「何もない」(lobotomy corporation)

登録日:2020/09/05 Sat 21:15:31
更新日:2024/04/28 Sun 11:17:29NEW!
所要時間:約 10 分で読めます





それは人間に近づき続ける。

それは試し続ける。

しかし、いつものように、最後には

「何もない」




「何もない」とは、『Lobotomy Corporation』に登場するアブノーマリティである。
危険度クラスは最上位のALEPH。何かの弾みで脱走すると、施設を壊滅させかねない脅威を持っている。




概要

その外見を一言で言い表すと、大小様々な人体のパーツが高い密度で乱雑に入り混じった、化け物とすら呼びにくいなにか。
化け物、と呼ぶには余りに我々人間には見慣れたパーツが見え隠れするが、かといってこの密度でグチャグチャにくっついている様はどう見ても、どう間違えても人間と呼ぶことはできない。

エンサイクロペディアによると、コイツはどうも殺した人間の皮を被っているようだ。
人体のパーツが乱雑にくっついているのもそのためのようだが、何故そのようなことをするのか、そして人体パーツと皮の奥底には何が潜んでいるのかは謎である。

なお、収容室に入っている間は時折、人間と獣の中間のような声で荒く吐息を吐く音が聞こえる。





特殊能力



服を脱いで*1



「何もない」は複数の特殊能力を保有する。


①「何もない」への作業を行った際に、以下の条件のいずれかを満たした場合、作業を行っていたエージェントを即座に殺害して、「何もない」はそのエージェントの姿を模倣する。

  • 作業結果が「悪い」だった
  • エージェントが作業中にパニックになった(勇気のランクが3以下だと即座にパニックになる)
  • エージェントが作業中に死亡した

なお、「何もない」への作業成功率は特殊な補正がかかっており、勇気のランクが4以下だと成功率に低下補正がかかる。


条件を満たすとエージェントを即座に殺し、その姿を模倣する。
作業結果が悪いでも殺されてしまうため、最低限「何もない」が何の作業を好むのかの下調べと、そして自制を可能な限り上げたエージェントを作業に向かわせたいところ。

なお、この特殊能力が発動して「何もない」がエージェントに模倣している間は、大人と少女の声で「I love you. I love you. I love you……」と囁き始める。管理人のSAN値ががががが

模倣状態でも通常通り「何もない」へ作業を行うことが可能で、以下のいずれかの特殊能力が発動するまで模倣は続く。



②上記の①の特殊能力で模倣状態になっている「何もない」に作業を行い、パニックになった場合発動。そのエージェントを殺害してその姿に模倣し、画面が臓器に覆われる。その後、再び画面が確認できるようになると、管理人は一発の銃弾を受け取り10秒の制限時間を切られる。この時間内に、模倣して脱走した「何もない」を探し出して射殺しなければならない。
射殺に成功した場合、「何もない」は再収容される。失敗した場合、「何もない」のクリフォトカウンターが0になる。


模倣状態になっている「何もない」への作業で再びパニックを起こすと発動。初見だと臓器で画面が覆われる演出で結構ビビるので、出来る限り心の準備をしておいた方がいい。

Disposal Modeと表示され、10秒以内に模倣した「何もない」を見つけ出す特殊作業が始まるが、これはまず失敗してしまうと見ていい。
実際にやってみると分かるが、何せエージェントそっくりに模倣する上、如何せん制限時間10秒では焦りまくってろくに判別をつけようとすることすらできない。せめてもう10秒くれ

一応、ヒントはあるにはある。それは、模倣した「何もない」は初期装備に近い黒のジャケットを着用し、かつ通常は装備不可能なクリップボードを手に持っているということ。
もし可能なら、これらの特徴を元に探し当ててみるといい。

と、まあ。ここまで書きはしたが、この特殊能力は意識して発動させようとしないとあんまり見ることは少ない。
せいぜい攻略情報なしで手探り状態の時に1・2回見られる程度で、「何もない」の機嫌のとり方が分かるようになったら殆ど見られないだろう。

もし射殺が失敗した場合、以下の特殊能力発動に状況が移行する。



③クリフォトカウンターがゼロになると発動する。
クリフォトカウンターは、以下の条件でゼロになる。(初期値/最大値1)

・②の状況で「何もない」の射殺に失敗した
・正義ランク3以下のエージェントが作業を行った

クリフォトカウンターがゼロになると、脱走する。

脱走時については下記を参照。



脱走時

「何もない」は脱走時、HP2000を保有する。
「何もない」は最初、収容時の姿で脱走するが、30秒が経過するごとに二回まで形態変化を行う。
形態変化が生じるごとに、HPは全回復し、挙動全体、及び属性耐性も異なってくる。



第一形態

収容時の姿で、普通程度の速度で徘徊する。職員を見つけたら近づき、攻撃を仕掛けるといった感じで一般的な脱走行動を取る。
第一形態の「何もない」は以下の攻撃を行う。

・巨大な頭部から突き出ている青白い腕で、目の前の職員を引っ掻いて20ポイント前後のREDダメージを与える。

ALEPHにしては威力低……と思うかもしれないが、かなり短い間隔で連発してくるのでガンガンHPを削られる。また、どういうわけか攻撃範囲が前方のみではなく後方にまである(不具合?)

