強い雑魚(FF)

登録日:2021/06/14 Mon 20:40:28
更新日:2023/12/31 Sun 12:09:01
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ここでは、RPG作品『FINAL FANTASYシリーズ』に登場する「強い雑魚」を紹介する。
強い雑魚の定義や、他作品における強い雑魚については本項目の方を参照のこと。


FINAL FANTASY


◎ダークウィザード、マインドフレイア

『Ⅰ』でゲーム中盤の難所「氷の洞窟」に登場する雑魚の中でも極めて危険視されるのがこの2種。
ダークウィザードは複数で現れて、「デス」「サンガー」などの強力な魔法を連発し、即死かダメージの二択で全滅を狙ってくる。
WSC版とPS版では行動パターンが変化して「ファイガ」「クラウダ」から唱え始めるが、死亡率の高いタイミングが1ターン早まったことでむしろ強化された節がある。
魔法防御周りのシステムが補強されたGBA以降でようやく弱体化したが、そうでないバージョンは通しで危険。
仕留め損ねたリスクがデカい上に、HPは低いが防御力が結構あるため、速攻をかけても倒せるかどうか不安定なのも厄介。
ピクセルリマスター版ではローテーションが無くなったため「初手全体化クラウダ」という最悪なパターンを引くと即全滅の危機。
追加されたオートセーブと運を頼りに突き進むしかない。

マインドフレイアは無属性なので魔法防御でしか回避ができない全体への「マインドブラスト」で動きを封じてから、
攻撃力1でありながら即死の追加効果がある通常攻撃で殴ってきて確実にこちらを仕留めようとする、クアールの先輩格みたいなモンスター。
HPは低めで倒すのは楽だが、先手を取られた時が悲惨な上に、その性能を買われて後のダンジョンである浮遊城にも現れ、他の敵とのシナジーを発揮する問題児である。
FC版に限り魔法クリティカルみたいな要素があるため、完璧に防ぐ手段がないのは心臓に悪い。

どちらも攻撃方法が厄介なうえに倒しても見返りが少ないため、普通に逃げることが安定した選択肢になる。

◎デスマシーン

終盤のダンジョン「浮遊城」のボスフロアにのみ出現するレアモンスターにして強い雑魚。
攻撃力・防御力・魔法防御力・攻撃回数(命中)のいずれも高く、HPも2000あり、ここのボスである風のカオス・ティアマットの2400に迫る数値である。
ボス級の戦闘能力でただ殴ってくるだけでも痛いが、軽減手段がなく大ダメージを受ける「かくこうげき」で全員削られるのがなによりの脅威。
行動パターンが単純=遊びのターンがないためパーティによってはボスそのものより厄介。
レアモンスターらしく出現率が低いので滅多なことでは会わないのだが、最深部はエンカウント率が高くこれで不意にデスマシーンを引き当ててしまうことも考えられる。
経験値は膨大だがやられてしまっては元も子もない。狩るのであればリメイク版の追加ダンジョンあたりで狙った方がいいだろう。

FINAL FANTASY Ⅱ


◎キャプテン

FF2で登場する序盤では最強のザコ…というより逃げるべきというか「戦うのを避けろ」系の敵。
実際出現箇所に行けることは行けるけど事前忠告もある。ストーリー序盤で占拠されているフィン城のそこかしこで見張りをしている。
話しかけると「きさまら はんらんぐんだな!」というセリフと共に襲いかかってくる。
雑魚がランダムエンカウント・ボスが固定な本作においては珍しい固定敵の雑魚。
本来は中盤過ぎの雑魚であり、この時点でまともに戦っても勝ち目はない。
直前のダンジョンで戦う同系統のボス「サージェント」のHPが140に対してこいつは750もある。

ただFF2のシステム上、抜け道は沢山ある。
ミンウ加入中ならあえてミンウを瀕死にしておいて、HPを交換するチェンジから他のキャラが魔法で炙るとか、テレポでワンチャン即死を狙うとか。
そしてFF2の熟練プレイヤーはそういった抜け道でキャプテンを狩り続け、ドロップアイテムを強奪しては装備・習得して自己強化。
もしくはミシディア*1の強力な武具や魔法の購入費用にあてられる事に。

◎キラーマンティス、ウェアウルフ、インプ、ボム、ブラックプリン

何も知らないプレイヤーをセーブデータ選択画面送りにしてくる初見殺しモンスター達。
最序盤で本筋と無関係の場所に向かうとこれらの敵と遭遇し、なす術なく3桁ダメージで瞬殺される。

これの最もタチの悪いのは、人々からの警告が一切ないというところ。
北に向かえば良い事は理解できるのだが、ちょっとの好奇心でミシディア方面に向かおうものなら瞬く間に死体が転がる事であろう。
唯一の対処法は「序盤はストーリーとは関係のない、余計なところには行かない。」

一応、キラーマンティスとブラックプリン辺りなら両手盾持ちを1人先頭にし、後列勢がブリザドの本orファイアの本を使いまくる事で倒せる。
これらの敵は上記のキャプテンとモンスターランクが同じなので、慣れれば旨い狩場になるだろう。

◎スペクター

偽ヒルダ事件を解決してすぐ向かう事となるパラメキア闘技場に出現する。
4~5体ほどの集団で出てきて全体化ブレイクでの石化を狙ってくるうえ、この時点で手に入る耐性持ち装備が偽ヒルダことラミアクイーンのドロップ品・リボンの1個だけしかない。
リボンなしでは4人まとめて石化させられる可能性があり、リボンがあっても残り3人は曝されるためやっぱり恐怖である。
ヒルダを連れて外に出るのが目的のダンジョンなのでテレポでの脱出も出来ず、徒歩で出口を目指すため必然的に出会い易くなってしまう。
恒常のダンジョンではここにしか出現しない(それも低確率の)ウィザードが「アスピルの本」の唯一の持ち主なので、
こいつを狩るために何度も遭遇する羽目になってしまう厄介なモンスターでもある。

