オヤ・マー博士

登録日:2022/02/13 Sun 18:20:48
更新日:2023/07/04 Tue 21:30:09
所要時間:約 20 分で読めます





オバケの研究はわしにとって

命の次に大切なものじゃからな!

フェーッ!!!!


任天堂のルイージマンションシリーズに登場。
同シリーズの本流に当たるマリオシリーズにも登場する。

CV:戸高一生*1


●目次

人物

頭頂部から白髪を一房生やしている小柄な老齢の男性。白衣と眼鏡を着用している。
瓶底眼鏡をかけているため、どのような目をしているのか普段は確認することが出来ない。
年齢に関しては、「苦節60年…」という発言があることから少なくとも還暦には至っているようだ。

作中世界ではオバケの研究家にして、主に機械分野での発明家としても名高い。
あまりに常識離れしたハイテクぶりを誇る彼の発明品の数々を見ていると、自らを天才と豪語するのも頷けるというもの。
そして、そうした能力を活かして「オヤ・マーサイエンス社」という自身の会社を経営している。
とはいえゲーム中の描写を見る限り、彼は基本的にオバケを研究するためのフィールドワークや新たな発明に勤しんでおり、経営業務に携わっているような姿はほぼ見られない。もしかしたら実質的な会社の運営は他の誰かに委任しているのかもしれない。

今でこそ寄る年波には勝てず引退同然の状態ながらも、かつては自身の発明品の一つ「オバキューム」を駆使して自らオバケ退治に奔走していた過去もあったらしい。
最後に捕まえたオバケがジャンボテレサだと言う辺り、戦士としても大変優秀なお方であったと見て良いだろう。
もっとも、このことがきっかけで後々キングテレサに目を付けられてしまう羽目に…。

現在もオバキュームを使ってオバケを捕獲しに行くこと自体は決して皆無ではないものの、本人は「もう歳だからオバケを捕まえるのはキツイ」と衰えを認めている。
実際、初登場時には弱いオバケにすら反撃を食らってしまったりと苦戦を強いられていた。
後述するグーイージの研究も、老いた自分がオバケを収集する際のサポートになればという想いも込められていたとのこと。

大のコーヒー好きが高じてカフェまで開いたという意外な一面も持ち合わせている。
店の名前は「スタービーンズカフェ」。作中で用いられる略称は「スタバ」「スタビ」。
こちらではオーナーとしてたまに視察に来るのみで、実際の店舗での業務は雇った店員に任せている様子。
このように複数の企業を経営するマルチな実業家でもある。

ただ決して悪い人ではないのだが、その性格は良くも悪くも非常に癖が強い。
やむを得ない事情があったといえど、全力で拒絶するルイージを問題解決のため強引な形で引っ張り込んだり、
行方不明になったキノピオの捜索に向かうルイージに対して「キノピオくんのことより何よりも!わしのためにパワーアップのパーツを持ち帰ってこい!」と身も蓋もない本音を口にしたり、人使いが荒くてわがままな振る舞いもしばしば。
故にルイージは、オヤ・マー博士と接している時には悲観したように項垂れたり首を横に振ったりとネガティブなリアクションが多い。一部キノピオからも発明家としては尊敬されているものの、それ以外の部分に関する評判はあまり芳しくない。

こんな感じの問題児ではあるが、『大乱闘スマッシュブラザーズ for』のフィギュアの解説文によると科学者としてはそれなりに良心的らしい。
まあ実際彼が図抜けた技術力を悪用して何かよからぬことを企むような人間でないのは確かである。うっかり騙されて利用されることがあるのは御愛敬。
加えて寛容な側面も少なからず見られ、例えばルイージが探索を通して巨額の大金を得ても協力者としての分け前を要求するようなことはなく「そんなものに興味はないから全部君が持っていくといい」と気前良く認めてくれる。
家族や仲間を救うため敢えて危険に飛び込むルイージに感化されて、自分もルイージをサポートするため逃げずに踏み止まるなど義理堅い部分も。

余談だが、彼の台詞はテキストで読む分には「フェッフェッフェッ」という変わった笑い方をすること以外は大概普通なのだが、ボイスとなると話が変わる。
博士の発声した謎の言葉の数々…言うなればオヤ・マー語を何とか文字で表すとしたら、
「スクスクー」「ヤムヤム」「サメノタケ」「ソースーサン」「ウマカー」「ゲイルー、ベティティ」「ウィ?」「オロロロッオロ」「ハッポー」「マッマッマッ」「チャッチャ、チャッチャ」「ヤマンバァ!」「アポポポ、アポポポ」
とでもなるだろうか?一応ルイージに呼びかける際には「ルイージ!」と聞こえるような声を出すこともある。



ルイージマンションシリーズにおける軌跡

●主な活躍

ルイージマンション
オヤ・マー博士のデビュー作。
失踪した兄マリオを探して屋敷に入ったルイージがオバケに襲われていた所、偶然居合わせた博士はオバキュームで助けに入る。これがルイージとの初めての出会いだった。
その後オバケの数が増えたのでルイージを引っ張って自身のラボに退却。

博士は困惑するルイージの話を聞き、マリオを探す彼に協力することを表明する。
その他かつてジャンボテレサを捕まえた報復として、テレサの大群を率いたキングテレサがラボを襲撃し、ジャンボテレサだけでなく他のコレクションのオバケまで解き放ってしまったことを語った。
マリオ救出のついでに、キングテレサの実質的な手駒としてあの屋敷に住み着き始めたオバケ達の再捕獲をルイージに託したオヤ・マー博士は、オバキュームを彼に貸し与えつつ自らは通信機「ゲームボーイ・ホラー」越しに助言を与えるなどして手厚くサポートしてくれる。
でもヤミノフの居場所のヒントはちょっと紛らわしかったと思います博士。*2
それと物凄くどうでもいいことだが、ラボで博士の頭部をゲームボーイ・ホラーでサーチしてみると「すごい頭だ。ちょっとだけあこがれるな…。」というルイージの謎のコメントが聞けたりする。

