要時間:約 7 分で読めます






私の一生、全てがShow Time!

孤高!至高!怒涛のグレイテストエンターテイナー!


ワイズルー!!



決まった……。最高オブ最高!!


ワイズルーとは、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場する敵キャラクターである。

CV:緑川光
スーツアクター:草野伸介 

データ

属性/ビショップ級幹部
分類/ドルイドン族
身長/193cm
体重/290kg
分布/孤高のステージ
経験値/142(ビショップ(び(1)し(4)ょっぷ(2) )

登場話:第7話~第14話、第17話~第20話、第22話〜第42話、第46話~第48話(最終回)

概要

第7話「ケペウス星の王女」から登場した戦闘民族ドルイドンのビショップ級幹部。

鎧を纏ったマジシャンのような姿をしており、武骨な胸部装甲とシルクハットを模した兜が特徴で、背中に銀のマントを羽織っている。
また、鍔にあたる部分を持ち上げると、その下に黄色くて円い双眼が隠れていることが分かる。

ドルイドンの幹部の中ではタンクジョウに続いて二番目に地球に降り立った。
それまでは宇宙のあらゆる星を侵略しては現地民を攫い、奴隷としてこき使っていたらしい。

なお地味にドルイドンメンバー2人目のキャラソンが収録された。


人物像

「グレイテストエンターテイナー」を自負する、キザで派手好きな性格のナルシスト
自分に酔ったかのような芝居がかった言動に加え自己顕示欲と自己主張が非常に強く、自分よりも派手で目立つ相手を「私より目立つな~!」と毛嫌いするめんどくさい男。
その対象は想像上の存在にまで及び、あのサンタクロースにまで嫉妬し、ウィザードマイナソーの力でクリスマスを正月に塗り替えて奪おうとしたこともある。チキンだけを消そうとした昨年の敵が可愛く見えてくる....

しかし、その本性は卑怯者呼ばわりを「最高の誉め言葉」と称して狡猾な策略を好む極悪非道の卑劣漢。
自身の能力を最大限悪用し、あの手この手で人間の心を弄んで、苦しむ様を見て楽しむ姿は陰湿そのものであり、特にアスナからはトロールマイナソーの一件でその悪行の一部始終を見られていたこともあり、非常に忌み嫌われている。

一方で「ただ相手を倒すだけという行為は自身のショーマンシップに反する」などの独自の美学を持つ。
そんな性格の為、理屈っぽく合理主義者なガチレウスとは犬猿の仲であり、その登場時には性格の違いからほんのわずかな会話だけで気分を害し、一時戦線離脱していた。(彼が倒された翌週には再び作戦指揮官に復帰した)
また、外部協力者のガイソーグ(を纏う者)とも一応協力関係だが、やはり仲は良くない。

このように冷血な智将ではあるものの、『騎士竜の中の騎士竜、出てこいや!』とモノマネを披露したり、掛け算をすぐに暗算できなかったりなど、ちょいちょいネタをぶっこんでくる。
というか、その場のノリや楽しみだけで行動する生粋の刹那主義者であるため、策士を気取る割にうっかり作戦を自らネタバレさせて自ら墓穴を掘る場合もある。
そもそも、何気ない独り言や仕草がいちいち豪快だったり、オーバーリアクションで大袈裟だったりすることが多く、時にはゼロは個人的に好きな数字」「(ヨクリュウオーを見て)あのウイングが欲しい~!」「任務完了!分かる人には分かることを言う等、基本言動には多かれ少なかれギャグやネタ要素が入っていることのほうが殆どである。

また、常に最上のエンターテイメントを追究している分、それを共に盛り上げてくれる存在であるクレオンのことも大事に思っている為、時には彼を気遣うような姿も見せるなど時として部下思いな姿を見せることもある。

クレオンとの関係については、合流当初は当のクレオンがまだ面従腹背の姿勢が強かった為、表面上はご機嫌取りに徹されてる裏で愚痴をこぼされる(時にはそれにねちっこく突っ込む)ドライでビジネスライクなものであったが、ガチレウスという過酷なブラック上司を経験し、ワイズルーと多くの時間を過ごしたクレオンからは最終的には「僕の居場所」として、大いに慕われるようになった。


戦闘能力

武器は杖頭がマイク風になった銃 『ステッキラー』
近接戦闘用の武器として振るうのは勿論のこと、持ち変えることでライフル銃としても使えうことが可能。
その他にも特殊なフィールド内にビームを雨のように降り注がせる必殺技『チェックメイトデショータイム』を使用する。
幹部なだけあって戦闘能力はリュウソウジャーを手玉に取る程高いが、がっついて深入りしがちなタンクジョウやガチレウスと違って引き際をいつも弁えていることもあり、目的を達成したり状況が不利と判断すると迷わず撤退することが殆ど。
そのおかげか、ドルイドンの幹部の中では、ぶっちぎりで登場期間が一番長かった。

