デルトラのベルト

登録日:2021/12/15 (水) 04:49:50
更新日:2024/04/28 Sun 06:32:12
所要時間:約 5 分で読めます





ベルトの輝かし事、まさに太陽の如くなり。


画像出典:デルトラクエスト、4話『ナゾナゾ巨人の呪い』、2007年1月6日~2008年3月29日まで放送。
OLM、テレビ愛知、電通、デルトラクエスト製作委員会、
(C)2006デルトラクエスト製作委員会・テレビ愛知

概要

『デルトラのベルト』とは『デルトラ・クエスト』に登場する魔法のベルト。
主人公・リーフ一行の目的は、失われた七つの宝石を取り戻しデルトラのベルトを完成させることである。
即ち本作において最も重要なキーアイテムであると言える。


初代デルトラ国王であるアディンが夢のお告げ通りに作ったベルト。
七つの鋼鉄のメダルを絹のよう薄くしたものを細い鎖で結び、魔力を宿す七つの宝石がはめ込まれている。
極めて強大な魔力を宿しており、その力は影の大王もデルトラを諦め逃げる事しかできないほど。

デルトラ王国ではこのベルトを身に付ける事が出来るのはデルトラ国王のみに許されている。
というのもアディンが作ったベルト故に、ベルトの力を引き出せるのはアディンの直系子孫のみなのだ。
正確に言うと、ベルトに宝石を意味ある順にはめ込み、直系子孫が国民(七部族の代表だけでもよい)から信頼を得ている状態で身に付ける事で真価を発揮する。
順番を間違っていたり、国民の信頼を得ていなかったりすると、いかに直系子孫であっても真の力を引き出すことはできない。

また、その他の欠点としてこのベルトをデルトラ国外に持ち込むことは出来ないという点も挙げられる。
故にリーフは影の王国に侵入した際には宝石もベルトもそっくりな偽物*1を着用していた。
更に別の時に『死の島』付近の海で船から落ちてしまった際には、
影の大王が魔法で作り上げた暴風によって国境へと追いやられてしまい、ベルトが凄まじい熱*2を帯びてリーフを苦しめたこともある。

アディンの霊力によって成り立っているので、例えベルトを壊されても腕の良い鍛冶屋になら直すことはできるが、
アディンの直系が絶えた時は自然にバラバラになり直すことは不可能となってしまう。

ベルトにはめている宝石が外されたとしても、正しい宝石が近くにあるとベルトが暖かくなるという性質がある。

作中では一度影の大王の襲撃の際に壊され、七つの宝石はデルトラ中の魔境に隠されてしまう。
しかしベルトの前述の性質からジャードは「お世継ぎが生存している」ことを確信しリーフを宝石探しの旅に出させ、
リーフは「宝石の場所が分かる」という力を使って宝石を探し集めた。


歴史

七部族の関係が良くなかった頃、影の大王が襲撃。
七部族の個々の力では抵抗するのがやっとで追い返すなど不可能であった。
そんな時、デル族のアディンが『予知夢の力』で不思議な夢を見る。
夢は告げた。「鋼鉄のメダルを絹のような薄さにし、鎖で繋げてベルトにせよ。そしてメダルに七つの宝石をはめ込むのだ」……と。
こうして出来たベルトに各部族が持っている魔法の宝石をはめ込む事で『デルトラのベルト』は完成し、影の大王を追い返すことに成功。アディンは七部族を統一して国王となる。
その後もアディンは影の大王の再来に警戒し、片時もベルトを手放さなかった。

しかしアディンの曾孫エルステッド国王は太ってしまいベルトを常に身に付けているのが苦痛となる。
そこで当時の主席顧問官が「儀式の時だけにしたら?」と進言する。
エルステッド国王はこれを受け入れ以後儀式の時のみベルトを付ける事になり、
代を重ねるごとに身に付ける機会が減っていき、エンドン王の時代にもなると即位式のみ着用となる。

