クガ・ヒロト

登録日:2020/06/25 Thu 23:46:48
更新日:2024/03/15 Fri 09:50:13
所要時間:約 10 分で読めます





俺が…ビルドダイバーズ…?


クガ・ヒロトとはアニメ「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」の主人公である。

CV:小林千晃

●目次


【概要】

海沿いの街に暮らす17歳の高校生。漢字表記は「久我悠人」。
ダイバーネームは「ヒロト」で、愛機は「コアガンダム」(後に「コアガンダムII」へと強化)。
アバターの見た目はリアルより若干長い髪の毛を後で結わい、アウトドアファッションの上にポンチョ、指ぬきグローブという地味目なもの。
リアルで会ったカザミには「なんか…GBNのまんまって感じだな…」と言われてしまう。
GBNのダイバー歴は長く、ガンプラのコンテストで入賞するなどファイター、ビルダーの両面で高い実力を持っている。


【人物】

口数が少なく、人と接点を持とうとしないため一見クールな性格に見えるが、口に出さないだけで周囲を思いやることのできる優しい性格の持ち主。
同級生のセリフやヒナタ、マツムラの回想からすると、以前は年相応に明るく人付き合いもよかったのだが、後述する2年前の出来事がきっかけで変わってしまった模様。
幼馴染のヒナタとは家族ぐるみの付き合いをしており、よく一緒にいるが、異性として意識している節は(ヒロト側には)見られない。

しばらくGBNを離れていたが、イヴというダイバー仲間の少女を捜索するため復帰。
捜索が主目的のためか、特定のフォースに所属せず、他のダイバーやフォースから依頼を請け負う傭兵プレイが主なスタイル。
ミッション報酬は依頼主に譲渡するかわりに、残った制限時間でフィールドの探索を行わせてもらっている。
傭兵プレイ時には他のダイバーを囮に使い、敵の性能分析を行うと同時に罠に誘導するなど利己的なバトルスタイルをとっていた。

オリジナルの『ビルドダイバーズ』に対して何らかの強い感情を抱いており、その名前を聞くと険しい表情を見せる。
そのため、同じフォース名を名乗る事になった際には強い戸惑いを見せていた。

前述の通り高いセンスと戦闘経験の持ち主で、分析力も高くミッション中の作戦立案や司令塔を担うことが多い。
ヒナタの話によると、作戦を考えるのは子供の時から得意だったらしく、鬼ごっこで抜け道を見つけたり、鬼を罠にかけて捕まえたりしていたらしい。鬼ごっこってそういう遊びだったっけ?
また、クリエイトミッションの製作も手馴れており、本番前にシミュレーションのために隠しミッションの条件に似せたミッションを製作することも。

行方を探すイヴに対しての想いは非常に強く、しばしば彼女との思い出がフラッシュバックしたり、彼女の幻影を垣間見ている。
また、自室にはヒナタと家族ぐるみで撮った写真と並んで、イヴと自分(とコアガンダム)が映った2ショット写真が飾られている。

愛機のコアガンダムは完全オリジナルのガンプラで、独自の換装システム「プラネッツシステム」により様々な状況に対応可能になっている。

年齢、性格、物語開始時点での熟練度、ガンプラバトルへの情熱を失っている点、などビルドシリーズ内では異色の主人公でもある。


【本編中の行動】

イヴを捜してGBN上を放浪しながら傭兵プレイの日々を送っていたが、その実力に目を付けたカザミに巻き込まれ、そのまま隠しミッションに参加。
ミッションそのものに乗り気ではなかったが、今まで誰も見たことのないフィールドが舞台である事から(イヴを捜すために)ミッション継続を決める。
その際、隠しミッションに同時エントリーしたカザミ、メイ、パルと共に「ビルドダイバーズ」(ただし英語綴りは「BUILD DiVERS」)を結成。

メンバーが戦闘で噛み合わない中、機体の取り回しが良い事もあってか序盤のミッションバトルでは殆どヒロトの独壇場になっていた。
やがて、ミッションの進行に比例してヒトツメの性能が強力になっていくと、ソロプレイ癖が仇となり追い詰められてしまう。
しかし、他のメンバーとのチームプレーでこのミッションをクリア。
その後、カザミとパルには「もっと早く助けてもらうべきだった」と謝罪し、メイとフレディには感謝の言葉を贈っている。
この一件を境に、GBNへの情熱も取り戻していく。

だが、迎えたラストミッションでは月の衛星兵器を止めることができず、エルドラの住人に多数の被害が出てしまう。
その後、リアルで再会したメイからエルドラが実在する惑星であることを聞かされる。事態と責任の大きさから再びエルドラに向かうことを躊躇するヒロト。
しかし、イヴの最期の言葉を思い出し、コアガンダムII、そしてビルドダイバーズのメンバーと共に戦いに身を投じる覚悟を固める。


【過去】

約束…果たせたんだろうか?

