登録日:2022/03/25 Fri 19:38:10
更新日:2024/05/03 Fri 17:29:41
所要時間:約 25 分で読めます(折りたたみ展開だと約40分です。)
ヒューマンバグ大学では毎日動画をアップします。「人がバグってしまう瞬間」に注目した…ちょっとダークな教養チャンネルです。
概要
日本のYouTubeチャンネルの一つで、「漫画系動画」というジャンルを開拓したチャンネルの一つ。2019年3月25日から動画投稿が開始された。通称は「バグ大」「ヒューバグ」。
「人間は追い詰められてバグるとどうなるのか」をテーマに様々な物語を展開している。
漫画のようなコマ割りでストーリーが進行し、キャラクターは
声優が吹き当てて声を発する形式。
動画の尺の長さは一本につき大体5分〜10分程度である。が、ここ最近は12分〜18分のが多い。
同様の形式の動画の先駆けとなった「フェルミ研究所」の後に開設されながら、同チャンネルとは違う何処か癖のあるストーリーと個性的なキャラクターたちによって人気を博し、その後も同様の形式のチャンネルが増えながらもフェルミ研究所と並び人気を博していた。
しかしそのフェルミ研究所が2021年7月に活動を終了してからは事実上の唯一のトップに君臨している。
尚、フェルミ研究所とは活動終了まで事実上ライバル関係ではあったものの、この両者を掛け持ちしている絵師や声優もおり、それなりの関連性もあった。
題材は主に
実際の凶悪犯罪、事故、拷問、病気、ゲテモノ、奇習、オカルト話等といった、
文字通り「人間がバグってしまうような」ダークな事案を取り上げており、作風もシリアスからコメディ、陰鬱極まりないハードなストーリー、感動系まで様々である。
この他にも、後述する姉妹チャンネルも幾つか開設しており、それらも本作の人気を支えている要因の一つであろう。
初期は1話完結形式の一発キャラによるストーリーが主であったが、次第に過去の話に登場したキャラクターが後の話で再登場するようになり、レギュラーキャラを主軸に据えた短編連作・長編エピソードが主体となる。
それに合わせて作風もストーリー性を重視する方向に変化しており、2023年現在はほぼ裏世界での抗争を描いた任侠アクションサスペンス漫画の様相を呈している。
それに伴い、初めから頭がバグっている「狂人」が多数出てくるようになったためかチャンネル名の由来である「人間がバグってしまう瞬間」というコピーもいつの間にか使われなくなり、現在は「闇をテーマにした様々な物語」「闇の雑学」を謳っている。
一方、初期の1話完結・雑学をメインに据えた作風は「バグアカデミア」等の姉妹チャンネルに引き継がれることになる。
2022年の10月から、「
秘密結社鷹の爪」シリーズでお馴染みの蛙男商会によって、
「ヒューマンバグ大学~不死学部不幸学科~」のタイトルで
アニメ化され、テレビでの放送とネットでの配信が行われている。内容はチャンネルの軸が任侠アクションに変わる以前の初期動画をリメイクしたものとなっており、アニメ版の主人公は丁度放送されるタイミングで姉妹チャンネルへの移籍を食らっている。不幸だ…。
レギュラーキャラクターが主役を務めるようになってからはグロテスクな描写が増えており、動画に年齢制限がかかることも少なくない。
また裏社会の住人がレギュラー陣に多いのも手伝ってか、劇中には
ヤクザや半グレなどの反社会組織、殺人を含む重犯罪を平然と犯す外道や狂人、悪どい手で私腹を肥やす金持ち、自身や身内の犯罪を揉み消そうとする政治家・警察高官・司法関係者などが頻繁に登場する。
最近は全体的にバトル描写が増えているために余計にその傾向が強く、元々そういった要素の少なかった佐竹・鬼頭等のシリーズでも毎度お約束のごとく暴漢や狂人が登場するようになっている。
おまけに警察・司法は
基本的に無能であり、根本的な捜査能力の時点で露骨に裏の住人達に遅れを取っている上に上記のような汚職や現場の職務怠慢で凶悪犯罪を見逃すことも少なくない。
何せ公式に「
この世界の警察は機能が低い」と明言されてしまっているのだからどうしようもない。
そのため今や劇中の世界は
ゴッサムシティじみた無法のまかり通る暗黒街の様相を呈しつつある。
正に「ヒューマンバグ」な世界観である。
主な登場人物
CVはYoutube版/アニメ版の両方を記載する。
佐竹博文の数奇な人生
「俺の名前は佐竹博文。どこにでもいる普通のサラリーマンだ。」
本チャンネル最初期からレギュラーを務めていたキャラクター。
実在する危険な感染症や奇病・重大事故の事例を紹介する「佐竹博文の数奇な人生」シリーズの主人公。
奇人と超人とヤクザが大半を占めるレギュラー陣の中では貴重な、自称通りの「どこにでもいる普通の男」。ある一点を除いて。
主な活動は現在バグアカデミアに移ったが、状況整理編でも死にかけの佐竹のアイコンが使われてたり何かサラっと他主人公の動画にチョイ役で出て来ては死にかけたりしているので居なくなった訳ではない。
詳細は当該項目を参照。
ドリームハンター・鬼頭丈二
CV:ヤシロこーいち/高橋広樹
世界各国のゲテモノ料理や危険と絶景が隣り合わせの秘境を紹介する「ドリームハンター・鬼頭丈二」シリーズの主人公。
各地に存在する奇妙な料理(
奇食)を求めて世界を飛び回る「奇食ハンター」。であると同時に、そこから高じて「秘境ハンター」や「奇祭ハンター」などいくつもの肩書きを自称している。
詳しくは当該項目を参照。
拷問ソムリエ・伊集院茂夫
古今東西の拷問・残酷な処刑を紹介する「拷問ソムリエ 伊集院茂夫」シリーズの主人公。また劇中で外道の働く悪行も実際にあった凶悪犯罪の事例を脚色したものが多い。
ある事情から法による裁きを受けなかった外道を古今東西に実在する拷問を以って社会の闇で抹殺する「拷問ソムリエ」。
普段は誰に対しても穏やかな口調で低姿勢に振る舞う仏の如き紳士だが、一度外道の陰惨な所業を目にすると一転、鬼や悪魔をも思わせる威勢と残虐さを露わにする。普段の一人称は「私」だが、激怒した場合や拷問中は「俺」に変わる。
彼の目に付けられた外道は最後、武術を身につけていようが、護衛をつけようが、海外に逃亡しようが、持ち前の人並外れた戦闘能力と人脈の広さ等を活用し捕らえられ、被害者と同様かそれ以上の拷問をお見舞いされた後惨殺される運命にある。
拷問は基本的に被害者に見合ったものが選ばれ、場合によっては対象を数十日かけて殺害することもある。また捕らえた外道は決して生きて返すこともせず、時には生還条件に達成不可能な無理難題を押し付けて、相手の苦痛を更に煽ることすらもある。
そして外道が事切れた後は「根性のない奴だ」「外道の骨は脆い」などと死体蹴りの如く罵るのがお約束。たまに「まだ死ぬな! もっと苦しめるだろ!」と激励(?)する事も。
また外道が碌な事を言わないと分かり切っているため、如何なる理由があろうと被害者遺族を拷問に同席させようとしない。
ぶっちゃけ、似たような外道が登場する某名探偵の孫が主役の推理漫画や、たまに同様のタイプが登場する某小学生探偵が主役の推理漫画の犯人達は伊集院に相談すれば良かったかもしれない。
そのような血塗られた日々を過ごしている故に、戦闘能力はかなりのもの。
これまで対峙した相手は武闘派のヤクザや半グレ、果ては本物の殺し屋もいるが、そんな者たちも伊集院にとっては雑魚に等しく、容易く仕留められてしまう。
何より、彼には見た者を一瞬でたじろがせる凄まじい殺気を放ち、それはたとえ伊集院と近しい人物や本職の極道さえも恐れ慄かせる。依頼人へ覚悟を問うためにあえて殺気を放つ場面も時折見受けられるが、いずれも覚悟を決めていたため動揺することがなかった。なお、依頼人以外で殺気に動じなかったのは2023年2月現在、和中蒼一郎、一条康明、野田一、瓜生龍臣など、伊集院と同等かそれに近いレベルの猛者ばかりである。
この点から、本シリーズでは最強格の人物の一人と言え、実際に伊集院の存在は数多の死地を潜り抜けてきた裏社会の者ですらその名を聞いただけで恐怖し、多数の超人クラスの戦闘狂の構成員を抱えている天羽組の組長ですら、彼の事を「さん」付けで呼んだり、粛清対象が被った際には彼との衝突を避ける為にその役割を譲ったほどである。
因みに「拷問ソムリエ」という肩書きは伊集院個人のものではなく世界各地に点在する裏社会の職業のようである。無論血で血を洗う凄惨な仕事柄故その道は正に修羅道であり、一度志しても途中で挫折し断念するものも多いという。これを知れば、如何に彼が途轍もない超人か分かるだろう。
無論そんな死地を歩み続ける理由は、伊集院自身の壮絶且つ複雑な過去が関係している。
元々はとある資産家の家系に生まれたのだが、18歳の頃に家族が何者かに全員惨殺され、その後は数年間の浮浪者生活を送っていたという。
彼が外道に一切情けを掛けない容赦ない姿勢は、このような凄惨な過去を経験した為である。
ただし彼自身は「どんな理由があろうと殺人は悪」と定義づけており、如何に相手が人面獣心の外道とはいえ、人を凄惨に殺す自分の行いが正義だとは一切思っていない。
むしろいずれ自らも奪ってきた命の数に相応しい末路を辿るだろうと達観すらしているなど、その死生観には独特のものがある。
それでも「
自分のような存在で被害者や遺族の心が少しでも救われるのならば、喜んでこの手を穢そう」とも述べていることから、この世に外道が蔓延る限り断罪の刃を振るい続ける覚悟のようだ。
実際
悪人に苛烈で残酷な私刑を与え、被害者の無念を晴らすという行為は客観的に見ても賛否を呼ぶところであろう
が、上述の通り劇中の世界は警察も司法もマトモに機能しているとは思えないくらいに腐敗や無能ぶりが目立つので、ぶっちゃけ拷問ソムリエの存在も必要悪と言ってもいいかもしれない。情報屋の捜査能力も明らかに警察より上だし。
裏社会の人間故に、後述の小峠華太や久我虎徹と共演が多い。特に小峠が所属する「天羽組」は情報収集の際に頼りにすることもある。
とはいえあくまで裏社会に睨みを利かせる「必要悪」として極道の存在を容認しているのであって、もし一般人に危害を加えるような事があれば組ごと潰すと宣言している(思いっきり組員をビビらせてるが)。
「外道の膝を壊します!」
CV:伊藤タカユキ/鈴木崚汰
伊集院のアシスタント兼見習い拷問ソムリエ。精悍な金髪の青年。
主に外道の捕獲や拷問具の用意などで伊集院をサポートするのが役目であり、また並みの半グレやチンピラ程度であれば苦も無く制圧する高い格闘能力の持ち主。
爽やかな笑顔と朗らかな口調のまま外道の関節を破壊したり、アイアンメイデンなどの拷問具を起動させたりする様子から、視聴者にサイコパス疑惑を掛けられる事もしばしば。
ただどうやらこれは単に拷問中に情動を表に出さないよう振舞っているだけのようで、本来は礼儀正しく正義感の強い好漢である。
実際経験の浅かった初期の動画では、拷問の凄惨さや鬼気迫る伊集院の言動を目の当たりにして絶句・時には吐き気も催す姿もよく見せていたほか、
度を過ぎた外道を相手にした際は笑顔の仮面が剥がれ、マジギレして外道の歯が全部無くなるまで殴りまくった事もある。
2022年11月に公開された動画にて、彼の過去と伊集院との出会いが明かされた。
今でこそ爽やかな笑顔で拷問をサポートする彼も、3年前までは4人家族で幸せに暮らしていた優しい大学生だった。
しかしある日、スーパーマーケットの会長の御曹司であり半グレ崩れでもある戸塚という男が隆雄の母に言い寄るも断られ、それを逆恨みした戸塚が両親と妹を惨殺した挙句、自宅に放火するという凶行に及ぶ、
たった一晩で家族全員を失い、絶望と憎悪に沈んだ隆雄は全財産を投げ打って仇を探す日々を送り、そしてある時出会ったエマと伍代に伊集院と引き合わされたのが全ての始まりとなった。
苦もなく戸塚の護衛である殺し屋を制圧し本人も捕らえた伊集院に、隆雄は土下座して自分も拷問に立ち合わせてくれと頼み込む。依頼人を闇に引き込むわけにはいかないと難色を示す伊集院だったが、それでもなお彼は叫んだ。
「自分のような悲劇を生む外道を地獄に落とす為なら、自分は喜んで鬼になる」と。
その覚悟を汲んだ伊集院は彼を自身の弟子兼アシスタントとし、最初の仕事として野兎責めに掛けた戸塚にトドメを刺すよう命じる。そして隆雄は咆哮と共に自ら戸塚を車輪で引き裂き、遂に仇討ちを完遂させた。
そして現在。「辛い時こそ笑いなさい」という母の教えを胸に、見習い拷問ソムリエ・流川隆雄は今日も笑顔を忘れず外道を拷問する。
地獄に落ちるであろう自分は天国の家族には会えないと承知の上で。
裏社会の情報屋。黒いロングコートに身を包んだ白髪の男。そして伊集院より2〜3歳下らしい。
元々は裏社会で育った孤児であり、生き延びるために幼少期から情報の売り買いをし続けた結果、今では警察以上の情報収集能力を誇る。
伊集院は主に彼からターゲットとなる外道や周辺人物などの情報を仕入れており、拷問ソムリエ関係者の中では最も彼との付き合いが長いらしい。
常に沈着で淡々とした喋り方をするため一見ドライな性格のように見えるが、家族を殺されて仇討に燃える依頼人を「あんたじゃ返り討ちに遭うだけだ」と言って止めたうえで伊集院を紹介するなど、決して人情味のない人物ではない。
また基本他人と顔を直接顔を合わせて話そうとしないが、これは職業柄顔を晒したくないのか、あるいは単に顔を見られるのが嫌いなだけなのかは不明。
