ガンマモン

登録日:2021/11/12 Fri 01:11:58
更新日:2023/11/22 Wed 20:00:55
所要時間:約 22 分で読めます




オレ、ガンマモン!


『ガンマモン』は、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。
また、アニメデジモンゴーストゲーム』の主役デジモンの一体として登場している。


【基本データ】

世代 成長期
タイプ 角竜型
属性 ウィルス種
必殺技 ホーンアタック
頭部の2本の角で突進する。
ブレイクロー
左腕の爪で敵を切り裂く。

【概要】

白いトリケラトプスの姿をした新種のデジモン だがバイタルブレスではモノクロモンやトリケラモンには進化しない
小さいが鼻先と目の上に計三本の角があるのが確認できる他、青いスカーフも特徴。
背中には小さな羽が隠れており、少しの間ならば空を飛べることが出来る。
感情を出すことは少ないが、心を通わせることが出来れば少しずつ懐いてくれるようだ。
噂ではガンマモンへの進化は“銀河系外の宇宙から飛んできたデジタル信号”と関係があると言われているらしい。

名前の由来はギリシャ文字の3番目の文字γ(ガンマ)だが、放射能の一種であるガンマ線の意味も含まれているようだ。

初出はデジヴァイスV付属の「ガンマモンDim」で、この玩具の看板デジモンとして扱われている。


【メディアでの活躍】

アニメ『デジモンゴーストゲーム


主人公・天ノ河(あまのかわ)(ひろ)の元にやって来たデジモン。
行方不明になっている彼の父親がデジタルワールドから送ってきた「」で、ギルモン以来のウィルス種の主役デジモンである。
ギルモン同様精神的に幼く、喋り方もどこか舌足らず。好奇心旺盛な性格で、初めて見る物はとりあえず噛み付く癖がある。
「辛い」を「怖い」、「おいしい」を「最強」と呼ぶなどといった独特な喋り方をする。
特にチョコレートの事はとても気に入っており、よく宙にせがんでくることが多い。

悪意や敵意を持ったデジモンに対しては「やな感じ」と敵意をむき出しにすることがある。

普段は“宙が連れているAIペット”として周囲に納得させており、見た目も性格も可愛らしい為とても人気があるようだ。
…しかしクロックモンに一時的に時間を奪われた際には恐ろしい進化形態のビジョンを見せており、いずれ暗黒進化するのではないかとファンからは不安の声が上がっている。
そして14話にてその不安は現実となるのであった…。


ここからは今後の物語の展開に関わるネタバレ要素があります。ご了承ください。







【進化形態】

ベテルガンマモン

世代 成熟期
タイプ 竜人型
属性 ワクチン種
必殺技 ソルブロー
腕に炎を纏わせて敵を殴る。
ソルショット
手に持った火炎弾を敵に投げつける。
ガンマモンが燃え盛る熱い正義の心によって進化した形態。
全身が赤く染まり、俊敏さに優れた強靭な肉体を手に入れたことで格闘戦に特化したフォルムになった。
パワーとスピードが上がった他、感情の高まりに応じて攻撃の威力も増加していく能力を身に付けている。

名前の由来はオリオン座を構成する星の一つ「ベテルギウス」。断じてペテ公ではない

アニメではマミーモンとの戦いで初進化。
向こうが世代的にも格上なのでダメージこそ入らなかったが、包帯は燃えるという事から怯ませて宙の説得に耳を貸すタイミングを作った。
その他、植物系のパンプモンを熱がらせて戦意を失わせるなど活躍しているが、マジラモン配下のクアトルモンには完敗してしまっている。
人間と体格差があまり変わらず格闘戦も出来る小回りの良さからか、ガンマモンの進化系の中では最も出番が多い。


カウスガンマモン

世代 成熟期
タイプ 竜人型
属性 データ種
必殺技 ウルダインパルス
滑空しながら体当たりを行う。
ランベルタキック
膝の器官から空気を噴射し、その勢いで宙返り蹴りを行う。
ガンマモンが澄み渡る穏やかな心によって進化したスピード特化形態
全身は青く染まり、手と足の間には皮膜が、膝には空気を噴射する器官が発達したことで空中戦に特化した姿となった。
冷静沈着な性格で、どんな状況でも相手の動きを読んで攻撃を見切りながら戦う。

