レサレサ

登録日:2022/03/12 Sat 00:11:07
更新日:2023/10/08 Sun 14:29:41
所要時間:約 7 分で読めます




画像出典:マリオストーリー 公式サイト内コーナー「ルイージが語るマリオの冒険日記」ステージ3
画像出典サイトURL: https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nmqj/
出典記載者のサイト観覧日:2022年3月13日


あたくしと いっしょに

たびが できるなんて

マリオは しあわせですわよ

オーホッホッホッホ


レサレサとは任天堂より発売されたゲーム『マリオストーリー』に登場するキャラクター。


●目次

【人物】

まよいの森の奥深くにある「テレサのおやしき」で暮らすテレサの令嬢。

体色はパステルグリーンであり、目元にはアイシャドウを施して頭に赤いリボンを二つ付けている。とても可愛い。
マリオシリーズにおける大半のテレサは常に口を大きく開けて笑みを浮かべているが、彼女はいつも唇をツンと尖らせて気怠げにたたずんでいる。そんな所も可愛い。
作中のテレサ達からは挨拶代わりのように「お美しい」と言われており、本人も自らの美貌を清々しいまでに自画自賛している。

レサレサが使用人達と共に日々を過ごす屋敷において彼女より高位の人物が存在するような描写は見られないため、どうやら彼女が当主を務めているようだ。
言わば他の作品で言う所のボステレサ、おやかたテレサ、キングテレサ辺りに相当するようなテレサの頭目ということになる。
なお、屋敷近隣のピューピューヒルという丘にあるテレサ達の村も領地としている様子。

性格面では典型的なお嬢様キャラといった感じの自信家でワガママな一面が目立つ一方、同族を慈しむ気持ちは非常に強い。
テレサ達を救うためであれば自ら危険に飛び込むことも躊躇わず、時として少々ダーティーな手段に訴えることも厭わない。


【本編における活躍】

執事のセバスチャンをキノコタウンまで派遣し、星の精に関する情報を仄めかすことでマリオを屋敷へと呼び寄せる。
更にマリオの実力を試すため、彼が屋敷の最上階にいる己の下まで辿り着けるかどうかを賭けた謎解きゲームを仕掛ける。

全ての関門を突破して無事にマリオが自分のいる三階の部屋にやってくると、レサレサはマリオを招待した真意について語り始めた。
彼女とセバスチャンの話によればここ最近、同胞であるテレサ達はドガボンという怪物によって次々と捕食されてしまっているらしい。
テレサ達はドガボン討伐のために様々な手を尽くすも強すぎて全く歯が立たなかったそうである。
どうにもお手上げなので、そのドガボンの退治のために力を借りるべくマリオを頼ったのだという。

更にここで彼女は、部下達が拘束していた星の精の一人ハールの姿をマリオに見せ付ける。
ハ―ルは、クッパの指示により自分を見張っていたドガボンの目を盗み、何とか逃げ出してきたものの弱っていたせいで空を飛ぶことが出来ずテレサ達に囚われてしまったのだ。
まあハ―ルは森の中で迷って、にっちもさっちも行かなくなった所でテレサ達に捕えられてしまったそうなので、森に住む他のモンスターに襲われてしまう前にテレサの庇護下に入ってマリオと巡り会えたのはある意味幸運と言えるかもしれない。

そこでレサレサはマリオに一つの取引を持ちかけた。
もしドガボンを倒すのに協力してくれたら星の精を引き渡しても良いと。「本来ならどうせドガボンを倒して星の精を助け出していたのだろうから同じこと」と嘯きながら。
星の精を全員揃えるためマリオは彼女の話に乗る。

こうして無事に交渉は成立。
部外者のマリオにだけ任せきりにせず、自身もテレサ達を窮地から救いつつドガボンを懲らしめることを決意したレサレサは、マリオに同行することを申し出る。
必死に止めようとするセバスチャンの反対を押し切った彼女はマリオの仲間の一員*1となった。
彼女が加入して以降は、他のテレサからも全面的に歓迎されるため屋敷地下にあるテレサのショップも解禁される。

ドガボンの城の寝室にて彼の不死身の秘密が隠されているという風車小屋の鍵を入手したマリオは、
命からがら逃げ切った後、風車小屋の地下でドガボンの本体に当たる「ドガボンのしんぞう」と戦うことになるのだが、レサレサを出していると戦闘中に特殊会話が発生する。


オバケのねえちゃん オメェうまそうなんだなぁ~

あとでオラが たべてやるから まってるんだぞう~

まああっ なんてシツレイな!