後述する小峠華太ら天羽組とも繋がりがあり、やはりお互いに顔を合わせない。
本人の証言では「目を合わせただけで相手が嘘を吐いているかどうかが分かる」とも言っている為、それが原因の可能性もある。
なお、余談ではあるがアニメ版の演者は過去に
某作品で
流川を演じていた。
裏社会のプロホステス。流川から「瓢箪のよう」と評されるグラマラスなプロポーションと類まれな美貌の持ち主。
主に伊集院の依頼で、性犯罪者など女性を食い物にした外道にハニートラップを仕掛けて人気のない場所まで誘き出す、もしくはそのまま無力化するのが役目。「高い教養を持ちながらバカのふりも出来る」と、伊集院からその度胸と演技力を高く評価されている。
普段から政治家などを相手にしているだけあって口では擦れた物言いをすることも多いが、被害者の境遇に同情を示したりと実際には情に厚い部分を幾度か見せている。いわゆるツンデレなのかも知れない。
伊集院とは高校生の時に出会い、彼に母の仇討を依頼していた。
「神の手」とも謳われる裏社会の闇医者。青い長髪をした白衣の男。
元々は大学病院に勤める天才的な腕前の外科医だったが、純粋に患者を救いたいと思う彼と単に金儲けだけが目的の医局長との確執が元で裏社会に転がり込み、以降は表ざたに出来ない外科手術を行うようになった。
拷問の協力者としては、重傷を負った外道の怪我を縫合したり骨折をケアする事で延命するのが役目だが、助ける為ではなく生かさず殺さず苦しめる為である。しかし、医者らしく殺し屋などに追われた依頼人を自身の闇診療所で匿ったりする事もある。
また伍代同様、何かと血生臭い騒動が絶えない天羽組もお得意様としており、特に抗争が始まったりするとことあるごとに狂人兄貴達が担ぎ込まれ多忙を極める。
日本国内では入手困難な虫を飼育・販売している蟲屋。緑の着流し姿の若い男。
毒蜘蛛や蜂、百足といった危険な毒虫を我が子のように愛しており、常に飄々とした態度を崩さない怪人物。本人曰く特殊な家系の生まれで、虫と意思疎通が出来るらしい。
拷問においてもそれらの毒虫を用いており、彼の責め苦は毒による肉体的苦痛だけでなく、虫に対する生理的嫌悪感も相まったえげつないものになる事が多い。完了後は「変なもの食わせて悪かったなぁ」と虫を労うのがお約束。
拷問中は割と淡々としている事の多い他の協力者達に比べウィットに富んだ物言いをすることが多く、たびたび伊集院と一緒に外道の発言に対し意趣返しをしている。
また、その伊集院が自分の無力さを憂いた際は「旦那は外道に苦しめられた人たちの希望」だと慰めた事もある。
フィリピンで活動する拷問ソムリエの1人。修道服を着たスキンヘッドの大男。
表の顔はなんと牧師であり、多くの子ども達に慕われる気のいい人物。しかし外道に対してはやはり容赦なく、苛烈な制裁を加える。
フィリピンは犯罪者が逃亡先に選ぶことも多いため、伊集院は彼と協力体制を結んでおり、拷問部屋を借りるためにたびたび彼のもとを訪れている。
ルーマニアで活動する拷問ソムリエの1人。ワラキア貴族の末裔という異色の経歴を持つ、黒衣に髭面の男性。
その出自から拷問のスタイルに拘りを持っており、串刺し刑を専門にしている。一方でそのための技術開発にも余念がなく、助手なしで串刺し刑を行うための装置を自作したり、苦痛をより強めるために中国の「錫蛇」を原型にした加熱機能付きの杭を作ったりもしている。
伊集院とは面識があり、彼がルーマニアで日本人旅行者を殺害した地元の政治家のドラ息子をターゲットにした際に助力を行なっている。
イギリスで活動する拷問ソムリエの1人で、赤い長髪の美女。普段は真っ赤なスーツを着ているが、拷問の際には露出の多い黒い衣服に着替える。
騎士の末裔を名乗っており、拷問の際には大剣やウォーハンマーなどの実際に戦場で使われていた武器を好んで用いる。正義感が強いらしく、外道に対してははっきりと怒りを露わにして断罪する。性格と得物の関係上、ターゲットを長く苦しませることは苦手としていて、また伊集院と比較すると拷問の知識がややいい加減なところがある。
伊集院とは協力関係にあり、日本国内の外道を狩るために彼女が来日した際には快く拷問部屋を貸しているほか、武器を用いた拷問の際には彼女の伝手で武器を仕入れているらしい。
2023年度の拷問ソムリエカレンダーに彼女が登場したせいか、2023年時点で唯一再登場を果たした海外の拷問ソムリエとなる。
イランで活動する拷問ソムリエの1人。黒衣と赤いマフラーをまとった大柄な男性。
棘付きの鉄球を得物としており、投げつけて骨や関節を砕く豪快なスタイルで外道を屠る。
ちなみに彼はソフィア初登場回の冒頭に登場するのみで本編での活躍は無い。
タイで活動する拷問ソムリエの1人。元ムエタイチャンプと言う経歴を持つ筋肉質な男性。
外道の拷問の際は自らの経歴を活かして武器を使わず、特殊な脛当てや籠手を装備して殴る蹴るを行う事が多い。
伊集院とも面識は深く、伊集院の素手による格闘技術等はサーマートから学んだ物も多いらしい。
アメリカで活動する拷問ソムリエの1人。金髪碧眼の真ん中分けヘアをした爽やかさと精悍さを両立させたような風貌。元アメリカ軍人のキャリアを持ち、近代的な拷問と古来のワイルドな拷問を使い分けていて、広いアメリカ国内でターゲットを早く確実に見つけるネットワークを持っている。
伊集院の手にかかった外道の1人。
次期人間国宝とも謳われる高名な刀匠にして剣術道場の師範だが、その本性は「人を斬らずして剣を極めることはできない」という歪んだ思想を持ち、夜な夜な通行人相手に辻斬り行為を繰り返していた残忍な殺人鬼。
犠牲者遺族の復讐心さえも利用して腕の立つ獲物を誘き寄せる狡猾さや、伊集院相手に服をかすめる程度とはいえ斬撃を喰らわせる刀の腕前を見せたものの、怒りに燃える彼には到底敵わず、最後は「釜茹で」の拷問を受け苦しみ抜いた末に命乞いも虚しく煮殺された。
ちなみに特に犯行を隠蔽したり揉み消したりしていたような素振りはなく、それどころか夜道とはいえ自分の屋敷の傍で日本刀を凶器に人間を両断するという真っ先に疑われて当然なことをやっていたにも関わらず、その名声から警察は目撃者に犯行を証言されても一切取り合うことがなかった。無能にも程がある。
言ってしまえばいつも通りの今週の怪人枠ぽっと出の外道に過ぎないポジションなのだが、
- 人間国宝候補の辻斬り魔という
この世界の治安の終わりっぷりを象徴するような肩書き
イカれた幕末の人斬りみたいな強キャラ感のある名台詞の数々
- 伊集院が彼に足薙ぎを食らわせた際に放った
妙に野太い「遅ぉい!!!」の一喝
- 追い詰められてからの小物臭全開の言動と「お金…あげますから……」という情けない命乞い
等の妙なキャラの濃さをそこかしこで見せつけたことで、一部では
ネタキャラとしてコアな人気を集めている。
また、彼との対決で伊集院は終始刀を抜く事なく対応しており、そこから躊躇う事無く抜刀させた和中の強さが再評価されたりも。
姉妹チャンネル「漆黒アカデミア」の登場人物。赤いヒョウ柄のシャツを着たスキンヘッドの男。
外道を断罪する手段として拷問を生業にしている伊集院とは対照的に、趣味として拷問を楽しんでいる「拷問狂人」。
現状伊集院との直接的な関わりはないが、初期の頃に何度か「拷問ソムリエ」とされる人物をスタンスの違いから「正義の拷問などあるわけねぇ」「偽善」「いけ好かねえ」「いつか拷問してやるか」と快く思っていないらしいことが描写されている。動画本編も伊集院と対照的に不謹慎なギャグが多めで、初期動画ほど自由に動けなくなった伊集院へのアンチテーゼのような存在となっている。
「人生に絶望した人間」をターゲットとしており、その情報を調べ上げた上で自殺寸前の彼らの前に現れ、
「もう死にたい、人生を終わらせたい」という言質を取った上で自前の山小屋に拉致し容赦なく拷問にかける。
しかし拷問を心から楽しむ残酷で狂気的な面を見せる一方、表には出さないものの拷問によって死の恐怖と苦痛を実感したターゲットが生きる意志を取り戻すことを望んでいるような節もあり、
彼らが死への疑問や生への執着を示した場合は「生きたい奴に興味はねぇ」と言って拷問を中止し、闇看護師に治療を施させた上で解放する。
またターゲットを絶望に陥れた外道も同時に拷問の対象としており、そちらにはターゲット以上に苛烈で致命的な拷問を味わわせた上、いくら命乞いをされようときっちり拷問死させる。
当然ながら拷問を受けている時点でターゲット側も無傷では終わらず、後々まで傷跡や軽い後遺症が残ってしまうこともあるが、
彼らから恨みを買ったり訴えられたりはしていないらしく、むしろ荒療治ででも再び生きたいと思わせてくれたことや代わりに復讐を果たしてくれた事を感謝されていることが多い。
過去には「レイン」を名乗り殺し屋をやっていたが、恋人の深雪を自殺で失ったことをきっかけに足を洗い、現在は「絶望する人間と人を絶望させるようなクズをこの世から消す」のを目的として拷問を行なっているらしい。
総合的には露悪的ながらどこかに情も垣間見せる人物であり、その行動はヒューマンバグ大学における拷問ソムリエ達とも共通する部分がある。
2024年現在ではめっきり出番が減ってしまったが、同年5月に久しぶりの登場を果たした。
シリーズ初登場回にて、結婚詐欺師の男に対し執行。
古代ペルシャで行われた拷問で、蜂蜜入りの牛乳を腹一杯飲ませた後、拘束した状態でカヌーに乗せて池の上に放置するというもの。
牛乳と蜜の匂いに誘われて蜂や蛾、ハエ、コガネムシなどの虫が群がり、生きたまま皮膚を虫に食われる事になる。さらに大量の牛乳によって便意も催すため、カヌーの中で漏らしてしまい虫と悪臭、そして感染症に苦しみ続けるシンプルながらも恐ろしい拷問。
最終的に脱水と衰弱で男は絶命、亡骸はカヌーごと焼却処分された。
シリーズ第2回目にて、多くの人から金を騙し取った女占い師に対し執行。
中世ヨーロッパで使われていた拷問器具で、外見は鉄製のピラミッドが付いた椅子。そこにロープで吊るしたまま罪人を座らせ、尖った先端部分を肛門や局部に食い込ませる。
さらに使用後も洗浄する事が殆ど無かったため、前の犠牲者の血が着いたままの不衛生な状態を保っていたという。
占い師は苦痛に耐えかねて自ら詐欺を認めたが、当然解放される事もなく骨盤が砕けるまで座らされた。
しかも伊集院は占い師の亡骸を焼却処分する際に、この亡骸を燃料にして焼き芋を作って食べていた。
シリーズ第3回目にて、放火殺人を重ねた政治家の息子に対し執行。
かつて古代ローマに存在していたとされる牛型の真鍮像で、腹の炉の中に人間を閉じ込めて炙り殺す。牛の口に当たる空気管の部分には笛のような細工が施されており、罪人の呻き声が牛の嘶きのような不気味な音に変換されるのが特徴。
ファラリスとはこの処刑具を好んでいたシチリアの領主の名で、最後にこの炉で焼かれたのは彼自身だったという。
警察に圧力をかけて捜査を妨害していた息子は、かつて自分がしたのと同じように黒焦げになるまで炙られた。
なお、この回から絵師が変更されて第2回目以前と作風が違っている。
2022年6月22日発表の回ではこれの強化版が登場している。強化内容は内部に棘が付いたドラムが付いており、罪人を炙り焼くだけでなく、同時にドラムが回転し、内部の罪人の皮膚をみるみる剥ぎ取るという仕様が加えられている。この強化版を喰らったのは浮浪者時代の伊集院が世話になった宿の夫婦を殺害した悪徳リゾート会社の社長である。
ストーカー殺人犯の男に対し執行。
2代目エクセター公爵、ジョン・ホーランドが開発・考案した事から名付けられたもので、四肢を拘束するロープと、それを巻き上げるクランクが着いた木製の台。
手足の関節や筋肉を限界以上に引き伸ばして破壊するというシンプルながら残虐極まりない代物であり、さらにクランクを回すのはあくまで人力であるゆえに執行官の匙加減で罪人を長く苦しめる事が可能。
男は伊集院に命乞いするも「お前も被害者女性の願いを聞かなかっただろう」と、最期は手足が2倍ほどの長さになるまで延ばされ続けた。
妊娠させた交際相手の女性を暴行して死産させた上に、さらに脅迫まで働いたエリート会社員の男に対し執行。
古代ギリシャで姦淫の罪を働いた者に科せられた「大根刑」であり、文字通り肛門に大根をねじ込んで晒しものにする刑罰。
それだけでも十分過ぎる程苦痛だが、伊集院はそれにアレンジを加えて裂けた直腸内にアマゾンの肉食魚「カンディル」を水ごと送り込み、男は生きたまま内臓を食い散らかされる羽目になった。
外道本人よりも外道のケツに突っ込まれた大根のほうが可哀想という声も。
女性を麻薬中毒にして金をむしり取った挙句に自殺させた麻薬の売人の男に対し執行。
古代中国で行われていた拷問法であり、呼んで字の如く鉄製の鉤爪を罪人の肛門に刺し込み、生きたまま腸を引きずり出すというもの。
「自分のバックには暴力団が付いている」「薬にハマった奴のほうが悪い」と喚く男だったが、伊集院にそんな脅しが通用する筈もなく「そこまで言うならお前の腹の中の潔白な魂を見せてみろ」と容赦なく腸を引きずり出されて死亡。
なお執行後は「薄汚い腸」と一蹴された。
元高跳び選手の女性を強姦した男に対し執行。この事件に関しては普通に警察に依頼すれば良かったのでは!?
