セイボリー(ポケモン)

登録日:2020/06/24 Wed 23:04:16
更新日:2024/01/21 Sun 14:54:21
所要時間:約 5 分で読めます




さようなら 二度と 会わない人!
セイボリー テレポート!!

ポケットモンスター シールド』の登場キャラクター。
2020年1月10日より配信中の「エキスパンションパス」を購入することで登場。
エキスパンションパスを購入したアカウントが同年6月17日より受け取れるDLC『鎧の孤島』では、主人公のライバルキャラクターとして本格的に立ちはだかることになる。

なお、彼が登場するのはシールド版のみで、ソード版ではクララがセイボリーとほぼ同じ役回りを務めている。

!以降、エキスパンションパス関連のネタバレ注意!


































◆概要

腰よりも下に来るほど長い金髪と碧眼を持つ、眼鏡を掛けた男性
ロングヘアや細身な体格、どちらかと言うと女性的な顔立ちも相まって女性に見えるかもしれないが、履いているユニフォームのボトムは男性用のものなのでそこで判別できる。
エスパータイプを専門としているため同タイプのジムのユニフォームを着ているが、そこにジャボやシルクハットをコーディネートして貴族っぽい感じの装いをしている。
背番号は「026」。「おつむ」の語呂合わせと思われる。

年齢は見た目からして二十代前後ぐらいか。
一人称は「ワタクシ」、二人称は「あなた」または呼び捨てだが、マスタードのことは「シショー」、彼の妻ミツバのことは(彼女も「気軽におかみさんと呼んどくれ」と主人公に言うし他の門下生もそうしているが)「ミセスおかみ」と呼ぶ。
その他、「エレガント」という言葉が好きなのか度々口にしている。

シルクハットの周りに超能力でモンスターボールを常に浮遊させ、バトルの際には一礼しつつそのモンスターボールから手持ちを繰り出す(というか射出する)という、『剣盾』内でも類を見ない個性的なモーションがつけられている。
また、バトル開始時のカットイン及びダイマックス発動時には立てた人差し指の上にボールを浮かせている。
動揺するとご丁寧にもSEつきでモンスターボールが全部地面に転がり落ちる演出つき。

ジムリーダーになるためマスター道場にて日々修行を積んでいるが、師匠であるマスタードによると「あまり真剣に取り組んでる風ではない」とのこと。
性格面としては言葉遣いこそ丁寧だが、非常に高いプライドと強い二面性の持ち主。
特に、自身より年下ながらバトルの才能に溢れた主人公の実力をなかなか認めきれず、なにかと大人気なく突っかかってくる。
もし殿堂入り後にプレイした場合、知らぬこととはいえガラルを救った英雄兼現チャンピオンに正面から喧嘩を売っているわけで、かなりの身の程知らずということになってしまうが……。

それでいて思ったことがめちゃくちゃ表情に出るため、素の顔立ちが整ってるせいもあり絵面で印象を残しやすい。
加えて英単語や技名をセリフに頻繁に交えるなど言葉のチョイスも独特。
結果、短いストーリー中に数々の迷言及び迷場面を生み出し、早くも残念なイケメンとして強烈なキャラクター像を確立した。

専門タイプに関しては同作のビート、プライドの高さや言動に関してはソッド&シルディに近いものを感じたプレイヤーもいるだろう。
そんな彼らとはガラルスタートーナメントで接点があり、ビートとは仲良く相手の悪口を言いながらペアを組み、シルディと会うと互いのセンスを褒め合う。


◆活躍

ワイルドエリア到達以降、ブラッシータウン駅に行くと初めて対面する。
ファーストコンタクトは「ガラルヤドンが改札を塞いでるため、主人公が捕獲(倒すとやり直し)」というもの。
セイボリー本人はそれを傍で見物するだけだが、主人公の捕獲さばきを「エレガント」と称えてヨロイ島へ向かった。
このイベントは2020年1月のアップデートを適用済みであればエキスパンションパスの購入に関係なく発生する。早い話が体験版

その後いよいよヨロイ島に到着すると、そこには男性の姿が。
なんでも、マスター道場に入門するため出迎え役の人物と待ち合わせているが、「変な人がいて駅から出られなくなってしまった」という。
そしてその変な人こそ、誰あろう迎えに来たセイボリーである。だが、無論彼はそんなことを知る由もなく、たまたま居合わせた主人公を新しい後輩と勘違いしたまま話が進んでいく。*1
わけがわからず(彼のセリフを借りて表現すれば)「震え迷えるウールー」のごとき状態の後輩に苛立ちつつ、上下関係をハッキリさせる親交を深めようという口実で一回目のバトルを仕掛けてくる。

勝利すると自分の立場が脅かされるのを恐れ、ブティック&ヘアサロンの選択肢が増えるおしゃれカードと引き換えに道場以外を観光して帰るよう言いくるめようとする。
そして項目冒頭のセリフを口走りつつテレポート……ではなく普通に走り去るのだった。

主人公が忠告を無視して道場の前に行くと、ミツバに「ポケモン勝負のあと こつぜんと いなくなってしまい……」と嘘の報告をする現場に遭遇。
しかしそこへ(彼の頭の中では)ここに来ないはずだった主人公が目の前に現れたことでみらいよちをミスったと思い

おゲェッ!?