名前の由来は射手座を構成する星の一つ「カウス・アウストラリウス」から。

アニメではヤタガラモンと対峙し、「翔びたい」という気持ちを宙に後押しされて進化。
想定外の連撃で格上の相手を地に叩き落とし、倒しこそしなかったものの戦意を失わせる事には成功する。
更にレッパモン相手にアンゴラモンとの連携で叩きのめすなど何気にベテルガンマモンより活躍している。
なお、(ベテルガンマモンにも言えるが)少しだけ精神的に成長しているかのような素振りも見える。


ウェズンガンマモン

世代 成熟期
タイプ 角竜型
属性 データ種
必殺技 セドナ
頭部の2本の角から高威力のキャノン砲を放つ。
アルビオン
尻尾を地面に突き刺し、エネルギーをチャージして頭部の角から陽電子砲を放つ。
ガンマモンがどんな事にも動じないどっしりとした心構えのおおらかな心を持った結果進化した砲撃形態。
体は緑色になり、ガンマモンのモチーフであるトリケラトプスに似た角竜の姿へと変化した。
スピードは遅いものの、体の各部に火器を搭載しており、頭頂部の2本の角は長射程の大砲に、
鼻の角は高射砲に、四肢の先端は小型の機関砲に…といった全身に武器を搭載したロマン溢れる姿となった。
中でも2本の角を用いた必殺技は最強の攻撃力を誇るが、技を繰り出すたびに排気口が展開されるため連射は出来ない。

名前の由来はおおいぬ座を構成する星の一つ「ウェズン」から。

アニメではザッソーモン軍団との戦いで進化。
大量のザッソーモンをセドナの連射で次々となぎ倒す活躍を見せた。
更に切り札のアルビオンで一掃しようとしたが、本体のザッソーモンが仲裁に入った事で未遂に終わっている。
宙を乗せて走り回るなど見た目よりも機動力はあるが小回りはあまり効かないらしく、砲撃タイプなだけあり肉弾戦もさほど得意ではない。
このためダークリザモンには(あちらの近接戦闘力がかなり高いのもあるが)手玉に取られていた。

後の23話で『アルビオン』は何者かに捕まって鱗粉を暴走させたモルフォモンの所在を調べるため(かつ鱗粉による被害を食い止めるため)、
モルフォモンが無意識で中継点に使った廃棄された人工衛星を撃ち落とすという凄まじい長射程と火力を披露した。
ただし発射までに非常に長いチャージ時間が必要、かつ、その間ウェズンガンマモンは動けないと思われ完全に使用状況の限られるロマン砲である。
まあザッソーモンに撃とうとしていた辺りある程度の威力は調節可能、それに伴いチャージ時間も増減するのかもしれないが。
最終決戦で連続進化した際には、ほぼノーチャージで即発射した。


グルスガンマモン

世代 成熟期
タイプ 竜人型
属性 ウィルス種
必殺技 ダークパレス
腕に纏わせた暗黒の炎で敵を握り潰す。
デスデモーナ
暗黒の炎を投げつけ、敵を焼き尽くす。
デッドエンドスキュアー
尻尾の先端で相手の急所を刺し貫く。
ガンマモンが怒りや憎しみといった負の感情に呑み込まれ、ウィルス種としての邪悪な本能に覚醒した暗黒進化形態

見た目は黒いベテルガンマモンだが、スカーフはマントへ変化し、マントが翼に変化する場面もある。体も細身かつ鋭利なものへとなっている。
性格は残忍かつ攻撃的で、目に映る敵を全て排除するまでその動きを止める事はない。
例え腕がへし折れても、相手の息の根を止めるか自分が息絶えるまで、グルスガンマモンの攻撃は止むことはないのである。