主に南アフリカのコミュニティで行われ、相手の首や腕に掛けたゴム製のタイヤにガソリンを掛けて焼き殺す私刑。
ガソリン自体の火力もさることながら、溶けたゴムが身体に纏わりつく凄惨な様相を呈し、たとえ命が助かったとしても皮膚や気道に重度の火傷を負う事になる。
一度目の着火の後で男に反省したかと問うも、喉が焼けて声を出せない姿を伊集院は「反省が足りない」と解釈。二度目の着火で完全に息の根を止めた。
女児を誘拐して殺害した変質者に対し執行。
蛇をぎっしりと詰めた巨大な壺に罪人を放り込み、その状態で火を焚いて壺を加熱する拷問。これによりパニックに陥った蛇が罪人に噛み付いたり、逃げ場を求めて口や肛門から体内に潜り込もうとする地獄の様相を呈する事になる。
犯人の男は被害女児の両親に娘の行方を問われても拒否するばかりか、さらに毒牙に掛ける女児を物色する行動を見せた事から「生きる資格無し」と判断して拷問を執行。
当初はしらばっくれていた男だったが、やがて全身を蛇に食いつかれる苦痛に耐えかねて犯行を自供。遺体を裏山に遺棄した事を吐いた直後、体内の蛇に内臓を食い破られて絶命した。
その後、女児の遺骨は両親の元に帰された。
半グレを使って店員の女性を監禁・暴行した挙句自殺に追いやった居酒屋チェーン取締役に対し執行。
元々は江戸時代に雑居房の囚人たちが行った私刑で、その内容は糞便を無理やり相手に食べさせるという本シリーズでもトップクラスに絵面がえげつないもの。この私刑については牢番も見て見ぬふりをしていたという。
動画ではくみ取り業者から買った糞便を使用し、さらに男の歯を全てへし折った状態で糞便を無理やり口に詰め込んだ。
これによって元々毒性の強い大腸菌が口内の傷を通じて粘膜感染を起こし、翌日には男は全身から吹き出物を出して冷たくなっていた。
20年前に仲間2人と共に女子高生を40日かけて集団リンチして殺害した挙句、その遺体をコンクリートに詰めて遺棄した半グレに対して執行。
「凌遅刑(りょうちけい)」とは、かつて中国で実際に行われていた刑罰であり、熱した短刀で身体の端々から肉を切り落とし、凄絶な苦痛を味あわせながら時間を掛けて死に至らしめるという世界で最も残虐と呼ばれる死刑方法。
流石に現在でこそ公式に廃止されているが、内容が内容だけに「検索してはいけない言葉」として一定の知名度を有する。
「炮烙刑(ほうらくけい)」とは、鉄製の柱に縛り付けて罪人を加熱する処刑方法。一説では、古代中国において紂王とその愛妾妲己が考案した、業火の上に油を塗った丸太を橋渡ししその上を罪人に渡らせる行為も同じく炮烙刑と称される。伊集院シリーズでは前者が採用されている。
本件では両者の合わせ技で執行し、男は自身が女子高生を嬲り殺したのと同じように43日かけて全身の肉を削ぎ落された末に地獄へ落ちた。
なお本件の半グレは一応懲役20年の実刑を受けてはいるのだが、出所後も反省の色なく強盗などの犯罪を繰り返した上に女子高生の父親(今回の依頼人)を暴行したために伊集院のターゲットとなった。
基本的に本シリーズでは既に法的制裁を受けている外道は拷問しないため、珍しいケースと言えよう。
ちなみに炮烙刑は後の動画にも合わせ技として採用されている。
また後述の冷凍鞭打ちも、その構造上炮烙刑の冷凍版とも言える。
余談だがテレビアニメ版『ヒューマンバグ大学』のOPにて炮烙刑を受けているのは、この半グレである。
敵対組織の構成員と間違えて、無関係の青年を殺害した半グレのリーダーに対し執行。
座面に鉄製のトゲを据えた三角木馬。その上に跨らせた罪人の両脚に錘を付ける事で自重で股間の柔らかい皮膚を切り裂いて大量出血させ、さらに骨盤までもをへし折る。
なお元々中世ヨーロッパでは「ロバに乗る事」自体が恥とされており、事実本物のロバに乗せて町を練り歩く晒し刑も存在していた。本拷問具もそれにあやかって名付けられたものである。
半グレのリーダーには「人違いで殺される」理不尽さを思い知らせるべく、伊集院と流川で別の事件の犯人と間違えたふりをする小芝居を挟み、下半身が真っ二つに裂けるまで放置した。
「何だと、人違いだったのか!?…まあ良いか。人違いだったけど、このまま死んでもらおう」
なお、この半グレのリーダーは前述の小芝居の際に伊集院に「野田」と呼ばれていた事に否定していないのでこれが本名らしい。まさかこの男が「野田一の遠縁」って事実はないですよね!?
妊婦を拉致して暴行し、夫とお腹の子供を殺した半グレ二人組(余罪多数)に対し執行。
前述のエクセター公の娘同様イギリスで開発された万力のような形状の拷問具で、罪人を土下座させた姿勢で固定し続けるために用いられる。
罪人は同じ体勢を無理やり取らされ続けて呼吸器が圧迫されて大声が出せなくなり、さらに血流が滞るために血栓が出来、最終的に血管が破裂するという。
だが本シリーズでも稀に見るほど所業が悪質なこの二人がその程度の苦痛で済まされる筈がなく、その体勢のまま熱したペンチで顔や手足などから肉を少しずつ引き千切る「改良型凌遅刑」もセットで執行。
処刑開始から18時間経つ頃には二人とも「殺してくれ」と自ら懇願する程に追い詰められたが、自分達が述べた「弱肉強食」「雑魚は何をされても文句を言えない」の理屈の元にそのまま死ぬまで毟られ続けた。
女性を違法な利子で追い込んで33日かけて殺害し、さらに遺体をぬいぐるみに詰めて遺棄した闇金社長の男に対し執行。
1980年代、軍事政権下にあったアルゼンチンで反体制派に対して用いられていた拷問で、肛門に挿入したチューブを通じてネズミを罪人の体内に送り込み、生きながら内臓を食わせるという当時でも最悪の刑罰。
今回は「楽には死なせない」とネズミ入りの容器と男の腹を交互に熱する事でネズミを行き来させ、さらにネズミが食い破った腹の傷口を闇医者の氷室が止血・縫合するという、生かさず殺さずのサイクルを50日間も繰り返した末に男は漸く死を許された。
抜い痕と裂け目だらけのその姿は、まるで犯行に使用したぬいぐるみのようだった。
なおこの社長は大規模な半グレグループを率いていたのだが、後日そのグループはとある紅髪の男性(正体は後述の紅林二郎)に壊滅させられた。
音楽イベントで依頼者の娘2人を含めた大勢の人々を自身の債務者に殺害させた上に、その債務者を警察に出頭させた闇金社長の男に対し執行。
元々は森鴎外著の「都甲太兵衛」論の中に登場する、竹筒を身体に押し付けて熱した醤油を流し込む拷問。伊集院はそれにアレンジを加え、電動ドリルで穴を空けたところに竹筒を差し込み、体内に直接グラグラと煮えた醤油を注ぎ込むという、聞いているだけでも皮下が痛くなるような拷問へと仕上げた。
この闇金社長は悪魔崇拝者であり、犯行の動機も悪魔召喚の儀式の生贄にするためという身勝手極まりないものであった。
それに対し伊集院は「助かりたければ今ここで悪魔を呼び出してみろ」と条件を提示。両肩の骨肉を焼かれて息も絶え絶えの社長は必死で(胡散臭い)呪文を唱え、見事悪魔を呼び出す事に成功する。
……自らを生贄に、目の前で醤油入りの鍋と電動ドリルを構えた拷問の悪魔を。
女性社員に一気飲みを強要して死なせたベンチャー社長に対し執行。
喉に漏斗を差し込んで無理やり水を飲ませる拷問自体は比較的ポピュラーなもので、かつてのスペインでは魔女狩りで盛んに用いられていた。
今回はその無理やり飲ませる水にバッテリー液を混入させており、水による窒息だけでなくバッテリー液に含まれる硫酸によって社長はじわじわと胃と食道を破壊される事になった。
そして最終的に命を助ける代わりにテキーラのバッテリー液割りの一気飲みをさせられる事になり、結局飲み干せず硫酸と急性アルコール中毒によって絶命。
大学生に難癖を付けてリンチして殺害したどころか、死体も残さずに始末した暴力団組長・今井とその愛人に対し執行。
石抱きは巨大なそろばん板に罪人を乗せた状態でその膝に石の錘を乗せる拷問で、そして海老責めは罪人を無理な体勢で固定して縛り上げる拷問。どちらも全身に過負荷をかけ、さらに血流を停滞させる事で苦しめる拷問である。
伊集院はこの二つを融合させると共に改良し、石の代わりに巨大なプレス機で罪人をじわじわ圧死させる拷問として現代に蘇らせた。
100キロの力を加えた段階でまず愛人の背骨が砕け、その無惨な姿に今井は直前までの居丈高な態度を翻して命乞いするが当然聞き入れられる筈もなく、程なくして愛人の後を追った。
リンチに参加した組員達も、後日同じ目に遭わされたという。
今回の依頼人は殺された大学生の母で、あまりの悪辣さに偶然事情を知った天羽組も情報収集に協力していた。
極道絡みの事件とはいえ天羽組は基本的に堅気の人間に積極的に関わろうとはしないため、これもまた珍しいケース。
また本件は伊集院がその気になれば組一つを容易く壊滅させられるという証左に外ならず、天羽組の面々が彼を恐れる理由に説得力が補強されたとか。
半グレを雇って女性を攫って殺害し、その遺体を剥製にしていた芸術家気取りの猟奇殺人鬼に対し執行。
上述のタイヤネックレスの発展版とでも言うべき拷問で、難燃性の素材を内側に織り込んだラバースーツを罪人に着せ、さらにガソリンを掛けて着火するというもの。これによって全身を焼くと同時に燃えづらくすることで長時間苦しめる事を可能とした。
犯人の男は捕まってもなお「美しいものを美しいまま保存する事の何が悪い」と戯言を並べていたが、逆に「ならば醜いお前は肉片一つも残さず消え去れ」と伊集院に言い返されてそのまま焼き尽くされた。
今回の拷問はシマ内のホステスも被害に遭ったということで、天羽組の須永が結婚目前の娘を殺害された依頼人を伊集院に紹介する形で実行。
須永としては苦手な伊集院に丸投げして早く帰りたかったのだが、当然伊集院がそれを見過ごす筈も無く「お前がこの件を持ち込んだから協力しろ」と脅しつけられて外道の捕獲に協力する事に。
「極道になってもパワハラを受ける事があるんですねぇ…」
初登場回で「モタモタしてると頸動脈噛み切っちまうぞ」と舎弟を脅した男の台詞である。
半グレ組織「羅威刃」に与する日本刀使いの殺し屋・隻腕の小湊に対して執行した刑。極限まで冷却された鉄の柱に対象を縛り付け、さらに極低温の冷凍ガスを浴びせる。こうすることで対象を凍傷寸前に追い込み、鞭打ちの痛みを何倍にも引き上げる。小湊はこの拷問によって全身の肉を削ぎ落とされ、15時間が経過した後に死亡した。
依頼者は、家族が小湊の襲撃に遭い、自身も大きな傷を負いながらも奇跡的に生き延びた一人娘。伊集院は小湊の剣技をかいくぐって勝利し捕縛したが、その際に頭部にかすり傷を負っている。わずかとはいえ作中で唯一、伊集院に出血を伴う傷を負わせた敵役でもある。
ちなみに2024年現在では拷問ネタの数が間に合わなくなったのか、過去に行った拷問を再び行ったりアレンジしたりといった形の動画も作られている
紅鬼伝説 元ヤン紅林次郎
CV:伊藤タカユキ
迷惑行為に及んだり、弱いものいじめを行う悪党を正義漢が成敗する「スカッと系」に近い作風の「紅鬼伝説 元ヤン紅林二郎」シリーズの主人公。
正社員を目指すフリーターの青年。しかしかつては地元で「紅鬼」と恐れられていた向かうところ敵なしの伝説のヤンキーであった。
戦闘能力も並外れて高く、彼が拳を振るえば対象となった人物は殴られた箇所が陥没してしまう程の威力を誇る。
詳しくは当該項目を参照。
華の天羽組
CV:伊藤タカユキ→ヤシロこーいち
「100年経っても舐められた奴はブチ殺すんじゃあ!!!」
ヤクザ・半グレといった裏社会の実態に焦点を当てた「華の天羽組」シリーズの主人公。
「空龍街」を拠点とする極道組織「天羽組」に所属するアラサーの中堅・武闘派ヤクザ。
