ブルーマスク/アキラ

登録日:2020/08/24 Mon 14:02:37
更新日:2024/02/07 Wed 21:39:45
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なんだよ、子ども子どもって……

小さいからってバカにすんなよ。



これでも16歳だぞーっ!!



ブルーマスク/アキラとは、スーパー戦隊シリーズ第9作『光戦隊マスクマン』の登場人物。

演:広田一成


地底帝国チューブの侵略から地上を守る光戦隊のメンバーであり、かつては仮の姿である「姿レーシングクラブ」でメカニックを務めていた。年齢はチーム最年少の16歳。
タケル達マスクマンの弟分的存在で、特にブラックマスク/ケンタとは義兄弟のような関係。
アキラが窮地に陥った際はケンタが真っ先に助けに行ったり、よく肩車をしたりコンビで戦う場面も目立っていた。
短気で食いしん坊なやんちゃ盛りの少年で、小さい頃は好きな子の口に毛虫を入れた事も。
調子に乗りやすいのがたまにキズで、一緒に行動するケンタならともかく、メンバーや敵にまで子供扱いされると怒ってしまう。
好物はリンゴ*1で、常にジャケットの懐に隠しており、フーミンの口から放つ短剣の身代わりにもなった事も。
また、修行の傍ら南野陽子のブロマイド写真を見てデレデレするなど、年相応なミーハーな面も持つ。

中国拳法の達人で、変身前は袖に隠した双剣も使う。
修行時代ではの修行の傍ら、踵落としでドラム缶風呂用の薪を二つに割った後、双剣でさらに薪を分断する芸当を見せている。
第5話「小さな剣士ブルー」ラストでは2個のリンゴを使った大道芸を披露。
双剣を振りかざして皮を剥いた後、先端部に突き刺し、半分に分けて見ていた4人の子供達に差し上げた。

彼をスカウトした姿長官は「体は小さく、年も若い。やる事は子供っぽいが、何をしでかすか分からない意外性がある」と評しているが、第5話で寄生獣スカルに乗っかりはしゃいでいるうちに地帝ドグラーの下にたどり着いてしまうタナボタな事をやってのけている。
第35話「ゼーバの謎!禁断の墓」では狂暴であるが故に地底ピラミッドに封印された地帝獣リサールドグラー*2を復活させんと目論む盗賊騎士キロスに道着姿の姿で勝負を挑み、
真剣を駆使した華麗なスピード殺法でキロスを倒したと思い込んでメンバーに「マイケル・ジャクソンのような華麗な動きとジャッキー・チェンの力強さで、そしてトドメの一撃!君たちとは実力が違うの、実力が!」と調子に乗ってしまい、姿長官からたしなめられた事も。

とある小さな農村の母子家庭で育ったらしく、第30話「ママ!!バラバの絶叫!」ではバラバの母であるララバを背負いながら、自身の境遇と重ね合わせている。
アキラにとっては敵に騙されたことよりも「なぜ息子のために命を捨てなければならないのか」ということに納得できなかった模様。

第19話「妖魔!アナグマス」ではアキラの弟分の少年少女・カオリ、ショウイチ、ジュンペイが登場。
3人はアキラが修行のため山に住んでいた頃から実の兄のように慕っていたらしく、アキラもまた3人を実の家族のように思っている。
実際、3人がいかだで遊んでいた時にカオリがおぼれた際、アキラが自らの身を省みず彼女を救っている。
アナグマスの妖魔力によって一時的に記憶を失ったアキラはカオリたち3人と再会。
再びカオリを救った際に記憶を取り戻すが、それは1年前姿長官にスカウトされた際と同じ3人の悲しいまなざしを受けた別れを意味していた。
イガラドグラーを倒した後、アキラは美しい山河でいつか再会できることを信じて、カオリたちが作ったクローバーの花でできた首飾りを受け取るのだった。

第25話「アキラの恋人!?」では地帝獣ヘンゲドグラーが仕掛けた東洋武術世界一決定戦に参加。


母さん……負けるもんか!

勝てば……勝てば、チャンピオンなんだ!!

母さん、見ててくれ!!


