スペースマリーンの兵器一覧(ウォーハンマー40K)

登録日:2020/12/11 (金) 23:54:03
更新日:2024/01/04 Thu 09:04:36
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概要


“戦士が持ちうる技量の限界は、扱う兵器の品質に左右される。”

画像出典:ボックスセット「マクラーグの攻防」ボックスイラストより


スペースマリーンの兵器一覧とはウォーハンマー40Kに登場する超人兵士スペースマリーンの扱う兵器をまとめた項目である。
スペースマリーン戦団には数多くのウォーギア(武器)や大型兵器が用意されている。射撃武器から白兵戦用の近接武器、身を鎧うパワーアーマーや大型兵器や乗り物までそのバリエーションは幅広い。
それらは帝国内でも上位の品質と性能を誇り、皇帝陛下のために戦うスペースマリーン達の剣となり、盾となるのだ。

画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P101 イラストより


近接武器


“敵を打ち砕き、戦いを勝利へと導く拳の重さは、熟考に値するものなり”

【概要】
射撃兵器が発達した遠未来の第41千年紀においては、それに対する防御用の装備やテクノロジーも発達している。
それら射撃兵器が有効でない場合は、防御用の装備や敵装甲に威力を発揮するのが近接武器だ。
近接武器も多種多様なものが用意され、自分が得意とする武器で白兵戦を仕掛けてゆく。


「インペリアルチェーンウェポン」

帝国におけるチェーンソーが内蔵された近接武器の総称。
剣の形から斧などその種類も多数のバリエーションが用意されている。

画像出典:設定解説本「Munitorum: Chainsword 」P13 イラストより

【主なチェーンウェポン】

  • 「アスタルテスチェーンソード」
本作における定番武器の一つで、手に持てるサイズの電ノコの剣。単に「チェーンソード」とも呼ばれている。
剣の柄にはチェーンの回転数を上げるトリガーかスロットルが付いている。ボルトガンと対をなすスペースマリーンを象徴する白兵戦武器。
主にマリーンと帝国の上官が使用する。チェーンソーの音がうねりを上げ、高速で動くのこぎりの刃が敵に激痛を与えて切り殺す。
余談だが、有名な鍛冶屋Youtuberである「MAN AT ARMS」では本当に動くチェーンソードを作成している。
よい子は危ないので手にチェーンソー持ちながら暴れちゃだめよ。

  • 「チェーンアックス」
刃の部分がチェーンソーになっている戦斧。片手で持つことができ、威力も高め。

  • 「フロストブレード」
スペースウルフ戦団で使用される固有のチェーンソード。狼の意匠があしらわれ、刃にはルーンが刻まれている。

  • 「チェーングレイブ」
チェーンハルバードとしても知られている薙刀型のチェーンウェポン。長いリーチを持ち、武器自体も軽いため素早く振りかぶれる。

  • 「チェーンフィスト」
パワーフィストにチェーンソードが付いている武器。アダマンチウム製の刃が敵を切り裂く。

  • 「ドレッドノート・チェーンフィスト」
ドレッドノート用のチェーンフィスト。通常のチェーンフィストよりもドレッドノートに合わせてサイズが大型化している。

  • 「エヴィスサレイター」
両手持ち用のチェーンソード。パワーソードなどに搭載されているパワーフィールドジェネレータを搭載し、高い威力を誇る。
しかしその粗雑な設計ゆえに使用する際に疲労がたまりやすく、非常に扱いにくい武器となっている。

「パワーウェポン」

40K世界でのエネルギーを利用した近接武器のこと。
パワーフィールドジェネレータを武器に内蔵し、青みのかかったパワーフィールドを武器に展開することによって、通常の近接武器よりも高い破壊力を持たせることができる。
帝国内ではスペースマリーンや異端審問官などの高貴な役職の戦闘員が使用することが多く、ケイオススペースマリーンや異種族なども使用する。

画像出典:コデックス「ダークエンジェル第7版」(codex:Dark Angel)カバーイラストより

【主なパワーウェポン】
  • 「パワーソード」
アダマンタイト製の刃を持つ剣。柄の上にある制御装置から刃にエネルギーが流れ込み、装甲をも切り裂く威力を持つコロナの刃が生成される。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 6版」P59 イラストより

  • 「パワーモール」
打撃力を持つ力場を生成するメイス。打撃力を調整できる機能が付いている。

  • 「パワーフィスト」
エネルギー場を持つ鋼鉄の拳。武器を抜かなくてもすぐに使用でき、破壊力も高い。
ターミネイターアーマーと共に装備されてることが多い。
画像出典:小説「The Flight of the Eisenstein」カバーイラストより

  • 「パワースピア」
片手用のエネルギー場を持つ槍。騎兵隊などの騎乗戦闘が得意な兵に好まれる。

  • 「パワーアックス」
片手用の斧。パワーソード同様コロナの刃で敵を切り裂く。パワーソードと比べて扱いにくいが、威力と軽さは秀でている。

  • 「レリックブレイド」
大型の両手武器。両手用の剣や斧、グレイブなどが該当する。扱いにくいが、分厚い装甲をも切り裂く威力を誇る。
現存するレリックブレイドの大部分は、暗き〈ホルスの大逆〉の時代に鍛えられたものだが、その後も大戦役や偉業がなしとげられたびに、それらを記念してごく少数のレリックブレイドが造られてきた。
レリックブレイドを装備する栄誉に浴せるのは、長きに渡ってたゆまぬ奉仕を続けたスペースマリーンのみである。

  • 「ライトニングクロウ」
ガントレットと指に刃が付いている大型の爪。ターミネーターアサルトスカッドでよく使用される。
ライトニングクロウは左右一対で装備した時に最大限の効果を発揮し、装甲服もろとも肉や骨をも両断する。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P101 イラストより

  • 「クロジウス・アルカヌム」
「チャプレイン」(教戒官)が持つ儀礼杖の打撃武器。雷のような音を立てる妨害フィールドをまとった神秘の杖は、教戒官の地位の象徴でもある。
教戒官は通常、杖を戦棍のように使って、高々と掲げては振り下ろして敵の防御を打ち破り、ひざまずかせる。武器には骸骨や双翼がデザインされていることが多い。
画像出典:CG映画「Ultramarines - A Warhammer 40,000 Movie」デザイナーズコンセプトアートより

  • 「サンダーハンマー」
両手持ちの大かなづち。攻撃速度は遅いが青い火花が飛ぶパワーフィールドを放出した一撃は、パワーウェポンの中でもトップクラス。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P101 イラストより

  • 「リデンプターフィスト」
「リデンプタードレッドノート」に搭載されているパワーフィスト。

「フォースウェポン」

異能者(サイカ―)が使用することによって威力が増す武器のこと。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 6版」P58 イラストより

【主なフォースウェポン】
  • 「フォースソード」
剣の形状のフォースウェポン。

  • 「フォースアックス」
斧の形状のフォースウェポン。

  • 「フォースステイヴ」
杖の形状のフォースウェポン。

「その他」
  • 「コンバットナイフ」
斥候(スカウト)が持つナイフ。普段の使用回数は少ないが、暗殺任務や非常用に使用する。

  • 「インヴィクター・フィスト」
「インヴィクター・ウォースーツ」の左手部分で敵を殴打する。

  • 「サイズミックハンマー」
ドレッドノート用の武器の一種。攻城用兵器として使用され、叩きつけた敵を粉砕する。

  • 「サーボアーム」
テックマリーンが使用している補助アーム。通常は修理用の機械として使用しているが、近接戦闘時には武器としても使用可能。



射撃武器


“銃弾(ボルト)の疾さこそが、我らが敵に滅びをもたらす”

【概要】
スペースマリーン戦団には豊富なバリエーションの武器が用意されている。強力な「ボルト弾」を発射する「ボルター」やレーザー兵器、熱線兵器まで種類は幅広い。

「ボルター」


“ボルトガンは、皇帝陛下の御意志(みむね)をなしとげるための聖なる祭具なり。不浄なる者どもよ、裏切りし者どもよ、ボルトガンより発せられる雄々しき唸りは、皇帝陛下の御声と知れ。”


特殊な弾丸であるボルト弾を打ち出す銃のこと。本作における定番武器の一つ。
スペースマリーンや帝国の諸軍、皇帝もしくは暗黒の神の憤怒を込めた神聖なる死の祭具とも呼ばれ、ピストル型のものやライフル型のものなど多種多彩な種類が存在する。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)カバーイラストより

【主なボルターの種類】
  • 「ボルトガン」
標準的な性能を持つボルター。.75口径のボルト弾を撃ち出す。取り回しが良く扱いやすい。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 4版」P35 イラストより

  • 「Mk IIIシュライク型ボルトスナイパーライフル」
エリミネイター・スカッドに配備されているボルトスナイパーライフル。この武器の照準器は、サーモスコープ視認装置から1メートルほどまでなら個体を貫通して走査する精密アウスペクスに至るまで、あらゆる状況に合わせて調整可能。
「エクスキューショナー弾」や「ハイパーフラグ弾」、「モーティス弾」を撃ち出すことができる。

  • 「ボルトピストル」
片手で持てる軽量のボルト弾を発射できる。すべてのマリーンに標準支給され、スペースマリーンの携帯火器として愛用されている。
指揮官クラスや強襲分隊(アサルト・スカッド)の隊員たちが、チェーンソードなどの白兵戦武器と共に好んで使用する。

  • 「ヘビィボルトピストル」
通常のボルトピストルよりも重量は増加したが、精度と射程が向上している。

  • 「アブソルバー・ボルトピストル」
プライマリス・チャプレインが使用するボルトピストル。常人にはライフルサイズの銃だが、プライマリス・スペースマリーンにとっては片手で持てるサイズの大きさの銃だ。

  • 「ヘヴィボルター」
ボルトガンを大型化し、破壊力を向上させたもの。圧倒的な連射速度で、にぎり拳大の大口径ボルト弾を放つことができる汎用性の高い重火器である。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 6版」P54 イラストより

  • 「コンビボルター」
戦団の熟練職工によってカスタマイズされた特殊なボルトガン。「コンビ・ウェポン」の一種でボルトガンの銃身に大幅な改造を加えて、メルタガン、プラズマガン、フレイマーのうちいずれかの銃器を組みこんでいる。
ただし、付属火器の弾倉スペースは限られているため、組み込まれた銃器はたった一発しか発射できない。

  • 「ストーカー・ボルター」
高い命中精度を誇る弾を発射する改良型ボルター。高倍率の照準器で、はるか遠くのターゲットでも倒すことができる。
破壊力よりも命中率を重視するスペースマリーンたちに人気があり、強力な狙撃銃としても使用可能。

  • 「ストームボルター」
連射性能を極限まで高めた二連装式ボルトガン。

  • 「アサルトボルター」
大型ボックスマガジンと高速オートローダを装備した、片手で持てる軽量ストームボルター。
余談だが、帝国技術局局長「ベリサリウス・カウル」による改良を加えた結果生まれた。

  • 「ハリケーンボルタ―」
各種スペースマリーンのビークルに搭載された特殊なボルタ―。6つのボルタ―を一つのボルタ―として扱うことができる。

  • 「ボルトライフル」
インターセッサー・スカッド用に開発されたライフル型のボルター。より長い射程距離と高い貫通力を持つ。
いくつかの型式が存在し、例えば「オートボルトライフル」は連射速度を向上させるために射程を若干、犠牲にしている。「ストーカー型ボルトライフル」はさらに射程距離が長く、追加の威力も兼ね備えている。

  • 「ボルトカービン」
レイヴァー・スカッドに配備されたボルター。標準のボルターを小型化したもので、バレルの下部分にグリップが備わっている。

  • 「マークスマン・ボルトカービン」
インフィルトレイター・スカッドに配備されたボルトカービンの派生型で、スコープが追加されている。

  • 「オキュラス・ボルトカービン」
ヴァンガード・スペースマリーンの中尉が持つボルトカービンの上位版。銃の上部には「オキュラスサイトアレイ」が搭載されている。

  • 「オートボルトライフル」
「プライマリススペースマリーン」に支給された「ヘヴィボルター」の改良版。

  • 「ボルトストーム・ガントレット」
アグレッサースカッドに配備された籠手型のボルタ―。連射可能なボルタ―としても使用できるだけでなく、パワーフィストが組み込まれているため、白兵戦でも強力な一撃を与えることができる。

「実弾兵器」

スペースマリーンの実弾兵器はボルターが主に使われるが、少数ながらも通常弾丸を発射する実弾兵器も存在する。
【主な実弾兵器の種類】
  • 「アサルトキャノン」
ガトリング式のバレルを高速回転させ、聖なる弾丸を嵐のごとく敵に浴びせかけるガトリング砲。重量が重いので主に「ターミネイター・アーマー」を着装したマリーンや「ドレッドノート」が使用する。
また、各種ビークルにも装備されていることも多い。射出される弾丸一発ですら、人間一人をズタズタの肉塊へと変えるだけの威力を持ち、猛烈な速度で発射されるアサルトキャノンの弾丸は、いかなる重装甲さえも貫き通す。
その圧倒的な貫通力と連射力を活かし、対歩兵のみならず対戦車用途にも用いられる。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 6版」P54 イラストより

  • 「アクセラレイターオートキャノン」
サブレッサー・スカッドが使用する軽量オートキャノン。30cmほどの長さの徹甲弾を猛烈な連射速度で敵に撃ち込める。
経験豊富な鎮圧者であれば、ジャンプ中でも射撃が可能。

  • 「アスタルテス・ショットガン」
スカウトが主に使用する散弾銃。耐久性があり、構造がシンプルで信頼性が高い。

  • 「デモリッシャーキャノン」
「ヴィンディケイター」に装備された大口径主砲。機体の前面に装備されており、主に攻城戦や市街戦、バンカー破壊などに効果を発揮する。
対物、対歩兵に対しても非常に有用であり、敵に熾烈な破壊をもたらす。

  • 「スナイパーライフル」
スカウトが主に使用する狙撃銃。高性能の照準スコープを備え、銃手は遠距離の攻撃目標に対しても、きわめて精度の高い狙撃が可能だ。
スナイパーライフルによって急所を正確に撃ち抜かれれば、いかに屈強な敵といえど致命的なダメージを与えられるだろう。

  • 「オンスロート・ガトリングキャノン」
「リデンプター・ドレッドノート」、「リパルサー反重力戦車」に装備されている小型ガトリング砲。

  • 「ヘヴィ・オンスロート・ガトリングキャノン」
「リデンプター・ドレッドノート」に装備されている大型ガトリング砲で、腕部そのものをガトリングキャノンに交換して使用する。