また、戦闘能力以上に数多くの特殊能力を持っており、手数はドルイドンの幹部の中では非常に多い。
アイガードを上げて放つ眼光による催眠術で人を操ることが可能。
あわよくば騎士竜をも隷属させたいと企んでいるが一度も上手くいかなかった。
ちなみに催眠術の方法は5円玉に糸をくくりつけたものという古典的な方法。

他にも自分やクレオンの姿や声を自由に変化させ、他者に変身させることでどんな人物も「演じ分ける」技術を持つ。
基本は戦闘に参加せず、これらの能力でリュウソウジャーやマイナソーの宿主を欺いたり、翻弄するなどして戦況を有利に傾けようとすることが多い。
また、芸術的センスも高く、グリモワールマイナソーに描いた絵を実物にする能力があると知ると、自身の画力を遺憾なく発揮し、リュウソウジャーを大いに苦しめた。


活躍とその最期

登場から暫くは、ガチレウス関係で戦線離脱していた時期こそあれど、クレオンと共にマイナソーを作って悪さをしながら日々気ままに過ごしてきたが、第34話にてプリシャスが帰還すると、ガチレウス共々心臓を奪われてそれを人質にされてしまい、否応なしに彼の配下となることを強制されてしまう。

最初のころは「いつ心臓を握り潰されるか分からない方がスリル満点で面白い」という理由から、プリシャスへの反逆を目論むガチレウスを横目に自分は我関せずとばかりに余裕綽々の態度を見せていたが、
その次の話で心臓がキチンと身体に無ければ(物理的に)ときめきを感じる事が出来ないことに気が付きストレスが蓄積。プリシャスへの反逆の意思を固めている。
なお溜まったフラストレーションはリュウソウジャーへの八つ当たりという形で発散した。
また、第39話で戦死したガチレウスの心臓を収めたカードがドロドロに溶けて消滅した様を見たことや、それでプリシャスから発破をかけられたことで初めて自身の置かれている状況を実感し、恐怖を募らせた。
更には、そのプリシャスからドルイドンの「母」ともいえる「エラス」の復活が近いことを聞かされ、その恐怖はさらに増大することとなった。

そして、第41話にてクレオンからは「リュウソウジャーと共闘すれば心臓を取り戻せるかもしれない」と苦渋の決断を迫られた。

しかし、エンターテイメントを重視するワイズルーはこれを却下。*1
第42話では、ファントムマイナソーの力も使い、とある劇場でリュウソウジャーに最後の戦いを挑んだ。

マイナソーの幻術でなんやかんやありましてリュウソウジャーを翻弄し、最後は『血湧き肉踊る決闘劇』と称して、リュウソウレッドとの最終決戦へと臨んだ。


イッツ、ラストショーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーータイム!


その掛け声と共に戦いが開幕。
ドルン兵のアシストによるワイヤーアクションも駆使してステージを縦横無尽に駆け回り、レッドと激しい戦いを展開。
その中でさながら芝居のような善と悪の問答を繰り返す。

何故お前達は運命に抗う? お前達の運命は死ぬ事にあると言うのに!

俺達の運命は…俺たちで切り開くんだ!

誰にも運命を変える事など出来ない! それが何故わからない!?

信じているからだ…。仲間を、この地球の未来を!

戯れ言を! お前如きに何が出来る!

俺は未来を…絶対に諦めない!

幹部としての全力を振るい、レッドを激しく攻め立てるワイズルーに対し、レッドもマックスリュウソウレッドにパワーアップし、ワイズルーに食らいついていく。

やがて戦いはクライマックスへと移り、マックスリュウソウレッドのエバーラスティングディーノスラッシュに対抗し、ワイズルーもステッキラーを光の剣のように振るって互いにすれ違いざまに斬りあった。

直後、レッドは力なくその場に倒れた。
その場を埋め尽くす観客が、ワイズルーの勝利を称え、それに興奮した。


勝ったんだな……私は!孤高・至高・怒涛のグレイテストエンターティナー! ワイズルー!!


...と思われた。
それはワイズルーの幻であり、消火栓の水がまるで雨のように降り注ぐ中で、ワイズルーは崩れ落ちた。

レッドはそんなワイズルーに駆け寄ろうとするが、それをクレオンが遮った。

ワイズルー様に触るな! ワイズルー様は変な人だけど!……たまにムカつくけど!……面白くて、僕を認めてくれて……僕の居場所なんだ! やるなら僕からやれよ!!