実は代々の主席顧問官は影の大王の手下であり、全てはデルトラ国王からベルトを遠ざけるための罠だった

そして本編の時代にデルトラのベルトは壊されてしまい、嵌められていた宝石はデルトラ中の魔境に隠されてしまう――

宝石

デルトラのベルトに嵌められている七つの宝石。特大の宝石にして強大な魔力を持っている。
ベルトに全部嵌められている時に真の力を発揮するが、個々の力だけでも人間にはどうしようもない事態を解決できるスペックを持つ。
アニメでは真の力を発揮する際に、影の大王の強大な魔力に対抗するためにベルトの魔力がアディンの姿(通称・デルトラマン)になって戦いを挑んでいた。

元々は『竜の地』と呼ばれていた頃、海底火山の噴火による地殻変動で大地から噴出したものを各部族が手に入れた宝石である。
その大きさと魔力から各部族の『護石』となっていたため、アディンが宝石を集めようとすると各部族から抵抗があった。

宝石はダイヤモンド、エメラルド、ラピスラズリ、トパーズ、オパール、ルビー、アメジストの七種。
宝石は上記の順番ではめなくてはならず、デルトラとは宝石の頭文字をとった『DELTORA』が由来。
『デルトラのベルト』とは「デルトラ王国にあるベルト」という意味ではなく、このベルトそのものがデルトラだったのだ。
この順番はアディンが部族を説得した順番(つまり宝石を得た順番)であり、ベルトが完成した時名付けの呪文が発動し、この形が意味のあるものに変化した。

  • ダイヤモンド(DIAMOND)
ジャリス族が有していた透明な宝石。『純潔と力の象徴』
心正しき者が持てば力と勇気が湧き災いを避けられる。
一方で不正を嫌っており、正しくない手段でダイヤモンドを得ようものなら、報復を受ける。「死」という形で。

  • エメラルド(EMERALD)
小人族が持つ緑色の宝石。『名誉の象徴』
悪人や誓いが破られたのを感知すると、色が褪せる。痛みや潰瘍・毒を癒す力を持つ。

  • ラピスラズリ(LAPIS LAZULI)
メア族が有する青色の中に銀色が点々とある宝石。『神力の象徴』
強力な魔除けの力を有する。アニメでは再び襲ってきた魔女テーガンからリーフ一行を守った。
オパールとは特別な繋がりを持ち、近くにあると共鳴する。

  • トパーズ(TOPAZ)
デル族が持つ黄金色の宝石。『誠実の象徴』
現世と霊界を繋げる力を持ち、触った人間の精神を落ち着かせ心の目を清める。
簡単に言えば、触ると冷静な判断が出来るようになり、幻術を払いのける事が可能。この力は満月が近づくほどに強くなる。
最初に手に入れた宝石ということもあって、よくリーフは落ち着くために触る。

  • オパ(OPAL)
平原族が持っていた虹色の宝石。『希望の象徴』
未来を見せる力を持ち、視力の弱い者の助けとなる力がある。ラピスラズリとは繋がりを持つ。
必ずいい未来を見せてくれるわけではないので、リーフはこの宝石を恐れていた。

  • ルビー(RUBY)
ララド族が所有していた赤い宝石。『幸福の象徴』
悪人や魔物の存在を感知すると色褪せる。また邪悪をかわす力を持つ。
その力は大蛇リアを警戒させ、ゲリックの毒矢で死にかけたジャスミンを救った。

  • アメジスト(AMETHYST)
トーラ族が持っていた紫の宝石。『真実の象徴』
精神を落ち着かせ、病を予知し毒物の前では色褪せる力を持つ。
トパーズと違って力に変動がないため、これを手に入れてからは冷静になる時はこっちを触るようになった。




追記・修正はお世継ぎにベルトを渡してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • デルトラのベルト
  • デルトラ・クエスト
  • 宝石
  • 魔法のベルト
  • 国宝
  • リーフ
  • アディン
  • ベルト
  • キーアイテム
  • チート
  • ダイヤモンド
  • エメラルド
  • ラピスラズリ
  • トパーズ
  • オパール
  • ルビー
  • アメジスト

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月28日 06:32

*1 この世界においては一般の宝石でも幾らか魔力は宿っているらしい。無論デルトラのベルトに嵌められていた物には遠く及ばないが。

*2 リーフの周辺の海水から湯気が上がるほどの温度。