ビィト(冒険王ビィト)

登録日:2021/03/20 Sat 11:47:00
更新日:2024/04/15 Mon 13:01:32
所要時間:約 6 分で読めます






心配すんなって

おれだって“暗黒の世紀を終わらす男”だぜ!!


ビィトとは、冒険王ビィトに登場するキャラクターである。

CV:木内レイコ



【概要】

ビィト戦士団No.1にして本作主人公。
辺境の里アンクルスの出身。
両親はなく幼馴染のポアラの実家である宿屋で居候していた。
兄ゼノンが率いる大陸一の戦士団「ゼノン戦士団」に憧れてヴァンデルバスター契約を結ぶが、ゼノン戦士団とベルトーゼの死闘に居合わせ、思わず声援を送ってしまった結果ベルトーゼに致命傷を負わされ、自身の命を救うためにゼノン達から戦士団全員の才牙(サイガ)を継承された。
彼らの意志を受け継ぎ「暗黒の世紀を終わらせる」という夢を掲げて、3年間の修行の末に12歳の時アンクルスの里に戻りムガインとの戦いを経てポアラと共に旅に出る。

3日起き続けて丸1日眠るという特異体質を持っていて、活動時間が常人より長い上に『眠り』は天力と深い関係性があるのでそこから才能を見出されている。
ただし、1日の睡眠には絶対に抗えず眠っている間は絶対に起きず完全に無防備化するため味方のフォローは必須。
逆に3日間のうちに通常の睡眠をとる事も出来ないと思われる。
天力を消耗し過ぎると猛烈な眠気が襲うのだが、キッスを代表的として他キャラはそうでもないので何故かビィト特有の症状となっていたりする。
設定上ではバスターなら誰にも起こりうるようだが。


【人物】

天然でおバカだが魔人や魔物の蔓延る地獄のような世界であっても腐らず、熱い正義感を燃やす分かりやすい努力家の熱血漢。
いい意味で裏表のない性格で、卑怯な真似をする者は人類魔人問わず怒りを燃やし、弱きを助け強きを挫く良くも悪くも王道タイプの主人公である。

無鉄砲なのだが戦闘に関してはそれなりに考えていて、現状勝てそうもない戦いは避けようとしたり(蛮勇ではない)、グリニデ戦もビィトの作戦が的中したりしていたりとただの熱血バカではない。
ベルトーゼとの初戦では勝ち目が無い&ポアラがグリニデの毒に侵されているにも拘わらずガムシャラに才牙を出して攻め続ける文字通りの蛮勇による失態を見せるが、それを重々自覚した上でゼノン達の仇を前にして一度撤退したらそれ以降も言い訳をして逃げてしまうのでは…という葛藤の上での結果であり謝罪、それ以降はこのテの蛮勇は見せていない。

ただし才能以上に不器用な面も多く、今の強さを手に入れたのも只管修行と鍛錬を積み重ね、強敵と渡り合い続けたが故の結果である。
指導を担当したBB(ブロードバスター)候補のウル曰く「本当の強敵とやりあって初めて開眼する不器用なタイプ」

戦いの才能以上に大物そのものな発言や意思の強さを見せつけているため、敵味方それぞれに注目されているのだが、弁才はあまりなく頭を使って喧嘩を仲裁しようとした際には、キッスには大したフォローができず逆にけなす格好になり、スレッドに至っては全く褒めていなかったりしている。

一方で戦い以外の事柄になるととんと無頓着になる傾向があり、金銭報酬や衣食住を一切顧みない一面を持つ。
無駄遣いや散財などに費やすのではなく、そもそも物理的報酬や実利益を貰い豊かになること自体にあまり興味がないタイプ。
服は着れればいいし、食事はそこらの虫や草を食べればいいし、寝床も野宿でいくね?程度にしか考えていない。
つまり極端に言えばビィトにとってのバスター活動はボランティア活動と同義となる。
腐敗や汚職とは無縁な性格の裏返しとも言えるのだが、「安定した社会生活を送る」という点では割と致命的な欠落といえ、挙句 「刻印に飽きた」という理由だけで鑑定小屋にも長年立ち寄っておらず 、数年ぶりにアンクルスの鑑定小屋に訪れた時はそれまで貯まりに貯まった賞金で一気に大金持ちになりレベルも11から28まで上がり、ついでに鑑定士からもっと小まめに来いと怒鳴られた。
しかしその賞金は全て「ポアラの父の腕の治療費」「バスターを雇う為」としてポアラの実家に寄越してしまった。
そのため、そういった実利関連は相棒のポアラが一括してフォローしている状態。
危険な町の外での野営にも何ら躊躇いが無い上にその辺にある野草や虫を食べる事にも頓着しない逞しさも持つ。

