テラザウラー(ビーストウォーズ)

登録日:2021/05/11 Tue 22:08:50
更新日:2023/09/15 Fri 10:35:47
所要時間:約 3 分で読めるザンス






カァ~ッ! テラザウラーザンス!

今日こそミーが全宇宙を征服するザンスよ見てらっしゃい!

じゃあ、ビーストウォーズのはじまりザンス!!



テラザウラ―とはCGアニメ「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」の登場人物である。
海外名は「Terrorsaur(テラソー)」
肩書きは「空中戦闘兵」





【概要ザンス!】


全長:2.3m
重量:1.5t
スキャンした動物:プテラノドン
飛行速度:マッハ9(ビーストモード)、時速120km(ロボットモード)
テックスペック:パワー6、知能5、スピード8、耐久力4、階級6、勇気7、火力5、テクニック6、合計47

メガトロン率いるデストロン軍団(プレダコンズ)の一員。
惑星エネルゴア不時着後はプテラノドンをスキャンする。
体色はで、プテラノドンの嘴は黄色くなっていて歯が生えている。

ロボットモードは、クセの強い容姿の多いBWデストロン勢の中では、非常に正統派なデザインで、(容姿だけならば)一番の色男。
ハチに変身するワスピーターと共に、序盤から空中戦力として活躍している。


テラザウラ―…へぇ〜んしぃ〜ん!!!


カアアアアアアアアアアッ!!!!!


変身する時には上記のように「カァー!」とカラスのような甲高い掛け声を発する。


【人物ザンス!】

上記の通り、容姿だけならBWデストロン勢一番のイケメン。
一人称は「ミー」、語尾には「~ザンス」と超有名なイヤミキャラのような口調で喋るキザな自惚れ屋。そんな担当声優が後にダヨーンを演じるとは誰が予想しようか……

そして、ややニューリーダー病気質であり、度々メガトロンを出し抜いてリーダーになろうとする。
しかしながら、調子に乗りやすい性格に加えて根が小心者のため詰めが甘く、いつも失敗してメガトロンにお仕置きされている。

実際に8話でメガトロンから譲られる形で指揮を執った際も、経験不足故か終始グダグダで完敗。
ラットルに騙されるわ、頭を吹き飛ばされるわとまるで良いところなしののまま完全に追い落とされる事となってしまった。*1

だが、全くの無能という訳ではなく、無印版第8話『クモ女のキック(原題:DOUBLE JEOPARDY)』では前回無印版第7話『孤独な戦士タイガトロン(原題:FALLEN COMRADES)』にて、タイガトロンのポッドから拾ったチップを使って盗聴器を作成。
それをフル活用してサイバトロンを出し抜き、見事にブラックウィドーのポッドを回収する大手柄を挙げるなど、頭はそこそこ回る。

この知恵をもっと活かせれば良かったのだが…。


【戦闘能力ザンス!】


飛行能力とスピードは作中のトランスフォーマーではずば抜けている。
武器も豊富で、手持ち銃の「テラー・ビームガン」*2目からの怪光線「アトミックビーム」、肩のキャノン砲「ショルダーキャノン(パワーアップ時には「エネルゴンキャノン」となる)」がある。

だが火力自体は低く力もそこまで強くないため、やられ役になることもしばしば。

無印版第6話『空中山脈大爆破(原題:POWER SURGE)』では、偶然にもエネルゴンの空中山脈を発見し、大幅なパワーアップを果たした。
メガトロンをバラバラにして圧勝し、デストロンの新たなリーダーを名乗る。コンボイも苦戦したが、パワーアップには制限時間があった上にラットルにエネルゴン山脈を破壊され敗北。命からがら基地に戻るも、修理の終わったメガトロンに出迎えられた。その後こっぴどく制裁されたと思われる。


ようやく戻ったか…待ってたザンス!!

ウッソ―!?

更に無印版第12話*3『ハヤブサ戦士エアラザー(原題:THE SPARK)』では、生まれたてだったエアラザーにも力負け。アローショットの連射でバラバラにされてしまった。

まあこれは初登場補正もあるので仕方ないだろう。


ここまでやられると!

いっそ!!

カ・イ・カ・ン・ザン・ス〜!!!