二度と使うことはないと思っていた…あの日から……ずっと……



【関連人物】

○カザミ
自称ビルドダイバーズのリーダー。
ヒロトを隠しミッションに巻き込んだ張本人。ちなみに初めて声をかけた時の言葉はヒロトの地雷を踏みまくっている。
序盤は村への被害を考慮せずに戦闘を行おうとしたり、作戦を無視して前に出るなどヒロトとはソリが合わなかった。
ヒロトもそれを咎めることすらしなかったが、護衛ミッションでの共闘を経て仲間意識が芽生えていく。

○メイ
ビルドダイバーズの紅一点。後にELダイバーであることが判明する。
ヒロトとは口数が少ない、探し物を見つけるためにGBNをしている、という共通点がある。
あまり他人と交流した経験がなく、その影響で感情も少し乏しい。
しかし、水中ミッションではヒロトは自分同様窮地に陥っても助けを求めないことを察して救援に向かった他、
物思いに耽るなどで一人になりがちなヒロトを彼女なりに気にかけている描写が見られる。

○パル
ビルドダイバーズのメンバーで、フォース仲間に憧れるビギナーダイバー。
上級ダイバーであるヒロトに憧れを抱いており、ヒロトもパルのビルダーとしての技術力の高さを褒めている。
また、パルが自信を失い隠しミッションを降りようとした際には自ら声をかけ、
「ガンプラは、俺たちを見てる。心から望んでそれを伝えれば、必ず答えてくれる」と励ました。

○フレディ
ビルドダイバーズの召喚者でミッションの依頼主。
途中からカザミやヒロトのガンプラに同乗し、ミッションに同行するようになる。
水中ミッションでは気を失ったヒロトの名を呼び続け、ある記憶を呼び起こすきっかけを作った。


○ムカイ・ヒナタ
同じマンションに住む幼馴染の少女。ヒロトと同じ高校に通学している。弓道部所属。
ヒロトとは家族ぐるみの付き合いで、医療関係者の両親が夜勤の際はクガ家で一緒に夕食を取ることも。
第二次有志連合戦の日に雨に打たれながら帰宅するヒロトを目撃しており、その後笑わなくなったヒロトを気にかけている。
再びGBNを始めたヒロトが、ガンダムベースに立ち寄る用事ができるように「G-CAFE」でアルバイトを始めたり、ヒロトが悩んでいることを察し背中を押したりと懸命に支えている。
ヒロトもガンダムシリーズに疎いヒナタのためにガンダム百貨(付箋付)を貸したり、部活の練習後口数の少ない彼女の話を親身に聞いたりと彼なりに気にかけており、
最終盤にはそれぞれの大一番に臨む互いを励まし合い、それぞれの役目を見事やり遂げた後、ヒロトや彼の仲間と共にエルドラを訪れた。
なお、ブルーレイの特典小説においてヒナタは今までヒロトがくれたプレゼントを全て保管していることが判明している。
幼馴染という関係を考えると重いように見えるが、それだけヒロトのことを大切に想っていた証左であり、本編の献身っぷりを見ると納得がいく。でもやっぱり重い

○クガ・オサム
ヒロトの父。フリーランスの脚本家だが、劇中では高確率でスランプに陥っており部屋に閉じ篭っている。
若い頃、とある思い出の作品を「後にも後にも先にもないくらいのめり込んで書いた」にもかかわらず、
「後にも先にもないくらい大ハズレしてしまった」という本人でさえも黒歴史と称するほど忘れてしまいたい出来事を経験しており、
おそらくガンダムシリーズで初めて「黒歴史」という言葉を一般的な意味で使用した人物。
ヒロトがスランプに陥っていることに気付いており、オサム自身の現状、オサムが忘れたいと思っていた作品のリメイクの決定、
その仕事が大ハズレさせた本人であるオサム自身に任されたことを告げる。
たとえ自分がやらなければならない理由が分からずとも、逃げずに挑戦することを決意したというオサムからの励ましの言葉を聞いた後、
ついにヒロトは封印していたアーマー、イヴと共に歩んできた日々が刻まれたウラヌスアーマーを使用する決意を固める。
特典小説において私物としてTV版1stのDVDを所持していたことが分かっている。

○クガ・ユリコ
ヒロトの母。ヒロトの横に飛び出した髪の毛はおそらくこの人の遺伝。
フリーランスの翻訳家で、夫とは対照的に仕事ぶりはスマート。しかし夫婦仲は良好で、お互いに尊敬し合っている。
物を生み出す仕事をしているためか、夫ともにヒロトのガンプラ趣味には理解を示している。

○マツムラ・ケン
ヒロトが利用しているガンダムベースの店長。昔からの顔なじみで、第二次有志連合戦以降GBNにログインしなくなったヒロトを気にかけていた。
ヒロトとヒナタの関係を誤解しているのか、余計な気を回したりもする。
また、ガンプラマイスターでもありヒロトがコアガンダムIIを作製する際相談に乗っている。


