ディオスクロイ(Fate)

登録日:2020/04/21 Tue 07:14:45
更新日:2024/04/05 Fri 18:11:26
所要時間:約 6 分で読めます





地に伏せよ、空を仰げ!

星は、そのようにして見るべきでしょう


ディオスクロイとは、『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはセイバー
そして世にも珍しい「2人で1騎」のサーヴァントである。
兄のディオスクロイ・カストロ、そして妹のディオスクロイ・ポルクス。
双子のサーヴァントとして現界した2人は離れることができず、常に共にいる。


ILLUST:タイキ
CV.内田雄馬(カストロ)、内田真礼(ポルクス)
声優も実の姉弟であるが、こちらは兄妹となる。

身長:175cm
体重:67kg(カストロ)、57kg(ポルクス)
出典:ギリシャ神話
地域:欧州
属性:混沌・中庸・天
性別:-(男女のペアユニットの為、便宜上無しとなっている。バレンタインならチョコ礼装もお返し礼装ももらえる)


◆ステータス

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
A A++ B C C B

◆スキル

厳密にはクラスが違う2人で1騎、という特殊なサーヴァントという都合上、保有スキルがめっちゃ多い。
特にパッシブに関してはセイバー+アヴェンジャー+αという盛りっぷり。

○クラス別スキル
対魔力:A
騎乗:B
セイバーのクラススキル。おかげで弱体耐性はそれなりに高い。

狂化:B-
本来はバーサーカーのクラススキル。
神という誇りを、人間に貶められたという激しい屈辱の末会得したのだろうか。

復讐者:B
忘却補正:C
自己回復:D
この3つは兄カストロの持つもの。地味にNP効率がヤバいことになっている一因。
この兄弟、ゲーム上は一応セイバーであるが、実はカストロのクラスは「アヴェンジャー」であり、擬似的なダブルクラスとなっているのである。

双神の神核:B
こちらカストロ・ポルクス両者が所有する固有スキル。
本来は古き双神であるためAないし規格外のランクを有するはずだが、後年に形作られたギリシャ神話に於ける双子伝説の影響を受けた結果、Bランクに留まる。
特に、兄カストロが後世の伝説で「神の血を持たない」とされた故だと考えられる。
ゲーム中では神性と同じダメージアップ+NP獲得量とスター発生率を少しアップするパッシブ。

○保有スキル
主神の星:A
二者一体の存在として星座になった双神の在り方を示すスキル。
ゲーム中では3ターンの間「Quick攻撃時にNPを獲得」し「Arts攻撃時にスターを獲得」する状態を自身に付与する。

航海の守護者:B
船にて旅ゆく者たちへの守護をもたらす。
双神の存在は、困難を乗り越える希望として周囲の人々を賦活させる。
嵐の航海者に似たスキルであり、本来は軍略とカリスマを含む複合スキルである。
ゲーム中では1ターンの間味方全体の宝具威力・攻撃力をアップし、3ターンの間1回分の弱体無効を付与する。

魔力放出(光/古):A
この双神は、海上にゆらめく光たる「聖エルモの火」そのものであるという。
聖人系サーヴァントの一部が有する亜種魔力放出とは似て非なるスキル。
光の形態をとった魔力を放出し、戦闘力を増強する。
ゲーム中では3ターンの間自身のQuick、Artsカード性能をアップし、1ターンの回避状態を付与する。


実はアルゴー号の搭乗員だったこともある二人。
イアソンからもヘラクレスの次くらいに信頼されている。
特に後者の魔力放出は、視界の悪い場所での航海で前を照らす明かりのようにも使われ、
後に帆船のマストで発火する「セントエルモの火」として伝わることとなった。*1
なお2人とも船旅自体は割と楽しんでいた模様で、ゼウスの怒りに触れたアルゴー号のためにゼウスに請願し危機を救った事もあるらしい。


宝具

双神賛歌(ディオスクレス・テュンダリダイ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0~3 最大捕捉:1人

ならば讃えよ! 我らの星を!

畏れよ
崇めよ
天にて輝くものは、導きの星!
我らは此処に降り立たん!

双神(ディオスクレス) ()賛歌(テュンダリダイ)』!


