インフェルノ(ビーストウォーズ)

登録日:2021/03/08 Mon 16:36:12
更新日:2024/03/14 Thu 23:25:35
所要時間:約 7 分で読めるでごっつんこ





※推奨BGM:「For the dream」


オラァッ!!
全国のよい子のみんなと一緒にビーストを見てくれてるお母さん!
スコルポス、でぇ~っす!!

お母さん!
『お子さんがオラオラマネするから』とか、
『サソリだから気持ち悪い』とか、
スコルポスのこと、嫌ってな~い?

まあいいや。どうせ悪モンだし~!

次回、ビーストウォーズ!


地獄のアリ戦士インフェルノ


今度はアリだぜ!オラァッ!!




ごっつんこー!インフェルノだ!

近頃とってもごっつんこー!

なんだかとってもごっつんこー!



インフェルノ(海外名:Inferno)とはCGアニメ「ビーストウォーズ」の登場人物でアリんす。
所属はデストロンで、肩書きは「地上攻撃指揮官」

初代サイバトロン消防車に変形するトランスフォーマーと同名だが、特に関係はない。*1

身長:2.6m
体重:2.3t
走る速さ
ビーストモード:時速90km
ロボモード:時速70km
飛行速度:マッハ6
ジャンプ力
ビーストモード:5m
ロボモード:8m
最大出力:90万馬力
スキャンした動物:グンタイアリ(外見はヒアリ(ファイヤーアント)。)*2
好物:ゴキブリ
テックスペック:パワー7 知能4 スピード8 耐久力4 階級7 勇気8 火力6 テクニック5 合計49
CV:三木眞一郎


【概要でごっつんこ】

◆地獄の戦士、登場

第18話「地獄のアリ戦士インフェルノ(原題:Spider's Game)」から登場する戦士。

第1話「超生命体トランスフォーマー登場!(原題:Beast Wars (Part 1))」冒頭で、コンボイ率いるサイバトロンが惑星エネルゴアの上空に投棄したプロトフォームが地上に落下。
ポッドの元にいち早く辿り着いたタランスはポッドの識別チップをデストロンの物に変更。
そしてブラックウィドーの時と同様蜘蛛をスキャンさせ、部下にしようと目論んだ。
だがプロトフォームは既に近くにいたグンタイアリが適合生命体としてスキャン*3されており、誕生したインフェルノは、アリとは思えない程の巨体を持っていた。
結果的にデストロンにはなったので喜ぶタランスだが……。



クモめクモめ!巣を襲う気でアリんすな!


ポッドが地上に落下した衝撃に加え、スキャン中にタランスがリプロラミングした影響で内部の自己認識機能にバグが発生。
その結果、何とインフェルノは思考回路がアリとしての本能に支配されていたのだ

自分を兵隊アリだと思い込み、自分が入っていたポッドを、「女王様がいる巣」と認識し、誰も近づけさせないようタランス&ブラックウィドーを攻撃するインフェルノ。働きアリは全てメスなのに何故男性人格なのかは突っ込まないでおこう。ハチだってそうだし。
サイバトロンもデストロンもないまま警戒しているため完全に手が付けられなくなっていたが、ブラックウィドーは機転を利かせ偶然それを発見したエアラザーを撃ち落とす。
気絶したエアラザーを「こいつはサイバトロン戦士!巣を破壊しに来た敵よ!」と言い放ち、自身を「女王アリのお友達」と称るクモ女をよそに、タランスはエネルゴア脱出のためにポッドを奪取。
そう。実はタランスの本命はポッドの方であり、プロトフォームはついでだったのである。
それを追いかけるインフェルノはタランスに捕縛され、挙句の果てに追跡していたタイガトロンにポッドを破壊されてしまう。
そこへメガトロンが駆け付け分が悪いと逃走するタランス&ブラックウィドー。
怒り狂う軍隊アリは自力でクモの巣を脱出。

「ごっつんこ~!」
「巣を壊しやがったヤツ!やっつけるやっつける!」

インフェルノ~…
変身ンァ!!

ごっつんこ~~~~~イャイャイャ!!!


「お~、テンション高いねェ~。…気に入った!