天羽組は血に飢えた戦闘狂が構成員に多く、彼はそうした狂人兄貴分たちの威勢に内心怯えつつ、シマを荒らす半グレや他の極道組織たちとの抗争など、血で血を洗う惨たらしい極道の世界に身を置いている。
一方で、天羽組は昔ながらの仁義を重んじている任侠ヤクザでもあり、構成員同士の結束力は強く、堅気への手出しも禁じているなどの義理堅さも見せる。無論構成員が他勢力に殺害されるとなれば組が総力を上げて報復に動き、また構成員の中で仁義外れなことをする輩が現れれば、良くて破門、または絶縁、最悪の場合は粛清される運命。
現実であればこういったヤクザ者は社会から白眼視される存在だが、上記の通り本チャンネルの世界は警察や司法が全くと言って良いほど頼りにならず、半グレやカルト宗教団体、果ては海外マフィアが跋扈する世界であるため、そういった無法者達に対処して街を守るのは殆どが彼ら極道の役目となっている。
伊集院ら拷問ソムリエが「ダークヒーロー」であるとすれば、極道達は「必要悪」と言うべきか。
幼少期、
親からの愛情を受けず放置され育ったが、近所で暮らしていた極道の男(小峠は「おっちゃん」と呼び慕っていた)から気に掛けれられていたのを機に極道へ憧れを抱くようになる。そして19歳の頃、親元を離れ喧嘩三昧の日々を過ごしていたある日、偶然その場を通りかかった極道の男、藪下からスカウトを受けたことを切っ掛けに天羽組に所属した。
シリーズ主人公としては特にシリーズ初期は戦闘力が劣る描写が多く、本人も「才能がない」事を自覚している。実際に、初めての殺人を描かれた2話の時点でアラサーを名乗っており、武闘派としては組内でも遅咲きと言えるだろう。
しかし精神力は非常に強い物があり、
明確にボッコボコにされていたのに精神力だけで持ちこたえて粘り倒した結果引き分けや実質勝ちを拾った事がシリーズ中だけで2回ある。
また初期の頃は武闘派兄貴分達の脅しや鉄火場の空気に身を竦ませる事も多かったが、死線を潜り抜ける中でどんどん度胸を付け、戦闘力自体も度重なるカチコミの結果鍛え上げられており、今では組の武闘派主戦力の一員として認識されている程。
どころか時が経つにつれ、狂人兄貴達に影響されたのか「人間と木材(鰹節の場合もある)の区別がつかない」と言いながら敵組員や半グレの身体をカンナで削ったり、ネイルガンで釘を打ち込んだりするなど、
舎弟にビビられるほどの立派な狂人になりつつある。
ヤクザものなだけに、彼が主役を務めるエピソードはシリーズトップクラスの残虐描写と死者数を誇る。そのため動画視聴に年齢制限がかけられることもしばしば。
舞台が裏社会であるために、上記の拷問ソムリエである伊集院茂夫とは度々共演しており、また伊集院と天羽組とは何らかの接点があるようで、彼が情報収集をする際に天羽組に協力を求めたこともある。もっとも相手が反社会勢力である以上伊集院は完全に心を許している訳ではなく、もしも天羽組が人道に外れた真似をすれば組ごと潰す、との事。
この他にも、天羽組は後述する「京極組」とは兼ねてより互いのシマを巡って対立していた宿敵関係であり、本編でも構成員同士が何度か対決したことがあり、2022年3月のストーリーで冤罪によって京極組に粛清された構成員の仇討ちとして遂に抗争が始まってしまった。
京極組との戦争終結後はしばらく日常が続いていたものの、野田が下記にある天王寺組が雇った殺し屋によって意識不明の重体に追い込まれたことによって天王寺組との戦争が起こる。
そして天王寺組との戦争終結後は空龍街で違法な売春行為をあっせんしていた神奈川に拠点を置く半グレ組織とその雇い主である極道を神奈川遠征で粛清したのをきっかけに、東京極道をよく思わない神奈川屈指の武闘派極道の「神城組」に目をつけられると、何かと抗争と縁のあるシリーズとなっている。
尚、シリーズ開始当初は単なるヤクザについての解説動画的なものであるため、組の名前すら言われなかったり堅気に危害を加える描写もあったりした。
CV:ヤシロこーいち
天羽組の組長。
厳格ながらも仁義を重んじる天羽組のトップで、華太を初めとする組員たちからは絶大な信頼と忠誠を寄せられている。
「堅気への手出しは厳禁」「ヤク(=麻薬)の売買及び使用は厳禁」という天羽組の掟も彼の方針によるもの。若い頃は「徳島組」という組織に所属しており、任侠を重んじる姿勢はその時世話になっていた兄貴分によるもの。
天羽組の対外交渉を一手に担っており、他の組の親分達から組同士の喧嘩の仲裁を頼まれる程、交渉人として優れている。もっともその仲裁がきっかけで抗争に巻き込まれたりする事もしばしば。
また華太を自分の後継者候補と見込んでいる節があるようで、「お前もいつか自分の組を持つ日が来る」として極道の会合や儀式に積極的に同行させる様子が見られる。
老齢ということもあって自ら前線に出る事は無いが、着流しの下は年齢を感じさせない逞しい筋肉をしている。
そして自らが手を下す際には木工道具のカンナで肉を削る。その際の剣幕は華太も鼻白む程凄まじい。
CV:天元なま
組長・桂司の妻。
元々は会計士だったというエリートで、そのため現在でも天羽組の会計・帳簿係を務めている。ホステスとして働いていた頃に桂司に口説かれた事で結ばれた。
温厚ながら豪胆かつ気丈な性格で、武闘派の構成員達でも頭の上がらない相手。
余談だが、中の人は小峠シリーズにおける殆どのイラストを担当している人物でもある。
CV:畑耕平
通称「アイスピック野田」。
天羽組のシノギ及び敵対組織の粛清などの陣頭指揮を執る幹部構成員で、自身もその異名の通りアイスピックを用いた戦闘や拷問を得意とする筋金入りのサディスト。
坊主頭に金髪のモヒカンというエキセントリックな容姿や、おどけたような喋り方をする物腰に反して狡猾でリスク管理を怠らない切れ者であり、華太もちょくちょく彼にシノギについての相談事を持ち込んでいる。
何かと「目玉クルンする?」などと華太を脅すが、本人の仲間想いな性格もあって何だかんだで信頼関係は強い。自身の舎弟や協力者を殺した者に対しても率先して仇討ちに向かう。また、近年は伊集院茂夫とも親しいことが判明し、彼とはお互いにさん付けで敬語で会話していた。
実は紅林二郎と同じく元ヤンであり、二郎とも殴り合いをした事がある。
なお、両親からは望まれない命であった所謂妾の子という重い出立ちを持つ。「一(はじめ)」という名前も最初に生まれた子供だからという理由で雑に命名されたもので、両親からの愛情は全く無かった模様。特に父親の方は女遊びが酷い、野田の母親とは遊びの延長戦、本妻の子いわゆる腹違いの兄弟は幼いころから性根が腐っており幼少期の野田に酷いイジメをする、と外道そのもの。
ちなみにその実父と腹違いの兄弟は同じ極道におり、愚連隊を率いていた野田をバカにした挙句戦争を起したものの軽くあしらわれた末に殺されている。
一方の母親は野田の実父に捨てられたせいで酒に溺れ、そのまま記憶障害を起こして入院しているものの、度々顔を見せているので嫌ってはいない模様。
羽生戦争終了後、天羽に推されて空いていた若頭の座に襲名することになった。
CV:畑耕平
「グリングリーン! 青空ーはー二度とー見れないー!」
「二択クイズでーす! お前ら全員死ぬまで、1分でしょうか? 2分でしょうかー?」「答えは1分DEATH!」
通称「アーミーナイフの小林」。
顔立ちは整っているのだが、常に三白眼を見開いたマジキチスマイルを浮かべているのが特徴。
その内面も容姿に違わず、華太をして「組一番の狂人」と言わしめる危険人物で、笑顔のまま得物のナイフを敵の腹に突き立てて「グリン!」と抉るのが趣味と公言している。さらにナイフだけでなく拳銃の扱いも達者で、特にその早撃ちは特殊部隊レベルの腕前。
後輩達から全く慕われていないわけではないのだが、その何をしでかすか分からない性格から「悪魔と赤ちゃんのハーフ」「悪魔と子供が融合したような凄まじいお方」と呼ばれ、恐れられている。
しかしラリったように見えて頭が切れて周到で執念深く、それでいて必要な時にはしっかり活を入れる、なんだかんだで兄貴な人物。
元々は暗殺組織「CODE-EL」に育てられた暗殺者であり、銃やナイフの腕はそこで叩きこまれたもの。
もっとも彼自身はその過去を「汚い大人に良いように利用された」と苦々しく思っており、そのため子供や女性などの弱者を食い物にする行為には凄まじい憤りを見せる。
後述の瓜生と同じく組織を抜けた後に天羽組に加入したようで、その因縁から現在もかつての同僚の殺し屋ピンクに命を狙われており、CODE-EL戦争編で自身の命を狙ったツケを返す&火の粉を振り払う名義で殺し屋ピンクと激突。
ドーピングで速攻で小林を始末しようとしたピンクに対して、小林はひたすら粘ってドーピングの副作用が現れるのを待ち、副作用が出た瞬間に一気に畳みかけ、ピンクを十八番の「グリン」でぶちかまし勝利した。
実は登場初期にその辺のチンピラ風情に刺し殺されたのだが、人気が出たのかギリギリ生きてたことにされてたりする。そのため,小林の強さが上がるたびに必然的にこのチンピラの強さもアップデートされて一部では「伝説の半グレ」なんて呼ばれていたりもする
CV:畑耕平
「南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏……さあ、その下らぬ人生に別れを告げろ」
「引縄批根、テメェら全員薄切り豚肉じゃあ!」
通称「日本刀の和中」。
「天羽組最強」とも呼ばれる凄腕の剣客。元々は名家の出身で、「実戦で人を斬る場が欲しい」という理由で裏社会に身を投じた。
普段は寡黙だが、いざカチコミとなると満面の笑みと共に「お前の断面を見せてくれ!」と叫びながら人間を
日本刀でバラバラに斬り刻む。粛清相手が伊集院と被った際も、彼の殺気に臆するどころか
「旦那の断面が見れる日が来るとはな!」と嬉々として挑みかかっていた。
そんなまごう事なき狂人ながら四字熟語を嗜む一面もあり、武闘派揃いの天羽組の中ではかなり教養の高い人物でもある。
また、子供に優しい一面が有り、その事から子供を外道のシノギに利用した者に対しては激しい怒りを見せる。
普段は野田とは狂人同士ウマが合わないようだが、本心では兄貴分だった彼への敬意を忘れてはおらず、天王寺組のヒットマンに重傷を負わされた際は普段の沈着さもかなぐり捨てて激昂していた。
CV:畑耕平
「私が
デビルマンです。本物ですゥ」
「スリルスリル! 今日の星占いは1位ィ!」
通称「バイティング須永」。
口内にチタン製の牙をインプラントした男で、これを用いて敵の喉を食い破る白兵戦を得意とする武闘派。他にも敵前に姿を晒した上で二丁拳銃を乱射する戦法も好む。しかしそんなノーガード戦法を好んで取るせいで生傷が絶えず、登場するたびにボロボロになっている。それでも必ず生還する上、脳天を思い切り殴られるなど明らかに致命傷を負っているのにピンピンしている事から「
ゾンビ」と称されることも。それは本人の頑丈さもさる事ながら
ギリギリで致命傷を回避する見切りと反射神経に異常な程長けている事が一番の原因。
女性の凌辱と拷問が趣味で、「極道界隈一の色男」を自称している。どうやら過去に女性絡みでトラブルがあったのが原因らしい。…が、流石に視聴者から好感を得にくいと思われた
のかあるいは設定を忘れられたのか現在では陽気かつお調子者の天羽組のムードメーカー的な存在として描かれる。
最近になって初登場回のサムネがしれっと変更されたりもするし。
場数を踏んで来た華太をも閉口させる猟奇性の持ち主だが、実は星占いを好んでいたり、前述の伊集院には心底竦み上がっている一面もある。
