世界忍者(世界忍者戦ジライヤ)

登録日:2020/01/09 Thu 18:47:01
更新日:2024/04/21 Sun 11:16:37
所要時間:アイアム約 38 分で読めない項目などノーサンキュー!





この項目では、メタルヒーローシリーズ第7作『世界忍者戦ジライヤ』に登場した世界忍者について解説する。

【概要】

今作における忍者は、伝説の秘宝「パコ」とその在処を示す粘土板「ボード」をガードする守護者とされている。
第1話Aパート、山地哲山は「パコ」を以下のように語っている。

「パコ」は、地球より何千年も進歩した星から
大昔に送られたタイムカプセルなのだ。

しかし人々は、「神様の落とし物」として敬い恐れ、
神の使いが取りに現れる日まで、守ることを誓い合った。

ある日、「パコ」は大地震のために地中深く埋まり、
嘆き悲しんだ人々は、その場所を刻み込んだ粘土板を後の世に遺した。

この謎を解き明かした聖徳太子は
考えた末に一旦掘り出した「パコ」を再び地の底に戻し、
志能便(しのび)、後の忍者にボードのガードを命じた。

やがてボードは戸隠流に引き継がれ代々守られてきたが、34代宗家である哲山が若き日にボードは二つに割れ、
その片割れは後の妖魔一族の鬼忍・毒斎の手に渡り『ジライヤ』本編の舞台である1988年に至った。

忍者の文化は全世界に広がり、「パコ」の情報を聞きつけた多種多様な世界忍者も日本に渡り、
それを守るために戸隠流の若き忍者・山地闘破はジライヤとなり世界忍者戦を繰り広げていく。

世界忍者の中には毒斎をはじめとした妖魔一族に負けず劣らずに邪な心を持つ者だけでなく、ジライヤと愛と友情を育む者も存在している。
どう見ても悪役のようにしか見えない外見の忍者でも、いざ心を通わせると見た目はまったく異なるキャラもいるため、「人は見た目にはよらない」ことを忘れてはいけない。
忍者って何だっけとか考えてはいけない。『キン肉マン』の超人みたいなものだ。

どの忍者が世界忍者とされるのか明確に定義はされていないが、今作における忍者の名前紹介テロップには「世界忍者」と表記されているものとされていないものとが存在する。
この項目では、山地一家と妖魔一族、国際秘密捜査官を除いた忍者達を紹介し、本編でのテロップやキャラの発言で「世界忍者」とされてる者を「世界忍者」、されていない者は「その他の忍者」として扱う。


ジライヤの協力者


城忍・フクロウ男爵


「そんなに欲しけりゃくれてやろう。アイアム偽物などノーサンキュー!」

「私が必要な時にはいつでも呼んでくれ。ワールドの平和のためには、喜んで駆け付けよう」

「イエスタディはついクールさを欠いてしまった。ワンモアタイム、話を聞いてみようと思ってな」

演:須藤正裕

第1話、白馬を駆り初登場。
「パコ」の在処を示すボードの破片を見つけた際で手にしているが、この時偽物だと見抜いている。
中世十字軍の血を引くイギリスの世界忍者で、金の仮面にイギリス国旗が施された甲冑が特徴。金の仮面の下には鎖帷子製の仮面を着用している。
妖魔一族の星忍・烈牙曰く「我が一族の強力な助っ人」とのことだが、あくまでも目的は「パコ」の入手であり、信頼関係は全くない。
第2話ではケイに無理矢理コーチされながら特訓する闘破の前に現れ、サブタイトルが出たタイミングでその読み上げを兼ねて自己紹介を行った。
第9話では麗を人質にボードの破片を得た妖魔一族に襲い掛かり紅牙の手から奪い取るが、哲山との一騎打ちで奪回されてしまう。

イエス・キリストの博愛主義を崇拝しており、江戸時代の島原で処刑された300人のキリシタンのため、飢えに苦しむ者のいない愛に満ちた世界を作るためにパコを狙う。
その邪心のなさを哲山は見抜いており、決闘後にパコの在処を示したボードの破片を託すが
毒斎との取引の際に妖魔一族の奇襲にあい、あらかじめ仕掛けられていたボウガンから発射されたトリカブトの塗られた矢を受け「アイシャルリターン!!」の辞世の句とともに崖から川に投げ出され死んだと思われたが、19話で復活を果たし化忍・パルチスから闘破たちを救い出した。

というのも、本来なら第9話で退場だったところをフクロウ男爵役の須藤氏の要望で復活に至ったため。
磁雷神の秘密が判明する後半でもレギュラーキャラに交じって顔を出すため、サブレギュラーの世界忍者の中では扱いはいい方といえる。
第46話で世界忍者達が悉くデマ情報に踊らされジライヤへの怒りを剥き出しにする中、彼だけは一応「(この情報は)勿論デマの可能性もある」と頭では理解しており、後日「あの時は冷静さを欠いていた」と改めてジライヤの言い分を聴こうと独自に行動を開始していた。
それがきっかけでようやくジライヤの誤解が解けたため、もし彼がいなければジライヤは完全に詰んでいたといえる。

上記のように日本語と英語が入り混じった変わった所謂似非外人口調言葉を使うが、世界忍者の中でも屈指の実力者である。
腰に携えた長剣・十字王剣が武器での扱いに長けているが、爆弾を仕込んだ十字架やも使う。
鎧の中にも十字架爆弾が仕込まれており、フクロウ男爵が十字を切ることで発射。煙幕代わりにも使われる。

なお、このルー大柴みたいな英語交じりの喋り方*1は、数年後に宇宙統一忍者流の忍者にも受け継がれた。


雷忍・ワイルド


「俺のマグナムに手を出す奴は、たとえ女でも撃ち殺す!」

「ジライヤというライバルが居る限り、俺はハッピーだ!」

「しかしジライヤが信じるって言うんだからそれでいいじゃないか」

「馬風破も大人げないぞっ!」

演:マイケル・コールマン(第2話のみ)、石井次郎(第20話以降)

第2話、哲山が世界忍者について語る際にイメージ映像で初登場した、アメリカ西部生まれの世界忍者でビリー・ザ・キッドの血を引く陽気なガンマン。
稲妻模様をした青い忍び装束が特徴で、「北軍忍官」の異名を持つ射撃とナイフ技とギターの名手。
特に、射撃に関しては自由に弾道を動かす能力を持っており、狙った獲物を逃さない。
第20話にて本格参戦。ジライヤの首にかけられた賞金10万ドル目当てに日光ウエスタン村から来日、闘破を一発で倒すには惜しいと見込み日本に在住することになった。
愛用のギターを「俺の心」、マグナムを「俺の魂」と常に携帯しており、特にマグナムを軽々しく触れる者は女でも容赦しない主義。

家計の為にと忍者エアロビクスを始めた闘破を狙い、エアロビ会員の女性一同を巻き込んで狙撃したりケイと学を誘拐したりしながら「卑怯な奴は大嫌いだ」と言ってのける、
初対面の馬風破に超フレンドリーに接するなどよく言えば細かいことを気にしない陽気で豪快、悪く言えば適当でいい加減な性格の持ち主*2
ちなみに手紙はアルファベットで日本語を書く怪しい方式。
その後、ジライヤを倒すため岩戸山で野宿しながら修行をしていたが、母国へ帰るための旅費を稼ぐため渋々あけぼの芸能プロに所属し*3、温泉宿で銃の腕前を披露していた。
闘破の知り合いである忍者スパイ・野々宮が死の間際、妖魔一族の新兵器・超振動破壊砲の設計図を新宿駅のコインロッカーに隠しており、ワイルドのギターに隠していたそのロッカーの鍵をめぐり決闘が繰り広げられた。