ピクセルリマスター版だとブレイクが単体オンリーになった代わりに成功率が上がっている。やはり、うろつく時はPT全員がコマンド入力できる状態にするのが望ましい。

モルボルグレート、クアール、デスライダー

ラストダンジョンの前半部分「ジェイド」にモルボルグレート、後半部分「パンデモニウム」にクアールとデスライダーが出現する。
FC版FF2のラストダンジョンが鬼畜難易度と感じるのは、だいたいこいつらに苦戦するせい。
とにかく、通常攻撃の追加効果が凄まじい。しかも、追加効果はリボンの様なステータス異常予防効果の装備品が効かない。
  • モルボルグレート:毒、眠り、沈黙、ミニマム、麻痺、混乱を全部同時に
  • クアール:即死、その他に全員を麻痺させる「ブラスター」
  • デスライダー:ヒット数に応じて最大HPに対する割合ダメージ、さらにダメージ分のHP吸収
対策を取らずにラストダンジョンに挑んでモンスターの先制攻撃→あっという間に全滅を喰らったプレイヤーは数知れない。
特にクアールの「ブラスター」は無属性の為、リボンで防ぐ事はできず、とても上げづらい魔法防御が高くない限り回避は困難。
これはFF2発売当初は「味方同士で殴り合ってHPを上げ、重装備で防御を固めて力押し」という攻略法がポピュラーだったため。
実際は回避率や魔法防御が低いままの状態では攻撃が当たった時点でアウトになる。
FF2の難易度の高さは大体これが原因で、回避の重要性は手前の山場である「ミシディアの塔」あたりでそれを実感しやすい。
FF2の難易度を下げるには、回避率・回避回数を上げて敵の攻撃を全避けするのが最も手っ取り早いという事を痛感させてくれる。
なお、この二つのステータスは軽装備・低HPの方が上がりやすいので、下手に味方殴りでHPを底上げせず、重装備な最強防具を選ばないというコツがいる。
もっともそれらの情報はFC発売当初全く開示されていなかった*2

ちなみにクアールがラミアクイーンと一緒に出現すると、ラミアクイーンが中ボス扱いのせいで逃げる事も出来ない。
当然ながら縛りプレイでは障害になる。

ピクセルリマスター版では味方側の殲滅力や回避率自体が上げやすい代わりに、ある程度システム変更の手が入ったため、一時期は回避回数が伸びにくくなっていた。
そのため、クァールは歴代のFF2でも危険なモンスターに…。
ver1.0.3までは強化された二刀流を駆使してやられる前にやる方がやりやすかった。
ver1.0.4以降は回避回数も上げやすくなったのと今更バグでしたと修正された二刀流の弱体化も含め、回避回数を7-99%以上にしてから挑むべし。

FINAL FANTASY Ⅲ


暗黒の洞窟の雑魚敵

終盤の山場の特定ダンジョンのモンスターで、「じごくのうま」以外全部が該当する。
「通常の武器攻撃でダメージを与えてなおかつ生存していると分裂してしまう」という厄介な特性を持っており、しかも「とんずら」でも逃走できない。
そして数が増えて消耗がかさんでいくので、回復手段とアイテムに乏しい本作ではこちらが最悪詰む。
魔剣士というジョブが使える暗黒剣でなら分裂されずにダメージを与えられるが、だからといって魔剣士だけで挑むと回復手段や最深部のボス戦などで支障が出るのが悩ましい。
この分裂という挙動は一種のカウンター行動なので、相手を麻痺させれば普通の武器で殴り倒せるし、メデューサの矢などで石化を狙って倒すという手もある。
だが、それまでが力押しで何とかなったのとダンジョンの攻略難易度の高さと合わせて、リアルタイムで気が付いた人はそうそういない。
補足するとレベル4のMPも贅沢に使えるものではないし、メデューサの矢に至ってはバグの関係で非売品かつ限定品。

一転、DS版では逃走が可能になった上に、敵の最大出現数が減ったことで「対処を間違えると数に押されてやられる」ことが少なくなり、大幅弱体化している。
ピクセルリマスター版では逃亡も容易であり、暗黒剣を装備した魔剣士の「ぜんぎり」を軸にしてサクサク進めるようになり、攻略難易度は大きく下がった。

◎クムクム

ラストダンジョンの前半戦である「クリスタルタワー」に出てくるモンスターで、他の敵と一切被らない独自のグラフィックで登場する。
魔法攻撃関連のパラメータが非常に高く、そこからファイガ・ブリザガ・サンダガといった上位の攻撃魔法を唱えてくる他、
攻撃回数(=判定回数)の多さを背景に高確率で決まる「ブレクガ」「デス」でこちらを石にしたり即死させたりする。
行動されれば魔法による大ダメージに加えて、即死からの立て直しで終盤に向けた個数限定のフェニックスの尾・貴重なMP・エリクサーなどを消耗させられるのは精神的にもよくない。
ゲームシステムの都合で消耗を強いられるタイプの本作において強烈な一発での奇襲を行い個性を見せたモンスターといえる。
やることは魔法ばかりなのでサイレスで終了、というのも事実なのだが行動順が安定しない本作では間に合う保証はない。バックアタックという脅威も残っている。
ピクセルリマスター版だとフェニックスの尾が購入できるため、即死からの復帰自体は大幅に楽になっている。
ただしサイレスがやや決まりにくいため、戦うなら1ターン目から積極的に攻撃していく必要が出てきた。

DS版ではこちらの火力が上がったのに対して耐久力が上がっておらず、デスの発動も残HPがトリガーになったので開幕即死を受けることはない。

◎メイジキマイラ(DS版)

DS版FF3リメイクのみ該当する。
中盤の「時の神殿」の雑魚として現れるモンスター。高確率で3匹の集団で現れ「いかづち」を連発してくる。
……が、このいかづちの威力が半端ではなく、直前のボス「ガルーダ」の技と大差ない威力。そんなものを3匹が一斉に繰り出してくるのである。
しかもオリジナル版にあった「(この時点での)雷属性半減装備」が削除されているので素の能力で耐えるしかない。
これだけで十分ヤバいが、最悪なのはバックアタックでこいつ3匹に襲われる→いかづち3連発→ゲームオーバー一直線という展開がありうること。
リアルタイムで多くのプレイヤーを苦しめたこの威力に加え、FF3はダンジョン道中にセーブポイントなぞないため、確実に耐えられるHPがない時期の探索は常に一寸先は闇の気分を味わうことになる。
幸い、HPが高くないので、全力でやられる前にやればなんとかなる……か?
FF4DSが理不尽難易度と化す前兆はこの時点から実は出ていた。

◎グリーンドラゴン、イエロードラゴン、レッドドラゴン(DS版)

