オッテル(FE)

登録日:2021/10/11 Mon 22:29:34
更新日:2023/07/28 Fri 08:13:09
所要時間:約 4 分で読めます





名前はオッテル。ニザヴェリル王ファフニールの弟。

それが僕の全てだ。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

『オッテル』とは『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の第五部の登場人物。
ゲームのシステム上、クラスは特にない。
イラストは主要キャラや第三部と同様コザキユースケ氏。


小人の国ニザヴェリルの王子で、現国王ファフニールの義弟、レギンの実兄。

ニザヴェリルで数年前発生したクーデターにより、物心もついてないレギンを抱えて王宮を脱出。
戦災孤児になってしまったが、そこをファフニールに拾われ兄妹として過ごすようになる。

ファフニールは自身が王になって二人が幸せに暮らせる国を作るという野心を持つようになり、
彼の夢の実現のために戦い、彼を王にして義弟であった自身も王子となった。
ファフニールに心酔している節があり、昔は優しかったようだが、ファフニールの豹変に伴って彼もまた変わってしまった。
アスクに攻め込んでいたはずの妹レギンが捕虜に下って自身に刃を向けた時も「これで兄の家族は自分だけだ」と言って離縁を宣言。
レギンが当初エクラを拉致しようとしたのも彼の命令だったが、その理由は教えなかったようで、レギンに心の迷いを生ませてしまった。

+ ネタバレ注意
普通なら、実の家族に対し公然と離縁を宣言するだけでなく刃まで向けるというのは、余程の事でなければあり得ないことである。
彼がそんな行為を何らのためらいもなく堂々と行えたのには「彼がファフニールに心酔している」からだけではない、もう一つの理由がある。

先程上ではレギンの実兄と表記したが、実際は正統な王族であるレギンとは直接の血縁関係は無いのである*1

オッテルは元々ニザヴェリル王家の遠戚の生まれで、両親が王城で暮らしていたために彼もまた王城で生まれ育っていた。
実態としては平民と大差ないが、両親は王族であるかのようにふんぞり返っていたという。
そんなある夜、城の裏門から客が訪ねてきて、両親から頼まれてその客を国王夫妻の居る広間へ案内する。
しかし、その客はクーデターを起こさんとする一派の一員であり、両親はクーデター派に「お前を王にしてやる」などと担ぎ上げられて利用されていた。
瞬く間に国王夫妻らはクーデター派によって殺され、広間は血に染まったという。両親もクーデターの中で始末された様子。
オッテルは事態を飲み込めぬまま、凄惨な現場にゆりかごで眠っていた赤ん坊を抱いて脱出した。その赤ん坊こそがレギンであった。

後に両親の死と事の真相を知った彼は、正統な後継者であるレギンの存在によって全てを失った事を恨み、
何度も何度も捨てようと試みるも思い切れないまま逃げ回っていたところを、異界から召喚されてやってきたファフニールに見出されたのである。

レギンのことは「大嫌い」と言い最後まで恨み節を吐いてはいたが、上記の「殺せなかった」出来事を最後に思い返したり、
プレイアブル版での言動からしても、義兄としての情は少なからずあると思われる。

その後は、エイトリと結託してヨトゥンの王女ノートを利用して魔剣グラムとエクラの身柄を奪うなどの行為に及び、
その度に終盤近くまで立ちはだかる。
それらは全て、義兄であるファフニールとずっと共にいたいが為の行動だった。
その果てに、故郷を探して回るファフニールに「帰る場所など無い」と分からせるために王族に伝わる小人の王冠を使って彼を暴走させ、
自身の故郷であるはずの王都をも破壊衝動のままに破壊し尽させる行動に出る。
直前まで攻撃していたエンブラから攻め上がってきたアルフォンスらによって王都の奥に追いつめられた彼は最後の抵抗に出るも、
遂に敵わず魔剣グラムを奪回される。