ちなみにルイージが無事にキングテレサを撃破してマリオを助け出すとオヤ・マー博士は「苦節60年、オバケがこわくて仕方なかったころのことを思い出す」と現在の博士からは想像も付かないような意外過ぎる情報を呟く。
ルイージ帰還後はキングテレサ達を肖像画に納め、絵に変えられていたマリオを元の姿に戻した。
次いで後日、夢のマイホームを手に入れられなかったルイージのために彼が屋敷で集めた資金を元手に新しい家をプレゼントしてくれたのであった。

ルイージの入手した金額によってオヤ・マー博士が建てる家のグレードが変わるのはGC 版の頃からの仕様だが、3DS版だと既存のA~Hランクに加えてSランクの邸宅が存在する。条件は1億3000万G以上稼ぐこと。
更に3DS版には、なんと未来のオヤ・マー博士*3とやらも登場する。とある目的のためルイージおよび過去の自分に交信を送って、試作段階のグーイージを寄越してくる。


ルイージマンション2
オバ渓谷の夜空に輝きオバケ達の精神を安定させているダークムーンという物体について研究するためオバ渓谷に研究所を構えていたが、
何者かによってダークムーンを破壊されたことで突然暴れ出したオバケ達から逃れるべく安全なベースラボに移転した。

悩んだオヤ・マー博士は事態の収拾に適任な人材であるルイージに助けを求める。そして、自宅でうたた寝していた彼を容赦無く強制的に自分の下まで転送。
抗議するルイージを軽く受け流した後、前作の事件以来オバケ学の権威になったことを自慢しつつ、今回の騒動を解決しなければ謎の霧のせいでオバ渓谷から帰ることは永遠に不可能だという絶望的な事実を何食わぬ顔で突き付けてくる。
一応フォローしておくと博士はただの意地悪でこんなことをしているわけではない。凶暴化したオバケ達がオバ渓谷から外にもたらされてしまったら世界中が恐ろしいことになるかもしれないという危機感からの行動だったらしい。
自分の研究成果までも失われてしまうのが辛いというぼやきが一番の本音に見えるが。
ルイージもヤケになったのか定かではないが、ラボ内でオヤ・マー博士の話を聞いている最中に余所見しながら口笛を吹くなどやさぐれた態度を取るシーンも。

博士は自分の車に積んでいたオバキュームをルイージに再度提供した他、ルイージが頼めば有償ながらもオバキュームを改造してパワーアップさせてもくれる。
更に冒険の最中ルイージに懐いたオバケの犬に「オバ犬」と命名した。ネーミングセンスがあるのかないのか意見が分かれそうな名前だが、オバ犬本人(本犬?)は受け入れているようなので良しとしよう。
しばらく完全に忘れていたようではあるが、助手としてオバ渓谷の様々な場所に派遣していたキノピオの捜索もルイージに依頼した。

助け出したキノピオからの情報により事件の裏に再びキングテレサがいたこと、そしてマリオをまたしても誘拐して絵に閉じ込めていたことを知る。
(やらねばオバ渓谷から出られないという理由以外で)ルイージ個人にとっても、何としてでもオバ渓谷を踏破しなければならない目的が発生した瞬間だった。
更に今回何かとひどい言動が目立つ博士だが、ルイージを最後の戦いへと送り出さなければならない時には彼が無事に戻って来られるのか心配するあまり本気で泣き出す一幕もあったり。

ルイージがキングテレサを倒した後は、復元したダークムーンによって自分を取り戻したオバケ達をオバケージから解放して、マリオとルイージも交えながら記念撮影を行った。
エンディングの中ではオバケ達と戯れたり、ルイージとオバケを乗せた車でドライブしたりしている。


ルイージマンション3
グーイージの研究に一区切りが付いた所で高級ホテル「ラストリゾート」から招待状が届く。
兼ねてより珍しいオバケ達が生息していると噂の地域で営業されているホテルのオーナーは、キングテレサを自分に見せてくれたら世界中の貴重なオバケコレクションをオヤ・マー博士に譲り渡すという破格の条件を提示していた。

願ってもない機会に快く応じてホテルに向かった博士だったが、オーナーのパウダネス・コナーの正体はキングテレサを狂信的に崇拝するオバケであった。彼女の手によってキングテレサはまたもや復活させられてしまう。
騙された博士は為す術なく絵画に封印された後ホテルの中に放置される。

駐車場に自分が停めた車の中の新型オバキュームを例によって一時借りたルイージの手で助け出されてからは、危険なオバケだらけのホテルから一刻も早く離れようとルイージに提案するも、
ルイージはマリオやピーチ姫達を奪還するためホテルに残ることを伝えた。
すると博士は「それでこそルイージくんじゃ」と彼の勇気を讃えて、自身もナビゲーターとしてメカニックとしてルイージを支援するため危険から逃げずに自分なりの戦いを行うことを宣言する。
…が、グーイージのテストのためとはいえ突然ルイージを檻に閉じ込めたり、あわよくばルイージが珍しいオバケを見つけてくることを露骨に期待していたりと、相変わらずの食えない爺さんぶりを見せる。