ラストダンジョンの前半戦である「クリスタルタワー」に出てくるモンスター、通称「三色ドラゴン」。
ファミコン版では入手できるアイテムとグラフィックこそ豪勢なものの、見てくれに反して全然強敵ではない。
3種揃って単独でしか登場せず通常攻撃で殴るだけしか能がないため、レアなだけでボーナス雑魚みたいな立ち位置だった。
リメイク版ではHPがファミコン版の約8~9倍、攻撃力もラスダンのボス並に強化された。
おまけに2回行動で追加効果付き通常攻撃とガ級魔法を放ちこちらを葬るなど、別物といっていいほどの強化を遂げた。
出現率自体も多少向上し、タワーをさまよっていると1度くらいは見かける可能性も上がっている。
この後に控えるボス並の戦闘力を前に生半可な準備で挑んでも全滅まっしぐらなので、戦闘からすぐ逃げれる手段も用意しておいた方がよい。
雑魚とは思えないほど強さの雑魚敵だが、レアアイテムである「オニオンシリーズ」の武器防具を手に入れられるのはこの三色ドラゴン経由なので、狙う時には避けられない鬼門である。

ピクセルリマスター版だと「実はトルネドが効く」という抜け道があるので、DS版より格は落ちる。

FINAL FANTASY Ⅳ


◎雑魚敵全般(DS版FF4)

FF4はシリーズ中でもFF1と並んでリメイク回数が多いことで有名(そして「イージータイプ」もFF4の話である)だが、それ故にFF4に登場するモンスター達は攻撃手段や攻略法などもシリーズファンに広く知られている。
そのためDS版が製作される事になった際、開発者は「オリジナル版を知っているプレイヤーでも歯応えを感じられるように難易度を上げよう」と余計な気遣いを発揮した。

……結果、本作は最序盤から最終盤まで雑魚もボスも容赦なくこちらを殺しにかかってくる修羅の世界と化した。
どうやら開発者の頭の中にバランス調整という言葉は存在しなかったらしい。

その殺意がどれほどのものかというと、スタート地点周辺の「ダイブイーグル」というただの雑魚敵が石化攻撃を使ってくるくらい。この時点では石化耐性装備など無く*3、ましてやスタート直後のパーティーはたった2人である。
その後もオリジナルとは逆の対処法が求められる敵やら、即死級の全体攻撃*4やら、即死やわからん殺しに繋がる状態異常やら、
オリジナルから十数倍に威力が強化された文字通りの即死攻撃やらがあらゆる場面で跳梁跋扈する世紀末が最後まで続く。あまりに多すぎるので個別解説は割愛する。

開発者も流石にやり過ぎたと思ったのか、後にスマホアプリに移植された際には難易度がマイルドに調整された……が、DS版そのままの難易度であるハードモードも選択できる。

◎ゼムスマインド(SFC)

ラストダンジョン「月の地下渓谷」後半に出現する隠れた曲者。
防御力がカンスト級に高いので、前衛の「たたかう」では倒せず、攻撃魔法や攻撃アイテムをあらかじめ準備しないと倒すのに時間がかかる防御性能を誇る。
放っておくと3の倍数のターンに全体化コンフュを使用して同士討ちを誘うのだが、耐性防具が限られているうえに本作のリボンには「混乱に耐性がない」という落とし穴があり、着けて安心していたプレイヤーをピンチに陥れる。
あえて格落ちする「ねじりはちまき」を着ける、レッドドラゴンのレアドロップで「クリスタルリング」を拾っていたら着ける、普段は使いづらいアスピルでMP切れにする、
あらかじめ「毒」「豚」状態になっておいて混乱を防ぐという荒業に頼るなどすれば対処できるが、どれも初見では至らないことが多いという、環境をも味方につけた初見殺し特化型である。
(ゼムスマインドが出現する前の階層でそれをやると、テーブルの都合で各種ドラゴンやフェイズで苦戦を強いられる)

なお、DS版では強さの源の全体化コンフュが弱体化しており左程脅威ではなくなった模様。

FINAL FANTASY Ⅴ


◎ガルキマセラ

ゲーム序盤の第一世界にて、ウォルス城の地下へ立ち寄ると出現する。
入り口を守る兵士が「ガルキマセラというモンスターに出会ったらおしまいだな」とわざわざ教えてくれる、公式公認の強モンスター。
お宝に目が眩んだ結果ありがたい忠告を無視して歩を進めた無鉄砲なプレイヤーを無情な強さで血祭りにあげる。
あらゆるステータスが高いが、最大の特徴は完璧な防御性能にあり、物理防御は 50 とこの時点で手に入る武器どころか、第一世界で手に入る武器のうち攻撃力55のジャベリンと後述の斧以外はまず歯が立たない。
魔法で攻撃しようにも全属性を吸収という反則じみた耐性を持つためこれも徒労に終わる。*5
クリティカルが発生する素手の威力を「格闘」で高めて装甲をぶち抜く一発を見舞える可能性があるモンクで殴る、素で相手の防御力を3/4無視できる斧で攻撃するなど、工夫次第で正面からの撃破も可能だが、かなり大変。
よしんばダメージを与えてもカウンターで全員バーサク化する月の笛を放つ。こうなったらミス連発の攻撃を繰り返して逆に殴り殺される主人公達を見届ける羽目になる。
シーフかアビリティ「警戒」が無いと100%バックアタックされる上に、通常のLR長押しではほぼ逃げられない。*6
とんずらを覚えてひたすら逃げるか、冒険を進めてレベル5デスを覚えるのを待つのが無難である。
こちらのレベルが20になった頃に8倍撃ゴブリンパンチをお見舞いしても良い。
GBA版ではプレイヤーに対し強烈な印象を残したせいなのか定かではないが、追加されたボスラッシュダンジョン『亡者の巣窟』に雑魚敵でありながらボス軍団に混じってしれっと再登場していたりする。
さすがにこの時点では単なるザコに過ぎないが。
低レベル+ABP0クリアでは第二世界序盤の難関となるプチチャリオット戦の攻略のキーモンスターとして利用される(『放つ』で発動する死の宣告で経験値を0にできる)

◎ドルムキマイラ

第一世界の中盤の砂漠に登場。
こちらも手前のカルナックの町で、砂漠への道が開けた後に町民に話しかけると警告を貰える公式公認の強モンスター。
適正レベルで出会った時には通常攻撃だけでほぼ確殺される攻撃力を持ち(周囲の雑魚が20に対しこいつは50)、「アクアブレス」で一撃全滅まである。
素早さも周囲の雑魚が20なのに対し 50 とやはり飛びぬけて素早く(こちらのすっぴん時の約2倍で、シーフの時よりも速い)、アクアブレスのラーニングに成功した事に浮かれてもたついてると追撃されてやはり返り討ち。
ラーニングしたら直前のカルナックの町で買える3色ロッドを折って*7さっさと倒してしまうのが最善手。
「アクアブレスがラーニング出来ると知って挑んで返り討ち」なんてのは2周目のプレイヤーにはおなじみのネタ。
このタイミングで挑むのは少々難しいが、古代図書館のイベントが終わったら戻ってラーニングしに行くのもあり。
古代図書館の後に出てくるボス「サンドウォーム」を出落ちさせられるのが魅力…ここまでにラーニングしておかないと持て余し気味になるので、悩ましい話なのである。

