篠月橙(裏バイト:逃亡禁止)

登録日:2022/02/01 Tue 19:54:40
更新日:2023/09/29 Fri 19:24:24
所要時間:約 3 分で読めます




わ、分からないッス…レンジで卵温めてたら急に大きな音が…

篠月(しのつき)(だいだい)は漫画『裏バイト:逃亡禁止』の登場人物。

【概要】

和美とバディを希望していた裏バイターの女性で、水族館スタッフのエピソードにて初登場ッス。
口癖は「〜ッス」。身長は150cm弱*1
名前である「橙」の文字や類似した言葉が入った衣服・帽子を着用しているのが特徴。

【人物像】

底抜けにポジティブで、友人から借金の連帯保証人になるのをお願いされて引き受けるも突然その友人が蒸発してしまったため、全額返済して驚かせようと多額の金を欲している。
自分が騙されていたとは露程も思っていない様子。
和美とは以前ショップで働いていた時に知り合った。その時のショップは裏バイトではなく普通の店だった模様。

黙っていれば主人公2人にも劣らない美人なのだが、一度聞いた話をすぐ忘れたりユメを「黒()先輩」と間違えて呼び続けその都度ユメに訂正されたり*2どこか抜けており、鈍い子。和美曰く「脳みそモンキー」
そのためか難しい話を長々と聞かされるとショート寸前に陥る描写がある。
怪異と直面しても、そもそもそれが異常な存在であると認識できないケースが多く、異常事態への対応が遅れるリスクを常に抱えている一方で、怪異を怪異として認識する事(動揺する、怯えるなど)がトリガーになる類の怪異には滅法強い。

ただし、酔っ払いに向かって臭いと言ってはいけないなど一般的な常識は持ち合わせている*4
同じ作者の作品『不死身のパイセン』に登場する後輩キャラ「鬼龍院」を彷彿とさせるため、そのことが一部の読者の間で話題になった。ただ、あくまでキャラ付けという意味で外見自体はそっくりというほどではない。またあちらは(脅威度は低いのが多いとはいえ)怪異を拳で解決したりと自力でどうにかできる能力はあったが、こちらは割と普通に死に瀕したりする。
そもそも「鬼龍院」という人物は実際には存在しないので別人である事は確定。
それでも1人だけギャグ時空に足を突っ込んでいてあまりに強すぎる存在であるためか裏バイトの面接で落とされるなどで、毎回は同行できない準レギュラーポジションという措置を取られている。
『ちょい足し』では作者の相方をレギュラーで務めているので、そちらの印象のほうが強いかもしれない。

初登場エピソードのラストでは危機に陥るものの、すんでの所で正気を取り戻し何とか生還を果たした。
その理由は「全部『忘れて』こっちに来い」というマザー・フィッシュからの誘惑を受けた際、以前のバイトでシフトを『忘れて』和美に怒鳴りつけられたことを連想したため。
橙にとっては、理解の及ばない怪異よりもすぐ傍にいる和美から怒られる方が怖いのだろう。

【備考】

部屋

住んでいる部屋の家賃は月1万と激安であるものの、意外と立派な部屋。

過去と特性

家政婦のエピソードにて元ボクサーである事が判明(作者曰くイメージはモンスターファームのハム)。殺意に反応するとワンツーで相手を殴り倒す。ますます「鬼龍院」要素が増えた形になる。
「現役時代」と口にしていたため、他に本業があっての趣味レベルではなくプロボクサーに近い領域だった可能性が高い。橙のクルクルパーな頭はボクサー特有のパンチドランカーの可能性があると考えると物哀しいものがある。でも元からじゃないかなぁ、橙だし…。

また同エピソードにて多量のカロリーを摂取すると太って豚のようになること、普段から調子に乗ると「ブフャフャフャ」と豚のような笑い方をするが太ると「ブヒッ」だの「ブヒャーッ! ブヒッブヒッブヒャーッ!!」だの豚のような言語しか話せなくなる(体重が落ちるにつれて人語も口にするようになる)事実も判明した。コイツ、色々な意味で本当に人間か? 何かの怪異じゃねぇのか…

ダイダイエット

家政婦のエピソードにて太って豚のようになった橙だが、おまけ回にてダイエットを敢行した。
「身体だけでなく脳まで豚と化した」と言われても、元が元だからむしろランクアップしている気もするが。

橙の部屋に住み着いている得体の知れない何かが穏やかに(?)見守る中、Wii Fitのような器具で汗を流していた橙だが
  • 運動後、クォーラの危険性に気づく。
  • 鳥頭なのですぐ忘れてクォーラを飲む。
  • クォーラに合うポテチーズを食べる。
の流れを単行本作業の穴埋め企画のためほぼ使いまわしで3話もの間、繰り返した果てに完全に豚と化し、精肉として処理を施された末に出荷されてしまった。


どうしても和美の持ってきたお菓子を食べたい橙による長い言い訳だったが。
結局太ったままなので、橙の再登場は遠そうである*5

なお、借金の連帯保証人となっていた蒸発した友人の名字が崎村(さきむら)であることが判明した。やっぱりあの一族じゃねぇか!

単行本6巻のおまけエピソードでは茶々と邂逅。
自身に借金を押し付けて失踪した崎村まいの捜索*6を八木に依頼するも断られ*7、紹介で茶々の元にやってきた。
自分が八木の代わりと聞いて俄然やる気を出した茶々がとんとん拍子に打ち合わせを進めていき話が纏まりかけるが、目ン玉が飛び出る*8ほどの料金を見てこれでは借金が返せないと全ての依頼を破棄。
「崎村が見つかればそもそも借金を返す必要も無いんですよー!?」と呼びかける茶々を後目に、「ウッキャア~さらばッスウ~!!」と奇声を残して去っていった。
残された茶々は八木に電話で「アンタ、私にモンキーの怪異とか寄越した?」と問いかけるのだった。

カバー裏漫画の「やっちゃえ!裏バイト」ではバディ・ユメちゃんと遭遇。
織田を撃破したバディ・ユメちゃんを「おめ、強えなあ!?」どっかの超サイヤ人のような口調で弄り回し、ウザがられて怪奇撲滅外道光線を受けるもそもそも怪異じゃないので効果がなかった。
…かと思いきや、なぜか首から下がタコのように変化してオクトデビル・橙へと変貌*9
バディ・ユメちゃんの格好の天敵となったのだった。


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最終更新:2023年09月29日 19:24

*1 おまけページの身長比較表では52cm程の超厚底ブーツを履いて登場し、結局脱がされていた。

*2 探偵助手のエピソード時点では「ユメ先輩」と呼び方を変えている。

*3 二度と橙には嘘をつかないと和美が誓ったほど。

*4 これはユメの異能が酔っ払いに反応しただけなのだが、橙は異能のことを知らなかったため酒臭さと勘違いして少し注意した。

*5 農業手伝いのエピソード開始前にて「ハマちゃんアルティメット」と称される、和美監修の下による壮絶なダイエットの末に元の身体へ戻るという完全復活を果たした。

*6 とは言っても復讐等が目的ではなく、単に心配だかららしい。

*7 おそらく裏関連ではなかったため。

*8 比喩ではなく本当に目玉が飛び出した。

*9 橙本人は「これじゃもうあやとりも指パッチンもいっせーのせもできない」と一瞬だけ悲しんだが、すぐバディ・ユメちゃんを大量の触手で弄り回していつもの橙に戻っていた。