終盤になって、地下からルイージに協力していることがキングテレサにバレてしまい、再度絵にされてしまうという憂き目に遭うもののルイージがキングテレサを倒したことで事無きを得る。
その後は倒壊してしまったホテルをルイージ達と一緒に立て直している姿が見られる。ホテル完成後は、残されたオバケ達の面倒を見たり研究したりするためなのか今後もしばらく居続けることに決めたらしい。
本当の意味での楽園として新たに生まれ変わったラストリゾートの前で、バスで帰路に就くルイージらをオバケ達やグーイージと共に温かく見送ったのだった。
エンディング中の写真を見る限り、ホテルを再オープンする際のテープカットはオヤ・マー博士の手により行われたようなので、空席となったオーナーの座は博士が引き継ぐことに決まった可能性も無きにしもあらず。

これはちょっとした小ネタだが、序盤に絵から助けた後に付いてくる博士に対してオバキュームで吸引するかチャージしたストロボの光を当てるかすると、博士の眼鏡が一瞬ズレてその下の目が露わになる。
あんなキャラなのに意外と可愛い目をしているので驚いた人も多いのでは……?*4



●主な発明品

【オバキューム】

それは わしが はつめいした そうじき…

そのなも とどろく オバキュームじゃ!

いろんなものを すいこむことが できる。

オバケと戦う本シリーズでのメインウエポンにしてルイージの勇姿を語る上では欠かせない掃除機。
オバケを主たる研究対象としているオヤ・マー博士にとっても特別な発明品であるらしく、自分の最高傑作とまで称している一品。

コードレスであり、タンクの部分をリュックサックのように背負うことで持ち運ぶ。
ホースの先端は平時ではライトになっているが、いざという時には即座に掃除機の吸引口に変形して目の前のオバケや物品を吸い込む。
不定形である程度は体の形状に融通が利くであろうオバケはともかくとして、コインや金塊など硬度やサイズがそれなりにある物もせいぜい多少つっかえる程度で容易く呑み込んでしまう。
カーテン、シーツ、衣服といった大きな布製品さえも機体の中で詰まることなく完全に丸呑みする。
ヤシの実やキノピオなど大きすぎる固形物に関しては流石に不可能なものの、代わりに吸引口に吸い付けたまま運搬したり吐き出して勢い良く飛ばしたりすることが可能*5
天井から垂れている植物の太いツルを吸ってぶら下がるといった芸当も難なくこなせる。

オバケにとっては天敵と言っても過言ではない代物であるため、テレサのボスとして並外れた力を持つキングテレサですらもルイージとの初遭遇時にはこれを危険視し、手下のテレサ達と共に一時撤退へと踏み切った。
実際キングテレサはシリーズ全ての作品に渡って最終的にオバキュームで吸い込まれるという末路を辿っている。

シリーズを経るごとに改良が進んでいる。
ルイマンの時は少し古めのオーソドックスな紙パック掃除機の形状(ご丁寧に取っ手付き)で吸引力は現在と遜色ない物だったが、オバケ吸引の際に距離が離れすぎるか抵抗が強くなると、
盛大に火花を散らせながら(しかも反動でルイージが後ろに二転三転程すっ転んで)強制的に吸引を停止するという欠点があった。

ルイマン2では前作の形状をベースに、取っ手部分が取り外されその部分に緑の電球「ストロボ」を搭載。上記欠点も改善された*6
但しルイマンシリーズで唯一このタイプのみ、捕獲したオバケに脱出されるというオバケ捕獲装置として致命的な欠点が露出した。

ルイマン3だとサイクロン式の形状になり、後述のグーイージの格納含めた様々な機能が搭載。
かなり別物と呼べる状態にまで改良されたため、博士自身もそれを「“新型”オバキューム」と呼称している。

ルイマン以外のゲーム作品でもルイージの鉄板ネタとして様々な作品で出番がある。
例えば『マリオテニスGC』ではルイージのスペシャルショットにオバキュームがとんでもない使われ方をしている他、
マリオカートDS』『マリオカートツアー』『マリオカート ライブ ホームサーキット』ではオバキューム型のカートが登場した。
余談だが、マリカDSではルイージ専用カート*7だということもあって、ボスコースのVSキングテレサはルイージで挑むことになるのかと思いきやピーチ限定だったりする。
また、スマブラfor以降はスマブラシリーズにおけるルイージの最後の切り札としてオバキュームが抜擢された。

なおルイマン2及び3の発売時、オバキュームを現実で再現した物を製作しているメイキング動画が米国任天堂から配信されていたりする。
現在でも視聴可能なので興味のある方は御覧あれ。

※オバキュームの付属機能一覧
・エレメント放出
ルイマン1より登場。
のエレメントオバケを吸い込むと、それぞれの属性に応じたエネルギーを吐き出すことが出来る。

・ストロボ
ルイマン2より登場。
その名の通りカメラのストロボ同様強い光を放ってオバケを驚かせ隙を生ませるほか様々なギミックの起動にも使われる。
照射範囲はボタンの長押しの時間で変わり、最大までためればかなりの広範囲に光を当てられる。
1ではただの懐中電灯の光を使ってオバケに隙を作らねばならず、慣れるまで捕獲が困難かつ多数の敵を一度に相手するには不向きだったため、その打開策として投入されたものと思われる。
因みに本体はオバキューム後ろ側の緑の電球らしく、再序盤でオバケに盗まれ使用不可になるという事態に。
これを受けてか3では内部搭載に変更したようで電球自体は確認できないが2と同様に使用可能。
3DS版ルイマン1でもオプション変更で使用可能になっている。

・ダークライト
ルイマン2より登場。
のろい玉というテレサが放つ不思議な力によって消された家具や扉などを出現させる特殊なライト。姿を隠すオバケにも効く上、一部オバケに対してはこちらが攻撃する隙を作らせる効果もある。
キングテレサによって絵に変えられてしまった者も実体化させて救い出すことが可能。
照射し続けるとオーバーヒートを起こすという欠点があったが、ルイマン3では改善された。