身柄は捨て置かれたため、満身創痍の彼はファフニールのもとに辿り着き、「昔みたいに抱きしめて」と縋り付く。
しかし心身ともに蝕まれたファフニールに言葉が届くはずもなくトドメを刺されるも、本人は満足気に逝った。


元ネタは北欧神話の同名人物で、ファフニールの次男。


性能


操作キャラとしての実装はストーリーで死亡してから間もない2021年の9月末。理の神階英雄となった。
斧装備で、レギン同様グリンブルスティ騎乗のため騎馬ユニットとして扱われる。また、セイロスに続く2体目の防衛部隊特別枠持ち。

ホーム画面では相変わらず召喚師に冷たいが、「話ぐらいは聞いてやる」と悩みの相談に乗ってくれたり、実は甘いもの好きという意外な一面が見られる。
兄ファフニールを求める台詞も多いが、妹レギンには「レギンに王族の自覚を持てとお前からも言ってやれ」と真っ当な台詞を言っており、
何だかんだでレギンには非情になりきれていない様子。

武器はヘル同様敵対時と味方時で異なり、
敵対時には攻撃+3、自分から攻撃した時または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中攻撃を+6、敵の攻撃を-6して追撃不可効果を与え、
1〜4ターン目の間のみ行動後に3マスの再移動が可能になる『ロヴンヘイズ』だが、
味方時はこのうちの「敵の追撃不可」の部分が「自身の絶対追撃」に変わった『機斧ロヴンヘイズ』に変更されている。
奥義は発動カウント3・敵の守備、魔防-50%扱いで攻撃する(『月光』と同じ)効果に加えて、1ターン目開始時にカウントが-3される(即発動可能になる)『凶弾』。

AスキルはHP+5、全ステータス+2で、自分が★5かつレベル40の時、闘技場などで自分の能力値が低くても、スコアの高い敵が登場する『緑の死闘・騎馬4』。
Bスキルは自分から攻撃した時、戦闘中自分の追撃不可を無効にし、かつ戦闘後HPを10回復する『怒涛・再起3』。
Cスキルはターン開始時周囲4マス以内に敵がいる時、最も近い敵の攻撃、守備を-6し、かつ自身の攻撃、守備を+6する『攻撃守備の脅嚇』。

傾向としては武器が異なるがデュッセル炎神ムスペルあたりに近く、騎馬としては高めのHPを持ち、鈍足な代わりに攻撃、守備、魔防が高水準。
特に攻撃は斧の使い手としては実装時点での最高値で、伝承・総選挙版の2人のエーデルガルトをも上回る62を誇る。
高い機動力からの高威力の攻撃、絶対追撃+追撃不可無効の二重効果によってほぼ確実に敵を葬り、4ターン目までなら再移動で元の位置へ戻るヒットアンドアウェイが可能。

一方で、守備と魔防が高いうえに相手の攻撃を下げる効果を色々持ってはいるが、
味方版はムスペル同様相手の追撃を防ぐ手立てがないので追撃貰い放題なうえ、あちらのようにダメージを軽減するスキルも無いし、反撃性能も高くない。
攻撃時には自分の追撃前に貰う反撃1回くらいでは死なないという信頼は置けるが(さらに10点回復で継続性もある)、
受けに回った場合は孤立状態か有利属性でもないと大してあてにできないというのが現実。

対して相手の回避効果も刺さりやすい事も大きい弱点。
それに騎馬特攻もある。守備と魔防は高いが耐えられるかどうかは怪しいライン。
事実上は前のめりのアタッカーに近い役割を担うことになるだろう。
飛空城で特別枠の役割が被るセイロスは、オッテルに比べると破壊力も機動力も劣るが防御面では格段に勝っているため、一長一短。




勘違いするなよ。僕の追記・修正は全て兄さんのものだ。

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最終更新:2023年07月28日 08:13
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*1 遠縁なので、全く無いわけではないだろうが。