ボディプレス(ポケモン)

登録日:2020/04/25 Sat 00:32:00
更新日:2024/04/18 Thu 21:56:36
所要時間:約 5 分で読めます





ボディプレスとは、ポケットモンスターに登場する技の一つである。


■データ


  • タイプ:かくとう
  • 分類:物理(接触)
  • 威力:80
  • 命中率:100
  • PP:10
  • 範囲:単体
  • 効果:自身の攻撃ではなく、防御と防御ランクを参照してダメージを与える

■概要


剣盾から登場したかくとうタイプの物理攻撃技。
わざレコード99に収録されており、防御に長けているか体重が非常に重いポケモンが習得する傾向にあり、新技でありながら50種類以上ものポケモンが覚えられる。

威力、・命中率ともに平凡だが、なんと自身の防御力を参照して攻撃するという衝撃的な効果を持つ。
前例として変則的なダメージ計算を行う技はこれまでに『イカサマ』『サイコショック』『サイコブレイク』しんぴのつるぎ』『フォトンゲイザー』があったが、
このボディプレスは攻撃技なのに攻撃系の能力を一切使わない点でより異質。
能力ランクも防御ランクを参照するので、『てっぺき』『とける』がボディプレスに限れば実質『ビルドアップ』×2を一度で使うような技と化す。溶けるとプレスが強くなるのは絵面的に謎だが
物理アタッカーだけを選出したら物理受けに起点にされ、ボディプレスであっという間に3タテという事態も起こりうるのである。

言うまでもないが防御に長けた物理受けのポケモンと特に相性がよく、対戦環境に大きな革命をもたらした。
攻撃に努力値を一切割かずにある程度高い打点を出せる上に弱点も突きやすいかくとうタイプの技なので、
物理受けで覚えられるならまず第一に採用するという状況になっている。特に環境に蔓延るはがねタイプ対策になり、ミラーマッチに使えるというのは大きい。
剣盾での格闘ポケモンが初期環境で不遇気味になっていた一番の原因だと考えられる
しかし肝心のかくとうタイプのポケモンとは非常に相性が悪い…というかまず覚えるポケモンが現在ルチャブルキテルグマジャラランガウーラオスのみと何とも少なく、しかも他の戦術に走る方が多いので、最早縁がないレベルである。
使い手の多くをはがねタイプが占めており、優秀な耐性と攻撃範囲の広さを両立できるようになっている。
高防御&特性で防御ランク+1という圧倒的な硬さ故に、一番の使い手になれるであろうザマゼンタはなんと初出の第8世代では覚えられなかった。バランス調整のためなのだろうが、惜しい話である。
SVにてわざマシン使用で習得できるようになった他、格闘テラスタルでタイプ一致で放てるようになった。

威力自体は80とそこまで高くないことが最大の欠点であり、いくら防御がずば抜けていようと能力ランクを上げなければこの技一発で相手を落とすということはあまりない。
基本的にタイプ一致補正を受けられないので期待したほど火力が出ないことも多く、その性質上他の攻撃技たよる相性補完も望めない。
加えてかくとうタイプである以上、ゴーストタイプには無力なのも痛い。攻撃技をこれに絞った場合詰むというリスクは常に付き纏う。
またダイマックス状態だと普通に攻撃能力値でダメージ計算する『ダイナックル』に変化するため相性はかなり悪い。
威力も元からわずか10しか上がらないので、他のわざとの連携が必要になる。


他に細かい仕様として、特性・道具は攻撃依存のもの(『はりきり』や『こだわりハチマキ』等)が適用される。この内部処理については『イカサマ』も同様。
勘違いされがちだが特性が『ファーコート』『もふもふ』、そして『しんかのきせき』持ちであっても威力は上昇しないので注意。
他の物理技と同様に、やけど状態だとダメージが半減する。
『リフレクター』に関しては『相手からの物理技のダメージを軽減する』効果なので、特に変則的な仕様はない。
これらの挙動は防御の実数値とランク補正を攻撃にコピーする以外の処理が、他の物理技と変わらないために起こる。
SVにて防御を上げる手段にゆき(氷限定)や『こだいかっせい/クォークチャージ』が登場したが、前記の『ファーコート』等と同様に威力は上昇しない。
『こだいかっせい/クォークチャージ』で威力を上げるには攻撃をアップさせる必要がある。紛らわしいが『はりきり』が適用されるのと同じ理屈である。
まあ、そうでなければあらゆるコンボで物理耐久をガチガチに固めて即死級ダメージのボディプレスが可能になってしまい物理型ポケモンが丸ごと対戦から排除されてしまう事になるのは火を見るより明らかだろう。