アニメ版では事あるごとにダイスを振ってそれで行く先などを決めているが、これは魔人が使っていたもので行き当たりばったりなようで割と的中しているらしい。


【戦闘能力】

ビィト戦士団の主力であり機敏かつ柔軟な身のこなしが自慢。
同時に長年の野外生活や戦闘経験もあってか非常にタフで膂力もあり、超重量を誇るボルティックアックスを長時間振り回してもまだ余力を残している程で、シャギーやハザンなども「驚異的」と評している。
咄嗟の機転や応用力にも秀でて地の利を生かして本来不利な相手と対等に渡り合ったり、特に勘は動物並に鋭くポアラを介抱していた隙に物陰から放たれたグリニデの毒矢を掴み、毒素を天撃で燃やして無毒化する芸当まで見せている。
普段の使用武器は主に手製の槍、しかししょっちゅうぶっ壊される。
…とは言え通常武器はあくまで消耗を抑えるための武器なので気にしない。
主人公が槍…?と思うかもしれないが、ゼノン戦士団の槍使いライオから直接指導を受けていたので最も自然な流れである。

ゼノン戦士団5人全員の才牙が使えるが、才牙の生成に必須な天撃はまともに使えないという異色なスタイル。
例えば火の玉を出そうとすると自分の腕が燃えるため、戦闘どころかアニメ版では焚火も満足に起こせない。
いわばメラが使えないのにギガスラッシュを使えるような、アンバランスな強さの持ち主。
前作ダイが剣技と闘気の扱いに関しては卓越していたものの、呪文は苦手としていたことと少し似ている。
あちらは最終的にはある程度は使えるようになり、それを織り交ぜて長所を更に光らせているが。
その為その性質上、物理攻撃が厳禁であるツチギンチャクとの戦いでは完全に戦力外であった。
途中天撃による基本的な防御術を教わったことで、ツチギンチャクのような天撃しか通用しない相手以外には隙が無くなった。

剣のエクセリオンブレード、槍のバーニングランス、盾のクラウンシールド、銃のサイクロンガンナー、斧のボルティックアックスの5種類の才牙を用いているが、これはゼノン戦士団から受け継いだ才牙である。
最初はそれぞれ未熟で、銃と斧に至っては通常使用もままならない状態だったが、強敵との戦いによりそれぞれマスターしていき、同時併用も使いこなせるまでに成長した。
半ば不可抗力であるとはいえ、人質に取られるという自分の失態によって大陸一の戦士団から戦うための力を奪ってしまったことに対して負い目を感じており、ビィトは「重てぇな」とこぼしている。

全ての魔人を管理するシャギー館長は、ゼノンの実弟であり才牙を受け継いでグリニデを撃破したビィトについて、「潜在的に“あの力”を秘めていたとしても不思議ではないっ…!!」と興奮するなどなにか知っている様子。
兄ゼノンは、“天力の次のステップ”に不完全ながら目覚めており、自分の肉体を天力に変えて消費しながら戦うことができたが関連性は不明。
魔人博士ノアはゼノンが才牙をビィトに与えずにこのステップに進んでいればエクセリオンブレードは未知なるものに進化しただろうと推測している。


5つの才牙


おれにはこれから…まだ山ほどやることがあるんだ!!

…そうだろ みんな!!


ゼノン戦士団の面々から受け継いだ才牙の数々。
本来「才牙は1人1つ」が原則の世界で規格外とも言える数を誇る。
ただし顕現に多少時間がかかるものもあるため、わずかとはいえ武装交換の際に「隙(タイムラグ)」が出来るのが弱点。
そしてビィト自身の力量が大陸最強の戦士団である彼らに及んでいないため、才牙を振り回すどころか才牙の特性に振り回されてしまうこともしばしば…、というより後述するアックスに至っては敵味方自分もろとも才牙に殺されかけるという状況も発生しかねないほど。
最もベルトーゼやクルスが指摘したように他人の、それも大陸最高峰のバスター達の才牙を全て顕現させるということ自体規格外なのだが。
さらにこの5つの才牙はゼノン戦士団全員が己の全生命力を込めてビィトに正式に託したものであるため、たとえ戦士団の誰かと再会してももう元の持ち主には戻せない。
また生成に多量の天力が必要な才牙を複数操る以上天力の過剰な消耗とも隣り合わせであり、無計画に才牙に頼っていると上記のように強制睡眠に陥ってしまうリスクがある。
アニメ版では才牙を生成する前にそれぞれに対応した前口上が追加されている。