◎どくろイーター

「ジャコールの洞窟」でエンカウントする敵。
グラフィックこそ最序盤の雑魚「ナッツイーター」と瓜二つだが、その見た目とは裏腹に何も知らないプレイヤーを恐怖のどん底に叩き落してくれるトラウマモンスターである。
まず、攻撃力が50、物理倍率に至っては驚愕の 30 である。神竜の次に高いと言えばこの数値が如何ほどの物か理解いただけるだろう。
その他のステータスも素早さ50に加え、物理防御・魔法防御・回避力・魔法回避も 90 と非常に高い。
ダメージを与えるどころか攻撃を命中させる事すらままならない。
さらに特技の「まえば」は防御無視ダメージで第一世界の時点で4桁ダメージが飛び出すという始末の悪さ。
ダメ押しとばかりに魔法に対するカウンターで 6 匹に増殖する。もう泣くしかない。
上記のガルキマセラやドルムキマイラと違い、人々からの言及がない為警戒が疎かになりやすいのもたちが悪い。

ただし、HPがたったの 1 しかない上、全状態異常が有効なのでそこを上手くつけば倒せる。
素手や刀による防御無視クリティカル、「なげる」で3属性忍術を使う、「ちけい」で鬼火による混乱で自滅を誘うか鍾乳石の乱数の上振れで防御をぶち抜く、エーギルやサンドベアを「はなつ」、
「ちょうごう」で暗黒の吐息やドレインキッスを作る、青魔法「はりせんぼん」や「じばく」の固定ダメージ等で叩き潰す事が可能。
経験値はいらないという場合は忍者で得られる「ぶんしん」、ナイトの「まもり」を駆使して、相手が逃げるまでやり過ごす手もある。
また、こいつはエリクサーを落としてくれる事があるので6匹に増殖させてから一掃するとエリクサーが2~3個手に入る事もあったりする。 極めてリスクは高いが。


◎シールドドラゴン

「封印城クーザー」でのみエンカウントするドラゴン。
第三世界まで来る必要のないここへ第二世界序盤で興味本位に訪れると、
20000近いHPに圧倒的な攻撃力に加え、「シールド」の名に恥じない永続リフレク・シェル・プロテスでマトモにダメージを与えることができず、
そしてカウンターで放たれる混乱付きダメージのハードヒット、全体大ダメージ+倒れた相手をゾンビ化させるゾンビブレスで同士討ちさせてくるという、下手なボスより強いこいつがお出迎えしてくれる。
しかもHPを半分程削るとカウンターで逃走し、この場合はABPしか手に入らないので、戦利品目的で倒すのにもあまり向いてない。
かといって出会ったら逃げようと思ってもガルキマセラ並みに逃走確率が低く、「とんずら」をセットしていないとエンカウントした時点で一巻の終わり。

実は「あやつる」が有効で、選べる攻撃の中の「ほのお」で自滅させる事が可能。
この時点では法外な経験値が手に入る or 安全に逃走圏内まで削れるので美味しい敵でもあるが、中々操れずにゾンビブレスでバイオハザードが発生するのもお約束。

余談だが、第三世界ではコイツに加えて「エクスデスソウル」ともエンカウントするようになる。
こっちはこっちで死神の剣やデスとかデジョンといった即死攻撃を撃ちまくってくるため、シールドドラゴン対策に偏ったメンバーだと今度はコイツに返り討ちにされたりする事も。
つくづく楽に倒させてくれない強い雑魚である。

◎サンドクローラー

第二世界の砂漠地帯でのみエンカウントする、モーグリの謎のステップ砂漠は危険という警告を無視したバッツ達に襲い掛かる巨獣。
全員のHPを一桁にするミールストームと通常攻撃でこちらを確実に殺しにかかるうえ、「とんずら」でも逃げられない敵であり、あたふたしている間に何人かは寝っ転がる事に。
焦って倒そうとしてもこいつのHPは15000と高く、砂漠系に特効のアクアブレスすら最低2発当てなければ倒せない。
ならばミサイルやデスクローで短期決着を、と言いたいところだがこいつはボス耐性持ちのため割合ダメージ・瀕死攻撃が一切効かない。
(因みに直前のボスのティラザウルスはHP5000+ボス耐性無し。)
「逃げる(遭遇を避ける)べき敵」としてデザインされている中、幸いにも(調合デスポーション等の)即死・石化・睡眠が有効。だが倒した所で旨みは少ないので、モンスター図鑑の無いSFC版では素直に砂漠に立ち入らないのが無難。



FINAL FANTASY Ⅵ


◎メガロドルク

FF6ゲーム開始時のナルシェ侵攻戦で立ちふさがるイノシシっぽいモンスター。
データ上だと攻撃力が110とかなり高いが、ダメージ計算がレベルの比重が大きい本作においてレベルがたった1しかなく*8、攻撃もヌルい。
魔導アーマーのビーム一撃で倒せるただの雑魚モンスターである、といいたいが少し進めると発生するシミュレーションバトルイベントでは一転して凶悪モンスターに変わる。
パーティメンバーにレベル5以上のキャラがいると「ブリザード」を吹いてくるのだが、この攻撃、平均HPが100ちょっとしかないにも関わらず50近く持っていかれる上に何度もぶっ放してくるのが怖い。
しかもポーションすら買えない時期にやってくるのだからますます質が悪い。
一応このイベントは奥のガードリーダーを倒せば終了なので、雑魚には付き合わずさっさとクリアするのが一番である。

◎ベールダンス

崩壊前中盤に訪れるゾゾの街の屋内に出現する赤い踊り子。
敵がこいつ1体だけの場合、訪問時点では非常に痛いラ系魔法で壊滅的な被害を与えてくる。
具体的には、平均的なデータや装備で食らうと、HPが良くて300程度しかない時期に単体版で約400(即死)、全体版で約200(パーティ半壊)という法外なダメージを食らってしまう。
魔石ボーナス目当てに低レベルでの進行をしている場合、当然魔法1発で死人が出る。というか、全体魔法を食らってしまうと問答無用で全滅確定。
誰かと一緒に出てくると嫌がらせ程度の行動しかしてこないが、必ず通らないといけない「室内」エリアでよりによって単体で登場するため非常に危険。
ゾゾは道中にセーブポイントがないため、全滅したら入口からやり直しになりとても面倒。
魔法を回避したいならセリスの魔封剣か、この直前に手に入るリフレクトリングを持たせるとよい。
耐久力は低いのでさっさと仕留めるのが一番ではある。