  • 「イカルス型ストームキャノン」
「ストーカー」戦車に搭載されている対空砲。3連装砲が機体上面の左右に取り付けられており、何百もの弾丸を発射可能。

  • 「プレデター・オートキャノン」
プレデター戦車に搭載されている主砲。

  • 「リーパー・オートキャノン」
ターミネイター・アーマー用の機関砲。堅牢な強度を誇るターミネイター・アーマーでの使用を前提として設計されており、反動が大きい分、威力が高い。
元々は〈大征戦〉や〈ホルスの大逆〉の時代では全てのスペースマリーンに支給された武器だったが、今では主に「ケイオス・スペースマリーン」が使用している。

  • 「リダクターピストル」
プライマリス・スペースマリーンのアポシカリーが装備している拳銃。スペースマリーンのパワーアーマーを貫通する威力を持つように設計されており、暴れまわるオルクのウォーボスの頭蓋骨をも撃ち抜くことができる。

「プラズマ兵器」

融解ガス状になった圧縮プラズマ弾が発射され、命中とともに大爆発を起こすエネルギー兵器。特に「ダークエンジェル」戦団に愛用されている。
直後、“小さな太陽”が生み出されたかのような、猛烈な熱エネルギーが着弾地点周囲へとまき散らされる。
プラズマ兵器は圧倒的破壊力を誇る反面、メルトダウンの危険性が高いため、扱いには細心の注意が必要。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P76 イラストより

【主なプラズマ兵器の種類】
  • 「プラズマピストル」
片手で持てる小型プラズマ兵器。射程距離こそ劣るが、威力はプラズマガンに匹敵する。

  • 「プラズマガン」
ライフルサイズのプラズマ兵器。標準的な性能を持ち、プラズマキャノンよりも小型のパルスとなった圧縮プラズマ弾を高速で射出できる。
画像出典:設定解説本「Munitorum: Chainsword 」P13 イラストより

  • 「コンビプラズマ」
特殊な改造を施したプラズマガン。「コンビ・ウェポン」の一種で、「ボルトガン」、「プラズマガン」のうちいずれかの銃器を組みこめる。
ただし、組み込まれた武器は一発しか撃てない。

  • 「プラズマカッター」
「テックマリーン」が使用するプラズマ兵器の一種。

  • 「プラズマブラスター」
プラズマ兵器の一種で、その起源は〈大征戦〉時代にさかのぼる。〈人類の帝国〉ができてから黎明期のころはプラズマ兵器を製造する技術や知識があったため、第41千年紀に製造されたプラズマ兵器よりも信頼性が高い。

  • 「プラズマキャノン」
大型のプラズマ兵器で、両手持ちをしないと運べないほど重い。プラズマガンよりはるかに長距離射程で、そしてより広い爆風半径を持つ。
また、対戦車などの対物兵器としても使える設定に切り替えることも可能。
画像出典:ゲーム「Warhammer 40,000: Eternal Crusade」より

  • 「プラズマインシネレイター」
ヘルブラスタースカッドに支給されているプラズマライフル。移動しながらの射撃を可能なほど軽量で、バトルワゴンなどのビークルを破壊するほどの威力を誇る。
複数の武器の型を選択でき、連射性能が高いアサルトや、威力重視のヘヴィなどのモデルが存在する。しかし、プラズマインシネレイターは入手が困難でかつ、不安定であるため、真に危険が迫った時以外は最大出力で使用することはない。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 8版」P60 イラストより

  • 「ヘヴィ・プラズマインシネレイター」
プラズマインシネレイターの派生モデルで、パワーバックパックを備えた大型歩兵用。

  • 「マクロ・プラズマインシネレイター」
プラズマインシネレイターの派生モデルの中でも最も重い。「リデンプタードレッドノート」や「リパルサー・エクスキューショナー」といったビークルに搭載されている。

  • 「プラズマエクスターミネイター」
「プラズマインシネレイター」の小型版。インセプタースカッドに配備されている。

「フレイマー」

帝国で使われている火炎放射器の総称。小型のものから大型のものまで用意されている。
画像出典:コデックス・サプリメント「サラマンダー第8版」(Codex Supplement: Salamanders)P30 イラストより

【主なフレイマーの種類】
  • 「フレイマー」
標準的な性能を持つ火炎放射器。外気に触れた瞬間に自然発火する化学物質を噴射し、猛烈な炎で敵を焼き殺す。
フレイマーの炎は、防御施設などに立てこもった敵や、遮蔽物の背後に隠れた敵を効果的にとらえ、灼熱の火炎地獄へと叩き落とすのだ。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 6版」P55 イラストより

  • 「ハンドフレイマー」
コンパクトでかつ片手で扱えるフレイマー。「バーナー」とも呼ばれ通常のフレイマーよりも軽量だが、燃料タンクも少なく、射程距離も短い。
主に近接戦で使用され、接近してくる敵を焼却する。

  • 「ヘヴィフレイマー」
大型化したフレイマー。より高温でかつより強力な炎を放射できる。両手持ちをしないと運べないほど重く、ターミネイター・アーマーでの使用が多い。
防御施設に立てこもった敵勢力の殲滅を試みたり、隊列を組んで無数にうごめく敵どもを至近距離で一斉浄化したい場合などに、まさに最適の武器である。

  • 「コンビフレイマー」
特殊な改造を施したフレイマー。「コンビ・ウェポン」の一種で、「ボルトガン」、「フレイマー」のうちいずれかの銃器を組みこめる。
ただし、組み込まれた武器は一発しか撃てない。

  • 「インシネレイター」
異端審問官やグレイナイト、スペースマリーンで使用される特殊な「ヘヴィー・フレーマー」の亜種。聖別された特殊なプロメチウム燃料を発射でき、対ディーモンへの効果が高い。

  • 「フレイムストーム・キャノン」
ビークル用のヘヴィー・フレイマー。プロメチウムの激しい火焔を発射し、敵を燃やし尽くす。

  • 「フレイムストーム・ガントレット」
アグレッサースカッドに配備された籠手型のボルタ―。装備者の盛り上がった肩甲が逆流炎から守り、弧を描く炎を放射しながら前進することを可能とする。

「メルタウェポン」

帝国で使用される熱線兵器の総称。敵要塞や敵ビークルの分厚い装甲を溶解してしまう威力を持つ。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第9版」(codex:Space Marines)P27 イラストより

【主なメルタウェポンの種類】
  • 「メルタガン」
標準的な性能を持つメルタウェポン。対戦車や対重装歩兵用に投入される。
至近距離で放射されたメルタガンの熱線は、岩も金属も有機体もお構いなしに、融解液や消し炭へと変えてしまう。
画像出典:「ウォーハンマー40Kルールブック 6版」P55 イラストより

  • 「コンビメルタ」
特殊な改造を施したメルタガン。「コンビ・ウェポン」の一種で、「ボルトガン」、「メルタガン」のうちいずれかの銃器を組みこめる。
ただし、組み込まれた武器は一発しか撃てない。

  • 「マルチメルタ」
メルタガンを大型化して射程距離の短さを補い、従来よりさらに破壊力を増した重熱線兵器。
画像出典:サプリメント「Imperial Armour Volume 9」P119 イラストより

  • 「インフェルノピストル」
メルタガンを片手で持てるピストルにした武器。主に「ブラッドエンジェル」戦団が使用する。射程は落ちているが、威力は高い。

「特殊弾薬」

特殊弾薬はその種類ごとに、効果を発揮する標的が異なる。
【主な特殊弾薬の種類】
  • 「ドラゴンファイア・ボルト弾」
超高熱ガスが詰められており、着弾とともに遮蔽物に隠れた敵を焼き殺す。

  • 「クラーケン・ボルト弾」
アダマンチウム弾芯と改良型推進剤を採用し、どんなに遠く離れた攻撃目標に対しても、また分厚い外皮を持つ敵に対しても、安定した貫通力を発揮する。

  • 「ヘルファイア・ボルト弾」
標的に生体強酸性溶液を浴びせる。

  • 「ヘルファイア・ヘヴィボルト弾」
ヘルファイア・ヘヴィボルト弾は、本来ティラニッドの大型個体殺戮のために開発されたもので、体組織を破壊する強酸が充填されている。

  • 「ヴェンジェンス・ボルト弾」
リスクの高い非安定性フラックスコア技術が採用されており、発射時には細心の注意が必要だが、重装甲の歩兵に対して想像を絶するほど高い効果を発揮する。

「その他」

  • 「グラヴガン」
重力を変える弾丸を発射できる特殊兵器。目標となる領域の局所的な重力場に影響を与える重力子粒子の流れを発射する。
武器の設定に応じてターゲットオブジェクトをはるかに重くするか、または軽くすることが可能。

  • 「グラヴピストル」
ピストル型の重力兵器。片手で扱いやすい。

  • 「グラヴキャノン」
大型の重力兵器。グラヴキャノンの破壊力はすさまじく、命中した相手の肉体内部の臓器を破裂させ、骨を砕いてしまう。
二次爆発のリスクが無く、主に敵の兵器に対抗するために使用される。

  • 「コンビグラヴ」
特殊な改造を施したグラヴガン。「コンビ・ウェポン」の一種で、「ボルトガン」、「グラヴガン」のうちいずれかの銃器を組みこめる。
ただし、組み込まれた武器は一発しか撃てない。

  • 「デジタルウェポン」
アーマーの指先部分、機械義体、ガントレットの手甲部などに内蔵された小型レーザー発射装置。通常は、それとわからないように隠され、仕込まれている。
小型ゆえレーザーの出力は弱く、射撃武器としては実用的でない。だが、白兵戦では敵がこちらの主武器をなぎはらった隙をつき、敵の弱点に対し致命的なレーザー攻撃を加えるといった使い方が期待できる。

  • 「ヘヴィレーザーデストロイヤー」
「リパルサー・エクスキューショナー」に装備されているレーザー兵器の一種。装甲貫通能力に優れている。

  • 「ラスキャノン」
ライフルサイズのラス兵器で、数多くのラス兵器の中でも標準的な性能を持つ。「ラス」とはレーザーの略であり、レーザーチャンバーが内蔵されレーザー砲が打てる兵器の総称である。
ここから放出される爆発的なエネルギーによって、ほぼあらゆる物質に穴をあけることができる。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P101 イラストより

  • 「ラス・フュージル」
エリミネイタースカッドに配備されている狙撃銃型のラス兵器。腰にエネルギーパックを着け、ケーブルを通してエネルギーが供給される。

  • 「ラス・タロン」
「ストームホーク・インターセプター」を始めとした各種スペースマリーンの兵器に搭載されている2連装砲型のラス兵器。固い装甲を持つ標的も貫通するレーザーを発射できる。しかし、射程が短く、長距離では威力が減衰してしまう。

  • 「ターボレーザー・デストラクター」
「サンダーホーク・ガンシップ」や各種「タイタン」に搭載されている大型ラス兵器。強力なターボレーザーが発射でき、その威力は岩盤をも貫通してしまう威力を持つ。

  • 「ヴォルカイト・チャージャー」
ヴォルカイト武器の一種で、〈大征戦〉や〈ホルスの大逆〉の時代に製造された。小型サイズで高い殺傷力を持つヴォルカイト武器は、有機物を分解し、肉体を燃焼させて灰と化してしまう。



投てき、爆発兵器

【概要】
ミサイルランチャーや投てき用のグレネードまで用途に応じた爆発物がそろっている。

「ランチャー」

  • 「ミサイルランチャー」
スペースマリーンの戦術分隊に配備される、もっとも一般的な重火器。ミサイルランチャーは、軽装甲の敵歩兵部隊を効果的に排除する「フラグミサイル」弾と、重装甲の攻撃目標に対して用いる「クラックミサイル」弾を効率よく撃ち分けられる。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P101 イラストより

  • 「オートランチャー」
各種スペースマリーンのビークルに搭載されている車載グレネードランチャー。

  • 「アスタルテス・グレネードランチャー」
スペースマリーンのスカウトバイクに装備しているグレネードランチャー。

  • 「ベリカトゥス・ミサイルアレイ」
インパルサーに装備されているミサイルランチャー。「クラックミサイル」、「フラグミサイル」、「イカルスミサイル」のうちの一種類を発射可能。

  • 「オージリアリー・グレネードランチャー」
安全装置を解除したグレネードを装填し発射する、筒状の支援火器。
現在、ボルトガンやコンビウェポン、パワーフィストなどの武器に装着されるのが通例だが、はるか遠い過去にはショルダーアーマーあるいは手首部分などに装備されていた事例もあるらしい。
現在のオージリアリー・グレネードランチャーはきわめて希少な武器となり、一部のベテランや司令官のみの特殊装備となっている。

  • 「サイクロンミサイルランチャー」
「ターミネイター・アーマー」の背面ラックに搭載される多段式の小型ミサイルポッド。他の武器を使用しながらや移動しながらミサイルを発射できる。
「ターミネイター・アーマー」を装備したスペースマリーンにさらなる支援火力をもたらすべく開発された。ターミネイターは重装甲の敵精鋭部隊に対しても、大群で迫る敵の軽装歩兵部隊に対しても、きわめて高い戦果をあげるだろう。
「フラグミサイル」または「クラックミサイル」が発射可能。

  • 「センチュリオン・ミサイルランチャー」
「センチュリオン戦闘装甲服」に装備されているミサイルランチャー。

  • 「センチュリオン・アサルトランチャー」
「センチュリオン戦闘装甲服」の胸部に装備されているアサルトランチャー。

  • 「ケルベロスランチャー」
「ランドスピーダー・ストーム」に搭載されたミサイルランチャー。3つのバレルから成り立つランチャーはスタンロケットなどを発射可能。

  • 「デスウィンド・ランチャー」
ドロップポッドの内部に装備されているミサイルランチャー。ドロップポッドの扉が展開されると発射でき、短距離での火力支援を提供する。

  • 「フラグストーム・グレネードランチャー」
プライマリス・スペースマリーンが使用するグレネードランチャーの一種。アグレッサー・スカッドが着装するグラヴィス(威厳)型パワーアーマーやリデンプタードレッドノートに装備されている。

  • 「グレネード・ハーネス」
ターミネイター・アーマーの背面ラックに搭載されているミサイルランチャーの一種。他の滅殺部隊が突撃する前に、フラググレネードの弾幕を発射して火力支援を行う。

  • 「ハンターキラー・ミサイル」
クラックミサイルの一種で、元のモデルに比べて大幅に射程距離が伸びている。人工知能を搭載しており、障害物の回避やターゲットへの追尾機能を持つ。

