王馬小吉

登録日:2020/06/10 (水) 20:21:22
更新日:2024/03/24 Sun 22:50:38
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オレは王馬小吉だよ。“超高校級の総統”なんだー。






王馬小吉(おうまこきち)とは、ゲーム『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』の登場人物である。


【概要】

中学生くらいの小柄な体格の少年で、構成員1万人を超える悪の秘密結社の総統を自称している《超高校級の総統》
しかし、同時に自分を「嘘つき」と自称しており、あまりにも現実離れしているためか、本当かどうかは疑わしい。
赤松楓はそれを嘘と捉えたため本気にはしなかったが、最原終一は疑わしかった様子だった。

紫かかった黒髪に囚人服を思わせる真っ白な学生服、さらに白黒市松模様のスカーフを身に着けており、白と黒の入り混じったカラーリングをしている。


普段は飄々として表面上は必要以上にフレンドリーに接し、一応はムードメーカー的に場の雰囲気を盛り上げるような素振りを取る。
同じ才囚学園の生徒のことは苗字に「ちゃん」付けで呼んでいる。ただしゴン太は呼び捨て、キーボは「キー坊」と呼んでいる。なにっ

しかしその実、人の神経を逆撫でるような態度を取って周囲を掻き回しており、せっかく皆がまとまりつつあったら水を差すような言葉を吐いたり重い空気で明るい言葉を吐いたりといった行為で空気を悪くしがち。

弱みを見せた相手は徹底的に弄る姿勢があり、1章までの時点ではロボのくせに特に機能がないキーボやただでさえ言動がおかしい入間が標的となった。
特にキーボに関しては、「ロボと友達になりたい」と言いながら彼を追いかけまわしていたと思いきや、今度は「ユーモアがない」「心がない」「人間じゃない」といった差別発言を吐きまくり、キーボを怒らせていた。


そして何より大の「嘘つき」であるためか、口が達者である反面、発言内容が場面によってコロコロ変わる。何が「本当」なのか見当もつかない状態だ。


巻き込まれたはずのコロシアイ学園生活にも大した驚きを見せなかっただけでなく、「つまらなくはなさそう」と寧ろやる気の姿勢を見せている。
そして、事あるごとにコロシアイを煽るような発言をし、疑心暗鬼の様子を楽しんでいる節がある。
そのため、熱血漢である百田をはじめとする周囲の人間からの反感を買いがちである。




赤松のことは表面上は親しく接していたが、絶望のデスロードに皆で何度も挑戦して失敗し続けてなお挑もうとした彼女を激しく責め立てた。






…いい加減にしてよ。

赤松ちゃんが諦めないのは自由だけど、それを押し付けるのは脅しみたいなものだよ?

無理だとわかってる状況で諦めちゃダメって言われてもしんどいだけなんだよ…

諦める事も許されなくて、しかも、正論だから反論すらできない…

そんなの、ほとんど拷問だよ?

赤松ちゃんは『諦めない』って言葉で仲間を追い詰めてるんだよ!

…と、涙ながらの熱弁(なお、別のシーンの嘘泣きでは無駄にけたたましい泣き方なためなかなか真に迫っている)で周囲に「赤松に対する不信感」の空気を作り上げ、結果的に彼女の株を下げてしまう。
しかも次の瞬間にはケロっとしていたためやはり嘘泣きだろう。
その後も事あるごとに赤松のやる気を削ぐような発言を繰り返していた。











































第1章の事件発生時にも、やはり天海が殺された際は「オレの大好きな天海ちゃんが殺されちゃった」と嘘泣きでおちょくっていた。
捜査も特に参加することはなく校舎内をぶらぶらしてただけで、赤松と最原に事件当時の行動を聞かれても「図書室にいる天海ちゃんをぶん殴っていた」と見え見えの嘘で赤松を呆れさせるだけだった。



しかし、学級裁判となるとその口達者な特技を大いに発揮させる。

手始めに、赤松達が仕掛けた隠しカメラの死角を知る者が怪しいとして入間を容疑者に出し、一時は彼女に疑いの目を向けさせた。

次に、最原がカメラのインターバルのことを話し忘れていたことを理由に彼が怪しいという雰囲気を作り上げる。
さらに畳みかけるように、赤松が「動く本棚のセンサーで写真が撮られたのは防犯ブザーが鳴った時点だから私と一緒にいた最原くんは犯人じゃない」という反論に対しても、「防犯センサーを本棚に取り付けるフリをして自分で隠し持ち、タイミングを見てセンサーを動かし自分で鳴らした」という推理を叩き付けた。
それに応じるように赤松が「実は私が受信機を持っていた」という偽証をすると、「オレって嘘つきだから、嘘をついてるヤツの事がわかっちゃうんだよね」と赤松の嘘を見破りかけていた。


そして、裁判は王馬が言っていたような「残酷な真実」が明らかになっていくのだが、まさかの赤松ではなく最原にとっての残酷な真実になるとは彼自身も思っていなかったようで、クロである赤松の思惑が「首謀者の殺害」とは思っていなかった模様。

しかし、裁判終了後は赤松に対し「行動を起こした時点でモノクマの思い通り」「みんなの為だろうがなんだろうが、殺意を抱いた時点でキミは負け」と冷たく言い放つ。
同時に「何もできなかった自分にムカついてる」と悔し涙も流していた…が、最原からは「悔しがっているのも嘘でしょ?」と指摘されすぐに涙を引っ込めていた。

そしておしおき後もまた、「大好きな赤松ちゃんが死んじゃった」とわざとらしい大泣きをして周囲から顰蹙を買っていた。


…しかし、彼女が処刑される直前に、コロコロ表情を変えていた彼が、いつになく表情の消えた顔でこう呟いていたのである。




赤松ちゃん、じゃあね。キミはつまらなくはなかったよ。








【余談】

  • コンセプトは「純粋な愉快犯としてのトリックスター」。絶対的希望の狂信者である狛枝凪斗とは別の役割としてのトリックスターとして考案された。純粋に学級裁判を楽しむキャラクターとしては初めての試みであり、これまでのシリーズにない裁判の掻き回し役として大いに活躍した。

  • こうした立ち位置のためか、作品内でのキャラ人気は高く、連続でキャラ人気投票は上位に上っている。特に腐…お姉様方の間では最原との絡みが大人気だとか。

  • プロローグの「超高校級の記憶」を取り戻す以前の彼は本編とは打って変わって大人しそうである。これは一体…?

  • 体験版ではまだキャラ設定が定まっていなかったのか、苗木達のことを「さん」付けで呼んでいる。

  • 超高校級の才能育成計画では、やはり嘘で周囲を掻き回してばかりいる他、セレスと嘘つき合戦をしたり、狛枝と腹の探り合いをしたりもしている。

  • 『ハッピーダンガンロンパS 超高校級の南国サイコロ合宿』では、相変わらず嘘やいたずらで周囲を掻き回しており、浩子にも「こんな嘘つきな子、初めて見た」と評されている。
    また嘘を見抜くのが得意なだけあって、モナカのとある嘘を見抜いている。
    才能と無関係の事をやるお祭りではレストランの清掃スタッフをやっている。




あれ、知らなかった?オレの追記修正の半分は優しさでできているんだよ。

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最終更新:2024年03月24日 22:50