ドラコニア(遊戯王OCG)

登録日:2021/01/25(月) 23:02:30
更新日:2023/12/23 Sat 13:28:55
所要時間:約 4 分で読めます





ドラコニアとは、遊戯王オフィシャルカードゲームに登場するカード群の一つである。
テーマとしては成立していないが設定上関連がある、いわゆるシリーズカードの一つ。

概要

エクストラパック2015・2016で登場。
属するモンスターはいずれも通常ペンデュラムモンスターであり、そのペンデュラム効果は通常モンスターのサポートを行うものとなっている。
カード名に関連するサポートが皆無であるためカテゴリではないが、通常ペンデュラムモンスターを多く使う【バニラペンデュラム】でなら活用することが可能。

ステータスも悪くないのでモンスターとしての運用も十分視野に入るが、それ以上に面白いのがフレーバーテキスト
彼らの属する「ドラコニア帝国」の存在と、その近況や情勢について窺い知ることができる。
そこからすると、この帝国は龍人の国であり、周囲の国に竜騎士団を使って戦争を吹っ掛けている侵略国家らしい。

元々は全て海外先行カードである。


  • ドラコニアの獣竜騎兵
ペンデュラム・通常モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 200
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、自分の通常モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動できる。デッキからレベル4以上の通常モンスター1体を手札に加える。
【モンスター情報】
龍人族の国、ドラコニア帝国が有する竜騎士団の陸兵部隊。鳥銃と鉄槍によるコンビネーション攻撃には隙が無く、レプティア皇国などの周辺国から恐れられている。

帝国の陸軍兵。ペンデュラム効果は通常モンスターによる戦闘破壊をトリガーとした通常モンスターのサーチ。エクゾディアを警戒してかレベル4以上の縛りがある。
ただ高レベルなら「召喚師のスキル」、低レベルなら「苦渋の決断」などサーチが豊富なので、こいつを優先するならモンスターとして使えること、維持すれば毎ターン手札を稼げることを生かしたい。
後述の海竜騎兵と合わせればサーチしてきた通常モンスターをそのまま特殊召喚できるため、攻撃手を増やせる。
変わったところではこいつを2枚スケールとして貼ればマグネット・ウォリアーのサーチが一気に可能。バルキリオンの召喚サポートとして組み込むのも一興。
なお、ブルホーンでサーチできるスケール2だったため、全盛期の【十二獣】に駆り出されたコトもある。
守備力200であるため「真炎の爆発」に対応するが、ペンデュラムモンスターゆえに相性はよろしくない。

イラストの兵士はマスケット銃と鉄のを持って恐竜に乗っているリザードマン。だが獣戦士族である。意味があるかは別と
こいつらが属する陸兵部隊は「レプティア皇国」という国と戦っているらしい。


  • ドラコニアの海竜騎兵
ペンデュラム・通常モンスター
星3/水属性/海竜族/攻 200/守2100
【Pスケール:青7/赤7】
「ドラコニアの海竜騎兵」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。手札から通常モンスター1体を特殊召喚する。
【モンスター情報】
龍人族の国、ドラコニア帝国が有する竜騎士団の海兵部隊。深海から音も無く忍び寄る隠密作戦に長けている。対岸のディノン公国兵とは、領海を巡り小競り合いが続いている状態である。

帝国の海軍兵。獣竜騎兵とは異なりこっちは守備型のステータス。
ペンデュラム効果はモンスターの戦闘破壊をトリガーに手札の通常モンスターを呼びだすもの。獣竜騎兵と合わせればモンスターを戦闘破壊すれば大型をサーチしてそのまま戦線に投入できるし、こちらがやられても戦線を維持できる。
トリガーは戦闘破壊のみであるため、墓地に送られなくても発動できるのは強み。カード名縛りで1ターン1度の制限があるため、呼び出すモンスターは考えたい。
こいつ自身も守備力2100と下級では結構高いが、通常モンスターならば壁よりも打点として使いたいので、素材への転用を重視した運用が望ましい。ちなみに低レベルの海竜族ゆえに「深海のディーヴァ」によるリクルートに対応だが、通常モンスター前提のコイツとシナジーがあるとなるとスパイラルドラゴン程度。種族デッキよりは通常モンスター全般を用いるデッキの方が使えるだろう。

