ドレッドノート(ウォーハンマー40K)

登録日:2020/12/12 (土) 00:43:05
更新日:2024/03/21 Thu 18:11:00
所要時間:約 16 分で読めます





概要

画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(codex:Space Marines)P82 イラストより

ドレッドノートとはウォーハンマー40Kに登場するロボットの一つである。〈人類の帝国〉のエリート部隊である超人兵士スペースマリーンはその生命を維持できないほどの致命傷を負った場合、通常であれば医術官(アポシカリー)から安楽死がもたらされる。
しかし、スペースマリーンの中でもとりわけ強大な英雄が致命傷を負った場合、その魂が体から離れようとしない場合がある。このような英雄が持つ戦闘技術、知識、そして闘争心は、たとえその姿形が変わろうとも、死をも越えて戦団に仕え続けるべきだ、というのが、〈戦闘者〉(アデプトゥス・アスタルテス)もといスペースマリーンの思想である。
このようなケースがあった場合、スペースマリーンの英雄は、「ドレッドノート」と呼ばれる戦闘歩行機械(コンバットウォーカー)へと納められるのだ。ドレッドノートとして生まれ変わった英雄は、その戦闘技術や知識、経験を引き継ぎつつ、強靭な装甲化を施されたその身で戦い続けるのだ。

ドレッドノートは主にスペースマリーンの地上部隊が敵陣を強襲する際の支援役として設計された2足歩行型兵器である。
しかし、ただの動く棺桶ではない。
致命傷を負った精鋭のスペースマリーンが戦闘歩行機械として蘇った姿でもある。
一見ロボットの様に見える彼らは、実際には兵士の破壊された英雄の肉体は、装甲化された柩の中に埋めこまれる。

しかし、ドレッドノートに搭載された棺桶へスペースマリーンが埋め込まれる際は、問答無用で四肢を切断されてしまう。

要は他のSF作品でいうあれとかこれのようなものである。暗黒の遠未来に人間性なぞ投げ捨ててるので、こんな酷いこともまかり通ってしまうのだ。
人工生体皮膜と一体化させられ、鈍りつつある彼の感覚神経を補強すべく、電気刺激性の人造器官が次々と移植され、更に神経系を本体の制御システムとリンクさせる。
英雄は脆弱なる定命の肉体から解放され、新たなる体とともに生まれ変わるのだ・・。恐れを知らぬもの、すなわち「ドレッドノート」へと。
ただし、埋め込まれたスペースマリーンの肉体は単なる生体組織の集合体となってしまっており、生命維持装置であり墓でもあるドレッドノートから二度と切り離すことはできない。

【死してなお仕え続けし英雄】
スペースマリーンなら誰でも改造されるわけではなく、精鋭のスペースマリーンが死亡状態になっても脳が生きていて強い意志がある場合にドレッドノートとして改造される。
''ドレッドノートとなった者は寿命の概念がなくなるため、何百年、何千年と戦闘経験を蓄積しその戦闘力を増していく。 ''また豊富な知識によって作戦立案にも貢献し戦団の評議会に参加するドレッドノートも多い。
彼らはその状態でも何千年もの間、生き続ける。戦役と戦役の間は眠りにつき、そして、戦時においてはドレッドノートをあたかも自らの生身の体であるかのように扱って戦うのである。
彼らにスペースマリーンとってドレッドノートとして蘇って戦えることは大変名誉なことであり、機械化した英霊として誇り高く戦い続けるだろう。

ただし、ドレッドノートに入っているスペースマリーンは半ば委縮した組織が、生命維持水槽の中でのたうっているだけだ。

いかなる強い意志を持った勇者が、四肢切断された状態で生命維持装置に繋がれた状態で数十年、数百年仕えるのは、正気を保つことができないのである。



機体の特徴

【概要】
ロボット故に強力な耐久力と火力を持つドレッドノートの機体は、総重量数トン、全高は人間の2倍から3倍に達し、歩兵を前にした時の威圧感は絶大である。射撃のみならず、ドレッドノートはみずからの脚で二足歩行し、白兵戦に突入することも可能だ。
アダマンチウム鋼とセラマイト合金で作られたその装甲は、浴びせかけられる敵銃弾を、まるで雨水のごとく弾き返し、痛みも一切ない。ドレッドノートへと接近した愚かな敵は、搭載された数々の武器と、強大なる金属の腕からくり出される死の一斉射撃によって、たちまちのうちに消し炭へと変えられるであろう。
全てのドレッドノートにはスピーカーが搭載されており、内部のマリーンはスピーカーを通じて会話することができる。合成されたパチパチという不気味な音とともに合成音声による発声が可能。
ドレッドノートは作戦によって両腕の武装を換装することも可能。「アサルトキャノン」、「マルチメルタ」、「サイズミック・ハンマー」、「ラスキャノン」などを装着でき、それを手足の如く軽々と操ることができるのだ。