  • 「イカルス型ロケットポッド」
「ストームスピーダー・サンダーストライク」に搭載された5連装ロケットポッド。

  • 「クラックストーム・グレネードランチャー」
リパルサー反重力戦車に搭載されているグレネード・オートランチャーの一種。敵軍にクラックグレネードの雹を降らせ、敵に甚大なダメージを与える。

  • 「スカイハンマー・ミサイルランチャー」
「ストームタロン・ガンシップ」に搭載されたミサイルランチャー。超速で発射されるミサイルは、標的を粉砕し、理想的なタンクキラーとして活躍する。

  • 「スカイスピア・ミサイルランチャー」
「ハンター」戦車に搭載された地対空ミサイルランチャーの一種。このランチャーから発射されるミサイルは、優秀であった戦団奉仕者の遺骸を乗せた祝福されし知能弾頭が搭載されており、ターゲットに向かって的確にミサイルを誘導させることができる。

  • 「ストームストライク・ミサイルランチャー」
スペースマリーンの各種ビークルに搭載されたミサイルランチャーの一種。轟音とともに爆発し、爆風に巻き込まれたものたちは混乱してしまう。

  • 「タイフーン・ミサイルランチャー」
各種スペースマリーンのビークルに搭載されているミサイルランチャー。「フラグミサイル」または「クラックミサイル」が発射可能。

  • 「ホワールウィンド・キャステランランチャー」
「ホワールウィンド」戦車に搭載されているミサイルランチャーの一種。灼熱の雨を降らせ、多くの敵を巻き込むことができる。

  • 「ホワールウィンド・ヴェンジェンスランチャー」
「ホワールウィンド」戦車に搭載されているミサイルランチャーの一種。サイズ、重量、射程距離のバランスがとれており、効果的な火力支援を行うことができる。

  • 「アイアンクラッド・アサルトランチャー」
「アイアンクラッド・ドレッドノート」や「センチュリオン戦闘装甲服」に装備されているアサルトランチャー。

  • 「腕部装着型グレネードランチャー」
ターミネイター・アーマーの腕部に装着できるグレネードランチャー。

「投てき武器」

  • 「メルタボム」
素粒子反応エネルギーを応用した、危険きわまりない特殊爆弾。いかに重装甲の攻撃目標でさえ、その装甲を一瞬で溶解させる。
その威力ゆえ、クラック・グレネードよりもはるかに大型で、起爆方法も複雑だ。スペースマリーンの中でも、特に強襲分隊は、敵戦車やバンカー(掩蔽壕)を爆破すべくメルタボムを装備していることが多い。

  • 「クラック・グレネード」
戦車の装甲貫通を目的に開発された強力なグレネード。メルタボムなどの特殊爆弾に比べれば爆発力こそ劣る。
しかし、クラック・グレネードは小型化かつ軽量化がなされた対車両手榴弾であり、さまざまな局面で活躍する汎用性の高い兵器として幅広い兵種のマリーンから愛用されている。

  • 「ショック・グレネード」
レイヴァースカッドが使用するグレネードの一種。起動時に爆発音の不協和音を発し、レイヴァースカッドは接近戦に従事する前に敵との距離を縮めるためにこれらの手榴弾を使用している。

  • 「クラスター・マイン」
対歩兵用の高性能小型爆弾が詰まった特殊地雷。ワイヤートラップや重圧センサーなどによって起爆する。クラスター・マインがしかけられた防御陣地に敢えて接近しようとするのは、よほど勇敢か、あるいは単に愚かな敵のどちらかだ。

  • 「フラググレネード」
小型の対人グレネード。爆発すると、数千の小さな金属片をまき散らし、陰に隠れた敵にダメージを与える。

  • 「ヘイワイヤー・マイン」
インカーサー・スカッドに配備されている近接地雷。敵の装甲をも破壊する威力を持つ。

  • 「スモークグレネード」
敵の視界を奪う煙幕手榴弾。


防具

【概要】
遠未来の第41千年紀においては、防御用の装備やテクノロジーも発達しており、敵からの射撃や近接攻撃から身を守ることができる。盾形のエネルギー障壁発生装置などが用意されている。

「盾」

  • 「ストームシールド」
エネルギーフィールド・ジェネレーターが内蔵された大型の盾。十字にドクロがあしらわれたデザインが多い。
その防御効果は絶大で、ラスキャノンやパワーウェポンによる攻撃さえ無効化する防御力を誇る。
ただし、強力な近接攻撃を防ぐことはできない。

  • 「コンバットシールド」
ストームシールドの小型軽量版。着用者の前腕部に固定でき、シールドを装備しながら両手が自由に使用できる。
ただし、威力はストームシールドに比べれば劣化している。

「その他」

  • 「鋼鉄の光輪(アイアンヘイロー)」
個人用のバリアー発生装置。パワーアーマーの頭部の後ろに装備され、戦団の中でも武功を挙げた者にしか支給されない。
鋼鉄の光輪から展開されるエネルギーフィールドは、いかに強力な攻撃であろうと弾き返すであろう。

  • 「ロザリウス」
教戒官(チャプレイン)が肌身離さず身につける聖十字の印章。ゴルゲット(のど当て)やアミュレットの形状をとることが多い。保護的なエネルギーフィールド発生装置も有しており、「フェロクリート」製のバンカー(掩蔽壕)を粉砕するほど強力な攻撃や射撃さえ跳ね返す。
皇帝に対する信仰心が強ければ強いほど、ロザリウスが放つフォースフィールドの力も増すという。ロザリウスは祈りを捧げし教戒官の肉体と精神をあらゆる害悪から守り抜くであろう。




その他ウォーギア

【概要】
スペースマリーンにはその他にも戦闘を補助する様々なウォーギアが用意されており、より柔軟な対応ができる。

  • 「アウスペクス」
小型の単距離走査装置。アウスペクスは様々な検出モードを用いることで、周囲に潜む敵の正確な位置を特定できる。
アウスペクスを用いてターゲットを三角測量することによって、たとえターゲットが遮蔽物に隠れていたとしても、正確かつ効果的な射撃を加えられるのだ。

  • 「ナーゼシウム」
アポシカリーの用いる応急医療キット。ナーゼシウムは、巨大なガントレット状モジュールあるいは医術官のバックパックから伸びた人口腕に組み込まれている。
この装置は、パワーアーマーの切開、合成軟膏と輸液の注入、臓器の縫合といった治療を施すことができる。ナーゼシウムを携えた医術官の勤勉な働きにより、数え切れないほどのスペースマリーンが救われてきたのだ。

  • 「カモ・クローク」
斥候(スカウト)が着用する特殊な迷彩装備。光吸収性の特殊繊維で作られており、全身を覆うように着用すれば周囲の地形に同化することが可能。
このため、カモ・クロークを装備したスカウトを長距離で視認することはほぼ不可能といってもよい。
どんなに粗末な遮蔽物に隠れていても、「カモ・クローク」を装備した兵はその隠密効果を大いに高められるだろう。

  • 「オムニスコープ」
センチュリオンは、オムニスコープを利用することで、恐るべき射撃能力をさらに向上させ、敵対する銀河の暗闇を見抜くことができる。

  • 「ジャンプパック」
スペースマリーン用の短期間飛翔ユニット。ジャンプパックを装備した兵は、驚くほどの長距離を跳躍できるのみならず、短距離ならば飛行すらも可能である。
スペースマリーンは、低空飛行する「サンダーホーク強襲揚陸艦」からジャンプパックを装備した兵を直接戦場へ降下させる作戦に出ることも多い。彼らは制御装置を巧みに使用しながらゆっくりと戦場に降下するのだ。

  • 「サーボハーネス」
テックマリーンのバックパックに搭載されるこの機械装置は、万機神を讃えるための可動式神殿であり、神聖なる様々な修理ツール、機械制御アーム、武器等が組み込まれている。これらはいずれも、テックマリーンが戦場でビークルを修理したり、防衛施設を強化したり、同胞に火力支援を提供したりする場合に大いに役立つだろう。

  • 「グラヴアンプ」
グラヴアンプは驚異のテクノロジーによって生み出された重力子増幅装置であり、所持者の「グラヴ・ウェポン」が形成する重力場を強化する。

  • 「シグナム」
シグナムは特殊な通信装置(コミュニケーション・デバイス)の一種だ。使用者は攻撃目標に関するデータ解析を瞬時に行い、その膨大なデータを味方の兵に転送する。
この古の機器があれば、分隊内の兵一人がより正確な射撃を行うことが可能となるため、重要な攻撃目標を射撃する時や、絶対に外せない射撃を行う場合などには、シグナムによる射撃支援を行われる。

  • 「グラップネルランチャー」
高所へ移動するためのロープ付きフックを発射する武器。レイヴァー・スカッドに配備され、建物から建物への移動が可能。

  • 「グラヴシュート」
降下時に落下速度を遅くするための装置。バックパックに装着して使用し、重力に反発して落下を遅くする「サスペンサーフィールド」を展開して落下速度を遅くする。

  • 「オムニスクランブラー(無指向性変調器)」
インフィルトレイター・スカッドに配備された装備の一つ。背中に担いで装備し、広い帯域の電波を傍受し、周波数を変調してホロ通信の進路を捩じ曲げ、敵の通信を意図された受信者から遠ざけてしまう。

  • 「アーモリウム・ケルブ」
人工生命体「ケルブ」の一種で、デバステイター・スカッドに弾薬補給の支援を行う。主に「ブラッドエンジェル」戦団で使用される。

  • 「テレポート誘導装置」
テレポート位置を発信する古めかしい装置。テレポートを行う際、位置を知らせる信号を発信し、正確な位置へとテレポートができるようにする。
とても有用な装置だが、使用する際は到着地点へと装置を設置する必要がある。

  • 「座標情報(ロケーター)ビーコン」
座標情報ビーコンは、高周波数帯域通信機、座標測定器が備わった複合通信装置であり、「スカウト・バイク」や「ドロップポッド」に搭載されていることが多い。座標情報ビーコンが作動すると、戦場の詳細な座標が「タクティカル・グリッド」とシグナル送信され、予備戦力が正確に戦場へ到着する際の貴重な情報となる。

  • 「中隊旗(カンパニー・スタンダード)」
戦団の各中隊は、英雄の名が記された中隊旗を持つ。中隊旗の下で戦う同胞らは、過去の栄光に恥じない激しい戦いぶりを見せるであろう。

  • 「戦団旗(チャプター・バナー)」
戦団旗は、数個の星系に値するほどの価値を持つ。どの戦団旗も二つとない至高の芸術品であり、何千年ものの間使用され、激戦の中で高々と掲げられてきた。
戦団旗は戦団の不屈の精神を表す象徴でもあり、戦団の同胞たちは命を懸けてもこれを守り抜くだろう。



戦団の至宝

【概要】
匠の手で鍛えられし武器類から、皇帝陛下の祝福を授けられし鎧に至るまで、〈戦闘者〉の武具には様々な驚くべき至宝が含まれる。こうした至宝の多くは、かつて戦団の名高き英雄が身に着けていたものであり、彼らはこれらの至宝と共に歴史に残る偉業を成し遂げたのだ。

  • 「インドミトゥスの鎧」
インドミトゥスの鎧は〈ホルスの大逆〉よりもさらに遠い昔に鋳造されたものだ。汎用の機動装甲服が「プラスティール」および「セラマイト」製であるのに対し、この至宝は「アダマンチウム」装甲板を重ねて作られているため、通常兵器では傷つけられぬほどの強度を誇る。
さらに、強力な火力に直面するとインドミトゥスの鎧は輝く「フォースフィールド」を発生させるが、その動作原理は遥か昔に失われてしまっている。

  • 「永劫不滅の盾」
永劫不滅の盾は〈ホルスの大逆〉の暗き時代、総主長「ローガル・ドルン」が彼の従者に送ったものだと言われてる。この壮麗なるストームシールドは、銀河の憎悪が生み出すあらゆる憤怒に対する盾となる。
妖術師やディーモンからの悪意ある注目を受け流し、所有者を物理的な攻撃と〈歪み〉の魔術から守るのである。

  • 「立ち上がりし皇帝の戦旗」
かの〈地球統一戦争〉の初期、紡いだアダマンチウムの糸で編まれたこの軍旗が皇帝の護衛兵たちの先頭に掲げられていた。常に〈人類の盟主〉こと皇帝の傍らにあったこの旗には、皇帝の異能の力の痕跡が、僅かに染み込んでいるともいう。
その伝説の真偽はともかく、この戦旗には皇帝に忠誠を誓う者たちに大いなる闘志、勇気、覚悟をもたらすと同時に、敵には大きな恐怖を与える。

  • 「地球(テラ)の牙」
〈地球の牙〉の起源は謎に包まれている。漆黒の刃を持つこの大型チェーンソードは幾多のスペースマリーン戦団の歴史に語られてきたが、その所在は転々としており、いかなる工匠の手で創られたかも知られておらず、また戦団が真の危機に陥った時を除き、いかなるスペースマリーン戦団の武具庫にも安住することはない。
唯一、明らかなのは、この武器が〈帝国〉の真の英雄によって戦場へと運ばれるとき、〈地球の牙〉は雷のごとき力で敵を討ち、血濡れの死体の道を残す、ということだけだ。

  • 「総主長の憤怒」
〈総主長の憤怒〉の名で知られるこの太古のボルトガンは、かの総主長「ロブート・グィリマン」がかつて所有していた品だという。ボルトガンの最高傑作でもあると言われるこの銃は、数千年に渡って人類の敵に数多くの死を与えてきた。
銃身には「セルドライト」産の「ムーンシルバー」が施され、グィリマンがこれまでに執筆してきた戦術論のすべてが繊細な文字で刻まれている。この武器は装甲を貫き身を砕くボルト弾を嵐のように放ち、敵軍を切り裂くだろう。

  • 「熱烈なる刃」
このいにしえの大剣はきわめて巨大でかつ高質量であり、スペースマリーンでなければ、この武器を戦場で振るうどころか、持ち上げることさえできぬであろう。この剣は大元帥「ホルス」の強襲戦艦の残骸の中から回収されたもので、渾沌に汚染された宝物庫の中で唯一、穢れを免れたものであった。
工匠のなかには、この剣の神聖なる鋼鉄の刃からは〈人類の盟主〉こと皇帝陛下の偉大なる力が光となって溢れ出していると言う者もいる。戦闘の熱狂の中で、この剣はまばゆく白熱し、その熱量をもって、いかに重厚な装甲であっても両断するという。