名前の由来は獅子座の一等星「レグルス」。

アニメではシールズドラモンの凶刃からガンマモンを庇ったボコモン先生が目の前で死亡したショックにより暗黒進化。
この時、進化バンクではMAXに溜まりかけたバイタルゲージが逆転してゼロになる一瞬音声と変化が途切れるなど異様な演出が入った。
必殺技を放つ時もこれまで同様に宙の脳裏にデジタルな感覚が過ぎるも、その干渉で宙が苦しんだため自分で必殺技名を叫んでいる。
更に普段のガンマモンと違い非常に流暢に喋り性格も残忍そのもの
仲間への攻撃も「ちょっとばかり馴染みだからって馴れ馴れしいんだよ」と躊躇がない。
この余りの変貌っぷりに宙や瑠璃たちは「ガンマモンじゃない」と戦慄していたが、彼本人は「何も変わってねえ」と言い捨てている。
実際にシールズドラモンの目的を吐かせた後は宙に「だとよ」と指示を促すような素振りを見せており、必殺技発動時の干渉に苦しむ姿には不満そうであった。
『ダークパレス』使用時にも嘗て使った事があったような発言をしており、この辺りにはまだ謎が多い。
実力は成熟期離れしておりシールズドラモンを一瞬で捕まえ目的を吐かせた後、即座に殺害してみせた他、デジタル空間の外に出ようとするのを止めに入ったテスラジェリーモンをあっさりと一蹴。
『ダークパレス』でとどめを刺しにかかるも、割って入った宙を見てボコモン先生が死んだ時の光景がフラッシュバックし、進化が解除された。
なお、ガンマモンはグルスガンマモンになった時のことを覚えてない様子であった。

第21話でアルケニモンに捕まり捕食されそうになる寸前、再度進化する。
体内に直接『デスデモーナ』を注ぎ込むという、相変わらずの強さと残虐ぶりを宙と視聴者にまざまざと見せつける。
そして「近寄んな、まだその時じゃない」という意味深な言葉を残していくのであった。

完全体への進化を身に着けてからはしばらく出番はなかったが、第42話で久しぶりに登場。
オボロモンらの身勝手な理屈で宙を奪われたガンマモンが怒りと悲しみで進化する。
相変わらずの強さと残虐さを見せつけ、完全体であるオボロモンを苦も無く次々と惨殺し、その“色”を奪っていく。
その様を見たオボロモンの一体は『漆黒の覇王』という単語を口にするのであった。
因みにこの回で、宙の事を初めて『兄貴』と呼んだ。

第59話ではトノサマゲコモンとの戦闘で、一方的に痛み付けられたのか怒りの視線を向けながら進化。
逆に一方的に痛みつけ、宙に『俺とシンクロすれば清司郎を背中から出してやってもいい』と取引を持ちかけるも当然拒否され、期待外れだったのかトノサマゲコモンを背中に取り込まれた人々ごとダークパレスで焼き殺そうとしたが、ゲコモンが解放したため失敗に終わる。
その様子に「余計な事しやがって」とゲコモンを先に手に掛けようとしたが、それを庇った宙に「時は直ぐそこに来てるぜ」と言いながら進化を解いた。

なお、グルスガンマモンがその姿を見せた時は順にブラックアグモン、ブラックガルゴモン、ブラックグラウモン…と、黒いデジモンがその様子を隠れて窺っているのであった。


カノーヴァイスモン

世代 完全体
タイプ 天竜型
属性 ワクチン種
必殺技 ガリアフィッシャー
暗黒のオーラを爪に纏わせ、敵を切り裂く。
ドラゴニア
翼を折り畳み、隕石の如く高速で敵に突撃する。
メテオルクス
広げた翼から光の輝きを流星群のように敵めがけて放つ。
グランノヴァ
エネルギーを最大限まで高め、口から白く輝くまでに燃えあがる火球を放つ。
ガンマモンが心の炎の滾りを最大限にまで高めることで進化した白いドラゴン型デジモン。
正々堂々とした戦いを好み、卑怯なやり方を嫌う騎士道精神を併せ持つ一方、戦いが激化するごとに歓喜の笑みを浮かべるバトルマニアの一面を持つ。「魂ィイイイイイイ!!!
彼が戦えば戦うほど、全身が更に白く輝き、限界を超越する力を引き出すと全身が白光に発光。
別次元のデジタルワールドからも感知できるほどの光度になるという。

パワーやスピードは桁違いの数値を誇るが、多彩な戦技を操るなどテクニカルな面も持つ。
その威力は爪で切り裂くだけで低純度のクロンデジゾイドを簡単に断ち割るほど。

名前の由来はりゅうこつ座のα星「カノープス」とドイツ語で白を意味する「ヴァイス」を組み合わせたもの。

第25話において、強敵ヴァンデモンとの戦いで純粋な実力差に加え、宙とダメージをシンクロさせられるなどの影響もあり苦戦。
あわや暗黒進化…となりそうなところ、宙の「一緒に乗り越える」という言葉でそれを押さえ、べテルガンマモンからの超進化を果たしヴァンデモンを撃退する。
カラーリングもあり、一部の視聴者は「ベテルからしか進化できないのか?」との懸念も抱いたようだが、その後の話でカウス、ウェズンからも進化できることが判明した。
(逆に言うと、成熟期は分岐するのに、完全体でまた一体に戻るようになったということではある)
おそらくは光の三原則に則したもの*1だと思われる。進化演出でも赤、緑、青の3色の光が束ねられて白い光になっている。