あ〜あ…


彼の名誉のために言っておくが、素の状態でもワスピーターに気を取られているコンボイを隙をついて倒したり、クローンダイノボット作戦で本物が現れるのを防ぐために本物のダイノボットを岩の下敷きにして勝利したりする場面もある。

劇中では未熟者であった彼だが、もっと経験を積めばメガトロンにも匹敵しうる恐るべきデストロン戦士となるのも夢ではなかったかもしれない。



【人間関係ザンス!】


  • メガトロン
雇い主。
だが前述のようにテラザウラ―は下剋上を企んでおり、何度も挑んでいる。いつも失敗しているけどね。

ただ、一度バラバラに破壊されたこともあるが、当人はテラザウラーのことをそこまで脅威とは認識していないようである。
二度目の下克上の際は、一応ブラックウィドーのポッド回収の功績もあった故か、ラットルを勝手に連れてきたのを咎めただけで、実はニューリーダー宣言自体は一切咎めていない。
何時でも蹴落とす自信があったのと、お手並み拝見と考えていたのだろう。


  • ワスピーター
同僚ののんびり蜂。
同じく飛行生物をスキャンしたこともあり、コンビを組んで空中戦を行う事が多い。
もっとも別に仲が良いわけではなく、手柄を奪い合う事も。


同じく同僚の忠臣蠍。
スコルポスはいつも下剋上を画策するテラザウラーを警戒しており、犬猿の仲であった。
そんな2人だが、皮肉にも続編の『メタルス』で同じ運命を辿ることに……。


同じく同僚のウヒャヒャ蜘蛛。
自身が一時指揮を取った際にはスコルポスを差し置いて副官に任命するなど、信頼していると思しき描写もある。
タランスの方も(利用出来ると思ったのか)テラザウラーの反逆の際にはゴマすりまくっていた。
だがこの後、タランス本人がメガトロンに反逆する事になるのはまた別の話。
テラザウラーのヘタレさから既に見限っていたようで、裏切りの際に声がけする事はなかった。


新入りの蜘蛛ねーちゃん。
彼女がデストロン入りしたきっかけを作ったのはテラザウラーである。
なのだが、本人同士の仲はあんまり良くなく、ブラックウィドーを怒らせた際は平謝りだった。


空中戦闘要員の新入りのごっつんこ…
…だったのだが、インフェルノの強さに屈服したのか、いつの間にかアゴでこき使われる関係になってしまった。

どうしてこうなった。

元相棒だが、現在は憎むべき裏切り者。
無印版第4話『時限爆弾転送作戦!(原題:EQUAL MEASURES)』ではダイノボットにデストロンへの出戻りを促し、再び手を組む…と思われた。

だが、実際はダイノボットは情報を聞き出すために出戻ったフリをしていただけであり、用が済めばあっさり決別。ダストシュートで追い出されてしまった。

『メタルス』において彼はテラザウラーの死を知らないままに終わったが、「戦士としての死」ですらない惨めな最期を遂げたと知っていたら、どう思っただろうか……。


サイバトロンの小ネズミ。
テラザウラ―とはパワーアップ源のエネルゴンを爆破されたり、スパイとしてサイバトロンを裏切ったフリをした彼にまんまと騙されたり、背中に飛び乗られてハイジャックされたり…と何かと因縁がある。


【メタルスでは…ザンス】

第1話「帰ってきたぜ!」冒頭にてコンボイの死を喜ぶ場面で登場。

その後、コンボイの一時的な死亡時に発生したクォンタムサージの衝撃波でバランスを崩し落下。
基地の下側にあった溶岩に飲み込まれてスコルポス共々死亡した。
「何でこうなるザンス~!」
出番僅か数十秒の儚い命であった…(一応メタルス化はしかけていた模様)


翌話である「新戦士登場!ギッチョンチョンですっ!」にて、彼に似た声のフューザー戦士クイックストライクが登場。
スコルポスとテラザウラーを穴埋めする形でデストロン入りしたでギッチョ~ン

ゲーム『ビーストウォーズメタルス64』ではプレイアブルキャラとして登場。PS版『激突!ガンガンバトル』では漏れてしまったが、オープニングデモで彼の恨み節が聞ける。