  • 「粛清者(ブルガトルス)」
このボルトピストルは匠の技の結晶である。M35に製造されて以来、多くの同胞がこの銃を用いて大逆者や圧政者、異端者を排除してきた。
この武器の機械精霊は怒りに満ちており、一度、その銃口に狙われたら逃れることは叶わない。多くの面において、〈粛清者〉は、その所有者が持つ気質の縮図であるともいえる。

  • 「ガタラモールの聖骨箱」
総主長「ロブート・グィリマン」が率いる〈揺るぎなき征戦〉が惑星「ガタラモール」に到達したとき、その地上の大半は既にディーモンの群れに荒らし尽くされていた。最後の防衛線を率いたのは〈沈黙の姉妹団〉の厳格なる「ナイト・センチュラ」、「オーデラ・グレンドス」であり、強力なサイキック無効化フィールドを展開することで、惑星上にはびこる〈歪み〉の魔物を排斥した。
ガタラモールは最終的にグィリマンの手によって解放されたが、グレンドスは終局の戦いにおいて戦死した。戦後、グレンドスの遺骨は聖遺物として骨箱に納められた。その聖骨箱は、彼女の力の一部を、今も宿しているという。

  • 「ベリコス型ボルトライフル」
工業惑星(フォージワールド)「ベリコス」は極秘施設として異端すれすれの技術革新に挑むことを許されており、その存在は最高機密であった。〈大亀裂〉に飲み込まれる直前、この工業惑星は、高度な設計(パターン)の試作型「ボルトライフル」を積んだ貨物船を1隻だけ、脱出させた。
それらの武器は驚異的な威力を持つため信仰に近い崇敬を集めており、そのうち1つを携行することが類まれなき栄誉である。

  • 「挽歌(ラメント)」
この射撃武器には暗いうわさがつきまとう。あまりにも残虐であるため、この銃の照準に捉えられた犠牲者だけでなく、射手さえもが死の呪いを受ける、というのだ。
だが、スペースマリーンはそれでもこの武器を使い続ける。滅私の勇気の現れであるといえよう。

  • 「幽霊織りの外套」
視力を奪われた奉仕者によって縫製され、敵襲を見逃した歩哨の血一千人分を蒸留した液体に浸されたこの外套には、隠匿の数理精霊が宿り、三重に祝福を受けた数理繊維で紡がれた記憶糸が縫い込まれている。その表面には技術的かつ霊的なゆらぎを持つ霞のような力場が発生して、着用者を敵の目からもセンサーからも隠すため、この外套をまといし者は、あたかも亡霊であるかのように戦場を行き交うことができる。

  • 「マルカドールの秘本」
〈印章の従者〉「マルカドール」は皇帝陛下の信頼篤き側近であり、人類最強の異能者(サイカ―)であった。彼が物質界の原理について著した秘本は、読む者の精神を強靭なものにする。

  • 「激情の祝祷」
十を超える激しき征戦に持ち出されたこの武器の感情反応回路は装備者であった教戒官(チャプレイン)たちの好戦性と正義の怒りを吸収し、雷撃のごとき力を発するようになった。

  • 「烈士の誉れ」
〈烈士の誉れ〉は皇帝陛下自身が著したといわれる文章の一節で、通常、三重に祝福された羊皮紙に書き写され、装備者の装甲服に〈純潔の印章〉と共に着けられる。皇帝陛下の御言葉がもたらす鼓舞の力は強大で、身に着けし者だけでなく、その者の周囲の戦闘同胞全員を、憤怒に溢れた慈悲なき殺戮に駆り立てる。

  • 「霊的ヴォクス」
大賢人「ベリサリウス・カウル」が火星地下の実験施設で開発した〈霊的ヴォクス〉は強大な脳波増幅装置で、装備者がヴォクスに向けて発した言葉を、変調され保護された異空間の帯域を通じて響き渡らせる。いまだ実験段階にあるため完全に安全でるとは言えないものの、この機器を使用することによって、相手が味方であれ敵であれ、指令や、時には口に出さぬ精神波による命令さえも、直接、頭の中に響かせることが可能になる。



パワーアーマー(機動装甲服)


“我らの鎧を見た敵は、無慈悲なる滅びを知り恐怖する。”


画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P102 イラストより

【概要】
スペースマリーンが着装する強化パワードスーツ。人類の守護者たるスペースマリーンのシンボルでもある。
高温極寒、宇宙空間等のあらゆる過酷な環境での行動に対応している。装甲は「セラマイト」、「アダマンチウム」、「プラスティール」と呼ばれる3つの合金で出来ており、耐久力も高く、通常の弾丸を弾き飛ばす。
パワーアーマーの装飾や機能は戦団によってカスタマイズされ多種多様な特徴を持つ。その為、戦団専用の特殊なパワーアーマーも存在している。
戦団に配備されているパワーアーマーは戦団内の職人たちによって作成される。機能美的なメカニックデザインと宗教的な意味合いを持たせた甲冑デザインの融合は、まさに一つの芸術作品といっても過言ではない。

パワーアーマーは主にスペースマリーン向けの物が一般的だが、「インクイジター」(異端審問官)や「アデプタ・ソロリタス」等の常人でも着装できるタイプも用意されているが、それらの常人用はスペースマリーン用に比べると性能は低い。

【操作方法】
スペースマリーンのパワーアーマーは約300kgあり、着るだけではただの重い鎧で動かすことすらままならない。
パワーアーマーの操作は「黒の甲殻」と呼ばれる人造器官を通じた神経接続によって行われ、アーマー内のアクチュエーターを動作させてパワーアーマーを動かす。
アクチュエーター内の動きは装着者本人は意識せずとも、まるで自分の身体を動かすかの如く動作させることができる。
スペースマリーンのパワーアーマーは実質「着こむロボットスーツ」となのである。

【パワーアーマーの修繕】
パワーアーマーは戦場で死んだ同胞からアーマーを回収し、3、4つのパターンのアーマーを組み合わせてスーツを修復することは多くの戦団において一般的。
とくにマークVIIはこのような使用方法を想定して開発されており、互換性が高い。

【ノンヘルメット】
士官が行うノンヘルメット行為は、勇気を示すためや、敵を挑発する効果がある。
ヘルメットに備え付けられた自動検知機能が使えなくなるため、代替としてイヤホンや眼球強化モジュールなどの強化装置やインプラントを身に付けていることが多い。
また、当然真空状態での行動や、有毒な空間での生命維持システムの利用もできなくなる。
「スペースウルフ」戦団にはそのような傾向が多くみられるが、匂いや気配を敏感に感じ取るためにヘルメットを着用しないケースも存在する。

【パワーアーマーのバリエーション】
パワーアーマーははるか昔から昨今に至るまでマークIからマークXまで改良を重ねており、多種多彩な種類やバリエーションが存在する。

【ナンバリングされているシリーズ】

  • マークI「サンダー(雷電)型パワーアーマー」(地球統一戦争時代)
〈不和の時代〉末期、テラ(地球)を支配していた技術蛮族(テクノバーバリアン)が用いた鎧を参考に開発された最初のパワーアーマー。
装甲の下にあるコイル状のエネルギーケーブルは、背中のパワーパックから腕にエネルギーを伝達し、着装者の身体能力を大幅に高めた。

皇帝が率いる地球統一のために作り上げた遺伝子改造兵士「サンダーウォリアー」で採用される。「サンダー型」というのは後に命名されたものであり、当時はただ単に「パワーアーマー」と呼ばれていた。
大征戦で皇帝が紋章として双頭鷲(アクィラ)を採用する前は、テラ統一時に使用していた雷鳴のシンボルがあしらわれている。
名前の由来もそこから取られているという。
各基地で独自に生産されていたため、標準的なデザインは決まっていない。そのため、部隊によって好みで改造されている。

パワーアーマーのバックパックには小型の原子炉が内蔵されており、全ての通気口から排熱を行っている。
陸上での運用を前提に開発されているため、真空、水中では活動不可。当時の戦闘は近接戦闘が主なため、エネルギーは上半身と武器に集中し、脚部には供給がされていない。
そのため、足音が非常に大きく、隠密行動には向いていなかった。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P20 イラストより

  • マークII「クルセイド(征戦)型パワーアーマー」(〈不和の時代〉末期~〈大征戦〉前期)
〈不和の時代〉末期に開発され、〈大征戦〉初期に使用されたアーマー。〈大征戦〉用にデザインされたもので、「クルセイド」(征戦)型と呼ばれている。
火星の工場寺院で製造され、気密性を備えた最初のアーマーであり、宇宙空間や水中での活動も可能となった。
更に、「オート・センス」と呼ばれる機能を使えば、パワーアーマーから得た情報(映像、音声など)を脳に直接送ることができる。
この機能はスペースマリーンの視力と聴力を強化し、かつ極度な光や音から保護することもできる。以後オート・センス機能はその後のパワーアーマーの標準機能として装備されるようになった。
アーマーはセラマイト製の円形リングが組み合わさっている構造のため、修理や保全性は低下。エネルギーケーブルの殆どはアーマーの内側に収納されて切断、負傷からの保護率が上がった。
バックパックは、エアスクラブ、液体リサイクル装置、緊急医療救急システムなどの高度な生命維持装置とアーマー用の電源が含まれている。
ヘルメットは固定されているが、中で自由に首の向きを変えることが可能で駆動音もマークIよりも静音化されている。
しかし、まだ隠密行動には向いていない。

今でも現存するものが残っているが、非常に貴重で主に儀礼用に使用される。まれに戦団の筆頭戦士(チャンピオン)以上の位階の者への戦闘用で贈呈されることがある。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Five - Tempest」P87 イラストより

  • マークIII「アイアン(鋼鉄)型パワーアーマー」(〈大征戦〉中期)
亜人種である宇宙ドワーフ種族「スカット」族との遭遇で生まれたアーマー。
マークIIIアーマーはマークIIに取って代わることを意図して開発されたものではなく、遮蔽物が少なく狭い戦場に合わせて開発された。
横や背後からの攻撃の心配がなく、正面戦闘ができる場面での使用を想定し、重装甲を施されている。
そのため、正面の装甲に比べると背面装甲はやや薄い。

重いので隠密任務には不向き。現在、このアーマーを着用できることは栄誉であり、同胞の士気向上にも役立つ。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Three - Extermination」P67 イラストより

  • マークIV「マクシマス(頂点)型パワーアーマー」(〈大征戦〉後期)
マークIIの性能を低下させずに、生産性とメンテナンス性を向上させたアーマー。性能の向上や軽量化などが図られている、現在でも一般的に使用されている。
現存する数が多いが古い型なのでこのアーマーを着られることは栄誉でもある。

〈技術の暗黒時代〉の技術を一部得たことで技術水準が向上し、ケーブルを安全にアーマーの外に配置することが可能になった。
また、バックパックの小型化に成功し、各兵団はそれぞれの兵団に合わせたカスタマイズパターンも開発された。

当時、あらゆる状況下で最高の防御力を実現できる、パワーアーマーの最終形態としてホルスの大逆時にも大量に生産されていた。
そのため、〈大逆兵団〉(トレイターレギオン)にもこの型を着用していたものも多い。
〈大逆兵団〉は当然ながら新型のアーマーを支給されないため、戦場で命を落としたスペースマリーンから必要な装甲を奪って使っているので、新旧のアーマーがツギハギで補修されている。

「レッドスコーピオン」戦団や「アイアンハンド」戦団など、いくつかの戦団は41千年期においても新品のマークIVアーマーを生産できるらしい。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Six - Retribution」P99 イラストより

  • マークV「ヘレシー(大逆)型パワーアーマー」(ホルスの大逆 前期)
大逆の内戦の戦火拡大により、〈忠誠派〉(ロイヤリスト)側のパワーアーマーの供給が急務となって開発されたパワーアーマー。
当時は〈忠誠派〉は旧式のマークIIのアーマーしかほとんど供給されず、高性能なマークIVは一部にしか供給されなかった。
それらの供給不足を補うために、マークIIよりも高性能でマークIVよりも生産性が向上したマークVアーマーが登場した。
生産性や保守性を第一に開発されたため、性能面ではマークIVに劣る。急速に加熱するという欠点があったため、電力出力を下げている。
生産性上げるためパワーアーマーの生産素材もマークIVより入手しやすい素材で製造でき、修復時にはマークIVの素材でも修復可能なように設計されており、保守性も高い。

大逆時代を連想されるこのナンバーのアーマーは、ほとんどが大逆戦後に解体されて、現在では他のナンバーのリペア用に流用されている。〈大逆兵団〉ではまだ一般的なアーマーとして使用される。
現在、大逆時の勝利と皇帝陛下の栄光を思い出す証として着用して敬意を受ける場合もあるが、反面〈大逆兵団〉への関与を疑われるケースもある。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Six - Retribution」P25 イラストより

  • マークVI「コルヴス(鴉)型パワーアーマー」(ホルスの大逆 中期)
マークIVの代替品として開発。円錐形のフェイスプレートデザインが特徴的で、全パワーアーマーの中でも最も軽い。
マークVと類似する設計が施されており、大逆時代を戦い抜いた兵士たちにとって、メンテナンス作業が容易に行える。
また、後のマークVIIとの完全な互換性を有しており、最も軽量なアーマーなのでアサルト・スカッド(強襲分隊)のマリーンに好んで使用されている。
今現在でも「レイヴンガード」戦団はじめとした一部の戦団によって使用されている。

アーマーの名前は、「レイヴンガード」兵団が独自にカスタマイズしたマークIVアーマーに似ているため、彼らの総主長「コルヴス・コラックス」に敬意を表して名付けられた。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Six - Retribution」P46 イラストより

  • マークVII「アクィラ(双頭鷲)型パワーアーマー」(ホルスの大逆 末期)
「インペリアル・アーマー」としても知られる、現在一般的なパワーアーマー。マークIVの正統後継シリーズ。マークVIとの完全な互換性を有している。
三角形のマスクのような呼吸器がフェイスプレートに装着され、帝国の国章を示す“アクィラ(双頭鷲)”や、スペースマリーンの栄誉の証である“ウィングドスカル(翼持つ髑髏)”などの意匠が施されているのが特徴。
新しく設計された胸部プラストロン(胸部甲冑)には、胸部と腕のケーブルを覆い隠されている。

なお、もともとアクィラは「エンペラーズ・チルドレン」兵団にのみ許された意匠だったが、彼らの堕落により、すべての〈忠誠派〉(ロイヤリスト)で用いられるようになった。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P20 イラストより