あたくしが あなたなんかにたべられて たまるものですか!

マリオ!こんなヤツさっさと やっつけてしまいますわよ!

オーホッホッホッホ


紆余曲折を経て無事ドガボンの撃破に成功すると共にテレサ達を奪還した後は、約束通りマリオに星の精ハールを譲り渡す。
流石のレサレサもドガボンの騒動の原因が自分達にあると知った際は自戒していた。とはいえ人を驚かすのはオバケの本分たる生き甲斐であるとして後悔はしていない様子だったが。
また、今回の戦いを通して自分にはまだまだ学ぶべきことがたくさんあると実感したらしく、自らの目で世界を見て回るため今後もマリオの仲間として行動を共にすることを宣言した。

その後は物語に深く関わることはないものの、レサレサを連れ歩いてイベントシーンで彼女の台詞を楽しむのも一興。
サムイサムイ村にて密室殺ペンギン事件(?)の容疑をマリオがかけられた際には、
「ええ あたくしもいましたもの。あたくしのプライドにかけてマリオは無実ですわ」とプライドの高い彼女だからこその弁護の言葉を聞かせてくれる。
これ以外にもレサレサを連れた状態で、まよいの森の入り口前で見張り番をしているキノピオに話しかけると怖がられるという小ネタもある。

クッパを倒して冒険を終えた後は再び屋敷に戻っている。
そしてピーチ姫から送られてきたパーティーの招待状をセバスチャンから受け取って大喜びする姿を見せていたのであった。


【バトルで使用するワザ】

すきとおりを除けば、アクションコマンドは全て「3Dスティックを左に何度も弾く」というものに統一されている。
中にはスティックを素早く弾くためにNINTENDO64のコントローラーの持ち方を変えたりして挑戦したというプレイヤーもいたのではないだろうか?
熱中しすぎてスティックをうっかり壊してしまった人もいたとか。
本作は64で発売された後もWiiWii UNintendo Switchと様々なハードで配信されており、このアクションコマンドも継承されているのでハードごとにコントローラーの持ち方を工夫しているという人もいるかもしれない。

◆レサレサビンタ
消費FP:0
敵に連続でビンタをして攻撃。1×n回分*2のダメージを敵に与える。
攻撃前には敵の前に瞬間移動し短い腕をぶんぶん振りかぶり、コマンド入力時間終了後にペチペチと連続で相手をひっぱたく。かわいい。
全体重を乗せて体を振るっているらしく、スケスケの相手に仕掛けてスカった時には盛大に空回りしてその場でクルクルと回る。彼女の目を回した姿は必見。

地上空中天井のどこにいる敵にも攻撃を当てられるのが特徴。
ただし、炎の体を持つ敵や帯電状態の敵にやってしまうと逆に自分がダメージを受ける上、1ダメージの連続攻撃という仕様から防御力を持つ敵には効かない。
ビッグカンテラくんはカンテラを連続攻撃で刺激して明るくしながら戦う必要があるので、レサレサはこのワザで大活躍出来る。
その他、バケバケはレサレサに変身した際にこれしか使わないので「ナマクラヤイバー」などのバッジでマリオの被ダメージを減らしていれば完封も可能。