闘破「ワイルド……帰るのか、アメリカに?」
ワイルド「いや、北海道の温泉に行く。……帰るための旅費を稼ぐんだ。グッドラック、元気でな!」


牢忍・ハブラム


「帰ったら忍者道に励み、二度と無様な真似はしない。誓うぜ、ジライヤ」

演:大前 均

第3話にて初登場したトルコの世界忍者で、イスタンブールにあるトプカピ宮殿の牢番を務めている。
モヒカンヘッドに白塗りの顔、その上口元に黒マスクと見るからに悪役にしか見えない凶悪な外見だが、それとは対照的な真面目で優しい心を持つ敬虔なイスラム教徒で、どこにいてもコーランの祈りを欠かさない。
その一方で宮殿の地下で魔忍・シルビアを封じていた十字架を発見すると十字を切ったり、彼女の愛用する呪いの魔剣を富士の泉に沈める際に哲山が印を組み祈るのを見て真似したり、と他の宗教にも理解を示している模様。
背中に背負ったハンドガード付きの曲月刀を使うが、最大の武器は大岩を持ち上げ、猟銃の銃身を捻じ曲げるほどの怪力。第15話ではナイフや煙玉も使用した。

巨万の富を築いた地上げ屋・仙田からトプカピ宮殿の秘宝であるエメラルド「緑の炎」を取り戻すため来日。
推定50億円というその時価の高さに妖魔一族も目を付けていたが、最終的にハブラムの手に戻った。
妖魔一族に騙されたりシルビアに洗脳されたりしてジライヤに襲い掛かる結構なトラブルメーカーでもある。
なお、野宿慣れしているがいびきが酷く本人もかなり気にしている。

その濃すぎるキャラ付けに反して意外と出番は少なく、2話のみの登場だった。


異形忍・紅トカゲ


「私は、世界中に名を知られた剣を求め、それを我が手にする間で労苦を惜しまなかった。しかし、この磁光真空剣に比べれば二束三文の安物だ!」

「信虎が手に入らない以上、この世に未練はない。磁光真空剣で私を斬れ」

演:関 裕志(第5話)、菊池寿幸
声:桑原たけし(第5話)、大宮悌二(第31話)、丸山詠二(第41話)

第5話にて初登場。
白装束に赤いトカゲのマークを施した三角頭巾がトレードマーク。
忍法・拳法の奥義を極めながら、名刀を求めて世界中を渡り歩く世界忍者。
特訓に励むジライヤをピーピングしながらが振るう磁光真空剣の切れ味に見惚れて手にしようと目論んだが、闘破が手にしたそれがレーザー刀となりまばゆい輝きを放ったのを見て、手にすることを諦めて日本を去った。

一目惚れしたにはとことん一途な刀剣マニアで常に第三勢力として立ち、一度手に納めたら文化遺産とか関係なく、己に相応しい刀と手放そうとしない。無論、正義とか悪とかパコとかそういうのは特に考えてない。
フリスビー型に赤いトカゲ型の爆弾、強力な剣技、左腕に装着するキャノン砲、巨大なトカゲに変化*4など多彩な戦術を持ち、
「一分の隙も無い……恐るべき使い手だ」と毒斎に言わしめ、目的を果たしその場を去る際「深追いすると命を落とすぞ……!」と紅牙と烈牙を諌めるほどの強豪でもある。

しかしその一方で、他人の持ち物/落とし物にばかり目を付けるトラブルメーカーであり、
第31話でパリのルーブル美術館で兜割りで有名な武田信玄の愛刀・信虎のニュースを耳にし、信虎を盗んだパルチスを追って日本へ。
信虎を手にしたのはいいものの、文化遺産である信虎の個人所有が認められるはずもなく、妖魔一族の策略でジライヤとの決闘に持ち込まれ、結局彼に奪還されて美術館に返却されてしまうのだった。
第41話では名刀を求めてさすらう中、ダムが建ち湖底に沈むのを待つ廃村で宇宙忍・デモストの愛刀である「暗黒剣」を発見。
引き抜くや否や、デモストの恨み・邪心の宿った虜となり、一度はジライヤと死合いを交えてしまう。
そんなこんなで刀を巡る戦いの中で闘破を刀フェチに引きずり込みながらも、彼の「俺達は友達」という言葉に救われ、強い友情を築いていった。
第41話ラストで暗黒剣の呪縛を解かれた紅トカゲはいずこへと去った。その後の行方はようとして知れない。


紙忍・折破(おるは)


「掟を破った抜け忍の運命はひとつ……せめて墓場だけは選ばせてやろう」

(かすみ……こうなるのが紙忍として生まれ、掟に生きる俺とお前の運命)
「俺は抜け忍を斬る!!」

演:日下翔平

第12話にて初登場の抜け忍ハンター。
金を目当てに暗殺・犯罪に手を染めたことに失望し紙忍一族の里を抜け、抜け忍となった三村啓介(演:誠吾大志)の処罰に動く。

「紙忍」の名は伊達ではなく、折紙を用いた術を使う。
毎週変わる妖魔一族のアジトのドアを開けると共に折り紙人形を用いたカモフラージュで侵入。掟を破った三村の去就を知らぬと聞くと紙吹雪と共に去る様には「恐るべき手練れよ……」と毒斎も感嘆するほど。
右腰に携えた鋏で紙人形の型を切ることで下忍を作り出すことも可能。

情報料百万(と見せかけた偽札)と引き換えに烈牙から三村が前原の工事現場で働いていることを聞いた折破は、人目のつかない所で三村抹殺に動く。
折破自身は決して悪人ではなく、あくまで一族の掟に従っているだけにすぎないが、ジライヤとの戦いの最中で彼を庇う娘のかすみ(演:上野めぐみ)の姿に動揺し退却する。
かすみとは幼馴染にあたり、彼女が身に着けている金の折鶴のペンダントは折破からの贈り物でもあった。折破本人もまた、愛刀に金の折鶴の印が施されている。

荒神ヶ崎で決闘に挑む折破だが、偽札を掴まされた報復に来た烈牙らの奇襲を受け三村は負傷。
かすみの幸せを願いながら三村は息を引き取り、折破もまたジライヤ怒りの斜め両断で忍の面ごと迷う心を叩き斬られる。
「悪の掟など捨てて、紙忍一族の幸せを願いかすみと自由な生活をしてくれ」という三村の願いを受けた折破は、かすみと共に旅立つ。

第26話では冒頭部にて自らの刀を封印し忍びの世界から遠ざかり、紙忍の追手を逃れかすみ共々山中湖のペンション「ブルーベリー」で働いており、ケイと学もホテルのバイトで大忙しの闘破を差し置いてバカンスに出かけている。
しかし、竜宮城の古代遺跡を知る若き考古学者・矢坂慎太郎を庇い紅牙の毒刃を受けたケイを救うために再び封印を破る。
皮肉にも、古代遺跡を開発しレジャーランドにせんとする開発者(演:きくち英一)一味と結託した妖魔一族にかすみと学を人質にされてしまうが、ジライヤの到着で二人を救い出し、「力なきものを守る」という忍の本当の戦い方を知る。