それでも人間を超えた「怪人」である事実は変わらない。もし伊集院が天羽組と敵対する事になるなら真っ先に殺されるのは彼だろう。
CV:末次由布子
「罠にハマる馬鹿はテメェだ、死ね」
「こんないい女がテメェに惚れるわけねえだろ」
通称「女装ヒットマンの香月」。
華太が「神の悪戯」と評する程の中性的な美貌の持ち主。声も女性と聞き違う程のハイトーンボイス。
化粧やドレスで着飾った女装でキャバクラなどに潜入し、敵対組の幹部を油断させて始末するハニートラップを得意とする凄腕の暗殺者…なのだが当人は幼少期からモテ続けた反動で女性が大の苦手。
しかしチャカの腕前自体は非常に高い物があるものの、どうしても基本「女装して潜入して暗殺や情報収集」がメインになる為筋肉量を付けれず、長期潜入では減量も行う必要がある為近接戦闘力は武闘派兄貴達の中では低い方。
武闘派兄貴達の中では血の気が薄いほうで、華太ら舎弟に対してパワハラ紛いの圧を掛ける事も滅多にない。
が、そこはやはり狂人枠。拘束した敵に満面の笑みを浮かべながら沸騰したドンペリをぶっ掛けるなどのえげつない拷問を執行する事も。ギッチギチのスケジュールのせいで自由な須永を尊敬しており、野田がどっかの外道ヤクザに刺されたとき、舎弟の誰もが言っても聞かなかったのに、須永の拙い要請には応じたほど。
CV:ベルべる
「殺す殺す殺す殺す……」
「恋バナつまらん奴にはガスバーナー! 1000℃の頭蓋骨を作りまーす!」
通称「ガスバーナーの永瀬」。
火炎放射器並みの火力を誇る改造ガスバーナーを得物とし、人が焼ける臭いで白飯が食べられる、人の焼ける音にヒーリング効果があると豪語する狂人。粛清の際も「半グレの炙り」「(文字通りの)目玉焼き」など料理屋にたとえた言い回しが多い。
天羽夫妻の養子でもあり、幼い頃に母親が蒸発して天涯孤独の身になっていたところを拾われた過去を持つ。そういった経緯もあって夫妻を強く慕っており、特に実母以上に親身になってくれた京子を傷つけた者は誰であろうと絶対に許さない。
以上のように苛烈な気性で後輩達から恐れられているが、その一方あくまで自分を一組員と認識しているようで、特別養父の威光を振りかざすような真似はしない。実際他の組員達から疎まれたり嫌われたりしている様子はない。
また、京子が天羽組の会計係を務めている関係上か本人も意外と会計の関連に明るい面も見せている。
CV:伊藤タカユキ
「寝れば夢を見れますが、寝なければ夢を叶えることができる。」
「お前ら評価ってものはなぁ、コップに水を注ぐようなもんで溢れ出して初めて目に見えるもんなんだわ」
通称「狩猟刀の青山」。
獣を狩る際に用いられる刀剣である狩猟刀_即ち剣鉈を振るい、人体を唐竹割りに一刀両断するパワーファイター。前述の香月の同期であり、彼に対する同期愛が重い。ヤクザとは思えないほどフレンドリーかつ気さくな人物であり、後輩を気遣ってちゃんと育成する後輩ウケの良さと、天性の太鼓持ち故の先輩ウケの良さを併せ持つ。
工藤清志と同じく狂人と言われると疑問符がつく人物であるが、狂気的なのはその戦闘スタイル。上述の通り狩猟刀で人間を容易く両断する他、プロレス技で人間を捩じ折りコンクリートの床と一体化させる。
「俺はいいけど矢部が許さねえんだよ」
羽生戦争終結後に初登場したオールバックとサングラスが特徴的な兄貴分。
戦闘スタイルは空手と鉈を織り交ぜたもの。
自分の中の理想の矢部を追い求めるスーパーハードボイルドであり、彼の言葉に速水や茂木が心酔する程。舎弟に稽古をつけて細かく指摘するので面倒見もいい。
外道相手にはたとえ謝っても上記のセリフを言い放ち全力で叩きのめす。
つい最近まで無法地帯当然のブラジルの刑務所に捕まっていたものの、実力だけで刑務所内の囚人のトップに上り詰める程に戦闘能力は高い。
「ギャアアアアア! 画数多いいいいい!」
途中から加入したピンク色の髪が特徴の下っ端構成員。しかし極道でありながら喧嘩は強くなく、専らシノギ担当に回ることが多い。
元々はフリーターで、「何かカッコ良さそう」という初期の華太みたいな軽い理由で天羽組の門を叩いた。
小峠と行動を共にすることが多いが、前述の小林には喧嘩に負ける度に頭蓋骨に「下」「弱」といった文字を彫られるというヤキを入れられている。
それでもなお喧嘩に負けては兄貴分たちに泣きつくという流れが半ば動画のお約束になっていたが、ある日とうとう堪忍袋の緒が切れた小林に「てめえみたいなのが居るだけで組が舐められる」と半殺しにされて追い出されそうになり、そこに至ってようやく自分の弱さと向き合う事を決意。自らカチコミに同行する事を志願するなど、ようやく成長の兆しが出て来た。
そして、関西勢力天王寺組との抗争、「羽王戦争」では同組二大武闘派派閥の一角を率いる幹部、城戸丈一郎の本部強襲の際城戸捜索に出払っていた小林、和中の両兄貴に緊急電を入れて呼び戻し、間一髪の所で2人が間に合った事で城戸を返り討ちにする事に成功。このファインプレーにより天羽組は本部壊滅を免れる。
その後も亡き幹部組員工藤清志の息子亘清が入門した際、カチコミで相手に刺されそうになった亘清を身を挺して庇う等兄貴分らしい行動も見せる等急成長を遂げる。
更には羽王戦争終盤、天王寺組関東侵攻の拠点へのカチコミに参加し、小林とタッグを組んで行動。敵主力の一人、渋谷大智の不意を突く形で銃撃を腹部に命中させて戦闘不能に追いやる。
そして、カチコミの指揮を執る野田が敵総大将の天王寺組若頭、大嶽徳史に今まさにトドメを刺そうと言う所で、親分の天羽から電話で「自分が着くまで大嶽を生かせ」という命令を受けた事でどうにか野田を引き止め、到着した天羽の説得で大嶽に矛を収めさせる事で羽王戦争は終結した。
最近では修羅場を潜ってきたことに加え、兄貴達との訓練で鍛えられたお陰で肝が据わるようになってきており、喧嘩自慢のそこそこ強いチンピラくらいはタイマンで倒せるくらいのタフさを発揮し始めている。
「兄貴、任せて下さい。どんな奴でもブッ飛ばしてやりますよ」
通称「天下無双の飯豊」。
元暴走族の総長で、族の引退後は喧嘩の助太刀をしていた。喧嘩の最中、腕っ節の強さに目を付けた阿久津にスカウトされたことで 天羽組に加入。
しかし元はトップであることが災いし厳しい上下関係が存在するヤクザのルールに馴染めず、雑用を任された時も文句を垂れるなど、小峠からは歓迎はしつつもこういった面に対し内心不安を覚えていた。
カチコミの際も持ち前のパンチ力で相手を次々と殴り倒すも仕留めきれなかった敵に足を刺されて泣いていきなりお荷物状態になり、あまつさえ不良の世界には無かった本気の殺人行為を見るや嘔吐し出すなど極道になるにはあまりにも弱く、ムキになって喧嘩を売った小林にはあっさりと負けて小峠には戦力外通告を言い渡された。
しかしそんな彼も場数を踏むごとに少しずつだが極道としてのレベルは上がっていき、ついには京極組との抗争中に組内の猛者を計略の末に討ち取るという快挙を成し遂げている。速水も見習ってくれ
そして天王寺組との抗争では武闘派の一角に数えられるようになった。
また、元総長をやっていた族とは未だに関係を保っているようで、情報屋に頼れない場合などに族の人海戦術が役に立つ事もある(尊敬する兄貴の敵討ちとか)。
羽生戦争終了後は短くした髪をそのままに革ジャンからスーツに変えてイメチェンしてより極道っぽくなった。
無差別テロを起こした極左組織である「日滅軍」のリーダーの松村相手に格上であるものの肉を切らせて骨を断つ戦法が決め手で勝利するといったまさかの大金星を挙げた。だから速水も(ry
天王寺組との抗争_通称「羽王戦争」で戦死した
工藤清志の息子。父の背中を追う為に天羽組に入門した。
かのドスの工藤の息子だけあって新入りながら戦闘能力は高い。だが、偉大なる父に並ぼうと生き急いでいる部分があり、組員に対して「父のような立派な人物になる」といちいちアピールしたり、舎弟を見下すような発言をしたりもした。しかし、初のカチコミではビビって何も出来ず、(実際はカチコミの現場に勝手についてきただけ)その生き急ぎぶりを華太と須永に諌められ、その後は謙虚な人物に。
ちなみに、組に入る前から柔道を心得ているようで、喧嘩自体は極道でやっていける程度に強い。
速水(ry
もともとは大坂の弱小半グレ組織「煮苦粋(ニクスイ)」の構成員だったが、天王寺組の情報を得るために新入りに変装した小林と速水との出会いから彼らに憧れて単身東京へ行くことに。
羽生戦争終盤ではいつ命を落としてもおかしくない天羽組本拠地で負傷した人たちを闇病院へ運ぶ活躍をしており、羽生戦争終結後に正式に天羽組に入門することになった。
天羽組の組員の中ではおそらく唯一関西人だと判明している人物であり、関東と関西の架け橋になるかもしれない可能性を秘めている。
過去の人物
「全員ミンチになれやあー!ハンバァーーーグ!!!」
「本職を舐めた事、地獄の底で後悔してくださいね…」
通称「マシンガンの尾崎」。
所謂「狂人兄貴」の元祖的な人物。機関銃マニアであり、得物のマシンガンを持つと異常人格になる。一度引き金を引くと相手が死ぬまで止まらず、最短15秒で敵対組織を制圧してしまったこともあるらしい。他にも日本刀も扱っており、その場合は袈裟斬りで仕留めている模様。(なお劇中でこれをやっているシーンは一度も無い。)
だが、他の組とのトラブルを発端とする仲間割れで同僚を射殺してしまい、絶縁処分となってしまう。警察に追われる身となり堅気に戻ることは出来ず、あろうことか半グレのリーダーになって天羽組のシマを荒らしたため、カチコミに来た小峠に額を撃ち抜かれて死亡。
「首刈り族でぇ〜す!」
「ほらほらほらほらぁ、一本でーも人参♪どんどん切ってイコー」
通称「鎌の坂元」。
筋骨隆々とした体格で血走った目の如何にもヤバい見た目の男。農業用の鎌で稲を刈るように人間の首を飛ばす狂人で幹部候補。
しかし他の狂人兄貴達が何だかんだで身内には情を見せるのに対し、彼に関しては非常に短気で残忍で、しかも狭量。自身の彼女を寝取ったという理由で若手組員・山田の親指以外の4本の指を切り落とし、挙げ句の果てにはナマコ密漁のシノギと称して海に沈めて殺し、幾らなんでもやり過ぎだとに苦言を呈した華太にも「ならてめぇも指なしでナマコ取りに行くか!?」と凄むなど悪辣な行動が目立った。
…はっきり言って何故こんな男が幹部候補と目されていたのか謎である。というか彼女が一番悪くね?
最期はその振る舞いが祟ってか、急襲してきた敵対組織「河内組」のヒットマンに射殺されるという末路を辿り、その場に居合わせた華太から「死んで当然の男だった」と吐き捨てられていた。
当然視聴者からの好感度もすこぶる低いものの、後に登場した南雲の兄貴からは多少残念がられている。
「ほぉら!お前の竿に5つ目の穴だ!これが本当のチンアナゴ!」
通称「ドリル米倉」。
日本屈指の名門K大の建築学科出身のインテリヤクザ。
カチコミや拷問に電動ドリルを主に用いるのが異名の由来で、さらに敵構成員の身体にドリルで穴を空けた後に上記のような駄洒落を言うという謎のセンスの持ち主。このため必要以上に買った恨みは多く、特に組長の目を潰された「近田組」からは強く敵視されていた。
振り込め詐欺など頭を使ったシノギと組の人事を管理していた稼ぎ頭だが、出し子が逮捕されたのを機に遂にお縄になってしまう。
稼ぎ頭を失うわけにはいかないと弁護士を付けられるも、その弁護士に化けた近田組のヒットマンに拘置所内で射殺された。
組内での人望は高かったものの、人を騙して金を稼いでいた彼が最期に人に騙されて死ぬという、ある意味では因果応報の結末であった。
「じゃあ指から串生やすか?コラ」
「ハハハハ!
