獅子丸(バキシリーズ)

登録日:2022/01/07 (金) 18:20:37
更新日:2023/12/05 Tue 11:38:21
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勝手に気ィ遣いやがったなッッ



獅子丸(ししまる)とは、バキシリーズ第五部『バキ道』から登場するキャラクター。

●目次


概要

貴乃花金竜山の挑発による挑戦を受けた日本相撲協会が送り込んだ力士の一人。
『バキ道』では愚地克巳ライバルキャラとしても位置付けられており、克巳にとっては久々の試合相手となった。

人物

182cm・181kgという体格。対戦相手となった克巳と比較すると身長はやや劣るが、体重は力士故にこちらの方が重い。

地下闘士を素人と見ていた大相撲サイドの前提を否定し心技体が備わっている玄人と評するなど、エリート意識に溺れない観察眼を持つ。
一方で地下闘士を玄人と認識すれば大丈夫という意識を見せるなど、自信に溢れた様子を見せている。

遊び目的で情けを賭けられた際に項目冒頭の台詞を発し、その後も烈の右腕について考える克巳の態度に激怒するなど、他の力士と比較すると激情しやすい一面を見せている。
また、烈の腕とシンクロをする克巳の様子に困惑していた辺り、地下格闘士のような変態的な感覚は持っていないらしい。

克巳に睾丸を掴まれた際には「デカいね♡」と評されており、推測できる大きさからも察するに股間も立派な物をお持ちな模様。

実力

力士としての地位は猛剣と同様の関脇であり、地下に選抜された力士の中では横綱の零鵬や大関の巨鯨よりは格下に当たる。
しかし、獅子丸は幕内優勝は3回を経験しており、何と金星は18個獲得しているなど、地位以上の実力を持つ。
金星の多さから考えるに、零鵬にも勝利した経験があるのかもしれない。
嵐川理事長曰く、このような大物キラーの性質から「史上最強の関脇」との異名を持つようだ。

だが、その異名と同時に「ケガさえなければとうに横綱」とも評されており、実力の割には関脇に留まっているのは怪我が多い模様。
怪我の内容が分からないので何とも言えないが、基本的にスぺ体質*1であると考えられる。

怪力が持ち味の力士であり、デッドリフト400kg・ペンチブレス200kg超えの超怪力を持つ。刃牙の世界観で言うほど自慢になるかこれ?
しかも日本人離れした体格かつ渋川の合気を破る力を持つ巨鯨を投げ飛ばせたのは、角界でも零鵬と獅子丸の2名しか存在しない。
地味に人間離れした速度も誇っており、何とあの克巳がマッハで加速を行おうとする間を狙って組み付くという滅茶苦茶な芸当を見せている。

力士なのに古代相撲の如く追い打ちでストンピング攻撃まで使うなど、荒々しく冷酷な戦闘を披露する。
その戦闘スタイルは実況にも「プロレスのヒール役」と表現されていた。

しかし、宮入や克巳相手に失神寸前に追い込まれる場面が多く、相手の油断や慢心で命拾いをしているだけな場面が少なからず目立つ。
一方で激昂した際にはマッハ蹴りを浴びても耐え切ってしまうというピクルに勝るとも劣らない耐久性も見せ、これには観客を大きく驚かせた。
上述した力士らしからぬ荒々しい戦闘も、裏を返せば相撲では行わない行動にも踏み込んでしまう表れでもあり、マウントポジションで打撃を試みた際には敵サイドである金竜山にも「関取が立たないでどうする」と舌打ちされていた。

『刃牙道』最終話で示唆された「10秒の密度」について触れられた初の力士でもあり、全力を出した10秒間の戦闘力は克巳に「豪雨直後に樹木や岩が混ざって正面から襲ってくる滝」に例えられた。
裏を返せばその驚異的な戦闘力を発揮する10秒間が過ぎるとスタミナは切れるらしく、そこを克巳には狙われた。

作中の活躍

vs宮入暦三

地下闘技場に挑む為に幕内力士全員が出場を希望する中で、相撲協会から選定された6人の力士の一人として登場。
徳川によって、嵐川理事長や他の力士と共に地下闘技場に案内される。
そして、徳川光成から送り込まれた岩浪混沌軍団が1人の伝統派空手出身の総合格闘家・宮入暦三(187cm・103kg)と激突することに。