◆すきとおり
消費FP:2
自分とマリオの姿を消して1ターンだけ敵のあらゆる攻撃を無効化する。
ただ発動後はレサレサが1ターン動けなくなってしまうので、相手の攻撃を毎ターン全て回避するようなインチキ染みた芸当は出来ない。
ハイパークリボー、ドガボンのしんぞう、オズモーンなどの敵キャラがチャージした次のターンで放ってくる一撃を防ぐ際にこのワザが役立つことだろう。
ちなみにレサレサの場合このワザのみアクションコマンドが無い。

なおフィールドで仲間の能力を使用した時にもレサレサの場合はこれと同じように自分とマリオを透明化する。
主にこれによってドガボンの城を巡回するキャッチャン*3の目から逃れることが可能な他、自室に戻ってきたドガボンから隠れる確定イベントもある。
更に物語が進展すると、キノコタウンにてヘイホーが自分達のアジト「ヘイホーのおもちゃばこ」に入り込む様子をこっそり盗み見ることも出来て、そのおかげで隠された次のステージへと進める場面も。
また、移動は出来ない代わりに物体をすり抜ける性質を利用することで、リフトに乗った状態のままフェンスや熔岩の滝などを透過して進行する箇所も存在する。
ラストダンジョンのクッパ城では、ラスボスのクッパや中ボスのコワッパを含めて防御力持ちの敵が多いため戦闘では活躍しづらいレサレサでも透明化能力でダンジョントラップを越えていく局面がある。

◆おどろかし
消費FP:3
スーパーランクで会得。
レサレサが凄まじい形相を浮かべて敵を驚かすことによりバトルから撤退させる。
残念ながら、このワザで追い払った敵からはスターポイントを獲得することは不可能である。
似たような効果であるポコピーのふきとばしと比べて、FPの消費は少ないものの成功率が若干低い。

◆ハリセンビンタ
消費FP:5
ウルトラランクで会得。
項目上部の画像のように笑顔で扇子を構え、コマンド入力時間終了後に扇子をハリセンとして連続で叩きつける。小さな竜巻のようなエフェクトが発生する。
2ダメージを5回発生させるので最大で合計10ダメージを与えられることになる。つまり仲間単体では「クリオチャージ」「れんぞくずつき」のコンボを扱うクリオに次ぐ威力の攻撃が可能になると言えよう。
レサレサビンタと同様に天井の相手にも攻撃可能であるのみならず、こちらは直接相手には触れないので炎や電気などでカウンターを食らう心配も無い。
故に終盤においてもバサバサチュルル*4やエルモスなどの面倒な敵を一発で倒せるのは有難い。

漫画『スーパーマリオくん』第25巻のレサレサは、「レサレサビンタ!!」と叫びながらドガボンにこれをお見舞いして転倒させるも、
ほとんどダメージがないどころか逆に遊んでもらえている*5と勘違いさせて喜ばせてしまっていた。


【その後の作品における活躍】

ペーパーマリオRPG
カゲの女王を倒してエンディングを迎えた後、観光客としてピカリ―ヒルズに滞在している。ちなみに体の色は前作と比べて幾らか薄くなった。
本人曰く、道行く男達の多くが自分の美しさに目を奪われていたらしい。テレサ以外の男性から見ても彼女は美少女と言える存在のようだ。
クリスチーヌでレサレサのことを調べてみると「ちょっとマリオ!この女とはどういう関係!」と最初は勢い良く吠えるも、
「冗談よ。このセリフを言ってみたかっただけ」とすぐにおどける。チュチュリーナのキスに本気で怒っていたことがあるせいで冗談に聞こえない。

それ以外には、ハナハナ村に住むゲーム好きなキノピオの少年からは「今マリオストーリーにハマってて、レサレサっていう女の子が可愛い」という話をシナリオの進行時期によっては聞けることもある*6
また、今作で仲間になるビビアンは自分とマリオの姿を隠す能力*7を持っているため言うなればレサレサの後継のようなポジションに当たる。
ちなみに『マリオストーリー』の仲間の中で『ペーパーマリオRPG』の仲間と共演したのは彼女だけとなっている。一応パレッタも再登場こそしているが、オープニングでマリオとルイージの自宅前に手紙を届けに現れる役目に留まった。