「巣を壊しやがったのは誰だ!誰だ!! 誰なんだ!!!」

ロボットモードに変身し、魔獣のように怒り狂いながら叫ぶが、ここでメガトロンに


「(巣を壊したのは)そいつだ!サイバトロンだ!!
や~っておしまい!!!」

と命じられ、サイバトロンを完全に敵と認識。
この時の「サイバトロンだ!」のくだりは一見すると出まかせで言った嘘のようにも聞こえるが、上述したとおりポッドを壊したのは本当にタイガトロンであり、事実である。*4

タランス、メガトロンとの連携でタイガトロンを半死半生の重症を負わせて追い詰めるも、
エアラザーの報告を受け駆け付けたコンボイの攻撃でバラバラにされてしまった。



巣を守るごっつんこ……巣を守るごっつんこ……。


その後、メガトロンは彼のパーツを回収し修理。
再プログラミングしたのか、アリとしての本能なのか、デストロン最強の戦士であるメガトロンを「女王アリ」だと認識し、以後忠実な部下となった。


【戦闘能力でごっつんこ】

基本的には暴走しがちな狂暴な性格だが、主君には非常に忠実。
口癖は「ごっつんこ!」で一人称は基本的に「俺」だが、初期のみ「あちき」で、「~でアリんす」という廓詞で喋っていた。
「ごっつんこ」の元ネタは恐らく童謡の『おつかいありさん』。

アリでありながらメガトロンに匹敵する巨躯を持ち、単純なパワーも高い。
武器は大型のキャノン砲「インフェルノキャノン」で、ミサイルや火炎を発射する。たまにライノックスのように二丁振り回す事も。
「ヘル・シールド」という巨大なクラスター爆弾を使っての破壊活動も得意とする。
また、ビーストモードでは地下を潜る事が出来、ロボットモードでは背中のホバー「ヘル・ジェット」で飛行することもでき、ワスピーターらと共に空中戦力としても活躍する。
「無印」終盤では、新参者であるにも関わらずテラザウラーやワスピーターをアゴでこき使っており、この頃から副指揮官としての片鱗は見せていた。
弱点は耐久面が低い事と、泳ぐのが苦手な事。

実は裏設定では、インフェルノはその気になればメガトロンをも倒せる(「無印」時点で)最強クラスのビースト戦士との事だが、メガトロンを「女王アリ様」として認識した彼に、その事が頭を過ぎることはなかった。


【メタルスでの活躍でごっつんこ】

続編の「ビーストウォーズメタルス」にも続投。
惑星エネルゴアで誕生したため、クォンタム・サージを浴びてもメタルス化しなかった。
だがその忠臣っぷりを買われ、死亡したスコルポスに変わって事実上のナンバー2となる。
しかし双方のパワーアップに段々ついていけなくなり、やられ役も多くなっていく。

そして最期は原住民狩りをしている所をメガトロンが乗る戦艦ネメシスのフュージョンカノン砲でクイックストライク共々吹き飛ばされて死亡した。
その後、バラバラになった体は原住民に回収され、頭は太鼓、ブースターはコンロにされていた。

最後までメガトロンに忠実であったのに、最後は見捨てられる形となってしまったが*5、原住民にはその亡骸を利用されたので、彼等の進化には貢献できたのかもしれない。


コミックボンボン連載の漫画版には登場しない。


【リミックスでごっつんこ】

吹き替えメタルスの最終回である「ファイナルリミックス バナナをわすれた!」では、三木氏の代表作である「ポケットモンスター」のラブリーチャーミーな敵役の一人・コジロウの名乗り口上を堂々と披露。
他にも銭形警部やポパイ、ナレーター・DJで有名な人々等のモノマネを披露したが、メガトロンからは最初の銭形警部以外は「料理の鉄人」のキッチンレポーターの人はすごく上手かったのにお仕置きされて吹き飛ばされた。
……コジロウの代名詞である「やな感じぃ~!!」と叫びながら。




【対人関係でごっつんこ】

  • メガトロン
敬愛すべき女王アリ様指揮官。
だがメガトロンはそう呼ばれるのをあまり好いてはいないようである。
また何故か「越後屋どの」「黄門様」と呼んだこともある。