画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版2nd」(Space Marines (8th Edition, 2nd Codex))P80 イラストより

【ドレッドノートの保管】
戦役が無い場合、ドレッドノートは休眠する。その際は戦団のドレッドノートたちは専用の墓所で保管される。
戦団のドレッドノートたちが安置される薄暗い墓所は、聖なる祈りの場でもあり、そこで技術官(テックマリーン)たちはドレッドノートの機体に入念に聖油や軟膏を施し、「保存の祈祷」を唱えながら、古の英雄たちを丁寧に管理する。
戦場に斃れし英雄たちは、再び暗黒の時が訪れ、戦場に召喚されるまでの間、ここで眠りにつくことを許されているのだ。

【ドレッドノートの基本スペック(カスタフェラム型)】
機体名 カスタフェラム・ドレッドノート 主砲 ツインリンク・オートキャノン、ラスキャノン、ヘヴィボルタ―、アサルトキャノン、マルチメルタ、プラズマキャノン、ミサイルランチャー
製造された工業惑星 火星 副砲 ドレッドノート用近接戦闘兵器、ストームボルタ―、ヘヴィフレイマー
既知のパターン I-XXVI トラバース 360°
搭乗員 埋葬されたスペースマリーン 仰角 -90°から+90°
原動機 熱反応炉 主な弾薬 武器によって異なる
重量 12t 副弾薬 武器によって異なる
全長 2.2m 装甲
3.4m
全高 3.7m 上部構造 75mm
地上高 なし 外殻 75mm
最高速度(オンロード) 10km/h 防盾 なし
最高速度(オフロード) 5km/h 車両指定 8681-756-0115-035
輸送能力 なし 発射ポート なし
アクセスポイント なし タレット なし



機体のバリエーション

【概要】
ドレッドノートにも複数のモデルや派生が存在し、その特徴も千差万別である。主なドレッドノートの型は次の通り。

  • 「カスタフェラム型」
【概要】
第41千年紀における一般的なタイプのドレッドノート。 特に「MK IV」及び「MK V」のタイプが多くの戦団で採用されている。
カスタフェラム型は他のドレッドノートのタイプよりも全高は低く薄型のボディーが特徴だ。直接攻撃や地下での戦闘など、様々な戦術的課題に対応できるように設計されている。
カスタフェラム型のリアクターは「ヒート・リアクター」を採用しており、以前使用されていた「コンテンプター」型で採用されている「アトマンティック・リアクター」に比べて適応性が高い。そのため、カスタフェラム型のドレッドノート現在最も使用されているタイプとして知られている。

画像出典:設定解説本「Index Astartes: Dreadnoughts」より

  • 「アイアンクラッド型」
【概要】
近距離での白兵戦に特化したドレッドノート。アイアンクラッド・ドレッドノートはスペースマリーンが所有する中で最も重装備が施された戦闘歩行機械であり、分厚いセラマイト装甲と壊滅的な破壊力を持つ短距離武器を装着している。
敵の銃撃は厚い装甲に跳ね返され、対戦車兵器でさえも短時間の足止めにしかならないほど頑丈だ。そして姿勢を立て直したアイアンクラッドは、地を震わせながら敵へと向かっていくのである。
この好戦的な戦闘機械を柩とする伝説的な人物は、生存するスペースマリーンの祖先の中でも、最も攻撃的で血の気に満ちた心を持つ。ドレッドノートの棺の中に捕らえられていようとも、敵兵を薙ぎ払い、異端者の要塞を至近距離で破壊するという喜びを鈍らせていない戦士たちなのだ。
彼らはしばしば、敵防衛ラインの強行突破作戦を牽引する突撃役として投入される。巨大破城槌にも似たアイアンクラッド・ドレッドノートは、前進しながら敵戦列に大穴を穿ち、その大型の金属製の腕は、愚かにも行く手を阻む者たちの肉体を容赦なく貫く。
アイアンクラッド・ドレッドノートの投入は、あらゆる包囲戦に即時の決着をもたらすといっても過言ではないだろう。たった一機のアイアンクラッド・ドレッドノートでさえも、猛攻をはじき返しながら敵要塞の防壁前へと到達し、鉄鎚の如き拳を振り下ろし、ものの数秒でこれを破壊してしまうからだ。
さらに、アイアンクラッドの装備する熱線銃である「メルタガン」は、「プロテウス級防御扉」でさえも溶かし尽くすのだ。