エクセリオンブレード

兄ゼノンから受け継いだ、光属性を持つ天使の翼のような意匠の剣の才牙。
後述の「エクセリオンbe(ビー)ブレード」を生み出すまでのビィトのメインウエポン。
アニメ版ではバーニングランスを差し置いて一番最初に使われた才牙。
多少の重力制御能力を有しており、生成時には翼が生えたように高く飛び素早く動けるようになるなど使用中は素早さに補正が掛かる。
そのため、重力操作能力を持つガロニュートにある程度対抗可能。
大陸一のバスターと言われたゼノンの才牙だからなのか、作中でも「最強」「究極の才牙」と言われることがある。
ベルトーゼ曰く「(仮に継承されたとしても)並のバスターには生成さえ出来ない」とまで評されており、当時はまだ未熟だったビィトが生成し扱えたのはゼノンとの兄弟関係故だったからでは、と思われる。
実はベルトーゼの分身体との戦い時点では不完全だったが、それでも鋼鉄の塊や並の魔人を両断できるくらいには強く、ビィトはベルトーゼと戦うまで未完成だと気づかなかった。
その後、ベカトルテでのガロニュートとの戦いの最中、翼の騎士から「ゼノンなら魔物ごとガロニュートを一刀両断できた」と叱責を受け、才牙とは何なのかを実戦形式で教えられて「才牙は道具ではなくバスターの魂そのもの」と心で理解。
切れ味を上げることができた。

バーニングランス

ライオから受け継いだ槍の才牙。
炎の属性を有して炎を纏っており、熱量が上乗せされた炎の斬撃で魔人を焼き切る。
如意棒のように伸びるため間合いにも優れている。
ビィトは気づいていなかったが双頭の槍に変形することも可能で、その際には切断力が格段に増している様子。
原作では作中で初めて使用した才牙。
シンプルな性能と使い勝手の良さからビィトが一番多用しており、序盤からビィトが比較的使いこなせている才牙でもあるが、先述した変形のことを知らなかったことからも分かるとおりまだ完全とは言えず、才牙の中にいるライオの魂曰くまだ半分も本領を発揮できていないとのこと。

クラウンシールド

クルスから受け取った水属性の盾の才牙。
グリニデの猛攻を受けても(盾自体は)ビクともしない程の防御力を誇り、魔人相手に前線で渡り合うには不可欠な才牙である。
更に盾形態ならば冥撃をはねかえすこともできる。
攻撃に転用する事も可能でその時にはモーニングスター型になり、分身体(ファントム)ベルトーゼをひるませる威力を誇る。
ただしボルティックアックス程ではないがそれなりの重量があるので、長時間使っていると体力の消耗が無視できなくなってくる。
応用すれば、クラウンシールドで天力を増幅し体内の呪いの冥力を攻撃することで、魔人の毒素を体内から抜くことも可能なこの世界では貴重な即効性の高い回復効果を齎す。
ただし一般的な回復魔法とは原理が異なり対象の体内の毒素を力づくで潰してる形になるので結構痛く、解毒だけで消耗した体力の回復までは出来ない模様。

サイクロンガンナー

アルサイドから受け継いだ風属性の銃の才牙。

強靭な魔人の体をもたやすく撃ち抜く威力を誇る。
銃身から真下に、切れ味抜群の突起が伸びているので、正確には銃剣と言える武器。

当初は一発しか打てず、切り札的にしか使えなかったが、ビィトはこれをアルサイドとの天力の差だと思っていた。
しかし実際はこの銃には弾丸は存在せず、生物のように空気を吸ってそれを弾丸に変える銃であることが判明、つまり空気がある限り弾切れが存在しない。
ただし本体には一度に6発分までしか装填出来ず、再装填までに若干のタイムラグが生じてしまう。
また、天力の行使自体が阻害される状況下だと空気があっても発射できなくなってしまう。

装填している全ての弾丸を巨大なビームとして放つ全弾開放で魔人の全身をまとめて吹き飛ばせるほどの威力を出せる。
その際には反動で吹き飛ばされないために、突起を地面に刺して固定する必要がある。
また、長距離狙撃に適した形態に変形することもでき、その際には細いレーザーのような銃撃*1になる。