ピンポイント攻撃を得意とする宮入の右上段前蹴りと親指一本拳を浴び、宮入の身体に抱きかかりながらもダメージに沈んでしまう。
その様子に勝利を確信したのか油断してポーズを決める宮入を相手に、僅かに気を保っていた獅子丸は逆襲の鯖折りを行って長期静養やむなしの脊髄損傷に追い込んで勝利した。鬼か。

vs愚地克巳

そして組まれた地下戦士VS大日本相撲協会力士代表の試合では、4試合目に克巳との対戦が決定する。
大相撲勢が3連敗をしたという現実に嵐川が力士を責める雰囲気の控室において、地下闘士に関する分析と自分への自信を獅子丸は見せる。
試合直前に塵手水のパフォーマンスを披露し、試合開始直後にマッハ蹴りを繰り出そうとした克巳の加速前のタイミングを狙ったやぐら投げを仕掛け、克巳に大ダメージを与える。
ストンピングや張り手を繰り出して克巳を徹底的に追い込むが、力士のスタミナ切れを狙って10秒間逃亡する克巳の策に嵌められて顔面にマッハ蹴りを受けてしまう。

マッハ蹴りの一撃で意識を失いかけるが、力士ともっと戦いたがった克巳の左ローキックでわざと意識を回復させられたことに激昂。
激怒の反撃の最中に繰り出されるマッハ蹴りを耐え切って顔面に張り手を叩き込んで形勢を逆転させるが、烈の右腕が勝手に動いたことによる攻撃でダウン。
回復して反撃を仕掛ける獅子丸は意識が別の方向に向いている克巳の態度に激怒するが、烈の挙動と不自然に聞こえる謎の言動を見せる克巳に追い込まれる。

何とかダウンをせずに堪えている獅子丸は「最後の全力」を宣言し、これが結ばれなかった場合は克巳が勝利すると断言。
克巳の猛攻を耐え切った末に組み伏せてからの全力の頭突きでマウントポジションを確保するが、不慣れな姿勢での攻撃を仕掛けたことで反撃として睾丸を掴まれて脱出を許してしまう。
金的攻撃で動けなくなった獅子丸は克巳に顎を蹴られて立てなくなった…と思いきや、追撃を止めて克巳は闘技場から退場。


なんとーーッッ 勝者は獅子丸ッッ!!!

大相撲一矢報いるッッ


光成は獅子丸の左腕を持ち上げて彼の勝利を示し、ついに3連敗をしていた大相撲の初勝利が確定した。
内容では完全に負けていた獅子丸は困惑を見せるが、光成は闘技場から退場した克巳の負けだというルールを告げる。
一方で克巳は退場後に刃牙と対面し、退場した理由はそれ以上の追撃を行うと獅子丸を破壊してしまう危険性があったためだった。

試合後は他の力士と共に零鵬の試合の観戦を行っていた。
ちなみに、炎と零鵬も地下闘士チームに敗北したため、結果として大相撲チーム唯一の勝者となった。

余談

  • 金星を18回得ている獅子丸だが、2022年時点での現実の大相撲における歴代最多金星獲得記録は安芸乃島勝巳の16個である。
    獅子丸のモデルとなった力士も同じ関脇である安芸乃島だと見られている。

  • 宮入との試合ではダウンして膝をついているように見える獅子丸だが、この描写には一部の読者からは「相撲のルール基準では負けてしまっているのでは?」と疑問の声が出た。
    このような意見を気にしたのかどうかは不明だが、単行本ではギリギリで膝を付いていないことが分かりやすく示されるように微妙な修正(改変)がされている。ずっる~~………
    ただし、獅子丸は鯱鉾などと同じく地面に倒れても地下闘技場のルールで敗北認定されていなければ気にしないタイプらしいので、地面に膝を落とそうが問題ないと言えば問題ないのだが。




「追記・修正が」十分に備わっている 選り抜きの編集集団てことッス

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最終更新:2023年12月05日 11:38

*1 貧弱な体質や怪我しやすい体質を持つスポーツ選手への俗語。元ネタはファミリーコンピュータ専用ソフトとして発売されたゲーム『スペランカー』。