マーベル・シネマティック・ユニバースに登場するヴィラン

登録日:2021/02/21 (日) 21:31:40
更新日:2023/04/21 Fri 10:15:08
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数々のヒーロー達が存在し、スクリーンを彩るマーベル・シネマティック・ユニバース
しかし、そんな映画の中にも欠かせないものが存在する。そう、ヒーローと敵対するヴィラン(敵)である。

本項目では、MCUに登場したヴィランを紹介する。
動機も、目当て、嫉妬、逆恨み、自己顕示欲等さまざま。共感してしまうヴィランもいるかも?

なお、本項目で紹介するのはマーベル・スタジオ製作作品に限定し、マーベル・テレビジョン製作のドラマ(エージェント・オブ・シールド等)は除外するものとする。





※項目の性質上、全作のネタバレがあります。閲覧には十分注意してください。




































ヴィラン一覧



オバディア・ステイン/アイアンモンガー

演:ジェフ・ブリッジス/吹替:土師孝也
登場作品:『アイアンマン』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(回想)
スターク・インダストリーズの副社長で、トニー・スタークの右腕的存在。
トニーの父ハワードの友人で、会社の経営を手伝ってきたが、密かにトニーに無断でテロ組織に武器を密売していた。
次第にトニーの存在が疎ましくなり、アフガニスタンでテロ組織テン・リングスに依頼して彼の暗殺を謀る。
だが、トニーはアーク・リアクターとアイアンマンMk.1を製造しアジトから逃走し生還。
さらに武器販売をやめると宣言したトニーの意思を無視して武器開発を続け、彼を経営業から遠ざけようとする。
そして、テン・リングスからトニーがアイアンマンスーツを開発したことを聞き、Mk.1の残骸を基に大型アーマースーツ「アイアンモンガー」を開発。
そのためにアーク・リアクターをトニーの体から奪って彼を殺そうとし、アイアンモンガーを自ら装着して自分を逮捕しに来たペッパーとS.H.I.E.L.D.捜査員達を皆殺しにしようとする。
九死に一生を得たトニーと戦闘になり、機転を利かされて逆転もされるが、アイアンマンよりも遥かに巨体であることを生かして優位に立つ。
ラボの屋上で武装を使い果たしたトニーを追い詰めるが、ペッパーの手で暴走した巨大アーク・リアクターの放電によりアイアンモンガーが機能を停止し、そのままリアクターへと落下し爆死した。
未公開シーンではトニーへの劣等感を告白している。


ラザ

演:ファラン・タヒール/吹替:山野井仁
登場作品:『アイアンマン』
テロ組織テン・リングスのリーダー格。
オバディアから誘拐と暗殺の依頼を受けたが、相手がトニー・スタークとは知らなかったようで、依頼料を吊り上げようとしていた。
トニーに新開発のミサイル「ジェリコ」の開発を迫り、彼とインセンを監禁するが、アイアンマンMk.1を開発したトニーに逃げられる。
その後もMk.3を完成させたトニーによってグリミラの部隊を壊滅させられた。
そして、Mk.1の残骸を回収した後オバディアに報告し、組織用にアーマーを作ることを彼に提案するが、用済みとなったオバディアによって神経を麻痺させる機械によって殺された。


エミル・ブロンスキー/アボミネーション

演:ティム・ロス/吹替:檀臣幸
登場作品:『インクレディブル・ハルク
各地の戦場を駆け巡ったフリーのエリート軍人。
ブルース・バナー/ハルクの捕獲作戦に任命され、ハルクの異様な姿に心を惹かれるようになる。
そして、ロス将軍からハルクの基となった超人兵士計画の再開を聞きつけ、複製された超人血清を自分に投与すると志願し、被験者となる。
血清を投与されてからは身体能力が格段に向上し、ハルク相手に善戦するがやはり力では遠く及ばなかった。
だが、血清の副作用で力への欲望が強まり、より多くの血清を投与して次第に人格が破綻していく。
さらに、バナーが捕獲された後も、さらなる強さを求めてサミュエル・スターン博士にバナーの血を輸血するよう強要。
結果、ブロンスキーは超人血清とハルクの血の効果の融合により理性をなくした異形の怪物「アボミネーション」に変身し、ニューヨークのハーレム街で破壊の限りを尽くす。
変身したハルクと戦闘となり、ロス将軍らを殺そうとしたが、鎖を駆使したハルクに阻止され、そのまま殺されかけたが、ベティの呼びかけにより理性を取り戻したハルクによって気絶させられ、軍の前に突き出された。
その後はS.H.I.E.L.D.の秘密研究施設にて監禁状態にされている。


イワン・ヴァンコ/ウィップラッシュ

演:ミッキー・ローク/吹替:菅生隆之
登場作品:『アイアンマン2
ロシアの物理学者で、ハワード・スタークの元共同研究者アントン・ヴァンコの息子。
アントンはアーク・リアクターの研究を共に進めていたが、ソ連の二重スパイ容疑によってアメリカを追放され、アーク・リアクターの手柄を全てハワードに横取りされたと思い込んでいた。
そして、アントンが病気で死去し、トニーがアイアンマンとして活動を始めたことを機に、復讐のために自らアーク・リアクターを開発し、電気鞭を武装したアーマー「ウィップラッシュ」を開発。
モナコのカーレースにてトニーを襲撃するが、アイアンマンを装着したトニーにあっさり防がれ刑務所行きに。
だが、ハマーの手引きで脱獄し、ハマー・インダストリーズのアーマー開発を依頼される。
紆余曲折あって、アーマーではなくドローンを開発したが、米軍が協力についたことを理由にハマーから一方的に解雇されるも、実はドローンに罠を仕組み、ウォーマシンスーツとドローン軍団をハッキングして操り、スターク・エキスポの会場で大暴れし、トニーを殺そうとする。
ドローン軍団をトニーとローディによって全滅させられるが、今度はアーマースーツ型のウィップラッシュを着込んで二人と戦い、力を合わせた二人の合体攻撃により敗北。
そのまま、ドローン軍団と自身に仕組んだ自爆プログラムで道連れにしようとしたが逃げられ、自身は爆死した。