母への想いを胸に日本中から集まった腕に覚えのある武術家と激闘を繰り広げるが、その目的は世界一周旅行ではなく自身が武術に励む姿を母に伝えるためにチャンピオンの称号を得ることにあった。
第25話では演者の棒術・九節鞭・槍術・青龍刀と様々な武器を手にしたアクションも見所。
なお、冒頭部ではハルカとモモコに母からの手紙を見られてしまい、恋人からのラブレターと誤解されてしまっている。

なお、第14話「青空への大脱出!」では地底の兄妹・ミライとルイの声を聴き、アカメドグラーの能力によって光差さぬ地底の世界に迷い込んでしまった。
地底でチューブの強制労働を強いらされながらも、光差す青空が広がる地上を夢見る兄妹の為に戦い共に脱出に成功。強制労働を強いらされた人々も晴れて自由の身となった。
これが後半、とてつもない展開を引き起こすことに……。


ブルーマスク


オーラマスク!

ブルーマスク!!

スーツアクター:喜多川務

アキラがマスキングブレスを使い、変身した姿。
メディテイション時の九字印は右手で左手の人差し指と中指を掴む「裂」の構え。

変身前と同様に中国拳法とレーザーマグナムソードを駆使したスピーディーかつアクロバティックな剣技でアングラー兵と渡り合う。
ケンタが変身したブラックマスクとのコンビネーションは抜群。
第5話では彼からレーザーマグナムソードを受け取った後、彼をジャンプ台替わりにしてスカルドグラーの電波を断ち切る二刀流殺法を見せた。
さらに第5話から専用武器であるマスキートンファーを披露。
両腕に装着される二つ一組のトンファーで、電撃を放つ伸縮自在の先端部が特徴。

  • ブルートンファースピン
マスキートンファーを1秒間に30回も回転させて敵の攻撃を弾き返す。

  • ブルースクリュー
第35話にて、盗賊騎士キロスのクレッセントスクリューを応用した技。
マスキートンファーを高速回転させて強風を巻き起こし、受けたものを塵に変えるハニワドグラーの毒ガスを無効化させた。

  • 炎返し
第5話で使用。
二振りのレーザーマグナムソードを風車のごとく振りかざし、スカルドグラーの火炎攻撃を無効化する。
変身前でも使用可能、二刀流を得意とするアキラの技能により、寄生獣スカルを切り伏せた。

  • 光のハシゴ
第14話で使用。
オーラマスク後、タケルから受け取ったロープを手にしたブルーが印を組んでオーラパワーを注ぎ込んだ後、あやとりでハシゴの形を作ることで発動。
破壊された地上への階段代わりに脱出口を作り出した。
第19話ではロープのように繰り出し、妖魔力を使うアナグマスの動きを封じた。


専用マシン


マスクローダー
第2話「怪奇!闇の地底城」で初登場のスーパーバイク
レッドマスクを除くメンバー共用のオフロードバイクで、ブルーはその名の通り青いマスクローダーを駆る。

マスキータンク
ブルーが操縦する8輪装甲車で、グレートファイブの両脚部に変形。
詳細は該当項目を参照。


地底剣士ウナス



イガム「なんと……アキラが地底剣士ウナスになるとは……!」


地底剣士!ウナス!!


イガム「ということはアキラは地底人……!?」

タケル「なんだと……?」


第43話「アキラ失明!謎の呪文」にて、最強の地帝獣リサールドグラーの返り血を浴びた土に目を付けたキロスは、ギゼードグラーを使いピラミッド作戦を慣行。
ジェットカノンでピラミッドは破壊されるものの、閉じ込められたアキラは謎の呪文を受け、失明してしまう。
メディテーションで瞑想しつつ心の目でキロスの猛攻を退け、ギゼードグラーに致命傷を与えるが、アキラの耳から謎の呪文は収まることはなかった。

謎の呪文を唱える一団は、ゼーバの支配を逃れ平和を願う地底人であった。
彼らはかつて偶然地底に迷い込んだアキラを伝説の救世主といわれるウナスの再来と信じ、彼の似顔絵を火にくべながら復活の儀式を行っていた。
しかし、第44話「変身!地底剣士アキラ」にてそのウナスがイガム家に仕える剣士だということが判明。
アジトをあぶり出したイガムは、地帝獣ヨロイドグラーを使いアキラを強制的にウナスへと変えてしまう。