【漫画版での活躍ザンス!】


コミックボンボンの漫画版ではメタルス化した姿で登場。
口調が「~ザマス」になっていた。

自分に似せた量産ロボット100体を率いて生まれ変わったばかりメタルスコンボイに挑むが、あっさりと全滅させられ、自身も真っ二つにされて敗北した。

漫画版での彼の強さの度合いは不明だが、漫画版メタルスのコンボイが相手ではさすがに相手が悪すぎたといわざるを得ず、出オチも納得だろう。

終盤ではランページのスパークでゾンビ化して復活。体が半壊し不気味な口調で喋るが、再びコンボイに一蹴された。ラストでは他のゾンビ兵とともにタイガーファルコンによって天界へと導かれていった。

噛ませ犬以外の何物でもない役回りであったが、ロクな台詞もなく溶岩に沈んでいったアニメ版に比べればまだ救われているだろう。


【玩具ザンス!】


◆無印

「D-5 テラザウラー」として販売。
レギュラーサイズで、初心者向けのいわゆる「一発変形」のトランスフォーマー。
プテラノドンの首を動かすだけで変身できるシンプルな構造ながら、配色等は原作に忠実で完成度は高い。

ただ、アニメでは翼が収納されるのに対し、玩具版は背中に露出したままになっている。
海外版及び国内初期版では頭が青かつビーストモードに緑の模様がある。
日本オリジナルの後期版では、CGにさらに似せた配色で販売。
ラットルとセットになった、「岩山の対決」も発売された。

リカラー(色違いの別人)に戦いが大好きな空賊である空襲兵レーザービーク、エネルゴンの研究をしている穏健派のデストロン地球科学兵フラクティル、『ネオ』の空爆兵ハイドラーがいる。

◆メタルス

後にアニメ未登場のメタルス版も発売。からと大胆に変わったカラーリングに加え変形方式も大幅に変更され、翼は剣のように武器として持たせることができるようになった。
更にブースターを展開したジェット機型のビークルモードへも変形可能。
こちらでもラットルとセットになった「閃光の対決」も発売された。

◆その他

トランスフォーマー ロストエイジ』の時に海外限定でダイノボットのストレイフ扱いで青カラーとなって久々に再販。
ストレイフだからか、EZコレクションバンブルビーもセット。
余談だが、この商品のようにダイノボット扱いの過去キャラの色替え&EZコレクションの正直よくわからないセットは、これの他に3つ発売されている。

◆キングダム

2021年現在進行中の海外リメイク『キングダム』に於いてはビーストモードの姿でキービジュアルに登場してはいるが、リメイク販売の予定は不明…だったが、
Amazon限定の『キングダム ゴールデンディスクコレクション』において、正式にリメイクが決定!
エアラザーの一部流用ではあるが、デザインはかなりCGに近くなった。


【余談ザンス!】

玩具のデザイン、劇中での立ち位置から言っても、彼は本来ビーストウォーズに於けるG1スタースクリームのポジションとして想定されていたようである。
が、結局先輩の二番煎じである感はどうしても否めず、無印版第16話*4『ライノックス大暴れ!(原題:DARK DESIGNS)』にて洗脳されたライノックスに手を組む事を持ちかけたのを最後にニューリーダー病は成りを潜めてしまい、『メタルス』では大人の事情で退場の憂き目に遭ってしまった。
代わりに、彼と立場を入れ替えるかのようにタランスが暗躍し始める事になった。

次回予告で「ミーはプテラノドンっていう恐竜なんザンスよ!一つ、勉強になったザンスね!」と言っているが、プテラノドンは恐竜ではなく翼竜である。
上記の鳴き声もあって、自分のモチーフをちゃんと把握していないらしい。
まあプテラノドンモチーフのメンバーが所属している恐竜戦隊もいることだし、玩具業界ではよくあることである。

日本版で声を担当する飛田氏はクイックストライクの他「プライム」のラチェット等、後年のトランスフォーマーシリーズにも出演している。特にアニメイテッドではプテラノドン繋がりでスワープを担当した*5
また、2023年には『ビースト覚醒』で初めて実写TFに出演。メインヴィランのスカージの吹き替えを担当している。





今からミーが指揮官ザンス!追記・修正してくれる奴は前にいらっしゃ~い!!!



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最終更新:2023年09月15日 10:35

*1 一応、後述の功績もあったのは確かなので、メガトロンはもしも戦いに勝っていれば、副官ぐらいにはしてやるつもりだったのかもしれないが…。

*2 なお、テラー・ビームガンはピストル型とライフル型の2種類が存在する。

*3 原題では第15話

*4 原題では第13話。

*5 ファンゾーン警部及びサウンドウェーブとの兼役