トア・ムドー

登録日:2021/02/14 (日曜日) 19:31:00
更新日:2024/03/20 Wed 11:59:33
所要時間:約 5 分で読めます







我 求道者哉


トア・ムドーとは『ケンガンオメガ』の登場人物。


【プロフィール】

異名:「破壊獣」「煉獄の筋肉番長」「ニュージーランドの筋肉国宝」
所属:英雄故事→煉獄
身長:208cm
体重:214㎏
年齢:45歳
誕生日:5月12日
スポーツ経験:ラグビー

概要

ニュージーランド出身の煉獄A級闘士。
パイナップルみたいなヘアスタイル*1に全身に入れ墨を入れたケンガンシリーズ屈指の超重量級巨漢ファイター。
王馬曰く「パイナップル」

ニュージーランドの原住民であるマオリ族の出身で、マオリ族の伝説の勇者「ジョナ・ムドー」の子孫。
と同じく元は中国の裏格闘団体「英雄故事」の選手で、煉獄に移籍する前は同団体の無差別級チャンピオンだった。
その後豊田に隼共々引き抜かれ煉獄に移籍する。

またフィヨルドランド国立公園の地形を鍛錬のためだけで削り取った経歴を持つ。


人物像

一人称は「我」
一見寡黙に見えて本性は傲岸不遜な性格で、自身の技術と力に絶対の自信を持つ。
祖先に敬意を懐いて慎ましく生きる生家の心得や部族の守護神への敬意といったものは眼中になく、「現代では自分達の武術を発揮できる場が失われた」といった一族の無念や不満をまとめて「どうでもいい」と言い切る程。
「自身が現代において最強であると天上にまで知らしめる」という野望を掲げる求道の精神を持ち、それを貫くことに邁進するエゴイスティックとも取れる不遜な野心家。
時代錯誤気味だが、その精神性は東洋武術家に近いとされる。それでも煉獄の対抗戦メンバーとは険悪な仲ではなかったりとそれなりに社交性もある。

反面自身の技に対し過信気味なのが欠点。
また見下しているものに対しては割と辛辣であり、祖先ジョナ・ムドーを「過去の亡霊」と吐き捨て侮辱するような言動をしたため、その口の悪さから兄には激昂されている。
彼の場合、その物言いにもかかわらず使うのは先祖伝来の技ばかりであるため、言動の根底には色々と複雑な心境があると思われる。とは言えその身体能力と技術が天下一品なのは間違いない。


戦闘能力

煉獄最重量の肉体を持ち、作中最強の膂力を誇るユリウス・ラインホルトと互角のパワーとタフネス、ユリウス以上の体躯の持ち主。
単純な肉体スペックだけならば『キング』ロロン・ドネアを全てにおいて上回る怪物であり、怪力に極限まで特化したユリウスとは対照的に怪力と武術の技巧を兼ね備えた巧者。
「武術を習得したユリウス」と例えれば概ね分かりやすい。
技の技量自体も超一流で、ユリウスの強さを知る王馬や若槻達ですら一時はユリウスの敗北を予感させたほどの実力を持つ。

なおこれほどのパワーを持ちながら、特に超人体質や先祖代々の品種改良、ドーピングなど特殊な事情があると言及されていないことから、どうやら純粋にただひたすらデカくて強いだけの人間でしかない模様。野生のユリウスとでも言うべきだろうか。
しかしそんな彼でもロロンには完敗を喫したことから、煉獄の総大将の実力が如何に桁外れなのかが分かる。

流儀は「ムドー家伝統武術」
ムドー家に代々伝わる家伝の伝統武術の使い手であり、ムドーによれば「受けと交差法(カウンター)こそ極意」だと語る。
二虎流やその源流である臥王流によく似た技も用いるが、あくまで技法が似ているというだけで直接的な繋がりは無い。
基本的には同じ人間の使う技であり、二虎流も臥王流や怪腕流をはじめ様々な流派を参考にしていることから、世界に似たような武術があるのは自然の理であろう。

  • (ワイ)
全身の筋肉を弛緩させた脱力によって衝撃を分散させダメージを無力化する「水天ノ型」に似た技。
ユリウスの打撃=その他闘技者の大半では放てない超破壊力を殆ど無力化できるほどの脱力と防御力を誇る。
しかし流石にユリウスのマッスルコントロールを用いたダメージまでは無効化し切れなかったことから、無敵という訳ではない。