バルログじゃねえか!」
通称「串の北岡」。
異名の通り竹串を人間の肉体に突き刺して痛めつけるのを得意としており、上記の台詞は半グレの指の爪の間に串を刺して爆笑しながら言ったもの。
狂人達の中では数少ない若手組員で華太と行動を共にすることが多い。とはいえ華太ほどの場数は踏んでおらず、武闘派兄貴達の脅し(例:野田『天羽組では失敗=死と読む。知ってた?』)にたびたび竦み上がる場面も。
偽の職業をレンタルする「アリバイ会社」を提案するなどシノギの才能があり、人望が厚く組長からも大きなシノギを任されるようになる程に期待されていた人物だったが、当のシノギの際に起こった手違いで間接的に京極組のシマを荒らしてしまった結果、構成員の一人である一条と交戦した末に死亡した。
一応、小林の兄貴にはチャカの訓練で可愛がられていたようで、仇討ちの際に偲ばれる程度には慕われていた様子。
通称「ハンマーの冨樫」。
大きなスレッジハンマーを得物とする筋骨隆々の男。天羽組の兄貴分たちの例に漏れず「人間で餅つきをする」のが趣味という狂人であり、まず短刀や銃で敵対者の足を機能停止させてからハンマーで叩き潰す、というかなりエグい戦い方をする。
なお本物の餅で餅つきをしているシーンもあるが、臼にヒビが入ってしまっている。
面倒見が良く舎弟に焼肉を奢ったり、抗争中に第三者から横槍を入れられないよう見張りを効かせていたりと組内で頼りにされていた人物だったが、後述の京極組との抗争で絶命。
CV:畑耕平
「腹ァ掻っ捌いてやるから背骨造れぇ!」
「外道に名乗る名はねえな」
通称「ドスの工藤」。
かつてボクシングの東洋太平洋チャンピオンとして名を馳せた武闘派で、ボクサー時代で培ったインファイトとヤクザの定番な獲物であるドスで敵対者の腹をかっ捌く戦法を得意とする天羽組の「生ける伝説」。
小林や須永が彼に敬語で話すところを見るに、彼も組の幹部構成員と思われる。
厳つい人相に反して性格は落ち着いており、武闘派兄貴達の中では狂人としての要素が薄く野田のように狂った台詞やは殆どない。
伊集院との共演回ではヤクザ相手に敬称を基本使わない伊集院が終始「工藤さん」と呼び心情描写でも「工藤氏」と呼び続けている等伊集院からですら一目置かれている描写がある。
野田のように舎弟の面倒見もよく、華太ら舎弟に対してパワハラ紛いの圧を掛ける事も滅多にない。堅気に対してもそれは同様で、博文と共演した際も終始ぶっきらぼうな言葉遣いながらも礼儀正しい態度で接していた。
また、シノギ(兼死体処理の予備手段)として「工藤さんちのDOS水産」なる小さな水産加工工場を経営しており、あくまでカモフラージュと言えども少しは稼ぎがある、と言う描写がある。
なぜ彼のような人徳者が極道になったのだろう。普通にボクシングジムのオーナーかコーチになったほうがもっと幸せな人生を歩めたかも知れないのに。
天王寺組との抗争により、城戸派の上位2名の浅倉と城戸との悪夢の2連戦の果てになんと彼は
立ったまま死亡した。
この悲劇は天羽組全体をどん底に落とした事は勿論、視聴者の間でも現実を受け入れられないファンも多かったらしく、ツイッターのトレンドに「工藤の兄貴」が上がった他、担当声優である畑氏も「涙で3回も収録を中断した」と語っている。
CV:ヤシロこーいち
天羽組の若頭。
組の経営に携わる実質的なナンバー2で、狂人揃いの天羽組にあって珍しいほど冷静沈着で理知的。
天王寺組との抗争中に敵の策略にはまった組長、青山、飯豊を救うためにいち早く駆け付けたものの、相手はよりによって天王寺組の武闘派グループ戸狩派の岸本とトップ格の戸狩と渋谷だったため健闘空しく完全に力負け。
このままでは組長と若い戦力が皆殺しにされると判断した阿久津は、自分を囮にして3人を逃がす事を選び、逃げ切れたことを確認した阿久津はその場で倒れ、舎弟達と過ごした日々を思い出しながら事切れた。
それから数分後に駆け付けた小林と野田は阿久津の亡骸を見てただ泣き崩れるしかなかった。
CV:伊藤タカユキ
「可愛くない女なんて存在しねぇ。ただどうすれば可愛く見せられるか、分かってねぇ女がいるだけだ」
「女を泣かす奴は豚だ。全員の豚足を刈る」
通称「山鎌の南雲」。
「モテる男は相手の土俵で勝つ」という持論を掲げる銀髪色黒の優男。自称色男の須永より断然モテそう。半グレの首を切り落とそうとしていた所を警官に見つかり、2年間刑務所にいた。
山鎌や火炎瓶を駆使して敵対者の首や脚を刈り取った挙句に燃やす狂人で、一瞬で戦況や周囲の環境を把握する戦略眼にも優れる。
普段は女好きなお調子者で、「天羽組随一のフェミニスト」「奇跡の独身」を自称するナルシスト。女絡みの詐欺にしょっちゅう騙されると自虐するほど奔放だが、女性に対する情は本物。また後輩に対する気遣いも相当なもの。
狂ったファンにアイドルの個人情報を流す事をシノギとしていた半グレ相手には被害者の1人を一ファンとして推していた事からマジギレし、
半グレ全員をアジトもろとも灰にした事すらあったりも。
先述の坂元とは同期であり、二人とも鎌を得物とすることから「狂気の鎌兄弟」と組内で恐れられていた。…といっても短気で狭量な坂元とは相性が悪かったようで、流血沙汰の喧嘩になる事も少なくなかった模様
羽王戦争でいきなり不意打ちで襲ってきた天王寺組の室屋に借りを返すべく単独行動で室屋の関東進出時の自宅に襲撃し、ボロボロになりながらも執念の末に室屋を討取った。
…かに見えたが室屋は様々な奇跡の末に障害が残りながらもなんと生存し、意地でも南雲を討つべく、阿久津の葬式の帰りに病院へ入ろうとした時に襲撃。
爆弾を巻き付けた室屋の相打ち上等の捨て身自爆戦法を止めようとしたが、室屋の執念が上回り止めることができずに自爆を許してしまう。
南雲のとっさの判断で隔離していたおかげで他の人は爆発に巻き込まれなかったが、自爆した室屋の近くにいた南雲は爆発に巻き込まれ、室屋の思惑通りに相打ちになって死亡した。
しかも室屋が生き残った最大の要因が自宅襲撃時に近くの部屋に住んでいた女性が銃声を聞いてとっさに通報したから、というものであり最期の最期でも女運に恵まれなかった故の悲劇だった。
京極の轍
CV:伊藤タカユキ
「黒焉街」を拠点とする極道組織「京極組」に所属する若手ヤクザ。
京極組は元々上記の天羽組のような仁義を重んじる任侠極道であったが、先代の組長が他界してからは一転腐敗の一途を辿り、構成員が組の許可なく勝手にシノギを行ったり(勿論、その大半が堅気に危害を加える暴対法スレッスレのもの)、堅気に危害を加えたり、構成員同士での衝突も度々発生し、更には跡を継いだ現組長は組織の管理に目を向けず遊び呆ける有様となってしまった。
虎徹はそんな京極組を日本一の極道へ生まれ変わらせるべく日々奮闘し、彼を慕う兄貴分、弟分たちと共に漢を磨いている。
上記の華太が主役を務める天羽組シリーズが他勢力との抗争を描いたストーリーなら、虎徹が主役の京極組シリーズは組の不届者と闘い組織を立て直していくストーリーと言うべきであろう。
また堅気と滅多に関わらない天羽組と異なり、「人情派極道」という名乗りの通り黒焉街の人々から相談事を持ち込まれる事が多いのも特徴で、虎徹を含む武闘派構成員達も快く問題解決に勤しむ姿が見られる(もっとも、逆に言えば一般人からも警察が当てにされていないという事でもあるのだが)。
母子家庭で育つも、幼少期の頃に母親が自身を置いて蒸発してからは天涯孤独の身となる。成長するに従って喧嘩の才を開花させていき、20歳の頃、京極組の若頭である五十嵐からのスカウトを受けて組に入門した。
戦闘スタイルはパンチのスピードと戦略を駆使しており、カチコミの際はコンバットナイフや砂鉄入りナックルといった武器を用いることもある。無論武器を持たない素の肉弾戦の実力も高い。
身体能力も特にスピードに特化した凄まじい物があり、学生時代は練習ゼロで100m走の県記録を出した事がある。
しかしそれでも劇中最強クラスの一人である伊集院茂夫には遠く及ばず、ある時罪なき堅気を殺害した京極組の元構成員を始末しようとした際に、偶々標的が同じだった伊集院と鉢合わせ、果敢に挑んだものの彼の放つ凄まじい殺気に怖気付き、結局何もできないまま先を越されてしまったことがある。
上記の二郎とは学生時代から最強の座を競った宿命のライバルで、彼が悪事を働いていた京極組の構成員を何人か成敗するようになったのを機にその因縁が再燃しつつある。
上述の抗争で小峠と久我が対決した際、久我は圧倒的なスピードと天才頭脳で小峠を致命傷に追い込んだが、小峠が捨て身で久我のナイフを受け止めた事により、その精神力にビビって攻撃が止まり、その隙に短刀で腹を刺し返されてしまった。この出来事から、病院で「精神力で負けた」として悔し涙を流し、兄貴分に慰められていた。どうやら普段からその圧倒的なパワーとスピードで一方的に相手をフルボッコにしている分、その攻撃すら耐えられて無力化出来なかったという事態には弱いと思われる。
天羽組が他の極道との戦争を描いている一方、京極組は羅威刃や戒炎といった巨大半グレ組織や国内マフィアとの戦争が描かれていることが多い。
京極組の若頭。日下亡き後は組長となった。当の日下は組の管理をほぼ放棄しているため、組長としての業務は彼が担っていた。
日下の横暴の数々にも一切不満を漏らさずに耐えていたが、これはかつて任侠の男だった日下の直属の舎弟で、金に溺れ任侠を忘れる前の彼に憧れており、暴対法によって大切な舎弟を失ってしまった苦悩を見てきたため。
不良だった久我を極道にスカウトした人物。
ちなみに、代紋バッジや名刺といった組の備品の偽造コピーが出回った際、偽の名詞に「京極組若頭 名無権三」という名前が書かれており、Twitter上で実際の名前が明かされるまでは視聴者の間でこんな何とも言えない名前が本名とされてたりした。
因みに現役時代はバリバリの武闘派で、凄まじい機動力を活かして相手をナイフやドスで斬り刻む戦法が得意だった。
幸光の妻。
2022年12月に公開された温泉旅行回で何の前触れもなくいきなり登場したため、多くの視聴者を驚かせた。
幸光とは年の差婚でありまだ30歳の若さであるらしい。普通に可愛い。
「堅気を狙う外道がぁ! 内臓ブチ撒けとけぇぇぇッ!」
「俺の剣は我流、故に無形! 戦場で磨かれた殺人剣よ!」
通称「二刀流の六車」、「阿修羅の六車」。
10年の刑務所暮らしから復帰した幹部。我流の双剣術を操る剣豪。攻守速、全てに長けたバランス型だが、特筆すべきは圧倒的なパワーで、片手振りの日本刀で人体を容易く縦割りにし、鍔迫り合いの状態から相手の刀剣諸共相手を両断可能な程。その実力は若頭だった五十嵐をして「切り札」と言わしめる程であり、敵対する組の親分を単身で仕留めた事もある。
伊集院と標的が会合し共闘した際は、その圧倒的な剣腕と斬撃の威力を高く評価された。
正面切っての剣戟勝負ではほぼ負けなしと豪語する程、圧倒的な戦闘センスと剣腕の持ち主だが、ムショ暮しが長かったせいか不意打ちに極めて弱く、大規模抗争では不意打ちが原因でいずれも戦線離脱を余儀なくされている。
本人もそのことを理解しており、仕事中の伊集院と居合わせた時に不意打ちを克服するために特訓相手の志願をしており伊集院もこれを受け入れている。
京炎戦争終結後は戦死した大園の後を継ぎ、若頭へと襲名することとなった。
「半グレが 半分死んで やさぐれる」
「夕暮れに 半グレ殺す 一瞬で」
通称「俳句の一条」。
久我虎徹シリーズで最初に登場した武闘派兄貴。日本刀やロングナイフを得物とする、金髪とハイライトの無い目が特徴の狂人。
戦闘力は折り紙付きで、京極組最強クラスの猛者。敵対者には一切容赦が無く、「彼の俳句を聞いて生きていた者はいない」と称される程。実際彼が敗北しているシーンは少なく、あろうことか瀕死の重傷を負うと逆に覚醒する。
敵には容赦はないが、カタギや組員への思いやりは深く、組員やシマ内の一般人からは絶大な信頼を寄せられている任侠の人。そのため伊集院茂夫からも(敬語こそ使われていないが)高く評価されている。
日下に命令されて天羽組の北岡を殺害し、天京戦争の引き金を引いた。
当然天羽組との戦争では真っ先に命を狙われたが、本人は「親の命令に従っただけ」「返り討ちにすれば良い」と余裕を見せている。のちに五十嵐の文字通り命をかけた嘆願で助命してもらった。
一条本人は北岡を殺したことを天羽組に直接謝罪したいと懇願しているが、小峠や飯豊が「例え日下に命令されただけだとしても決して許すことはできない」と宣言しているので永遠にできないでいる。
「アナタ達は死にますか? それともDeath?」
「パンチはLove! アーイ愛! モンキーパンチだよー!」
通称「メリケンサックの近藤」。
流暢な英語を交えた意味不明な発言とともにメリケンサック(ナックルダスター)を装着した拳で人間を破壊する殺戮兵器。しかしこのキャラは気が立っている時のみ発動するもので普段は気さくで面倒見の良い人物である。
「軟体生物になっとけぇぇぇ!!」
通称「スレッジハンマーの犬飼」。