厳密には彼は世界忍者ではないが、第45話にて妖魔一族のクモ御前から「ジライヤに絶大な信用を持ち互角に戦え、人間としての弱点を持つ世界忍者」とみなされている。
そのため、かすみを人質にされてしまい磁雷神を操るジライヤ暗殺の手駒として利用されてしまう。
武神館に「罠・裏切り」の暗号を示す黒い折鶴を残し、クモ御前により監視の女郎蜘蛛を仕向けられて愛と友情の間で揺れ動く折破は、闘破の左ポケットにかすみのペンダントを入れ、心臓の真上へとクナイを投げつけ暗殺させるふりをしてかすみ救出に向かう。
最終的に裏切り者抹殺のため毒斎と手を組んだ紙忍一族頭領の手でかすみ共々斬り殺されてしまった。
ジライヤによって紙忍頭領が倒された後、磁雷神の力で二人は蘇り、折り鶴に乗って日本を去り安住の地へと旅立っていった*5

折破を演じた日下翔平は後番組である『機動刑事ジバン』で主人公・ジバン/田村直人を演じることになる。


爆忍・ロケットマン


「私は濡れ衣を晴らしに来た。ベトナムの山奥からな」

「戦いが嫌になった。……それに、この私にもずっと守ってあげたい存在が現れたからさ」

演:関裕志(第14話)、竹内康弘(第44話)
声:森篤夫

第14話にて初登場。
アメリカを代表する世界忍者のひとりで、非常に火薬術に優れている。
ベトナム戦争の戦線で活躍し数えきれないほどの勲章を手にしてきた狙撃兵だが、常にロケット弾一発で敵を鮮やかに撃破している様から自身もいつの間にかそう呼ばれるようになった。

戦争末期に戦火の中に消えたと言われているが、実は戦災孤児タオとの出会いで彼女を引き取って静かに暮らしていた。
妖魔一族が自分の名を騙り大金目的に交渉拒否した相手を狙い撃つという爆破テロを働いた事を知り来日、ジライヤの仲間となる。

来日してきた際には白いバイクを乗り回し、背中にロケットを背負った白いミサイル型のトンガリマスク姿で胸にはRのマークが光り輝くという、数多くの世界忍者の中でもトップクラスのインパクトのある外見をしている。
火器のスペシャリストは伊達ではなく、右腕に装着するハンドミサイルと愛用のロケットランチャーが武器で、背中のロケットで空を飛ぶ。
盗聴術も会得しており、哲山とJRの幹部の会話を聞く際にJR幹部の娘であるノリコの名を聞いた際にタオとの出会いを思い出し、ジライヤと共闘するきっかけを作り出した。
……盗聴術はともかく、忍者ってなんだっけ。

第44話で再登場。
美しく成長し、ミュージカルのオーディションに受かりダンサーとなったタオ(演:真藤綾)と共に来日。
しかし、彼のロケット弾は磁雷神の爆破を目論む妖魔一族に利用されてしまう。
タオを人質にされたロケットマンは不本意ながらも毒斎の言いなりとなり、ジライヤと一体化した磁雷神に照準を向けるが、間一髪のところでタオは救出される。
兵士を辞めながらも武器を捨てきれなかった心の未練を妖魔に利用されたロケットマンは自責の念に駆られるが、愛する者のために悪と戦うその心を知る闘破とタオに諭され救われるのだった。
その後、タオはミュージカルで大成功を収めたことも付け加えておこう。


風忍・馬風破(まふうば)


「忍者に情けは無用!」

「ジライヤ……俺はもはや「風」ではない、風忍・馬風破だ」
「今度会う時はお前を倒す。俺の戦う為だけに造られたファイティングコンピューターが、そう指令しているんだ」

演:春田純一(第16話のみ)、金田憲明(第29話以降)
声:森 篤夫

第16話にて初登場。
妖魔一族のエキスパート忍者で構成された特殊忍者群の一人、「風」が紅牙の手で脳を機械の体に移植され誕生したサイボーグ忍者。
そのため、厳密には世界忍者とは言い難く、初登場時には世界忍者と表記されていなかったが、第29話で表記された。
黒いフルフェイスヘルメットに黒いライダースーツを着用し、火遁・水遁・木遁・土遁・風遁と特殊忍者群全ての能力を持つ。
二連装ピストルやスイッチを押すと穂先が出る仕込み杖を武器に、二連装砲や機関銃を搭載した強化バイク・シャドーマッハを操りジライヤの黒星馬とデッドヒートを繰り広げた。
卑怯な戦いを嫌い、妖魔一族を抜けた後も度々ジライヤを狙い、そして助けるライバル……というか忍者版ウォーズマン

風の吹きすさぶ夜に家族を失った事がトラウマとなり、風の音を聞くと戦えなくなるのが弱点。
それを克服するため「風」は風遁を磨いたものの結局は克服できず、冷徹なサイボーグとなってもこれは消えなかった。
結局、ジライヤとの決闘に負け忍者にも情けがあることを思い出した馬風破は妖魔一族を抜け己の道を歩むことを決めた。

素顔の馬風破こと「風」を演じた春田純一氏はゴーグルブラックダイナブラックなどのキャラクターで
ファンからは「ミスターブラック」という愛称で親しまれているが、春田氏が登場したのは初登場回である第16話のみだった。

第29話では家出した学が押しかけ弟子入り。
彼の指導で裸足で修行する学の姿を見た妖魔一族が、その足袋を利用して果たし状を闘破に送り付け両者の抹殺を目論んだが、失敗に終わった。


聖忍・アラムーサ


「我ら聖忍は自然の神の恵みを愛し、守るために存在する。神の恵みのひとつであるガソリンが日本人を堕落させていることは、見過ごすことはできない!」

「神の使い手である聖忍に刃向かうことは、すべての自然風物を敵に回すことになるぞ。ジライヤ!」

演:青木哲也
声:斉藤茂

第21話に登場。
アラビアンな白装束に月と半月刀を施した金の鉢金が特徴。
聖忍とは、先祖代々から神に仕える中東の忍者一族であり、文明と交わることなく神の恵みである自然を愛し、それを守りぬくことを生涯の務めとしてため常に砂漠の中で自然の力を使う聖忍法を修行している。
それ故に、神や自然を冒涜する者に対しては激しい怒りと共に三日月が重なった奇妙な形の手裏剣「月の怒り」を使うと言われる。
鉢金の中央に施された宝石が力の源で、両手で印を組み砂鉄を放つサンドブリザード、自身を含めた万物を浮上させる重力虚脱の術など強力な術を使う。
背中に携えた曲刀と腰に下げた短剣や宝石から放つビームも武器。
また、月の怒りはアラムーサの念を受けて複数に分離することも可能。

妖魔一族は文明に疎いアラムーサを言葉巧みに利用し、東京都内のあらゆる車やガソリンスタンドからガソリンを抜き取り、首都圏の交通を混乱に陥れ都知事に50億支払うように脅迫した。
闘破らはチンドン屋に化けてアラムーサをおびき寄せ決闘に挑むが、ケイのクラスメートで代々ガソリンスタンドを営むマキコの父の乱入ですべてを知るが、砂漠の民すら恐れるサンドスコーピオンの毒を受けてしまう。
瀕死のアラムーサは神の元に召されると天命を悟るが、哲山の治療と説得を受け復帰。
ジライヤと共闘し妖魔一族の野望を挫いた後、「文明を良くも悪くも築くのは人間次第」だということを悟り、それを見つめ直すことを誓い帰国するのだった。