  • マークVIII「エラント(逸脱)型パワーアーマー」(ホルスの大逆後)
ホルスの大逆以降初めて生産されたマークⅦの上位版にあたるパワーアーマー。このアーマーは〈大征戦〉時代や〈ホルスの大逆〉時代よりも人類の科学技術の衰退を示している。

ゴーグルのアップデートや、脆弱だった頸部周りの強化として首周りのガードが追加されているが、それによりボディとヘルメットにおいて後方互換性はなくなっている。

第41千年紀後半の現在では限られた数しか生産されておらず、マークⅧのフル装備はほぼみられることはない。位階が高いマリーンが数点持つ程度。まだ普及においては数世紀時間がかかると予想されている。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P20 イラストより

  • マークIX「欠番」
詳細、欠番理由不明。

  • マークXパワーアーマー
新たに創造された「プライマリス・スペースマリーン」に合わせて火星で開発された最新鋭のパワーアーマー。
第41千年期に復活を遂げたウルトラマリーンの総主長「ロブート・グィリマン」の命を受けた帝国技術局局長「ベリサリウス・カウル」によって作られた。
数種類のマークXタクティクス型をベースにした派生アーマーも開発され、用途に応じたアーマーが存在する。

マークX「タクティクス(戦略)型パワーアーマー」
「マーズ型」とも呼ばれている一般的なマークXアーマー。これまでに作られたパワーアーマーのうち、優れたタイプであるマークIVとマークVIIIを中心に組み合わせて設計されている。
主に「プライマリス・スペースマリーン」の「インターセッサー」を中心に配備されている。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P23 イラストより

マークX「グラヴィス(威厳)型パワーアーマー」
タクティクス型よりも頑丈な装甲を持つ派生型アーマー。その耐久力はターミネイターアーマーに匹敵する。
「中隊長」(キャプテン)や「プライマリス・アグレッサー」、「プライマリス・インセプター」に配備されている。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P70 イラストより

マークX「フォボス(恐神)型パワーアーマー」
「レイヴァー型」とも呼ばれているマークXアーマーの派生型。
各種パーツはモジュール式で、共通のアンダーアーマーの上に装着する多種多様なアタッチメントによって性能のカスタマイズが可能。
通常のマークXよりも軽量化と静音化が施され、隠密行動、偵察任務にも最適で、現在「マークXフォボス型アーマー」は「ヴァンガードスペースマリーン」に配備されている。

画像出典: Warhammer Community Webサイト「Shadowspear Focus: Vanguard Units」の記事(2019/03/05)より

マークX「オムニ(万有)型パワーアーマー」
「ヴァンガードスペースマリーン」の「プライマリス・サプレッサー」に配備された派生型アーマー。
グラヴィス型よりも軽量で、小型のジャンプパックを搭載しているので空中に短時間留まることができる。
足には小型スラスターとショックアブソーバー、重力シューズも装備しているので高所からの着地も可能。

【その他のパワーアーマーシリーズ】
  • 「スカウト・アーマー」(軽装甲服)
スカウトアーマーは分厚い装甲板を備えた甲殻式装甲服(カラパスアーマー)の一種で、その防弾性能と軽さは折り紙つきだ。一方、装甲のない軍服部分は防弾繊維(バリスティックナイロン)で作られ、着用者の身体動作をさえぎることなく、効果的な防御をもたらす。
パワーアーマーよりも軽量で、動作時の発生音が少ないため、浸透戦術を用いた作戦行動をとることが多いスカウトにはまさに最適の装備といえよう。

  • 「ターミネイター・アーマー」(滅殺者装甲服)
パワーアーマーの一種で、通常のものよりも重い兵器を持つことができる重装甲アーマー。スペース・ハルクを代表とした、過酷な密閉区域で白兵戦をくり広げる兵たちのために開発された。

正式名称は「タクティカル・ドレッドノート・アーマー」で、激しい攻撃にも耐えうる堅牢性から野外戦闘では重火器のプラットフォームとしての役割を果たす。
屈折フィールドを装備しているためにその耐久性はあまりにも凄まじく、対物兵器である戦車の主砲の直撃も耐えてしまう。
「ターミネイター・アーマー」は、移動補助システム付きの強化外骨格と、内蔵式の姿勢制御デバイスを備えている。しかし一方で着用者は動作が鈍くなり、白兵戦で敵を追撃できなくなってしまうという不利な点もある。

第41千年紀において「ターミネイター・アーマー」は「インドミナス」型が一般的で、貴重なアーマーとして各戦団の至宝として扱われることが多い。
そのため、〈大征戦〉や〈ホルスの大逆〉時代のターミネイター・アーマーは更に貴重なものとなっており、聖遺物として扱われることもある。
この貴重なアーマーは、クルス・タルミトゥナス(滅殺十字章)を付けたベテランのスペースマリーンのみしか装着が許されていない。

余談だが、公式での名称は「"ターミネイター"アーマー」だが、ファンの間では「"ターミネーター"アーマー」でも通用する場合がある。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P81 イラストより


ターミネイターアーマーは複数の種類が作られている。
「インドミナス型」
ターミネーターアーマーのとして最も普及しているパターンで、各戦団にほとんど配備されている。

「カタフラクティ型」
ホルスの大逆時に製造されたターミネイターアーマー。インドミナス型よりも防御力は高い。しかし、着装者の移動速度が遅く、スーツの外骨格に負担がかかってしまう。

「ゴーゴン型」
アイアンハンド兵団の総主長「ファーラス・マヌス」と戦団内幹部の「アイアンファーザー」によって考案されたパターン。
後のインドミナス型につながるプロトタイプ型で、ホルスの大逆が勃発した初期に投入された。
装甲に埋め込まれた装置によって被弾したエネルギーを変換し、無効化するシステムを搭載している。
しかし、アーマーが高熱を発して荷電が発生してしまうために、着装者は機械化手術を施さなければ使用できない。

「タルタロス型」
ホルスの大逆時の終盤に製造されたパターン。製造数が少ないため希少性が高い。
マークIVパワーアーマーとパーツの互換性を有しており、インドミナス型に比べて可動域が幅広いために動きやすい。

「アクィラ型」
カストーディアンに配備されたパターン。黄金に輝く装甲が特徴。
レオナス級のアクチュエーターで連接され、「アダマンティウム」製と「オーラマイト」製の装甲で固められたボディーは通常のターミネイターアーマーを凌駕する耐久性を誇る。

「イージス型」
グレイナイトに配備された特殊なパターン。通常のインドミナス型に比べて、対サイキックや対ケイオスへの防御力が高い。
着装出来るのは、グレイナイト内でも高位の者に限る。

  • 「センチュリオン・アーマー」
市街地戦での決戦兵器で白兵戦特化の超重甲パワーアーマー。もはや着込むというより操縦するロボットっといったところ。
戦車や中型機動兵器も侵入が困難な密集地帯の都市で使用される。両腕に兵器を装備でき、フレイマーやアサルトドリル、ツインリンクメルタガンやラスキャノンといった重火器を装備可能。
胸部には厚く硬いセラマイトの装甲が覆われ、アイアンクラッドアサルトランチャーや、ハリケーンボルターを内蔵することもできる。
威圧的な巨体が重火器を発射しながら進む姿はまさに「歩く戦車」。その耐久力も「ターミネイター・アーマー」よも超えてしまうほどだ。
しかし、「ターミネイター・アーマー」よりもさらに重量は重く、動きも鈍い欠点を持つ。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P73 イラストより

  • 「アーティフィサー・アーマー(特別装甲服)」
戦団長(チャプターマスター)や中隊筆頭戦士(カンパニーキャプテン)、オナーガード(名誉の守り手)など、名誉に値すると評価された者に与えられる特注のパワーアーマー。
特別装甲服(アーティファイサー・アーマー)はきわめて高い価値を持ち、戦団の英雄のみが所有できる栄えある遺物(レリック)とみなされる。
アーティフィサー・アーマーの多くは、着用者に応じて紋章などが書き換えられるものの、修理や交換を施しながら長年に渡って使用され続ける。

通常のパワーアーマーより高い防御力を誇り、その防御力はターミネイター・アーマーに匹敵する。
ただし、ターミネイター・アーマーのように高火力、重量級の武器は持てない。

  • 「アーティフィサー・アーマー(テックマリーン仕様)」
テックマリーンが着用しているアーティフィサーアーマーの一種。通常のアーティフィサー・アーマーよりも希少性や儀式的な意味合いは低く、テックマリーン向けのカスタマイズを施した特別仕様のパワーアーマーの位置づけとなっている。
こちらも歴代のテックマリーンの手によって修理や改良を繰り返されている。大抵はテックマリーンの活動を助けるため、大量のインターフェースやサーボスカルを組み込んでいる。

  • 「スペースウルフ・レリックアーマー」
かつての大征戦、大逆時代にスペースウルフ兵団が着装していた貴重なアーティフィサー・アーマー。「ルーンアーマー」とも呼ばれ、今もなお整備を行って実践投入可能な状態で保有している。
緻密なカスタマイズが施されており、その製造方法や素材は現在でも謎に包まれている。
アーマーには「ルーンプリースト」(異能法師)らの手によって「祝福と護りのルーン」が刻まれており、着装者に対する精神攻撃から保護する効果を持つ。

  • 「イージス・アーマー」
異端審問庁に仕える「グレイナイト」の精鋭が着用する高性能パワーアーマー。マークVIやVII、VIIIのパーツを元に作られ、祈祷や聖句によって聖別されている。
通常のパワーアーマーと異なり、ヘルメットはマークIIIを彷彿させる騎士のヘルムのようなデザインに変更されている。
アーマーには、通常のスペースマリーンが使うようなボルタ―が腕にが組み込まれており、手首に取り付けられていることが多い。これは、強力な「ネメシスフォースウェポン」を両手で扱えるようにするためである。

敵のサイキックに対して強い抵抗力を持っており、イージスアーマーはグレイナイトのサイキック特性と相まって〈歪み〉より来るディーモンにとっては近づくことすら苦痛を感じる程の結界を生成する。

  • 「ケイオス・パワーアーマー」
ケイオススペースマリーンが身に着けているパワーアーマー。元々スペースマリーンが着ていたパワーアーマーを強奪して着装している。
そのため、着装しているアーマーは年代も形式も異なる部位が混在したものとなっており、中には〈ホルスの大逆〉で運用されていたマークIIIやマークIVのアーマーを未だに着装する者も存在する。
デザインやヘルメットもトゲトゲしく、角や頭蓋骨、鎖をはじめとしたおぞましいデザインが施されている。
また、〈渾沌の軍勢〉はまともなアーマーの修理施設を持っていないことが多く、各装甲のサブシステムがまともに動作しないので、敵から略奪し続けないと部品交換ができないようになっている。
また、〈渾沌の神々〉から認められた「ケイオスチャンピオン」や「オブリタレイター」は肉体とパワーアーマーが融合する肉体装甲の恩寵を得るという。


輸送車両

【概要】
スペースマリーンを迅速にかつ安全に輸送するためのビークルが用意されている。兵員輸送車両はスペースマリーンの各分隊を素早く展開させ、攻撃目標に対して戦略的優位性を確保する地点へと的確に配置し、敵戦線に対して精密な攻撃を仕掛けることを可能にする。
空を切り裂いて落下してくる降下艇や地上でマリーンを安全に運ぶ装甲兵員輸送車両(APC)等がある。
【車両用識別章】
〈戦いの聖典〉こと「コデックス・アスタルテス」は、戦団の戦闘機械や装甲車両に表示すべき紋章や識別章に多くのページを割いている。しかし〈戦いの聖典〉は、敵の諜報活動がもたらす危険と不測の事態についても警告する。
この点に関しては、スペースマリーンが装甲に施す識別章も同様ではあるが、〈戦いの聖典〉では防諜のために、使用する意匠を時折見直すよう戦団長に推奨しており、戦闘車両に表示することが可能な意匠の変種や代替え案を多数提供している。スペースマリーンの車輛には、通常所属戦団の兵が身にまとう色と同じ色で塗装されている。
車体には戦団の意匠に加えて、中隊と分隊の識別章が飾られているが、それらの実際の配置と装着方法は戦団と車両によって異なる。〈戦いの聖典〉の標準規定は、輸送車両やウォースーツ、軽攻撃車輛等は、搭乗するスペースマリーンの兵と同じ紋章と兵科識別章をつけ、戦列部隊であるか、火力支援であるか、あるいは他の兵科であるのかを識別するように推奨している。
対して、戦闘車両とドレッドノートには固有の識別番号が割り当てられており、その数字が車体に描かれている。中隊に所属する車両は中隊番号を示す小さな円形記章を表示し、多くの場合、その記章は中隊色に塗られている。
特に長い歴史を持つ車両には、所属を示す紋章に加えて、格言や名誉章、名前が刻まれている場合もある。それらの車輛は、戦団の英雄たちにも劣らぬほどの数の勝利を見届けてきたのだ。
古の戦闘車両は、機動する至宝として、その陰の中で戦う戦闘同胞たちを鼓舞する神像ともなるのである。

  • 「ライノ」
【概要】
ほぼ全てのスペースマリーン戦団に配備されている装甲兵員輸送車両(APC)。
「装甲」、「兵員の輸送スペース」、「機動性」の三要素がバランスよく実現したライノは、スペースマリーン達を速やかに再展開、作戦目標地点への輸送、更には敵戦線局部への迅速なピンポイント攻撃すらよも可能となっている。
初期デザインの完成度は高く、その後数千年紀を経ても、ライノはその車体設計にごくわずかの変更が加えられるにとどまっている。
ライノの車体設計がもたらした画期的な功績は、その製造がきわめて単純なこと、そして改造型車両の作成や燃料供給スペース部の改変も容易であったことだ。
ライノの派生モデルも多数リリースされており、戦団によっては細かなカスタマイズが加えられている。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P86 イラストより

  • 「レイザーバック」
【概要】
ライノの派生モデル。レイザーバックの車体設計はライノを原型とし、兵員輸送能力を一部削減しつつ、ライノにはない高火力を実現している。
こうして節約された兵員輸送スペースは、「ツインリンク・ヘヴィボルター」や「ツインリンク・ラスキャノン」用の弾薬格納庫や射撃制御システムなどに充てられているのだ。
本来との使用用途とは異なるが、この車両を野戦指令本部として用いたり、強行偵察の前哨部隊として用いたりと戦団によって創意工夫を凝らした活用法が考案されている。
ライノだけでは火力に欠けるので、護衛用の車両として同行させることも多い。
画像出典:サプリメント「Imperial Armour Volume 2 - Space Marines and Forces of the Inquisition」P49 イラストより

