ライダーズクレスト

登録日:2018/09/03 Mon 18:48:34
更新日:2024/02/17 Sat 00:40:50
所要時間:約 5 分で読めます






画像出典:【OFFICIAL】Shuta Sueyoshi feat. ISSA / Over “Quartzer”
(C)avex、Shuta Sueyoshi(末吉秀太)、ISSA




ライダーズクレストとは、仮面ライダー各戦士に与えられた固有の紋章を指す用語。


【概要】

大雑把に言えば、仮面ライダーシリーズにおける仮面ライダーに与えられた専用のシンボルマーク。

ライダーズクレストという概念が確立するのは、特撮作品『仮面ライダーディケイド』及びアーケードゲーム『仮面ライダーバトル ガンバライド』からになる。
一応、特定の仮面ライダーを示すシンボルマーク自体はディケイド以前から存在している(『仮面ライダー龍騎』『仮面ライダー555』『仮面ライダー剣』の仮面ライダー達などが該当)。

仮面ライダーディケイド仮面ライダーディエンドが所有するライダーカードには、表面右下と裏面中央にライダーズクレストが描かれている。
彼らの使う変身アイテムにカードをスキャンすると、文章と共にライダーズクレストが空中に浮かび上がる様にもなっていた。
ディケイドライバーに描かれた仮面ライダークウガから仮面ライダーキバまでの9つのライダーズクレストもディケイドというライダーを示す特徴と化していただろう。
また、『ディケイド』以降では「カイジンライド」としてカード化した一部の怪人や擬似ライダーに対してもライダーズクレスト的なマークが与えられている。

その『ディケイド』のライダーカードをゲーム用カードとして用いる『ガンバライド』でも、多くの仮面ライダーにライダーズクレストが与えられた。
ガンバライドなどのゲーム作品では、『ディケイド』でライダーカードにならなかった仮面ライダーや怪人にもライダーズクレストが登場した。
『ディケイド』放映終了以降も展開していた『ガンバライド』/『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では、ディケイド以降の仮面ライダーにもライダーズクレストが設定されるようになる。

基本的には大体の仮面ライダーに設定されているが、一部のダークライダーなどライダーズクレストが設定されていない仮面ライダーもいる、そのような場合は番組の主役ライダーのクレストが便宜的に宛てがわれる。

現在では、ライダーズクレストという存在は仮面ライダーの象徴として親しまれている。


【ライダーズクレストの主なパターン】

その1:タイトルロゴ

作品のタイトルロゴをそのままライダーズクレストに採用したパターン。

主役ライダーのライダーズクレストではかなり採用されるパターンで、平成ライダーシリーズ以前のライダー戦士に目立つ。
タイトルロゴが劇中のアイテムのマークとして登場しているパターンもあり、仮面ライダービルドのライダーズクレストが代表例。

基本的には「ロゴの模様部分」が採用されるが、シン(風祭ライダー)タイトルの「真」の字がクレストになっており、珍しく題字そのものから採用されている。


その2:所属団体のマーク

特定の所属組織や企業などのシンボルマークをそのままライダーズクレストに採用したパターン。

特定の組織から生まれた改造人間である昭和ライダー勢はこのタイプが見当たる。
仮面ライダーBLACK暗黒結社ゴルゴムのマーク(ただし、ゴルゴムのマークはBLACKの体に刻まれているので、「体のマーク」タイプにも該当する)。
我らがヒーローの仮面ライダー1号仮面ライダー2号も所属団体のロゴを使用しているが、彼らはショッカーではなく立花レーシングクラブのマークをクレストにしている。
ただし、『ガンバライド』ではショッカーライダーも何故かこれ。

平成ライダーシリーズのライダーでは、例えばライオトルーパーは量産型ライダーという特徴もあってか、スマートブレイン社の企業ロゴがライダーズクレスト。
仮面ライダーカブト』のマスクドライダーはZECTがシステムを製造したため、ライダーズクレストは「モデルとなった昆虫にZECTのロゴが被さる」ものになっている。


その3:体のマーク

ライダーの体に描かれたマークなどをライダーズクレストに採用したパターン。

昭和では仮面ライダーストロンガー(胸部のSマーク)、平成では仮面ライダーオーズタトバコンボのオーラングサークル)などがこれに分類。
『ガンバライド』でのオーズのライダーズクレストは、オーラングサークルがコンボ亜種形態で変化するのに合わせて、各形態ごとにわざわざクレストを変えていたが、近年はタトバコンボがほとんど。たとえタジャドルコンボライドウォッチだろうと。