と、ゲロを吐いたかの様なエレガントもへったくれもないリアクションを顔芸と一緒に披露しつつも、なんとかやり過ごし後輩の口止めにも成功する。

道場では主人公がもらったどうぎセットを自分はまだ渡されてないことに対し、道具スワップを申し出る。
意地悪だとかではなくて、どうもマスタードが忘れていた程度の話らしく、普通に渡され……るかと思いきや3匹のはや〜いヤドンに一式盗まれてしまう。
本来はヤドン捕獲のみが修行のカリキュラムだったが、ついでにどうぎセット奪還も組み込まれる羽目に。
なおあれだけゴネておきながら、せっかく取り返したあとも結局着替えずにデフォルト衣装のままでいるおい、どうぎ着ろよ。

続くキノコ狩りの修行では、主人公がダイキノコを見つけた直後に現れ
「そのダイキノコは ワタクシの エスパーパワーが 先に 存在を キャッチ しております!」と主張。
しかしただでさえ新人ながら実力がある上、余裕そうに見える主人公の様子にとうとう「ゼンリョク虫唾がランニング!」してしまい二度目のバトルを挑む。

決着をつけると流石に無理矢理奪いはせずまたもテレポート(物理)した後、改めて自力でダイキノコを手に入れ戻ってくる。
ワガママを承知で食事のダイスープに自分が採ってきたキノコを使うよう必死に頼み込み、その正面から全力でぶつかる態度を珍しいと感じたミツバの判断により無事採用してもらえた。*2

と、紆余曲折の末2つの修行を突破したセイボリーそして主人公。
互いにポケモンバトルで決闘というファイナル ラスト アルティメット ザ・サード(最後の修行)の権利を得る。
修行を完遂した暁にもらえる「ヒデンのよろい」までもう少しと感極まるが、ポケモンバトルでは主人公の実力に敵わないことも内心解っていた。

そんなわけで、イメージトレーニングという体で誰よりも先んじてフィールドに向かい、主人公を迎え撃つが……。

フッ…… フィナーレに ふさわしい
エレガントな 勝負に しましょう


不思議な感じの 足元に あなたが 絶望しなければ!


なんと、事前にバトルコートにこっそり「サイコフィールド」を張る不正を働いてしまう。
ポケモンをちゃんと育てていれば通常NPC戦では殆ど脅威じゃないとか言わない。
そのくせ主人公がタイプ相性で技を無効化すると、文句を言ってくる。おまいう。

技を無効化した…!?卑劣すぎてメガネ曇りました

これでもなお敗北し、とうとう壁という現実を認めたセイボリーは、エスパータイプのジムリーダーになるが潮時だと感じる。
そして、破門されるのを覚悟で自分のしでかした不正をマスタードに話しても良い、と主人公に言う。

しかしどの道マスタードは、最初から弟子の苦悩も何もかも全て知っていた。
不正に対する罰は道場のポケモンの世話6ヶ月で収まり、改めて仲間と共に心も強くすることを誓う。
また自分を脅かしかねないからと憎かったはずの後輩のことも少しは認め、ガラルでは挨拶代わりとなるリーグカードを渡すのだった。

以降は心を入れ替え、道場内ではその様子に困惑する門下生も現れるほどの成長を遂げる。
そんな先輩を尻目に主人公が本気のマスタードに勝つと、セイボリーは観客の中で1人だけ全く素直じゃない賛辞をくれる。

◯◯…… えー なんというか
お おめでとうございます……
なんて 申し上げると お思いか?
お祝いなぞ してやるものですか!

もっともそこまで実力があったのでは現状自分には勝てる道理がないとも評し、いずれ修行の成果を見せるべく再戦の約束をする。
実際鍋底砂漠でレアリーグカードを入手した後は、1日1回道場で再戦可能。
鎧の孤島のシナリオの終了後はマックスレイドバトルのNPCとしてセイボリーが参加することがある。
使用するのはもちろんガラルヤドラン。使用わざも全て攻撃技で構成されているので安定感はNPCではトップクラス。

また、同じタイミングで道場の奥にいる女の門下生に話しかけると、彼女自作のアイラブセイボリーTシャツなる着せ替えアイテムがもらえる。
何故か少女漫画チックなセイボリーとガラルヤドランがプリントされたネタ全開の服で、先に現物を渡されかけた本人はゴミを見るような目をしたそうな……。

『冠の雪原』追加のガラルスタートーナメントでは、マイナーとはいえついに念願叶いジムリーダーに就任し、肩書きもポケモントレーナーからジムリーダーに変わる。メジャークラス昇格を目指し励んでいるようだ。


◆手持ち

1 2の 3で 巨大化せよ!
タネも シカケも ございません!