危険度レベル補正もあり、20ポイント前後でも馬鹿にならないDPSを誇る。RED耐性がある防護服を着たエージェントにタンクしてもらって遠巻きに援護射撃をするのが得策。

この段階で鎮圧に成功すると、その場で崩れ落ちる。

もし30秒経過した場合、次の形態に移行する。



第二形態

赤い卵、もしくは繭のような状態になり、その場から全く動かない。

そのため、実は「何もない」の鎮圧だけが目的なら、この形態にさせた後袋叩きにするのがもっとも簡単だったりする。(但し、火力不足だと鎮圧が間に合わない。終盤にならないと鎮圧は難しい。)

但し、この形態になるとRED属性に免疫(0.0)を持つため注意。
この形態で鎮圧すると、赤い繭から血が溢れ出る。


もし更に30秒が経過すると……



第三形態



それが脱走して両足で立っていることが確認された場合、あなたができることは1つだけです。
姿勢を正しくして、両手を組み、あなたが信じている神に祈ってください。


今度は打って変わって、赤い巨人のような姿になる。比較的、人間に近い形態で、二本足で立っている。
但し、頭部は変わらず巨大な眼球と腕が飛び出ているし、右腕は棘が付いたでかい棍棒のようになっている。また、腹からは腸と思わしき何かが大きな穴から垂れ下がっている。

最初に遭遇した職員、もしくはアブノーマリティ等の敵対存在にマークを付与し、速い移動速度で駆け寄り、攻撃を仕掛ける。

第三形態の「何もない」は、以下の攻撃方法を用いる。

・右手の棍棒を叩きつけて、前方正面範囲に20~30ポイントのREDダメージを与える。
・その場でしゃがみこみ、左の掌を突き出して、「Hello?」と言いながらそこから針を生やして高速で射出する。針は直線上にいる全ての職員に50~60ポイントのREDダメージを与える。
・右手を巨大な斧に変形させ、「Good bye.」と言いながら空間ごとぶった斬って正面方向の敵に対し300ポイント超の致命的なREDダメージを与える(通称グッバイ斬り)

さらに第三形態の「何もない」は、以下の能力を持つ。

・5秒間攻撃を受けていない状態が続いた場合、おおよそ1秒に1%程度のペースで体力を回復する。

棍棒はまだいいとして、他の攻撃は凶悪な域に達している。
針攻撃は高威力の範囲攻撃のため数の暴力で鎮圧しようとするとまとめて返り討ちにされ、グッバイ斬りは育てたエージェントであっても装備耐性でよほど固めていない限り確実に即死する。またダメージが大き過ぎてシールドは意味を為さない。
ヒットアンドアウェイで対処しようにも再生能力までついている始末。

鎮圧に向かう際の戦法自体は第一形態と同じで、RED耐性持ちにタンクしてもらい針攻撃の届かない背後から攻撃を仕掛けるのが安全。
但し、グッバイ斬りを喰らうと流石にキツイので、変形の前兆が見えたら急いで撤退させること。
グッバイ斬りさえ避けられるようになれば、後はREDシールド弾でタンク役をカバーできるので、鎮圧は時間の問題になるだろう。

ちなみに、タンク役にするつもりのエージェント以外にマークが付くと結構な量の被害が見込まれるが、もしそうなった場合は別のアブノーマリティへの作業指示を出して収容室に入れることでマークを外すことができる。また、他の職員で行く手を遮り攻撃をすることでも変化させられる。



ステータス

「何もない」は愛着に対してはレベル関係なく普通の反応。
本能にはレベル4以上で普通の反応で、それ以下は最低。
洞察・抑圧にはレベル関係なく最低の反応。


作業ダメージタイプはRED(6-9)

観測レベル4でギフト「ミミック」を解放。
第二形態以降に見られる、あちこちから露出している大きな目の飾り。頬の辺りに付ける。
最大HPが+10し、あらゆる回復効果が+5%となる。

また、武器・防護服「ミミック」を解放。
武器はRED属性武器では最高クラスのDPSを誇り、かつ与えたダメージの25%を回復する。粘り強く戦うことが可能。
防護服は、全体的に優秀な耐性で纏まったALEPH防護服。特にREDに対し0.2とトップクラスの耐性を誇る。



ストーリー

あるインタビューログによると、ロボトミー社で管理業務をするにあたって、職員がおかしくなった=8割方こいつが原因なので、まずやることがこいつの皮の状態を確認しにいくことなのだそうだ。

だが、仮に予想が的中した場合……考えても見て欲しい。
つい数日前まで笑い合っていた同僚が、首が折れ、内臓が零れ落ち、4本の足で腹ばいになって生前の言葉を虚ろに繰り返している様を見せられるのだ。
不快に思わない訳がない……。

だが、それだけがこいつの全ての挙動ではないのだという。
インタビュー相手が入社した時、こいつの収容室に入った時、「何もない」はねじれた人間のような姿になっていた。
そして、鏡の中の自分自身と会話していた。より人間に近づくために。
「何もない」はいつの間にか、人間たちの間に潜んでいるかもしれない、という発言が得られたところでインタビューログは終わっている。



「何もない」が入った皮は、殺した職員に偽装しようとする。

それは最後に見た職員の行動や言葉を模倣している。

そして多くの皮はただ一つの言葉だけを叫んでいた。

「管理人!」と。



余談

  • LCの、所謂お決まりのネタの一つとして、「管理人!管理人!」→「『何もない』が収容違反してるぞ!!」というものがある。
    これは、エンサイクロペディア内の「何もない」が最後に模倣した職員の発言を真似たことからくるネタ。
    他ゲーで言えば、「ランサーが死んだ!」→「この人でなし!」とか、「かゆうま」とかがお仲間になるか。

  • ファンによる二次創作だと、「他者に姿を模倣する」という設定が使いやすいのか、引っ張りだこで人気のアブノーマリティだったりする。
    (「何もない」を使ったネタの大半がバイオレンスだったりホラーだったりするのは内緒)












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最終更新:2024年04月28日 11:17

*1 レガシー時代に付いていた、特殊能力名。