+ 更に…それ以外の可能性…?
バイタルブレスBE発売時に同時に発売された「BEMEMORY ガンマモンDim」。
そこでは、アニメでも登場した究極体のシリウスモンや、グルスガンマモンから更に進化したレグルスモンなどが初収録された。
そして、それ以外に、以下の4体の完全体デジモンが新規集録されたのであった。

…が、彼らをガンマモン系列とするかは正直微妙なところがあるのも否めない。
  • いずれの種族も3つの角と黄色い目というガンマモンと同じ特徴を持つ。
    • ただ、アニメ登場種は名前に「宇宙・天体」の要素があるが、彼らにはそれはない。
  • フウマモン、ギリードゥモンが収録された「デジモンカードゲーム ライジングウインド」の商品説明に『アニメには登場しないガンマモンの進化分岐も収録し~』との記載がある。
    • 収録された2種は、カノーヴァイスモンと同じ「このデジモンは、このデジモンの進化元にある名称に「ガンマモン」を含むカードの効果全てを得る。」の効果を持つ。
    • ただし、ザンメツモン、ボマーモンは収録されていない。
    • また、これら4体より明確にガンマモンの進化ルートに組み込まれる可能性が高いアルクトゥルスモン、プロキシマモンも収録されている。
      そのため、商品説明がこれら二種にのみ係っている可能性も否定はしきれない。

◆フウマモン

世代 完全体
タイプ サイボーグ型
属性 データ種
必殺技 舎利弗(しゃりほつ)
「燕」で相手の手足にダメージを与えて動きを封じた後に、「白鷺」「黒鷺」による斬撃を浴びせる。
得意技 黄泉戻(よみもどし)
また両腰に下げた巻物でアンデッド型デジモンを口寄せする忍術。
優れた暗殺術である“フウマ流忍術”を極めたサイボーグ忍者
同じ忍びモチーフながら、完全に栗なイガモンやコウガモンとは異なり、スタイリッシュな人型をしている。
翼の代わりにマフラーを巻いたレイヴモン、といった出で立ちである。アイエエエ!?正統派ニンジャナンデ!?
由来は風魔衆、ないしはその頭領の風魔小太郎であろう。

依頼を受けることでターゲットを始末する暗殺業を生業としている。
…が、データ種。依頼に私情を挟まず、善も悪もない、ということであろうか?
卓越した身体能力を駆使した近接攻撃を得意とするが、手裏剣等の飛び道具も扱えるため中・遠距離でも隙の少ない攻撃スタイルを持つ。
両手の籠手に装着している手裏剣「(つばくろ)」はフウマモンの意思で自由に軌道を操作することが可能。
また、背中には二振りの忍者刀「白鷺(しらさぎ)」と「黒鷺(くろさぎ)」を持つほか、両腰にもやや短い刀を備えている。
狙われた標的は、たとえ一時は逃げられたとしても執拗に追い続けられるため、フウマモンを倒すことでしか助かる術はない。


◆ギリードゥモン

世代 完全体
タイプ 妖精型
属性 データ種
必殺技 コアシュート
「ベリョータ」から放つ一撃で、デジコアを射抜き仕留める。
得意技 トゥルーアイズ
相手の体を透過する特殊な機能を持つ目で獲物デジモンの身体を透過し、デジコアの位置を正確に把握する。
森林地域に生息する、狙撃を得意とするデジモン。
全身をカモフラージュスーツで覆っており、全貌は明らかではなく、そこから黄色い目だけが覗いている。
気性自体は穏やかではあるが、自分の縄張りである猟場への執着が高いため、不用意にギリードゥモンの猟場へ踏み込んだものは警告なしで狙撃されてしまう。
また、その狩猟者・狙撃手としての技術は非常に高く、森に溶け込み獲物に自身の位置を悟られることなく狙撃する。
逆に、気配や物音を消すためにゆっくりとした動きを好むため、素早く動くことは苦手である。

