ムンサラート(黒白のアヴェスター)

登録日:2020/04/18 Sat 14:58:39
更新日:2024/03/13 Wed 11:14:41
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つまりあなたは……ああ、なるほど。因果な巡り合わせでありますな

改めて自己紹介をいたしましょうか。私の名はムンサラート。


特技は人殺し全般です。




黒白のアヴェスター』の登場人物。


プロフィール

種族:殺人鬼(ノコギリ)
性別:男性
身長:184cm
体重:77kg
二つ名:ノコギリ男
魔将位階:特級
所在地:流血庭園バリガー
CV.羽多野渉

戒律1:『偉大なる主へ捧ぐ讃歌(ザムヤード・ヤシュト)
戒律2:『魂の裁定者(ウシュターン・ヤシュト)



概要

善なる義者(アシャワン)と敵対する悪なる不義者(ドルグワント)の上位個体『魔将(ダエーワ)』。
善の殿堂『聖王領(ワフマン・ヤシュト)』による位階は準魔王級の特級。現在特級魔将は宇宙に4人存在するとされている。


若干SF要素のある紫のスーツを纏う眼鏡の優男。不義者ではあるが物腰は丁寧で敵対する戦士(ヤザタ)相手にも丁寧語で接する。
主である魔王フレデリカの執事であり、部下である88人の殺人鬼を指導する立場にある。
なお、殺人鬼達からの人望だけならフレデリカを軽く超える模様。
また生来の性分として生真面目であり、殺意以外の感情が欠落している殺人鬼としては傍から見れば騎士道にも見えるような行動を取るなど、比較的分別があるように振る舞う。


およそ二百年程度は魔将としての活動が確認されており、『人を殺す』という生態から人以外の生物への殺傷を忌避する殺人鬼の例に漏れず、人食いを含む一切の飲食を辞める域にまで成熟した殺人鬼。
過去には善側の英雄ワルフラーンとも戦い、敗北したことで後述の戒律によって封印されていたが、殺人鬼の頂点に君臨するフレデリカが誕生したことで彼女を新たな主と定め活動を再開した。


戦闘能力

生物として人殺しに特化している殺人鬼は武器を持たない、あるいはありあわせの適当なモノを当座の武器にすることが多いが、ムンサラートの場合は(つわもの)、フレデリカの賓客と認識した相手と戦う時に限り、全長2mを超える巨大な回転鋸を使用する。
我力によって回転するそれは周囲のすべてを引き寄せる特性を有し、星の自転すら歪めかねない引力を発揮。
影響の範囲にいれば間合いという概念ごと切り刻まれることになる。

聖王領から与えられた異名である『ノコギリ男』は、いつしか彼の種族全体を『ノコギリ』と呼ぶようになるほどの突出した戦闘力をで宇宙に名を轟かせた。
……後に、最高の殺人鬼であるフレデリカが生まれるまでは。


戒律1:『偉大なる主に捧ぐ讃歌(ザムヤード・ヤシュト)

◎自分を倒した者の中で、もっとも眩しい存在に服従する。
→主命により能力が跳ね上がる。

ムンサラートが持つ戒律のひとつ。
聖王領でも古参の者には伝わっており、その内容から『奴隷の戒律』とも呼ばれている。

彼に勝利した者の中でムンサラートが特に惚れ込んだ相手に服従するという代償と引き換えに、その主人が下す命令によって自身を強化する。
現在はフレデリカによって『あまねく殺人鬼を慈しめ』という命令を与えられているため、同胞を守る際にはただでさえ高い能力がさらに上乗せされる。

クインの『輝ける従順(アクワルタ・スラオシャ)』と同種の戒律だが、クインが命令を下し得るすべての相手を対象としているのに対し、こちらの場合はただ独りの主に命令権を絞っているため命令の矛盾などが発生しづらい。

逆に命令を下す主の側にも一定以上の器の大きさと、リスクを要求するという点も異なる。
例えば『自殺』『真我(アヴェスター)の無視』などといった命令は、クインの場合は他の命令との兼ね合いで無視も可能だが、ムンサラートの場合は実行するのと引き換えに主に対して返し風という代償を要求する
ある意味では負けた後も勝者にリスクを押し付ける、英雄をして厄介と言わしめた戒律。

かつて英雄ワルフラーンに敗れた際は、不死という特性から『永遠の眠り』による封印を要求され、ワルフラーンのことを主認定する程度には認めていたムンサラートもこのまま永久に眠り続けるのも悪くないと考えてさえいた。
……その封印の地に、少なくとも彼の価値観においてより輝かしい魔王(フレデリカ)が生まれたというのは、返し風だったのかはムンサラート自身にも判然としない。

そしてこの戒律には主従を一心同体とする副次効果があり、そのため眠りについていたムンサラートは遠く離れた地で起きた勇者の最期を知っている。


みんなの勇者が示した最期(はて)は、
如何な奇跡を描きましたか。弟君よ。

マグサリオンへの問いかけが挑発だったのか、それとも元主人への某かの郷愁の念だったのかは、今のところ本人にしかわからない。
+ 以下、ネタバレに付き注意!
実は、現在の主人認定はワルフラーンに会う前に出会った彼の武器「神剣(アフラマズダ)」になっており、戦って格を認めた神剣の主人ワルフラーンはともかく、実はフレデリカは「神剣の巫女の娘」(主人の身内)な「仮の主」認定だった
そして凄まじく不本意ながら助けられた後、彼との「道具の在り方」についての会話に目を開かれたクインは、自分への発言から彼が自分の前世(神剣)を主としているから助けてくれた事に気づき、
そして神剣本体がどこかでまだ存在しているのではないかという可能性に至る事になる。

…ただやはり不義者なので、主人に返し風が吹いた際、それでどんな絶望をみせてくれるのかと期待し楽しむようなゲスい本性をも満足させる、いわば自身を呪いの武器と化すらしい戒律と言える。



戒律2:『魂の裁定者(ウシュターン・ヤシュト)

◎全盲、及び極度の健忘症を患う。
→近い未来の情報を見ることができる。

ムンサラートの第二戒律。
現在と過去を捨てる代わりに未来予知に等しい先読み能力を獲得できる戒律。
若かりし頃のムンサラートは死神を気取っており、「人の運命を司るのが殺人鬼」と定義していたためこの戒律を設けた。
よって未来視は人間相手にしか働かず、また一度に一人の未来しか読み取れないなど欠点はそれなりにある。
発動は任意で可能だが、対象にした人物が死なない限り次の対象には移れないという特徴もある。

この戒律は本編の二十八年前に勝者であるワルフラーンに敗北の証として奪われたため、現在は使用不可能。
ゆえに縛りも意味を無くし、健忘症は治っているが視力については今も非常に低いままという後遺症を患っている。
全盲ではないもののシルエットくらいしか分からず、我力で癒すこともできない状態が続いている。


余談

名前の由来はおそらくスペインのバルセロナ近郊にある『モンセラート(ムンサラーとも)』という山。
意味は『ぎざぎざの山』、転じて『のこぎり山』となる。
ちなみにモンセラートはスペインでは一般的な女性の名前である。

正田卿曰く「お嬢様には執事が必要」「ワケの分からん黄色い声が溢れ返ってる職場で、眉一つ動かさない鋼のメンタルを発揮しながら新作ブラのプレゼンとかやってる女性用下着メーカーに勤めてる部長みたいな奴」

読者からの通称は同系統の執事キャラである戦神館幽雫宗冬にかけて『ブラナくん』
『ブラッドボーンのくらなくん』であり『ブラジャー売り場のくらなくん』ではない……はずである。





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最終更新:2024年03月13日 11:14