画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Ironclad Dreadnought」 商品画像より(2020/12/10閲覧)

  • 「ヘルファイア型」
【概要】
遠距離支援に特化したドレッドノート。近接戦用の装備は一切なく、火力支援用に設計されている。
両腕にはそれぞれ別々の武器を装備でき、「アサルトキャノン」や「ツインリンク・ラスキャノン」、「マルチメルタ」などの射撃兵器で火力支援を行う。

  • 「リデンプター型」
【概要】
「プライマリス・スペースマリーン」に配備された最新鋭のドレッドノート。伝統的な設計のドレッドノートよりも全高は高く、幅広く、そして巧みに製造されたリデンプター・ドレッドノートは、超高密度反応炉と高性能の繊維組織を動力源としている。
リデンプター・ドレッドノートは、重々しい一歩から大地を揺るがす高速の疾走にまで一気に加速することができ、銃弾の嵐もものともせずに戦場を駆ける。リデンプターの一つの腕には、「ヘヴィ・オンスロート・ガトリングキャノン」、あるいは「マクロ・プラズマインシネレイター」を装着できる。
前者は一連射で大逆者(ヘレティック・アスタルテス)の一団さえも薙ぎ倒す回転銃、後者は、太陽の熱を閉じ込めたかのような灼熱を放ち、敵の戦車を泡だつ熔鉄に変える巨砲である。もう一方の腕には、高度な設計の関節式「パワーフィスト」が装備されている。
ひとたび接近戦となれば、リデンプターはこのピストン型ガントレットで、バイオビーストや魔導兵器さえも引き裂くことができる。リデンプターの神経リンクは驚異的な性能を持ち、柩に納められた戦士は、驚くべき機敏さで機体を制御することが可能である。
だが、そのような高度な機能は、呪いであり、かつ祝福であるとも言われている。 これらの破壊的な二足歩行兵器を最初に建造した火星の技術学者たちは、搭乗者の健康へのわずかな配慮もしなかった。
搭乗者は必要に応じて搭載され、交換される一部品として考えてなかったのだ。 長期に渡って戦ってきたリデンプターの多くは、その中身に接続されたスペースマリーンがあまりの過負荷に耐えられずに死亡し、既に柩の交換を経験している。つまり使い捨て前提
最初の操縦者らは、機械が持つ破壊的な力によって燃え尽きてしまったのだ。
当然ながらこの同胞を部品扱いするような仕様はプライマリスらを始め多くのスペースマリーンから苦情が出たものの、その性能は代え難いものである為に現在ではこのリデンプター型へ搭載される事は究極の自己犠牲であると、渋々ながら受け入れざるをえない状態となっている。
それでもその損耗率の高さは大きな問題であるのは変わらず、故に折衷案としてこのリデンプター型のフレームを流用しスペースマリーンが搭乗して操縦するロボット兵器とした〈インヴィクター・タクティカルウォースーツ〉も開発され、そちらはそこそこ好評を得ているようである。

画像出典:コデックス「スペースマリーン第8版」(Space Marines (8th Edition Codex))P83 イラストより

  • 「ヴェネラブル型」
【概要】
「尊き者」の名を持つドレッドノート。中隊長や戦団の古参兵よも超える長い戦団への奉仕を成し遂げた古参のドレッドノートは「ヴェネラブル・ドレッドノート」と呼ばれるようになり、戦団の兵士から崇拝に近い尊敬を集めるようになる。
ヴェネラブル・ドレッドノートを操縦する古の英雄たち、つまり尊ぶべき”歳経たるもの”たちの記憶は、戦団創設時あるいは創設間もない時代の歴史にまでさかのぼることができる。それゆえ、ヴェネラブル・ドレッドノートは、伝説的な武勇を持つ戦士としてだけでなく、普及の名声を築き上げた先人たちであり、また過去に戦われた偉大なる戦役の生き証人として、他のスペースマリーンから崇拝にも近い尊敬を受けているのだ。
彼らは伝統と知識の守り手に他ならず、その助言は戦闘同胞から戦団長まで全ての者にとって極めて有益なものである。彼らは優れた英知を戦略に付与するのみならず、戦場においては激しい憤怒とともにそれを遂行するのだ。
また、ヴェネラブル型は戦団特有の武器を装備できる場合もある。「スペースウルフ」戦団の場合であれば、「フェンリスの大斧」や「殺戮の牙」(マーダーファング)を装備する。