ボルティックアックス

ブルーザムから受け継いだ斧の才牙。
ビィトの身長以上の大きさと超重量を誇る。
強靭過ぎる肉体を持つグリニデに通用するほど攻撃力が高すぎるがそれ以上に重く大きく、一振りするだけで切断力の高い衝撃波が放たれる為その無差別さから味方まで殺しかねず、グリニデとの戦いの時は生成に12秒もかかるなどビィトが使いこなすのに一番難儀した問題児。
石突の部分が鎌になっており、非常時には斧の刃が外れて鎌として使用できる。
こちらの方は軽量なので使い勝手は悪くない。

その重量からスピードを生かして戦うビィトのスタイルとは真逆の性能。
グリニデとの戦いを経てなんとか狙った所には当たるようになり、密集した敵兵をその衝撃波でまとめて両断するMAP兵器的な使い方ができるようになったが、一振りしただけで大きくバランスを崩してしまうなどやはりまだまだ実戦で常用するには程遠い様子。

アックス自体の重量もあってか単純な攻撃力自体もかなりのものだが、その本領は直接命中した箇所から生命力を削り取る性質を有していること。
ゲーム的に例えるなら防御力無視の固定ダメージを与えられるため、魔人が全力の才牙の一撃を弾き返す程に凄まじく強固な冥力で全身を覆っていても、問答無用でダメージを与えられてしまう。
しかも「魔技」と呼ばれる奥の手も存在し、使用の際は禍々しい開口部が開きそこからビィトも含めた周囲から無差別に生命力を奪うことができ、複数の七ツ星魔人すらこの攻撃による肉体のダメージの大きさから撤退せざるを得なかった事がある
大地の冥力を吸うことで完全不死のヒスタリオでさえ「生命力を吸われ続ける」攻撃には危機感を露にしていた。
吸収の威力と範囲はかなりのもので、二度目の発動では事前に距離をとって避難していたスレッド達でさえ影響を受けていた。
加えて、開口部の内部に幽閉する事さえ可能であり、その内部は何もない虚無の空間で引きずり込まれた存在は永久にそこで漂うだけという究極の無間地獄を味わわされる。
尤も、ヒスタリオのような特殊な生命体でもない限り、普通の生物は開口部に押し込まれるサイズに潰された時点で確実に絶命するのでそれを味わうことはないのが救いとも言えるのだろうか…。

これを発動すると使い手であるビィトでさえ止める事が出来ずあわや全滅しかけるものの、翼の騎士が割って入ったおかげで魔技が中断し、事なきを得た。
騎士曰く「ビィトにこの技はまだ早い」ようだ。
…七ツ星達の蹂躙すら可能なこの才牙はいったい何であろうか。

完全に扱えたであろうブルーザムなら兎も角、今のビィトが本領を発揮しようとすると味方殺しの武器と化すので、ビィトはポアラに「自分がこれ使うようなことがあったらとにかく全速力で逃げろと告げていたほど。


エクセリオンbe(ビー)ブレード


おまえはもう借り者じゃない!おれの…

おれ自身のエクセリオンブレードだっ!


天空王バロンとの戦いの最中で覚醒した5人の才牙とは異なる自分自身の才牙。
形状はエクセリオンブレードを彷彿とさせる羽ばたく鳥の装飾が鍔に施された長剣。
名付け親はBBの最高峰の戦士カルロッサ、名称の「be」には
  • ビィトの頭文字「BEET」
  • ゼノンに続く「第二の」
  • 無限に成長を続ける「being」
という複数の意味を重ねたトリプルネーミング。

「通常時の剣から、盾・槍・銃・斧へと瞬間的に変形する」という才牙にしては珍しい特性を持つ可変武器。

本来、才牙は読んで字のごとく己の才能が形になった武器であり、大抵の場合は本人が使い慣れた武器に似た形状となって現出する。
そのため本来であれば才牙そのものが変形することこそあれ、全く別の武器に変わるということはあまりない*2
……が、ビィトの場合その「使い慣れた武器」がゼノン戦士団の5つの才牙であったため、このような他に類を見ない才牙が現出することとなった。