ジャスティン・ハマー

演:サム・ロックウェル/吹替:森川智之
登場作品:『アイアンマン2』『王は俺だ』
スターク・インダストリーズのライバル企業であるハマー・インダストリーズの若手社長。
才能あるトニーに嫉妬しており、アイアンマンスーツを超えるスーツの開発を目指していた。
モナコのカーレースでトニーを襲撃したイワンの腕を見込んで彼を脱獄させて雇い入れるが、何かと注文の多いイワンには内心苛立ちを覚えていた。
そして、ジェームズ・ローズ大佐が提供したアイアンマンMk.2を基にしたウォーマシンスーツを開発することになり、用済みとなったイワンを解雇する。
だが、イワンの裏切り行為によってウォーマシンスーツとドローン軍団が暴走。その責任を取らされる形で悪事も暴かれ、逮捕された。


ロキ

演:トム・ヒドルストン/吹替:平川大輔
登場作品:『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』他
ソーの義弟の悪戯の
自身の出生の秘密を知って以来、様々な悪事を働く。詳しくは個別項目参照。


ラウフェイ

演:コルム・フィオール/吹替:水野龍司
登場作品:『マイティ・ソー』
氷の王国ヨトゥンヘイムの
アスガルドと和平を結んでいたが、内心はアスガルドに強い復讐心を抱いており、ソーが攻めに来た際はそれを口実に戦争を再開しようとした。
ロキとは実の親子だが、既に捨てた彼に対する愛情は何一つ持っていない。
ロキと協力関係を結び、アスガルドに招き入れてオーディンへの復讐を唆され、眠りについたオーディンを殺そうとしたが、それはロキの自作自演の罠であり、実の息子にビームを撃たれ消滅した。


ヨハン・シュミット/レッドスカル

演:ヒューゴ・ウィーヴィング(CA:FA)、ロス・マーカンド(IW、EG)/吹替:山路和弘
登場作品:『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ドイツ・ナチスの科学研究機関だったがのちに独立した秘密結社「ヒドラ」の総統。
元々は科学者で、元々邪悪な世界征服欲を抱いていたが、エイブラハム・アースキン博士に超人血清の開発を強要し自身を実験台にした結果、赤い髑髏のような容姿に変わり、欲望もより強くなった。
ノルウェーのトンスベルクの村から四次元キューブを強奪し、そのエネルギーを利用した兵器を開発、世界征服計画を実行し始めた。
そんな中、アースキン博士が超人兵士計画を再始動させたことを知り、血清を奪おうとしたが失敗。
そして、その血清の成功例であるスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカによって次々とヒドラの基地を壊滅させられる。
自分の理想の姿とも言うべきスティーブにより計画を邪魔されることは、彼にとって何よりの苦痛であった。
ついに、SSRの部隊によりヒドラの本拠地を攻められ、アメリカへの爆撃を強行するために爆撃機「ワルキューレ」を緊急発進させるが、乗り込んだスティーブと戦闘になる。
その戦闘で機械が破損し、転げ落ちた四次元キューブを掴んだ瞬間にワームホールが出現し、その中に飲み込まれて消息不明となった。
実はその後、惑星ヴォーミアへと漂着しており、70年以上に及ぶ長い時を過ごした結果、全てを見通す力を得て、ソウル・ストーンの行く末を見守る仙人のような存在となり、邪悪な野望すら捨ててしまった。


アーニム・ゾラ

演:トビー・ジョーンズ/吹替:佐々木睦
登場作品:『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
ヒドラの科学者でシュミットの部下。四次元キューブの兵器転用開発を担当している。
シュミットに無理矢理従わされているように見えるが、実際はヒドラの思想にどっぷり浸かっている。
武器の輸送中にスティーブらハウリング・コマンドーズに捕らえられ、アメリカに亡命する形で技術開発を強要される。
しかし、その裏ではヒドラの勢力をS.H.I.E.L.D.内で広げ続け、バッキー・バーンズを洗脳してウィンター・ソルジャーへと仕立て上げ、影で世界を牛耳っていた。
不治の病で亡くなった後も人工知能としてニュージャージーの旧S.H.I.E.L.D.施設内で生き続け、インサイト計画のアルゴリズムを書いてヒドラの勢力を盤石なものにしようとし、スティーブとナターシャを追っていたS.H.I.E.L.D.の爆撃で破壊された。


チタウリ

登場作品:『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
サノスの私兵として働いている宇宙の凶暴な戦闘種族。
群れで行動し、様々な武器を用いる。小型の個体と、大型の戦艦型生物のリヴァイアサンがある。
ロキの導きによってニューヨーク上空にできたワームホールから侵略し、アベンジャーズと激戦を繰り広げた。