金剛仁王像とも言われる筋肉質で褐色の男。元半グレであり、悪徳な地上げ屋の護衛をしていたところで久我と交戦した。久我に肋骨を折る怪我を負わせるが反撃のサンドナックルによるパンチで沈み、元々は組織の指示で行っていたことを明かし道を譲った。その後久我の男気に惚れた彼が京極組の事務所に赴いて頭を下げたことで正式に組員となった。
天羽組のドラクエネタを披露するあの人と得物こそ同じだが、単なる力任せではなく外したと見せかけて全身にパワーを乗せた一振りで追撃するなど頭脳派な一面もある。
海瀬の死後、戒炎による海瀬の葬式襲撃の際に形見であった金砕棒を引き継いでいる。
「たまには刺身食う側から、食われる側になってみなよ」
「人間の解体ショーだぁ! 脳内麻薬が耳から漏れそうだ、久我くぅん!」
通称「刺身包丁の守若」または「京極組の悪魔」。
童顔の端正な顔立ちをした男だが、その本性は
京極組どころか本チャンネルでも随一の狂人。人間的な情緒や共感性が極端に薄く、まるで子供のように無邪気に笑いながら敵を得物の刺身包丁で解体してしまう。その様は海瀬をして「悪魔」と言わしめるほど。それだけに京極組でも最強クラスの実力者。
事実、軽く揉めただけの半グレを縛り上げて刺身にした(おそらく殺害したと思われる)事で当時若頭であった五十嵐に問題視されて謹慎処分にされた事もある。しかも懲りる様子は全くない。
とは言っても五十嵐に対する忠誠心や尊敬の心はしっかりと持っており、慰安旅行の際に酒が入った結果、
号泣しながら「自分を拾ってくれてありがとう」と縋り付く姿を見せている。
虎徹ら舎弟に対してはフランクだが、やはり会話の中でも底なしの狂気を隠そうともせず、特に後述の佐古に対しては「俺の毒が飲めねぇのか」などと
コブラの毒液を一気飲みさせようとするなどのパワハラに及ぶ事も。あと機嫌が悪いとパスタを素手でヤケ食いする。
しかし同時に自分自身の無感情さはコンプレックスでもあるのか、敵にサイコパス呼ばわりされた際は別人のようにブチ切れていた。
ただし彼は堅気に対しては暴力を振るう事は一切せず、むしろ助けた事すらある。
そんな彼だが、実はCODE-EL構成員だったのではないかという疑惑が上がっていたが、
公式Twitterで元CODE-ELであることが判明。
後に本編の瓜生と小林との新年会の時でも彼が元CODE-ELであることが正式に明らかになった。
瓜生曰く、CODE-ELにいた時も相当な問題児だった、との事。
町田や鶴城と同じく袴田の派閥に入っており、袴田は守若の過去には事情があることを見抜いており毛嫌いせず、守若が組織に消される前に脱走するまで決して見捨てなかった。
「アナタみたいな失礼な男は死ぬの・・・ 運命よ」
「だァれが
バケモンGOよ! ボウヤ、イッちゃってイイわよ!」
通称「京極組の心」。
ケツモチをしていた風俗店でドラァグクイーンに囲まれ続けた事でオネエに目覚めた男。長髪ポニーテールに口紅といかにも女性らしい風貌だが、服からは割れた腹筋を覗かせている。
普段はオネエらしい明るい性格。若手組員には優しく、ヘマをしでかしたりしてもヤキを入れることはほぼなく寧ろ擁護する。だが、喧嘩の最中は一転して無表情かつ冷徹な表情となり、ナイフや徒手格闘を用いて命を狩る狂人と化す。
目にかけていた舎弟が鉄砲玉にされ死んだ事で組長だった日下に抗議した結果逆上され、遠い港町に左遷されて不在だったが、日下が暗殺された事で五十嵐に呼び戻された。舎弟に対して大変思いやりの深い人物であり、久我には抗争に貢献出来なかった事を詫びていた他、若手に対してはとてもありがたい格言を残している。
「翔ちゃん、努力して結果が出れば自信になる。努力して結果が出ないとしても経験が残る。努力すれば何かが残る。無駄なんてないのよ。」
なお、ドラァグクイーンとしての源氏名は「裕次郎」であり、本名は長い間伏せられ公式グッズにてようやく判明した。
そして舎弟の佐古と視聴者の皆さんからは裕次郎が本名だと思われていた。
「研鑽、バルサン、もうたくさん!」
2年目の構成員であり、久我の舎弟。
れっきとしたヤクザ者でありながら、私用(主に合コン)とかで命令を断ろうとするという問題行動を起こしており、その度に久我を始めとする者にヤキを入れられる。
自らを「伝説の男」(最初は守若にそう呼ばれたことが切欠)と呼んでいるが喧嘩もさほど強くはない。
だが喧嘩全敗の速水よりはマシで半グレ下っ端とのタイマンぐらいなら無駄な熱戦の末勝利出来るしその辺のヤンキーぐらいなら数人にフクロにされても切り抜けられるぐらいの腕はある。そして名もなき相手との無駄な熱戦を久我に突っ込まれる
その代わり情報収集や戦闘が絡まない場面では異様な冴えを見せる面もあり、佐古がいなければ城ヶ崎の尻尾は掴めなかったし久我は右手の親指以外の指4本を失っていた。
そんな彼であるが京極組どころか極道においてもかなりヤベー奴である守若冬史郎に対してはかなり恐怖を覚えている。
そんな彼の時を経て成長した事がうかがえるエピソードには、京炎戦争での鉄刀兄弟戦がある。
自身と同期にもかかわらず京炎戦争中に組織を裏切った鉄刀兄弟は兄貴達やカシラの教えを全て聞き流していた挙句、バカにするような行動をとった事で佐古の怒りが爆発。
同期としてのせめてもののケジメとして自らが彼らを粛清することを名乗り出て兄貴達のサポートもありながらも実行。
堕ちるところまで堕ちた鉄刀兄弟の粛清に成功し、京極組の組員として一皮剥けたと実感することとなった。
扱いやすいキャラと運営から見られているのかは不明だが、久我が出張や入院などで出られない間は彼が物語の中心として京極組の物語が進んでいく。
「タンをカットォ。お前に味覚は要らない」
「幸せな奴らですねぇ。美顔の俺に殺されるんですから」
通称「メリケンナイフの仙石」。
メリケンサックにブレードとスパイクをつけた凶悪武器「メリケンナイフ」を得物に戦う武闘派。高砂と同じく日下と揉めに揉めた挙句地方に左遷されており、最近になって帰ってきた。
普段は自らの美貌を強調するナルシスト発言が目立ちつつも真っ当な人情派であるが、戦闘になると一変。敵対者を何の感慨もなくズタズタに破壊するなど、守若に準ずる狂人と化す。
戦闘能力は京極組の中でも上位クラスで、野島が歯が立たなかった羅威刃の東雲を一方的に封殺し、場数を踏んだプロの殺し屋を雑魚扱いする程凄まじい。
この他、拷問ソムリエシリーズで伊集院と共演した際は、半グレの頭に硫酸とシャンプーをぶっ掛けて掻き回す「地獄の洗髪」というえげつない拷問を披露していた。伊集院もこれには「素晴らしい」と絶賛。
「この女どもは稼がせる、邪魔するなら殺す」
通称「アームナイフの二階堂」。
トンファーの先端にナイフを取り付けたような武器であるアームナイフを得物とするアラサーの武闘派。ちなみに髪色が五十嵐の親父と丸被りである
紅林シリーズで初登場し、訳ありな出自の女性を集めて無理矢理AVに出演させるという外道なシノギを行っており、主犯者が経営するクラブでバイトをしていた紅林と対決。静止しようとした被害者女性の一人を切りつけた事で紅林の怒りを爆発させてしまい、例によって顔面陥没パンチを食らってそのままぶっ倒れる。
あまりにもあっさりと撃破されてしまった挙句それ以降は全く出番が無く、しかも初登場時には京極組シリーズがあるにもかかわらず久我虎徹らとの関係性も一切明らかにされていなかったためイマイチ影の薄いキャラクターであり、視聴者からは「運営も存在を忘れている」と言われ続けていた。
その後公式ツイッターにて「行方不明」という情報が明かされたあと、10ヶ月という長いブランクを経て久我シリーズで再登場。後述する国生のことを慕っていたほか、悪質なシノギに手を染めたことで組内での立場が無くなっていたことが明らかになった。久我曰く「我が道を行くタイプ」らしい。
ただ、初登場時に比べて服装が変わっていたり声や顔もやや若くなっていたりと恐らく製作側に忘れられかけていたのは事実かもしれない
その後何とか組に復帰出来たのか、2022年12月の動画にて五十嵐の護衛を務めている姿が確認された。
この時は偶然出会った佐竹博文を刺客と勘違いして凄んだが、その後誤解が解けて本物のヒットマンから守ってくれた際に礼を述べるなど人間的に多少丸くなった事がうかがえる。再登場早々に工業汚染水を浴びて博文共々死にかけたが。
そして京炎戦争後の組の再編成で事務方に転向した事が判明した。
「お言葉に甘えて黒羽根が屍を作りまぁす。これを着けると殺戮モード、醜いアナタは惨・殺・DEATH!」
「どうしました? 効率よく死にたいのですか? じゃあ内臓ぶちまけて死ねやぁああ!!」
通称「手甲鉤のルーク」。
長身白髪で、そこそこ整った顔立ちの男。名前や立ち振る舞いからして英語圏とのハーフであろうか。
普段は丁寧な言葉遣いをする紳士的な人物だが、一度戦闘となると白い仮面を被り、両手に装備した鉤爪で敵対者をズタズタに切り刻む狂人。俊敏で観察眼にも優れる事から「京極組史上最悪の殺戮兵器」とも呼ばれている。
当初はケチなクレーンゲーム詐欺を行う悪徳ゲーセンの用心棒として登場したが、たまたま現場に居合わせた紅林二郎との対決に敗れ、さらにしょうもない詐欺外道のシノギに加担していた事もバレて組内ですっかり干されてしまった(下記の慰安旅行回で「しょぼいシノギをして一時期嫌われていた」と久我が明言している)。
持前のナルシストな性格から新組長の五十嵐に素直に謝る事も出来ず、その後は黒焉街の半グレを始末して治安維持をすることで汚名返上を目指している模様。
そして遂にその努力が実を結び無事に組へ復帰出来たようで、慰安旅行として東北の温泉に行った際に宴会の席で嬉し泣きし、高砂に慰められていた他、守若にはアツアツのきりたんぽ3本を無理矢理口に突っ込まれていたりと何だかんだ他の組員との関係性も良好。現在は五十嵐の運転手を務めているが、戎炎との戦いで早速重傷を負い戦線離脱した。
過去の人物
「俺を誰だと思ってんだ!ブチ殺せぇ!!」
京極組の5代目の組長。天羽組の親分とは打って変わって組長としては全くの無能であり、組が管理している財産で豪遊したり組員が汚いシノギをしていたり内部紛争を起こしても我関せずを決め込み、「組長の命令は絶対」という権限を振りかざして無茶振りともとれる命令を下したりと、久我からも「オッサン」「クソ親父」などと呼ばれる程に嫌われている。
実は裏でメキシコマフィアと黒焉街における薬物売買の権利を独占させており、その見返りとして多額の金を受け取っていた。その上で商売の邪魔をするものは「シマ荒らしを粛清する」という形で組員に消させ、堅気に手を出す行為も黙認していた。
そして手違いでブラジルマフィアを黒焉街に招き入れてしまった天羽組の北岡を即邪魔者と見なし、殺害命令を下し死なせ、抗争を勃発させる。
その時、自身が天羽組に狙われていると知るや「あんなガキ一人殺ったくらいで」と露骨に焦り、さらに組員達に居場所も伝えずに隠遁するという情けない姿を見せた。それも小林の執念によって発見され、醜い命乞いもむなしく最終的にはハードグリンによって絶命した。
虎徹らが「親を殺されちゃ面子が立たない」と危惧はすれども、誰一人として彼自身の死を悲しんでいなかった辺りからも人望はお察し。
「仁義?任侠?それで飯食えんのかよ、それで組守れんのかよ…!」
こんな感じで外道な姿を存分に見せた彼であるが、昔は任侠を知る男であった。何故金と暴力に走ったかというと、暴対法による資金難によって最も目にかけた舎弟が妻子のために足抜けせざるを得なくなり、その結果半グレによって殺された事が起因である。
だが皮肉にも、暴対法で苦しんでいた京極組をメキシコマフィアとの取引で得た金で立て直したことが組長に選ばれた理由であった。
「タコ人間になれやああああ!」
「マトモなシノギじゃ金にならねぇ、もう時代遅れなんだよ・・・」
通称「ブラックジャックの白武」または「隻眼の白武」。
砂鉄を詰めた革製のバットであるブラックジャックで全身の骨を砕く残忍な極道。
紅林シリーズで初登場し、なおかつ記念すべき(?)一番最初に登場した京極組の構成員。架空の宗教団体を作り上げて信者から金銭を巻き上げるというシノギを行なっており、紅林二郎の知り合いである老婆も被害に遭っていたために顔面陥没させられる。
その後、モーターボートで母子二人を轢き殺した上にその罪を隠蔽しようとしていたIT会社社長・鈴木勝彦の護衛として登場。鈴木をターゲットとしていた伊集院茂夫と交戦するが、伊集院に右目を潰されて以後は黒い眼帯を身につけるようになった。
それからも刑務所帰りの組員に前述のシノギで稼いだ金を見せびらかし、「堅気を脅すシノギっていいの?」と問われれば「稼げりゃいい」と返答するなど、全く改心する様子は無かった。