剣の達人であったというポルクスの技と、神からの零落に憤るカストロの力。天にて寄り添い続けた双子が放つ、完全・完璧なコンビネーション攻撃。
絶大なまでの信頼が生み出す連携の絶技は、宝具の域にまで昇華されている。
また、真名解放の時に限っては、二人は古代の神としての神格をほぼ完全に取り戻し、一時的に神核が最高ランクのものとなる。
純然たる神霊規模の魔力を行使した上での攻撃は、物理的・魔術的なあらゆる障害と防御とを無視して、対象を粉砕するだろう。

ゲーム中での効果は自身に1ターンの無敵貫通状態を付与してのArts属性・防御無視攻撃の単体攻撃宝具。
さらに攻撃した相手のArts、Quick耐性を3ターンの間ダウンする。

円盤型の盾を有するカストロ、
そして剣技の達人であるポルクスによる、兄妹の一糸乱れぬコンビネーションによる絶技。
説明文から分かる通り、この宝具は武具の類ではない。この兄妹は互いの信頼関係こそが最大の武器なのである。
モーションは交互に敵を刻み、最後は2人まとめて突撃するというもの。
マーリンお得意の無敵や回避を貫通するのに加え、防御無視効果付きのため敵として登場したときはほぼ防ぐ手段がなく非常に危険。
ターゲット集中やガッツ持ちのサーヴァントを活用して凌ぐとよいだろう。

真名:ディオスクロイ


ギリシャ神話の登場人物。
双子座のモチーフとなった双子である。
「ディオスクロイ」という呼び方よりも「カストロ」「ポルクス」という個人の名前の方が有名だろうか。
カストロは馬術の達人であり、ポルクスは剣術とボクシングの達人である。

前述の通りアルゴノーツの一員でもある他、ケイローン門下の一員でもあり、Apocryphaでは門下生としてケイローンがカストールの名を挙げている。
シリーズで多少名前が出る際兄はカストールと呼ばれていたのだが、ディオスクロイ実装に伴いカストロに変更されている。

なお、ポルクスはギリシャ神話上では「男」なのだが、Fateシリーズお得意の女体化というわけではなく、タロットカードの「太陽」では一方が女性として扱われている場合がある為全く根拠のない設定変更ではない。
「兄妹」なのはオケアノスのキャスターの幕間でアタランテにより言及されており、本格登場以前からあった設定である。

神話ではポルクスは神の血を引いていたため不死であったが、カストロは人間だったため不死ではなかった。
それでも両名とも優れた冒険者だったのだが、ある時カストロが死んでしまう。
ポルクスは不死であるため兄とともにいることができず、常に二人でいられるようにとゼウスに頼んだところ、星座にしてもらったのが双子座だという。

余談だが原典では実はこの2人は双子ではなく「2組の双子のそれぞれ片割れ」というややこしい立場である。


人物


ディロスクロイは汎人類史と異聞帯にそれぞれ存在し性格がかなり違う 為、ここでは特に注釈がない限り汎人類史の2人を説明する。

兄「カストロ」は、人類史の協力者と思えないくらい人間嫌いであり、ガチャで出たときも開口一番「つまらん、死ね!」と言ってくる。
その恨みは新宿のアヴェンジャーと並ぶレベルであり、マスターと呼ぶことすら激しく拒否してくる。
というか人類史が滅びた事を知ると「ざまぁないな!」とまで言い放つ。(そして妹に怒られ凹む)
他には同じ単語を何回も繰り返す癖が特徴。
マスター相手でも言動は基本とげとげしく「船が好き」「『ジェミニ』という異名を気に入っている」といった可愛らしい情報もカストロ本人からは語られず、ポルクスからの情報で知ることができる。
一方でアルゴー号の冒険を始めとする経験のおかげか、人間であっても誠実で信頼がおける相手と判断したなら、(きつい物言いでわかりにくいが)そうと認め祝福してくれるなど、(ハードルは高いが)認めるべきものは認める程度には精神的余裕ができている。
また口では人間など滅んで当然と謡っているが、実際のところ懇意になった人間に関してはその限りではなく、(傲慢ながらも)激励することが多い。そういった一面はやはり人間なのだろう。

