ショウグンギザミ

登録日:2021/12/01 Wed 21:04:50
更新日:2024/01/22 Mon 13:33:23
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毒湿地の蟹将軍
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター2(dos)』。

目次

【概要】


種族:甲殻種
分類: 十脚目 短尾科目 鎌蟹上科 ギザミ科
危険度:4
火山や沼地に住む甲殻種で、ダイミョウザザミの近縁種。
ガミザミが成長した姿であり、長く鋭く発達した爪から「鎌蟹」と呼ばれている。
ザザミ同様、腹部に飛竜種の頭蓋骨を背負っているが、個体によって背負う種類は異なり、グラビモスの頭蓋骨や謎の飛竜種の頭骨、巨大な貝殻などがある。
グラビモスはともかく、巨大な貝殻はどこから調達してきたんですかね……?
強度はモノブロスの頭骨程ではないのか、こちらのヤドは破壊されると粉々に砕け散る。

防衛本能が強く外敵には容赦ないが、普段は大人しい部類に入る。
鋭い爪も折り畳んで鋏の代わりに用い、これで食物をつついて器用に口に運ぶ。
ちなみに、ヤドを破壊されると即座に撤退して新しい物を調達してくる。

鋏を折り畳んだ状態でも先端は十分に鋭く、極め付きに全身の甲殻自体が刃物のような硬度と鋭さを持つ、
まさに歩くカミソリとも呼ぶべき危険なモンスター。

一方で、素材としての需要も非常に高い。
切断武器はもれなく斬れ味に優れ、ガンナー武器は貫通力に優れた鋭い一撃を放つ。
打撃武器の素材にはやや不向きなものの、近縁種のザザミ素材と合わせた狩猟笛や、頭頂部の甲殻や背負っていた頭骨を補強したハンマーなんて変わり種も可能。

蟹なので好んで食べる人もいるようだが、独特の風味であるが故、ぶっちゃけ悪食らしい。
肉やミソが美味らしいダイミョウザザミとどこで差が付いたのだろうか…
一説によれば火山や沼地の様な僻地に住んでいる事が原因とも言われている。

【ガミザミ】

ショウグンギザミの幼体。成体より小柄ではあるが、現実世界の甲殻類と比べると大分大柄。*1
未発達ではあるが鋭い爪を生やしており、一丁前にハンターを妨害してくる。他にも毒液を吐く器官を内蔵しているが、成長するにつれてその器官は失われていく。

【戦闘能力】

普段は長い鋏を折り畳んでいるが、怒ると展開してハンターに狙いを定めて攻撃する。
そのリーチと殺傷力の高さはもちろんの事、爪攻撃は地味にハンターのリアクションが転倒になることが多いため、ソロプレイではかなりハメられやすい。
怒り時の爪を広げたブルドーザー突進や、地中からの奇襲が特に避けづらいことで有名。MHXで少し避けやすくなったがそれでも厄介。
転倒止まりなので大剣の溜め斬り等のアーマー行動でゴリ押しているといつの間にか死ぬ寸前に…なんてこともしばしば。
さらに、MHXの前は爪を破壊すると常時怒り状態になってしまう。
特に火山での戦闘では勝手に爆弾岩を殴って爪が壊れてぶちギレる事もあるので注意。

他にも天井に張り付いたまま水流を発射することがあるが、実はこれオシッコ。ばっちいな、おい
単なるネタ攻撃と思いきや、威力は馬鹿にならないので回避したい。
ちなみに、グラビモスの頭骨を背負っていなければ使わない。他のヤドでは詰まって出せないのだろうが、何故かヤドの破壊後でも使わない。恥ずかしいのだろうか。

また、ヤドによって重さが異なるためか、ヤドの硬さの他に行動速度あと部位破壊報酬が異なるという特徴もある。
グラビモスの頭骨だと硬い上にブレスを使うものの動きは遅くなるのでどっちかと言えば楽。逆に貝殻だと滅茶苦茶速くなるので人によってはかなり苦労する。
当然ヤドがない状態でも速くなるので、報酬や軟化目的でヤドを破壊すると一気にテンポが変わって崩されることもあるので注意。

対策は回避性能のスキルを発動させておくこと。
間合いをミスるとあっという間に体力が削られるので、慎重な立ち回りをおすすめする。
ヤドはどの種類でも硬めだが、やはり打撃武器には弱い。
また、ザザミと違って切断武器でもヤドを破壊できる。
ヤドは2回壊すと付け直さなくなる他、肉質も柔らかくなり爪の破壊もやりやすい。

【武具】

ギザミ武器は剣士系武器は斬れ味、ガンナー系武器は貫通性能が優秀。
反面数値上の攻撃力は意外と控えめ。斬れ味のフォロー要らずの便利武器といった立ち位置である。
レア素材をほとんど要求しないので、比較的楽に作成しやすい。
武器の銘が大剣では「キリサキ」、太刀では「ヒキサキ」と攻撃方法に因んだ名前が特徴。

