トライドロン(仮面ライダードライブ)

登録日:2021/06/19 Sat 16:41:42
更新日:2024/02/13 Tue 19:46:14
所要時間:約 7 分で読めます




トライドロンとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダードライブ』に登場する乗用マシン。

スペック

全長:4.9m
乾燥重量:1450kg
馬力:3000ps(2206kw)
最高時速:560km/h
※スペックはタイプスピード時のもの

概要

仮面ライダードライブ泊進ノ介の愛車であり相棒。正式名称は「TRIDORON-3000」
直接操縦する以外にも、ベルトさんによる自動操縦および遠隔操作が可能。
変身の際に特状課のマークの貼られた左カウルが展開、ドライブに装着・交換されるタイヤを生成して射出する。
プロトドライブの敗北を経たベルトさんが「戦士を守れる力」を求めて建造したものであり、
現行のドライブシステムの中核を担っていると言っても過言ではない。

状況に応じてシフトカーをセットし、「タイヤフエール!」の音声と共に車輪部にタイヤを装着、
シフトカーの能力を使用しロイミュードを追跡する。また、車体前にある砲門からはビームを発射できる。 
「オールタイヤアタック!」の音声でタイヤその物を自在に飛ばし敵にぶつけて攻撃する事も可能。

ボンネット部分には大型のグラビティドライブエンジン『コア・ドライビア-T』が内蔵されており、稼働エネルギーが生み出される。
また、ドライブと同様に重加速を打ち消す波動を放つことが可能。

また、ドライブのフォームチェンジと同じく3つの形態を持つ。
普段はスポーツカータイプのタイプスピードで運用するが、いざという時は「ドロン!トライドロン!!」のコールで変形。
馬力に優れた4WD形態のタイプワイルド、「マイティスマッシュアーム」を備えた作業車形態のタイプテクニックを使い分け、バイラルコアを吸収し巨大マシンと化したロイミュードとマシンバトルを繰り広げた。

後にレーシングカート型のサポートマシン『ライドブースター』が開発された。
赤青の2台がそれぞれトライドロンの左右に合体し、飛行形態『ブースタートライドロン』となる。
この形態では、改良型複合センサーの働きで重加速測定機能が格段に強化される。
実際に28話では微細な重加速反応を察知。バット型巨大ロイミュード3体を探知・撃破している。
基本的にはタイプスピードをベースに運用されるが、40話ではタイプワイルドにライドブースターが合体したバージョンも登場した。


33話からは専用シフトカー『シフトトライドロン』をシフトブレスに装填することで、最強形態タイプトライドロンに変身する。
その際にトライドロンがパーツとなって分解、全シフトカーと共に全身に纏う形で変身が完了する。
ベルトさんと一心同体となっており、状況に応じてベルトさんと交代しながら戦う。
また特殊能力「タイヤカキマゼール」を発動することで、3つのタイヤを融合させそれらの能力を同時に操ることができる。

45話では仮設ピットで警視庁のクルーによりチューンナップがされる。
機能や外観その物に変わりは無いが能力はかなり上がっているようで「タイヤフエール・コンビネーション」のベルトさんの掛け声と共に自身だけではなく他のマシンまでシフトカーの能力で強化。
ライドマッハーとライドチェイサーによる連携攻撃を可能とした。

仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』では、
葛葉紘汰から齎されたシフトフルーツの力によってタイプフルーツとなった。
タイヤにオレンジの輪切りが付く事で宙間移動能力を獲得。タイヤを折り畳んで単独飛行し、メガヘクス本星へと突入した*1
機械は果汁に弱いもんな!という事で、この形態でアクセルを強く踏み込むと「必殺!あ、フルスロットル!」の音声と共に、タイヤから果汁を噴射して攻撃。オレンジ汁ブシャー!!
また、「トライドロン!いよっ、一直線!」の音声と共に、タイヤから輪切りのオレンジを模したエネルギー弾を放つ『フルーツタイヤ・アタック』が使える。


