ヤドキング(ガラルのすがた)

登録日:2020/11/18 Wed 16:01:44
更新日:2023/10/09 Mon 18:35:32
所要時間:約 5 分で読めます





妖しげな呪文を唱えながら 食べたものと体内の毒素を混ぜて怪しい薬を作る。


出典:ポケットモンスター、97話『ヤドキング!カレーなる遭遇!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ヤドキング(ガラルのすがた)とは『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンである

●目次

【データ】


全国図鑑№:199
分類:じゅじゅつしポケモン
英語名:Slowking
高さ:1.8m
重さ:79.5kg
タマゴグループ:怪獣/水中1
性別比率:♂50♀50


タイプ:どくエスパー
特性:きみょうなくすり(場に出たとき、味方のランク補正を0にする)
   マイペース(こんらん状態にならない、いかく無効化する))
隠れ特性:さいせいりょく(他のポケモンに交代すると、最大HPの1/3を回復する)


種族値
HP:95
攻撃:65
防御:80
特攻:110
特防:110
素早さ:30
合計:490

努力値:特防+3




【概要】



ヤドンの頭にシェルダーが噛み付いているのは原種と同じだが、そのシェルダーが口の上あたりまで噛み付いており、ヤドンの顔を隠してしまっている。
そしてシェルダーの顔が正面を向くようになり、まるで新たな顔のようになっている。

ガラルヤドランと同じく、ヤドンの体内のスパイスとシェルダーの毒素が混ざり合ってどくタイプを得たが、ヤドキングはそれが脳を刺激した結果、シェルダーの知能が向上した。

シェルダーも形が毒々しくなり、目付きも変態染みて悪くなっている。
それに影響されるかのようにヤドンも紫色になっている。

行動はシェルダーが完全に主導権を握っていて、強力なサイコパワーを操って戦う。
どうやらヤドンの意識はほとんど残っていないようだ。
アニメではシェルダーは自分の意思で着脱可能であり、取り外したシェルダーを他の生物(作中ではサトシ)に被らせることで、
シェルダーの意思で他の生物を自在に操る可能となる(その間ヤドンがどうなるのかは不明)。

仲間とは呪文のような言葉で会話する。また体内の毒素から独自の怪しげな薬を作ることもできる。
その様子はさながら呪術師。実際、分類も「おうじゃポケモン」から「じゅじゅつしポケモン」に変わっている。


【ゲームでのガラルヤドキング】


ガラルヤドンに、「ガラナツリース」を使う事で進化する。
ガラナツリースはカンムリ雪原の「海鳴りの洞窟」にいるNPCに「ガラナツのえだ」を15個渡すことで入手できる。
原種が通信進化だったのが通信進化でなくなったのはこれが初。

トレーナーでは新登場キャラのクララ(ソード)、セイボリー(シールド)が「ガラルスタートーナメント」の初戦以降に使用してくる。
ゲーム中での登場機会にあまり恵まれてないため「冠の雪原」の新ポケモンの中ではやや地味である。
なおクララは先発として起用するのに対して、セイボリーはそれまでの切札であるガラルヤドランを先発に回し新たな切札にする。

ちなみにガラルヤドキングはカンムリ雪原でしか進化アイテムを入手できないが、カンムリ雪原にヤドン系列は生息しておらず、カンムリせつげん図鑑にも載らずヨロイじま図鑑に載る。
ヨロイ島とカンムリ雪原を行き来することで入手が可能になるポケモンである。


【対戦でのガラルヤドキング】


ガラルヤドラン同様、どくとエスパーの複合タイプ
種族値も変更されており、攻撃がやや下がった分を特攻に回され、若干火力が高くなった。イカサマのダメージが減った点は嬉しい。

専用技として、「ぶきみなじゅもん」を覚える。
これは喰らった相手が最後に使ったわざのPPを3減らす技で、「キョダイゲンスイ」の上位互換ともいえる技。*1
ダブルでプレッシャー持ちと組ませることで相手のPP枯らしに使える。
しかも音技なので「みがわり」を貫通し、「のどスプレー」を持たせれば特攻を強化できる。
ただしPPは5~8と低めで、威力も80と並程度。

他にもメイン技として「サイコキネシス」「サイコショック」「ヘドロウェーブ」「ヘドロばくだん」を覚える。

ヤドン系列らしくサブウェポンも非常に豊富で、
「ハイドロポンプ」「ねっとう」「れいとうビーム」「ふぶき」「だいもんじ」「きあいだま」「くさむすび」「シャドーボール」「パワージェム」と攻撃範囲は十分。

補助技も低い素早さを補う「でんじは」「トリックルーム」の他にも、
「みがわり」「トリック」「あくび」「ひかりのかべ」「わるだくみ」「めいそう」「てっぺき」「ドわすれ」「なまける」と豊富に覚える。
しかし剣盾では何故かどくタイプなのにガラルヤドランと同じく「どくどく」を覚えられなかった。

専用特性「きみょうなくすり」はダブルで登場すると味方の能力変化をリセットする効果を持つ。
ばかぢから等を使ったパートナーを復活させたり能力低下のダイマックス技等を受けた味方の救出に役立つが、
逆に能力の上がった味方を元に戻してしまう事にもなるので注意。

やや上級者向けの特性なので、安定性を求めるなら隠れ特性の「さいせいりょく」にするのも良い。
その専用技や専用特性からダブルバトル向けの印象が強いが、シングルバトルでも再生力と耐性による特殊受けとしての優秀さからサイクル要員として採用されることがよくある。

シーズン13最終1位構築に採用されて話題となり、シーズン20でついに使用率トップ30入りを果たした。
「とつげきチョッキ」を持ちながら広い技範囲を活かし、時に「みらいよち」で相手のサイクルを崩壊させるのが強力。

第9世代では原種同様に「さむいギャグ」、ついでにやっと「どくどく」を覚えられるようになった。
他にも「ちょうはつ」「アシッドボム」「バークアウト」等の実用性の高い技を新規習得している。
なぜか「ねっとう」はガラルヤドランと共に習得不可になった。(原種は覚えられる)

【余談】


呪術師がモチーフにされたのは、ガラルのモチーフとなったイギリスに、ドルイドと呼ばれる呪術師の伝承が伝えられているからだと思われる。


追記、修正は奇妙な薬を作ってからお願いします。

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最終更新:2023年10月09日 18:35

*1 ただし、向こうが敵全体PPを削るのに対し、こちらは単体のみ。また、無効化できるタイプも異なるため差別化はできている