防具も攻撃的な性能で、下位の段階で業物と研ぎ師を発動でき、めちゃくちゃ頑張ればここに斬れ味レベル+1も発動可能。
反面、防御は犠牲になっているが、ほとんど誤差の範囲なのでさほど気にする必要はない。
他にも、MHP2Gではテオ・テスカトルの防具と組み合わせた『カイザミマン』というテンプレ装備が生まれた。
MH4はギザミは欠席しているが、素材はガララアジャラの素材との交換で入手できるので、防具は引き続き登場。
今度はゴア・マガラの装備と組み合わせると、斬れ味レベル+1を発動できる。
MHXXでは獰猛化個体のギザミXR装備が斬れ味のスキルポイントに優れており、グリードXRと組み合わせることで斬れ味レベル+2と業物を両立できるテンプレ装備の『グギグギグ』が大人気だった。


【作品毎の活躍】

MH2

初登場。そのウザさで多くのハンター達を苦しめたが、金策の例としてよく挙げられている。
体力がランクに対して低めなので慣れると割とスムーズに狩れること、素材の値段がそこそこ高いこともあるのだが、MH2とMHFにしかないシステム「モンスターの取引価格」で、後に公式に「ショウグンギザミは個体数が多い」と声明が発表され強引に仕様ということにされた不具合の影響が大きい。
「モンスターの取引価格」のシステムは、モンスターを狩猟することで本来の報酬金とは別に追加報酬金が貰えるようになっているものなのだが、本来は対象モンスターを狩っているプレイヤーが多くなればなるほど追加報酬金は低下するようになっている。
しかしショウグンギザミではその仕様に反して価格が適切に変化しないため、それなりに安定した資金源として利用されていた。

MHP2・MHP2G

通常種はMH2とほぼ変わらず。
MHP2Gでは村上位に10匹連続狩猟クエストがあるため、装備(特に防具は匠と攻撃が付く汎用性の高い装備)や金策目当てで通ったハンターは多いのではないだろうか。

MHP2Gでは亜種が登場。現状唯一の登場作である。
通常種と食性が異なるため朱くなってしまったが、別名は「鎌蟹」のまま。
ヤドはグラビモス亜種の頭蓋骨となっている。
ヤド部分は生前と同じく水属性に弱く、また破壊するとギザミ側の肉質も柔らかくなるため、
ギザミ亜種自体は水属性に特別弱い訳ではないものの、水属性武器で挑むのも十分アリ。
モーションは通常種と大きく変わりはないが、地上でも水ブレスを行うようになっている。

装備面では打撃武器やガンナー武器が登場し、作成のしやすさとそこそこの性能から愛用していたハンターも多い。
亜種の装備は武器の場合は水属性が付加される代わりに斬れ味の紫が少々短め。
だが亜種の真髄は剣士用防具。なんと斬れ味レベル+1と業物をデフォルトで両立したかなりの汎用性を誇るブツであった。
マイナススキルも防御-40と致命的なものではなく、最悪無視しても構わない。
一式揃えてもよし、テンプレ装備として混合してもよしの万能装備であった。
ちなみにスキル面での噛み合いが絶妙なのがザザミ武器。ザザミ武器は斬れ味レベル+1で長めの紫を得ることができ、武器自体に防御+40のボーナスがあるのでギザミZシリーズのマイナスをそのまま打ち消せるのである。

MHF

MH2にあった取引価格の不具合、もとい仕様が引き継がれており、黎明期にはやはり金策としてよく狩られていた。

シーズン10では特異個体が実装された。
耐震+2でないと防げない強震動を乱発しながら暴れ回るバーサーカーと化し、「しょせんギザミだろwww」と舐めてかかったハンターは悉くスライスされていった。
また、本来なら成長と共に退化していくはずの毒の生成器官が残っており、毒ビームも発射してくる。
前方を広くなぎ払うほか、ヤドの口からも毒煙を排出するので(特異個体はグラビモスの頭蓋骨しか背負わない)、背後に陣取っているからといって油断はできない。

G級では☆3ランクで登場。
地中潜行攻撃が明確に誰かに狙いをつけて行う形へとリファインされているが、慣れてしまえばむしろこれまでよりも避けやすい。

MHX/MHXX

乱獲されすぎたせいかMH3からは長らく不在だったが、晴れて復活。
爪を破壊しても怒り状態が続かなくなって戦いやすくなったが、セルレギオスに次ぐ第二の裂傷の使い手にジョブチェンジしており、裂傷攻撃への対策が必要になった。
なお、MHXではグラビモスは登場しないが、何故かグラビモスの頭蓋骨を背負っている。