  • 「ドロップポッド」
【概要】
スペースマリーンの異名、〈死の天使〉。ドロップポッドによる強襲降下作戦を敢行するとき、彼らは文字どおり〈死の天使〉となって地表に降臨を果たす。
そんな彼らの様を表すような輸送機が「ドロップポッド」(降下艇)だ。ドロップポッドの形状や機能は、宇宙船に装備される救命ポッドに良く似ているが、その用途はまったく違う。
これは衛星軌道から大気圏を突破して地表に強襲着陸を果たす、降下プロープなのだ。ドロップポッドは衛星軌道上に浮かぶ艦艇から低軌道下で地表へと射出された後、ポッド底部に円状に配置された大出力レトロバーナーの推進力で目標降下座標へと向かい、きわめて迅速に大気圏突入を達成する。
各ドロップポッドの内部には、スペースマリーンの一個分隊、またはドレッドノート一機を収容可能だ。
彼らはドロップポッドの外装甲板たった一枚だけを頼りに、きわめて過酷なコンディションで大気圏突入を果たし、目標降下地点へと送りこまれるのである。
画像出典:サプリメント「Imperial Armour Volume 2 - Space Marines and Forces of the Inquisition」P143 イラストより

  • 「マストドン」
【概要】
大征戦、ホルスの大逆時代に製造された重輸送車両。当時は全てのスペースマリーン兵団に配備されていたが、使用しているのはわずかである。「カラアタン」での戦闘においてはサラマンダー戦団が兵団を輸送する際に十分な数のマストドンを配備した。
また、敵側に強力なタイタンが現れた際にはそれらの攻撃から身を守るために使用されている。
マストドンはランドレイダーよりもはるかに大型の輸送車両で、ボイドシールドが備わっている。その為、強靭な耐久力を誇り、ラスキャノンの爆風やオートキャノンの弾丸さえも防御してしまう。
武装は前方に「シージメルタアレイ」と砲塔につけられた「スカイリーバーバッテリー」、2つのスポンソンに「ラスキャノン」を装備している。更に最大4つの「ハンターキラーミサイル」も追加装備ができる。
画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Seven - Inferno」P43 イラストより

  • 「サンダーホークガンシップ」
【概要】
スペースマリーンを安全に空輸するための強襲揚陸艇。大気圏内外で行動可能な万能機で、揚陸艇だけでなく攻撃機としての火力も持つ。
サンダーホークはあらゆる局面で活躍する汎用機だが、本来はスペースマリーンたちを戦闘区域へと運び、また地上に展開した部隊に支援射撃を提供すべく設計された。
現在では多くの戦団が、惑星の成層圏を進む強行偵察機、長距離攻撃機、宇宙空間における重戦闘機として、サンダーホークを様々な用途に用いている。
最大30人のパワーアーマーのスペースマリーン、またはターミネイター・アーマー着装のスペースマリーン15人を輸送することが可能。
サンダーホーク一機に対し、搭載されている兵器はおびただしい数を装備している。
武装は、ツインリングヘヴィーボルター4門、ラスキャノン2門と背面に「バトルホークキャノン」1門が標準搭載されている。背面には他にもスカウト・タイタンを一撃で葬れる威力を持つ「ターボレーザー・デストラクター」に換装も可能。
画像出典:コデックス・サプリメント「レイヴンガード第8版」(Codex Supplement: Raven Guard)P23 イラストより

  • 「サンダーホーク・トランスポーター」
【概要】
サンダーホークの派生モデル。スペースマリーンを多く輸送できないが、その代わりにライノやランドレイダーといった戦闘車両を輸送することができる。

  • 「ストームバード・ガンシップ」
【概要】
「サンダーホーク」よりも巨大な強襲揚陸艇。飛行中の機敏性も低いが、マリーンの収容人数もサンダーホークを上回る。
〈大征戦〉の初期で使用されていたが、時間が経つにつれ「サンダーホーク」へ次第に置き換わっていき、〈ホルスの大逆〉時代にはほとんど使用されなくなった。
現在では見かけるだけでも難しいぐらいに現存数は少ない。
画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Seven - Inferno」P20,P21 イラストより



戦闘車両

【概要】
〈戦闘者〉(アデプトゥス・アスタルテス)の戦闘車両は、巨大かつ恐ろしい兵器だ。スペースマリーンの戦車は素早く移動して敵に大きな打撃を与え、かつ、非常に特殊な役割も果たす。
移動砲台や、高速な機動迎撃部隊、そして、敵の突撃を妨害する装甲後衛部隊としても活躍するのである。
あらゆるスペースマリーン戦団の武具庫には、様々な戦闘兵器や戦闘車両などが格納されている。その大部分は「ライノ」の車体設計を応用したもので、主力戦車である「プレデター」を始め、機動砲撃プラットフォームである「ホワールウィンド」などの多種多彩な戦闘車両が配備されている。
そして〈戦いの聖典〉には、これら各戦闘車両の運用について、敵機甲部隊撃破、敵戦線の殲滅、航空機の撃墜といった、特別な役割が定められている。これらの各種戦闘車両は、戦団同胞の守り手たる役割に応じて、製造時に名前が付与される。
名付けられた時点から、その戦闘車両は、スペースマリーンたち自身と同じく戦団の一員となるのだ。スペースマリーンの戦闘車両は、いかなる中隊にも配備されているわけではなく、代わりに戦闘車両はまとめて戦団の武具庫に格納されている。
スペースマリーンの指揮官の要求に応じて戦闘車両は投入され、戦場にてその堂々たる雄姿を見せることができるのだ。戦団の戦闘同胞たちと同じく、戦闘車両も数々の戦果や勝利を上げるたびに、名誉をさすがることができるのである。

  • 「プレデター」
【概要】
スペースマリーン戦団が保有する主力戦車。ライノをベースとしつつ兵員輸送スペースを完全に無くして正面装甲と火力を大幅に強化。
更に旋回可能な砲塔を追加されたのが、機動力と高火力を併せ持つ強襲戦車プレデターである。
ライノだけではどうしても地上における火力不足に陥っていたために開発され、今では帝国を代表するが最も誇りとする制式兵器の一つとして現在まで脈々と受けつがれている。
画像出典:ゲーム「world of tanks blitz」コラボイベントより

  • 「ホワールウィンド」
【概要】
ライノをベースとしたスペースマリーンのミサイル車両。軽装甲の車体上に多連装ミサイルポッドを搭載し、火力と機動力を両立させている。
ホワールウィンドに搭載された多連装ミサイルシステムは、目標地点に対し、恐るべき精度で集中砲火を加えられる。
さらに、高度なターゲット捕捉システムが搭載されているため、ホワールウィンドは車体を遮蔽物に隠しながらでも、防御施設や塹壕内に隠れた敵に対し、圧倒的精度でミサイルを撃ちこめる。
旋風を巻き起こすかのごとくの機動性と激しきミサイル爆撃で堅牢な建物にこもる敵ごと爆散させることができるのだ。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第5版」(codex:Space Marines)P79 イラストより

  • 「ヴィンディケイター」
【概要】
前面に大口径の臼砲とドーザーブレードを搭載した突撃戦車。複雑な街路を持つ市街戦で威力を発揮する。
ライノをベースとし、スペースマリーンの所持する火砲の中で最も破壊的な「デモリッシャーキャノン」が前面に組み込まれて搭載し、圧倒的な火力を持つ。
更に「シージ・シールド」と呼ばれる超大型のドーザーブレードを車体全面に装備しており、進軍を妨害するガレキを押し出せる。
他の車両ではガレキの山に足をとられ、身軽な敵に機動力負けする地形を、ヴィンディケイターならば行く手に存在するすべての障害物を押しのけて走破することができるのだ。
画像出典:ゲーム「world of tanks blitz」コラボイベントより

  • 「ハンター」
【概要】
ライノ改造車両の一つであり、スペースマリーン戦団における主力の地対空兵器。この戦車は、銀河の無数の戦地にて敵爆撃機や戦闘機を打ち落として来た数々の実績を持つ。
華麗な戦果を上げ続けるこの戦闘車両の主力兵器は、やや特異な性質を持つ「スカイスピア・ミサイルランチャー」で、そこから放たれるミサイルには、優秀であった戦団奉仕者の遺骸を乗せた、祝福されし知能弾頭が搭載されている。
兵站に熟達したこれらの者たちのミイラ化した脳は、ミサイルの自動追尾機能を強化し、敵パイロットの先を読み、堕落せし〈機械精霊〉の臭いを嗅ぎつけて狙いを定めることを可能にする。回避したと思いきや、短い円を描いて舞い戻り、ジェットの航跡を曳いて航空機に飛び込んでくる「スカイスピアー弾」に自機を破壊された異種族や異端者のパイロットは数限りない。
技術官らによれば、スカイスピアーの一撃は、避けることを能わぬ皇帝陛下の復讐なのである。
画像出典:サプリメント「Index Astartes: Stalkers and Hunters」より

  • 「ストーカー」
【概要】
ライノ改造車両の一つであるストーカーは、数千年紀前に発見されたハンターSTCの改良版である。「イカルス型ストームキャノン」は、サーボ精神コンクレイヴに連結された、二門の独立した地対空キャノンで構成されている。
強化頭脳に接続されたこの兵器は、膨大な照準データや弾道解析を処理し、高速で移動する複数の飛行目標に対して、必要に応じてストームキャノンの火力を分離、集中させることが可能となっている。また、巨体な目標1体と対峙する場合には、ストーカーの砲列は流れるような一点集中砲火を叩き込むことも可能で、それによって最大級の魔獣や戦闘機械さえも空から打ち落とすことができる。
ストーカーのSTC(電子設計図)が再発見されて以来、いくつかの戦団が特にこの戦車を多用している。たとえば「アイアンハンド」戦団では、車両の機械誘導装置を好み、生身の戦士よりも優れているとさえ考えている。また、「ホークロード」戦団では航空攻撃を援護する際にストーカーを使用する。
彼らは戦団のサーボ精神に直接データを送信して、戦団が行う防空攻撃とストーカーの対空射撃を同調させる。それによって作られた対空砲火の網は、いかなる敵機も突破することができない。
画像出典:サプリメント「Index Astartes: Stalkers and Hunters」より

  • 「レギオン・フェルブレイド」
【概要】
スペースマリーンが扱う戦車の中でも最大級の大きさを誇る戦闘車両。ホルスの大逆の時代に使用されており、後の「ベインブレイド」戦車につながる機体でもある。
優れた耐久性と防御力に加えて、主砲に高威力の「アクセラレーターキャノン」を装備している。
現在ではほとんど見かけることがない。
画像出典:サプリメント「Imperial Armour Volume 2 - Second Edition: War Machines of the Adeptus Astartes」P102 イラストより



反重力戦車

【概要】
スペースマリーンの戦車と輸送車の中には、反重力装置と強力なタービンエンジンを利用して、地上近くを浮かんで前進するビークルも存在する。塹壕やバリゲート、地雷原、さらには河川や湖沼さえも浮遊して走行できる。
反重力の車輛は、通常の車輛とは異なった比類のない戦略的柔軟性をもたらし、スペースマリーンはその恩恵を最大限に活用できる。
【反重力技術】
数世紀にわたる間、人類は反重力装置の製造の知識を失い、残されていたのは〈技術の暗黒時代〉のわずかな遺物のみだった。高名なる「アーカン・ランド」による古代STC(電子設計図のデータ)の発見が、この強力な技術の再発見と再構築に飛躍的な進歩をもたらした。
帝国技術局は、反重力発生装置や駆動装置を再度、製造できるようになったのだ。それらは特定の異種族(ゼノ)が使用している異種族技術ほど高度で洗練されているわけではなかったが、頑丈で信頼性があり、ランドスピーダーのような偵察機から、アストレイアス超重量戦車に至るまで、さまざまな種類の車体に応用することができた。
総主長「ロブート・グィリマン」と火星の製造司令官が直々に認可したことにより、選ばれた少数の技術司祭(テックプリースト)が〈戦闘者〉の戦列を強化するため、新型反重力戦車の研究開発を続けている。

  • 「リパルサー」
【概要】
高い機動性と荒々しい力を持つ装甲輸送車。後部のタービン列は猛烈な動力を生み出し、この戦車が容赦なき速度で戦場を横切ることが可能となっている。
リパルサーには重装備が施されており、通常のスペースマリーン偵察機のように地面をかすめて飛ぶのではなく、機体の下にある地面を粉砕しつつ進む。重低音を響かせながらじりじりと前進し、岩石を砂利に変え、地に伏す死骸を血の海と骨の粉末に変えてしまうのだ。
機体の下面には、巧みに配置された板を通して放射される重力エネルギーにより浮遊している。この機能は、泡立つ溶岩の川や有毒物質の沼を飛越する際に機体を空中に保つだけでなく、機体を操縦するスペースマリーンが、重力エネルギーを精密に操ることも可能にする。
リパルサーに接近を試みる敵は、力強く発生している目に見えぬ下降気流に巻き込まれる。敵は足を取られて動けなくなり、逃れることすらできずに接近する戦車が発する衝撃波の餌食となることもあるだろう。
対して、リパルサーの搭乗や降車を行うスペースマリーンは機体が発するエネルギーの影響を受けない。乗員の操作により、重力波を異なる方向に向けることが可能なのである。
【装備】
リパルサーは非常に頑強な戦車であり、「セラマイト」と「アダマンチウム」の金属を重ねた装甲を誇るこれらの車輛は、激しい砲火をものともせずに、敵の戦列の中央に道を開く。
そして、車両のハッチが解放されると、聳え立つスペースマリーンが、銃撃しながら嵐のように降車する。更にリパルサーは、単なる輸送車と大きく異なり、多彩な銃砲を搭載している。
車輛の銃座には「ラスタロン」か、あるいは敵を火力で圧倒し軽車輛や歩兵を短時間で一掃する「ヘヴィ・オンスロード・ガトリングキャノン」が備え付けられている。また、リパルサーの豊富なボルト兵器やオートランチャー、グレネードランチャーは、車内のスペースマリーン部隊が降車してその威力を振るう前に、嵐のような銃撃を注いで敵に混乱をもたらす。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P87 イラストより