その姿を見たレッドはコウに戻り、止めを刺すことなくその場を去った。


その後、夕暮れの中でクレオンが号泣する中でワイズルーは目を覚ました。


そうか……私は……負けたのか……
一番のエンターティナーは……あいつだったみたいだな……

一番のエンターティナーはワイズルー様です!だから、また……


負けを認めるワイズルーをクレオンは必死に慰める。
しかし、既に精一杯戦い、己を出し尽くしたワイズルーに、もう思い残すことはなかった。

ワイズルーは舞台へと上がり、そして...


ありがとう、クレオン……だが……私の役目は終わりだ……

終幕!


そう言い残すと、その体は紙吹雪のような青い光の粒子と化し、跡形もなく消滅した。

その生き様は正しく、エンターテイナーと呼ぶにふさわしいものであった...

と、思われたのだが....?

そのまま死亡したかと思われたが、以前死亡したガチレウスの心臓のカードが消滅していたのに対し、ワイズルーの心臓はまだ残ったままであるのがクレオンに発見された。
残された心臓のカードはクレオンに回収された。

心臓が残っていた事からの予想通り、彼は生きており、46話にてリュウソウジャーと満身創痍のプリシャスの前に現れた。
死を装って陰ながらクレオンと共にエラスの真実を探っており、その末にリュウソウ族とドルイドンはどちらもエラスから生まれた事、ドルイドンは争いを続けるリュウソウ族を倒すために生まれた事、そのドルイドンが侵略行為を始めたためエラスが双方共に滅ぼそうとしている事といった真実を知り、それをその場にいる全員に伝え…
…ようとしたら、全てクレオンに先に言われてしまいオイシイ所を全て持っていかれる相変わらずのお間抜けっぷりとクレオンとの漫才を披露した。

全ての真実を知り、かつここまで多くの仲間達の死を目の当たりにしてきたワイズルーは「これ以上観客を失いたくない…」と呟き、リュウソウジャーに敗れたプリシャスに手を差し伸べる。
しかし、その直後エラスによりプリシャスは取り込まれてしまい、目の前で仲間が変わり果てた姿に変貌する様を見せ付けられてしまう事になってしまった…

その後、リュウソウジャー含むエラスによって眠らされた街中の人々を起こそうとして回るも、リュウソウジャー以外の人々を起こす事は出来ず、少し寂しそうな姿を見せていた。
エンターテイナーであるワイズルーにとって、一般市民=観客の居ないこの状況は耐えられなかったようである。






以下、最終回のネタバレ






私は不死身!私は…死なない!!


リュウソウジャーの手によりエラスが滅び、人々も目を覚ました後に当然のように彼も生きていた。
「コングラッチュレーション」と感動の賞賛をかつての宿敵リュウソウジャーに贈っていた。
同じく生き残ったクレオンの元に駆け寄り、お互いに生き残ったことを喜び合いつつ抱き合った。
そして、クレオンが彼の母星にとってのエラス…つまり、星に命を芽生えさせる存在と語り、共にクレオンの母星を新天地として旅立つ事となった。
その際、エラスから解放されまさかの生き残りを果たしたプリシャスも強引に引き連れ、3人仲良く出番を終えた。
今後のプリシャス胃が心配である…

そう!生きてる事がプレシャス!プリシャス!楽しければ良いさ!

私達3人で、クレオンの星で楽しく暮らせばいいでショーーーターーイム!




余談

名前の由来は恐らく「Wise(賢いの意味の英語)」+「ズル(賢い)」。
経験値は全幹部中最下位である。

声優の緑川氏は、過去に龍皇子白い爆竜に、ギャングラーの残党を演じていた。そして緑川氏が演じた役の中で初めて明確に生存したキャラクターとなった
なお、Twitterのスーパー戦隊公式アカウントにて白い爆竜がワイズルーのことを絶賛していた。

犬猿の仲であるガチレウスとの関係だが、ワイズルー役の緑川氏とガチレウス役の稲田徹氏は彼らがリュウソウジャーに出演する約半年くらい前にコンピューターの世界敵対関係だったため、視聴者には不仲の理由はそのせいだとネタにされていたりもした。
なお、偶然にも『リュウソウジャー』が始まった2019年3月にはオリジナル版と言うべき『電光超人グリッドマン』がTOKYO MX2にて再放送がされていたため、火曜〜金曜は電光超人、日曜は戦隊の怪人を演じるグリリバのの声を堪能する事が出来た。

変な格好してショータイムショータイム言うが指輪の魔術師でもない。


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追記!修正!編集のグレイテストwiki籠り!ワイズルー!!

決まった……。最高オブ最高!!

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最終更新:2024年04月21日 13:57

*1 作中でその意を表したシーンは無く、スタッフ間の暗黙の了解となった模様。しかし、そのせいで整合性が取れなくなってしまっている。