これまでの「槍と盾」といった併用は出来ないが、『5つの才牙』最大の欠点だった生成時のタイムラグがなくなり、場面に合わせて攻防・間合いを瞬間的に切り替えながら戦う臨機応変という言葉を形にしたような万能才牙。
つまりビィトは天地魔闘の構えと同じことが出来るようになった。*3……とはいえ流石に本家の大魔王と違い、超必殺技の3連撃の域には達していない*4


この才牙を得て以降もゼノン達の才牙は同時に生成可能。
つまり「エクセリオンbeブレードの力は5人分の才牙にまだ及んでいない」ことを意味する。
名前通り未だ発展途上の才牙だが、その異常な応用性の高さからまだまだポテンシャルは未知数。
ブレード形態を経由する必要もなく変形のパターン次第で無限に必殺技が作れる上に、形態の切り替えも速度やパターンに制限や上限があるわけでなく文字通りの自由自在。何よりビィトの力量の練度に比例して切り替え速度が上がっていく。
そのスピードは直接的な戦闘力が低めであるとは言え七ッ星のヒスタリオの魔奥義「牙流転生*5」を初見で見切り、かつ反撃を与えるほど。

欠点はビィトの自由な発想力が戦闘力に直結するため、冷静さを失って発想力が損なわれるとブレードも戦闘力が低下してしまう点。
ビィトはバロン戦についても「相手がザンガになったから押し切れたが、バロンのままだったら武器が同時に使えない隙を見破られていたかも」と振り返っていた。

  • ゼノンウィンザード
兄ゼノンから受け継いだビィトの代表的必殺技。
エクセリオンブレードを構えて天空高く舞い上がり、急降下しながら全天力を一刀に込めて敵を斬る。
ただし序盤ではまだ未完成もいいところで、ゼノンのそれに比べるとかなり威力が落ちており、着地にさえ失敗していた。
才牙とは何なのかを理解してからはゼノンによるものとかなり近づいており、七ツ星魔人でもまともに喰らえば両断出来る威力になっている。


【活躍】

◆旅立ち

3年間の修行を終え、アンクルスに帰還し、ポアラのピンチを助けて再会すると共に、ポアラの両親に魔物討伐の報奨金を全て預け、「暗黒の世紀を終わらせる」べくビィトを放って置けないポアラと共に出発。

出発早々大型魔物の大甲虫を退治した腕前からグリニデに目をつけられ、港町レドウでグリニデと対面しながらも、グリニデと戦いたがって現れた因縁のベルトーゼと代わりに戦うことに。
苦戦しつつも知り合いのバスターのスレッドなどの助けを得て、クラウンシールドを使いこなしベルトーゼを撃破するが鑑定士の調べで倒したのはベルトーゼの分身体に過ぎないことを知る。

◆黒の地平編

仲間集めのため付近一番の強国であるトロワナ王国に向かい、フラウスキーロズゴート・ベンチュラらグリニデ配下の三魔人と対決することに。
途中、修行中知り合ったキッスが人間を裏切りグリニデ配下だったことを知るが、ビィトの真っ直ぐさにかつての夢を取り戻したキッスはグリニデを離反。
ブチギレたグリニデと戦うことになり、ポアラ・キッスと奇跡の連携でグリニデを撃破。

キッスはブロードバスターのミルファに逮捕されるが、とりあえずキッスの恩赦を求めるべくバスター協会本部があるグランシスタ王国に向かう。

◆ベカトルテ編

グランシスタに向かう道中、滞在したベカトルテでゼノン戦士団のクルスと再会するがクルスは記憶喪失になっていた。
更に七ツ星魔人の間でグリニデを撃破したビィトが標的となり、不動巨人ガロニュートがベカトルテに現れる。
翼の騎士のスパルタ指導のおかげで才牙の本質を理解し成長。
ガロニュートにクルスを人質に取られるが、ポアラ・キッス・スレッド・ミルファのビィト戦士団でガロニュートに挑み、ガロニュートの慢心とビィト達の決死を覚悟した連携のおかげでガロニュートを撃破。

記憶を取り戻したクルスから3年前起きたことを聞き、ゼノン戦士団が生きているかもしれないという希望を得た。

◆サンクミール編


な…なんなんだよ こいつの強さ…!

“上には上がいる”とか…
そういう次元の話じゃねえ…っ!!