しかし第47話ではメディテイション(全身の気を集中し瞑想にふけること)を解いた瞬間にクモ御前の妖術によって操り人形となり、磁雷神の破壊に協力されられてしまう。
いかに聖忍といえども、瞑想を解き虚脱状態を突かれるとひとたまりもなかった。
ある古文書を発見した坂井教授(演:石見栄英)と接触した紅牙の情報から、妖魔一族はアラムーサのサンドブリザードと重力虚脱の術を利用し金剛山の山頂付近から磁雷神を引き上げ、アキレスバスターで動きを封じドリルミサイルで破壊しようと目論んだ。
アラムーサを操っているのがクモ御前の横笛だと気付いた学は坂井教授の娘・あかり(演:高橋美樹)にオカリナを力一杯吹くよう促す。
学とあかりの活躍で催眠術が解かれたアラムーサは磁雷神の封印を解きクモ御前に戦いを挑む。
秘術・乱れ髪地獄に苦戦するがジライヤの磁光真空剣に窮地を救われ、少年少女の活躍に感謝するのだった。
第47話では学とあかりの淡いロマンスと奮闘に焦点が当たっているため、アラムーサの影はやや薄い。


宝忍・ジャンヌ


「お願いジライヤ……私が死んででも、あなたの力で、子どもたちを助けて」

演:柿崎澄子

第40話に登場。
カナダで占い師をしている日系忍者で、「宝忍」の二つ名の如く、白銀の甲冑に随所に宝石のアクセントが光る姿。
腰の長剣と瞬時に現れる長槍、そして花弁にも似た独特の手裏剣と胸部のルビーから放つ「ダイヤモンドシャワー」が武器。

貧しく紛争が絶えない国で生まれたらしく、幼い頃両親を爆弾によって死なれてしまった過去を持つ。
パコを求めるのも自身と同じく餓えに苦しむ貧しい子どもたちを増やさないため。

10日ほど前、服部半蔵の子孫を名乗るブラジルの日系人から徳川家康が発掘したパコが眠るという金山の地図を手渡され来日。
闘破もパコを探すためジャンヌを護衛しながら金山に向かう。

だが、麗の情報によると服部半蔵の子孫は2年前に病気で死亡しており、すべてはジライヤへの復讐に燃えるデモストの策略だった。
子どもを救う大金欲しさにデモストに踊らされたジャンヌは、不本意ながらも仕掛け爆弾のあるエリアに闘破を誘い込んでいく。
磁光真空剣でも敗れない岩に閉ざされ、毒ガスにより窮地に追い込まれた二人だが、ジャンヌ自身が体内に仕掛けられた爆弾によって自爆
岩は砕かれ、脱出したジライヤは彼女のペンダントを握りしめ、守り切れなかった哀しみとデモストへの怒りを胸に抱くのだった。



悪の世界忍者


漢忍・緑龍(りょくりゅう)


「槍忍・突破! 奴には、香港で組織を潰された恨みがある! 今度会ったら……その仇を討つ!!」

「漢民族、誇り高い! ジライヤごときにしてやられる? 面白い! 酔拳をお目にかかるアル!」

演:喜多川務

こちらも第2話のイメージ映像で初登場。
前々番の戦闘員キンクロンそっくりな金色のマスクに龍の刺繍が施された白い中華道着を纏う。
哲山によると「青龍刀を得物とし、カンフーと組み合わせた必殺技の使い手」だったが、登場回である第10話〜第11話では酔拳の使い手となっている。
竜の口によると、「漢忍・緑龍は香港秘密組織の暗殺者だ。カンフーを使わせたら天下一品……一度彼に命を狙われて、助かった者は一人もいない」とのこと。
酔拳の腕前はカンフーの使い手である竜も認めており、香港で幾度となく追い詰めながらもトドメを差せなかった苦い記憶を持つ。
ヌンチャクや魔剣・金剛剣を使った戦法も得意。特に、金剛剣から龍を呼び出す妖術はジライヤを窮地に陥らせるほど。

第10話冒頭部では、横浜中華街の春節祭に向かう闘破たち三人の前で堂々と旧正月の祝い酒を飲む酔っ払いとして現れたが、
妖魔一族と手を組み現実の厳しさから逃れ享楽に走り刹那的に生きる若者たちに中国の麻薬・赤邪丹を売りさばいていた。
取引相手である毒斎の依頼を受け、チャンカンフーを倒したジライヤ抹殺に動き、父の仇討ちに燃えるチャンカンフーの息子とも手を組む。
しかし、己の慢心を省み死を恐れぬ勇気で戦いに挑んだその心を哲山に認められた闘破の敵ではなく、
強化されたジライヤスーツを得たジライヤに術を破られ、チャンカンフーの息子ともども真っ向両断の前に消えた。


火忍・チャンカンフー


「お前の戦う心、焼き尽くす〜っ!」

「ゴホゴホ……ワシも年でなあ……ゴホゴホッ! 秘術使うと疲れ切ってしまう。早くボード奪い、パコ見つけ、その中秘められている不老不死の秘法、欲しい!」

演:二宮秀夫
声:丸山詠二

第4話に登場した香港からの世界忍者。
齢90歳を超すのか、常に咳きこんでいるがカンフーおよび鎖鎌とヌンチャクの使い手。
最大の武器は鬼火を駆使した幻術で、妖魔一族と組んだのは「パコ」に秘められているという不老不死の秘法を得るため。
鎖鎌の鎖で相手を拘束し闘う心を奪う恐怖の術「三病の術」*6は闘破の戦意を喪失させる恐ろしい技である。
哲山の荒療治とケイからの伝達を受け再起したジライヤ怒りの磁光真空剣で倒された。

後に第10話〜第11話にかけてその息子たる「火忍チャンカンフーの息子(正式名称)」(演:二宮秀夫 声:飯田道郎)が登場。安直なネーミングとか言わない
漢忍・緑龍と手を組み、父譲りのカンフー&鎖鎌と三節棍を駆使して父の仇たるジライヤを追い詰めた。
また、手作り麺を敵に投げつけ動きを封じる香港特製ラーメンという技も使う。*7


音忍・宇破(うは)


「もちろん金も欲しい。だが、戸隠流の山地一族を滅ぼすのが、復讐だ!」

「霧よ……二人を追い詰め、その命を奪い、我が亡き音忍の一族に捧げよ……!」

演:関裕志
声:大宮悌二

第6話登場の虚無僧にも似たレトロな世界忍者。
簡単に人を殺すほど冷酷非情な悪の忍者・音忍一族の生き残りで、尺八を吹き鳴らしながら早朝ランニングに励む空手家たちをなぎ倒しながら現れる。
戸隠一族への復讐に燃えており、手始めにジライヤこと闘破を抹殺せんと妖魔一族と手を組んだ。

尺八から奏でる音の術が武器で、劇中では蜘蛛の糸を放ち人を操る忍法・人操りでヘンリー楽珍を操り、霧を生み出す秘術・魔界陣で下忍の幻影を召還しジライヤと麗破を翻弄した。
最終的に突破の介入で尺八を斬られて術を破られてしまい、磁光真空剣・真っ向両断を受け消滅した。

……と思いきや、第32話で復活。
哲山によると音忍流の秘術で蘇ったらしく、磁光真空剣によりバラバラにされた五体を継ぎ合わせた模様。
St.マリアナ女子学院での海辺で暴走族を吹き飛ばした超能力少女・村上舞を探し、パコの秘宝を見つけ出すくの一に仕立て上げるために妖魔一族と結託し、尺八を奏でながら夜な夜な現れる幽霊騒動の張本人として暗躍した。
尺八からマシンガンのごとく銃弾を発射し、霧の術でジライヤを翻弄するが、すでにジライヤの敵ではなかったようで、結局横一閃で再び葬られた。


獣忍・マクンバ


「世界忍者、獣忍・マクンバ!」

「山地哲山、命が惜しくばアフリカの密輸取締官・ジョウからの手紙をよこせ!」

演:内田博之
声:丸山詠二

第7話ゲストの世界忍者。黒タイツにヒョウ柄のマスク、首にぶら下げた牙の首飾りと腰布が特徴。
ジャガーのごとく素早く動き、虎のような唸り声を上げながら刀とを振るう。
また、小刀を使った奇襲も得意で、倉庫内に罠をしかけて侵入者を始末していく。