アルドリッチ・キリアン

演:ガイ・ピアース/吹替:小原雅人
登場作品:『アイアンマン3
民間シンクタンク「A.I.M.」の社長。一見爽やかな美中年。
元々はトニー・スタークに憧れるオタク風科学者で、ベルンの科学会議で知り合った際に自分の理論をトニーに聞いてもらおうと思い屋上で待つ約束を取り付けたが、彼からすっぽかされてしまう。
絶望のあまり自分を「誰にも気付かれない存在」と思うようになり、逆にそれを利用して世界を牛耳ろうと目論むようになる。
マヤ・ハンセンの開発したナノマシン「エクストリミス」を使って怪我をした兵士を対象に強化兵士を作り上げて私設兵団を作る。
そして、誤作動による爆発事故をテロリスト「マンダリン」の仕業に見せかけることで、マンダリンの恐怖でアメリカの警戒心を高め、エクストリミス兵士を売り込もうとした。
さらに、マンダリンに宣戦布告したトニーの自宅を爆撃し、復讐として彼を徹底的に追い詰め、ペッパーにもエクストリミスを投与し、彼女を死に追いやる事でトニーを絶望させようとする。
最終的にはロドリゲス副大統領と共謀してエリス大統領を公開処刑しようとしたが、阻止しに来たトニーのアイアンマンスーツ軍団と戦闘になる。
自身にもエクストリミスを投与しており、トニーと激しい肉弾戦を繰り広げたが、エクストリミスに適合して超人となったペッパーにアイアンマンのミサイルを叩き込まれた挙句にリパルサーを放たれ爆死した。
彼の死の間際の台詞「私がマンダリンだ!」は「私がアイアンマンだ」との対比となっている。


トレバー・スラッタリー/偽マンダリン

演:ベン・キングスレー/吹替:麦人
登場作品:『アイアンマン3』『王は俺だ』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
テロ組織テン・リングスの総帥として恐れられている存在……の偽者
キリアンが存在していた「マンダリン」の名を利用した傀儡に過ぎず、本職は舞台俳優。
カメラの前ではカリスマ性のあるテロリストだが、その実態は女好きで下品なおっさん。
感覚も小市民的で、トニーとローディに銃で脅されるとあっさり降参し、逮捕された。
『王は俺だ』では有名人となったが、本物のマンダリンの怒りを買ってテン・リングスを名乗る者に拉致された。
その後、フェーズ4の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で再登場。
組織の名前とリーダーを騙った罪で処刑されかかったらしいが、その際に即興で行った芝居が気に入られて、週に一度芝居を披露する事と引き換えに命だけは見逃されており、普段は牢獄の奥にある専用部屋で生活している。


マレキス

演:クリストファー・エクレストン/吹替:相沢まさき
登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド
スヴァルトアールヴヘイムで文明を築いているダークエルフの王。
惑星直列の時期を利用して、インフィニティ・ストーンの一つであるエーテル(リアリティ・ストーン)の力で宇宙を再び暗黒の世界に戻そうとしたが、ソーの祖父ボーによって阻止され、スヴァルトアールヴヘイムに押し込められる。
だが、ジェーン・フォスターが偶然エーテルを閉じ込めた地下空間に入り込み、エーテルを体内に取り込んだことを機に、エーテルを取り戻すために行動を開始する。
ジェーンの滞在によりエーテルのあるアスガルドを強襲後、王妃フリッガを殺害し、しばらくアスガルド上空で監視していたが、ソーの作戦によりエーテルがスヴァルトアールヴヘイムに移ったことを知り元の場所に戻る。
その後、ロキに差し出されたジェーンの体からエーテルを奪い、体内に取り込み惑星直列を利用して宇宙の暗黒化を果たすべく地球へ侵攻。
しかし、ソーとジェーン、セルヴィグ博士らの作戦によって空間転移を利用した戦法でかき乱されていき、エーテルを体内から奪われ、スヴァルトアールヴヘイムに転送させられる。
そして、遅れて転送させられた自身の宇宙船に潰され死亡した。


アルグリム・ザ・ストロング/カース

演:アドウェール・アキノエ・アグバエ
登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
マレキスの部下で強い腕っぷしを誇る戦士。
マレキスの手によって狂戦士「カース」へと変身し、アスガルド兵士やフリッガの命を奪ってきた。
ソー相手にも力で押し勝つが、ロキに後ろから刺され、道連れにロキを刺し返すも、取り付けられたブラックホール爆弾により圧壊して死亡。


アレクサンダー・ピアース

演:ロバート・レッドフォード/吹替:田中秀幸
登場作品:『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
S.H.I.E.L.D.理事にしてニック・フューリーの友人。しかし、その実態はヒドラの幹部。
S.H,I.E,L.D.の水面下で活動してるウィンター・ソルジャーをはじめとするヒドラ構成員を指揮し、世界を裏で牛耳っていた。
インサイト計画を利用してヒドラに敵対する者を虐殺するために、フューリーの暗殺を企てスティーブを指名手配した。
そして、計画実行の段階になってスティーブに計画を暴露され、さらにフューリーとナターシャの手によってヒドラの秘密をインターネットに流出される。
しぶとく、ナターシャのバッジに仕組んだトラップで脅迫し逃げようとしたが、電撃でナターシャがバッジを破壊し、それに動揺したところでフューリーに撃たれる。
最期までヒドラの正義を信じており「ハイルヒドラ」と呟きながら、ヘリキャリアの墜落に巻き込まれて絶命した。


ブロック・ラムロウ/クロスボーンズ

演:フランク・グリロ/吹替:水内清光
登場作品:『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
S.H.I.E.L.D.のS.T.R.I.K.E.チームに所属する兵士であり、スティーブ・ロジャースの戦友。
しかし、実際はスティーブとナターシャ以外のチーム全員がヒドラの組織員である。
スティーブがS.H.I.E.L.D.に指名手配されると彼を追跡し、彼を処分しようとした。
インサイト計画発動時にはサムと肉弾戦を繰り広げるが、トリスケリオンに突っ込んだヘリキャリアに巻き込まれ、全身火傷を負って病院に運ばれる。
その後はテロリスト「クロスボーンズ」として各地で破壊活動を行い、アベンジャーズに追跡されていた。
ラゴスにて細菌兵器を強奪しようとしたがアベンジャーズに阻止され、自身はスティーブに捕まるが、バッキーの近況を話して彼を油断させ、自爆し道連れにしようとする。
だが、ワンダによって爆発を抑えられ、その隙にスティーブは脱出。そのまま上空に持ち上げて爆発させるはずが、超能力の制御を一瞬失った事で、誤って隣接するビルに叩きつけられてしまい、そこに残っていた数十人を道連れにして死亡した。


