ガオラン・ウォンサワット

登録日:2021/01/18 Mon 20:19:00
更新日:2023/10/30 Mon 23:41:00
所要時間:約 5 分で読めます





陛下の御為、祖国の栄光の為―――


立ちふさがる敵は、叩き潰すのみ。


ガオラン・ウォンサワットとは『ケンガンアシュラ』の登場人物。
通称『タイの闘神』


CV平川大輔(ドラマCD)/津田健次郎(Webアニメ)

●目次

【プロフィール】

通称:「タイの闘神」
所属企業:八頭貿易(株)(企業序列第17位)
身長:187cm
体重:91kg
拳願仕合戦績:初参戦
年齢:28歳
誕生日:12月12日
尊敬する人物:ラルマー13世
最近ハマッていること:一人カラオケ
テーマ曲:天照「業」

【概要】

八頭貿易株式会社所属の闘技者。
ムエタイからボクシングに転向して僅か4年でボクシング四大団体統一ヘヴィー級王者に上り詰めた、「ボクシング史上最強」とも謳われるボクシング界の絶対王者
タイ王国政財界の実質的支配者・ラルマー13世の側近件ボディーガードの座についているが、拳願絶命トーナメントにもラルマー13世の命令で参加した。

ボクシングに転向する以前は史上最年少でムエタイのチャンピオンに戴冠しており、タイでは英雄視されている。
元々は比類なき才能と不断の努力により「史上最強のナックモエ*1と讃えられる実力を手にした。
だが同時に「ラルマー13世の護衛として誰が相手でも敗北は許されない」という考えから、実戦に備えて現在のムエタイの弱点である「パンチの軽視」を克服すべくボクサーに転向した経緯を持つ。

作者によると平時にはボクシング王者の知名度を生かしたタイ王国の観光PRも実施しているとのこと。
好物はガパオライス。


【人物】

終始仏頂面で寡黙ながらも根はかなりの常識人。
熱烈な愛国者にして誇り高い武人であり、自らを「陛下の剣」と称して主であるラルマー13世に絶対の忠誠を誓う。
その忠誠に応えるようにラルマー13世からの信頼も極めて厚い。
自身に非があると感じれば誰であろうと素直に謝れる謙虚な一面を持つが、自身を一方的にライバル視する鎧塚サーパインに対してはシャワーや食事中にもお構いなしに勝負を申し込んでくる行為に頭を悩ませている。
だが、自身が唯一KO出来なかった相手として実力そのものは認めており、殊に規格外の打たれ強さに関しては一時自身の鍛錬の目標にも据えたほど。

その一方でその誇り高さ故に奇策を使う相手や正々堂々と戦わない相手に対しては侮蔑気味に見る傾向にあり、ボクサーの時はあの手この手で真っ向勝負を挑まなかった数々の挑戦相手をボロクソに貶していた。


【戦闘能力】

流儀は「ボクシング」
全闘技者中最高峰の実力を持つストライカーであり、基本はボクシングの圧倒的なパワーとスピードの拳打で敵を圧倒。
柔術などにより姿勢を崩されても意に介すことなく不自然に崩れた体勢のまま痛烈な打撃を打ち込めるなど、対異種格闘技にも通じている。
更にその経歴から「ムエタイ」の技術にも通じ、主人であるラルマー13世には「二つの打撃系格闘技を極めた打撃のスペシャリスト」「全ストライカーの頂点に立つ男」と讃えられて、こと打撃戦ならばその力量は加納アギト以上の戦闘力を誇る。


ケンガンアシュラ中盤、アギトとの戦いで右拳を損傷し一時は再起不能に陥るも、オメガまでの2年間で空手の部位鍛錬をベースとした特訓により右拳の損傷を回復。
更に右拳に対して徹底的かつ狂気に等しい部位鍛錬*2を1年間休まず行い続け、神拳(ゴッドフィスト)と称される剛拳を手に入れた。


打の極

ガオランの本領であるムエタイとボクシングを高次元に融合させた独自の格闘術。
「超実戦型ムエタイ」とも呼称される。
ヘヴィー級選手としては小兵に位置するガオランが世界を制することができたのは、『ムエタイとボクシングの融合』という自分のポテンシャルを最大限に発揮できるこの戦法を会得したからである。

この段階になるとムエタイの動きを踏襲しつつ手技のコンビネーションを多用して戦うファイトスタイルに変化。
  • メインウエポン:『ボクシングの拳打』
  • サブウエポン:『ムエタイの蹴りや肘、膝による攻撃』
と定め、嵐の如きムエタイの蹴りとボクシングの拳のラッシュはアギトの不壊ですら長くは耐えられない程の威力を持つ。
またムエタイの肘による攻撃で躊躇なく頸動脈を斬り裂こうとするなど、打の極に移ったガオランの攻撃はどれも殺意に満ちたものと化す。
本人もそのことは自覚しており、ムエタイを解禁した後は「生殺の領域での戦い」と評して自身が認めた真の強者以外には使おうとはしない。