普通に倒してもうまみはないが、素早さ補正と一定確率での「ぶんどる」が優秀なとうぞくのナイフを盗め、
ラグナロックで変化させると高性能アクセサリーの一角、ミラクルシューズを入手できる。
装備が充実してきたら狩りに行くのも一興か。

◎ねむれるしし

世界崩壊前、ワールドマップの最北東に位置する三角小島に出現するモンスター。
その名の通り、戦闘開始時点では眠っており、バニシュ状態で姿も見えない。
魔法攻撃を当てると目を覚まし、ベヒーモスの色違いという正体を現すが、強力なカウンターアタック「メテオ」を放ってくる。
このメテオは必中効果こそないため魔法回避率に特化すれば当たらないものの、そんな対策は崩壊前の貧相な装備では無意味。
直撃すると約1000という凄まじいダメージを受けてしまう。適正レベルでは問答無用の全滅待ったなしである。
更に恐ろしいことにリフレク、魔封剣などは一切無駄で、使われると防ぐ方法が存在しない。
HPは崩壊前のラスボスアルテマウェポンをしのぐ32000、常にシェル・プロテスがかかっているせいで防御面でもとんだ要塞ぶりを誇る。
ただし、攻撃した後はすぐ「ねむりにつく」で眠ってしまう(透明になる)ので、全滅に追い込まれることは少ない。
「意識しないと行かない場所」「手出ししなければ無害」「すぐまた眠る」と、幾重にも予防線を張っており、「俺に手を出すなよ」とプレイヤーに警告を出してくれている穏やかなモンスターと言える。
なお、崩壊後には出没しなくなるため、再戦したい場合はあらかじめ崩壊前に遭遇して、獣ヶ原でのエンカウントを待つことになる。
最初からバニシュ状態なので、バニシュデス戦法の格好の餌食に思えるが、実は死に際にもカウンターを放ってくる。
よってデスよりデジョンやファイナルアタック判定をすっ飛ばせる落とし穴行動で倒す方が安全。
機種が進むたびに倒しにくくなっており、GBA版ではデスが効かなくなり、さらにスマホ版ではデジョン系統すら効かなくなった。
ピクセルリマスター版で最後の砦だった混乱+煙玉のコンボも失ったので、ストップをかけてゴリ押しするしかなくなったため、魔法習得値10目当てで狩る旨味は失せていった。
図鑑登録だけが目的なら崩壊後にあやつって「融合」で自滅させるのがお手軽。

◎ニンジャ

世界崩壊前の後半戦、封魔壁の洞窟で特殊エンカウントし、更に魔大陸でランダムエンカウントする。
戦う頃には大体PTの最大HPも平均1000くらいに達したところで、防具を固めていても300~400前後のダメージを全体に与える「かとん」「すいとん」「らいじん」を連射してくる。
他の雑魚より行動ペースが速く、2体で現れるとモタモタしている間に次々とPTメンバーが地面に転がっていくこともしばしば。
焦って「たたかう」と「かくれみのじゅつ」で隠れることもあるが、魔法が強力な本作ではむしろ隙になる。
そして、特筆すべき点としては特殊エンカウントする雑魚だからか、基本的にニンジャが生きているとその戦闘から逃げることが出来ない。
この時点だとエンカウントなしにもできないので、低レベル攻略では「出てこないことを祈って進めるしかない」という最強の敵として悪名高い。

◎ブラキオレイドス

ゲーム終盤、ナルシェの東の森に稀に出現する。
前作におけるオメガ・しんりゅうに相当するキャラクターであり、真っ向から戦うとラスボスケフカよりも強い。
通常攻撃の6倍の威力の強化攻撃+通常攻撃×0~3をおまけする「ぶん回す」でパーティキャラクターを容赦なく撲殺してくるほか、
回避やダメージ軽減不能で全体に約3000ダメージという超威力を持つ「メテオ」やダメージが軽く6000を超える「アルテマ」を連発し、
複数の状態異常を同時に付与する「ディスアスター」、キャラクターを強制的に戦闘から離脱させる「はないき」(戦闘不能と異なり復帰手段がない)など嫌らしい攻撃も使いこなす。
内部では素早さが95、魔法回避率が50、物理回避率が70もあり、防御面は勿論の事行動ペースの速さも驚異的。
バニシュデス戦法なら楽に倒せるが、GBA版では通用しなくなりさらなる強敵に。ラグナロックか氷属性に頼って何とか…
低確率ながら盗みで「リボン」を、ドロップで「スリースターズ」という強力なレアアイテムを入手でき、
獲得経験値も単独出現の雑魚としては最高クラスなので、実利の面でも倒す価値はある。

同地域には他にも「メテオ」と異常な攻撃力の「かみつき」で地獄を見せてくるティラノサウルスも有名。こちらはアクセサリーでも回避不可能の「はさみうち」を引き当てた時が危ない。

グランインセクト

世界崩壊後のナルシェやマランダ周辺に出現するモンスター。
攻撃手段は単純で物理攻撃しかしないのだが、問題はその攻撃力であった…
詳細は個別項目を参照。

◎ゴーキマイラ

崩壊後の「獣ケ原の洞窟」というダンジョンに出現する大型の雑魚で、普通に戦う時には「あれくるう」からの連続全体攻撃が脅威だが、対抗手段が充実しているので何とかなることも多い程度。
問題はコロシアムに出てきた時で、ここでは「混乱/あやつる」を受けた時の行動パターンに沿って行動してくる。
そんな中こいつの使う「フレアスター」をソロで受けると対象のレベル×80もの法外なダメージを食らい、よほど高レベルかつ高HPでなければ一撃で灰になってしまう。
ただ、炎属性を吸収出来ればそうそう負けないため、一種の初見殺しである。フレイムシールドを忘れずに。

◎アウトサイダー

ラストダンジョンの後半部に出てくる雑魚。ニンジャの色違い。
通常出現時も必中・防御無視という「なげる」で高威力の武器をガンガン投げてこちらを門前払いし、戦闘が長引くと「自害」して果てるという、変わり者にして普通に強い雑魚である。
「なげる」を嫌ってバニシュで透明になっても、同時に出現するヴァージニティを排除してからでないと、そちらからの魔法が必中し解除されてしまう。