  • 「リパルサー・エクスキューショナー」
【概要】
リパルサーの派生機種の一つで、レイザーバックAPC(輸送車)の汎用性から着想を得て設計された車両である。エクスキューショナーはレイザーバックと同じく、輸送能力を犠牲にして追加の蓄電池や「プラズマ・セル」、弾道計算装置、その他、多数の難解な装置を搭載している。
「アイアンハンド」戦団や「オーロラ」戦団のように、リパルサー・エクスキューショナーを輸送専門車輛の走行支援として使用する戦団もあるが、多くの戦団は、獄撃(ヘルブラスター)分隊や専門任務を帯びたプライマリス分隊を輸送する手段として好まれる。この戦車がそのような役割が与えられ、鈍い音を上げ、銃撃を行いながら戦場を横切るのである。
【装備】
武装が「マクロ・プラズマインシネレイター」か、「ヘヴィレーザーデストロイヤー」であるかに関わらず、エクスキューショナーは次から次へと破壊力のある一斉射撃を繰り出し、補助兵器と主力兵器を組み合わせて敵を撃破する。リパルサー・エクスキューショナーは、リパルサー同様に、機体の下面板から重力エネルギーを放出することが可能である。
乗車する兵員が降車する前にこの重力エネルギーを解き放ち、未だ生存している敵を打ちのめすのである。その後、プライマリスの戦闘同胞が車両のハッチから飛び降り、制圧され無力化した敵に、最後の一撃を与えるのだ。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版2nd」(Space Marines (8th Edition, 2nd Codex))P86 イラストより

  • 「インパルサー」
【概要】
インパルサーは、尖撃(ヴァンガード)スペースマリーン部隊が好んで使用する、高速の軽装甲強襲輸送車である。インパルサーは、より重いリパルサー級の車体で採用されているのと同等の高性能反重力推進技術の恩恵を受けて、搭載された推力スラスターで相当な速度を出すことができるようになっている。
この車両は開放型の積載台を有しており、塹壕や三角州、有毒な産業廃棄物の山などを回避しつつ、スペースマリーンの分隊を素早く戦場へと運ぶことができる。通常、これらの車輛は必殺の尖撃部隊を戦場に送り込まれるために温存されているが、プライマリス・スペースマリーン部隊によってライノAPC(輸送車)と同様に運用され、大量の戦力を投入したり、迅速な側面攻撃を敢行したりする際に用いられる。
敵の支配領域内で、分隊を単独で支援することも多いインパルサーは、様々な武器や防衛システムの換装を迅速に行うことができる。例えば、部隊が猛烈な砲撃を受けることを予期しているのであれば、車両を「リフラクターフィールド」で覆い包み高性能「シールドドーム」を車体の上部に装着することができる。
先行偵察任務においては、「エンヴォイ級ヴォックス」と「アウスペクス・アレイ」を展開することで部隊を援助する。また、分隊が追加の火力支援を必要としている場合は、「ベリカトゥス・ミサイル・アレイ」、あるいは航空機の撃墜に好適な「イカルス型アイアンヘイル・ヘヴィスタバ―」を要求することができる。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版2nd」(Space Marines (8th Edition, 2nd Codex))P87 イラストより

  • 「ランドスピーダー」
大地を半重力で浮遊しながら地上を滑走する攻撃車両。ランドスピーダーは、〈ホルスの大逆〉勃発後しばらくして発見された標準テンプレート生産(STC)データをもとに、劇的な進化をとげてきた。
古代人類のテクノロジーである反重力プレートを応用したランドスピーダーは、惑星の重力場に反発して地上を滑るように高速で移送する。軽量アダマンチウム装甲で覆われ、機動性は高いが装甲は薄め。
豊富な武装搭載オプションを持つランドスピーダーは、戦場でもさまざまな役割に対応できる。
軽装備時は強行偵察や斥候任務、重装備時は敵戦車撃破や残存勢力掃討作戦などなど、ランドスピーダーの運用法は実に幅広い。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第6版(電子書籍版)」(codex:Space Marines(E-Book Edition))P319 イラストより

  • 「ストームスピーダー」
【概要】
プライマリスマリーンが使用するランドスピーダーの改良版で、プライマリス計画の一環として開発された。ランドスピーダーよりも一回りサイズも大型化して重装備が施されているが、速度を損なわずに走行可能。
特定の戦況に応じた武装が異なる複数のパターンが開発されている。

  • 「グラディエーター」
【概要】
プライマリス用の反重力戦車。インパルサーのシャーシに基づいて開発されており、強力な火力支援を行う。
複数のパターンが開発されており、装備や使用用途もパターンによって異なる。

  • 「アストレイアス超重量戦車(スーパーヘヴィータンク)」
【概要】
大型の半重力浮遊戦車。帝国技術局局長「ベリサリウス・カウル」の研究と新たに回収されたSTCテンプレートを基に開発された。
主砲には「マクロアクセラレーターキャノン」を搭載し、側面には「ラス・リッパー」、「プラズマエラディケーター」、「ヘビィスタバー」、前面には「ヘビーボルター」と「ラスキャノン」が搭載されている。
「プライマリス・リパルサー」よりも兵員輸送能力がない代わりに高い破壊力を持ち、特に対空砲火に優れた威力を発揮する。


地上兵器

【概要】
戦場で轟音を挙げながら進軍するスペースマリーン用の地上兵器はどれも帝国内でも高性能なものが用意されている。
スペースマリーンたちの馬となり、盾となり、剣となる数々の地上兵器はどれも雄々しくかつ激しい火力を持つ。

  • 「スペースマリーン・バイク」
「装甲二輪車」とも呼ばれるスペースマリーン用のバイク。重量が重いパワーアーマーを装備したスペースマリーンを乗せて、超高速で戦場を駆け抜けるための馬力を出力できるエンジンが搭載され、圧倒的な機動力を持つ。
様々な派生モデルも存在し、「ツインリンク・ボルトガン」が搭載された「アタックバイク」やスカウト用のスペースマリーン・バイクなどのモデルが存在する。
スペースマリーン・バイクはきわめて高い耐久力を持つが、それは当然のことと言えよう。機動装甲服を装備したスペースマリーンを乗せて、なおかつ超高速で駆け抜けるに十分なパワーを持つエンジンを搭載し、しかもあらゆる危険な走行を実行する機動性も持ち合わせていなければならないからだ。
例え最高速度に達していなかったとしても、この重装甲バイクとスペースマリーンの乗り手が組み合わさって生じる衝撃力は、大抵の敵を簡単に圧倒することができる。装甲二輪分隊は、第41千年紀の戦場で遭遇するであろうほとんどの障害物を突破するに足りる機動戦力なのだ。
実際、多くの熟練したスペースマリーン・バイカーは、最高速度まで加速したバイクを巧みに操作し、自分自身や車体にはいかなる損傷も受けぬまま、また速度をいささかも落とさぬまま、ロックリートの防壁をフルスロットルで突破することができる。
彼らがもし生身の敵に真正面から激突したら・・・その結果は想像するまでもないだろう。

画像出典:TRPG「Deathwatch」用ルールブック「Deathwatch: First Founding」P48 イラストより

  • 「アタック・バイク」
大規模な強襲作戦を敢行する際、装甲二輪分隊には、装甲二輪付戦闘車、すなわちアタックバイクが迎えられ、その火力がさらに増強される。アタックバイクは、いわば堅牢な移動型火砲陣地である。
装甲二輪部分にはツインリンク・ボルトガンが、頑丈な側車部分マルチメルタまたはヘヴィボルタ―が搭載され、一台あたりの火力をさらに高めている。
アタックバイクの攻撃力は非常に強力であるため、多くのスペースマリーン戦団が、アタックバイクのみで編成される分隊を戦場に投入し、機動力に富んだ火力支援部隊として機能させている。

画像出典:イラスト集「The Art of Warhammer 40,000(2006)」P13 イラストより

  • 「プライマリス・アウトライダー」
【概要】
アウトライダー・スカッドが騎乗する専用のバイク。好戦的な〈機械精霊〉が住んでおり、ライダーはそれをうまく手なずけてバイクの性能を最大限に引き出すようにしている。
バイクの前部分にはボルタ―が二丁装備されており、前方の敵にボルト弾の強烈な一撃を与える。

  • 「インベーダーATV」
【概要】
偵察用途に使用される四輪の攻撃車両。通常の操縦席に加え、車両後部にガンナー席が用意されており、「マルチメルタ」及び「オンスロートガトリングキャノン」を装備しての射撃が行える。
敵戦列の脆弱な箇所に熾烈な攻撃を与える他、敵軍の偵察部隊との交戦にも用いられる。

  • 「サンダーファイア・キャノン」
【概要】
拠点防御用に開発された移動式連装型砲。技術官(テックマリーン)によって操作され、一般的な火力支援車両では作戦行動が困難な、山岳地帯や廃墟内などに配備される。
重厚かつ武骨なキャタピラによって駆動する四本の巨大な連装型砲身を持ち、圧倒的連射性能で敵を制圧する、恐るべき攻撃力を秘めし兵器だ。

  • 「ファイアストライク・サーボタレット」
【概要】
俊英技術官(プライマリス・テックマリーン)によって操作される重武器プラットフォーム。主に防御用の武器として使用され、「ツイン・ラスタロン」または「アクセラレイター・オートキャノン」が装備可能。
このプラットフォームはただの固定砲台ではなく、重力を利用した「ヴェントラル・プレート」を利用したホバリング飛行が可能。戦場における有利な発射位置へと移動することができる。

  • 「ハンマーフォール・バンカー」
【概要】
スペースマリーン用の簡易掩体壕。軌道上に停泊しているスペースマリーンの戦艦から「ドロップポッド」のように降下され、戦場に降り立つ。
上陸地点の確保、敵の攻撃の妨害、敵陣の背後から混乱を引き起こすなどの用途で使用される。

  • 「インヴィクター型 戦術外骨格(タクティカル・ウォースーツ)」
【概要】
ヴァンガードスペースマリーンに配備された戦闘歩行機械。「リデンプター・ドレッドノート」のフレームを利用した軽装モデルである。
元となったリデンプター・ドレッドノートは高性能の最新鋭機だがその反面、内部に収められたスペースマリーンの消耗率が非常に高く、頻繁に柩の交換を求められる姿がまるで死の淵から蘇り、尚も帝国に奉仕をせんとする同胞を部品扱いしているようだと主な配備先であるプライマリス・スペースマリーンを始めに多くのスペースマリーン達から苦情が出た事に対しての折衷案として開発された経緯を持つ。

この戦闘歩行機械は、柩に納められた勇敢な英雄の代わりに「プライマリス・スペースマリーン」によって操縦されている。インヴィクターの統合システムがスペースマリーンの”恐神”(フォボス)機動装甲服に接続され、機体の〈機械精霊〉がその戦士の「自動感覚」(オートセンス)と同調するのである。
インヴィクターの操縦者は、素早く個人で思考する能力、および、戦闘同胞を守ろうとする強い意志をもつ戦士の中から選ばれる。インヴィクターのパイロットは特別な戦略的権限は持たないものの、ウォースーツを最も効果的に運用できるよう、戦術的選択の自由が認められている。
そのため、これらの要素は操縦者にとって不可欠な資質なのだ。スペースマリーンを遥かに凌ぐ膂力、耐久力、火力を得た多くのインヴィクターの操縦者は、同胞を支援して彼らを特に大きな脅威から守り、厳重に防衛された拠点に対する攻撃を先導し、また、自らが盾とならなければスペースマリーンの戦線を突破しかねない敵に対し、防壁として立ちはだかるのである。
【装備】
「インヴィクター・タクティカル・ウォースーツ」は、武装護衛任務から至近距離の包囲突破や都市における魔獣狩りまで、ありとあらゆる任務に配備されている。だが、これらの二足歩行兵器の最も象徴的な役割は、尖撃(ヴァンガード)スペースマリーンの武装支援である。
ウォースーツの反応炉と動力装置は、最小限の音しか漏らさずに作動するように調整されており、装備している「ツイン・アイアンヘイル型オートキャノン」から大打撃を与える砲火を解き放ったり、「小型インセンディウム・キャノン」の火焔弾で広い範囲の敵を瞬時に焼き殺すことが可能だ。敵が接近していない場合、各インヴィクターは、「間接型サーボフィスト」の手に「改良ヘヴィボルター」を握り、サイドアームとして使用する。
敵が近づくと、パイロットは機体の腰にこの武器を電磁ロックし、自由になったサーボフィストで殴り、押し潰し、強打して、最も巨大な敵でさえも死に至らしめるのだ。この中・近距離における火力、装甲の耐久性、そしてウォースーツ装着者の献身の心の組み合わせによって、インヴィクターは尖撃部隊に優れた支援を提供するのである。
援助からほど遠い所に配置され、たびたび数で圧倒される尖撃者たちは、彼らの傍らで共に戦うインヴィクター・タクティカル・ウォースーツの巨大なシルエットを歓迎する正当な理由を持っているのだ。

  • 「ドレッドノート」
【概要】
スペースマリーンの地上部隊が敵陣を強襲する際の支援役として設計された2足歩行型兵器。しかし、ただの操り人形ではない。
致命傷を負った精鋭のスペースマリーンが戦闘歩行機械として蘇った姿でもある。一見ロボットの様に見える彼らは、実際には兵士の破壊された英雄の肉体は、装甲化された柩の中に埋めこまれる。




ランドレイダー

【概要】
〈戦闘者〉のランドレイダーが戦場に突入すると、大地は機械の怒りで振動する。巨大で力強いこの戦闘車両は、小型車両をその体積で押し潰すことさえできる。
さらにこれらの古代戦闘機械は、敵軍の中核を叩くためのスペースマリーン部隊を戦場内で輸送する任務も負う。