アフリカのケニアで密輸ゲリラを組織しており、日本の武器密輸業者である宮村商事の宮村社長(演:宮口二朗)と結託。
野生動物の毛皮と象牙、宝石といった密輸品の見返りとしてゲリラに武器を提供していた。
これに気付いた密輸取締官・ジョウは師匠である哲山に情報を書いた手紙を送るが、マクンバに殺されてしまう。
ジョウの手紙を奪い取り哲山を抹殺するためにマクンバは来日、哲山に襲い掛かった。

戦力増強のため宮村商事の武器に目を付けた妖魔一族も動き出し、三つ巴の戦いを繰り広げた末、ジライヤと学による動物たちの霊魂殺法に翻弄され、磁光真空剣の前に敗れ去る。
宮村もまた哲山怒りの鉄拳でその欲望ごと叩き潰されるのだった。

第25話ではその双子の兄たる「獣忍マクンバの兄(正式名称)」(演:関 裕志 声:丸山詠二)が登場。
弟との違いは茶色のタイツにヒョウのマークが施された胸当てと牙の首飾りの有無。また、状況に応じて岩を砕く弾を放つスコープ付きのライフルも使う。
街中のペットをさらい、動物の悲鳴を好むアフリカの邪神ダダの力で弟を蘇らせる。
実体を持たない魂のマクンバはジライヤの磁光真空剣も通じないが、
忍犬クロの導きでアジトにたどり着いた学と動物好きのラーメン屋の小母さんこと津本カヨ(演:船場牡丹)の活躍によってダダの像を壊され、現世から消滅。
動物たちも解放されて、マクンバの兄もまた怒りの真っ向両断の前に敗れ去った。


剛忍・アブダダ


「いかに俺でも、血のつながる兄の一人娘を直接手をかける気にはなれぬ」

「俺はアメール国を手にするまで負けはせん!!」

演:大月ウルフ

第8話ゲスト。
ターバンから衣まで真っ白な世界忍者だが、アメール民主共和国を乗っ取り独裁者にならんと目論むどす黒い野望を抱いている。
背中に携えた棍棒に右腕の二連装マシンガンと左肩から巻いたベルトの短剣が武器。さらに奇妙な粉をばらまいた後呪文を唱えることで天変地異の妖術も使う。

特別平和大使・マイラ(演:佐藤恵美)の父の弟にあたるが、血のつながりのある姪を手にかけられないと妖魔一族に接触、100カラットのダイヤを報酬にマイラ暗殺を依頼した。
これに感づいた哲山は闘破たちにマイラ護衛を命じ、ケイが忍法・顔映しでマイラの身代わりとして振る舞うことになる。
一方、闘破はマイラと共に彼女の母の初恋の思い出が眠るという鎌倉へと向かいローマの休日のごときひと時を過ごす。

最終的にアブダダの術はジライヤの忍法・稲妻落としで破られ、怒りの磁光真空剣の前に消え去った。
マイラも闘破が鎌倉で買ってくれた新しいお守りを手に日本を離れ、去り際に麗を介して母の形見でもある古いお守りを手渡すのだった。


祭忍・ギュウマ


「祭囃子に誘われて、祭忍ギュウマはるばる参上!」

「俺は世界一の忍者を目指している。お前を倒せば、祭忍ギュウマの名は世界忍者たちの間に鳴り響き不滅なものなるのだ!」

演:剣持誠
声:西尾徳
第13話に登場した、カンボジアの世界忍者。
緑の甲冑に二本角が伸びた鉢金が特徴で、記憶を失った柳生麗を狙い、ゆうもあ村に侵入。
二刀流や角からの電撃を駆使しジライヤ抹殺に動くが、仮面を着た分身にもなる四色の布を巧みに操る。
また、パコの入手ももう一つの目的としており、哲山を倒しボードのかけらを手にしてから毒斎も葬り去りもう一つのかけらも狙おうと画策していた。

最終的に一対一の決闘となるが、目的のためには手段を選ばず、
あまつさえ記憶を失った麗をさらった卑怯なギュウマはジライヤの敵ではなかった。
最終的に怒りの磁光真空剣・斜め両断を受け呆気なく倒された。

第42話では祭忍ギュウマ二代目(演:剣持 誠 声:西尾 徳)が登場。
初代と同様目的のためなら手段を選ばず、闘破たちの母・山地早苗(演:吉野由樹子)に瓜二つな下忍・松本明子(演:吉野由樹子(二役)をパコの在処を探るため利用するが、
早苗を失った過去を闘破らに語る哲山の話を聞いたことで妖魔一族に追われる彼女を容赦なく切り捨てる。
が、都合のいい時は再び利用したり、と明子の心と命を我が物のように操ったことが仇となり初代と同じ運命をたどるのだった。


化忍・パルチス


「ミスター毒斎! ジライヤたちをあのマンションから追い出し、奴が持っているボードの半分を奪えばいいんだな?」

演:菊地寿幸(第19話)、宮崎 剛(第22話、31話)
声:依田英助

第19話、毒斎の姿に化けて妖魔一族の前に助っ人として現れた世界忍者。
世界忍者にその人ありと言われる変装の達人で、ある時は有名な映画スター、またある時は暗殺者と、動物以外なら性別・体格問わず何にでも化けることができ、その能力は紅牙らをも唸らせるほど。
戦闘力は高くはないものの、22話で恵美破に化けたように不意打ちに長けている模様。

山地哲山が世界忍者大会に参加するためアメリカへと飛んだ隙を突き、金に目がくらんだ不動産家の佐々木金造を利用し武神館のあるマンションから闘破たちを追い出すことに成功する。
さらに警察官に化けてパコのボードを盗み取ろうとするがフクロウ男爵に阻まれフェードアウト。
これがきっかけで、妖魔一族は最終的に武神館を奪回されるのだった。

第22話では女不良グループを大金で雇い入れてパシリに使い、彼女らに絡まれたお嬢様のさつきの家を占領し彼女に化けてケイを誘い入れる。
あらかじめケイを送った闘破と学の乗る黒星馬に爆弾をセットし、息の根を止めんとするが間一髪のところで脱出される。
おまけに造りがヤワなじゃないせいで確認したカラス天狗もボッコボコにされ闘破の変装に使われるのだった。
その後、さつきの母に化けるがうっかり毒斎の名を言いかけたのが仇となり見破られる。
毒斎の介入でケイを人質にすることに成功するもののカラス天狗に化けたジライヤが来たおかげでボード入手も失敗となった。

第31話ではいつの間にか妖魔一族と縁を切ったようで、パリに渡り東洋美術館に潜入して名刀・信虎を強奪し高値で売りつけようと企むが、その情報を耳にした紅トカゲと交戦。
とある国際窃盗団と組んで二束三文の安刀と共に売りさばこうとするがパリ警視庁の忍者カトリーヌ(演:ドロテ)と麗破の介入で失敗に終わる。
毒斎の手に渡った信虎も紅トカゲに奪われた挙句ジライヤの手に収まり、パルチスもまた二刀流で葬り去られた。

……と思いきや、第40話で「俺は変幻自在。不死身だ!」と謎の理屈と共にシルバーシャークと共に再登場。
妖魔一族と再び手を組みジャンヌを守るジライヤ&ワイルドと交戦した。