ガロニュートの手勢に破壊された門が修復されるまでブロードバスターの仕事上ベカトルテを離れられないミルファを置いて、先にグランシスタに向かうための長距離用大型飛行機があるサンクミールへ先に行って滞在し、を待つことになる。
そこへ七ツ星魔人二番手である天空王バロンが現れる。
残虐な者がほとんどの魔人には珍しく威風堂々かつ正々堂々としたバロンの姿にビィトは動揺する。
一撃でポアラを戦闘不能に、バロンに対するトラウマから錯乱して逃走したキッス、5つの才牙全てを用いてもバロンに歯が立たないビィトだったが、そこへバロンを殺してビィト討伐の手柄を取ろうとする七ツ星ヒスタリオが乱入。
更には赤い満月の夜に呼応し、バロンのもう一つの人格ザンガまで現れ戦況は混沌とする。
だがビィトは偶然ながらボルティックアックスの魔技を発動し、七ツ星魔人達の撤退に辛くも成功するが昏睡状態になる。

バロンのリベンジに対し、サンクミールの少女ガラのおかげで精神的に立ち直り復活したキッスと共に目覚めたビィトは立ち向かい、全く歯が立たなかったバロンとも渡り合っていく。
強くなったビィトとキッスに対して高揚が抑えられず本気を出させようと手加減をし、敗北寸前になっても動じることなく相手を称賛するバロンにしびれを切らしたザンガはバロンを乗っ取り自分が主人格になって戦い始める。
しかし、バロンとの戦い後にビィトが長く眠りについていたのは、これまでの戦いを経てついに自分自身の才牙が目覚めようとしたためであった。
最強の敵”バロンとは違って戦法も単純なザンガを圧倒し勝利したビィト。
だが、一心同体のはずのバロンの肉体を離れてまで自分を殺そうとするザンガを見て「もし自分が負けてもバロンを守れるように」というザンガの真意に気づく。

ザンガの死を見届けた後、目を覚ましたバロンにザンガの遺言を伝える。
元々弱者も強者も殺さない上に、ザンガへの手向けとして星を捨てて魔人であることを辞めたバロンをビィトは「それってもう…魔人(ヴァンデル)じゃない」と判断し、「強い人間と戦いたくなったらおれたちンとこに来てくれ」と伝える。
バロンは敗北を認め、ビィト達に激励の言葉を残して去っていった。

◆グランシスタ編

最強のブロードバスターであるガレルとの模擬戦を経て、自分の才牙の特性に気づく。
バスター協会の総本山『グランシスタ』についに到着するが、七ツ星三番手のヒスタリオが元ゼノン戦士団でゾンビと化したライオを引き連れて来襲。
ライオの姿に動揺したことと不死身のヒスタリオの特異な能力を前に不覚をとり重傷を負う。

ライオに連れ去られるも翼の騎士によって奪還。
その際に翼の騎士の素顔を見て「思った通りのはずだけどなんか違う」という不思議な感覚を覚えていた。
復活しライオとの戦いへの覚悟を決めたビィト達はヒスタリオを奇襲。
翼の騎士とポアラに時間を稼いでもらい、ライオとの1対1の戦いの末に勝利する。
ヒスタリオに捕らわれていたが脱出したスレッドにライオの洗脳を解除してもらい、ライオを失ったことで激高したヒスタリオと対決。
ボルティックアックスの魔技「異空間への穴」を再び発動し、その「異空間」へヒスタリオをなんとか追放し勝利した。


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最終更新:2024年04月15日 13:01

*1 アルサイド特有の奥義の一つかもしれないとのこと

*2 レンチのようなハンマー形態と天力のビームキャノンに変形するミルファのライボルトグラスパー、防御の盾と攻撃の鉄球に切り替わるクラウンシールド、遠距離狙撃形態に変形するサイクロンガンナーなど変形する才牙は少なくないが、それでも大抵の場合その武器が持つ基本的な特性は変わらない(シールドは堅牢さ、ガンナーは銃の機能など基本の性能自体は変わっていない)。ライボルトグラスパーはハンマーとキャノンという異なった武器になっているものの、それでも2形態が限度

*3 攻撃を盾で防ぐ→即座にランスに変形させて相手の武器を絡め取って奪う→返す刀でがら空きになった敵に剣で反撃、といった具合

*4 現在のビィトが使える技の中で七ツ星魔人にも通用する超必殺技と呼べるのは『ゼノンウィンザード』と『ボルティックアックスの魔技』のみ

*5 刀身を変化させることで変幻自在の攻撃を繰り出すビィトのブレードと似た特性を持つ技。ヒスタリオ自身ビィトのブレードを見た時にそのことについて言及している