その4:ベルト

変身に用いるベルトをライダーズクレストに採用したパターン。

仮面ライダーアマゾンは変身ベルト・コンドラーをライダーズクレストにしている。
ライダーマンのクレストは、変身用ベルトではないベルトがライダーズクレストになった例。
平成では『仮面ライダー龍騎』の13ライダー達の各カードデッキの紋章がそのままライダーズクレストとして扱われている。

ライダーでもない怪人だが、イーグルアンデッドのクレストはアンデッドバックルを模したマークがクレストのようで、カイジンライド用のカードで描かれた。


その5:専用機体

仮面ライダーお馴染みのバイクなどのマシンのマークをライダーズクレストに採用したパターン。

スカイライダー仮面ライダースーパー1などは、専用バイクに描かれたマーク*1がクレスト。
平成ライダーでは仮面ライダードライブのライダーズクレストになった「ドライブエンブレム」は専用マシン・トライドロンにも刻まれており、このパターンにも分類できる(「変身ベルトに表示されるマーク」からでもある)。


その6:文字

その戦士を指す文字をライダーズクレストに採用したパターン。

クウガは劇中のオリジナル文字「リント文字」の「クウガ」(「戦士」と訳される事も。設定上はどちらでも正解)がクレスト。
『555』のライダー達(一部除く)も、斜体になったギリシャ文字をクレストとしており、仮面ライダーファイズ以外のライダーはそれを円で囲んでいる。
メタ的になるが、『555』のライダー達はそれぞれクレストになった文字がデザインモチーフとなっている。よく見てみよう!
仮面ライダージオウ』では「カメン」というカタカナ文字を模したクレストとなっており、基本形態では額のこれと複眼の「ライダー」と合わせてカメンライダーと読める。足裏のキックと合わせてライダーキックといい、なかなか胸熱。
タイトルロゴをそのまま採用したシンも、結果として漢字文字がライダーズクレストになったことになる。


その7:特定の紋章

必殺技の使用時などに現れる紋章をライダーズクレストに採用したパターン。
仮面ライダーアギトやキバ、仮面ライダーウィザードなどがこれに該当。


その8:顔・飾り

顔パーツや体の飾りをライダーズクレストに採用したパターン。

仮面ライダーフォーゼはフォーゼの顔そのものがライダーズクレスト。これは(宇宙)仮面ライダー部の旗にも描かれており、ある意味「所属団体」パターンにも該当する。
仮面ライダー鎧武は額の飾りがライダーズクレストになっている。これはタイトルロゴにも配されている(「鎧武」の部分)ため、「ロゴ」パターンでもある。
仮面ライダーエグゼイド』のライダー勢も顔半分を模したデザインのライダーズクレスト。
主役の仮面ライダーエグゼイドを始めとした大半のライダーは主役作品が存在して顔デザインを使ったタイトルロゴが与えられているので、彼らも「タイトルロゴ」パターンでもある。

仮面ライダーアマゾンズ』のライダーは顔半分を模したマークがライダーズクレストのようで、仮面ライダーアマゾンアルファ仮面ライダーアマゾンオメガのクレストが左右半々に合体したのが「アマゾンズ」のライダーズクレスト。

令和ライダーは一部の例外を除いてほぼ全員このタイプ。


【ライダーズクレスト一覧表】




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最終更新:2024年02月17日 00:40

*1 ちなみに後者はファイブハンドの基本となるスーパーハンドにも真っ赤な「V」の字が描かれており、当時からスーパー1のエンブレムマークとして扱われている節もある。

*2 現在は形態問わず、基本的にタトバコンボのものを使用。

*3 変身時にベルトに浮かび上がる歯車で囲まれた惑星……だと考えられていたが、『仮面ライダー図鑑』ではビルドの汎用クレストが設定されており、ゲーム『仮面ライダーバトル ガンバライジング』ではブラッドスタークのクレストが便宜的に当てはめられているなど、公式がクレストについて決めかねている様子。

*4 オリジナルの1号・2号のクレストのアレンジ。