ゴールドサタン(ミラーマン)

登録日:2020/06/09 Tue 23:31:55
更新日:2024/01/03 Wed 02:10:57
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インベーダーは、恐るべき侵略作戦を開始した。

はたしてこの飛行物体が、なぜ岡山俊夫に怪光線を浴びせたのか誰にもわからなかった。

ただ、SGMのレーダーは未確認飛行物体が北之湖上空に現れ、そしてすぐさま宇宙の彼方に消え去ったことだけをキャッチしていた……。



『ミラーマン』の第7話「打倒!人体侵略作戦」に登場した怪獣。

出典:ミラーマン/円谷プロ/第7話「打倒!人体侵略作戦」/1972年1月23日放送


身長:2.2m
体重:500kg
出身地:異次元
別名:黄金怪人


【概要】

SGMの新兵器で、太陽や星のをエネルギーにする「ソルガン」。
その開発者である大倉博士(演:小堀明男)の命を狙うインベーダーは、円盤型宇宙船からの怪光線を介して大倉研究所の所員である岡山俊夫(演:石立和男)に乗り移る。
さらにその後、SGMの護衛に強硬手段を取り宇宙船からの光線を受け、俊夫の肉体を物言わぬ侵略者に変身させてSGMや鏡京太郎に襲い掛かった。

まるで仏像のような黄金の体と、穏やかとも無表情とも取れる無機質な表情が特徴。
俊夫を人質のような形で取り込んでいるために、うかつに攻撃する事ができない。

武器は口から発射する光弾だが、それほど決定打になるほどの威力は無くもっぱら牽制か不意討ちに使用する。
ただし、それでも頭に命中すればミラーマンを転倒させるぐらいの威力はある。

攻撃は格闘戦を好み、ミラーマンに対して激しくパンチを連続で繰り出したり、投げ技を使って戦った。
ピンチになると宇宙船に援護を求める抜け目無い面もある。


【活躍】

SGMの新兵器である「ソルガン」の開発者である大倉博士の命を狙うインベーダーは、北之湖で休暇を楽しんでいた俊夫に乗り移り、研究所に侵入する。

インベーダーに憑依された俊夫は、水上ボートから勢いよく放り出されて頭を打ったにもかかわらず、石にこびりついた血痕と裏腹に本人はかすり傷一つもない奇妙な状態となっていた。
また人格も豹変。攻撃的な性格となり他者との接触を拒み部屋にこもり、母(演:宮内順子)の言葉を無視するだけでなく、婚約者の成瀬小夜子(演:菱見百合子)にも手をあげる、挙句の果てに精密検査時にライトの光を受け発狂し病院から逃げ出してしまうなど常軌を逸する行為を犯してしまう。
さらに小夜子が宇宙船を目撃していた事から京太郎やSGMに疑われ、インベーダーが乗り移っている事を見破られる。

これまでの経緯から、SGM本部にてインベーダーと俊夫のレントゲンをスクリーンに映し出して御手洗教授は言う。


インベーダーが、岡山君の体内を占有しているに違いない。

そして、体内のインベーダーは岡山君を意のままに操っているのだ……!


俊夫を利用し、ソルガンとその設計図もろとも生みの親である大倉博士の暗殺をもくろむインベーダーだが、警察やSGMが大倉博士の護衛についた事で不可能となる。
そこでインベーダーは正面から乗り込んで宇宙船からの光線を受け、俊夫の肉体ごと怪獣「ゴールドサタン」に変身。
口から発射する光弾で護衛についていた村上と藤本を退けるが、飛び込んで来た京太郎に左足をナイフで刺されて屋上へ逃げ出し、登場したミラーマンと異世界で対決する。

激しいパンチの打ち合いになり、打ち負けて倒されるゴールドサタン。
ミラーナイフを放たんとする時、俊夫の母の声が響く。

俊夫を殺さないでーっ!!

俊夫を殺さないでーっ!!