・バースト
ルイマン3より登場。
地面に向けて勢い良く空気を飛ばすことでジャンプする。
それに加えて、風圧で自分の周囲の物を吹き飛ばせたりもする。

・キューバンショット
ルイマン3より登場。
吸盤を発射してから吸盤に付いたロープを吸い込むことで色々な物を引っ張れる。
なお今作の発売が発表される前の段階で、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にてルイージが掴み技に使用していた。

・ハイパーバキューム
ルイマン3より登場。
専用コンセントにオバキュームを接続することで吸引力を何倍にも向上させる。壁を軽々と破壊して、本来は体力を0にしなければ捕まえられないタイプのオバケも一瞬で吸い込んでいく。
その吸引によって生み出される竜巻の如き空気の奔流は圧巻の一言。さながら某ピンク玉ビッグバン
惜しむらくはメインシナリオを進めるだけなら一回しか使用機会が無いことか。
ちなみに12階ビーチレストランフロアでキノピオを連れている時、コンセントの所まで行ってハイパーバキュームを発動させることも出来るが、
ちゃっかりキノピオがギリギリでこれを向けられない位置に上手いこと移動してしまうので、彼を吸い込むことは出来ない…。

・グーイージ
ルイマン3より本格的に登場。
ジェル状の肉体を持つ緑色の不思議な生命体。
普段はオバキュームの内部に圧縮された状態で格納されている。ルイージの任意で外部に飛び出して変形する。

ルイージの姿のみならずオバキュームまで外観も能力もそっくりに再現しており、言わば己の分身のように扱える。
ただし、グーイージ自身も知能を持ってはいるものの人間のように臨機応変な行動を取ることは苦手としている。そこでオバキュームを中継して一時的にルイージの意識を乗り移らせることで細かいコントロールも可能となる。
ルイージと一緒に戦わせたり囮にしたりするだけでなく、軟らかい身体を活かして鉄格子などの細い隙間をすり抜けられる上、パイプに進入することも出来る。
水と火に当たると瞬く間に溶けてしまい、他の攻撃に対する耐久力もあまり高くないという弱点はあるものの、何度でも無限に復活させることが可能。
テレサに反応する性質も持っており、これを利用してテレサ探しも行える。

今作の公式サイトで閲覧出来る「オヤ・マー博士の研究日誌」というコーナーでは、このグーイージのメカニズムや実用化のための涙ぐましい試行錯誤の積み重ねが仔細に語られている。
色々振り回されたルイージの怨念が伝わったのかオバ犬の悪戯のせいで危うく死にかけるほどの悲惨な目に遭いつつも無事に実用段階まで漕ぎ付けたという。

博士は、オバ渓谷のオバケ達から分けてもらったオバケエネルギーの研究をしている最中、愛飲していたルノマングリーニーコーヒーを偶然浴びせてしまったことにより「GOO(グー)」という新たな物質を誕生させた。
この物質は既存の元素のいずれにも合致しない存在のようで、研究日誌の挿絵に載せられている元素周期表の枠外に書き足されている。
ルイージの生体データを応用することでルイージそっくりの形体にすることに成功したため彼の名前をもじって「グーイージ」と名付けられた。博士は親しみを込めて、グーイージ"くん"と呼ぶことにした様子。
ルイマン1のリメイクでグーイージを過去に送ったのは、あの屋敷にいたオバケ達特有のオバケエネルギーを入手すること、そしてグーイージにオバケ集めを実際にさせられるか試すことが目的であったとの旨も記述されている。

更なる詳細は、オヤ・マー博士の研究日誌を参照されたし。


【ゲームボーイ・ホラー】
ルイマン1より登場。通称GB・HORROR。
オヤ・マー博士との通信、目の前にある物のスキャン、マップの表示などの機能を持つ端末。テレサレーダー(ただ単純に丸いものに反応する為フェイクなどにも反応してしまうが...。)も搭載された。

見た目はクリアカラーの「ゲームボーイカラー」がモデル。


【ドコデモシャベレ~ル】
ルイマン2より登場。通称DS。
前作の「ゲームボーイ・ホラー」同様に博士との通信機能を有している。更に3DSソフトとして例にもれず下の画面が有効活用されており、マップの常時表示と次に向かう場所が「!」マークで示されるようになった。但しスキャン機能やテレサレーダーは搭載されず、あくまでも通信端末としての立ち位置にとどまった。

見た目はプラチナシルバーの初代「ニンテンドーDS」がモデル。(但しスピーカーの穴の形状がオヤ・マー博士の顔のシルエットになっている。)


【バーチャルブー】
ルイマン3より登場。通称VB。
前作前々作同様通信とマップ表示を行う端末。マップは前作同様常時表示されるが、今作はNintendo Switchソフトの為右上に円形で表示される仕組みになった。またある程度ルイマン3のシナリオを進めると、ベースラボへとワープして戻れる機能が追加される。
博士曰く「真っ赤な画面がオシャレなバーチャル・リアリティー装置」、「売ったら大ヒット間違いなし」とほざいている話しているが...。

見た目、というか元ネタは任天堂が1995年に発売したが売れなさすぎて僅か一年で製造を打ち切った3Dゲーム機「バーチャルボーイ」。
詳細は該当記事を見ればわかるが要するに上記の博士のコメントは、
完全に自虐ネタである自重しろ任天堂。


【オバケ絵になるマシーン】
ルイマン1より登場。
博士が若い頃に発明した機械。逆回しで作動させれば絵から解放することも出来る。
例えオバケでなくても絵に変えられた者を元に戻すことは可能だが、排出口や導管の太さなどは本来オバケを通すことを前提に作られた物なので結構悲惨な絵面に……。