そんな兄をフォローするのが妹の「ポルクス」。
彼女は人間に対して慈愛の精神を持っており、マスターに対しても柔らかい物腰で接してくれる。
また、兄貴の暴走に対して宥めたり、時には「殺しますよ」と非常に辛辣な言葉を向けたりする。
プロフィールにも「妹がいるから、兄の事はある程度ほうっておいても大丈夫」とまで書かれている。
マイルームでの会話もキレる兄に対して宥めたりツッコミを入れたりフォローしたりといった微笑ましいものばかりである。
妹がフォローしないカストロの恐ろしさは異聞帯でまざまざと見せつけられるのでポルクスGJと言えるだろう。
とはいえポルクスが人間を大事にする理由は「兄も一度は人間だったから」であり、基点が兄であることは全く変わらない。
「兄さまを傷つける者は皆殺す!!」と凄む位には兄大好きなので人間に対する考え方の相違以外では喧嘩する事は少ない。
…しかし彼女の言動をよく見てみると「兄第一」であり、それ以外の存在に対しては基本的に「平等」…悪く言えば深く立ち入らないドライさを感じさせる。
要するに他人を嫌いではないから事を荒立てたりはしないが、好きでもないから深く交流しないというもの。
ボイジャー曰く「きんいろで、まぶしくて、でもちょっぴりつめたい」との事。そういった意味ではやはり神なのだろう。

何処か幼さを感じさせる顔立ちや言動をしているが、実際のところ二人共身長175cmとかなり大きい。
特にボルクスは女性サーヴァントの中でもトップクラスで、彼女より高いのは人外レベル*2を除くとアヴェンジャーノッブコアトル姉さん、足も含めた場合のメルトリリスくらいしかいない。



サーヴァントとして現界するに辺り離れることができなくなった2人だが、実のところそれがどのくらい離れられないのかは不明。
戦闘中のモーションを見る限り数mは距離を取ることが可能で、幕間を見る限りではカルデア内なら問題は無さそうだ。

戦闘中も2人1組で参戦。
ニュートラルポーズはポルクスが前で剣を構え、カストロはその背中を守るという物だが
ダメージを受ける際はカストロが前に出て妹を守る。
なおダメージを受ける瞬間だけ兄が前に出てくるので、とあるアサシンの宝具から妹の唇を守ることはできない。でも悲鳴をあげるのはなぜか兄様「何!?」

ちなみに黒髭の紳士的な愛では女性扱いされている。
今まで男女コンビは基本的に対象外だったのだが、恋人同士じゃないから大丈夫ということか。
もしくはカストロの顔は中性的なので黒髭的にはギリOKだったか、逆に兄の存在は無視しているのか、謎は尽きない。

ヘレネ―の配偶者となったパリスは義理の弟になるはずだが生前は面識はなく、ゲーム内でも特に絡みはない。



ユニットとしての性能

オリュンポスの解放と同時に実装された星5セイバーなのだが、敵でも味方でも強い
実装された時点の恒常☆5セイバーでは唯一の単体宝具持ち。

カード構成はQ2A2B1だが、恒常☆5セイバーにしてはありえないほどカード性能が非常に高く(少なくともジャックちゃんと同等)、NPもスターもバリバリ稼いで味方のサポートもできる。
更に無敵貫通宝具×防御無視宝具を持つため、相手の回避や無敵、防御バフが障害にならないのも評価点。
豊富なクラススキルに加え、3つの複合スキルが強力で、
特にAにスター生産・QにNP獲得を追加する――例えるならばカード構成がBAAAAにしてBQQQQにでもなるかのようなスキル「主神の星」がひときわ目立つ。
アーツ、クイックを主体とするパーティではアタッカーとして大活躍してくれるだろう。
回避1Tも持っているため、ある程度は耐久も可能と、高難易度向けのスキルがそろっている。
連射性の高い単体宝具なので難所として有名な1部6章のラスボス戦で借りるにもお勧めできるだろう。
宝具・スキル共に追加効果が豊富な分、上がり幅はやや抑え気味だが、そこは周囲のバフで十分にフォローが効く。
彼らの戦術は宝具を起点に、優秀なカード性能を活かしてディオスクロイが殴り続けることで完成すると言えよう。


そして何より、敵に回った時が非常に厄介。
宝具の危険性は前述したとおりだが「主神の星」が敵対時の仕様上「宝具チャージ+1&攻撃時にランダムでクリティカル発生率アップ」に変更されているため予想外のタイミングでの宝具発動やクリティカルによる事故率が高く、
さらに「性別なし」、高めの「対魔力」、「航海の守護者」による弱体無効と、デバフ耐性が高いうえに弱体による特攻を突きにくい。

ストーリー上ではマシュがスタメンに固定されるバトルが多いため、彼女のターゲット集中スキルが生贄活躍するだろう。
また「神性(双神の神核)」と「騎乗」持ちのためノッブが相性有利の上特攻持ちとなり、速攻を狙いやすい。
ただし、ブレイク時に発動する「双神連理」により、クリティカル攻撃の度にチャージ増加し、瞬く間に宝具使用へと繋げてくるので、速く倒さないとどんどん被害が拡大する。
その上基本的に取り巻きを連れての登場となり、特にバーサーカーで通常攻撃が全体攻撃のとある敵がいるときは悲惨の一言である。


