仮面ライダーブレン

登録日:2021/06/21 Mon 17:42:00
更新日:2024/04/11 Thu 12:36:16
所要時間:約 4 分で読めます




不快で傲慢で許しがたい……。個の思いを大切にする我が主が、一番嫌う邪悪そのものだ。
だから倒します!たとえ弱い私一人でも……倒さざるを得ない!

変身……!

Start your engine!

ブレン・ザ・カメンライダー!


仮面ライダーブレンは『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』に登場する仮面ライダー。
正真正銘、平成において最後に誕生したライダーでもある。*1

CV:松島庄汰
SA:浅井宏輔

【概要】

ブレン何故か持っていたベルト「ブレンドライバー」を用いて仮面ライダーに変身した姿。ライダーズクレストは脳。
変身に必要なシフトカーは存在せず、ドライバーのキーを回すだけで変身する。
なお、変身エフェクトは他のドライブ系ライダーと同じ。
外見は緑色のプロトドライブといった感じであり、ブレンロイミュードのようなマントを羽織ったような姿をしている。
また、頭部はまるで脳味噌のように内部の機構が剥き出しになっているが、これに反して強度が非常に高い。

スペック自体は相手が実質再生怪人とはいえ、人数差を物ともしないぐらいに高いが、特殊能力が仮面ライダーらしくないトリッキーなものばかり。
更には蹴りや突きはともかく、瞬時に裸絞めを極めて首の骨をへし折るといった異常にエゲつない格闘センスを発揮する。
良くも悪くも仮面ライダーとしての当たり前を逸脱しており、その戦法には大蜘蛛大首領は完全に振り回されっぱなしであった。

ちなみに松島氏は「(どうせブレンだから)絶対にふざけたデザインになる」と思っていたらしい。

変身必殺技の発動にシフトカーを介さずドライバーのみで賄う事から、システム的にはゴルドドライブに近く、
ドライブであれば本来タイヤが装着されている部分も、プロトドライブやゴルドドライブ、及びゼロドライブと似た造形となっている。
覚悟を決めた切っ掛けがゴルドドライブを思い出したからなのに、彼と似たシステムで変身するというのは何の因果か。

なお、東映のWebサイト『仮面ライダー図鑑』によれば、アイテムなどはクリスタル・ペプラー博士が作り出したものと解説されている。

【スペック】

■身長:203.0cm
■体重:115.0kg
■パンチ力:17.5t
■キック力:25.1t
■頭突き力:33.3t
■ジャンプ力:42.0m(ひと跳び)
■走力:100mを3.0秒

ドライブ・マッハのデッドヒート形態に匹敵するスペックを誇るが、見ての通り何よりもヘッドバットの威力が尋常ではないのが特徴。というか頭突き力の表示されているのは仮面ライダーブレンぐらいである。
全体的にブレンの持ち味である毒をフル活用しており、戦闘のみならずライダーシステム自体の運用にも毒が使われている。

頭部「ブレインブレインメット」はブレンの頭脳を保護しつつ処理能力を高めるため、ゲル状の毒液をクッションとした多重装甲「グリュンヘッドカウル」と、脳の意匠を持った銀色の装甲「オーバークロックアーマー」内部に冷却用の毒を流している。
またこの装甲は過剰なほどに強度が高められているため、キックよりも頭突きの方が威力を発揮できる。
複眼である「TOX-ハイビームアイ」は熱源・動体反応を捉え素早く広範囲の情報を得る他、センサー部分の発光機能で目くらましをかますことも可能。
それだけでなく目の毒になる映像を空中投影し相手の注意を逸らすと言うもはや抽象的な比喩表現の領域に到達した毒絡みの機能が搭載されている。