主人公が殿堂入りしているか否かでレベルが変わる。ストーリーのフラグの都合上、4戦目以降は殿堂入り後のみ。
殿堂入り前/殿堂入り後

◼︎初戦(一礼野原)
  • ケーシィ ♂ Lv.10/Lv.58
  • ガラルヤドン♂ Lv.12/Lv.60

◼︎2戦目(慣らしの洞穴)
  • ガラルヤドン♂ Lv.18/Lv.62
  • コロモリ ♀ Lv.18/Lv.62
  • ユンゲラー♂ Lv.19/Lv.63

◼︎3戦目(バトルコート)
このバトルのみ、1ターン目開始時に「サイコフィールド」が展開して、5ターン継続する。

◼︎4戦目以降(殿堂入り後/バトルコート)
殿堂入り後のみ。レアリーグカードを受け取った後、道場内のセイボリーに話し掛けると1日1回バトルできる。
リーグトーナメントと違って単発バトルなので、効果抜群の技を当てたときやダイマックス発動時などにセリフ付きのカットインが入る。

◼︎4戦目以降(ガラルスタートーナメント 初回挑戦後/バトルコート)
DLC第2弾「冠の雪原」のメインシナリオクリア後のガラルスタートーナメント初回挑戦後には更に以下のように変化する。
Lvが少し上がったほか、ガラルヤドランが先発になり、切り札が新規加入のガラルヤドキングに変更されている。
  • ガラルヤドラン♂ Lv.68
  • ガラルギャロップ♂ Lv.68
  • ココロモリ♀ Lv.68
  • フーディン♂ Lv.69
  • ガラルヤドキング♂ Lv.70〈ダイマックス〉

◼︎ガラルスタートーナメント
  • ガラルヤドラン♂ Lv.68
  • フーディン♂ Lv.69
  • ガラルヤドキング♂ Lv.70〈ダイマックス〉


◆Webアニメ『薄明の翼』において

「EXPANSION ~星の祭~」で初登場。
原作同様ヨロイ島で修行をしており、レアリーグカードにあったようにテレキネシスでモブ門下生を浮かせていたが、ダンデとマスタードの繰り広げるバトルの迫力に驚く様子が見られたほか、終盤では選手としてシュートスタジアムに姿を見せていた。
なおセリフはあったがCVのクレジットは無かった。既に出演している声優の兼役と思われる。


◆余談

ここまでだと単なる高飛車な面白お兄さんという印象だが、プレイヤーの間では「リーグカードの裏面が重い」と評判。
当時のSNS上ではクララのリーグカードの写真が拡散されまくる中、セイボリーは核心に触れすぎているゆえか、伏せ字生成サービス等が使われることが多かった。

それによると、代々エスパージム*3のジムリーダーを務める一族の出身で、生まれる前からエスパージムを背負って立つことが運命づけられていた。
そこはさまざまな超能力を扱うサイキッカーの名家でもあるが、セイボリーは残念ながらテレキネシス以外全く使えなかった。
それゆえ親族からは落ちこぼれ扱いされ、それが災いしてか極度の負けず嫌いに成長する。
一時期はジムトレーナーを務めるも、負けると対戦相手を腹いせで浮遊させるという行動を問題視されてジムトレーナーを外されてしまった。
そうして自暴自棄になっていた頃、ヤドンがどこからかマスター道場のチラシを拾ってきて今に至るという。セイボリーがヤドンをリスペクトしているのは、そのマイペースぶりに惹かれてのことだそうだ。
ちなみにブラッシータウン駅でヤドンに遭遇するカットでは、モンスターボールのスピードが若干増している。嬉しかったのだろうか?

レアリーグカードでは、眼鏡を外し髪をポニーテールにしてジャージに着替え、体重70.5㎏のヤドランを載せて腕立て伏せに励む姿が拝める。
また、写っているカーペットの色や薄っすら見えている背景からして、この写真を撮ったのはスボミーインの部屋である可能性がある。
作中でジムチャレンジについては特に何も言及していないが、彼も参加していた(いる?)のかも。

ぱっと見だけだとギャグなテレポート(駆け足)や、単に予想という意味合いだったみらいよちなど、上記の事実を踏まえるとシナリオの印象が色々違って見えてくるだろう。

名前の由来は同名のシソ科の植物。香り高くハーブとして使われることが多い。花言葉は「興味」。


追記・修正は、負けず嫌いの方にお願いします。

この結果は みらいよち済み!
しかし 得るものは ありました
……付き合ってくれて どうも

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最終更新:2024年01月21日 14:54

*1 会話終了直後改めて件の男性に話しかけると、事情を理解して主人公に弟子入りの座を譲ってくれる。

*2 結果的に主人公は未使用のダイキノコが手元に残るため、任意のポケモン1匹にダイスープを飲ませることができるようになる。

*3 おそらくガラル地方のマイナーリーグ所属ジムのこと。他地方のエスパージムリーダーや四天王、サイキッカーが親戚の可能性も0ではないが。