  • タランス
一応生みの親。
だがクモだったのが災いし外敵扱いされてしまい、ぶっ飛ばした。


  • クイックストライク
メタルスからの後輩。
最期を共にした相手でもあり、事実上の弟みたいな感じになった。


  • タイガトロン
あらゆる意味で対極の戦士。
タイガトロンは、自分達を庇うサイバトロンの姿を見た事で正義に目覚めたが、
インフェルノは、巣(ポッド)を壊したサイバトロンの姿を見て悪に目覚めてしまった。
そしてトラジローの件以降、二人は因縁のライバルとなった。
それでもその時点で最終回に近かったし、続編のメタルスにてタイガトロンがあっさり退場させられてしまうのだが…


【玩具でごっつんこ】

◆無印

メガクラスとして発売したので、本編同様デカい。
ビーストモードの後足は外してミサイルとなり、ビーストモードでは口、ロボットモードでは口を変形させた銃から発射できる。
インフェルノキャノンは分離させてクローと小銃にすることができる。
背中のプロペラはスイッチを押す事で回転させることができる。
アニメ未登場のサイバトロン「サイバーシャーク」とのセットになった「地獄の対決」も発売された。タイガトロンの方が適任なのに。

色違いの別人に、クロオオアリ(女王アリ?)に変身する未来予知の出来る謎めいた女性戦士『科学兵士アンタゴニー』がいる。

◆メタルス

アニメ未登場のメタルスインフェルノも発売。
こちらは両腕がドリルになっており、第3形態のビークルモードもドリル戦車になっている。
タイヤとドリルは連動しており、コロ走行でドリルも回転する。
対決セットは何故か特に絡みもなかったデプスチャージとのセット「海底の対決」となっている。
今度は逆にデプスチャージの方に適任がいるのに。*6

なお、海外では商標の都合で、「スカベンジャー」(Scavenger)という名前にされてしまっている。(一応、メタルス化の際に改名したという設定ではあるらしい)
BIOに書かれている設定によると、力強く厳つい見た目に反して情報分析を好む策略家であり、自分の偽情報やブラフで敵が恐怖に怯える様を見るのが何よりも好きな卑劣漢。
一方でその「恐怖マニア」ぶりが高じて、真っ向から叩き潰した方が遥かに効率的な戦局でも、敵を恐怖に陥れることに拘りすぎてまどろっこしい策を練ってしまうという短所があるとのこと。

◆レガシー

初代ビーストウォーズがフィーチャーされている「トランスフォーマーキングダム」では、PVには姿はあるが発売されなかった…
と思いきや、キングダムの続編「レガシー」にて、発売が決定!
大きさはボイジャークラスで、背面についているヘルジェットを武器として持たせることが出来る。
日本オリジナルでエアラザーとのプレミアムフィニッシュセット『忠臣の対決』も発売。
新たに青のヘルジェットが追加され、手に持った時にジェットがない状態を解消できるようになった。
勿論両手に持たせて二丁拳銃にすることもできる。
ビーストモードでは片方余剰になりがちなのが難点か。


追記・修正しない奴は敵だ敵だ敵だ!

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最終更新:2024年03月14日 23:25

*1 恐らく、名前の由来があちらは「火災」、こちらは「地獄」のニュアンスであろうと思われる。

*2 日本ではヒアリは当時非常にマイナーなアリだった為、メジャーかつ凶悪なイメージのあるグンタイアリに変更された。だが劇中設定を見る限りではグンタイアリもモチーフの一つであることは間違いない。実際に赤い色のグンタイアリも存在する。

*3 とは言っても、人間が自分の体型に合わない服を着れないように、トランスフォーマーもまた不適合な生命体・ビークルにはなれないので、クモの戦士になれたかどうかはかなり怪しい所である。

*4 タイガトロンを擁護しておくと、彼としては、タランスはポッドをなにか悪用するつもりだと思い、気を利かせたつもりだったのだが、それが最悪の結果となってしまった。

*5 あくまでも偶然巻き込まれただけであり、2人を破壊しようと攻撃したわけではない。

*6 メタな事情としては、デプスチャージとランページはどちらもウルトラクラス商品の為、セット販売したら超高額になってしまうからと思われる。