【ゴーゴーカメラ】
ルイマン2より登場。通称GC。
カメラが映している場所でさえあれば、基本的にはどこへでも人や物を転送させられる機械。
自宅のテレビの前にいたルイージを無理矢理自分の所へ召喚したのもこれによるもの。ルイージがミッションに赴く際にも世話になる。
転送する物体のサイズを縮小することも可能であり、テレサ達が潜むミニチュア鉄道模型の中にルイージを飛ばしたこともある。
また、ルイージを転送することで彼の生体データが保存されていたため後々グーイージに活用された。
ルイージがオバ渓谷を救った後には、過去にも物体を転送させられるよう改良して博士はグーイージをかつての自分とルイージの下に送り込んだのであった。


【ゴシゴシビートブラシ】
ルイマン2より登場。通称GB。
オヤ・マー博士が即席で作ったブラシ付き洗浄装置。
キングテレサのせいで発生した瘴気に汚染され、力を失っているダークムーンの欠片を浄化した。これによりオバ渓谷を覆う謎の霧が徐々に消えていくことになる。


【移動式研究室】
ルイマン3より登場。
普段は博士が両手で抱えられる程度のサイズのカプセルだが、地面に置いてスイッチを入れれば人が何人も入れるサイズのドームにあっという間に変形する。
各種メカの管理や捕獲したオバケの保管も行えるなど拠点の役割を果たし、救出されたキノピオもこちらで保護された。冷暖房も完備されているとのこと。
ベースラボでありながら外敵から身を守る頑丈なシェルターでもあったようだが、キングテレサの圧倒的な力の前には全く意味を為さなかった。


【モニターデバイス】
ルイマン3より登場。
エレベーターからフロアの地図データを吸い出してモニターに表示する。
このデバイスが収集した建物の地図データは自動的にVBへ送られる。



マリオシリーズにおける軌跡

●主な活躍

スーパーマリオサンシャイン
オヤ・マー博士が開発したポンプがマリオの相棒として活躍。ドルピック島の落書き事件の濡れ衣を着せられたマリオと共に騒動解決に乗り出す。
オヤ・マーサイエンス社の存在が初めて言及されたのもこの時であった。

一方、なんと事件の真犯人のニセマリオことクッパJr.が落書きに使っていたマジックブラシもまたオヤ・マー博士から渡された物だった。
作中で明言こそされていないもののクッパJr.が「これは白い服着た変なおじさんがくれた」と発言した時にポンプが反応しており、マジックブラシに刻印されているオヤ・マーサイエンスのロゴがアップで映し出されている。

この作品にオヤ・マー博士本人は登場していないため、博士がどのような思考でマジックブラシをクッパJr.に渡したのかは不明。強いて挙げるとするならば、
  • クッパJr.の素性を知らずにただの無邪気な子供だと思っていた
  • ルイマン3の時のように何かしらの形で騙されて引き渡してしまった
  • クッパJr.がちゃんと許可を得ずに博士の手元から持って行ったのに「くれた」と言っているだけ
このいずれかであろうか?結局はどれも根も葉もない憶測に過ぎないが。

最悪のパターンを想像するならば、博士はクッパJr.がどこかで悪事に使うことを想定した上でマジックブラシの性能を試すため実験感覚で渡した黒幕だったという線も考えられるだろう。
しかしながら、決して人格者でないにせよオヤ・マー博士が何だかんだ正義感や人情を持ち合わせた人物だということを踏まえると、そういうマッドサイエンティスト的な行動も今一つ不自然な説ではある。


マリオ&ルイージRPG
オヤ・マー博士本人が初めてマリオシリーズに登場した。
マメ―リア王国の城下町でスタービーンズカフェを経営していることが判明。

マリオとルイージが集めた豆を店のブレンドマシンに投入してドリンクの新メニューを作る度どこからともなく現れ、味見して感想を述べては去って行く。
現れる際の演出には、コーヒーの香りにつられてやってきたオバケをオバキュームで捕まえたり、
店内の巨大なゲームボーイ・ホラーでこちらに連絡を入れた後に自分と仲の良いオバケを代わりに派遣してきたりと色々なパターンが存在する。

味見した後には毎回自分のちょっとした発明品を授けてくれるのだが、
その中には「エライフォース」なる見た目も名前も色々アウトな品まである。後に発売されたリメイク版だと、何なら入手時のSEまであのゲームで宝箱などからアイテムを発見した時のアレである。
7つのメニューをコンプリートすればゲームボーイ・ホラーSPが貰える。これを持っているだけで、敵を倒した時に必ずレアアイテムをドロップするというRPG系のゲームにおいては破格の効果の代物である。
更に博士は「この店にはもう来ないが、辛い時や悲しい時にはこの絵を眺めて自分を思い出して欲しい」と自画像を飾り付けて店を後にするのだった。店の雰囲気がブチ壊しと店員は愚痴っていた。

ちなみに博士がコーヒーの飲み過ぎでお腹を壊した際に店内にトイレが設置されていないことが発覚する。
絶体絶命のその時、ルイージはオバキュームを使って博士を…………。
まあ、それはそれとして「約束とは破られるためにあるもの。研究が忙しくて手が離せん」という言い訳はある意味迷言名言。

リメイクに当たる『マリオ&ルイージRPG1 DX』では、追加されたサブゲーム「クッパ軍団RPG」にチョイ役として出演。
洞窟でテレサの研究をしていた時にうっかり大量のテレサを逃がしてしまう。そのテレサの集団を仲間に加えたクリボー隊長にオバケの神秘を語った後、カフェを始めたのは研究費作りの目的も兼ねていたことをカミングアウトする。
現在はタイムマシンの製作中であることも明らかにしたが、その頃には長話に飽きたクリボー隊長一行に逃げられてしまっていた。