その後は第48話でシルバーシャーク、デビルキャッツと徒党を組んでジライヤを襲ったが、あっさり磁光真空剣の刀の錆となる最期を迎えた。


鉄忍・ガメッシュ


「世界に名を轟かせる犯罪組織・妖魔一族……毒斎殿、そなたたちと我ら鉄忍一族が手を組んでいくには、我らもそちらに匹敵する力を身に着けねばならぬ。我らが、科学の力でさらに強大な組織になるまで、今しばらく我らの内情を訪ねんで頂きたい!」

「ボディ強度・130、レーダー追跡能力・190%……すごい。スミス博士が開発しただけのことはある!」

演:清家利一
声:西尾徳

第23話に登場。
世界の外れの密林の奥地に潜むという鉄忍一族の一人で、全身これ甲冑の忍装束が特徴で、右目に日本刀状の眼帯も目を引く。
鉄忍一族も妖魔一族と同様悪の忍者軍団だが、科学を犯罪に利用して世界を征していこうと目論んでいること以外謎に包まれているが、組織の発展のためには手段を選ばない。

妖魔一族からの第一回国際科学平和シンポジウムの情報を聞いて動き出し、来日した西ドイツのシュミット博士やイギリスのブラウン博士といった平和主義の科学者を立て続けに拉致。
次の標的をスミス博士に選ぶが、その真の目的は人間の脳に直接指令を送り込む機械を手に入れることにあった。
本来、その機械は手術前の患者の恐怖心を取り除くという医療目的だったが、ガメッシュはスミス博士を捕えて設計図を引き出させ、この電波を人工衛星に飛ばし40億の人類の頭脳を支配する最終兵器として悪用しようと目論んだが、悪どさでは妖魔一族の方が一枚上手だった。
結局、巻き起こった内輪もめのためジライヤと哲山にスミス博士らを救い出され、ガメッシュもまた博士たちが悪用されないようペンに仕込まれていた装置の電波で混乱した隙を突かれ、磁光真空剣・斜め両断を受け消滅するのだった。

忍者刀や鎖鎌が主な武器で、いずれも強力な電流攻撃を繰り出せる。
他にも、眼帯にはブーメランナイフが内蔵されており、ガメッシュの思念を受け不規則に動き突破の両脚を攻撃し動きを封じてしまうほど。
甲冑の胸部には赤い宝石があり、そこから忍者刀にエネルギーを注ぎ込み鉄忍法・磁気嵐で相手に反撃の隙を与えない。
また、スミスが縄抜けの術で脱出しても鉄忍法・闇隠れの術で影に溶け込んで返り討ちにする抜け目のなさも持つ。

第40話では鉄忍ガメッシュ002(演:清家利一 声:西尾徳)が登場。
宇宙忍・デモストと手を組みパコ争奪戦に挑む。落とし穴でシルバーシャークを始末し、鉄忍忍法で馬風破を葬らんとするが返り討ちにあってリタイア。


水忍・シルバーシャーク


「毒斎! やったぞ、キャプテン・クックの金貨が手に入った! これはお前に預ける……その前にジライヤを倒す!!」

演:宮崎剛
声:斉藤茂

第24話に登場。
七つのを荒らしまわったカリブの海賊の末裔で、黒い酸素マスクとサメのマークを施した紺のダイバースーツが特徴。
祖先と同様七つの海を泳ぎ回って海賊キャプテン・クックの秘宝を狙手に入れたが、より多くの金銀財宝が日本に眠ると聞いて来日した。
背中のホルスターからサメ型の水中銃を取り出し、銛を発射し狙った獲物をしとめる。

房総行川アイランドホテル近くの海底洞窟の入口でイギリスのビクトリア王朝の金貨を見つけ、妖魔一族と手を組む。
岩で覆われた入り口を爆弾で吹き飛ばすという提案に対し毒斎はカラス天狗の腰に爆弾を括り付けジライヤ抹殺に利用したが失敗。
海中でジライヤ対シルバーシャーク戦に移行、戦闘の余波でキャプテン・クックの金貨が眠るという宝箱が現れそれは毒斎の手に渡る。
陸上の一騎打ちの末、磁光真空剣・真っ向両断で猟銃を断たれたシルバーシャークは再戦を誓い海へと去った。
ちなみに、宝箱の中にはキャプテン・クックの宝の在処を示す地図が入っていたが、毒斎が手にするや否や地図は塵と化すのだった……。
ジライヤ「これでいいのだ。欲に目がくらんだ亡者ども……!」


第40話でパコの情報を聞きつけ化忍・パルチス共々再登場。
野宿で眠るジャンヌを人質にするが馬風破に阻まれた挙句ガメッシュ002の仕掛けた穴に落ちてリタイア。

第48話で再登場。落とし穴から生還したのか、それとも二代目なのかは不明。
パルチス、デビルキャッツと徒党を組んでジライヤを襲ったが、あっさり返り討ちにされた。


闇忍・デビルキャッツ


「アリのように働き、金をため込み、その金で世界中から宝石や美術品をかき集める日本人……許せな〜い!」

「愚かな者に宝石は似合わな〜い! この世のすべての宝石は、この俺が持ってこそ初めて真に輝くのだ〜!」

「日本の言葉にある、『豚に真珠、猫に小判』。神に選ばれた私以外はすべて愚かな豚、そして猫!宝石を持つに値しな〜い!」

演:大藤直樹
声:ミッキー・カーチス

第36話に登場した、ギローチン皇帝金のアクセントが入った白銀の甲冑に身を包んだ世界忍者。
「自分以外はすべて愚か者」「この世のすべての宝石はもともと私が神からの贈り物」と信じて疑わない非常に自己チュー傲慢で強欲な男で、
夜な夜な厳重な警備のかかった一流宝石店から次々と宝石を盗み取る犯行から、パリの国際警察から指名手配犯としてマークされていた。
当の本人は泥棒呼ばわりされるのを非常に嫌っているが、宝石を欲してやまないやり口はどう見ても汚い泥棒猫そのものである。

日本にも侵入、タロット占い師・黒猫(演:ミッキー・カーチス)としてターゲットの宝石店や富豪を占い、ロープを用いた術でショーウィンドウから宝石を抜き取っていた。
しかし占いによく使うお香の臭いを忍犬クロが嗅ぎ分けたことで正体が発覚。
戦闘時には分離可能な双剣と光線銃だけでなく、悪魔死神タロットカードを下僕として実体化させジライヤを苦しめたが、一瞬のスキを突かれ真っ向両断で兜を割られ麗破に逮捕された。

その後、脱獄したのか第48話で再登場。
パルチス、シルバーシャークと共にジライヤを襲ったが、あっさり切り伏せられて最期を迎えた。


宇宙忍・デモスト


「私は2300年の間、お前を倒す事だけを考えて、暗く冷たい洞窟の中の処刑場で生きてきたのだ!」

「暗黒剣よ、会いたかった……もう二度と放しはしない」

「パコよ、この暗黒剣には逆らえまい。暗黒剣がお前を狙っている限り動けまい! もうすぐ我が暗黒星が来る。その時にこそ、裏切り者のお前の終わりを告げる時だ!」

「私はこの日が来るのをひたすら待った。その目的はひとつ、私がパコのエネルギーを利用して地球の富を手に入れたうえ、母星・暗黒星に帰るのだ! 暗黒星でパコは裏切り者として処刑を受ける。奴には死が待っている!」

演:清家利一(通常態)/庄司浩和(首無し態)
声:依田英助

第37話にて初登場の世界忍者。終盤にかけてジライヤの最大の敵となる。
2300年前、宇宙の彼方の暗黒星からパコと共に地球を訪れ、洞窟の奥に封印されていたが磁雷神復活による地殻変動によって脱出した。宇宙から来たのに「世界」忍者…?
ジライヤの祖先によって封印された事を恨み、その子孫であるジライヤの命を狙う。
2300年も閉じ込められていた怨念は半端ではなく、ジライヤをあの手この手でじわじわと追い詰めていく。