イラストは魚人っぽい海竜に乗って水中銃を持ったリザードマン。
海を挟んで反対側にある「ディノン公国」とやり合っているらしい。


  • ドラコニアの翼竜騎兵
ペンデュラム・通常モンスター
星5/風属性/鳥獣族/攻2200/守 200
【Pスケール:青7/赤7】
(1):1ターンに1度、自分の通常モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
【モンスター情報】
龍人族の国、ドラコニア帝国が有する竜騎士団の空兵部隊。中立国である空中都市国家シュルブへ侵攻するために結成されたとの噂があり、周辺国は警戒を強めている。

帝国の空軍兵。ペンデュラム効果は通常モンスターが戦闘ダメージを通した時の除去効果。バニラデッキは除去が不足しがちであるため地味にありがたい。
貫通効果付与などで積極的に狙っていきたいところ。
こいつ自体も攻撃力2200のアタッカーであり、レベル5であるため「召喚師のスキル」でサーチ可能。ドラコニア内部だけでも獣竜騎兵でコイツをサーチして海竜騎兵で場に出して追撃、と繋げられる。
ちなみに鳥獣族の通常モンスターではコイツが最強だったりする。
海竜騎兵ともどもスケール7であり、レベル6までならペンデュラム召喚できる。

イラストはプテラノドンっぽい翼竜に乗ってクロスボウを構えたリザードマン。鳥獣族の要素はどこにもないが、なぜこのチョイスなのだろうか……。
「空中都市国家シュルブ」なる中立の国に戦争を吹っかけようとしているらしい。


関連カード

ドラコニアに属するカードは以上だが、実はこいつらと戦っている別の国の兵士もOCGに存在している。
やはりこれらも海外先行カードで、日本では翼竜騎兵と同じエクストラパック2016にまとめて収録された。
全員が地属性・恐竜族で、同パック収録の「苦渋の黙札」に対応するほか、全員がペンデュラム効果のないペンデュラムモンスターであり、ペンデュラムモンスター絡みのデメリットを含む効果を持っているのが特徴。

  • レプティアの武者騎兵
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻1800/守1200
【Pスケール:青3/赤3】
【モンスター効果】
(1):このカードがPモンスター以外の相手の表側表示モンスターに攻撃したダメージステップ開始時に発動できる。そのモンスターを破壊する。

レプティア皇国の陸軍部隊。攻撃力もそこそこあるが、ペンデュラム以外に対するカタストル効果を持つのが強み。
ただし自分が攻撃する時しか働かないので、攻撃を受けた時にはやられてしまう。また獣竜騎兵とぶつかった場合相討ちになってしまう上に、向こうのペンデュラム効果で増援を呼ばれることになる。確かにこれなら獣竜騎兵が恐れられるのも納得である。
恐竜デッキにおいては「化石調査」で呼べる除去要員であるため採用の余地はある。またレベル4の恐竜ゆえにエヴォルカイザーの素材になれるのも大きい。
イラストはアンキロサウルスっぽい恐竜に乗った武者。

  • ディノンの鋼鉄騎兵
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻1600/守2600
【Pスケール:青5/赤5】
【モンスター効果】
(1):このカードがPモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。このカードの攻撃力・守備力はダメージステップ終了時まで半分になる。

ディノン公国の防衛隊員。守備力2600とビッグ・シールド・ガードナーに並ぶ下級最強の壁だが、ペンデュラムモンスターとバトルすると攻守とも半分になってしまう。ただし発動タイミングはダメージステップ開始時であるため、裏守備なら1回は元々のステータスを維持できる。逆にそれを逆手に取って、元々の守備力の2倍に書き換える「D2シールド」で反射を狙うという手もある。
攻撃力もそこそこあるので優勢の時の追撃くらいは可能。
ペンデュラムモンスターゆえに再利用は効きやすく、何度倒しても戻って来る2600の壁と考えれば鬱陶しいことこの上ない。
なお海竜騎兵とぶつかった場合こちらは相手の守備力を突破できないが、向こうも攻撃力不足で突破できない。これなら確かに小競り合いが続くのもうなずける。
イラストは始祖鳥っぽい恐竜二頭立ての戦車に乗った鎧姿のリザードマン。