マリオ&ルイージRPG2
完成したタイムマシンをお披露目するということでニュースになる。キノコ城での発表会には各界の有名人が集まったらしい。
早速ピーチ姫が二人のキノピオと一緒に試乗した。だが、過去の世界から戻ってきたタイムマシンにピーチ達の姿は無く、乗っていたのはゲドンコ星人の尖兵だった。
これを機にマリオ達とゲドンコ星人の戦いが幕を開ける。

製造した多機能スーツケースをマリオ達に送り届けた後は、例えばゲドンコ星人を解析して分かったことなど様々な情報を知らせてくれる他、
過去の世界で激しく噴火しているドッスンボルケーノという火山を鎮めるために発明の腕を奮ったりと頼れる後方支援係として終始活躍する。
指導者たるゲドンコ姫を本当の意味で倒すことに成功し、それ以外のゲドンコ星人を(ほぼ)殲滅出来たのもオヤ・マー博士の支えがあってこそ。
キノコ王国のみならず宇宙の星々がゲドンコ星人の魔の手から救われたのだ。

ちなみに過去のドッスンボルケーノには若き日のオヤ・マー博士が登場した。
髪型は今と同じながらも髪の色は黒々としている。当時はこの火山やドッスンについて研究していたようだ。
火山が噴火したせいでマリオ達と出会って早々に研究所は大火事になってしまったが、
ベビィマリオが水を体内に大量に含む→ベビィルイージがハンマーで上から叩いて水を吐き出させる、という流れで消火するのを目の当たりにしてポンプ開発の構想を得る。
そして、今度はテレサの森という場所に引っ越してオバケの研究を始めることを宣言した。

なお26歳前後とされるマリオとルイージが赤ん坊だった時代なので、オヤ・マー博士は当時少なくとも30代半ばではあったはずである。
でもルイマンの序盤でルイージと初めて出会った頃に「20歳(はたち)の頃からここに住んでいる」と本人は言っていたが、これは一体………?
辻褄を合わせるなら、別荘的な研究所として一時的にここに住んでいただけで、ドッスンの研究が終わったら引き払う予定だったのだろう。


マリオパーティ5
4つのパーツを組み立てて作る乗り物「マッシーン」によって対戦するスーパーデュエルモードにてオヤ・マー博士開発のパーツが登場する。
いずれも売られているパーツの中では上位の性能である。


マリオパーティ6
自身のカプセル工場が舞台のステージ「トラップファクトリー」を切り盛りする。
本人はあちこちのハプニングマスで待機しており、そこまで行くと彼の発明した特殊な道具を使わせてくれる。
条件によってはルイージで訪れた場合のみ「久しぶりじゃのう」と声をかけてくれたりルイマン経験者なら二ヤリとするネタも。
加えて、レアミニゲームの「めいろファクトリー」に登場する五階建て迷路も彼が造形を担当した。


【マリオパーティアドバンス】
パーティグッズと呼ばれるアイテムを作っている。パーティグッズで遊ぶモードの説明役も担う。
本作発売当時に特別付録だった「マリパボード」*8と連動させると、オヤ・マーマスという名のマスが出現する仕様だった。


【マリオカート アーケードグランプリ】
レインボーカップの全ラウンドを優勝すれば挑戦可能なチャレンジゲームにおけるボスとして、博士の作ったロボマリオが参戦。
このロボマリオとの1VS1のレースに勝利することで晴れてレインボーカップ制覇となる。
ロボマリオは次回作『マリオカート アーケードグランプリ2』でも裏ボス的なポジションを担当する。

己の技術で凄腕のレーサーを作り上げるというのも確かに大きなロマンのある話だが、折角ルイマンシリーズの中でオヤ・マー博士のマイカーが登場していることであるし、
ぜひ御本人にもいつの日かマリオカートで熱い走りを披露して頂きたい所。


【スーパーマリオメーカー】
キャラマリオの一つとして2016年2月から配信された。
イベントコース「オバケのけんきゅう」クリアで使用可能に。テレサが大量に出現するなど彼にピッタリなコースになっている。


●主な発明品

【ポンプ】

わたくしは「ポンプ」ともうしマス。

どうぞ ヨロシクおねがい いたしマス。

サンシャインより登場。
本作でのマリオの相棒を務める放水マシン。NPCに水をかけて反応を見るのは誰もが通る道。
人工知能が搭載されているため自我を持っており、スピーカーを通して会話も可能。
攻略のヒントをくれるだけでなくマリオを励ましたりユーモアを解したりする上、巨大うなぎに呑まれた時には恐怖に怯えたりするなど人間と同等の知性と感性を有する。

ゲーム中にはポンプを没収された状態で進まなければならない局面も幾つかある。その度に普段当たり前のように頼っているポンプのありがたみを実感することだろう。
その中でもモンテのむらのストーリー「ほのおのなか そんちょうはどこだ?」でポンプの復帰を死ぬほど渇望した人は多いはず。

そんなポンプだが、コロナマウンテン上空でのクッパとの決戦の最中に徐々に調子が悪くなっていく。そしてクッパを倒した後に力無くメッセージを残して完全に動かなくなってしまう。
悲嘆に暮れるマリオだったが、その後キノピオ達の計らいで無事に修理されて戻ってくる。
以後はマリオやピーチ達と一緒にドルピック島で本当のバカンスを満喫するのだった。

ところで物語開始時、ポンプはマリオ達が飛行機で降り立ったエアポートの片隅に放置されているのだが、一体誰が何の意図であんな所に置いたのかは最後まで明かされていない。
順当に考えればオヤ・マー博士が置いた可能性が一番高いのだろうが、仮にそうだとしてマリオへと渡すにしてもここまで回りくどい手段を取った理由は図りかねる。

