ラム(Re:ゼロから始める異世界生活)

登録日:2020/09/06 (日) 13:54:47
更新日:2023/11/05 Sun 10:26:47
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※この項目は『Re:ゼロから始める異世界生活』のネタバレを含みます。



「ラムはあの子の姉さまだもの。その立場だけは絶対に揺るがない」


Re:ゼロから始める異世界生活』の登場人物。


概要

ロズワール邸にて働く双子メイドの姉。
故郷を失った際にロズワールに拾われ、以来10年近くにわたってレムとともに彼に仕えている。

名前の由来はレムと合わせてライトとレフトから。

髪をショートカットにして、垂らした前髪で左目を隠した少女。
妹と容姿は瓜二つだが、水色の髪色のレムと違ってラムの髪色はピンク。
レムよりもわずかに胸が小さく、レムはそれをバレないように色々としているが、ラムにはそれを知っていながらレムの気持ちを汲んで知らないフリをしている。
ただし、ラムは自分に絶対の自信を持っているので、レムに対して劣等感などは一切抱いていない。

性格は傲岸不遜な毒舌家。
うじうじズルズルした面倒くさいキャラの多い本作では珍しく、自分に絶対の自信を持っており、多少のことではそのあり方は揺るがない。
また、その性格に見合うだけの洞察力と判断力、決断力も持ち合わせており、緊急時には最も頼りになるキャラの1人。
一方でその毒舌とは裏腹に情が深く面倒見のいい一面もあり、レムには「優しすぎる」と言われている他、作者からも「最も優しいキャラの1人」と言われている。
妹のレムのことは目に入れても痛くないほどに溺愛しているが、一方でレムが自分に鬱屈した劣等感と罪悪感を抱いていることにも気がついており、それを自分ではどうにも出来ないことにもどかしさを感じている。
ロズワールのことは心の底から心酔しており、絶対の忠誠を誓っている。
作者からは「書いていて楽しいキャラ」と言われている。


この世界でも希少な鬼族の数少ない生き残りの一人。
本来二本ある角が一本しかない双子は鬼族にとって「忌み子」であり、本来ならばレムとともに処分されるはずであった。
しかし、ラムは鬼族として数世代に1人の天才であり、処分される寸前にその力の片鱗を見せたことで将来を有望視され、難を逃れた。
その才能は尋常ではなく、もしこのまま成長していれば単騎で白鯨を落としていたラインハルトに次ぐ準最強クラスまで上り詰めていた、と言われるれるほど。
しかし鬼族の集落を魔女教が強襲する事件が起きた際にレムを庇ったことで鬼族の力の源となる角を失ったことで力の大半を失った。
その影響によりマナが常に不足しており、角は体内のマナの調整も担っているため、もしペテルギウスがラムに取り憑いたら音を上げて逃げ出すと言われるほどの不調に常時見舞われている。これを解消するにはロズワール等の他の魔術師から定期的にマナの注入と調整を受ける必要があり、すべての属性のマナを完璧な比率で配合した白色のマナを使用しないといけないため、かなり熟達した魔術師でないと不完全な状態になってしまう。
鬼族としての力の大半を失った彼女だが、鬼族秘伝の「千里眼」という能力を受け継いでおり、これによって波長の合う生き物と視界を共有し、偵察などを行うことができる。
戦闘では主にフーラなどの風属性の魔法を使用する。
ツノを失ったことで力の出力は大幅に落ち、スタミナもほとんど無くなったが、それでも戦闘のセンスは卓越しており、作中トップクラス。

逆にメイドとしての能力は低めで、家事についてはあらゆる面で妹のレムに劣り、長期間彼女1人になると屋敷の機能が維持できなくなる。
また、サボり癖があり、かつそれを隠そうともしない。
ただし、これは上記の不調から来る面もある。
また、家事をしている時以外は千里眼の能力を使用して屋敷周りの警戒を担当している。
現在web小説上で非公開となっている話によると、ロズワールに代わって書類仕事を片付ける裏方に従事しており、事務処理のスピードは尋常ではない。

余談だが、ある場面で妹のレムが「ロズワール・L・メイザース辺境伯が使用人筆頭」と名乗っている。
使用人筆頭は姉のラムではないのだろうか?