さらに額にある丸いシンボルは「ヘッドクラッシュチャージャー」という攻撃ユニットで、全エネルギーを頭部に集中することでブレンヘッドクラッシャーの威力を最大に高めるとともに、オーバークロックアーマー表層のパイプから閃光毒を噴射してそれを補助する。
アンテナ型のパーツ「ポイズンレーダー」は毒噴射を制御するものだが、恐ろしいことに変身完了と同時に不可視の毒ミストの散布を開始しており、敵味方に気づかれないよう毒を浴びせる。このため、戦闘エリア内の毒の濃度が時間と共に上昇し、最終的にブレン以外は敵も味方も行動不能になるというはた迷惑すぎる代物である。

クラッシャーに当たる「デンジャーフェイスガード」は開閉可能であり、調合した毒液を不意打ちで吹き付けることもできる。

右胸には新型の動力源「コア・ドライビア-BN/CP」が内蔵されている。
これは、クリスタル・ペプラー博士がロイミュードのボディを解析、再現する過程で作り出したものであり、ドライブのものとほぼ同等の性能を持つ。
両肩のアーマー「BN-ディフレクター」は敵の攻撃を受け流す機能を持つ他、毒の注入・吸収を行うニードルが隠されている。
ちなみにこれで毒を吸収する過程で異物や老廃物の類も消し去るのか、毒吸収を受けた相手は健康になる。
腕部アーマーの「モータルアームガード」は強化毒による飛躍的な腕力増大能力がある他、邪悪な敵の首をへし折る機能という謎の凶悪な機能が搭載されている。

ドライブのタイヤに当たる部分には毒素調合ユニット「TOX-ブレンディングギア」が装備されており、格納された999の毒素を調合することで敵に応じた最適な毒を作り出すことができる。
手先を覆う「ヴェノマスターグローブ」はライダー毒手の威力を飛躍的に高め、その他発火毒を用いて爆発するライダーパンチを放つ機能が備わっている。
さらに脚部「ケミカウルブーツ」は閃光毒エネルギーを纏うことで必殺のライダーキックを放つことができるが、この動作をフェイントに使った頭突き攻撃へ移行する技もある。

背中に広がる「ハンカチーフマント」は猛毒結晶金属を線維化したものであり、ポイズンハンカチーフに使うハンカチはここからプリントアウトされる。

【装備】

  • ブレンドライバー
変身用ベルト。ドライブドライバーを参考にクリスタル博士が開発したと思われるもの。
非使用時は違和感なくポケットに入るサイズへと圧縮される模様。
モニター部分にはメガネをかけたようなグラフィックが浮かんでいる。

  • ブレンブレス
シフトカーをセットするためのブレス。
ドライブのものと異なり変身には関与せず、用途は不明。
内部機能に何らかのロックがかかっているようだが……?

  • ブレンメガネブレード
複眼部分から取り出す緑色の長剣。ブレンのアイデンティティである眼鏡がモチーフ。
毒エネルギーの刃を形成し、斬撃に合わせて毒を撒き散らす事も可能とされている。
とても既視感のある 剣型武器 を参考にクリスタル博士が開発したと考えられる、と記述されている。

機能部分としては非常にのだろう、ようだ、らしいなどと言葉にを濁してこそいるものの、既視感のある剣型武器を概ね毒属性にした名称、機能*2をしている。
しかし、名称がちょくちょくそのままの物もあり、例えば特殊反応炉ブレンダーファーネスという名前などは元々名前に「ブレン」が付いているからか変わってないのに仮面ライダーブレンらしいものとなっている。

反応炉のエネルギー源として柄の眼鏡部位に入っているのは眼魂ではなくなんと高濃縮毒素で満たされた目玉型ユニットというなんとも言い難い代物で、直接投げつけ猛毒を浴びせることも可能だそう。
そのため、比較的には元ネタのサングラスラッシャーのギミックを変更したものが多い。

実際、原典で因縁があり、使用した事もあるダークゴーストはこれで腹部を刺し貫かれつつ、今際の際に「そ、それ…色塗り替えただけで、お前の武器じゃない……!」メタいツッコミをかまして倒された。


【乗用マシン】

  • ライドブレイザー*3
ライドチェイサーに酷似しているが、カラーは緑で、フロントカウルの髑髏は脳味噌に置き換わっている。
『仮面ライダー図鑑』によれば「ミサイルや毒まきびしといった兵装も搭載されているらしい」との事。


必殺技

  • ライダー毒手

ライダ~~……毒手ぅぅぅ!ウェヒヒヒヒヒ!

