ファイブブルー/星川健

登録日:2020/12/12 Sat 05:24:30
更新日:2024/03/27 Wed 11:11:06
所要時間:約 9 分で読めます






父さんと母さんにもらったこの体に、不可能はないぜ!


ファイブブルー/星川(ほしかわ)(けん)とは、スーパー戦隊シリーズ第14作『地球戦隊ファイブマン』の登場人物である。

演:信達谷圭、田宮賢太郎(幼少時)


【概要】

ファイブマンを構成する星川兄弟の次男で、ニュータウン小学校の体育教師を務めている。
普段は青いジャケットを羽織っており、スポーツに関しては得意中の得意。
特に水泳ならお手の物で、OPでもプールに飛び込む場面でそのキャラクターが感じられる。

第1話「五兄弟先生」では子供たちにリレー競争を教えていたところに銀帝軍ゾーンの攻撃を受け、他の兄妹と共にファイブマンとして立ち上がる。

20年前にシドン星を脱出した時は5歳だったため、おぼろげながら家族の記憶は残っている。
そのため、両親の仇であるゾーンには激しい憎しみを抱いており、長兄のと育ての親のアーサーG6の静止を振り切って弟妹たちと共に出撃したり、激しいトレーニングを弟妹たちに強いらせることも。


【人物像】

「人間やればできる」を信条としている努力家で、第21話「跳び箱三人組!」では跳び箱が飛べないノッポ・メガネ・コニシキの少年三人組に跳び箱を教えている。
また、その回では「普通の人間でもやればできる」ことをノッポたちと約束したために生身で銀河闘士アメーバルギンに立ち向かい、なんと変身しないまま拳一つで撃破している
それ以前にも第2話「父の仇!母の仇」では、ゾーンが占拠した宇宙観測センターに張り巡らされた電磁バリアにも耐え切っている。なおバリアの威力はハンカチなら火だるまに焼けこげるほど。強靭な肉体ってレベルじゃねえ!
第30話「黒ゴルリン」では「ドッジの帝王」と呼ばれていたこともあり、教え子たちとのドッジボールをヒントに新合体技・スーパーファイブボールを発案。
第37話「人間大砲!」では強化スーツを自ら着込んだり、ファイブテクターを装着して人間大砲となるなど、体育教師らしい体を張ったエピソードもある。

気合と根性で健全な精神を鍛えるべきと主張する脳筋タイプでもあるのか、
研究による効率性と論理性を追求する学と意見が衝突し合うこともある。
第37話では両者の衝突と和解が描かれており、その描写が強化装備であるファイブテクターの完成に繋がっている。
スーパーファイブロボから撃ち出されるファイブブルーのインパクトに目が行きがちだが、ファイブテクター完成に至る学と健のドラマも必見といえる。

そんな彼の夢は1億円を引き当てて新しいニュータウン小学校を建てること。
そのため、1億円の宝くじに挑むこともあるがもっぱら当たらないことが多い。
しかし、8等賞である100円でも当たると

100円でも当たりは当たり!
いつか必ず一等賞を当てて、新しいニュータウン小学校を建ててやるぞ!
いいな~、宝くじって!ロマンがあって!

……と大喜びする子供っぽい部分がある。
そんな健の一面が描かれた第11話「あぶない宝探し」では、健と同じく学校を建てるために宝を探すかつての生徒・新太郎の夢を聞き共感する場面も見せている。
また、兄弟の中では一番の寝坊助で、うっかり文矢に自分のパンツをよく履き間違われていることも……。


ファイブブルー



健!ファイブ・ブルーッ!!


スーツアクター:石垣広文

健がVチェンジャーブレスの力で変身した青い戦士。
額マークは「パワーディバイダーシステム」と呼ばれる装置で、健に30秒間だけ通常の3倍のパワーを引き出させる機能を持つ。
そのモチーフは飛び込みポーズを取る水泳選手のシルエット

柔道を基にしたパワフルな攻撃が得意で、初陣時には銀河闘士ガメルギンの強固な皮膚を殴り飛ばしたり、尾を持ち上げてジャイアントスイングで投げ飛ばした場面でも明らか。
また、ファイブレッド不在の時はリーダー代理として勤めることが多い。

第15話「レッドが二人!!」ではガロアを倒すために決死の特訓に挑む学のためにファイブレッドに変装。
シドンの花が変貌した銀河植物シドンデモンのリング内でガロアと戦っている。

第37話ではファイブテクターを装着し、自ら捨て身の人間大砲攻撃を実行して生還する、という強靭な肉体を見せつけた。


  • ツインアレイ
ファイブブルーの個人武器。
「ツインフリスビー」という丸鋸状の刃が施された二振りの円盤にVパワーグリップで連結させたアレイ。
殴りつけるだけで戦車を粉砕する威力があり、メリケンサックのように繰り出し銀河闘士を打ちのめす。
ツインフリスビーは「ツインヨーヨー」という巨大なヨーヨーとして使うことも可能。