劇中での活躍

メインストーリー

現状ストーリーでは異聞帯の存在のみが登場。

  • Lostbelt No.5「神代巨神海洋アトランティス」
初登場。キリシュタリア・ヴォーダイムが擁する三騎の神霊サーヴァントの一騎。
仲間であるはずのカイニスを挑発・罵倒し、しまいには粛清するなど嫌味な役としての登場であった。
















※注意※



この先には『星間都市山脈オリュンポス』後半と『幕間の物語』の重大なネタバレが含まれています。
















  • Lostbelt No.5「星間都市山脈オリュンポス」
前章と同じくキリシュタリアのサーヴァント。その役どころは完全な悪役である。
本編中のディオスクロイは異聞帯に現在した「神の一柱」であったが、キリシュタリアとの決闘に敗れて「神」としてはここで死亡。
神霊サーヴァントとして再召喚、キリシュタリアと契約することで異聞帯への現界を継続することになる。
そしてこの契約過程において英霊の座と接触した結果、汎人類史の歴史において「カストロは神の血を引かざる『人間』である」との逸話が広まり、神としての格を英霊ディオスクロイ・カストロが喪失してしまっていることに著しく激昂。*3
カストロの抱いた憎悪は凄まじく、本来であればそれを諫めるはずの妹ポルクスでさえも、カストロの持つ人間への復讐心に感化され、同じように人を憎むようになってしまったのである。
ストッパーのなくなったカストロは妹と共に憎悪に任せて人間たちを虐殺する真正の復讐者となった。
普段はゼウスがストッパーをしているためまだ弁えているが、一旦敵認定されればその非道ぶりはストーリーでも屈指である。
そのため上記カイニスや破神同盟*4を始め、現地の人間にも彼らを憎む者が出る始末。
流石に知名度の高い神霊だけあってストーリー上でも実力は非常に高く、剣での戦闘で宮本武蔵も大苦戦させている。
ただしあくまで自分に敵対するものに無慈悲なだけであり、実は登場するオリュンポスの神々の中で唯一、無辜の民の虐殺をしていない
彼らが殺したのはあくまで「破神同盟」の面々、即ち明確な「敵」のみである。*5
尤も作中で語られていないだけであり、他の神々同様民を犠牲にした苛烈な攻撃も辞さない可能性は高く、そして命令さえあればそれらもやってのけたことは想像に難くない。
事実OPムービーでは返り血に塗れながらも気にせずに佇んでいる2人の姿が見られる。

自身を倒したキリシュタリアは人間だが、こちらに対してはゼウスの盟友として他の神にも認められていることもあってか特に敵意を向けることはない。
キリシュタリアの側も二人が持つ、人間への尽きることのない憎悪だけは信用しているが、「キリシュタリアという人間を認めているのではなく、ゼウスが認めたから認めているだけ」であることを見透かし、全幅の信頼を置いてはいない。

彼らとの最終戦ではポルクスが「兄を妄信する余り、兄の言いなりになっているだけの存在」という言葉を受け、更に自らの行動の裏に「羨望」「怨恨」といった俗っぽい感情があることを見透かされる。
本編中、一々カイニスへの当たりが強かったのも、自分が喉から手が出る程欲しくてたまらない神格を人の身でありながら保有していたから(&その嫉妬を持つ兄の言いなり)、というのが真相。
マスター狙いを図るなど形振りを構わない手まで用いたが、神殺しのブラックバレル・レプリカのおぞましい気配を主人公から感じたことで、反射的な嫌悪感から逃れる隙を作ってしまい、最終的にはついにまとめて打倒されてしまった。

そのガチ外道っぷりに、twitterで「ディオスクロイ」と打ち込むと「嫌い」と予測検索が出るくらいで、コヤンスカヤやキャスター・リンボ並のヘイトを集めてしまっていたほど。
ネタ要素がある分両名の方がマシかもしれない。
逆に言えば悪役としての完成度が高い事の証明と言えるだろう。