そして、ガウとモグの最強の体装備『スノーマフラー』を手にするには避けて通れぬ相手なのだが…これまたコロシアムで厄介な存在に。
先に挙げた「じがい」(自害)という行動を使うのだが、即死『魔法』しか防げないセーフティビットの穴を突くように即死させるこの行動を、なんとプレイヤーキャラに向かって使ってくる。もう自害でもなんでもない。
当然当たると問答無用で即死させられ、負けてアイテム没収。理不尽すぎる。通常出現時と違って事前に透明*9になっても解除されるため対策にならない。
戦闘開始時に分身を張れるミラージュベストが欲しいところだが、前作と違い入手困難。
そうでなくても突然デジョン(早い話が全体化デス)を使ってくるため、対戦前のセーブが欠かせない難敵。
ここまで言っておいてアレだが、こいつ自身も即死が有効。即死の追加効果を持つ武器で二刀流して即死狙いするのが手っ取り早い。

なお、ピクセルリマスター版では自害の即死をセーフティビット・形見の指輪で無効化することができるようになり、コロシアムにおいては弱体化した。
偶に撃ってくる「フレア」の威力も抑え目なので、即死無効アクセさえ準備できれば怖くないだろう。

◎ようじんぼう

アウトサイダー同様にラスダンで遭遇するサムライ。出現範囲・和装・後述する特徴から同僚的な存在だが、こちらは前半に出現する。
ラスダンの敵の中では攻撃方法・ステータスこそ平凡だが、トドメを刺した際に文字通り「相討ち」の一撃をかましてくる危険な奴。
アウトサイダー同様、セーフティビットの即死『魔法』耐性の穴を貫通してくるので当たれば問答無用で殺される。
通常出現時はカッパにしてやることで全ての行動が通常攻撃になるため簡単に無力化できるし、「相討ち」も透明・分身・アースウォールでやり過ごすことができる。

が、コロシアムでは上記のアウトサイダーやゴーキマイラ以上の難敵に変わる。
事前に透明化ができず、前述の「トドメを刺すと即死技で反撃する」特性上、「即死技を使わせない」ことがまず不可能になるからである。
このため、ミラージュベストなしで挑む場合正面からこれを受けに行く必要があり、回避することを祈るしかなくなる。
ラグナロックで源氏の小手を量産する際もこいつに付き合わされやすく、変化させれば当然「相討ち」で殺しに来るため油断ができない。

アウトサイダー同様にピクセルリマスター版では「相討ち」を無効化可能になり、コロシアムで相手にするハードルは下がっている。

カオスドラゴン

崩壊後の「フェニックスの洞窟」というダンジョンに登場する雑魚。詳細は該当項目も参照。
ピクセルマスター版以外では棒立ち、そうでなくても行動ペースがかなりスローモーションなので通常出現時は怖くないが、これまたコロシアムで大化けする。
通常攻撃のほかに複数の状態異常を起こす「ディスアスター」でカッパ状態を引かせて殴り倒してきたり、安定して900前後のダメージを与える「メテオ」を唱えたりするが、
それ以上に脅威なのが「灰にする」で、やはりリボンの各種状態異常や、セーフティビットの即死『魔法』耐性の穴を貫通して容赦なく即死させてくる。
やはり回避率を高めて勝負するに限るが、ディスアスターとの二択を迫ってきたり、即死が効かないなどちょっとした相違点はある。
上記のゴーキマイラ・アウトサイダー・ようじんぼうと違い、対戦カードは「風魔手裏剣→風車」しかないので、人によってはまともに戦わないことも。

ピクセルリマスター版に限り「灰にする」は回避率を上げるだけでなくアクセサリーで無効化できる為、ディスアスターさえ使われなければ安定して勝てるようになっている。

FINAL FANTASY Ⅶ


タッチミー

FF7でゴンガガ付近の森で挟み撃ちを仕掛けてくるカエル。通称「ゴンガガの悪夢」
行動は「カエルパンチ」「カエルの歌」を連発するというもので戦闘力そのものは低い。ということで即全滅と言うリスクは少ない。
……が、6体に挟み撃ちにされることがあるのが大問題。
全滅させられる危険こそ少ないものの、カエルの歌で眠らされ、敵が多いのでずっと俺のターンされ、カエルにされたり戻されたりを繰り返すのでまともに行動できず…と大混乱待ったなし。
カエル・睡眠さえ防げればただの雑魚なので、生息地に踏み入る際はそれらの準備をお忘れなく。

◎イン&ヤン

ゲーム中盤、神羅屋敷の地下道に出没する二体一組のモンスター。
一人分の下半身から二人分の上半身が生えているという、シャム双生児を思わせる姿で、向かって右がイン、左がヤンである。
いずれもこの時点での攻撃力は非常に高く、「サドインアタック」という固有技も持っているため一撃で殴り殺される事もある。
さらに、インは物理攻撃に強く、ヤンは魔法攻撃に強いという厄介な耐性を持っており、初見での撃破は至難の業。
加えて二体のモンスターであるため行動順は早いのに挙動がいちいち遅い上に気持ち悪いのも特徴。
ダメージを受けると「ヤンはよろこんでいる」「ヤンは興奮している」というメッセージが出て、なおのこと生理的嫌悪感を煽られる。
強さとは別の意味で嫌な敵であるが、神羅屋敷以外には出没しないのが救いである……
と思いきや闘技場にも出る。こちらは攻撃手段が物理か魔法オンリーに陥りやすく、非常に詰みやすい。
出現時期がキーストーン入手のために挑まされるタイミングと被っており、上記の仕様と相まってかなり苦戦しやすい強敵である。

◎雷神鳥

ワールドマップ北西のウータイエリアで出現する鳥。HPは低めだが、味方全体に300前後のダメージというずば抜けた火力がある「雷撃」を頻繁に使用してくるうえ、
一度の戦闘で大体3匹は同時に出てくるのでタラタラしてるとあっという間に1000近くのHP削り取ってくる強敵である。
FF7での最初の全滅がこいつら相手だったプレイヤーは結構いるはず。
序盤から雷属性以外の全体魔法で仕留めにかかるのが最善の対策だが、ユフィを仲間にしていると、ウータイエリア到達直後にマテリアを全て*10奪われるイベントが発生し、魔法に一切頼れずにこいつらと戦う事になってしまう。
最速で発生するタイミングの場合、上陸箇所が街から遠い上にこいつの出現範囲となる荒野地帯を長い事歩かされる羽目になる。