ウナスの身にまとう鎧はヨロイドグラーを覆う寄生獣でもあり、両肩部から怪光線を放つ。
口からも怪光線を放つが、双剣による剣技こそがウナス最大の武器である。
第45話「イガム王子!君は女」では全身を発光させてタケル達に奇襲をかけた。
地底人の少女・リセから事情を聞いたタケル達は決死の覚悟でアキラをウナスの呪縛から戻そうとする。
イガムもまた、4人となったマスクマンなど恐れるに足らずと確信し、悲願であるイガム家再興の成就のためにウナスを仕向けるのだった。

弟のセトと共にウナスが正義の剣士に戻るよう祈るリセだが、逆に硬い甲羅と瞬間移動能力でウナスに付き添う戦う地帝獣ガメスドグラーを呼び寄せてしまい、遂にタケル達4人もろとも磔にかけられてしまう。
あわや6人の命も風前の灯火と思われたが、タケルはリセとセトに「ウナスに祈るのではなく、地底人と地上人の平和の祈りを込めよう」と促し、その祈りとメディテーションでアキラをウナスの呪いから解き放った。

その際、周囲が大爆発。イガムの兜も吹き飛び、その正体が女だと知られてしまうことに……。視聴者にはとっくにバレバレだったけどね


海賊戦隊ゴーカイジャー』において

超力戦隊オーレンジャー』のレジェンド回である第31話「衝撃!!秘密作戦」にてマスクマンの大いなる力電撃戦隊チェンジマン超新星フラッシュマン共々、既にバスコ・タ・ジョロキアに奪われていた事が判明。
役者の事情から致し方ないことを差し引いても、1980年代後半の戦隊ファンは失意のどん底に叩き落されてしまった。

しかし、第49話「宇宙最大の宝」にて、アキラが『マスクマン』代表のレジェンド戦隊として遂に登場し、ゴーカイジャーに大いなる力を授けた。
他の「大いなる力」を奪われた4戦隊との合同レジェンド回ではあったが、マスクマン変身メンバーを演じた俳優は全員引退しており、出演が絶望視されていた中での登場はファンを歓喜させた。


自分を──仲間を信じて戦う君達は、美しかった。


飛羽高之疾風翔ダイ星川レミと共にレンジャーキー越しからキャプテン・マーベラス達ゴーカイジャーを35番目のスーパー戦隊を認めるその表情は、
かつての小さな戦士の姿ではなく、一人の成熟した戦士そのものであった。


余談

『マスクマン』放送当時、アキラを演じた広田氏は本物の拳法家でもあり、放送終了後の1990年に北京アジア大会にも出場。メダルは逃すも4位の好成績を残した実績がある。
本編でもアキラの“天才少年格闘家”というその属性が広田氏の体を張ったアクションとマッチしており、マスクマンのメンバーの中でもファンの間で話題に上がる機会が特に多い。
当然、素面での殺陣も評価が高く、第44・45話の悪堕ち時のアクションも必見。

彼の貢献はこれだけに留まらず、本作を介して変身後のアクターを務めた喜多川務氏にも中国拳法のノウハウを教え、アクションの強化も図っている。
この経験は後の『五星戦隊ダイレンジャー』や『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で大いに活かされる事になった。
いわば、中華系戦隊の立て役者と言えよう。

世界忍者戦ジライヤ』でも槍忍・突破/飛鳥竜役として出演、磁雷也/山地闘破をサポートする忍者として活躍した。
諸事情で中盤退場してそのままフェードアウトしてしまったのが残念である。


フーミン「おのれ、ブルーマスクぅ……!」

そうとも!これから俺の項目を編集するときはちゃんと、

『追記・修正お願いします、ブルーマスク様』

…と言え!『様』と!分かったか!

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最終更新:2024年02月07日 21:39

*1 なお、本人曰く「リンゴは皮を剥かずにそのまま丸かじりする方が好み」とのこと。

*2 ピラミッドの中は墓守地帝獣ハニワドグラーが眠っており、中には「我を閉じ込めることはできず。我が墓の秘密を知りたるものに呪いあれ。我が墓、墓守ハニワドグラーの罰を受けよ」という地底文字が記されたプレートが入っていた。