画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Venerable Dreadnought」 商品画像より(2020/12/10閲覧)

  • 「デレデオ型」
【概要】
〈大征戦〉時代に開発された火力支援特化型のドレッドノート。カスタフェラム型とルシファー型と同時に開発されたバリエーションで、重火器プラットフォームとして開発された。
他のドレッドノートのような突撃用として開発されておらず、デレデオ・ドレッドノートは重火器専用の射撃プラットフォームとして開発され、優れた火力とドレッドノートが持つシャーシの柔軟性と耐久性を両立させている。
当初は製造が困難であったため、スペースマリーンの各兵団には限られた数しか配備されなかった。しかし、その耐久性と火力の高さが評価され、〈ホルスの大逆〉が勃発すると同時に、デレデオ型の需要が高まった。
デレデオ・ドレッドノートは、その圧倒的な積載能力と戦場における安定性を兼ね備えている。「オートキャノン」や「プラズマキャノン」、「ヘヴィ・ラスキャノン」などの強力な重火器を装備でき、更に胴体には「ミサイルランチャー」が搭載されている。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Five - Tempest」P83 イラストより

  • 「コンテンプター型」
【概要】
〈大征戦〉前期に開発されたドレッドノートで、かつてありし時代の力強い遺物でもある。カスタフェラム型よりも高性能であり、ヘルメットのような頭部ユニットが付いている。
コンテンプター型のドレッドノートは常にスペースマリーン兵団と共に戦い、強化された装甲で幾多の勝利への行進を先導してきた。コンテンプター型の製造にまつわる秘密は、〈ホルスの大逆〉とその後の不和の間に失われてしまったと考えられている。
コンテンプター型には、古の「レギオ・サイバネティカ」を思わせる技術が多く搭載されている。例えば「アトマンティック・フィールド生成装置」は、神秘的な光の一閃で猛烈な弾雨も消し去ってしまう。
また、「内部サーボ電源」は、驚異的な殺傷力の源泉となるだけでなく、機体が必要とするときに、いつでも驚異的な瞬発力を提供する。現在、起動させることが可能なコンテンプター・ドレッドノートは稀だが、それらは古代の驚異であり、かつて皇帝陛下が銀河を闊歩し、〈帝国〉が人類の明るい希望であった時代の、歩く証人である。
そして、数こそ少ないかもしれないが、彼らの接近は、人類に仇なす者らの中に恐怖を呼び覚ます。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy Book Seven - Inferno」P81 イラストより

  • 「リヴァイアサン型」
【概要】
〈大征戦〉末期に開発されたドレッドノートで、包囲戦に特化した性能を持つ。限られた数しか製造されていないため現存している機体数は少なく、第41千年紀においても貴重なドレッドノートとして扱われている。
火星の機械教団に対しては開発の事実は秘匿されており、地球(テラ)にて秘密裏に開発された。その巨大なフレームには現在と過去のハイブリッド化された技術を用いて作られており、その一部は〈技術の暗黒時代〉までに遡るものまである。
しかし、リヴァイアサン・ドレッドノートを製造するための材料は、ほぼインペリアルナイトが一騎作れるぐらいの量が必要になっており、製造コストは高い。 第41千年紀まで現存している数少ないリヴァイアサン・ドレッドノートは古代の恐るべき遺物として扱われ、リヴァイアサン型を所有している戦団はそれを崇拝に近い形で畏れられている。
それ故、その存在もめったに語られることもなく、使用されることも少ない。リヴァイアサン・ドレッドノートの中に納められし者は棺の中で苦しみ続けている。 機体の中には原理不明の機器や技術が使用されており、その影響によって棺の中に納められし操縦者は狂気の淵に追いやられてしまう。
そのため、リヴァイアサン・ドレッドノートは常に狂気にもがき苦しんでいる。 この恐るべき機体は戦団長の判断において戦場へと送り込まれ、恐るべき力を敵に向けて開放するのだ。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy Book Seven - Inferno」より