◎正体不明シリーズ

ゴールドソーサーエリアの近海に沈んだ飛空艇ゲルニカ内*11に出現。1、2、3とナンバリングもついている。
この飛空艇自体が宝条が生体実験を行っていた形跡があり、正体不明シリーズはどれもグロテスクな見た目で大型モンスターらしい高い戦闘力も持っている。
潜水艦入手後から訪問可能にはなるが、そのタイミングだとなにかしらの一撃を受けるだけで相当な致命傷をもらってしまう。
意外なことに睡眠耐性がないのであっさり寝かせられ、グラビデ系も通るのでここに気づけると案外楽勝だったりする。
神羅飛空艇内は出てくる雑魚全員がへんかで各種ドーピングアイテムになるので、ステータスカンストを目指そうとするとこいつらの世話になりやすく、
また正体不明シリーズはAP・経験値・ギルが多いうえに烈火・極光・天雷の腕輪と良性能の防具を盗めるため稼ぎ対象としても有用。


◎マスタートンベリ

ラストダンジョン大空洞のほぼ全域*12に出現するトンベリの上位種。
ノーマルのトンベリ同様少しずつ近づいて最接近したタイミングで包丁で刺殺する。
包丁攻撃は状態異常すべてを防げるリボンでは防げないため、セーフティビットに付け替えるか、防具に支援マテリア「ついかこうか」が必要となる。
しかも、こいつはカウンター攻撃としてトンベリ系おなじみの「みんなのうらみ」を使用する。対象が倒した魔物の数だけ与えるダメージが増えるという恐ろしい技。
ならば速攻で倒せばいいと思うが、こいつのHPは44444もありカンストダメージ4発でも倒れてくれない、レベルも77と今までの雑魚が可愛く見えるレベル。
上記のカウンターも相俟って対策しないとまず勝てない。カウンターのうらみは「前進するまで2回攻撃する」と発動するのでそれを合図とするとよい。
毒・ストップ耐性もないためまずは魔法「バイオ」系や「ストップ」で崩していこう。
出会った瞬間ノータイムでナイツ召喚(+MPきゅうしゅう)というのも手。時間はかかるけど一番安全。
本作の雑魚の中では最強クラスの強敵なだけあり、得られるアイテムは盗みでエリクサー、ドロップでラストエリクサー、へんかでリボンと激レアなものばかり。
洞窟ルートに出てくるマジックポットとムーバーには及ばないがAPも経験値も大量に持っており、一緒に狩る価値は非常に高い。


FINAL FANTASY Ⅷ


アルケオダイノス

FF8のバラムガーデンの訓練施設とバラムガーデン周辺の森に出現する大型恐竜。また恐竜か。
低レベル状態でもHPが1万を超え、高い攻撃力に全体物理攻撃まで備えている。
初遭遇時に逃走を促されるので「逃げるべき敵」に分類できるか。
ただし出現場所が場違いなだけであり、詳しくは個別記事で説明しているが弱点や対処法はあり、最終的には狩りの対象にもなるので当項目の面子の中ではだいぶ格が落ちる。
こんな危険な生物を、10歳未満の年少クラスもいるガーデンの訓練施設で放し飼いにしている事はFF8を語る上でよくネタにされる。
しかもこの訓練施設を抜けた先はデートスポットになっているらしい。吊橋効果的なアレだろうか。

◎ルブルムドラゴン

FF8屈指の強雑魚。下記のモルボルが「技」ならこっちはさしずめ「力」といった感じ。
低レベルの内はとくに厄介な特徴はないのだが、一定レベルを超えると凶悪無比な破壊力の全体物理攻撃である「ブレス」を吐いてくる。
その威力は生半可な体力(物理防御)だと一発即死もあり得る程で、しかも開幕からぶっ放してくるケースもある。
バハムートの前座としてこいつと戦うことになるイベントがあるが、LV次第ではバックアタック確定になるのに開幕からブレスを吐いてくるケースがあり、一発全滅もあり得るほど。
ちなみにこちらに死者が居るとブレスを使わなくなるという特徴があり、攻撃がかなり温くなる。
そのためあらかじめ1人間引いておいて2人で戦うと一気に楽になる。
また、睡眠が効くので下記のモルボルと違って封殺は可能。
実は魔法も使え、メテオやファイガも使う他「こちらのリフレク状態に対応してリフレクを使用し、デルタアタックを使う」という知能もある。
……が、ブレスと比べるとサービス行動。

モルボル

カァッハッ!!
臭い息によるバステマスター。FF2の項目でも出ているシリーズの常連だが、特にFF8のは強烈。
最大6桁にも及ぶHPと9種もの状態異常を引き起こす臭い息で多くのプレイヤーに悪夢を見せた。
この臭い息、モルボルの1回目の行動で必ず使用してくるため、対策は必須。
余談だが、最強敵役議論スレではン・ダグバ・ゼバ超魔ハドラーより上にいる。
繰り返すが、このキャラは通常エンカウントする雑魚敵である。

FINAL FANTASY Ⅸ


◎グランドドラゴン、ガルーダ

FF9のDISC1で訪れるダンジョン、ギサマルークの洞窟の上のポーポス高原に登場するモンスター達。
本来はどっちもDISC3で互角に戦えるようなザコどもである。
そこにいるモーグリの「外は危険クポ!」という忠告が嘘でもなんでもなく、無視して進めると「サンダガ」「ファイガ」「ストップ」等、場違いな攻撃力や魔法であっという間に全滅させられる。
仮に倒すならばクイナの「夜」による睡眠や「レベル5デス」、行動すると即死するヒート状態にする「マスタードボム」が効くので、覚えてから挑むのが吉。

◎ヤーン

DISC3後半から訪れることができる「バイル島」に生息する、デフォルメされた怒った羊みたいなモンスター。
1〜9000程度の乱数ダメージ魔法「コメット」を連発して壊滅的被害を及ぼし、大ダメージ+ウイルス状態(経験値が手に入らない)にする「ウイルスパウダー」で嫌がらせする凶悪な魔物。
そしてあらゆる攻撃のカウンターで上記二つの他、味方を一人吹き飛ばす「鼻息」で戦力を大幅に削るわ、大ダメージの「エアロラ」とエアロラダメージアップの「レビテト」を使用するわと、見た目に反して悍ましい強さを持つ。
そのスペックはラストダンジョン「記憶の場所」の単独出現する大型雑魚共を凌駕している。
しかも最大3体まで出現するため、コメット→コメット→コメットで3人死ぬとか茶飯事。
HPも19000くらいあるので連続攻撃のない本作で一撃確殺は不可能、そして鼻息が飛んでくる。しかも仕様上、吹き飛ばされて戦闘不能者だけ残ると強制的にゲームオーバーという理不尽。
やはりクイナの「夜」で眠らせてから「盗賊の証」などの固定ダメージ技やオーディンの斬鉄剣が有効。
膨大な経験値を持っているが、羊狩りのつもりが逆に狩られかねないので稼ぎには向いていない。