ポンプとの初対面時はマリオが眼前に立っただけなのにも関わらず、「このたびはお買い上げいただき、まことにありがとうございマス」とユーザー登録を始めていたが、
その際にマリオの容姿や全身を数秒スキャンしただけで詳細な個人情報*9を取得している。
これはポンプの一連の台詞からして、おそらくオヤ・マーサイエンス社のデータベースに彼の情報が記載されていたためと思われる。「すきなたべもの すぱげってぃ」「せんしょくたいのかず ふめい」などといった意外な事実や不可解なデータも記されている。
製造年月日→2001年7月19日、保証期限→2101年7月18日という情報もマリオのプロフィール欄の上に何故か漢字で表記されていた。なお補足しておくと、サンシャインが現実で発売されたのは2002年7月19日のことである。

サンシャイン以外の作品だと、マリカアーケードグランプリ2では原作と打って変わってペンキ爆弾を発射する妨害用アイテムとして登場している。
また、『大乱闘スマッシュブラザーズX』以降のスマブラシリーズにおいてはマリオの下必殺ワザとしてポンプが使用される。

※ポンプのノズル一覧
・ノーマルノズル
基本となる型。前方に放水する。
巨大なメカクッパの火炎放射をかき消すほどの量と勢いで水を発射出来る。
このノズルだけは常時装着状態であるためボックスが存在しない。

・ホバーノズル
下向きに二本の水流を放って少しの時間だけ空中移動する。
水面を泳いでいる時に併用すれば泳ぐスピードが若干速くなる。
「〇〇のヒミツ」と銘打たれたストーリーに出てくる異空間で、ポンプが無いのにいつもの癖でこれを使って飛ぼうとしたプレイヤーもいるのでは?

・ロケットノズル
大量の水を下向きに噴出して大ジャンプする。
飛び上がった軌道には白い水蒸気が長々と尾を引く。
クッパを倒すのにも重要な役割を果たすことに。

・ターボノズル
後ろ向きに噴射した水の反動で高速ダッシュする。
水上も走ることが可能であり、常に水を補給しながら移動出来る。
一応は水中も走行出来るものの、呼吸のメーターは普通に減っていく上に一度水面に上がると一旦停止するまで再度潜水することは不可能。


【マジックブラシ】

マジックブラシ。

これで おえかきすると、

ねがいがかなうんだ!

サンシャインより登場。
マリオの背丈を越える長さを持つ大きな絵筆。
単純な形状ながらその能力は非常に多岐に渡る。父クッパから「頭を使いなさい」との教訓を授かったクッパJr.の悪知恵と相まってドルピック島にとてつもない被害をもたらした。

基本性能として無尽蔵に特殊な絵の具を放出することが可能であり、クッパJr.はこれによってドルピック島全域の集落や施設を無残に汚染した。その結果、島の守り神のような存在に当たるシャインも太陽の門から姿を消してしまった。
しかもクッパJr.はマリオに化けながらこれらの罪を犯していたため、マリオはドルピック島に着いて早々に冤罪で連行されてしまう。

作中で主に「ドロドロ」と呼ばれるこの絵の具は極めて有害性が高くてそのバリエーションは、
泥のような物、重油のような物、高熱を発して燃え盛る物、電流が走っている物と多種多様である。
ただ汚すだけでなく、建造物や樹木などを絵の具塗れにしてしまえば封印状態にして地表から消し去ってしまうことも可能。
更に撒き散らされた絵の具からは奇妙な生物*10が次々と誕生する。
生み出された生物は大半が凶暴であり、生物自身もドロドロを吐き出しながら被害を拡大させていく。ただヨッシー*11のような無害な存在もクッパJr.は作り出していた模様。

ドルピックタウンで最初にピーチを拉致するのに失敗した際には、落書きの中に飛び込むことで遠く離れたビアンコヒルズに逃亡していることからワープ能力も備わっているようだ。
異空間を創造することも可能なようで、異空間の背景に機関車など可愛らしい悪戯描きがたくさんあるのを見ていると、やはり彼もまだまだ子供なのだと和む。
これらに加え、メカクッパ搭乗前には低空ながら空中浮遊も披露しており、そのスペックは枚挙に暇が無い。

凄まじい万能性を誇るマジックブラシではあれど、重大な弱点も見受けられる。それはこの道具によって生み出された存在の多くが水に弱いことである。
地面や建物に塗った絵の具を水で簡単に洗い流されてしまうばかりか、マジックブラシの力で誕生した生物も大なり小なり水を苦手としているのが大半。水をかけられただけで分裂・消滅するマンタや水中に飛び込んだだけで一瞬にして溶けて消えるヨッシーなどがその典型と言える。
ワープホールとして使っていた落書きもちょっと水を浴びせただけでコーティングが剥がれ落ち、マリオにも利用出来るようになってしまう。
故にポンプは天敵と言っても良い代物であった。

エンディングではクッパJr.が落としたマジックブラシを浜辺でモンテマンがしげしげと眺めていたが、その後クッパJr.はこれを回収したのかサンシャインの後の作品でも度々彼の装備として出番がある。
マリオ&ルイージRPG3DX』のサブゲーム「クッパJr.RPG」ではクッパJr.(遠距離タイプ時)の武器として登場した。
スマブラシリーズではクッパJr.の最後の切り札として「ニセマリオペイント」なる技が使用可能。ニセマリオの姿になってマジックブラシで画面を派手に塗りつぶす。
今やクッパJr.クラウンに次いで彼を象徴するアイテムだと言っても差し支えないことだろう。