ロナン・ジ・アキューザー(告発者ロナン)

演:リー・ペイス/吹替:白熊寛嗣
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『キャプテン・マーベル』
宇宙の大国クリー帝国に仕える「アキューザー(告発者)」。圧制者としてのクリーに心酔しており、クリーに逆らう者には容赦ない殺戮を行使する。
『キャプテン・マーベル』では地球を攻撃しようとしたが、キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルに戦艦数隻を撃沈させられ撤退した。
その後、政策が軟化したクリーを離れ、タイタン人のサノスと組んだ後は過激派テロリストとして自身の主義に反する者に対する虐殺を続けてきた。
そんな中、サノスからオーブ(パワー・ストーン)の回収を依頼されるが、オーブをピーター・クイル/スター・ロードに奪われ、部下であるガモーラにまで裏切られる。
執念深い追跡の結果オーブの強奪に成功し、サノスに反乱を起こし、パワー・ストーンの力で宿敵であるノバ帝国の首都ザンダーを滅ぼそうとする。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーやラヴェジャーズ、ノバ帝国軍の連合軍を相手に熾烈な争いを繰り広げるが、ついにザンダーの地に降り立ち、石入りのハンマーで星を破壊しようとしたところをクイルのダンスの馬鹿馬鹿しさに目を奪われ、ハンマーを破壊される。
そして、パワー・ストーンを手にしたクイルとガーディアンズが力を分散させ合うことで流れ込むパワーを抑え、その状態で石のパワーを直に流し込まれ消滅した。


バロン・ヴォルフガング・フォン・ストラッカー

演:トーマス・クレッチマン/吹替:広瀬彰勇
登場作品:『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
ソコヴィアのヒドラ基地の総帥。
セプター(マインド・ストーン)の研究の過程でピエトロとワンダのマキシモフ兄妹に人体実験を行い、二人を超能力者に仕立て上げた。
基地をアベンジャーズの強襲を受けたところを逃げ出そうとしたが、スティーブに捕まり、逮捕される。
しかし、その後ウルトロンにアベンジャーズへの見せしめとして殺された。


ユリシーズ・クロウ

演:アンディ・サーキス/吹替:広田みのる
登場作品:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『ブラックパンサー』
様々な武器を闇ルートで売りさばいている武器商人兼傭兵。
かつて、ヴィブラニウムをワカンダから強奪しようとし、一度は捕まり焼き印を押されたが、王族ウンジョブの協力を得て脱獄し、ヴィブラニウムを密かに売買していた。
ウルトロンに人類滅亡のための材料としてヴィブラニウムを売るが、そこで「スタークに似ている」と口走ったために彼の怒りを買って右腕を切断された。
その後、エリック・スティーブンス/キルモンガーの助力でキャノン砲に変形する義手をつけてもらい、彼と協力関係を結んだ。
元々国民に多くの犠牲者を出した挙句に大量のヴィブラニウムを強奪した凶悪犯としてワカンダ首脳部から長らく目を付けられていたが、
イギリスの博物館からヴィブラニウムを盗み韓国で転売しようとしているという情報を掴んだ事で、ティ・チャラ/ブラックパンサーらはこれを逮捕の好機と見て行動を開始、彼等と成り行きからティ・チャラらに協力したCIAを相手取った壮絶なカーチェイスの末に逮捕されるが、直後キルモンガーの手により脱走。
しかし、その時点でキルモンガーに用済みとみなされ、射殺された。


ウルトロン

演:ジェームズ・スペイダー/吹替:木下浩之
登場作品:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
トニー・スタークとブルース・バナーの手によって開発された平和維持用の人工知能。
本来はアイアン・レギオンの世界配備と共に使用されるはずだったが、マインド・ストーンのデータを解析して完成したため、人類に対する悪意を持ってしまった。
地球平和のためにアベンジャーズや人類は不要の存在と断じ、人類の抹殺を目的に活動を開始する。ピエトロとワンダの兄妹もアベンジャーズ抹殺のために協力していたが、人類抹殺が最終目的と気付いたため裏切っている。
インターネットを媒介して活動しており、チタウリの技術を駆使して製造された「ウルトロン・プライム」と呼ばれる主なボディの他に、分身である「ウルトロン・セントリー」のボディに意識を移すことが可能。
最終的にはクロウから買ったヴィブラニウム製のボディに落ち着いている。
なお、生命として活動するために人工細胞とヴィブラニウム、そしてマインド・ストーンを利用したボディを作ったが、アベンジャーズに奪われ「ヴィジョン」として完成した。
ソコヴィアを乗っ取ってヴィブラニウムを使った磁石によりソコヴィアの街を遥か上空へと押し上げ、隕石として叩き付けて人類を殲滅しようとしたが、ヴィジョンによってネットワークを切断され逃げることができなくなり、ウルトロンの群れもアベンジャーズの団結によって倒され、ソコヴィアの落下自体もトニーとソーの協力によって被害を最小限に食い止められた。
ウルトロン・プライムもまた、ワンダにコアを破壊された後、最後に残ったセントリーのボディに移った後ヴィジョンに追い詰められ、破壊された。