顔からの光線や瞬間移動など様々な能力や宇宙忍法が得意。
また、相手の脳波を感知し心を読む事ができ、第40話ではジャンヌ、第46話ではかつて忍者だったヘンリー楽珍の心を読み取り言葉巧みで利用してジライヤを孤立させようと目論んだ。
第41話から入手した愛刀「暗黒剣」はデモストの恨み・邪心が宿っており、磁光真空剣と同じくレーザー刀にもなるだけでなく手にした者を意のままに操る恐るべき妖刀
円盤型の頭と胴体が分離して行動・トリッキーな攻撃も繰り出す。また、頭は破壊されても再生するため、完全に倒すには胴体もろとも断ち切らなければならない。

暗黒星が接近してきた第48話で妖魔一族から強奪する形でパコを入手。
暗黒剣で息の根を止めんとするがあと一歩のところでジライヤに阻まれ、最後の決闘に挑む。
瞬間移動に怪光線、暗黒剣、そして分離攻撃を駆使してジライヤを追い詰めるが、哲山によって『磁光心眼斬り』の心得を会得したジライヤの敵ではなかった。
頭部を一度は破壊され、右腕を切り落とされ暗黒剣を手放された隙を突かれ、ついに真っ向両断を受け怨念ごと消滅するのだった。

まさに時を超えた強敵だったが、最終的にクモ御前の妖術によって他の悪の世界忍者軍団もろとも再生怪人扱いにされてしまっている。哀れ…。


灼忍・ストローボ


哲山! 貴様は俺の大事な片腕を奪った。今度は俺が、貴様の大事なものを奪ってやる!!」

演:内田博之 
声:森篤夫

第42話に登場した、金色の忍甲冑に身を包んだ悪の世界忍者。
冒頭から白昼堂々黒マント姿で街中を歩き、野球をする少年たちのボールを取るや否や、渡すどころかわざと地に落とし拾おうとした少年の右手を踏みつけるのに加え、それに怒る学が山地哲山の子だと知るとロープで捕縛し武神館に突き出す、無関係の市民を殴りつけ強引に車を奪い取る非道ぶりを見せつけた。
闘破が幼い頃、哲山との決闘で右腕を失っており、精巧な義手を得てから激しい恨みを抱いており、その正当たるジライヤにも矛先が向けられる。
己以外の何物を信用せず、目的のためには手段を選ばない残忍さと執念深さの持ち主で、他の世界忍者もそれを恐れ相手にしないと言われているが、
一人でも仲間が欲しい毒斎はこれを逆手に取り、紅牙にストローボ電文をしたためてジライヤ抹殺に向かわせた。

フルーレと右腕に仕込んだミサイルランチャーとロープが武器だが、胸部のアーマーからは強烈な閃光を発射し、たちまち見た者の視界を奪ってその隙を突く「赤光の術」が得意。
再び視力を取り戻すには、雲取山にしか生えない赤い山百合の根を煎じて目薬代わりに瞳に注がせなければならない。

雲取山を遊び場にする少女・繭子(演:桂川冬子)に介抱された闘破は、哲山のアドバイスを元に、伊予野次郎との戦いのごとく心を無にし全身をアンテナ代わりにしてストローボに挑む。
逆上したストローボは全身を炎に変えて特攻するが、その殺気をジライヤに悟らせたのが運の尽き。
再び右腕を断たれて真っ向両断で完全に消滅するのだった。


その他の忍者


魔忍・シルビア


「どこに逃げても無駄。私は私の愛しい剣を手に入れ、この世を血の海にしてやるのだ。ほほほほほ……!」

「ハブラム……ハブラム、さあ眠りなさい。深〜く深くお眠りなさい。眠りは安らかな死に過ぎないのだ」
「牢忍ハブラム……お前は私の忠実な下僕。これからは魔忍シルビアを師として崇めるのだ。わかる? ハブラム……」

演:長門美雪
声:松井菜桜子

第15話に登場した、中世ヨーロッパで恐れられていた魔女。
白塗りのマスクに髑髏のベルトを施した黒いハイレグボンデージスーツと声が無駄にエロい忍者。
しかし性格は生まれついて血に飢えた殺人鬼で、数多くの住民を血祭りにあげていたが最終的に処刑され、愛用の魔剣と共に封印されていた。

時は流れて現代、夜な夜なすすり泣く声に不信を感じ調査していたハブラムがトプカピ宮殿の地下で封印の十字架と共に魔剣を発見、鞘から引き抜いたことで復活。
魔剣を手にしたハブラムを追い日本へと飛んだ。
口や指先から赤い毒針を飛ばし、両目から光線を放ち、マントをコウモリのように飛ばして視界を遮り動きを封じる、果ては燭台を使って催眠術にかけるなど、魔術に長けている。
剣の腕もジライヤに引けを取らず、剣先から怪光線も発射し敵を攻撃する。

なお、彼女の魔剣には人を斬った時の血の跡で曇っており、引き抜くと妖気が漂い人を斬る衝動に襲われてしまう。
その恐ろしい力に気付いた哲山は闘破に富士の湖に沈め供養するように命じ、一方でカラス天狗から情報を聞いた毒斎は素の剣を手に入れジライヤを叩っ斬らんとし、一方でシルビアも催眠術でハブラムを下僕にして魔剣奪回を目論んだ。
最終的に魔剣はシルビアの手に戻るが、ハブラムは催眠術から解き放たれ、シルビアもまたジライヤ怒りの真っ向両断で再び葬られた。


花忍・夢破


「黒猿め……頭領の仇を討ち、この恨み晴らしてやる!」

「『魔王』は私がもらう! 私は『魔王』を纏い阿修羅となり、お前を倒す!!」

(闘破……私は仇討ちも忍びであることも忘れたくはない。でも、『魔王』を倒すためには忘れなくてはならないのよ。そうしなければ、戦う気持ちが『魔王』の霊気に感じ取られて近づくこともできないから……!)

演:真継玉青

戸隠流の流れを組む花忍一族の一人。
忍び装束は紫で、銀の鉢金の右側に簪をつけているのが特徴。
戦闘力は高くはないが、桜の枝を振ることで花弁が舞い、それらが刃となる忍法・花吹雪で相手を攪乱させる。

後述する黒猿ともども捨て子だったが、両者ともに頭領である村上源一郎(演:河合紘司)に実の子のように育てられる。
成人後は浜名湖レークサイドプラザの従業員として働きながら、人の血を浴びすぎて阿修羅となった「魔王」の鎧を守っており、
当初は村上を尋ねるためレークサイドプラザに宿泊してきた闘破と学を妖魔一族のものではないかと警戒していた。

しかし、花忍一族が忍びの世界から忘れ去られることをよしとしない黒猿は妖魔一族と手を組み、村上に謀反の刃を突き立てる。
「魔王」の情報を護るため村上は自爆。夢破は闘破の制止を振り切って「魔王」を纏って阿修羅となり、一族の無念を晴らさんとしたが、「魔王」は黒猿の手に渡ってしまう…

第32話で再登場。
闘破の頼みを受け麗と共にSt.マリアナ女子学院に潜入しケイの危機を救い、野望を阻んだあと三人揃って共に海水浴にいそしむのだった。
なお、女の園のはずのその場にはちゃっかり学も入っている*8こら!この裏切り者!