そして『スーパーマリオ3Dワールド+フュ―リーワールド』のシナリオだと、マジックブラシに再びスポットが当てられる。
ちなみにこの作品にて、筆先の根本にあったオヤ・マーサイエンス社のロゴがクッパJr.のマークに変更された。
今回はクッパJr.がマジックブラシでクッパに悪戯をしたのがきっかけ*12でクッパが超強化&凶暴化してしまい、豹変した父親を救うためにクッパJr.はマリオと手を組むことになる。
本作により、使い手であるクッパJr.自身でさえもマジックブラシの能力を未だ全ては把握しきれていないことが明らかに。つまり今後の作品でも後付けで新しい能力を出し放題。
しかしながら父親を想ってマジックブラシを振るいつつマリオの援護をするその姿は、サンシャインでニセマリオとして対立していた頃と見比べてどこか感慨深いのも確か。
これこそオヤ・マー博士が望んだマジックブラシの使い道だったのかもしれない。


【スーパーオバキューム】
マリルイRPGより登場。
機体に乗れば、ジェット噴射によって飛行出来るよう改良されたオバキューム。しかも博士曰く移動速度は音速並だという。
カフェでドリンクが新しく作られた時に博士はこれに乗って飛んでくることもある。


【タイムマシン】
マリルイRPG2より登場。
時間旅行が可能な乗り物。当初はコバルトスターの力を原動力としていた。
一度ピーチ達が過去に飛んでから代わりにゲドンコ星人が現代へと乗ってきた際に故障する。ストーリーの最後には無事修理された。
3DS版ルイマン1でのGCの時間移動機能は、恐らくこれの技術を応用したもの。


【スーツケース】

ひどい さいなんつづき ですこと

マリルイRPG2より登場。
過去の世界へと繋がるタイムホールの中にマリオ達が飛び込んだ直後、現代から博士が投げ込んで彼らの下へ送った。
ポンプ同様に人工知能が搭載されているので会話が出来る。ただしポンプと比べて些か毒舌。ついでに自分の足で立つことも可能。
コバルトスターや各種アイテムを保管するのはこれで行う。
時空を超えて連絡を取り合えるため、過去の世界にいるマリオ達はこのスーツケースを通して現代のオヤ・マー博士からメッセージを受け取っていた。
ゲドンコ星人の機械類をハッキングすることも可能で、最終的に幾らか時間を遡行する機能まで備わる。


【スーパーポンプ】
マリルイRPG2より登場。
こちらはポンプのグレードアップ版。
過去の世界のオヤ・マー博士がポンプのアイディアを閃いたのと同時(?)に現代のオヤ・マー博士はこれを思い付いて即興で作った。
莫大な量の水を現代から送り込んで、無事に過去のドッスンボルケーノの噴火を止めることに成功する。
全てが終わった後は過去の世界の惨劇を救う手立てともなった。


【ロボマリオ】
マリカアーケードグランプリより登場。
それまでありそうで中々無かったマリオ型のロボットというコンセプトのキャラクター。
メタルマリオと同様に全身金属のボディを持つが、こちらはロボットなだけに機械のパーツを幾つも繋ぎ合わせたような体構造になっている。白い手袋をはめている所だけは本物のマリオと同じ。
帽子の本来Mマークがある部分はオヤ・マーサイエンス社のロゴが刻まれている。
声(というか電子音)は某SF大作R2-D2にちょっと似ているかも。



なになに?わしが強引に追記・修正したじゃと?

フェッフェッフェッ!

そんな小さなことは気にしてもしかたがないわい!




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最終更新:2023年07月04日 21:30

*1 戸高氏はマリオシリーズにおいてはヨッシーとキャサリンも長年演じている。

*2 そのためかGC版では「鏡のある部屋が怪しい」というヒントだったのに対して3DSリメイク版では「洋服や鏡のある部屋が怪しい」という言い回しに変更されている。これによって正解の目的地が「鏡の部屋」でなく「クローゼット」であることが分かりやすくなった。

*3 グーイージの研究をしているので、時系列的にはルイマン2と3の間。

*4 実は初代GC版もよ~く見ると眼鏡が透けていて、その下にちゃんと目が描かれている。もっとも発売当時はブラウン管テレビの比率が高く(液晶型やプラズマ型の売り上げがブラウン管を超えたのは2003年頃)解像度の低さゆえに見えにくかったため気づいた人は少数だったと思われる。

*5 しかし、1と2の間の作品である『マリオ&ルイージRPG』では、皮肉なことに生みの親であるオヤ・マー博士自身がしっかりと吸い込まれてしまっている。この自身の経験から2以降では人が吸い込まれないように改良したのだろうか...。

*6 距離が空きすぎると吸い込みが強制停止する点は一緒だが、前作のような火花は出ない上すっ転ぶこともない。更に言うと引っ張った時の吸引力も増したため殆ど距離が空くことはない。

*7 ただし条件を満たせば他のキャラも乗れるようになる。

*8 紙製の付録であるが、本作の公式サイトにデータがあるためダウンロードしてプリントアウトすることは現在でも可能。故にWii UのVCでプレイする際にもこれを使って遊べる。

*9 ポンプの視点映像の左側には、名前や職業などの大まかなプロフィールに加えて、『スーパーマリオワールド』『スーパーマリオ64』など過去の作品での活躍の映像も小さく表示されている。

*10 シレナビーチで「ふしぎせいぶつ マンタ しゅうらい!」というストーリーが存在するくらいなので、一応あれらは生命らしい。

*11 本物のヨッシーはドルピック島にはもう生息していないとの情報がピンナパークで聞ける。

*12 この事実はネコシャインを100個集めてクリアした時のみに解禁される真エンディングにて、クッパJr.の描いた紙芝居によって判明する。本編中のクッパJr.本人は、大好きな父親が突然暴走し始めた理由も分からずただ悲しんでいた。