【関連人物】

本作の主人公。
スバルのことは「バルス」と呼んでおり、逆にスバルからはレムをなぞる形で「姉様」と呼ばれている。
出会った当初の彼の印象はエミリアが連れてきた怪しい客人(間者疑惑あり)、いまいち使い物にならない使用人見習い、といった感じ。
2章の一件でスバルがレムの抱える問題を解決してからは、レムの問題を改善してくれた点には内心では感謝しているものの、同時にレムの姉離れが急激に進んだため、かなり複雑な心境。
そのためスバルに対しては感謝の気持ち等は絶対に見せようとせず、スバルに対してチクチクと嫌味を言ったりこき使ったりしている。
絶対に表に出すことはないが、スバルのことはなんだかんだで信頼しており、スバルのことは「勘とタイミングが異常にいい男」と評している。
スバルとはどこか姉弟のような関係性であり、作者からは「エミリア陣営で一番スバルに対して優しい人物」と評されている。

本作のメインヒロイン。
主人であるロズワールが擁立する王選候補者であるため、彼女に対しても仕えるべき相手として振る舞っていたが、当初はその敬意は形だけのものだった。
しかし、4章の一件で彼女が聖域を解放し、ロズワールの妄執を解く一助となったことで、彼女に対しても本物の敬意を払うようになる。
とは言え、それはそれとして以降も彼女が時折見せる天然ボケに対しては何かとツッコミを入れている。

妹。
彼女のことは「男の趣味以外の全てを理解している」と豪語するほど溺愛しており、レムからも敬愛されている。
レムはロズワールと並んで彼女の大きな心の拠り所の一つとなっており、レムを庇ってツノを失ったことに対しても後悔は微塵もしていない。
2章の4周目のループでレムが死亡した際には正気を失うほど取り乱した様子を見せた。
レムが自分に対して歪んだ劣等感を抱いていたことは知っていたが、当事者である自分が言っても効果がないと半ば諦めていた。
上記のようにその問題はのちにスバルが解決したが、同時に姉離れが始まったことには複雑な思いを抱いている。

そんなレムとの関係性も3章ラストで魔女教滞在司教のライにレムの存在が喰われたことで失われた。
一人っ子であるスバルはラムとレムの関係を理想の姉妹像として強く憧れており、その関係が失われてしまったことには強くショックを受ける。
しかし、その状態であっても「自分の中から何か大きなものが失われた」という感覚は残っており、これまでのレムに対する記憶が残っていないながらもレムのことは大切に思っている。

  • ロズワール・L・メイザース
仕える主人。
ロズワールのことはただの主従としての関係だけではなく、一人の女性として彼のことを敬愛し、心酔している。
ロズワールからも強く信頼されており、彼の思惑や最終目的などを知らされている数少ない人間の1人となっている。
一方でロズワールが狂気とも呼べる妄執に取り憑かれていることも知っており、そこからロズワールを解き放ちたいと考えていた。
4章の事件の最中にそのための好機を見出し、初めて自身の意思でロズワールに反旗を翻してスバルとエミリアに手を貸す。

  • フレデリカ・バウマン
メイザース家メイド長。
ラムがロズワールに拾われた時からロズワールに仕えていたので10年来の付き合いとなる。
そのため4章にてフレデリカが何か企んでいるという疑惑が持ち上がった際にも彼女に対してはそれなりの信頼を持ち続けていた。

  • ガーフィール・ティンゼル
「クレマルディの聖域」の顔役の青年。
彼ともフレデリカと同じくらい長い付き合いとなっている。
彼からは想いを寄せられており、そのことはラムも知っているが、ラム自身はロズワールにゾッコンなため、彼のことは歯牙にもかけていない。


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最終更新:2023年11月05日 10:26