愛用のライフルの名は「ベリョータ」。
bellota(ベリョータ)*2とは、スペイン語で「ドングリ」の意味。
また、名前の由来はスコットランドやブリテン島に伝わる妖精の一種「ギリー・ドゥ」。
その名は「黒い若者」や「黒い召使」の意味を持ち、黒い髪の毛に木の葉や緑苔で出来た服を身に纏った小柄な姿をしていると言われる。
また、狙撃手等が身に纏う「ギリースーツ」の名の由来にもなった存在である。


◆ボマーモン

世代 完全体
タイプ 突然変異型
属性 ウィルス種
必殺技 リミットエクスプロージョン
単体の「BB」を単一爆発させる。
起爆までに一定の時間を要するが極限の爆発力を持つ。
コンボブラスト
複数の「BB」を目標に取りつかせ連鎖爆発を行う。
威力はあまり高くないが、起爆までの時間が短く即応性が高い。
爆発をこよなく愛する自称“爆発系アーティスト”。
囚人用の拘束衣のような服を身に纏っており、頭部や服の下からは導火線のようなものが出ている。
なお、バイタルブレス上では、睡眠時にその導火線先の火が消えている。芸コマ。

左手の指を鳴らすことで、小型のクモのような自立型爆弾「BB」を生成することが可能。
ボマーモンの行動原理は、「(自身で生み出した)爆弾がいかに美しく爆発するか」のみであり、爆発に伴う被害等に対する感情は皆無である。
「BB」はボマーモンの指示を受け、爆発対象物に移動し取りついたのちに起爆。
その威力はボマーモンの感情で変化し、高揚すればするほど威力は高まっていくという。


◆ザンメツモン

世代 完全体
タイプ 獣竜型
属性 ウィルス種
必殺技 伍連断霊斬(ごれんだんれいざん)
5刀での連撃。
伍重螺旋断(ごじゅうらせんだち)
敵を5方向から同時に斬りつける技。
得意技 獄門縛(ごくもんしばり)
胴体の口から巨大な咆哮を放ち相手の動きを鈍らせる技。
ただ、斬撃のみで相手を屠ることを信条としていることから披露することは少ない。
巨大な獣のような獅子を備えた下半身から、四本腕の竜人の上半身が生えている、異形のデジモン。
また、その下半身には、ガルフモンのような巨大な口が備わっている。

また、日本の武将のような甲冑を身に纏っているが、一番の特徴は4本の腕と尾に携えた刀…すなわち五刀流の剣豪であること。
あらゆる方向からの斬撃を繰り出すことができるため、相当な腕前を持つものであっても回避しきることは難しいだろう。

名前の由来は恐らく「斬滅(ざんめつ)」。
ただひたすらに己の剣技を磨き抜くことだけを考え、デジタルワールドを放浪し戦いに明け暮れている。
このように、一見すると恐ろし気だが、鍛錬の際にはその4本腕すべてでダンベルを持ち上げる姿を見せるなど、自己研鑽を積むストイックな一面もある。

なお、和風の甲冑という要素から、ガンマモン以外にリュウダモンとの関連性も想像されていたが、結局、アニメでは登場を果たせなかった




シリウスモン


俺たち、人間は…! そして…オレも…決して穢れてなんかいない!

これが…! オレたちの…!

答えだぁああああああああ!!!



カノーヴァイスモン、究極進化!!

シリウスモン!!!

世代 究極体
タイプ 光竜型
属性 ワクチン種
所属 ウイルスバスターズ
必殺技 フォトンブラスター
シルヴィアからエネルギー光弾を放つ技。
コスモブレード
シルヴィアから剣を展開し、敵を切り裂く。
ブレイクエーサー
フォトンブラスターと斬撃を同時に放ち、それらが合体したエネルギー弾を相手にぶつける。
「ファーイナルウェイイイイイブ!!!」
プラネイトナックル
拳に生命エネルギーを込めて相手にぶつける、シルヴィアが破壊された時の最後の切り札。
正義の集団「ウィルスバスターズ」に属する、翼のようなマントと白い装甲を纏った騎士のような光竜型デジモン。
なお、「光竜型」というのは今までシャイングレイモンのみが分類されていた種族である。
恐らく、竜人型の中でも、何らかの天体に関する名前や能力を持つものが分類されるのではないか…と推測される。
独占的な善意で人間界の「穢れ」を燃やし尽くそうとするクズハモンとの戦いにて、危機に追い込まれたカノーヴァイスモンと宙が「これまで共に暮らしてきた日々は穢れた事じゃない」という強い感情によって完全シンクロ。
リミットの限界を超え覚醒し、究極進化した姿。
遥か彼方からでも助けを求める声や悪意を感じ取ると彗星のごとく降り立ち、両腕に装着した複合砲剣「シルヴィア」で敵を打ち倒す。
しかし、戦いの中でも相手の改心を感じ取れば矛を収めて打ち解けるほど、心優しく周りを明るくする存在である。 
名前の由来は『天狼星』の別名でも知られる、おおかみ座のα星「シリウス」。
今までの進化態はどことなく言葉がたどたどしいところがあったが、このシリウスモンになってからは精神が大きく成長しているのか、見た目にふさわしく流暢に話せるようになる。
見た目や可変する遠近共用武装、精神的な成長やウィルス種からの正義の集団に属する究極態ということもあって今までの主人公デジモンの集大成とも考えられる。