ダレン・クロス/イエロージャケット

演:コリー・ストール/吹替:大川透
登場作品:『アントマン
ピム・テクノロジーの現社長にして、ハンク・ピム博士の元弟子。
かつてはその大きな野心から自分の姿を見たハンクによって弟子として雇い、彼自身もハンクを尊敬していたが、彼の信頼を得られずピム粒子も預けてもらえず、彼に失望するようになる。
ハンクを出し抜くためにピム粒子を真似た「クロス粒子」を開発し、実験を続けるが、非道な実験は悉く失敗。
さらに、実験の過程でクロス粒子を浴び続けたために人格も残酷なものに変化していった。
そして、クロス粒子を利用した縮小可能な暗殺スーツ「イエロージャケット」を開発し、ヒドラといった闇の組織に売りつけようとした。
お披露目パーティーの日にハンクはスコット・ラングにイエロージャケットスーツを盗ませようとしたが、それにダレンは気付いており作戦は失敗。今までの仕打ちから溜まった鬱憤でハンクを殺そうとする。
スコットの機転によって殺害は阻止され、研究成果ごとピム・テクノロジーは爆弾で消滅させられ、激怒したダレンは研究を台無しにしたスコットに標的を変える。
イエロージャケットを自ら纏ってスコットと戦い、さらには彼の愛娘のキャシーを殺そうとし、キャシーの部屋で縮小しながら激しい戦いを繰り広げる。
最終的には、キャシーに向き直ったところを、制御器を外して亜原子サイズに縮小したスコットによってイエロージャケットスーツ内の制御器を破壊されクロス粒子が暴走し、圧壊して消滅した。


ヘルムート・ジモ

演:ダニエル・ブリュール/吹替:内田夕夜
登場作品:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー
ソコヴィアの特殊暗殺部隊「エコー・スコーピオン」の大佐。だがヒドラには属しておらず、ヒドラを「滅んで当然」と一蹴していた。
実家は貴族であり、「男爵(バロン)」の称号を得ている。
家族全員をソコヴィアの崩壊に巻き込まれる形で失っており、その原因を作ったアベンジャーズに激しい恨みを抱いていた。
そして、バッキー・バーンズを利用してアベンジャーズを内側から崩壊させようと、スーパーパワーを使わずして用意周到な作戦を練る。
バッキーに国連議会場の爆破の罪を着せて彼を逮捕させ、精神科医に成りすまして彼と接触すると、洗脳して一時的にウィンター・ソルジャーに戻す。
そして、1991年12月の任務の詳細を聞き出し、シベリアの旧ヒドラ基地にてバッキーがハワード・スターク夫妻を始末する瞬間の映像も確認。アベンジャーズが来るのを待ち構えていた。
案の定罠に誘われて来たスティーブ・ロジャースとトニー・スタークを相手に、スターク夫妻の事故死がバッキーによる暗殺であると暴露し、トニーは我を失い家族の仇を討とうと暴走し、それをスティーブが止めようとする形で彼らの仲を引き裂くことに成功。
その後、家族の元に行くため自殺しようとしたが、真相を知って復讐の連鎖を断ち切ることを決意したティ・チャラに阻止され、逮捕された。
それからはベルリンの刑務所に収監されていたが、「指パッチン」の全人類半分の消滅と5年後のその復活により台頭したフラッグ・スマッシャーズの事件を捜査するため、ヒドラの知識を持つ者として、サムとバッキーに協力することとなる。
表面上は彼らに協力していたが、超人血清を「スティーブ・ロジャースしか制御できない危険なもの」として、その抹消を密かに目論み、目を盗んでは独断行動に出ていた。
捜査の途中で逃亡し、ソコヴィアの慰霊碑前でバッキーに発見され、彼に敬意を示した後、脱走を聞きつけたドーラ・ミラージュに引き渡され、今度はラフト刑務所に収監された。


カエシリウス

演:マッツ・ミケルセン/吹替:井上和彦
登場作品:『ドクター・ストレンジ
エンシェント・ワンの元弟子の魔術師。
愛する者を失いその悲しみを払うためにエンシェント・ワンに弟子入りしたが、彼女の持つ欺瞞に気付いて失望し、ドルマムゥの力を得ることで「死」を克服し、この世を暗黒で満たすという野心を抱く。
ドルマムゥと契約すると凄まじい力を発揮し、エンシェント・ワンに弟子入りしたスティーヴン・ストレンジを相手に優位に立ち、さらにはエンシェント・ワンを殺害する。
その後も、次々とサンクタムを落とし、最後の香港でストレンジと対決。だが、ドルマムゥと「話をつけた」ストレンジによって、ドルマムゥのもたらす永遠の苦しみに囚われ、暗黒次元(ダーク・ディメンション)へと消えていった。


ドルマムゥ

演:ベネディクト・カンバーバッチ/吹替:三上哲(ドクター・ストレンジと二役)
登場作品:『ドクター・ストレンジ』
暗黒次元(ダーク・ディメンション)の支配者。
圧倒的な力により現実世界を暗黒と死で覆いつくそうと目論んでいる。
カエシリウスと契約し、儀式によって現実世界に現出しようとしたが、ドクター・ストレンジに交渉を迫られこれを瞬殺。
だが、ドルマムゥがタイム・ストーンの時間逆行を知覚できる事を見抜いていたストレンジによりその流れを永遠に繰り返され、完全に疲れ果てたところを説得され、現実世界から手を引くことになった。


