ドラゴラム

登録日:2011/07/01(金) 17:00:12
更新日:2024/04/01 Mon 21:38:25
所要時間:約 4 分で読めます




ドラゴラムとは、ドラゴンクエストシリーズに登場する呪文。


【概要】

唱えた者は竜に変身し、激しい炎や鋭い爪で敵を攻撃する。
初登場はDQⅢ。基本的には味方のみが使う。
ナンバリングシリーズでは一度使うと戦闘が終わるか、死ぬかいてつくはどうを受けるまで元に戻れず命令もできない。
しかも覚えるのは大抵が魔法役であるため、とにかく扱いが難しい。
ボス戦には向かないが雑魚散らしにはイケるか?

一方で、Ⅷ以降のナンバリングではすっかり見なくなってしまった。
ドラクエも本格的に3Dモデルへと移行したために、竜の描写が厳しいのだろうか。



【基本的な効果】

・ドラゴラム
消費MP:18~24
効果:激しい炎(敵全体に70~90ダメージ)、鋭い爪(敵一体に200ダメージ)、凍える吹雪(敵全体に70~90ダメージ、Ⅵ以降)
ステータスが変化。
範囲:自分一人
継続時間:戦闘終了、凍てつく波動、死ぬまで

作品によっては効果が異なる。例えばモンスターズでは命令ができるものの特技が変更される等。


【ドラゴラムの歴史】

DQⅢ

魔法使いと賢者が覚える。
初登場にして歴代ドラゴラムでも最強の性能。
本作では変身に1ターンかかるという欠点があり、ステ変化も大した事は無いのだが(雑魚敵のドラゴンと同じ)、
次ターンから毎回吐く「火炎の息」が180前後のとんでもないダメージを叩きだせる上に、炎に完全耐性のある敵にも50%のダメージが通る。
メタル系も一撃で倒せるので出番が割とある。
GBC版では隼の剣を装備しておくと二回連続で炎を吐いてくれるため、非常に強力な攻撃手段になる。


DQⅣ

マーニャピサロが覚える。
唱えたターンから攻撃する様になり、また変身時のパラメータも上がったが、肝心のブレス「はげしいほのお」の威力が半分に下がったうえ、耐性の影響も受ける様になってしまう。
FC版ではマーニャがうまく動いてくれればメタル系狩りに使えるが、安定ダメージ1(リメイクだと0)なのでやはりアリーナの方が頼れる。


DQⅤ

人間では女の子、モンスターではドラキースライムベホマズン、コロマージが覚える。
ベホズンや女の子が使うとデメリットの方が大きいのでドラきちやコロマージに使わせるのが妥当だが、両者ともにMPが低すぎて使う機会が限られてしまう。
愛で使っていくならこれしかない、といったところか。

主人公専用武器であるドラゴンの杖は使用するとドラゴラムの効果が得られるが、道具として使う分には主人公以外も可能。

ちなみにバグモンスターのきせきのつるぎが使うことがある。
味方しか使えない呪文を敵が使うとどうなるか?答えは呼んでみなければわからない。


DQⅥ

魔物使い(DS版では魔物マスター)を極めると覚えるので誰でも習得可能。
この頃から凍える吹雪も吐くようになった。
尤も、威力がショボいし特技でより強力なブレスが使えるので、はっきり言ってドラゴラムを使用する意味は無い。


DQⅦ

魔物ハンターマスター(リメイクでは★6)もしくはドラゴスライム(職業)マスターで覚えるので誰でも習得可能。リメイク版では勇者★4でも覚えられる。
この作品ではターン経過で効果が切れるようになった。
前作同様ほとんど役に立たない。
小説版ではガボが爆発から周囲の人間と共に離脱する為に使用。


DQⅧ

パルプンテともども、まさかの未登場。
まあⅧの戦闘システムだと仕方ないかもしれないが……
なお、没呪文としてデータ上では存在しているらしい。


DQⅨ

ありません。


DQⅩ

やはり未登場。
今作はMMOなので実装に無理があったのかもしれない。

ただ、仲間モンスターのドラゴンキッズが「ドラゴラム」という巨大化して能力を強化する呪文を使う。


DQⅪ

ないよ。


●DQモンスターズ

使っても命令可能だが、ステータスや特技がドラゴラム時専用のものになる。
最大がHP999になるため、ドラゴラム使用後にベホマなどで回復すれば壁役になる。
変身すると竜王(変身)の見た目に。