息子を想う母の悲痛な声にミラーマンが躊躇した隙をつき、ゴールドサタンは頭目掛けて光弾を発射して優位に立つ。
しかし、再び発射した光弾を「ディフェンスミラー」で防がれると宇宙船に援護を求めて攻撃させ、その隙に逃げようとするがミラーマンの放った「ミラーハレーション」の閃光を浴びて屋上から転落して絶命。回ればなんとかなった
宇宙船もまた、ミラー・アイビームを受け木っ端微塵となった。
その後、俊夫は全治2ヶ月の骨折こそ負ったものの、無事に解放された。
京太郎は、俊夫が体内のインベーダーに打ち勝ったのは、その魂に絶えず呼び掛けた母の愛の力だと信じていた。


【関連怪獣】

ゴールドサタン(2代目)

『ミラーマン』の第12話「出たっ!シルバークロス」に登場した怪獣。


出典:ミラーマン/円谷プロ/第12話「出たっ!シルバークロス」/1972年2月27日放送

身長:43m
体重:5万6000t
出身地:異次元
別名:黄金怪人


【概要】

第7話に登場し、ソルガン開発者の大倉博士の命を狙ったゴールドサタンの同族。
インベーダーが異次元に建設している秘密基地を護衛しており、インベーダーがダイヤモンドの転送に使っていた物質移送装置で乗り込んで来たミラーマンの前に出現し、これを迎え撃った。
初代との外見の違いとして、全身に宝石のような装飾が施されている。
また、表情は変わらず無機質だが目が青く光り、口の周りにのような模様があって印象は変わっている。

肉弾戦主体だった初代と違って多彩な超能力を使う。
主な武器は胸と目から発射する破壊光線。
胸からの光線は胸の前で拳を合わせるようなポーズを取って発射し、目からの光線は連射が可能でミラーマンを追い詰めた。
異次元の隙間を使って分身する事ができ、ミラーマンを幻惑する。
異次元故の能力なのかは不明だが、体を切断されても平気でそのまま結合して元に戻るという恐るべき能力を見せる。
さらには瞬間移動まで使いこなす。


【活躍】

異次元空間に秘密基地を建設していたインベーダーは、その建設用機器に多量のダイヤモンドが必要だった事から交通事故で死亡した「新宿ローズ」と呼ばれる連続窃盗犯の遺体に乗り移り、次々にダイヤモンドを強奪していく。
さらに、ダイヤモンドの移送に使っていた物質移送装置の部品開発に関わったミラクル電子工業の吉川技師を誘拐して利用する。

しかし、吉川技師の部屋から見つかった設計図や、新宿ローズが落としたイヤリング型の受信機、京太郎が新宿ローズを倒して奪取した物質移送装置からSGMはインベーダーの計画を見破る。
吉川技師の帰りを待つ、息子の勇のために京太郎は物質移送装置を使って異次元に乗り込み、それをゴールドサタンは迎え撃つ。

ミラーマンに胸からの光線を命中させて先手を取るが、ミラーマンが放った「スライサーH」を受けて腰から真っ二つに切断されてしまう。
しかし、何事も無かったかのように結合して姿を消し、分身してミラーマンに一斉に光線を発射。
倒れたミラーマンを追撃し、「ミラーナイフ」を瞬間移動で回避して異次元の隙間を使ってさらに攻撃を加える。

終始優位に立っていたが、ミラーマンが起死回生として放った「シルバークロス」を受けて倒れ、口から緑色の体液を噴き出しながら死亡した。


【その他】

デザインは米谷佳晃。モチーフはオスカー像。

『ミラーマン』は、当初『ウルトラセブン』のように必ずしも巨大ヒーローとして戦う設定ではなかったという。
その設定の通り、初代ゴールドサタンは等身大のままミラーマンと戦っている。

第7話でゴールドサタンに憑依された岡山俊夫の婚約者、成瀬小夜子を演じた菱見百合子(現:ひし美ゆり子)氏は『ウルトラセブン』の友里アンヌ役でお馴染み。

第12話で宝石窃盗事件を伝えるアナウンサーとして、昭和・平成の名アナウンサー逸見政孝氏が実名で出演している。


かくして、インベーダーのwiki侵略作戦は失敗した。

しかし、インベーダーは次の恐るべき作戦を企んでいるのだ。

ミラーマンに休息の日はない。

インベーダーが存在し続ける限り、ミラーマンは追記・修正し続けるのだ!



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最終更新:2024年01月03日 02:10