エゴ

演:カート・ラッセル/吹替:金尾哲夫
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
天界人(セレスティアルズ)の一人で、惑星の中心に自分のコアがある「生ける惑星人間」。普段は人間の分身を作って会話している。
ピーター・クイルの父親であり、彼に正体を明かした際は戸惑われたが、話し合ううちに父親と認められるようになった。
だが、実は自分以外の生命の矮小さに失望し、孤独を埋めるために全宇宙の生命を自分と同一化させる計画を立てていた。
そのために多くの星で繁殖を行い、生まれた子供をヨンドゥに誘拐させ、自身の手助けをさせるために天界人の力を身に着けさせようとしたが悉く失敗。結果として多くの子供達を殺した。
クイルの母、メレディスを本気で愛していたが、「これ以上会うと計画の決意が鈍る」として彼女に脳腫瘍を植え付け殺害し、それを知ったクイルは激昂することに。
無理矢理にでも計画を続行させようとし、全宇宙に蒔いた自分の分身を増幅させ、侵略を実行しかけるが、天界人の力を完全に解放したクイルに歯向かわれ、激しい戦いを繰り広げる。
最後には、自分の惑星のコアにグルートに爆弾を仕掛けられて爆発し、分身が消滅した後惑星も崩壊した。


アイーシャ

演:エリザベス・デビッキ/吹替:魏涼子
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
全身金色で輝いている惑星ソヴリンの女帝。
常に上から目線で物を言うため、ガーディアンズのメンバーからの印象は悪かった。
アニュラックス電池を守ったガーディアンズに感謝していたが、電池を盗んだことを知るや否や、彼らを執拗に追い始める。
ヨンドゥらラヴェジャーズにも協力を依頼するが失敗し、惑星エゴにて自ら出撃しガーディアンズを追い詰めるが、戦闘機を全滅させられ敗北。
その後、対ガーディアンズの兵器として「アダム」なるポッドを生産するが……。


エイドリアン・トゥームス/バルチャー

演:マイケル・キートン/吹替:大川透
登場作品:『スパイダーマン:ホームカミング
原作漫画は「ヴァルチャー」だがMCUでは「ルチャー」表記となっている。
チタウリの技術を利用した巨大な可変翼で空を飛び、アベンジャーズの武器や装備や彼等が回収したチタウリの兵器の残骸を強奪しては、
それを元に武器を製造し、裏で密売する武器密造・密売業者の元締めにして強盗。
原作とは異なり頭髪は結構残っているが、ウイングスーツ装着時はヘルメットを着用するため、やはりバルチャー(ハゲタカ)の名に相応しいつるりとした頭部になる。
ウイング自体が鋭利かつ頑強な刃物兼打突武器となる他、脚部には把持アームも兼ねたカギ爪を装備し、手製のハイテク兵器も自在に使いこなすため、
銃を持った警官程度ではどうにもならない程に戦闘能力は高く、空を自在に飛び回る機動力や自動車程度の重量物を持ったまま空を飛べるパワーと相俟ってスパイダーマンにとっては厄介な相手であった。

その正体はピーター・パーカーの初恋の相手、リズの父親。
元々は瓦礫の掃除屋だったが、トニー・スタークの立ち上げたダメージ・コントロール局に仕事を奪われ、家族を養うために武器を闇ルートで売り捌いていた。
間接的とはいえ自分達の仕事を奪ったトニーを恨んでいるものの、自身の犯罪の目的はあくまで家族や社員を養っていくためであり、
それをヒーローや警察に知られないようにする活動方針を徹底していたため、自らテロ活動を働いたりトニー本人に直接危害を加えようとはしなかった。
しばらく周りにバレずに上手く立ち回っていたが、彼等が製造販売したハイテク兵器を使用したATM強盗がピーター・パーカー/スパイダーマンと遭遇した事で存在を知られ、その詮索を受ける。
その度に適当にあしらい撃退には成功していたが、次々と売買計画を破談させられたためスパイダーマンを疎ましく思うようになる。
同時に、あれだけ警戒していた警察やヒーローに遂に目を付けられた事で兵器密売業も最早引き時と見て、
最後の大仕事としてスターク・インダストリーから「お宝」を強奪し転売する事を計画する。
やがて、スパイダーマンの正体がリズをダンスに誘ったピーターだと知り、「殺されたくなければ邪魔をするな」と釘を刺すが、「ヒーロー」であることをやめられないピーターは手を引かなかった。
それでも、ピーターを瓦礫の下に生き埋めにし、スターク・インダストリーズの飛行機から大量の物資を奪おうとしたが、這い上がってきたピーターに阻止される。
ローテクスーツを着ているピーターを圧倒し彼を一方的に痛めつけるが、墜落しようとする飛行機内に無理に留まった為に翼が深刻な損傷を受ける。
共に墜落を生き延び、且つ尚も食い下がるスパイダーマンを叩きのめした末に物資の詰まったコンテナを強奪し飛び立とうとするが、
激しく損傷した状態で無理に重量物を持ち上げようとした負担でウイングスーツが爆発、巻き込まれそうになるもすんでの所でピーターに助けられ、そのまま現地に拘束された事で駆けつけた警察に逮捕された。
事件後は刑務所に入れられ、武器を密売しようとしてスパイダーマンに邪魔された犯罪者からスパイダーマンの正体を聞かれるが、
何だかんだ彼のお陰で命拾いした事に思う所あったのか、それについてははぐらかしていた。