  • シュルブの魔導騎兵
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻1500/守1800
【Pスケール:青3/赤3】
【モンスター効果】
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、Pモンスター以外のモンスターが発動した効果を受けない。

空中都市国家シュルブの兵士。ペンデュラムモンスター以外の発動したモンスター効果を受けない耐性を持つが、攻守とも低いためー普通に殴り倒されるのがオチ。
あって困る効果でもないため、基本的には素材として運用するのがベター。かなりピンポイントだが召雷弾が効かない貴重な下級の一つだったりする。
武者騎兵ともども「化石調査」で持ってこられるスケール3という部分を生かしたい。
なお翼竜騎兵とぶつかった場合こちらが一方的にやられる。向こうはそもそも効果を持たないので耐性も無意味である。ひょっとしたらシュルブはこいつらを配備することで効果モンスターによる侵攻を防いでいたのだろうか? 
それで通常モンスターによる侵攻が計画されたのかもしれない。
イラストは機械仕掛けの被膜の張った翼を持つドラゴンっぽいリザードマン。武器は魔導銃の模様。



相性の良いカード

設定的には敵対する国家同士だが、一応共存は可能。

  • 苦渋の決断/召喚師のスキル
通常モンスター専用のサーチカード。ドラコニアの面々は全てこれで持って来られるので、使うならこれらのカードも積みたい。

  • 攻撃力の高い通常モンスター
獣竜騎兵でサーチして海竜騎兵で呼び出せる他、それらのペンデュラム効果のトリガーにもなる。出来ればペンデュラム召喚可能なレベル5~6の上級モンスターが望ましいが、手札事故の可能性がある。

  • ファイヤーオパールヘッド/ランスフォリンクス
攻撃力2500の通常ペンデュラムモンスター。スケール0と7なので召喚できるモンスターの幅も広い。
ランスフォリンクスの方は通常モンスターに貫通効果を付与するペンデュラム効果を持つため、ドラコニア軍のペンデュラム効果を通しやすくなる。
ちなみに両方とも恐竜族かつレベル6なので「化石調査」で持って来られる。

  • 化石調査
敵対国家の三体の他、上記の上級恐竜2体をサーチ可能。ドラコニアはとにかく他の通常モンスターが必要なので、打点の高い恐竜を頼るのは有効。

ご存知通常モンスターデッキの切り札。

場の通常モンスターを全て破壊し、その数まで下級の恐竜をリクルートする罠カード。
ドラコニアの面々を破壊することで敵対国家の面々を呼ぶという設定的に皮肉なムーブが可能だが、実はその敵対国家の面々を呼べるという点がキモ。
4体以上破壊できれば以下のコンボが可能。

  1. 4体以上破壊して武者騎兵、鋼鉄騎兵、魔導騎兵、カーボネドンを呼ぶ
  2. これらを素材に下向きのマーカーを持つリンク4をリンク召喚
  3. スケールを用意し、3体のペンデュラムモンスターを呼び戻す
  4. カーボネドンの効果でデッキからバニラドラゴンを呼ぶ

この時点で「リンク4」「レベル4・地属性・恐竜族のペンデュラムモンスター3体」「レベル7以下のドラゴン族通常モンスター」が並ぶ。「超カバーカーニバル」「スケープ・ゴート」などを使えば召喚権すらいらない。
ドラコニアのペンデュラム効果で通常モンスターを用意すれば割と決めやすい。ただし罠カードゆえにワンテンポ遅れるのは注意。
ちなみにここに「竜剣士ラスターP」を追加できればEXデッキの竜剣士が一気に3体並べられる。


追記・修正は通常モンスターを展開してからお願いします。

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最終更新:2023年12月23日 13:28