因みにいずれのシリーズでもドラゴラムを使えば呪文や特技への完全無効化耐性ができる。
ドラゴラムの場合はギラ系炎系


●DQタクト

マーニャが使える特技のひとつで3ターン目から使用出来る。
3ターンまでドラゴンに変身し、しゃくねつのほのおなどの専用特技に切り替わる。

●DQウォーク

強化したドラゴンの杖装備時に使用可能。
永続的ではなくその場だけ竜に変身し、なおかつ全体へのメラ系呪文に変化。
全体にメラ系で大ダメージを与え、更に踏みつけて無属性の少量の呪文ダメージを追加で与える。
後者にはメタル系への10の固定ダメージがあり、やまびこ効果では5、この部分が暴走するとこれを無視してダメージになる。


【漫画作品でのドラゴラム】

ダイの大冒険

「火竜変化呪文」と表現される。
ダイの海破斬習得のための特訓に際し、アバンが使用。なぜか眼鏡だけは変身後もそのままだった。
ゲームではコントロール不能になるにもかかわらずアバンは変身後もしっかり理性を保っており、この人の規格外っぷりを地味にアピールしている。
結果としては火炎の息をダイは海破斬を会得して攻略し、特訓は成功したのだが、直後に襲ってきたハドラーとの戦いでは、ドラゴラムで大量に魔法力を消耗していたことがアバンの不利に働くことになってしまった。

前日譚であるスピンオフ漫画「勇者アバンと獄炎の魔王」では旧魔王軍の幹部であるデストロールの「ガンガディア」が切り札として使用。
伝説の古代呪文であるとされており、下位呪文に体を部分的に竜へと変化させる「竜腕変化呪文」(ドラ)「竜頭変化呪文」(ドゴラム)が登場している。
ちなみにこちらでも眼鏡は変身後もそのままで、理性(本人の意思)も維持できている。

『獄炎』では使用者が元々屈強であるほどより強力なドラゴンに変身でき、逆に体力のない者には扱うことが困難な呪文であると説明されている。
このため肉体的に並の人間と大差ない一般的な魔法使いには使いこなせず、使い手を選ぶ呪文であることが分かる。


●ロトの紋章

カダルとポロンの両賢王が使用。
カダルはアルス一行の力を試すべく、この姿で現れ、アルスが、かすり傷を付けたことから、合格とし、正体を明かした。
ポロンはヤマタノオロチ戦ではドラゴラム同士の合体魔法で二つの首を持つドラゴンとなり、ローラン城空襲の際にはバギクロスと合わせたバギグラムで嵐の竜になった。


【余談】

『4』と『5』ではパルプンテの効果の中に「自分に大ダメージ」というものがある。
大抵は死ぬが…耐え切ったならドラゴラムとは違う「光り輝く竜」に変身する。

行動も違い、4ではマヒャド・吹雪・輝く息をランダムで使うようになる。
完全無効化耐性は上に加えてヒャド系、吹雪系まで。
5はSFC版ではほのおで攻撃するドラゴラムと似た効果だが、リメイク版では上記の4と同じようにマヒャドなどで攻撃する。


「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」ではマーニャがドラゴラムを使用するSPカードがあったり、
「ドラゴンクエストヒーローズ」や「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド」ではマーニャの必殺技がドラゴラムだったりと、
一部派生作品ではマーニャの必殺技のように扱われている。


竜に変身後も装備が壊れたりすることはないため、装備ごと魔法の力で変身しているものと思われる。
要するにだいたいの変身ヒーローと同じものなのだろうが、四コマ劇場では
「マーニャがドラゴラムを使った→服が破れてどーしよぉ///→いてつくはどぉぉ!」
というネタもあった。




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最終更新:2024年04月01日 21:38