ちなみに、サブイベントでこいつを可愛らしくした精霊モンスターと出会うためにもこの島へ訪れる必要がある。さっさと出会ってとっとと島から出よう。



FINAL FANTASY Ⅹ


◎キングベヒーモス、モルボルグレート、バルバトゥース

FF10では適切なキャラをぶつける事で瞬殺or簡単に無力化できる雑魚が大多数を占める。
そんな本作において、ラストダンジョンに出てくるこいつらはそれぞれが厄介な特徴を持つ。
キングベヒーモスはファイナルアタックで冗談じゃない威力の「メテオ」(自エリア完走状態のステータスで4000~5000程度)
モルボルグレートは1ターン目に「くさい息」での状態異常漬け狙い。
バルバトゥースは直前のボス・シーモア最終異体より高いHPと防御力(HP95000と「普通に倒せる」雑魚では最大値)を持つ。
更にHPの低下かアーマーブレイク状態になった次のターンで「シュトルムフレイム」で全体攻撃と、各々が使われるとヤバい特技を使用してくる。
モンスター自身も上から「単純に攻撃力が高い」「特定エリア以外で出現すると『さきがけ』*13が発動する」「出現率が低く、訓練場制覇の障害になる」など、嫌な要素が目白押し。

FINAL FANTASY ⅩⅡ


◎アルケオエイビス

FF12(インター版)のゲーム中盤で行ける寄り道ダンジョン、ゼルテニアン洞窟に出現する。
通常版では大したことのない雑魚だったが、インター版では何をトチ狂ったのか同ダンジョンのモンスターやボスはおろかラスボスより強い超凶悪なモンスターに変貌した
100万前後のHP、半端な防具だとワンパンで5桁ダメージを叩き出す通常攻撃(5%で即死付加)、
それを更に強化する「アグレッサー」と「気合い」、多数のステータス異常を付加する「カーズ」等、凶悪な要素をこれでもかと備えている。
1匹だけでもこれだけ強いのに、戦闘に入ると同エリアにいるもう1匹ももれなく参戦してくるというオマケ付き。
ライブラの情報をよく見ずに通常版と同じだろと調子に乗って挑んだプレイヤーを血祭りにする。

FINAL FANTASY TACTICS


赤チョコボ

FFシリーズではおなじみのマスコットキャラ・チョコボが、本作ではモンスターとして登場する。
…のだが、この中でも最上位種の赤チョコボはシリーズ最強のチョコボとして君臨している。
シナリオ中盤辺りから登場し、ノンチャージ・ノーコスト・長射程・必中・超威力というぶっ壊れ技「チョコメテオ」を連発してくる凶悪モンスター。
その威力は一撃でこちらのユニットが瀕死、運が悪いと即死。
雑魚であるため複数で出現する事も多く、その場合は隕石を雨のように降らせてくる。
おまけに本体も高移動力・高低差無視・水面移動とハイスペックで、遠くにいても一瞬で接近してくるから安心できない。
これだけでもきついのに、下位種の普通のチョコボ(ノンチャージ・ノーコスト回復技のチョコケアル持ち)が一緒にいるとさらに厄介なことに……。
そこにはもはやマスコットキャラの面影は無く、フィナス河の悪夢としてみんなのトラウマと化した。
あまりの強さに、スピラにチョコボを餌にするモンスターが現れても「イヴァリースなら返り討ちにされていただろう」と言われてしまうほど。さもありなん。
というか、過去のイヴァリースにもチョコボを食らうモンスターの存在が確認されている。
だが、FFTの時代には姿を見せないので「赤チョコボに絶滅させられたんじゃね?」とか言われる事も。さもありなん(2回目)。

なお先述の普通のチョコボ自体も、序盤は割と厄介な相手となる。また中位種である黒チョコボの群れも結構凶悪。
「チョコボール」という遠距離物理攻撃を使ってくるのだが、多くのプレイヤーが頼りにする発動率97%まで上げた物理回避用アビリティ「白刃取り」が通用しないため苦戦することになる。
ついでにノーコスト状態異常回復技のチョコエスナまで持っている…つまりチョコボが3種揃うと攻撃・回復・状態異常回復がすべて両立してしまう。

FF14新生エオルゼアでも24人レイド「失われた都ラバナスタ」でゲスト出演。
こちらでもメテオで光の戦士たちを情け容赦なく殺しにかかってくるが、事前に分かりやすいエフェクトが表示される上に距離減退型の全体攻撃なので、すぐに距離を離して対処すれば大した脅威ではない。
他にも高地ドラヴァニア東部に広がるチョコボの森にもいるが、こちらは比較的序盤に立ち入るエリアのためか普通の強さに収まっている。
青魔道士であればフィールド上にマイチョコボがいると威力が上昇する「チョコメテオ」をラーニング可能。



追記・修正は強い雑魚を乗り越えながらお願いします。

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最終更新:2023年12月31日 12:09

*1 同じく中盤の町だが、序盤から徒歩で行けない事もない。

*2 攻略本ですら上述のHP上げを推奨、装備も魔法干渉の強いものを推していた

*3 実はセシルとカインが初期装備している盾にはオリジナル版に無かった状態異常耐性が付加されているのだが、まるで狙ったようにどちらも石化耐性が無いため救済になってない。

*4 SFC版では単なる割合ダメージだったものが変化しているものが多い

*5 ライブラでは弱点>吸収で表示される

*6 内部での逃げやすさの数値が5と低い。カルナック城脱出時の雑魚やラスダンの雑魚と同じで、これより低いのは封印城クーザーに出現するシールドドラゴン、第三世界のピラミッドのゼファーゾーン、フェニックスの塔付近のランドクローラーぐらい。

*7 一部のロッドをアイテムとして使うとロッドが無くなる代わりに、強力な魔法が発動する。この場合は対応した属性の最上級魔法のファイガ・ブリザガ・サンダガになる

*8 大まかにいえば設定された攻撃力×レベルが反映される。

*9 物理攻撃を100%無効化できる代わりに魔法が必中になる

*10 厳密には48個で49個以上所持していると強いマテリアを優先的に奪われる

*11 初回訪問時にクラウドがつぶやく

*12 出現しないのが入口付近と最初の分岐を右に進んだルートのみ

*13 開幕の待機時間が0になり、誰よりも先に行動可能になるアビリティ