両手から毒液を垂れ流しながら行うパンチやチョップや貫手の類。
TOX-ブレンディングギアに格納された999の毒素を用いるため、触れるだけで致命傷となる。動きもあいまって思わずダークライダー達がヘタれた。
更には敵を害する毒だけでなく強化毒による自己の腕力強化も入っているので単純に打撃としての貫通力も理不尽に高まっている。
また、『仮面ライダー図鑑』の解説によれば、これら999の毒素を「調合」して猛毒を作り出しているらしく、これが事実ならそれこそ猛毒の種類や性質はほぼ無数と言っても過言ではないと考えられる。

  • ポイズンハンカチーフ
ライダー毒手の派生技。毒液でベトベトになったハンカチを背中のハンカチーフマントから生成し、敵に投げつける。
まともに顔面に浴びたアナザーパラドクスとダークキバは毒と窒息状態に悶絶し苦しみ抜いた挙句ぶっ倒れた。ご愁傷様です。
ブレンの個性、ここに極まれり。

  • ブレンヘッドクラッシャー

ヒッサーツ!フルスロットル!ブレン!

ドライバーのイグナイトキーを回して発動する大技。
ライダーキックを放つ……と見せかけて敵の目の前に着地し、敵が驚いている隙に集約したエネルギーを頭部に移動させ、頭突きを叩き込む。

ご存じなかったと?
私はここが、一番の武器なので。

いや、頭脳が武器ってそういう事じゃないだろ*4
ともあれ、これらの凄まじく個性的な技の数々を以て無の面々を圧倒し、最後に残った大蜘蛛大首領もブレンヘッドクラッシャーの一撃を浴びて、


個が…強すぎるぅぅぅ…!!!


と、とても納得のいく断末魔と共に爆散したのだった。


劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer

まさかまさかのスピンオフ代表として登場。
残念ながら松島氏による台詞の新録は無いものの、「ライダー毒手」で貫かれたカッシーンが緑色に光って溶けるような水音を響かせて倒れるという、恐ろしくも腹筋崩壊間違いなしな登場の仕方をした。残念、アマゾンズではありませんでした!


仮面ライダーアウトサイダーズ

ドライブ勢として登場。
どこから調達したのか、存在しないはずのドライバーを所持している。


だから追記します!たとえ弱い私一人でも……修正せざるを得ない!

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最終更新:2024年04月11日 12:36

*1 確かに平成において最後に誕生した仮面ライダー、最後の平成生まれの仮面ライダーは仮面ライダーブレンだが、その後も「令和生まれの平成ライダー」、すなわち令和生まれでありながら「平成ライダーシリーズの枠組みの中で誕生したライダー」が登場しているので、「平成ライダー史上、最後に誕生したライダー」となると、2024年3月時点においては仮面ライダーミューズ(元の形態と別扱いとするなら、ネクストファイズとネクストカイザも該当)とするのが正しい。

*2 TOX-クァンタムプロミネンス。猛毒結晶金属「クァンタムポイズン」で形成された刃で、表面が接触した物質を腐食、分解する特殊な粒子で覆われていて、地球上にあるほぼ全ての物体を切断できるのではないだろうか、など。

*3 映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』劇場パンフレットより。

*4 と言いたいが、スペックを見ればわかる通り、最初からそういうライダーとして作られた模様。一応、「ブレンドロップ」とでも言うべきライダーキックも使えるようだが、劇中未使用の為に詳細は不明。