  • (ハウ)
相手の攻撃の力の方向を曲げ攻撃を受け流す「操流ノ型・柳」に似た技。
受け流しによりユリウスの巨体すら容易く転倒させるほどの力の操作が可能。

  • 呼吸する山(マウンガマナワ)
ムドー家秘奥義。
「水」と「風」を組み合わせ、受けた攻撃の威力に己の力を加えて相手へと跳ね返す「二虎流奥義・鬼鏖」に似た無形のカウンター技。
本人は「如何なる強大な力も我には通じぬ」と語る。
ユリウスのパンチに対して裏拳で返した際には、彼から8カウントを奪うほどの強烈なカウンターとして炸裂した。
アシュラ時点のユリウスが相手でも、真っ向からでは若槻の爆芯ですらダウンを奪えなかったことを鑑みると、その凄まじい威力の程が推し量れよう。

類似技の鬼鏖と比較すると火天(ポジショニング)による調整、金剛(肉体硬化)による威力の増強がない点で最終的な破壊力では劣ると思われるが、
逆に言えば要素が少ないため使いやすい(特に金剛は操流、ムドー家流における風の技と相性が悪いため負荷が大きい)であろうこと、
トアの場合は本人が頑強すぎるので金剛はさほど必要ないことを考えると、総合的には相互互換の技と見て差し支えない。
また作中の描写から、素手のみならず槍などの武器に対して用いる想定もしていることがうかがえる。

作中では{ユリウスが『神殺しの削岩機(シュタインボラーディガットゥーテン)』に突破されてしまったが、
同類の鬼鏖がそうであるように発動には構えや動きの精妙な調整が必要な技であることは想像に難くなく、
それを無理矢理崩されると不発に終わるのは無理もないことから、ロロンの指摘した通り受けに回った時点で不利だったと言える。
言うなれば相性の悪い異能を真っ向から受けたトアの判断が問題であり、呼吸する山自体が劣っている訳ではない
詰まるところは「完璧な技など存在しない」と言うことなのだろう。

劇中での活躍


ーー我と貴様では、背負った物の重さが違う。貴様は戦士ではない


拳願会との対抗戦メンバーとして、第3試合で煉獄側の代表として出場。自身と互角の重量級戦士であるユリウスと対戦。
ユリウスからは「小蝿」と見下される一方で、ムドー自身も当初はユリウスを力だけしかない脳筋と見下し、先祖の武術と奥義呼吸する山(マウンガマナワ)を駆使して一時は勝利寸前まで至る。

ユリウスがマウントから復帰した後も、自身の武術への過信とユリウスへの侮蔑から終始格下と見下し続けていたことで判断を見誤り、ユリウスの攻撃に「呼吸する山(マウンガナマワ)」による受けを選択してしまったことが致命となる。
結果としてユリウスの『神殺しの削岩機(シュタインボラーディガットゥーテン)』で奥義をゴリ押しで突破され、驚愕の余り無防備になった所にユリウス渾身の鉄槌を受け一撃で轟沈した。これにより煉獄陣営初の黒星となった。

ユリウスが『神殺しの削岩機(シュタインボラーディガットゥーテン)』を使用するまでは彼の猛攻を涼しい顔で受け流してダメージらしいダメージは受けていないように思われていたが、医務室から煉獄控室に戻ってきた際、決定打を受けた頭部以外にも全身の至る所に湿布を貼っていたことから、やはり相応のダメージは受けていた模様。
とは言えユリウスの渾身のフィニッシュ・ブローがモロに直撃しても再起不能にならず普通に復活して控室で観戦していたので、やはり頑丈さが並外れているのが分かる。

豪快な負けっぷりを披露してしまったトアではあるが、実際のところは上記のようにユリウスが『神殺しの削岩機(シュタインボラーディガットゥーテン)』を使用するまでは優勢であり、
また精妙なカウンター技を使いこなす高いセンスと技量も備えていることから、実力でユリウスや若槻に大きく劣るとは言えないだろう。


【余談】

その武術の性質から、一時は拳願会から二虎流を多用するの関係者と疑われたが、あくまで他人(武術)の空似に過ぎなかったためあっさりと疑いは解除されている。


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最終更新:2024年03月20日 11:59

*1 プロフィール紹介によると、このヘアスタイルは専属の美容師にセットしてもらっているとのこと。