当たり前だがいくら重そうなポケモンがボディプレスを使っても、防御が低ければ非常に弱い。
カビゴンホエルオーダイオウドウ等は絵面的には強そうなのだが…重さか技術か、という違いがあるのだろうと受け止めておこう。
あと演出で似通っている『のしかかり』や『ヘビーボンバー』とは違い、『ちいさくなる』を使った相手への必中・威力2倍の効果はない。


■主な使い手


対戦環境で比較的よく見かけるはがねタイプの鉄壁ボディプレス使い。
いずれのポケモンもかくとう技が無効であるミミッキュに絶対的に強いので、使用の際のリスクが低いのも利点。
ナットレイに関しては「ジャイロボール」と併せて以前より言われていた種族値詐欺っぷりが凄まじいことに。ただ、採用理由は専らナットレイミラー。
ナットレイは「のろい」、アーマーガアは「ビルドアップ」を採用している場合もある。

防御種族値184と特防種族値46の極端な氷山。
SVであられ⇒ゆきの変更での強化が期待されたが、上記の通り威力には影響しなかった。

特性『じきゅうりょく』でどんどん防御が上昇していくため、被弾回数を稼げばあっという間にタイプ一致の「じしん」を上回る火力が出せるようになる。

見た目に謎の定評があるノーマル物理受け界の新参。
専用技「ほおばる」できのみを消費しながら防御ランクを二段階上げたり、「たくわえる」も使える等戦法が多彩であり相性がいい。

積み技+「バトンタッチ」がメジャーなポケモンであり、攻撃技はボディプレスのみ採用の場合がほとんど。
防御3段階上昇の「コットンガード」を覚えるので、バトン役でありながらある程度の突破力も確保している。

数少ないタイプ一致ボディプレス使い。
「りゅうのまい」や専用技の「ソウルビート」の存在から速攻積みアタッカーのイメージが強いポケモンだが、「てっぺき」を絡めた物理受けもかなり強力であり、奇襲としては優秀。

防御が飛び抜けて高いポケモンの代表格。
特にイワークに関しては火力面での強化具合がすさまじく、防御の高さに対してあまりに攻撃が貧弱すぎるため、防御無振り「ボディプレス」と攻撃全振り「ストーンエッジ」がほぼ同じ火力になるというネタが誕生した。
ただ、ハガネールの場合ははがねと攻撃範囲が被りがちかつ対はがねもじめん技で済む為、明確な採用理由が必要。

DLC「鎧の孤島」からの復帰組。「めざめるパワー」没収の影響が大きなポケモンであり、タイプ一致火力は増したが小回りが利かなくなってしまった感がある。
そのため、技スペースと「てっぺき」を積むタイミングの兼ね合いで運用は難しいが、まず削らない防御依存兼物理のサブウェポンとして採用する余地がある。

DLC「冠の雪原」からの復帰組。
ハガネールをも上回る211という圧倒的な防御に加え、特性『ビーストブースト』で更なる威力上昇が狙えるため、アタッカー運用でも気にせず採用できる。

BDSPではわざレコードが登場せず、ボディプレスを覚える手段がないため多くの習得者が涙を呑む中、しれっと自力習得を果たしたポケモン
素の防御は145と高く、当然鉄壁ボディプレスも可能。種族値の都合特殊に偏りがちだったので、物理の選択肢が増えるのも嬉しい。
なお、BDSPでボディプレスを使えるのはドーブルを除くとコイツと剣盾で唯一自力習得できるポケモンであるレジギガスのみ。トリデプスの習得は遅れたのであった…

パラドックスポケモンの格闘ポケモン。珍しく防御の高い格闘。
前者はてっぺき、後者はビルドアップを覚えるのでボディプレスを使う物理受けも使えなくはないかも…

格闘タイプでは超稀少な物理受けをメインにして戦うポケモン。
SVで再登場した際にボディプレスを新規習得した。
持ち前の防御種族値に加え、てっぺきも覚えられるので相性は非常にいいと考えられる。

相性がいいのに剣盾では何故か覚えられなかったらもののSVで遂に習得。
しかしザシアンの弱体化の煽りを受け防御種族値が145から140に下げられたのが少し痛い。

SVから新規習得。タイプ一致ボディプレス使いの中でも高い防御と素早さを両立しており相性は良い。
攻撃と特攻に大差がないので、充実した特殊格闘技やボルトチェンジとの併用が可能。

■番外編


メガニウムはsvから新規習得したが、この個体は「のろい」を覚えており、「ボディプレス」と両立することで実質的に両刀型としてプレイヤーに立ちはだかることに。詳しくは当該記事へ。



追記・修正は防御を6段階上げてからボディプレスを使った人がお願いします。

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最終更新:2024年04月18日 21:56