花忍・黒猿


「黙れ毒斎! お前の指図は受けん! 俺の名前を世界に轟かせてやる!」

演:中村ブン

前述の通り、夢破と共に育てられた花忍一族でありながら、花忍一族の約半分を連れて妖魔一族と手を組み、頭領の村上を殺害した裏切り者。
「魔王」を纏って身も心も「魔王」と化し、ジライヤと夢破を圧倒、自身に「魔忍・黒牙」の名を与えようとする毒斎の言葉も上記の言葉で一蹴、妖魔一族をも切り捨てすべての忍者を支配せんと目論む。
磁光真空剣をも弾く強力な霊気を破るには戦意を捨て、無心になって懐に飛び込むしかない。哲山の口から打倒法を知った闘破は夢破と共に大砂丘の決戦に挑んだ。
無我夢中で斬り込む中、哲山の教えを思い出したジライヤは構えを解き無我の心で「魔王」の霊気を弱らせ、懐に刃を突き立てて致命傷を負わせる。
最終的に黒猿は磁光真空剣・斜め両断を受け消滅、「魔王」の鎧も村上の遺志を継いだ夢破によって守られることになった。


伊予野二郎


「ハッハッハ、二度あることは三度ある言うぞな。なめよってはいかんぞ?」

「まだまだじゃのう、闘破君。君は都会の空気に毒され、筋肉も精神もたるみ切っとる。これじゃあジライヤの資格はない!!」

「ところで闘破君、世界にはまだまだ強敵がぎょうさんおる。井の中の蛙はダメじゃ!」

演:大葉健二

第27話に登場。
ジライヤの評判を聞いて四国の松山からはるばる上京してきた宇宙刑事忍者。
ブーメラン手裏剣・棒・ロープを駆使して蕎麦屋でバイトに励む闘破にちょっかいを出し*9、武神館に上がり込んで勝手にジライヤスーツを着たりして挑戦を挑む。
バトルケニアのごとき野性的な格闘術で勝利し、一度はジライヤスーツと磁光真空剣を奪った実力者。
一度は自信を喪失した闘破だったが、ケイと学の激励とこれまでの戦いを記した日記によって、ジライヤとしてではなく山地闘破として自然の中で心身を極める特訓を重ねて野二郎との再戦に挑む。
火遁の術や分身攻撃、ヒグマのように身構えて威嚇する戦法に苦戦する闘破は耳栓と目隠しで視覚と聴覚を封じ、全身をアンテナ代わりにする捨て身の戦法で対抗する。
野二郎はついにジライヤスーツを着て勝負に挑むが、一か八かのタイミングで磁光真空剣を奪われたことで勝負が決まり、ジライヤスーツも闘破の手に戻った。

実は野二郎は戸隠流でも一二を争う実力者で、今回の決闘も真のジライヤの実力を確かめたいがため。
目的を果たした彼は闘破に慢心しないように促しながら今後の活躍に期待して四国へと帰っていった。


杉谷悪之坊


「杉谷悪之坊とは俺のことよ!」

「邪悪? 勝負は勝てばよい! ジライヤ、まずはお前から血祭りにあげてやる!」

演:金田憲明
声:渡部猛

忍者の里といわれる長野県信州・戸隠村に突如出現した邪悪忍法軍団の長。
筆のように逆上がった白髪に灰褐色の甲冑と髑髏の右目が覆われた髑髏の面が特徴で、十字鎌槍というハルバートと左腕のマシンガンが武器。
パコを手に入れるためなら手段を選ばず、戸隠村の長老もその毒牙にかかってしまった。
今から17年前、ボードを持つ戸隠流忍者三十三代宗家である半蔵(演:的場耕児)とその妻・千代(演:東城美帆)の命を奪ったがボードを奪う寸前に哲山率いる忍者たちに阻まれて目的を果たせず撤退。その夫婦は闘破の実の親であり、悪之坊は彼にとって因縁の仇敵でもある。

実の両親が眠る木曽殿アブキのある古戦場で闘破と相まみえ、致命傷を負わせるが哲山の参戦で息の根を止められず撤退。
麗の輸血により峠を乗り越えた闘破は二度目の決闘で仇敵に真っ向両断を炸裂。17年越しの無念を晴らした。


邪忍・黒い茨


「おふくろは死んだんだ。病院にかかる金がなかったばかりに……それで分かったんですよ。あなたの教えはお題目なんだと。世の中すべて金なんだ!」

「誰が泣こうと構わない。この俺だけが笑えばいいんだ!」

演:河合宏(現:和興)

その名の通り、「悪事を働く輩に茨の道をくれてやるような立派な忍者になるように」と黒い茨を操る忍者。
かつては「忍の世界の長老」と称するほどの大物忍者・越村玄斎(演:多々良純)の弟子だったが、満足な医療を受けられなかったため母が病死した影響で金目当てで悪事を働くようになった。
四年前、玄斎の手で葬り去られたと思われたが実は生きており、日本政府に高額の金を要求する。
パンクな黒いスーツと狼の面に身を包み、茨の鞭を用いた拘束忍術を得意とする。

玄斎は命を捨てる覚悟で弟子の凶行を止めようとしたが、結局返り討ちに遭い絶命。
その振る舞いは学からも「お前なんか忍者じゃない!!」と言われるほどで、闘破怒りの磁光真空剣を受け死亡。
結局、「俺の夢が……俺の明日がぁぁぁぁぁっ!!」と残した断末魔のように、最後まで改心することはなかった。


紙忍一族頭領


演:小林勝彦

第45話に登場した、紙忍一族を犯罪組織に堕落させた元凶。
普段は白面を付けているが、戦闘時には外す。
裏切り者である折破抹殺のために毒斎と手を組み、抜け忍ハンター達を送り込む。
彼らがジライヤと折破に倒されると、自ら折破の前に現れ、龍に変身する竜巻の術で彼を圧倒した末に、かすみ共々斬り殺してしまった。
その直後にジライヤと戦い、磁光真空剣・十文字斬りで竜巻の術を破られ、倒された。


追記・修正は「パコ」の在処を守りぬいてからお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 11:16

*1 なお、彼に限らず、本作における英語話者の描写は基本的に大雑把であり、英語で書かれた手紙が山地家に届いても、よく見るとアルファベットは全て大文字、しかも書かれているのはローマ字であり英語ですらなかったりする。東映特撮ではよくあること。

*2 もっとも、ワイルドがジライヤ抹殺に失敗したため毒斎がジライヤもろともハチの巣にせんとしたため成り行きで共闘することになったのが大きいが。

*3 所属しているのは「光ゲンヅ」「ハギノメヨウコ」「オオイズミキョウコ」と、どこかの大手芸能事務所が聞いたら告訴されそうな芸名のタレントばかりである。ちなみにその事務所の社長役を演じたのはビートきよし。

*4 『仮面ライダーBLACK』のトカゲ怪人をリペイントしたもの。

*5 この場面の描写は若干曖昧であり、見ようによっては二人が蘇生したのではなく「死した折破とかすみの魂が、磁雷神の力で来世での幸せを確約されて昇天した」とも受け取れる演出にもなっている。

*6 忍法における三病は「恐怖にとりつかれるな、敵を軽く見るな、考えすぎるな」という意味を持っており、相手を老人と軽く見たため闘破は術をかけられてしまった。

*7 第25話でも津本カヨが日課の太極拳で捨て身の攻撃を繰り出す際、チャンカンフーの息子と同様手作り麺を投げつけている。

*8 哲山も前もって「ケイと学はともかく、闘破はすぐに帰ってくるんだ。女の園には長居は無用!」と闘破に帰宅を促している。親父は鬼だぜ……

*9 闘破はこれにより出前の蕎麦を落としてしまい、その件で解雇された上、給料もパーになった