ミカミ・リク
元祖『ビルドダイバーズ』のリーダーにして前作主人公。
ヒロトとは様々な要素が似通っており、ある意味では互いが互いのイフの姿といえる関係である。


○イヴ
ヒロトがコアガンダムを完成させる前に出会った女性ダイバー。白を基調としたドレスに身を包んだ金髪碧眼の少女で、神秘的な雰囲気をしている。

第一部時点では名言こそされなかったが、ヒロトの回想での彼女はサラと同じようにガンプラの気持ちを感じ取っている様子だったり、
ヒロトがメイに対し「ELダイバーの消滅は=死なのか?」「ELダイバーは生まれ変わることがあるのか?」と質問していることから、
視聴者間ではイヴはおそらくELダイバーであり、ヒロトもそれを知っていたと推測されており、
第二部で描かれたヒロトとイヴの回想シーンで、ELダイバーであることと、サラよりも先に生まれていた、彼女の“姉”のような存在であることが明かされた。
ヒロトにとって彼女とその思い出は非常に大切なものとなっており、劇中でヒロトがパルを励ました時のセリフも実はイヴの受け売りである。

ヒロトは一緒に行動するうちにイヴのガンプラやGBNそのものへの愛情に共感していくと共に、彼女が大切な存在となっていき、
それはイヴも同様で、二人でコアガンダムを完成に導いたり、イチャイチャしながら各地を回ったりとGBNで様々な思い出を作っていく。
しかし、第二次有志連合戦直前、「これからも、誰かのために頑張れるヒロトでいてね…」という言葉を遺し、ヒロトの目の前でイヴは消滅した。

なお、イヴとの出会い等を描く回では、ヒロトとイヴがどうやって知り合い、仲を深めていったかが語られたが、
これまでの話を見ると、視聴者目線では「この後ヒロトとイヴが哀しい別れをする」のはほぼ確実であったため、
「これから地面に落として粉々に割る壷の価値を懇々と語られる回」と称されるなど、次回予告の時点から視聴者間では実に居た堪れない雰囲気が漂っていた。
さらには、前作である「ガンダムビルドダイバーズ」のクライマックスの裏でヒロトに何があったのかが語られたため、
まさしく「天地の差」*3と言える両者の対比に「(スタッフは)人の心とかないんか?」という声も上がった。


【余談】

一見するとあまりオタクっぽくはないように見えるヒロトだが、実はファーストガンダム、それもTV版の推しなのでは?と噂されている。
+ ...
  • そもそもコアガンダムのモチーフがRX-78
  • 型式番号はコアファイターの形式番号であるFF-X7に、惑星(Planet)の頭文字を加えた物だと思われる。
  • コアチェンジやパージ時の掛け声がTV版のアムロが合体・分離時に発したものと同じ。
  • オプション装備としてアッザムリーダーを多用する。*4
  • かつてコンテストで入賞したガンプラが1/300 G3カラーRX-78&リアルタイプカラーGアーマーという渋すぎるチョイス。*5
  • コアガンダムに大気圏突入用フィルムを搭載。*6
  • 2ndシーズンOPのラストでのアーマー勢揃いシーンで、なぜかファーストガンダムの装備一式とアッザムリーダーが並んでいる。*7
  • コアガンダムIIの顔がクローバー版ガンダムに似ている。*8
等々...ヒロト自身は主張しないが、掘れば掘る程そのディープさが見えてくる。
その後特典小説において父親がTV版DVDを持っておりそれを見たことでTV版推しになったことが判明している。


追記、修正は探し物を見つけてからお願いします。

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  • 背負うものがでかすぎる
  • 結構暗い過去持ち

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最終更新:2024年03月15日 09:50

*1 ヒロトが戦う前に敗北し、フィールド内に散らばっていたガンプラの武装やパーツも用いたため、スピードグレードのガンプラだけで倒したわけではないが、それでも圧倒的不利な状況を覆して勝利したのは間違いない

*2 この時ダブルオースカイはチャンプの攻撃で頭部、しかもヒロトが狙っている左側を大きく破損しており、リク側のロックオン警告が出なくなっていた

*3 リクのダブルオー「スカイ」とヒロトの「アース」リィガンダム、両者の機体名に「天」と「地」とも取れる単語が入っていることから。

*4 アッザム(リーダー)は劇場版には登場しない

*5 劇場版では登場しなかったビームジャベリンを装備&同じく劇場版では登場しなかったGアーマー付き

*6 フィルムを使ったのはTV版で、劇場版ではフィルムではなく耐熱ガスの放出で大気圏突入した

*7 スーパーナパームのようなマイナー装備がある、ハイパーハンマーとガンダムハンマーが両方ある等の徹底ぶり。後にこれはコアガンダム製作のきっかけとなったスピードグレードのものと判明

*8 元を辿ればクローバー版ガンダムのフェイスデザインは決定稿よ以前のものが使われている