【幼年期】

バイタルブレスで登場した際に設定された幼年期

◆クリモン

世代 幼年期Ⅰ
タイプ スライム型
属性 なし
必殺技
酸ですらなく、本当にただの泡。威嚇用。
生まれる前のデジタマが跳ねるほどに活発的で、孵化すれば更に元気いっぱいに動き回る幼年期デジモン。
額の1本角と襟飾りが特徴的だが、まだ未成熟で柔らかく、戦いに使うことはできない。
だが、動き回る時にバランスを取ったりぶつかっても身を守る役には立っている。


◆グリモン

世代 幼年期Ⅱ
タイプ レッサー型
属性 なし
必殺技 チクチクアタック
ぶつかっていき、角で突く技。
クリモンが成長し額の角が2本になった。
襟飾りも硬く発達し、柔らかな体を守るほか、自分を大きく見せる効果もあるようだ。
元気に跳ねまわり、硬そうな大きな岩を見つけると、『チクチクアタック』でぶつかっていく。
壊れなかった岩に出会えると喜び、さらに強くなろうと元気を爆発させて駆け回る。


【余談】

  • 担当声優である沢城氏は、デジモンゲーム作品において多く出演しており、
    特に『デジモンワールド リ:デジタイズ』などに登場する御神楽ミレイはかなり印象に残っている人も多いだろう。
    それだけに本家デジモンアニメに登場した事はファンを驚かせたとか。

  • ガンマモンの進化形態(成熟期)は、一部ではライガーゼロっぽいといわれているとか。

  • 「鼻先に角を持つ二足歩行、頭部と腕を使った物理攻撃が必殺技、複数の進化系を持つ」点でブイモンとも共通点が多い。
    特に「炎属性、格闘技と射撃技を使い分ける」点でベテルガンマモンもフレイドラモンとかなり似通っている。

  • バイタルブレス発売時点で完全体まで判明してしまっており育成も可能であった。
    ただし究極体は既存のデジモンが配置されており、固有の進化系は判明していなかった。
    これについてはアンゴラモン、ジェリーモンも同様。

  • ギリシア文字を冠するデジモンは、デルタモンオメガモンアルファモンに次いで4体目。
    なお、成長期の時点でギリシア文字を冠しているデジモンとしては史上初である。

  • 上述したように、名前には「(宇宙から来る)ガンマ線」の意味合いもある。
    シリーズディレクターの地岡公俊氏はインタビュー(2021/11/14)で以下のように述べている。
ガンマモンを考えていたときは、角が3つなので、アルファ、ベータ、ガンマのガンマで、「3つ」の意味合いで当初は使っていました。
そこに僕が「ガンマ線」などの宇宙の意味合いを込めて、「宇宙由来のデータが地球に来てデジタルワールドでデジモンになった」という提案をしました。
ガンマモンのプロフィールを固めた後に、主人公の名前も宇宙にまつわるものがいいなと思い、いくつか提案させていただいた中で、「天ノ河」と「宙」が採用されました。
宙の父親「北斗」もそうですね。
ガンマモンの進化形態の名前はバンダイさんで決めていただいたのですが、その流れを汲んでいただけたのではないでしょうか。
「宇宙由来のデータが地球に来て~」とこの時点で結構核心的な事を述べられていた・・・。




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最終更新:2023年11月22日 20:00

*1 光の赤、緑、青の3色が重なると白になる。テレビなどにこれが利用されている

*2 「ベジョータ」とも