ツル・ツルリーナ4世

登録日:2021/04/04 (日曜日) 12:16:17
更新日:2023/12/05 Tue 16:04:41
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まとめて、ねじ伏せる。



ツル・ツルリーナ4世とは『ボボボーボ・ボーボボ』の登場人物。



概要


マルハーゲ帝国の皇帝。額に赤く王の文字が書かれたスキンヘッドが特長。ぶっちゃけ毛狩り隊のモブをそれっぽく豪華にしたかのような外見。
弟のハイドレートが自身を「30年前に産まれた」と語っているため年齢はそれ以上で確定。
帝国の象徴として毛狩りを再開させた張本人であり*1、主人公ボーボボの仇敵の一人である。

なお、100年前の皇帝であるツル・ツルリーナ3世との血縁関係は無いようで、作中で『ツル・ツルリーナ』が襲名であることが判明しているため、本編の50年前に行われた新皇帝決定戦を制覇した人物の血縁だと思われる。

性格


オレが王だ。

事実上世界を掌握しているに等しい大帝国のトップなだけあって、基本的には冷酷非情。必要とあれば弟のハイドレートすら切り捨てる*2*3。彼が情を見せた相手は妻のマコちゃんと側近のオクトパスカルぐらいで、マコちゃんとの結婚にはボーボボに手紙で報告する程に浮かれていた。
人望に関してはほぼ皆無なようで、新皇帝決定戦では自国の幹部が軒並み参加している。
まあ明らかに誰かの下で働くようなタイプでは無い面々もいるため、「新皇帝決定戦で自分に勝てれば帝国丸々一つ手に入る」ということをダシに従わせていた可能性もあるか*4
カリスマはないにせよマルハーゲ四天王や同盟相手のサイバー都市など多くの軍閥や多岐に渡る複雑な帝国組織をまとめあげているので統率力は高い。

しかしそれ以上に目立つのが、どこぞの鬼に匹敵するレベルのプライドの無さ。相手が少しでも自分より優位であれば媚びへつらって利用しようとしたり漁夫の利を狙おうとするし、必要であれば地位も帝国も捨て即座に逃げることも厭わないという狡猾な小物。
結果的にはボーボボたちは逃走した4世を放置したことで、4世に力を蓄えるための時間を与えてしまうこととなった。
真説では3世が真拳狩りと称してかつて4世のマルハーゲ帝国の勢力だったものも含めて世界中に総攻撃を仕掛けたが、4世が狙われている気配もなく、完全に雲隠れに成功している。
これに加えて人材を見抜く観察眼や交渉術に長ける世渡り上手な面を持ち、他の敵役からは基本侮られがちなハジケリストを集めたハジケブロック基地を作って更にライスを雇う、関東野菜連合のピーマンと密かに協力し新勢力「大ピーマン帝国」を作り出すなどの実績を見せている。
また、三世世代が復活した時も表向きはハンペンら最高幹部に従順な態度を見せているが、内心ではボーボボたちと三世世代を潰し合わせようとしている節があった。*5

どれだけ敵を倒しても辿り着けず、かといって放置すると更に厄介なことになる。それが4世最大の強みであり怖さと言える。


戦闘能力


不明。
追放したハイドレートが裏マルハーゲ帝国を率いて地上に現れた際、その危険性を察知して自転車で逃亡。
結局そのまま再登場することはなく、ボーボボと直接対面しないまま本編が終了した
一応ギガが対等という扱いだが、そのギガが条件を満たさないと全力で戦えないかませ犬なので、4世の戦闘能力に関しては本当に考察不可能。上記の性格も相まって、『強敵』というよりも『ひたすら倒すのが面倒臭い敵』という印象が強い。

ただ、マコちゃんから宇宙エネルギーなるものを注入されており、何らかの真拳か、それに匹敵する能力があったことは確かである。
もし今もマコちゃんから宇宙エネルギーを与えられているのであれば、現在進行形でパワーアップしていることになるが…?

関連人物

側近・オクトパスカル


4世、大変です!
先代を封印したコールドスリープ装置の中が、
空になっています!!