ただし今際の際のカストロの台詞。
人として生き、死んでいく者達に対しての言葉は忘れてはならない。

「ならば挑み続けるがいい。せいぜい、絶望の待ち受ける明日を拓くがいい!」

人に堕とされたが故神になった男が最期に残した台詞の意味は単なる挑発か、それとも激励か…。



だがこれはあくまでギリシャ大西洋異聞帯の2人

流石にカルデアに来てまでこの有様ではないのでは…と思われていた。
その結果は…。

イベント

  • ディオスクロイの幕間
汎人類史の2人、初登場。
事情があって兄カストロは妹と離れることになったが、その際の彼は傲慢さはそのままに、穏やかで他人に気遣いも出来る好青年だということが判明した。
話し方は相変わらず上から目線だが、自分に尽くしてくれたのなら感謝し、自らが至らぬところがあれば謝罪し、力不足を自覚した際も隠すどころか無駄に堂々と宣言する。
根底にある「人間は下々の者」という認識自体は変わらないものの、どちらかというと航海や冒険の守護者として見守る守護者のような存在である。
…だが妹を前にすると元に戻る
要するに「自分に対する当たりはそれほど気にしないが、妹に無礼を働くのはだめ」という最強のシスコンなだけであった。
まぁ結局は常に妹と一緒にいるから傲慢アヴェンジャーモードなのは変わらないわけであるが…。
なおイアソンはこんな二人の事を温かい目で見守っており、不遜に扱われても気にしていない。


  • イベント「いざ鎌倉にさよならを」
この時のカストロは「打ち出の小槌によりかつての力…そして神性を取り戻す」事を目的としているため真面目一辺倒。
一方ポルクスは兄の所業を謝罪こそするものの止めもせず、共にマスターに牙を剥く始末。「兄さまがごめんなさい。本当にごめんなさい」
同じくディオスクロイ陣営として登場するノッブとそのも完全に匙を投げており、ギャグキャラのはずの2人がツッコミキャラと化していた。
しかしいざ戦闘になると小槌の魔力によりディオスクロイ兄妹は毎ターン段々と力を増していく。
どんどん成長し打倒が困難となったところで戦闘終了。そして終了後のストーリーでは…。

「星空に輝く導きの双子星となって、さらば!」


元に戻り過ぎて、双子座になってしまった。2人とも嬉しそうな笑顔で…。
シリアス展開かと思ったらまさかの体を張った一発芸。これにはカルデア一行もノッブ達も唖然に取られてしまうのであった。
というかほとんどのプレイヤーが唐突すぎて混乱した事必至。ディオスクロイは犠星になったのだ…
とはいえ「妹と共に星となって人間たちを見守る星となる」というのはある意味カストロらしい願いと言えるだろう。
その後(描写はないものの)打ち出の小槌が元の持主の手に戻りそれにより引き起こされた現象は元通りになった為、彼らもその通りになったはずである。星座のままだと色々困るし。


とまぁ異聞帯で見せたような熾烈さは無し。
だからといって極端なギャグ落ちもしておらず、本人たちは常に全力でマイペースを貫くという独特な立ち位置となっている。


余談

  • キリシュタリアは「神霊サーヴァント3騎」を従えていることが明らかになっていたが、カイニスとディオスクロイが明らかになったことで「ディオスクロイは2騎カウントなのか?」とミスリードさせ、「3騎目」の存在を隠す伏線となっている。予告動画等ではカストロ単体で登場している事も隠蔽を更に後押しした。

  • 常に2人組のバトルキャラと戦闘モーション&霊基再臨で実質6体分、さらに宝具では正面カットイン付きとかなり豪華なキャラクター。アンジョ=サン過労死しちゃうよぉ…
    • ただし霊基再臨での衣装の変化は非常に少ない。…というか言われないとわからないレベルである。2人の装備は最初の時点で既に完成に近い、ということでもあるのだろうか。



追記修正は、神を自力で倒してサーヴァントにした方がお願いします。

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最終更新:2024年04月05日 18:11

*1 セントエルモの火はある種の自然現象(大雑把に言えば静電気による微弱な放電)。夜間に飛行機に乗っていると見ることができる場合もある。

*2 キングプロテアとバニヤン

*3 現実のギリシャ神話では系図上、カストロはゼウス直系の子に該当せず、神の血が混じっていない。複数の神話的解釈・逸話が絡むFateならではの扱いと言える。

*4 前章アトランティスに登場した先行したサーヴァントを含む汎人類史陣営の協力者。汎人類史の勝利=異聞帯消滅を知って協力している。ちなみにこちらは姉弟の双子。

*5 対して他の神々は人々に慈悲を向ける一方、カルデア抹殺の為「だけ」に虐殺を繰り返している。殺されても復活する事が可能とはいえ死ぬ時の恐怖や痛み自体は感じる為非道には変わりない