ヌメルゴン(ヒスイのすがた)

登録日:2022/02/12 Sat 15:14:46
更新日:2024/02/11 Sun 16:38:38
所要時間:約 5 分で読めます




金属の殻の剛柔を自在に操る。


孤独を厭い執念深く 好いた者が己から離れると 怒り荒ぶる。

本項では、『Pokémon LEGENDS アルセウス』にて初登場した、ヌメルゴン(及び進化前のヌメイル)のリージョンフォーム(ヒスイのすがた)について記す。

■データ


全国図鑑№:706
ヒスイ図鑑№:117
分類:からこもりポケモン
英語名:Goodra
高さ:1.7m
重さ:334.1kg
性別比率:♂50%:♀50%

タイプ:はがね/ドラゴン
特性:シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
   そうしょく(くさタイプの技を無効化し、攻撃を1段階上げる)
隠れ特性:ぬめぬめ(接触技を受けると相手の素早さを1段階下げる)

種族値
HP:80
攻撃:100
防御:100
特攻:110
特防:150
素早さ:60
合計:600


進化:ヌメラ→ヒスイヌメイル(Lv40)→ヒスイヌメルゴン(Lv50以上で雨が降っている場所でレベルアップ)

■概要


600族初のリージョンフォーム。
主にカロス地方に生息しているヌメラだが、過去の時代にはヒスイ地方にもその姿が確認されていた。

そのヌメラの最終進化形だが、ヒスイにおいては原種にはない金属製の渦巻いた殻を持ち、尻尾と一体化したかのようになっている、
これは自らの粘液に対して、ヒスイ地方の水に含まれる鉄成分が作用した結果ではないかと考えられている。
こういった経緯からもわかるようにはがねタイプを持つようになった。
ちなみに、同複合タイプは他にディアルガジュラルドンがいる。

本体のシルエットは角と体型が若干スラっとしていること以外ほぼ原種と変わりないが、垂れている粘液や斑点は緑ではなく銀色をしている。性質も陰気で、表情も沈んだジト目。
また、金属の殻のおかげか体重も倍以上に増加している。

そして図鑑に書かれているテキストを見ると…



「孤独を厭い執念深く」

「好いた者が己から離れると 怒り荒ぶる。」




…原種の人懐こさがやや妙な方向にアッパーされているようだ。どうやら重いのは物理的な意味に限らないらしい。
Twitterの検索でヌメルゴンと入れると候補に「ヤンデレ」「メンヘラ」とか出てくる。

なお、バトルやアイテム収集以外でボールから出しておくと、殻にこもって頭だけ出したりする。かわいい。


■ゲームでのヒスイヌメルゴン


シナリオ中では、終盤に挑む「シンジ湖の試練」にてオヤブン個体との戦闘がある。
これを倒すか捕獲するとユクシーが現れ、試練に挑むイベントが発生する。

また、天冠の山麓でも古代の石切り場にて固定シンボルでオヤブン個体がいる。
Lvは70と高いが、うまく捕まえられれば後述のこともあり頼もしい戦力となってくれるはずだ。


■バトルでのヒスイヌメルゴン


重い殻を持っているせいか原種と比較するとHPと素早さは下がったものの、防御は大きく上がった。素早さは60とバンギラスを1だけ下回り600族最鈍足の記録を更新している。
さらにはがねタイプを得たことで耐性も増え、耐久面は本作でも優秀な部類。
特攻、攻撃も下がることなく維持されているので火力不足に困るということもない。

加えて優秀なのが専用技「たてこもる」。
『LEGENDS』における攻撃もしくは防御に作用する変化技は物理・特殊が同時に変化する仕様で、この技は4ターンの間、防御と特防を同時に上げる。
更に煙幕を発生させて回避率まで上がるという、防御技として破格の性能を持つ。