ヘラ

演:ケイト・ブランシェット/吹替:天海祐希
登場作品:『マイティ・ソー/バトルロイヤル
オーディンの最初の娘で、ソーの実の姉。死者を操る死の女神であり、狼「フェンリス」を従えている。
かつてはオーディンと共に宇宙の国々を蹂躙し、アスガルドを宇宙の頂点に立つ帝国に仕立てあげていたが、やがてはオーディン以上の野望を抱くようになり、危険に思われたオーディンによって死の国に幽閉される。
そして、オーディンの死を機に幽閉から解放され、手始めにソーとロキを襲い、ソーのムジョルニアを破壊し二人を惑星サカールに追いやる。
そのままアスガルドの兵士を次々と打ち倒してアスガルドを征服。宇宙を支配するために虹の橋を使おうとしたが、鍵をヘイムダルに奪われ反乱分子の一掃を計画する。
その後、ソーが戻ってきたため戦闘になり、ソーの右目を潰す。ソーが力を完全に解放してもなお、アスガルドから力を供給されているため優位に保ち続けた。
だが、ソーの機転によってロキにムスペルヘイムの王スルトを復活させてもらい、アスガルドを破滅させる「ラグナロク」を起こされ、スルトの最後の一撃によってアスガルドごと消滅させられた。


エリック・スティーブンス/キルモンガー

演:マイケル・B・ジョーダン/吹替:津田健次郎
登場作品:『ブラックパンサー
CIAの特殊工作員で、数々の戦場を渡り歩いた傭兵。
その正体は、ティ・チャカ前国王の、ウンジョブの息子のウンジャダカ。
父を伯父に殺された事でワカンダ王族に恨みを持っており、ワカンダに戻って王国を乗っ取ろうとした。
協力関係にあったクロウを殺し、それを手土産にワカンダに戻って正体を明かし、現国王のティ・チャラに決闘を申し込む。
戦闘の場数の違いにより優位に立ち、仇の一人でもある王側近のズリも殺した挙句にティ・チャラを一方的に叩きのめして滝壺に投げ捨て、新たな国王の座についた。
そして、世界で虐げられる発展途上国民を唆して、ヴィブラニウムを輸出し全世界で支配者に対する革命を起こしてワカンダを世界の頂点にさせるよう国策を転換。
だが、生きていたティ・チャラとドーラ・ミラージュに反乱を起こされる。
新しいパンサースーツを身に纏ってドーラ・ミラージュ達を一蹴した後ティ・チャラとの一騎打ちとなり互角に渡り合うも、
地下鉱山にてリニアモーターカーの機能を利用しスーツを機能不全に陥らされた所をティ・チャラによって槍の刃で胸を刺され、致命傷を負う。
その後、自身のワカンダへの憧れを吐露し、ワカンダの美しい夕陽を見ながら刃を抜き、死亡した。


エイヴァ・スター/ゴースト

演:ハナ・ジョン・カーメン/吹替:田中理恵
登場作品:『アントマン&ワスプ
元S.H.I.E.L.D.の特殊工作員。
父が起こした事故が原因で体にフェージング現象が発生し、体細胞の分子が外れかかっており、姿を消したり壁をすり抜けられる。
余命あとわずかの状態を解消するために、ハンクとホープが家族のジャネットを量子世界から救出しようとすることを聞き、ジャネットの力を奪って体を元に戻すことを試みる。
そのためには他人の命を犠牲にすることも厭わなかったが、親代わりのビル・フォスターからは止められていた。
最終的に計画は失敗するが、救出されたジャネットの力でフェージング現象を止められ、少しではあるが回復。
その後、ビルと二人で逃走した。エピローグにて、スコットが彼女を治療するための粒子を量子世界から取り出そうとしたが、「指パッチン」によって有耶無耶となってしまっていた。


ソニー・バーチ

演:ウォルトン・ゴギンズ/吹替:関智一
登場作品:『アントマン&ワスプ』
サンフランシスコを牛耳るマフィア。
ハンクとホープが彼から量子トンネルに必要な部品を購入しようとしたが、量子世界のことを聞きつけ、逆にラボを奪おうとする。
その後もスコットの仲間のルイスに自白剤を投与したりFBI内のスパイに情報を垂れ込んだりしてハンク達を罠にかけてラボの強奪を図るが、エイヴァの妨害もあって取り逃がしての繰り返しだった。
最後には、スコットらの活躍によって捕まり、自白剤を打たれて警察に洗いざらいぶちまけて逮捕された。


ヨン・ロッグ

演:ジュード・ロウ/吹替:森川智之
登場作品:『キャプテン・マーベル
クリー帝国の特殊部隊・スターフォースの司令官。
ヴァース/キャロル・ダンヴァースの教官であり、当初は彼女に信頼されていたが、実際は彼女を支配し、スクラルの殲滅に利用していた。
帝国を裏切り、ライトスピードエンジンを使ってスクラルを逃がそうとしたウェンディ・ローソン博士/マー・ベルを殺害し、それを守ろうとしたキャロルを殺そうとしたが、彼女がエンジン=四次元キューブの力を吸収するのを見て、彼女を利用することに方針を転換。
キャロルへの輸血に自分の血を使っており、彼女を従わせることに一種の快楽を抱いているようだった。
その後、真相を知ったキャロルに反旗を翻され、制御チップを使って力づくで屈服させようとしたが、持てる力を完全に解放したキャロルによって支配を逃れられ、完全に敗北。
さらに、「納得させたければ力で証明して見せろ」と挑発したが、キャロルからは「あなたに証明するものなんて何もない」と一蹴され、小型艇に乗せられて惑星ハラに送り返された。


スプリーム・インテリジェンス

演:アネット・ベニング/吹替:榊原良子
登場作品:『キャプテン・マーベル』
クリー帝国を支配する人工知能。
本来の姿は不明で、国民に接する時はその人物の潜在意識にいる人物の姿をとる。
邪魔者であったマー・ベルを処分し、キャロルを甘い言葉で利用していたが、キャロルが記憶を取り戻した後は一転、彼女を精神世界で弱さを見せつけ、屈服させようとした。
だが、キャロルの持つ心の強さによって押し負けられ、支配から完全に解放される。