MHXXでは「鎧裂」という二つ名持ちも登場。
守りに特化した矛砕に対応してか、鎧裂の二つ名が付けられている。
通常種よりも大柄な体格にノコギリのようなギザギザが入った爪などの差異が見られる他、背負うヤドにはディノバルドの頭骨が追加されており、その牙を用いて自慢の鎌を鋭く研ぎ上げる。
ディノバルドは牙を砥石のように使い尻尾の斬れ味を回復させる行動で有名なため、ヤドのチョイスとしては絶妙と言えるだろう。
一方グラビモスのヤドでは背中からの水ブレスを主な攻撃方法としている。
つまりヤドの種類ごとに戦法や立ち回りを大きく変えなければならない。
超特殊許可クエストでは何故か矛砕と同じく体力が低めに設定されている上、即死攻撃も少なめ、
さらに最大サイズになった代償でグラビヤド時の水ブレスがゼロ距離だと全く当たらないので、クエスト数の少なさも相まって二つ名だと最低クラスの難易度となってしまっている。
とりあえず冠を取りたいならこいつから始めよう。
鎧裂の武器は高い攻撃力と長い白ゲージが優秀で、特に太刀は高い評価を受けている。
防具は業物、ガード強化、真・鎧裂の魂(ガード性能+2、納刀術、刃鱗磨きの複合)とまさかのランス特化装備。
双方共に高い評価を受けてるが、鎧裂の重竜頭殻がストッパーになりがち。

同作の上位・G級クエストでは獰猛化個体も登場したのだが、攻撃力や耐久力の上昇はもちろんのこと、獰猛化補正によって更に機敏になってしまい、結果的に「 ターボカニ 」と言われてしまう程の糞モンス、もといバーサーカーになってしまった。
獰猛化個体は単独狩猟で戦う事は勿論なのだが、大連続狩猟の際に他のモンスターに混じって登場する事もあり、結果的に同作屈指のトラウマ筆頭になっている様子。
特に上位の依頼クエストである「沼地酔夢譚」は獰猛化ギザミに加え、獰猛化フルフル、獰猛化ライゼクスと弱点属性がバラバラなモンスターとの連続狩猟であることから非常に恐れられており、MHX時点では依頼を達成できるのがクエストを受注したプレイヤーだけな事もあって多くの難民が発生していた。*2

また、G級個体はホーミング性の高い「飛び掛かり」という大技を使用するようになったのだが、慣れると簡単に避けられる上に攻撃後の隙が大きいことからむしろ絶好の反撃のチャンス。
この大技の頻度が高いことから結果的に行動の機敏さが抑えられており、程よく調整されたとの声も多い。

MHR:S

どういうわけかMHRiseの超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』の復活モンスターのトップバッターとして参戦が予告された。ショウグンかよォォォォ!!!
メインモンスターのメル・ゼナと並んでいるので場違い感が凄いが、それだけ人気(?)モンスターなのだろう。装備は本当に優秀です。
本作のモンスターは西洋の妖怪やそれに近い何かの要素を持つと予想されているが、ショウグンギザミの場合はモンスターの頭蓋骨を背負い、鋭利な鎌で敵を屠る姿から死神と思われる。
後にダイミョウザザミの登場も発表された他、両者とも同じフィールドで共演することとなった。
久々の復活であったが、MHXから引き続き数少ない裂傷の使い手であり、攻撃範囲も広く、水ブレスも変わらず撃ってくる。
予備動作が増えたり天井張り付きが無くなったりしているものの、いつもと変わらない将軍の姿がそこにはあった。
ちなみにグラフィック向上によりヤド破壊後の中身がすっげぇリアルになっているという新たなネタを獲得した。キモイとかセンシティブだとか酷い言われようである。

傀異化モンスターの存在からターボカニの再来かと恐れられたが、火力以外はそこまで強化されていないので再来とはならず。しなくていい
とはいえ攻撃せず休まないといけない裂傷と攻撃してカバーする劫血やられはハンターにとって悪い意味で相性が良く、1発貰うと高攻撃力+裂傷+劫血やられの極悪コンボで立て直しが非常にキツイ敵となった。
なお蟹同士の縄張り争いや、ビシュテンゴとのさるかに合戦に期待が寄せられていたが、残念ながら縄張り争いはなし。操竜はもちろん可能なのでそちらでカニノケンカは楽しめる。
装備面では防具に研磨術【鋭】という新スキルを引っ提げて登場。癖の強いスキルではあるが長い紫・白が大正義という環境に一石を投じている。

操竜が極めて特徴的なモンスターで、(↑+)Xによる弱攻撃に後隙が無く時間切れになるまで延々と攻撃を繋げることができる
これがなかなか楽しいと評判であり、強攻撃をまるっと無視してひたすら鎌でひっかき続けるハンターもチラホラ。



追記修正は自慢の鎌をへし折ってからお願いします。

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最終更新:2024年01月22日 13:33

*1 大体大人の膝ぐらいの体高

*2 MHXXでは依頼クエストを出していればクエストをクリアしたプレイヤー全てが依頼を達成できるように変更された。