  • 「シージ・ドレッドノート」
【概要】
要塞化された敵陣地を突破するために開発されたドレッドノート。片手に「ヘヴィフレイマー」を装備し、もう片手には「インフェルノキャノン」を内蔵した「アサルトドリル」を装備されている。
アサルトドリルは敵の防壁やバンカーを粉砕するように設計された兵器で、3つの球形グラインダーで敵を削り殺すことも可能。
また、インフェルノキャノンは大量の燃料を消費する大型火炎放射器であり、高い威力を誇るが、消費量を制御できないために戦闘中に燃料切れになることがある。

  • 「チャプレイン・ドレッドノート」
【概要】
「教戒官」(チャプレイン)が納められたドレッドノート。彼は生身の体を維持していた頃と同じく、戦闘同胞たちの精神的支柱として活躍する。
チャプレイン・ドレッドノートは、ドレッドノートが装備できる強力な武器を使用することができ、その破壊的な威力を持って〈帝国〉の敵に破滅をもたらす。

  • 「ライブラリアン・ドレッドノート」
【概要】
司書官(ライブラリアン)が納められたドレッドノート。主に「ブラッドエンジェル」戦団及びその後継戦団によって使用されている。
ブラッドエンジェル以外の戦団ではほとんど採用されないが、「デスウォッチ」ではライブラリアン・ドレッドノートを採用している。ライブラリアン・ドレッドノートは「ストーム・ボルタ―」を片手に装備し、もう片手には「ドレッドノート・フォース・ウェポン」を装備している。
画像出典:TRPG「Deathwatch」用ルールブック「Deathwatch: First Founding」P40 イラストより

  • 「コンテンプター・アキルス・ドレッドノート」
【概要】
〈帝国〉の中でも皇帝を守護する親衛隊「帝国近衛団」(アデプトゥス・カストーデス)専用のコンテンプタードレッドノートの一つ。帝国近衛団のカストーディアンは、肉体がほとんど破壊されていないにもかかわらず、精神が無傷で生存しようとする意志が衰えていない場合にはドレッドノート入りを果たす。
この目的のために、レギオ・カストーデスの数少ないドレッドノートは、他の近衛団の装備と同様に、〈帝国〉に仕える職工によって造られた最高級の武器とシステムで装備された特別仕様となっている。〈ホルスの大逆〉が勃発した際に、近衛団の中で最も普及していたドレッドノートはコンテンプター・アキルス型であり、脅威的な強さと機動力を備え、比類なき強さを誇る帝国近衛団自身の強さを象徴する戦闘機械として活躍していた。
コンテンプター・アキルスの主な兵器は「ドレッドスピア」であり、カストーディアンが持つ通常の物よりも大型化されており、槍の穂先にはラス兵器の一種である「コーヴェ・ラスパルサー」が仕込まれている。また機体の腕部には、二つの「ストームボルター」及び「インフェルヌス・インシネレイター」、「ツイン・アドラティック・デストラクター」が装備されている。
画像出典:ForgeWord公式通販サイト「Legio Custodes Contemptor-Achillus Dreadnought」商品画像より(2023/2/25閲覧)

  • 「コンテンプター・ギャラトゥス・ドレッドノート」
【概要】
帝国近衛団専用のコンテンプタードレッドノートの一つ。基本は上記のコンテンプター・アキルスと同じだが、装備が異なる。
ツインリンク式の火炎放射器である「インフェルナス・インシネレイター」を内蔵した巨大な「ガラトゥス・ウォーブレード」を装備しており、火炎をまとった刃で敵を焼き斬る事ができる。そして、もう片手に装備した巨大な「プレシディウム・シールド」には防御用のエネルギーフィールドを発生させて高い防御力を実現している。
まさに難攻不落の防御力と近接戦闘能力を備えており同胞を守る盾、または敵を引き裂く刃となる。
画像出典:ForgeWord公式通販サイト「Legio Custodes Contemptor-Galatus Dreadnought」商品画像より(2023/2/25閲覧)