映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』では、ライダーグランプリの乱戦をタイヤやブースタートライドロンによる飛行で闘い抜き、
終盤にはエンジンとタイプフォーミュラの気迫が呼応する形で高速化、レースに勝利する。
更には伊賀崎好天が作り出しミッドナイトシャドーが運んできた『トライドロン忍シュリケン』
ハンドル剣のクラクション部分にセットしてドリフト回転させることで、トライドロンをシノビマルのような人型ロボット、オトモ忍トライドロン*2に変形させた。
そしてシュリケンジンの胴体部分に合体し、シノビマルがダンプマルと交代して右腕になることで、『シュリケンジントライドロン』が完成する。
中にドライブ用の座席が現れ、操縦は手裏剣戦隊ニンニンジャーの忍者一番刀に加えドライブのハンドル剣で行う。

必殺技の『シュリケンジン・トライドロロンフィニッシュ』は、シフトスピードのシフトレバーを1回動かして発動し、
タイヤ状のエネルギーによる拘束、手裏剣状のエネルギーによる攻撃の後、忍法剣ドラゴソードによる斬撃を放つ。
これによりショッカーが作り出したライダーロボの撃破に成功している。

dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』ではブースタートライドロン状態でショッカーの高性能爆撃機「スカイサイクロン」及びその量産型相手にデネブが運転するゼロライナーと共に交戦。
爆撃機の集団に機関砲で撃たれてもほぼ無傷、
スカイサイクロンと互角にドッグファイトしながらミサイルをビームで全て撃ち落とす、
ゼロライナーの上に乗ってタイヤフエールのタイヤ攻撃で周囲の爆撃機を軒並み撃墜などかなりの高速空中戦に対する適性を見せた。車なのに……

最終的にゼロライナーのドリルの先を飛んでドリル回転と同期、弾丸のように発射され突撃という無茶な合体攻撃でスカイサイクロンを撃破した。


なお、あくまで覆面パトカーという訳ではなく、パトランプなども装備されていないが、
公務として他の警察車両と随行する場面が何度もあった事から、進ノ介が正体を明かす前から警察車両として登録されていた事がうかがえる。
本来の格納場所はドライブピットだが、普段は警視庁特状課が設置されている久瑠間運転免許試験場庁舎の玄関前駐車場に待機している。

ちなみに運転するためには、普通四輪免許とは別に、トライドロン専用の特殊免許が必要。
仮面ライダー用の装備を搭載した特殊車両という事もあるだろうが、恐らく下記のシートベルト等の諸事情もあっての扱いと思われる。
劇中では進ノ介以外に霧子が操縦する場合もあるが、第40話にて普通自動車免許を取得したチェイスも操縦した。


実車としてのトライドロン

トライドロンのベースとなっているのはホンダ・NSX。1995年3月~1997年2月に生産された初代NSX(NA1型)のATモデルである。
左前輪が剝き出しになっていたり、リアウイングにタイヤを増設する、正規の3点式シートベルトを取り外し、
代わりに競技専用の5点式シートベルトを装備しているなど、原型から大幅な改造が施されている。
しかし撮影のための改造の結果、車検が通らずナンバーが取得できなかったため、ナンバープレートが付いていない*3
自走してはいけないので撮影現場へも毎回トラックで輸送され、公道を走行しているように見えるシーンはCG合成である。


余談

モデル及び名前の由来は『仮面ライダーBLACK RX』に登場するライドロンと思われる。

劇中でも半年前にドライブの原型にあたる戦士・プロトドライブが命を落としたとされているが、奇しくもNSX実車も火災事故に見舞われている。
2014年7月、ホンダNSXの次期プロトタイプ車が、2015年の生産開始にあたり性能確認のためにドイツでのテスト走行中、突然車体後部・ミッドエンジンのハイブリッドシステムから出火。
テストドライバーがすぐ気づいたものの、脱出直後にほぼ全焼している。

トライドロンが実際に装着しているタイヤはダンロップのコンフォート系低燃費タイヤである「ルマン4」。
タイヤサイズは255/35R18 94W。
ダンロップと言えば前例として、『仮面ライダーフォーゼ』放送中にゲーム仮面ライダーバトル ガンバライド』連動企画として、
ダンロップオリジナルカードプレゼントキャンペーンが実施されていたが、同様のキャンペーン展開が期待されていた。
また、『ドライブ』共々これだけタイヤ推しなので、日本全国のタイヤショップからも注目を集めていたとか。


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最終更新:2024年02月13日 19:46

*1 ライドブースターは登場前

*2 形状はトライドロンの中腹からベルトさんの形をした頭部が生えた奇怪なもの

*3 そのため公道を走れず、撮影はすべてナンバープレート無しで走れる私有地で行われている。