本作はNPC相手とはいえ、野生相手でさえサブウェポンによって弱点を突かれて倒されることもあるなどバトル方面の難易度が高い。
トレーナー戦ともなると、「相手のポケモンを倒した直後、相手の後続のポケモンに弱点を突かれこちらのポケモンが倒される」という状況が非常に多い。
高い耐久と多くのタイプに耐性を持つヒスイヌメルゴンはこういったゲーム性に非常に有利に働く性能を持っているのだ。
「たてこもる」で相手の攻撃に耐えつつひんしになってしまっている控えのポケモンを回復させたりして体制を立て直すといったこともできる。
注意点として、LEGENDSにおける能力変化はターン経過でなくなることや、重ね掛けが不可能な点が挙げられる。
特に後者は今までのポケモン作品に慣れている人ほどやりがちで、持続ターンを伸ばす効果はあるが、2ターン目にこれをやると間違いなく無駄行動となる。

技のバリエーションも原種同様に豊富で、物理特殊両刀何でもこなせる。加えてはがね技も覚えられるようになった。
ただはがね特殊技は現時点だとHPを削るのでヌメルゴンとは噛み合ってない「てっていこうせん」くらいしかない。物理技なら「アイアンヘッド」が使える。
ドラゴン技に関しては「りゅうのはどう」が安定性がある。また特攻こそ下がるが本作では能力変化がターン経過で戻るので、「下がった攻めの力が戻るまで「たてこもる」と高耐久で耐える」という目的で「りゅうせいぐん」を持たせるのもいいかもしれない。
原種同様にあえてドラゴン技を持たないという選択肢もあり。上述の通り「アイアンヘッド」があるので物理型ならタイプ一致技は失わないで済む。

第9世代ではHOME経由で使用可能に。
原種に合わせて「アシッドボム」「フェイント」「なみだめ」、『アルセウス』には無かった「ヘビーボンバー」「ラスターカノン」「アイススピナー」「ボディプレス」等の有用な技を多く覚えられるように。
特性もうるおいボディがシェルアーマーになり、要塞染みた耐久が崩されにくくなった。
一方で専用技「たてこもる」はなんと防御2段階上昇に変更されてしまった。ちなみにヒスイヌメルゴンは「とける」も覚える……。


■進化前・ヒスイヌメイル



陰気な性質。 ヒスイの地の水に含有する鉄が

皮膚の粘液に作用し 金属の殻へ変容させたと考察す。

全国図鑑№:705
ヒスイ図鑑№:116
分類:マイマイポケモン
英語名:Sliggoo
高さ:0.7m
重さ:68.5kg
性別比率:♂50% ♀50%

タイプ:ドラゴン/はがね

種族値
HP:58
攻撃:75
防御:83
特攻:83
特防:113
素早さ:40
合計:452

ヒスイ地方におけるヌメイル。下半身は金属製の殻と一体化しており、空いた穴から頭(と手)だけを覗かせている。
殻の重さゆえかほとんど動くことはできないが、時折頭を引っ込めて転がって移動したり、
戦闘時には頭で逆立ちして勢いをつけてジャンプし、上から殻を叩きつけるなどアグレッシブな動作も見られる。

この頃から性格は陰気なようで、目つきもジト目。でも知能が低いとされていた原種より感情があるように見えてくる。

紅蓮の湿地にある試練の中州にはオヤブン個体のヌメイルが固定シンボルで存在する。
Lv50なので、雨が降るのを待ちさえすれば速攻でヌメルゴンに進化させられる。ただし図鑑タスク埋めをしたいなら話は別。



■余談


  • 原種の項目でも触れられているようにヌメルゴンはフランスの伝承の怪物でカタツムリに似た「ル・カルコル」がモチーフといわれているが、ヒスイヌメルゴンはよりその要素が強くなっている。
  • ちなみに、カタツムリが進化する過程で殻を持たなくなったのがナメクジである。現代のヌメルゴンも同様の経緯を持っているのだろうか。
  • ヒスイ地方のモデルの北海道には、かつて良質な水銀が採掘できる「イトムカ鉱山」が存在していた。金属の殻やはがねタイプを持つのはこれに由来していると思われる。
  • 334.1kgと言う体重については、図鑑説明から「さみしい」の語呂合わせと思われる。
  • 600族で初めてリージョンフォームが登場した種族であり、加えて2進化ポケモン中では中間進化からのリージョンフォームというのも初めての例である。




追記・修正はヌメルゴンの重さに耐えられる人にお願いします。

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最終更新:2024年02月11日 16:38