  • 「テレモン・ヘヴィドレッドノート」
【概要】
帝国近衛団専用のドレッドノートの一つ。主に〈大征戦〉や〈ホルスの大逆〉の時代に製造されており、第42千年紀の現代においても使用されているかどうかは不明である。
〈大逆〉の時代、カストーデスには少数のテレモン・ヘヴィドレッドノートが存在し、それぞれが敵対する勢力に関わらず、その部隊を監視し続ける事を目的としていた。現存する数少ないテレモン型の機体に接続される名誉は、もっとも有名な近衛団の兵士のみに与えられる。
その黄金の巨体を飾るのは複雑な意匠を持つ手製で作られた武器の数々で、通常のドレッドノートよりも遥かに性能は高い。そして、その性能は中に埋葬されたカストーデスの比類なき戦闘経験と闘士によってさらに高められており、この黄金の巨躯を持つ柩に太刀打ちできる者は稀であろう。
腕には様々な武器が交換式でき、強力なラスキャノンである「アラクナス・ストームキャノン」やより強力な「ヘリオサミック・ボルト弾」を発射する「イリアストゥス・アクセラレーター・カルヴェリン」の他に、強力なパワーフィストである「テレモン・カエストゥス」を装備する事ができる。また、機体上部には「スピキュラス ボルトランチャー」によるミサイル攻撃が行え、機体に内蔵された「リフレクターフィールド」が高い防護効果を与えてくれる。
画像出典:ForgeWord公式通販サイト「Legio Custodes Telemon Heavy Dreadnought」商品画像より(2023/2/25閲覧)

  • 「ヘルブルート」

【概要】
ケイオススペースマリーン版のドレッドノート。 ヘルブルートはかつて、栄えある忠誠派スペースマリーン、またはそれに所属するドレッドノートであった。
だが今や、彼らは小型戦車にも匹敵する火力と狂乱せる魂を併せ持つ、歪み切った戦闘兵器とかしているのだ。その機体の内部には、鋼鉄の装甲板に覆われた骸が幽閉されている。
その骸の主は一人のケイオススペースマリーンであり、その精神は果てしない闘争の果てに、狂気の淵へと沈んでいる。
【生けし懲罰席】
ドレッドノートはスペースマリーンにとっては永遠の奉仕を続ける事が出来るこの上ない名誉の証として見なされるが、 ヘルブルートはケイオススペースマリーンにとってはそのような立場を悲惨極まる生き地獄としか考えていない。 彼らにとってそれは、暗黒神による拷問であり、嘲りに満ちた罰なのだ。
ヘルブルート化した者は完全に死ぬこともできず、冷たい牢獄の中に幽閉されることなど、吐き気を催すほど嫌悪すべき末路に他ならない。 ほとんどのヘルブルートは完全に錯乱しているが、それは“操縦者”がいずれも生死の中間のような状態で幽閉され、その精神が狂気と絶望によって喰らい尽くされてしまうためだ。
そうなれば最後、己が肉眼で戦場を目にする事も叶わず、ボルトガンの反動を己が手で感じることもできないからだ。アダマンチウム鋼の柩に永遠に囚われるくらいならば、いっそのこと先に〈歪み〉の渦に流されながら最期の解放を迎えた方がはるかにましなのである。
【暴走の危険性】
結果的に、ヘルブルートのほとんどは完全に正気を失ってしまい、操縦者を閉じ込めた鋼の柩と僅かに残った肉体は、〈歪み〉の影響によって融合を遂げてしまう。彼らの頭の中では、複雑に入り交じった恐怖と絶望の感情が狂気となって忍び寄り、その精神を貪りつくしてしまうのだ。
戦闘時を除いて、操縦者を収納した柩は機体の制御システムから切り離され、不活性化されて暗闇の中に安置されるが、その際、あたかも猛獣を繋ぎ止めるかのように、ヘルブルートの機体は厳重に鎖を巻かれ、万が一にも暴れ出さないような措置が取られる。というのも、時おり機体に操縦者の残留思念が染み込んでいる場合があり、それはしばしば手の付けられない憤怒の狂気に駆られて無尽の機体を暴走させる事があるからだ。
ケイオススペースマリーンの襲撃艦が獲物へと接近する時、ヘルブルートの機体には重火器が搭載され、弾薬が装填される。「パワースカージ」や巨大な鉄鎚を思わせる拳には鮮血が擦りつけられ、操縦者の閉じ込められた柩が挿入されるのだ。
束の間の眠りから覚増されるたび、操縦者の狂気はさらに深まる。襲撃艦からケイオススペースマリーンたちが一斉に打って出る時、ヘルブルートもまた解き放たれる。
肉と鋼で出来た狂った野獣は、行く手にあるもの全てにその憤怒を叩き付ける事であろう。
画像出典:コデックス「ケイオススペースマリーン 8版2nd」P71 イラストより




追記・修正を行う際は、ドレッドノートに納められてからお願いいたします。

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