合体技「ブラザーアタック」では四番目にこのツインアレイをかざし、きりもみ回転しながらジャンプ攻撃を与えてファイブレッドのトドメにつなげる役目を持つ。


  • ファイブテクター
戦隊初の強化装備で、学の理論をもとにした強化スーツと健の文字通り体を張った体当たりによって完成したもの。
風忍・馬風破の流用黒一色のプロトタイプも健が自ら着込んでテストに挑んでいるが、スーパー結晶の新合金で構成されたものはあまりにも動きづらい代物であった。

しかし、あらゆる攻撃を寄せ付けない強敵・合身銀河闘士サザエマジロギンに対し、ファイブレッドがVパワーグリップでスーツの出力を増幅させ撃破。
変身前の状態でスーパーファイブロボを操縦し巨大戦に移行する健たちだが、スーパーベクトルパンチを跳ね除ける強固な巨大サザエマジロギンに絶体絶命の危機に陥った。
瀕死の状態でファイブテクターが必要だと呟く学の言葉を聞き、健はマグマベースに戻り完成したばかりのファイブテクターを装着。
命がけの特攻で四人を守ってくれた長兄の想いに応えるため、自ら右手のジェットナックル発射口に入り、文也&レミに打ち出させてサザエマジロギンを撃破させた。
「兄貴ーっ、やっぱりファイブテクターはすごいぜーっ!!」とラストでファイブブルーが感嘆。
学もまた、「いや……人間大砲になった健、お前でなきゃできなかったことさ!」とその雄姿を称えている。
学の言葉のように、当時の視聴者的にも「ファイブテクターよりも健兄さんがすごい!」と感じたことであろう。


  • ホークアロー2
ファイブマンが所有する宇宙活動用バイク「ホークアロー」のうち1台。
機体色は所有者に合わせて青色となっている。


  • ランドガンマ
ファイブロボの両腕部を構成する四輪自動車。
キャリアベータと同じ二人操縦方式で、時速700㎞を誇る。
ゾーンの戦闘機をフルスピードで駆け抜けて、二門のガンマカノン砲による速射で撃破する。
ファイブトレーラーの合体時には後部コンテナとなる。


【他作品での活躍】


『スーパー戦隊ワールド』

忍者戦隊カクレンジャーのピンチに駆けつけ、五星戦隊ダイレンジャー恐竜戦隊ジュウレンジャー鳥人戦隊ジェットマンと共に名乗りを上げた。
……が、ファイブブルーが画面に映った出番はこれだけ。
レッドホークと共闘するファイブレッドはともかく、ファイブピンクとファイブイエローに比べると不遇な感じは否めない。
「最終回で宇宙に旅立ったのにどうやって帰ってきたの?」と突っ込んではいけない。

スーパー戦隊最強バトル!!

新体操選手のゴーグルピンク、元甲子園球児のチェンジドラゴン、元アーチェリー選手のスペードエース、空手家のガオホワイトと共にスポーツチームを組んで参戦するが、画面上での活躍はなし。残念。


【余談】

「変身しなくても怪人を倒す」「人間大砲となってもピンピンしている」という具合に地球人離れした体力を持つ健だが、DVDブックレットおよび信達谷氏がゲスト出演したwebラジオ番組『ショッカーO野の秘密基地へようこそ!』第98回によると、当初は「実は健のみ宇宙人で他の星川兄弟の4人とは血のつながりがない」という裏設定があった。
本編終盤で健の秘密が明らかになり、最終回でひとりだけ宇宙に帰っていく設定で、これはメイン監督の長石多可男監督から健役の信達谷氏にも役作りのために直接伝えられていた。
長石監督の案を聞いた信達谷氏も、「斜に構えているところがあって、嫌われたりするが人一倍兄弟想いの熱血漢」というような部分を敢えて出すようにして演技したものの、
『ファイブマン』の放送期間が大人の事情で短縮されてしまった結果、結局義兄弟設定はボツとなってしまった。
結局、本編における健は単に兄弟想いの次男という風になってしまったが、ニヒルでシャイなイメージの強い歴代ブルーの中でも一、二を争う熱血キャラとなった。

ちなみに信達谷氏は2021年に、オーレッドこと宍戸マサル氏が結成したムード歌謡グループ『新☆ハッピー&ブルー*1に同じく戦隊OBの和田圭市氏(リュウレンジャー)・土屋圭輔氏(キリンレンジャー)と共に参加している。

シリーズ第42作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』では、ファイブブルーの個人武器であるツインアレイをモデルにしたルパンコレクション「石に変わる/Je me change en pierre」が登場。
「ボディを硬化させて強大な防御力を発揮する鋼鉄アレイ」 という能力だが、生身で銀河闘士を倒したり、自ら人間大砲となって合身銀河闘士を倒す健のスペックから由来している模様。


必ず……必ず兄貴は項目を追記・修正する方法を見つけてきてくれる。

それまで……俺は頑張るんだ!!

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最終更新:2024年03月27日 11:11

*1 一応このグループ名は宍戸氏も参加していた老舗グループ「敏いとうとハッピー&ブルー」から公式に名前を譲ってもらっての命名であり、別に参加者の色にちなんだ訳ではない。