サノス

演:ジョシュ・ブローリン/吹替:銀河万丈
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』他
銀河最強クラスの力を持つタイタン人。
インフィニティ・ストーンの力で全宇宙の半数の生命を虐殺することで宇宙の均衡を保つことを目指している。詳細は個別項目にて。


エボニー・マウ

演:トム・ヴォーハン・ロウラー/吹替:いずみ尚
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ブラック・オーダーの一人。サノスの参謀を務める老人。
サノスに心酔しており、芝居がかった口調でサノスの功績を称える。
念力の使い手であり、敵の拘束や拷問を得意とする。
ニューヨークにてドクター・ストレンジを拉致し、Qシップ内で拷問しようとしたが、トニーとピーター・パーカーの共同作戦によって宇宙船の穴から放り出され凍死。
『エンドゲーム』の過去の時間軸に登場した個体は、同作におけるブラック・オーダーのメンバーの中でも出番が多く、自身の技術でネビュラから強奪したピム粒子を大量に複製し、サノスの軍勢を2023年の未来へと侵攻させる事に成功した。最終的にはトニーの「指パッチン」でサノスに救いを求めながら消滅した。


コーヴァス・グレイヴ

演:マイケル・ジェームズ・ショウ/吹替:山岸治雄
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ブラック・オーダーの一人。部隊の中でNo.2の実力を持つ戦士。
奇襲や騙し討ちといった卑劣な戦闘を好む。
ヴィジョンを奇襲でダメージを食らわせ、駆け付けたスティーブ達に致命傷を負わされる。
その後、ワカンダにて手術中のヴィジョンを襲い、痛めつけるが、駆け付けたスティーブと戦闘になり、彼を殺しかけるも、ヴィジョンに槍で胸を刺され死亡。
過去から来た個体は、オコエに瞬殺された。


プロキシマ・ミッドナイト

演:キャリー・クーン/吹替:鶏冠井美智子
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ブラック・オーダーの一人。紅一点で冷徹な女戦士。
コーヴァス・グレイヴの妻で、彼への愛情は深い。
ヴィジョン襲撃に参加し、コーヴァスを傷つけたアベンジャーズに恨みを抱いていた。
そして、ワカンダではワンダを殺そうとしたところをナターシャ、オコエと戦闘になり、二人を圧倒するが、ワンダに超能力で持ち上げられて車輪型メカに轢かれて死亡した。
過去から来た個体は、コーヴァスの死体を抱きしめながら消滅した。


カル・オブシディアン

演:テリー・ノタリー
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ブラック・オーダーの一人。巨体で怪力の持ち主であり、頭は悪い。
チェーンつきのを得物としており、敵を圧倒する。
ニューヨーク戦においてアイアンマンとスパイダーマンを苦戦させたが、ウォンによって南極に転移させられ右腕を切断される。
その後、ワカンダでは右腕を義手に換えて出撃。ハルクバスターを着たバナーと激突し、半壊させるが、切り落とされたハルクバスターの右腕をロケット噴射させて吹っ飛ばされ、ワカンダのバリアに叩きつけられ爆死した。
過去から来た個体は、アイアンマンとスパイダーマンのタッグで拘束された後巨大化したアントマンに踏み潰された。


エレメンタルズ

登場作品:『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
クエンティン・ベックのいた世界を滅ぼしたという四大元素をモチーフにした怪物。
実はベックがでっち上げて作った架空の存在であり、その正体はホログラムとドローンによる破壊工作である。


クエンティン・ベック/ミステリオ

演:ジェイク・ギレンホール/吹替:高橋広樹
登場作品:『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
並行世界からやって来たヒーロー……という設定を演じているホログラム技師。
スターク・インダストリーズの技術者だったが、自身が開発したホログラムシステムを「BARF(ゲロ)」と改名させられた挙句、異議を申し立てたらクビにされ、トニーに逆恨みを抱いていた。
そのため、サノスによる「指パッチン」とその回復により社会が混乱している時期を狙い、新しい敵をでっち上げて新しいヒーローとして君臨し、周囲の注目を集めたいと願うようになる。
そこで、自身のホログラム技術を使って「エレメンタルズ」と呼ばれる敵とヒーロー「ミステリオ」の戦いを演出し、ドローンを使って実際に被害を出すことで信憑性を出し、フューリーからも信頼を得る。
さらに、トニーの後継者のプレッシャーに負けそうになったピーターに親身に接するフリをして彼からトニーの発明品「イーディス」を奪い、完全にドローンを自分の制御下に置く。
その後、自身の正体に気付いたピーターから戦いを挑まれるが、まだ精神的に幼い彼をホログラムを使って完全に撹乱し、徹底的に打ち負かす。
そして、同じく正体を知ったMJやネッド達ピーターのクラスメイトやフューリーをロンドンにて始末しようとしたが、新しいスーツを作って完全復活したピーターに阻止される。
以前と同じようにホログラムで彼を撹乱させようとしたが、スパイダー・センスを復活させたピーターによって無力化され、ドローンの射撃を跳ね返され、その出血が原因で死亡した。
だが、死の間際に撮影された映像は残党によりフェイクニュースとして編集され、スパイダーマンに悪行の汚名を着せ、さらにその正体がピーター・パーカーであることを全世界に向けて発信した。
この世を去った後もベックが撒いた嘘と影響力は残り続け、その影響で当のピーターはおろか彼の関係者達も苦しめられ、ベックの遺した「人には信じる何かが必要なんだ。近頃じゃ、みんな何だって信じる」という遺言の意味を、嫌という程に思い知らされる事になる。さらには後のMCU全体にも大きな影響を残す結果となっている。














追記・修正はヒーローに逆恨みせず、嫉妬もせず金儲けも企まない人がお願いします。

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最終更新:2023年04月21日 10:15