  • 「ランドレイダー・フォボス」
【概要】
〈帝国〉が誕生する前から存在する輸送車両で一般的なランドレイダーはフォボス型と呼ばれている。セラマイト合金とアダマンチウム鋼の複合装甲板によって守られたランドレイダーは、いかに痛烈な攻撃すらも弾き返す防御力を持つ。
搭載された二組の「ツイン・ラスキャノン」と「ツインカウル・ヘヴィボルタ―」も装甲と同様に勇壮で、車両にも歩兵にも等しく壊滅をもたらす。特筆すべきは、ランドレイダーの輸送スペースである。
その内部にはスペースマリーンの一個分隊、彼らが戦場で用いる軍需物資、通信装置、予備弾薬、さらには簡易医療設備までもが収容可能。そのため、ランドレイダーは敵前線に投入するのみならず、移動式要塞としても活躍できる。
また、ランドレイダーは、「滅殺装甲服」(ターミネイター・アーマー)を装着した戦闘同胞を戦場に配置する、最も優れた戦闘車両でもある。戦線を切り裂いて突入してきたランドレイダーが精鋭部隊を展開し、それら攻撃に耐え得るのは、真に強力な敵のみである。
【機械精霊の恩恵】
かつてランドレイダーは大量に製造されていたが、今日、この戦車を製造できる工業惑星(フォージワールド)はほとんど存在しない。結果としてランドレイダーは、〈戦闘者〉の最も価値ある兵器の一つとなっている。
これはランドレイダーの〈機械精霊〉が、他の戦車に宿るものよりもはるかに強いせいでもある。実際、技術官(テックマリーン)たちは、ランドレイダーの強固なアダマンチウムの車体に、「万機神」(オムニシア)の不屈の側面が宿っていると信じている。
また、信頼や信仰という面を除いても、ランドレイダーの〈機械精霊〉は非常に重要な資産である。〈機械精霊〉がエンジンや兵器やその他の機能を制御するため、ランドレイダーは同等のサイズの他の車輛よりも少人数の搭乗員で運用することができる。
ランドレイダーの搭乗員が死亡した後も機体そのものが戦い続けた、あるいは、機会さえあれば敵をその無限軌道で踏みつけようとする好戦的なランドレイダーがいる、というような逸話が数限りなく存在する。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P90 イラストより

  • 「ランドレイダー・クルセイダー」
【概要】
ランドレイダーの派生モデルの一つで、「ブラックテンプラー」戦団が「ジェルラース征戦」の間に開発を行い、後に華々しい活躍によって普及した。クルセイダー型の成功が広まるにつれ、他の戦団も自分たちのランドレイダーを改造するようになった。
763.M39にはその設計は帝国技術局に承認され、かくしてクルセイダー型は、標準設計の一つとして生き残ることとなった。クルセイダー型は通常のランドレイダーの強襲型であり、敵の戦線を断ち切る無類の力を兼ね備えている。
小火器の攻撃を跳ね除けながら敵の陣形を破壊し、敵軍勢の中心にスペースマリーンの分隊を送り込むのだ。さらにこの型は、標準装備である「ラスキャノン」に代えて「ハリケーンボルタ―」を装備しており、バリケードに守られた敵を排除したり、敵の戦線に穴を開け、乗車兵のために突撃の道筋を開くこともできる。
車体に装着された「ツイン・アサルトランチャー」は接近しながらの敵の制圧を可能にする。クルセイダー型はまた、通常の大型ジェネレータ(発電機)に割り当てられている空間を利用することで輸送能力の向上が図られており、一般的な強襲部隊よりも大きな戦力を戦場へと運ぶことができる。
画像出典:サプリメント「Imperial Armour Volume 2 - Second Edition: War Machines of the Adeptus Astartes」表紙イラストより

  • 「ランドレイダー・リディーマー」
【概要】
ランドレイダーの派生モデル。ランドレイダー・クルセイダーをベースとした、攻城戦に特化したモデル。
がれきに覆われた廃墟の都市における強襲の応酬は、最も過酷な戦闘であると言われる。崩れた建造物の中に潜む敵の戦闘員を排除するためには、火は最も効果的な方法であり、「ランドレイダー・リディ―マー」は、まさにそのような戦況のために作られた。
巨大火炎放射器「フレイムストーム・キャノン」を側面砲塔に搭載し、燃えさかるプロメチウムの大波を密集した敵歩兵部隊に浴びせかける。その焔は固く守られた掩蔽壕(えんぺいごう)でさえも瞬く間に焼き払う。
焔と煙の雲が過熱された空気に拡散する中で輸送室の扉が開くと、乗車していたスペースマリーンが足並みを揃えて降車し、生存している敵に猛撃を加え、また逃げようとする者らに銃を向ける。「クリムゾンフィスト」戦団は、ランドレイダー・リディ―マーのみで編成された部隊を用いることで、クルカークにあるオルクの鉄屑都市(メクタウン)を攻め落とした。
一方で「サラマンダー」戦団は、リディ―マーを使用して惑星「ドーマスIII」の多層都市(ハイヴ・シティー)の浄化を先導した。



航空兵器

【概要】
惑星内の重力圏及び大気圏内でも高速で移動できる航空機も数多く用意されている。特に、制空権や制宙権を確保する際に大きな活躍を見せる。
いくら優れた戦意を持っている〈戦闘者〉の精鋭打撃部隊でも、敵の数に戦意をそがれてしまう。より優れた火力を有する敵との消耗戦に突入するといった事態は避けねばならない。
そのため彼らは、軌道降下母船や装甲輸送機、そして威力のある攻撃機を展開することによって、地上部隊に増援を送り、支援し、また戦力を再配置する能力を確保する。

  • 「ストームタロン・ガンシップ」
【概要】
迎撃機と対地攻撃機という二つの役割を果たす攻撃艇。驚異的な速度と機動性を併せ持ち、無類の要撃機や対地攻撃機となる。
ストームタロンを操縦する技術官(テックマリーン)は、トリガーとなるルーン紋の一押しでミサイルやボルト弾、ラス爆発の嵐を解き放ち、敵を一掃する。その間、ストームタロンは信じられないほどの速さで対空砲火を縫って飛び、敵の砲撃は全くの無駄である。
〈戦いの聖典〉はこの小型で機敏な戦闘機を、より大型なストームレイヴンの護衛任務、あるいは進軍するスペースマリーンの地上部隊の掩護に使用するように定めている。だが、多くの戦団、特に「ホワイト・スカ―」戦団、「ソーラーホーク」戦団、「レイヴンガード」戦団は、ストームタロンを空中戦や尖撃打撃戦闘機として運用し、大きな戦果を上げている。
ストームタロンは、ある瞬間、轟音とともに、戦場の上空を超高速で飛行していたかと思えば、次の瞬間には機体に搭載された「リパルサー・システム」のスイッチを駆動システムに切り替え、高い機動性を持つモードに移行することができる。巨大な「ハーピー」や「ガーゴイル」といった翼を持つ怪物が空を黒く埋め尽くした「コールドスティール・リッジ」の戦いでは、「ウルトラマリーン」戦団のストームタロンの全編隊が、これらの魔物を迎撃した。
そして、ストームタロンのパイロットたちは、制空権を確保するとただちにエンジンの噴射方向を変え、戦闘同胞の上空に留まって、押し寄せる「ティラニッド」の大軍を阻止するのを助けた。彼らは何百もの「ゴーント」をなぎ倒し、惑星「マクラーグ」の雪を、悪臭放つ異種族の血で染めたのだ。
画像出典:サプリメント「Death From the Skies」P57 イラストより

  • 「ストームホーク・インターセプター」
【概要】
超音速で戦場を飛び回る対空攻撃艇。ストームホーク・インターセプターの戦隊は軌道を周回する宇宙戦艦から発進し、宇宙の冷たい虚無の中を降下してゆく。
ストームタロンの近縁機種であるストームホーク・インターセプターは、空中戦における優位性を持つ特殊なガンシップである。嵐の雲の中の格闘戦でも、山のように巨大な発電施設の塔の間を疾走しているときでも、これらの高高度戦闘機は空の支配者であり続ける。
正面装甲と強力な火力は、ストームホーク・インターセプターを優秀なドッグファイターにする。ストームホークの戦隊が、訓練を重ねた集団攻撃機動で前方の敵機を次々と撃墜し、空を切り裂いて飛んでいくのも、よく見られる光景である。
ストームホークのパイロットが次々に目標を打ち落としていく間、「インフェルナム・ヘイローランチャー」は光り輝くフレアを発射して、飛来するミサイルからインターセプターを守る。地上から空を見上げる者に対しては、フレアの金色の光輪は、この空は、この皇帝陛下の最精鋭が支配した、という目印になる。
黒煙を上げて落下する敵機の残骸が、この事実をさらに強調する。ストームホーク・インターセプターが制空の手を緩めるのは任務が完了したときのみだが、交戦が長期化した場合は、基地に帰投して補給を受けることもある。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P93 イラストより

  • 「ストームレイブン・ガンシップ」
【概要】
ドロップシップ、装甲輸送、攻撃艇の3役をこなす多目的航空機。ホバー飛行による空中待機が可能。
ストームレイヴン・ガンシップは、武器を撃ちながら猛烈な速度で戦場へ突入し、周囲に対空砲火が飛び交う中で、ボルト弾や爆風、ミサイルで敵を掃討する。伝統的な降下母船よりも飛行する戦車に類似したストームレイヴンは、高速で、操縦性が高く、かつ高い耐久力を有する。
その輸送隔室は、巨大な「センチュリオン・ウォースーツ」や、「ジャンプパック」を装備した「アサルトマリーン」を収納するのに十分なスペースを持っている。また、ストームレイヴンは、貨物懸垂鉤にドレッドノートを吊り下げて戦地まで輸送することもできる。
また、最大12人のパワーアーマー着装のスペースマリーンを輸送もできる。たとえ追加の荷重を抱えていても、強力なエンジンタービンによって飛行を続けることが可能なのである。
推力偏向エンジンのおかげで、このガンシップは戦闘に特化した戦闘機と空中戦を行うこともできる。またストームレイヴンは、対歩兵、対装甲武器も幅広く装備しており、対地攻撃能力も兼ね備えている。
機体上部に設置されているガンナータレットは「ヘビーボルター」、「プラズマキャノン」などの各種火器をツインリンクで装備することも可能。
画像出典:コデックス「スペースマリーン第7版」(codex:Space Marines)P64 イラストより

  • 「ストームイーグル・アサルト・ガンシップ」
【概要】
サンダーホークよりも小柄な強襲揚陸艇。他の航空機によりも大型のサイズゆえ極度に武装されており、一方で他のガンシップと比較すると兵員輸送能力が劣っていたため、輸送要員としてよりは戦術的攻撃ユニットとして使用されている。
機体の起源はかの〈大征戦〉にまで遡り、スペースマリーン兵団の航空戦力においてストームイーグルはサンダーホーク・ガンシップやストームバード・ガンシップとならぶ主力戦闘機の一つとして運用されていた。
画像出典:ルールブック「The Horus Heresy: Age of Darkness Rulebook 」P200,P201 イラストより

  • 「ファイアラプター・ガンシップ」
【概要】
大征戦時代に開発された攻撃戦闘機。機体には多数の武器システムを装備し、弾薬を最大にまで積載できるように設計されている。
機体先端には2門の「アベンジャー・ボルトキャノン」を装備し、機体側面には「ウエストマウント・ボールタレット」、翼の部分には「ヘルズストライクミサイル」が装備されている。
第41千年紀の現在においては機体を保有する戦団が数多く存在し、少数の戦団や工業惑星で製造が可能となっている。

  • 「サイフォン・インターセプター」
【概要】
超音速で飛ぶ重装備の装甲戦闘機。セラマイト装甲で覆われた機体には、ツインリンクラスキャノンが搭載。
〈大征戦〉の時代に開発され、今では現存する数か少ない。ウルトラマリーン戦団やグレイナイト戦団などのごく一部で使用されている。
画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Five - Tempest」P17 イラストより

  • 「カエスタス・アサルトラム」
【概要】
双胴の輸送スペースを持つ航空機。サンダーホーク・ガンシップよりも小柄だが、大気圏外の宇宙での使用も可能でターミネイター・アーマーのマリーン10人を輸送可能。
工作活動用の「マグナ・メルタ」や迎撃用の「ツインリンク・ファイアフューリー・ミサイルランチャー」を装備している。
画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Three - Extermination」P76 イラストより

  • 「ストームファング・ガンシップ」
【概要】
スペースウルフ戦団に配備された攻撃艇。戦団にとっては航空力の決め手となり、主砲である「ヘルフロスト・デストラクター」がもたらす絶対零度の光線は圧倒的な威力を誇る。

  • 「ストームウルフ・ガンシップ」
【概要】
スペースウルフ戦団に配備された小柄な強襲揚陸艦。飛行中のや加速力、機敏性も高く、ホバー機能も付いている。
最大でパワーアーマーのマリーン16人を輸送可能。

  • 「レイヴンウイング・ダークタロン」
【概要】
ダークエンジェル戦団専用の戦闘機。爆撃機としての機能を持っているだけでなく、前面に主砲である「リフトキャノン」を装備しており攻撃機としても運用できる。



宇宙艦隊


【概要】
惑星間を移動して戦場に赴くスペースマリーンの足となる戦闘用の宇宙戦艦。
宇宙での敵艦との戦いにも対応しており、艦内にはマリーン以外にも多くの乗組員が戦艦の運用に携わっている。
荘厳なゴシック様式のデザインが施された戦艦は正に"戦う大聖堂"といっても過言ではない。
画像出典:ゲーム「battlefleet gothic armada 2」より

  • 「強襲戦艦」(バトルバージ)
【概要】
スペースマリーン戦団が誇る最大級のサイズを持つ旗艦。武装と装甲も数ある艦船の中でもトップクラスの性能を誇る。
スペースマリーンが保有する戦闘艦は本来、惑星降下時の支援をになうべく開発された。
強固な装甲によって包まれたその広大な艦内には、星系内航行用の宇宙船、対宇宙艦艇用強行突入魚雷、そしてドロップポッド射出装置が積載されている。
戦闘艦の大部分は、帝国宇宙軍の大重巡洋艦にも匹敵する圧倒的火力を搭載可能である。
更に、ドロップポット及び戦闘艇を最大3中隊分同時に展開することが可能。ただし、機動力は劣悪なので足の速い艦に翻弄されることもある。

画像出典:ゲーム「battlefleet gothic armada 2」より

  • 「グラディウス級フリゲート」
スペースマリーンに3種ある小型巡洋艦の一つ。高機動力、重武装、低耐久度の小型艦。

  • 「ハンター級駆逐艦」
スペースマリーンに3種ある小型巡洋艦の一つ。雷装の小型艦。様々な魚雷と駆使して敵を撃滅する。

  • 「ノヴァ級フリゲート」
スペースマリーンに3種ある小型巡洋艦の一つ。ランスビーム搭載の小型艦で機動力が高い。

  • 「打撃巡洋艦」(ストライククルーザー)
近距離砲撃、及び切り込み戦闘用の様々な武装が用意されている巡洋艦。機動性はやや遅め。

  • 「バトルクルーザー」
巡洋艦なみの防御力と速力を持ち、戦艦並みの火力を搭載する巡洋艦。



“熱狂、責務、純潔。三梃の大いなる銃で汝の魂を武装せよ”

追記・修正を行いたい同胞(ブラザー)は戦団の各テックマリーン(技術官)に申し出よ!

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最終更新:2024年01月04日 09:04