  • フラッシュ
ガオランの代名詞的技。
全ボクサー最速を誇る左拳による超高速ジャブの連打。
10オンスのグローブを付けた状態でも一呼吸に13発のジャブを一瞬で叩き込み、グローブの無い拳願仕合の環境下であれば一呼吸に15発のジャブを打ち込める。

  • 神拳(ゴッドフィスト)
『ケンガンオメガ』で手に入れた右拳。
サーパインの頑強な骨と同等を目指した狂気の部位鍛錬により手に入れた鋼の如き剛拳であり、拳の質がボクサーの拳と根本的に異なる。
拳の破壊を目的とした蹴り技の直撃ですら傷一つ付かない…どころか逆に相手にダメージを与える圧倒的な強度を有しており、同時にこれまで以上の打撃力まで手に入れた。
一撃一撃の威力の重さゆえに、神拳の存在をブラフのように扱い相手の警戒心を刷り込みプレッシャーを与え続ける効果もある。

  • 神の御光(ゴッドグロー)
『ケンガンオメガ』での新技。
神拳から放たれる渾身の右ストレート。ナレーションでは「光を超え神の領域に突入する」と評される。


【劇中での活躍】

『ケンガンアシュラ』


いよいよこの男が戦いの舞台に上がる!!!

おそらくは、今大会一番のビックネーム!

ボクシング界の革命児!!!四大団体を制覇した史上最強ボクサーの入場です!!!

身長187センチ 体重91キロ。拳願仕合初出場!!!八頭貿易代表


“タイの闘神”ガオラン・ウォンサワットーーーーーッッ!!!!


八頭貿易(株)の代表闘技者として拳願絶命トーナメントに出場。
一回戦で義伊國屋書店の代表闘技者である『大物喰い』金田末吉と対戦。
これまでのトーナメント試合を見て当初はトーナメントそのものを「見世物」と見下し、対戦相手の金田を圧倒的凡骨と冷徹に判断し当初はそこまで熱くなることは無かった。
しかし予想外の食い下がりと金田の弱者としての矜持を知りボクサーとして本気で挑むことを決断。
最終的に自身の快勝という結果になるも、本気になった自身に10手まで食い下がった金田に「良き闘いだった。今は眠れ強者(とも)よ」と最大限の賛辞を送り褒め称えた。

第二回戦では『滅堂の牙』加納アギトと対戦。
アギトを上回る打撃戦の技量と攻撃力で翻弄し、更には隠し持っていたムエタイとの複合『打の極』により終盤まで圧倒し続けるが、運悪くアギトの肘撃により右拳を骨折してしまう。
拳を骨折しても尚も闘いを続けるガオランだったが、最後は打撃勝負を捨てたアギトの投げ技に不意を突かれ敗北。
第2回戦で敗退することになった。


ケンガンオメガ

煉獄との対抗戦メンバーに選ばれ、自ら1番手として出陣。伝説的ボクサー『黄金帝』カーロス・メデルと対戦する。
序盤は機動力で勝るカーロスが優位に立つも、徐々に動きの規則性を把握したガオランに形勢が傾き始めていく。
カーロスがカポエイラを織り交ぜたスタイルに移行したことでガオランは再度苦戦を強いられるが、鍛え上げた神拳とムエタイの足技で次第に優位に立ち、最後は新たな技「神の御光」を顔面に入れて戦闘不能にする。
しかしカーロスの執念によって一緒に場外へ転落させられ、反射的に庇い手をしたことで、試合としては拳願会側の場外反則負けとなってしまった。


ダンベル何キロ持てる?

第102話で上原彩也香の実家が経営する「光栄ボクシングジム」の体験キャンペーンの講師として登場。彩也香からは「ガオさん」、姉のナナからは「ガオちゃん」と呼ばれている。
イベント中は台詞を発さず、ジェスチャーや上原姉妹への耳打ちで意思表示をしていた。
街雄らの奇行に度々首を捻りながらも粛々とイベントをこなし帰宅。
パジャマに着替え、電気を消し、布団に入ったところでようやく
「色々おかしいだろ」
とシルバーマンジムの面々に対して突っ込むことができた。
ちなみにピースサインやサムズアップなどケンガンの方では見られないお茶目なポーズを披露している。


【余談】

ケンガンシリーズ全体を通しても屈指の人気を誇るキャラクターであり、裏サンデーで行われたキャラクター人気投票では1位を獲得した。

同じマンガワンで隔週金曜更新の『うしろの正面カムイさん』の第30話に1コマだけゲスト出演している。
タイの闘神に尻を蹴られたら絶対に無事では済まない



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最終更新:2023年10月30日 23:41

*1 ムエタイ選手

*2 毎日昼夜を問わず痛みと疲労で失神するまで巻き藁に完治した右拳で打ち込み続け、僅かな休憩を挟んだら同じやり方で右拳を痛めつけるというやり方