ゴリラ(映画)

登録日:2021/08/27 Fri 01:01:39
更新日:2021/08/29 Sun 23:21:56
所要時間:約 5 分で読めます





ビー・パワー・ハードボイルド

炸裂連弾!



本項では、アーノルド・シュワルツェネッガー主演、1986年公開の映画の『ゴリラ』について記載する。

■概要

『ゴリラ』とは、1986年に公開された映画である。上映時間は106分。
全米公開は6月6日、日本公開は9月6日。
監督は『戦争の犬たち』や『ロビン・フッド』などのジョン・アーヴィン。

内容は旧友の依頼でマフィアに潜入捜査を試みるが、最終的には敵のアジトに1人乗り込んで撃滅するというアクション映画。
要するにいつもの通りのシュワちゃんMOVIEである。


◆邦題について

邦題こそこんなタイトルだが、動物のゴリラは一切登場していない
ましてや、本作の主人公のニックネームが「ゴリラ」という訳でもない。
本来の原題は『Raw deal(ロウ・ディール)』で、意味は「ひどい扱い」というもの。これのどこをどう解釈すればゴリラになるのだろうか……?

いかなる理由でこんなタイトルになったのかは不明だが、本作の公開の約1ヶ月前にシュワちゃんのライバルと目されたシルベスター・スタローンのアクション映画で『コブラ』というものが公開されており、それに対抗してつけられたのではなかろうか、と推測されている。
「向こうがスタローンで『コブラ』なら、こっちはシュワルツェネッガーで『ゴリラ』だ!」という事だろうか。


◆続編?

ちなみに、1993年にフランコ・コロンブ主演の『ゴリラ2』という映画が公開されているが、本作との直接の関わりは無い。
内容が麻薬組織と戦う話ゆえ、イメージの似通った本作の名が冠されたと見られる。
ちなみにこのゴリラ2にも、冒頭にちょっとだけシュワルツェネッガーが出ているシーンがある。


■あらすじ

ある日、FBIが警護していた重要参考人マルセリノが、彼が属していたマフィア達の襲撃によって捜査官もろとも殺害された。
殺された捜査官の中にはFBI捜査官ハリーの息子の姿もあった。息子を殺されたハリーはマフィアへの復讐を誓う。

しかし、この事件の裏にはFBI組織内にシカゴマフィアのドン、パトロヴィータ率いるマフィアと内通する何者かがいることに気付いたハリーは、
過去に行き過ぎた捜査を理由に地方に左遷させられたかつての部下マーク・カミンスキーに、FBIへの復帰を条件に復讐の実行を依頼。
マークは自らの死を偽装して存在を抹消、犯罪者ジョゼフを名乗り、パトロヴィータが支配するシカゴの暗黒街へと潜入する…。


■登場人物

※吹替はテレビ朝日版。カッコ内は2021年5月8日にWOWOWで放送された際、地上波放送時にカットされた部分を追加録音した吹替補完版において、故人となっている声優の代役である。

  • マーク・カミンスキー(アーノルド・シュワルツェネッガー)
吹替:玄田哲章
もとはFBIの捜査官だったが、5年前に少女を殺した殺人犯に対し体中の骨が折れるほどの暴行を加えた事で、地方の保安官に左遷させられた。
妻エイミーとはその事がもとでずっと不仲になっている。
FBIへの復帰を条件に持ちかけられたハリーの依頼により、自ら石油会社を爆発して死を偽装。
以降は犯罪者ジョゼフ・P・ブレナーを名乗り、パトロヴィータ率いるマフィア組織へと乗り込む。
…が、実際のブレナーではない事がマックスらの調べによって露見すると、単独で乗り込んで組織を壊滅させる事で任務を果たすのだった。

  • ハリー・シャノン(ダーレン・マクギャヴィン)
吹替:加藤精三(山本兼平)
FBIのベテラン捜査官で、マークの元上司。
パトロヴィータ率いるマフィア関連の事件を担当していたが、その中で新米捜査官で証人の護衛をしていた息子ブレアを殺されてしまう。
パトロヴィータ達の仕業と知った彼は復讐を誓うが、内通者によって捜査担当を外されてしまう。
業を煮やした彼はかつての部下であるマークにパトロヴィータ率いるマフィア組織へ潜り込み、自身に代わって復讐を果たすよう依頼する。


  • モニーク(キャスリン・ハロルド)
吹替:小山茉美
マーク(ジョゼフ)が潜入捜査の中で出会う女性。
ラマンスキーからは宝石を贈られる愛人関係ではあるが、マックスとも通じ合っている。
交友を深めるうちにジョゼフに興味を持つが、自身を遠ざけようとするジョゼフの態度にいらつく場面も。
最終的には組織を壊滅させたジョゼフの計らいで25万ドルを渡され、小型機で高飛びさせている。

  • ルイジ・パトロヴィータ(サム・ワナメイカー)
吹替:富田耕生(間宮康弘)
シカゴの暗黒街を統べるマフィアのドン。
表向きはマフィアとの関わりを否定しているが、実際は数えきれないほどのライバルを消し20年以上マフィアの首領をつとめている。
FBIから指摘された保有財産はベットルームだけで7部屋の大邸宅に、ウィスコンシンの狩猟用ロッジ、カリフォルニアの冬用の別荘、
更にはキャデラック4台等々、申告所得に釣り合わない「不動産王トランプ氏が浮浪者に見える」ほどのもの。
そうした自身の保有物には強い愛着を持っており、少しでも奪われればどんな手を駆使してでも取り戻そうとする。

  • パウロ・ロッカ(ポール・シェナー)
吹替:有川博
パトロヴィータの右腕と目されるマフィアの幹部。
ハリーの調べでは趣味が殺しとされるほどの凶暴な男とされているが、実際はボスのムチャ振りに苦悩させられ続ける中間管理職である。

  • マックス・ケラー(ロバート・デヴィ)
吹替:麦人
パトロヴィータ率いる組織に属する、ロッカの忠実な部下。
勘が鋭く用心深い男で、突然接近してきたジョゼフにもずっと疑いの目を向け続けている。
そして、ジョゼフが本来のジョゼフでない事を知り、組織をかぎまわるハリー共々殺そうとするが、ジョゼフの裏切りを受けて銃殺される。

  • マーヴィン・バクスター(ジョー・レガルブート)
吹替:富山敬
FBIの捜査官。
一切の感情を出さない冷血な男で、パトロヴィータ関連の事件の追及を行う。
かつてマークを地方へと追いやった張本人でもある。

  • マーティン・ハマー・ラマンスキー(スティーヴン・ヒル)
吹替:青野武多田野曜平
パトロヴィータに対抗するようにシカゴで勢力を伸ばしつつあるマフィアのボス。
もともとはパトロヴィータのもとにいたが、野心の末に対立して独立した。
ジョゼフとなったマークは、パトロヴィータに接近するため彼の経営する賭博場を襲撃する。
あまり頭が良くなく、ちょっとした事でもすぐキレる短気な男。
最終的にはジョゼフとマックスに追いつめられ、車の暴走の末にタンクに突っ込んで爆死する。

演じるスティーヴン・ヒルがユダヤ教徒であることから、彼もユダヤ教徒となっている。



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最終更新:2021年08月29日 23:21