スーパーペーパーマリオ
残念ながら本人は登場しない。
カメレゴン城に二つあるカメレゴンのコレクション部屋に何枚かレサレサのポスターが貼られている。よく見るとセバスチャンも描かれているのが分かる。
ウラ100部屋ダンジョンでは、ペーパーマリオシリーズのかつての他の仲間達の物と同様に彼女のカードも宝箱の中に入っている。

大乱闘スマッシュブラザーズX
シールの一枚として出演している。
亜空の使者」においてのみファイターの魔法属性の攻撃を強化する効果を持つ。適用可能なのはピーチとゼルダのみ。


【関連キャラクター】

●セバスチャン
レサレサの執事を務めるテレサの老紳士。
基本的には礼儀正しく物腰穏やかな人物だが、マリオを屋敷に誘った際には「来ないとおしおきですからね!」と恐ろしい表情で脅してくる。
レサレサからは、いつまでも子ども扱いして過保護に接してくるとして少々煙たがられてはいるものの、彼女もたまにセバスチャンのことを気にかけていたりする。
余談だが、クリオの祖父のクリじい及びノコノコ村のおつかい爺さんノコジロウらとは昔一緒に冒険した仲だったとのこと。現在でも細々と親交はある模様。

『ペーパーマリオRPG』には前述のレサレサの観光の付き添いとして彼女と共に「ピカリーしんでん」前に登場した。
話しかけると、レサレサが立派に成長したことへの感慨に浸っているようで、ご先祖様に鼻が高いとまで発言している*8
クリスチーヌのコメントによれば、執事の仕事がどのような物なのか聞きたくても今この時の彼の目にはレサレサのことしか見えていないので難しいらしい。

●ドガボン
テレサの天敵にして、マリオとレサレサが出会う発端となった怪物。
そもそもドガボンがクッパに頼んで不死身の肉体をもらったのは、臆病な自分を怖がらせて楽しむテレサ達に仕返しする力を手に入れるためであった。
ドガボンを倒した時レサレサはそのことを知り、誰かを驚かすことはオバケの本分なのだと開き直りつつも彼が本気で傷付いていたことには流石に思う所があったのか、
ドガボンが無力な存在に戻ろうとも怖がらせることはもう止めるよう他のテレサ達に言い聞かせておくことを誓った。


画像出典:マリオストーリー 公式サイト内コーナー「キャラクター紹介」
出典記載者のサイト観覧日:2022/3/13


セバスチャン

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最終更新:2023年10月08日 14:29
添付ファイル

*1 この時「レサレサが“ムリヤリ”なかまになった!!」というメッセージが表示される。

*2 nの値はレサレサの現在のランクによって左右される。ノーマルランク→4、スーパーランク→5、ウルトラランク→6…と増えていく。

*3 城内を監視してマリオを見つけ次第、外につまみ出そうとしてくるUFOのような敵。

*4 戦闘開始時は飛んでおらず天井からぶら下がっている。

*5 こちらの漫画でのドガボンはゲームと違ってテレサ達を食べてはおらず、友達になってもらいたくて連れて行っただけなのがその後判明する。

*6 『マリオストーリー』のエピローグにおいて、ターくん(ペンギン)の中の一羽の発言から、本ゲームでの冒険を同名のタイトルとして書籍化されたという裏設定が設けられている。

*7 もっともビビアンの「カゲがくれ」はバトルで使用した場合、自分だけでなくマリオも1ターン動けなくなるので厳密に言えば性能は異なる。まあ彼女もとい彼も「まほうのほのお」などのワザが優秀ではあるのだが。

*8 オバケなのに「ご先祖様?」と思うかもしれないが、前作のラスボス戦後キノコタウンを訪れているテレサが「今度ピューピューヒルで結婚式が開かれる」と語っているので、テレサも男女で夫婦になって子孫を残すものと思われる。別シリーズであるが『マリオ&ルイージRPG1 DX』でも彼らは一種の生物であるとの見解をオヤ・マー博士が述べていた。