ツルリーナ4世が出てくる際、ほぼいつも傍に控えている側近。デフォルメされたタコ(タコさんウインナー)の姿をしている。
さしたる特殊な能力や言動を見せたことはあまりないが、特筆すべきは4世から異常に信頼されている点である。
ほぼ他の勢力や部下に対してなんの情も見せない4世がマコちゃん以外で唯一まともな情を向けており、肩に乗せたりしているのは序の口で
  • 3世世代の封印を一任されていた(ガムテープによる稚拙な処置だった)が、封印が解けてもお咎めなし。
  • 3世世代の異常に強い隊員の攻撃で命の危機に瀕した時、4世から「大丈夫か」と慌てて駆け寄られる(4世自身も直前まで首にナイフを突きつけられていた)
  • 幹部にくばるバッチのデザインや趣味丸出しのモニターを作っても普通に許されている。
  • 宇宙パワーの秘密を一人だけあっさりと明かされている。
  • ハイドレートが復活した際に真っ先に自転車で逃げた4世は唯一オクトパスカルだけ自分の頭に乗せて逃がしている(なおマコちゃんは自転車に乗らずその先を自ら走っていた)。
  • 逃げた先で4世とマコちゃんはオクトパスカルが作ったサンドイッチでピクニックを開始。
など4世からはあたかも家族か何かのような扱いを受けている。ツルリーナ5世こと世の中ナメ郎と実弟のハイドレートの立場が無い……
一体何がこのタコをそこまで4世に信頼させているのかは謎のままである。

マコちゃん


ツルリーナ四世の後ろで彼の頭に管を刺しているエイリアン風の生き物。
性別は女性らしく、後に四世と結婚した。つまりこのエイリアン、マルハーゲの王妃である。
結婚を報告した写真では両者共に笑顔で頬を染めていたので、お互いに望んでの結婚だったようだ。

一見すると管から何かを吸っているようだが、実は「宇宙エネルギー」を彼に送ってパワーアップさせていた……が、何故かマコちゃんもパワーアップしていた。
真面目に考えるなら、宇宙エネルギーを与える代わりに四世から何か別のエネルギーをもらっていたのかもしれない。
「最終兵器」と称されるほどの能力を持っているらしいが、上記の通りハイドレート復活の際には四世らと共に真っ先に逃亡しているため実力の程は不明。

マコちゃんの宇宙エネルギーの注入は、当初「マコちゃんが4世から何かを吸っている」という扱いだった。ギャグから設定変更したのか、それともミスリードだったのかは不明。『ボーボボ』の作風的にたぶん前者。

実は人類初の月面着陸した人。
「月面からやってきた」とかの方がまだ納得できるルックスなんですがそれは……

余談

4世世代のH~Yブロックの隊長は時給800円のアルバイトという設定。1日8時間労働だとして6400円。1ヶ月働けば土日休日だとしても140800円とバイトとしてはバカにならない金額となる。
また、第33話でボーボボたちが読んでいた就職情報雑誌によると、正規の毛狩り隊員の雇用条件は、
  • 資格…18歳以上の男性。
  • 昇進…年2回。
  • 給料…月16~18万円。
  • 休日…週休2日。ボーボボを倒せば1年の休暇を授与。
  • その他…託児所有り。
と至極真っ当であり、ボーボボたちも絶賛している*6
ボーボボの仲間になったたちと、軍艦スズを含めた彼の部下以外が4世に反逆しなかったのは、そこら辺がしっかりしていたからなのかもしれない。金の管理に関してはハレクラニがうるさそうだし。



俺は帝王、Wiki篭りなど存在しない…。

まして追記・修正できないWiki篭りなどなおのこと。

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最終更新:2023年12月05日 16:04

*1 なお真・毛の王国の王であるビビビービ・ビービビは「自分が毛狩りを始めた。マルハーゲ帝国は手駒にすぎない」と言っていた。彼がマルハーゲ帝国に何かしら諭したことで毛狩りが再開されたのだと思われる。

*2 もっとも、足の裏真拳が全人類を一瞬で滅ぼすことを思えば為政者として適切な判断なのだが。

*3 ちなみに4世の知るところではないがハイドレートは「自分は兄4世に下僕ではなく弟として接してほしかった」と語っており4世が彼を受け入れていたら最強の手駒が手に入っていたかもしれない。ただそれと同時にハイドレートは地雷ダンディに真拳を所望する時に「兄と対等に戦える真拳が欲しい」と言ったり、時系列的に追放される前に4世と同じく偉そうにしてる兄であるベーベベに腹を立て洗脳をするなど危ない一面もあるので追放は妥当

*4 実際、OVERが「待ちわびたぞ、(新皇帝決定戦が始まる)この時を」と口にしているシーンがある。

*5 ボーボボ一行と三世世代の勝負の舞台である元Aブロック基地、ネオ毛狩りランドMAXは4世が用意したもので、様々なステージギミックが存在するが、そのステージギミックが必ずしもホームである三世世代に有利かと言われると微妙

*6 他にも詳細が書かれているようだが、見切れていたりセリフやタイトルで潰れているため読めない。