そして天羽組との抗争の最中、日下の親父が死んだ事で若頭である五十嵐が後継者となる事を危惧した彼は汚いシノギを行う幹部の桑田と共謀し、「天羽組長の妻である京子を殺害し、その犯人を五十嵐だと思いこませる事で天羽組に殺させる」という非道な計画を実行してしまう。京子が買い出しに出かける昼下がりを狙ったが、天羽組はちゃんとこういった事態を想定しており、京子と最も関わりの深い永瀬が警護していた。永瀬に背後から声をかけられ、振り向きざまにブラックジャックを振るうも当てる前に貫手で喉を潰されて声が出せなくなり、片方の目玉をガスバーナーで炙られ、最後は銃で頭を撃ち抜かれて死亡した。
「京極組の人斬りの吉岡・・・兄ちゃんを殺る人間の名だ」
通称「人斬り吉岡」または「袈裟斬りの吉岡」。
長ドスで数十人を袈裟斬りで殺してきた、裏社会で名の知れた剣豪。紅林シリーズでは組が経営する店の出店を断られたという理由でショッピングモールに車を突っ込ませて破壊したり、店内にゴキブリの大群をばら撒いたりという嫌がらせを行っていた。その身勝手な所業にブチギレた紅林と戦ったが、相手が堅気の人間であると舐めていたためか斬る場所を予告していた。だが紅林は鍔元で攻撃を受けることでダメージを最小限に抑え、反撃のパンチをお見舞いして沈めた。
その後、天羽組が懇意にしていた政治家を引退に追い込んだことでカチコミに来た日本刀の和中と対決。この時、初手で刀でテーブルの上の皿をふっ飛ばして和中の額に直撃させて怯んだところを攻撃したり足に仕込んだ刃でカウンターを決めようとするなど卑怯な面を見せたが、その策略は全て見破られており、和中は意趣返しとばかりに皿を飛ばした。その威力は吉岡のそれをはるかに越え、頭を割られたうえ首も折れてしまう。そして超人的なスピードの斬撃で胴体を両断されて死亡した。
「肝臓が破裂する音ー!」
通称「特殊警棒の相良」
特殊警棒で骨や内臓が破壊される音を楽しみその音を携帯電話の着信音にするという狂人。プライドが高く、残忍で陰湿な性格。
紅林シリーズで初登場した組員の一人で、高齢者宅に必要の無いリフォーム工事を施行して汚い金を稼いでいた。紅林の肝臓と頭蓋骨と喉仏を破壊して重傷を負わせるが、最後はパンチで顔面陥没させられた挙げ句警察に逮捕される。
久我シリーズ第1回では久我に薄汚い金を見せないで欲しいと言われ反発、タイマンに持ち込まれるが百裂パンチを浴びせられ敗北。もう汚いシノギはやめてくれと頼まれるも拒否したが、後にとあるキッカケで久我の男気に惚れて改心した。
元々は彼も仁義を重んじる極道だったが、組が資金難に陥っていた頃に悪徳なシノギに手を染めてしまったようだ。
天羽組のハンマー冨樫を殺した張本人であり、仇討ちに来た飯豊との死闘を繰り広げる。相手がぺーぺーな事もあり最初こそ優勢だったものの、冨樫に負わされた傷が完治していなかったため飯豊の決死の反撃により絶命した。
「オウ虎徹ゥ!!元気にやっとるかァ!?」
通称「パワーボムの西園寺」
超人ハルクにたとえられる程の逞しいガタイをした幹部組員。元プロレスラーだったが人気が無いという理由でクビになり途方に暮れていたところを先代組長に拾われた。その事から先代に対して恩義を感じており、彼もまた腐敗した京極組を憂いている。敵対組織をたった一人で再起不能にしたという伝説を残している程の怪力であり、銃弾を腹部に食らっても筋肉で止まり致命傷には至らなかったほどのタフさを誇る。
自身もその強過ぎるパワーを自覚しているので彼自身が不始末をした組員に対して罰を与える事はない。
巨大半グレ組織「羅威刃」との抗争中に死亡した。
「ゲスが。次に生まれる時は真っ当に生きるんだな!」
通称「マチェットナイフの国生」。
情に厚いイケオジで、中堅幹部。狂人という訳では無いが敵対する者には一切容赦無い。小峠と工藤を足して割ったようなキャラと言うべきか。
天羽組の野田とは同い年で、互いに名前を知るライバル関係だった。
巨大半グレ組織「羅威刃」との抗争中に死亡。葬儀には以前まで敵対していた天羽組の野田と小峠も参列しており、野田もその死を悲しんでいた。
「この代紋が結束の証なんだ、この代紋の元に俺達は集まってるんだよ」
「初めまして、私が死神です」
通称「カチコミのゾノ」。
敵対組織の壊滅が専門の武闘派で、武器は日本刀。身体中に傷跡を作っているところが歴戦の猛者を感じさせる。組の教育係でもあり、狂人ムーブは特に見せず若手に対してもフランクに接する。
構成員の誰よりも京極組を愛している人物。特に代紋の尊さを重んじており、舎弟にもそれを教えている。組に入ったのも代紋が描かれたバッジに憧れたからなんだとか。この代紋を汚すものがいれば怒りを通り越して笑いが出るレベルで激怒した。
その後半年もの間出番が無かったが、五十嵐が組長になると同時に新たな若頭となった。
戒炎との抗争中、親しい極道組織との会合の最中で戒炎幹部の榊原の奇襲を受け、死闘の末に絶命した。しかも、他の散っていったメンバーが仲間を守るなどの恰好良い死に様だったのに対し大園の場合は「トイレから戻ってきた所を襲撃される」というあまりにもシュールな展開から死んだため多くの視聴者からネタにされる羽目になってしまい、通称をもじって「(トイレに)カケコミのゾノ」と呼ばれるなど不憫。
「痛えなコラ・・・俺じゃなかったら死んでたぞ」
「骨が粉々になるまで砕きま〜す!イソギンチャクになっとけぇぇ!」
通称「金砕棒の海瀬」。
超パワーで金棒を振り回して全身の骨を砕く武闘派。しかもそれだけではなく、本気の場合は躊躇いなく人にロケットランチャーをブチ込む狂人。
加えて異常なまでのタフさで、車に時速100キロで跳ねられたり崖から転落したりと普通の人間が死ぬような事でも生還する。本人曰くこの耐久力の秘訣は「ゆで卵」。こんなのでメタルスライム並の防御力が手に入るのか・・・
紅林シリーズで初登場した人物で、病院で健康な人を手術して医療費をせしめるという悪徳なシノギを行っており、同じ病院でバイトをしていた紅林の制裁を食らっている。
その後、病院でのシノギは日下の指示で行っていた事、そもそも汚いシノギには辟易していたという事が明らかになる。それを知っていた久我からも味方につくよう説得はしていた。それでも兄貴分というメンツを張っている以上OKを出せずに邪険な態度をとっていたが、久我の必死の説得によって条件を飲み、紆余曲折の末に和解。なお、それ以降は迷信を信じていて不吉な事が起こると業務をサボろうとしたり、カップ麺やピザを食べながらカチコミをするなどお茶目な一面を度々見せるようになった。
戒炎との抗争中、持ち前のタフさで幹部の上堂を倒したものの、組長の五十嵐の妻を狙っていた戒炎のボスの我妻と戦うこととなる。
持ち前のタフさで我妻に予想外のダメージを負わせたものの、本気モードになった我妻になすすべなく敗北し、絶命した。
更に彼の葬式中に戒炎が襲撃し、多くの負傷者を出すといった事もあり、死んだあとも碌な目に遭っていない。
「仁義外れのみんな―! 君たちは寿命だ! 諦めて精一杯死のう!」
「キミたち馬鹿で卑怯だ! 更生など期待しない! 諦めて死のう!」
通称「斧の野島」。
久我直属の舎弟。薪を割るかのように敵を斧で切り刻む他(人間と薪の区別がつかないらしい)、「峰打ち」として斧の頭で殴りつける。カチコミの際は敬語を用いたりと性格は拷問シリーズの流川に近いものがある。一般人の目に留まる場で殺そうとすることもあるが、その際の久我の野島に対するツッコミはまるでやんちゃな息子を窘める母親のよう。
半グレ組織「羅威刃」との抗争で左足を切断、しかも断面の状態が悪く二度とくっ付かなくなるという悲劇に見舞われたが、特に根に持っている様子もなく松葉杖をつきながら笑顔で組に帰ってきたり、やたら戦闘に特化したような金ピカの義足を欲しがるなどかなり前向き。
その後京羅戦争終盤では、金ピカではないものの高性能の義足を取り付け元気に羅威刃の残党相手に斧を振り回す彼の姿があった。
更に京炎戦争でも戒炎に同僚の浪岡と兄貴分の海瀬、大園のカシラを殺されたことで怒りのあまりに戒炎だと思われる組員に門答無用に斧を振り落とすバーサーカーと化してしまった。
そんな中遂に野島の怒りと憎しみの元凶である我妻と遭遇、交戦。
直前に戒炎のしたっぱたちとの闘いがあったせいで傷だらけだったとはいえ、我妻に一撃も与えられずに致命傷を負い敗北。
我妻をこの手で倒せなかった事、兄貴分の久我の忠告を無視してしまった事を後悔して息絶えた。
「金が正義なんだよ、任侠が一円にでもなんのかクソ野郎」
京極組の外道構成員の一人。天羽組との抗争に乗じて政権転覆を目論み、若頭だった五十嵐を亡き者にして自身が組長になるべく部下である白武に「天羽の妻(京子)を拉致して、その罪を五十嵐になすりつけて殺されるように仕向ける」という提案をした。しかし実行した白武は天羽組の永瀬に発見されてそのまま敗北し、桑田もその計画が五十嵐にバレて油風呂で釜茹でにされて絶命した。
ちなみに上記のセリフが一部の視聴者にネタにされ、MAD動画の素材として使用されまくっている。
元殺し屋のメロンパン屋 瓜生龍臣
CV:ベルべる
「お前生きる資格ねえし殺すけど、何か言い残すことある?」
「貴凛町(きりんちょう)」で移動式メロンパン屋を営むオーナー。
かつては殺し屋組織「CODE-EL(コードイーエル)」に所属する組織最強の凄腕の殺し屋であったが、貴凛町で出会った移動式メロンパン屋の前オーナーから貰った
メロンパンを食べた結果、人間味を取り戻し、その勢いで殺し屋に引退し弟子入り、そのまま店を引き継いだ。
詳細は
CODE-ELを参照。
獅子王組の内部戦争
CV:岩田陸
「花宝町」を拠点とする極道組織「河内組」に所属する新人ヤクザ。久我虎徹シリーズで初登場した後、視聴者からの強い要望もあってか晴れて主人公となった。
河内組自体は小峠シリーズの最初期から登場している組織であり、利権関係で対立しているが現在は冷戦状態。
本チャンネル3番目の極道シリーズだが、テーマは「ヤクザの内部抗争」と特殊なものとなっている。河内組は任侠と仁義を重んじる「眉済」と過激で暴力を好む拝金主義の「黒澤」の二人の組員が対立し時期組長の座をめぐって内部抗争が発生しており、お互いにヒットマンを送り込んでそれぞれの下に就く派閥の構成員を殺させているなどその状況はかなり危険で、阿蒜は常に敵対者の襲撃に怯える日々を過ごしている。
幼少期は父親は不在で母親はホステスで家にいる時間が短く、家庭環境が原因で周囲からの視線は冷たかったが、母親の愛情自体はそれなりに強く、なるべく息子とゲームをするなど遊ぶ時間もあった。しかし13歳の頃に母親がある男に薬漬けにされて精神崩壊し寛太を刺殺しようとするという悲劇が起こり、15歳でその男に復讐するも殺し損ねた上少年院送りにされ、出所後に社会復帰のため就職するも前科が元で陰口を言った同僚に暴力を振るったせいで長続きせず、最終的に花宝町で暴れまくるゴロツキとなった。
そうして喧嘩三昧の日々を送っていたある日、たまたま通りかかった河内組の伊武に声をかけられ、逆上して殴りかかるも顔面が粉砕しかける程のキックを食らわされ、スカウトを受けて河内組に加入。
加入後も相変わらず荒くれた性格で、あろうことか組内でも最強戦力とされている龍本に逆らい喧嘩を挑むも顔面に当てたパンチはほぼ効かず、反撃で飛んできた殺す気の拳で鼻骨を粉砕される。この時に改めて河内組で男を磨くことを決意するようになり、礼儀作法や雑用を着々と覚えて渡世での生活に慣れていった。
2023年6月14日をもって「獅子王組の内部戦争」シリーズは完結したが、獅子王組の登場人物達はその後も他シリーズに登場している。
そして京炎戦争終結後、戒炎が残した負の遺産である日本マフィア「裏神」の脅威に対抗すべく京極組と同盟を結ぶことになった。
「俺が組長ぉ?何を言っておる、ウチは代々農家じゃ」
河内組の組長。組員にはいつも任侠と仁義を説いている良き親分だったが、アルツハイマー型認知症を患った事で組長を続ける事が出来なくなってしまった。阿蒜は一度しか会っていないらしい。
そしてある日突然、「俺は昔ライオンになりたかった」という意味で組の名前を「獅子王組」に変えると言い出し、流石に組員達はこれを止めようとしたが正式に獅子王組となってしまった。(ただし本項目では便宜上河内組のままとする)
河内組の若頭。河内の後継として組長になるはずだったが、対立する組によって暗殺されてしまい、これが内部抗争のきっかけとなる。河内には跡目争いが起こらないようにしっかりと育てられていた。
CV:ヤシロこーいち
時期組長候補のナンバー3の幹部。任侠と仁義を重んじる慎重派であり、小御門が殺害された際は実行犯と首謀者だけを始末して相手の利権を奪うことで手打ちにしようとしていた。黒澤のやり方は無益な殺生を繰り返す事で恨みを買いかねないとして反対している。
穏健派で今は裏方業務に従事しているが、実は河内組二大剣豪である柳楽と犬亥の両名に負けず劣らずの優れた剣術家。武闘派としての現役時代は、河内組の主戦力として伝説を築いた。
そして黒澤との一騎討ちに勝利し、跡目を継いで組長となった。
時期組長候補のナンバー4の幹部。「世の中金が全て」と考え、暴力と殺戮を好み組長の座を狙っている野心家であり、小御門が殺害された際は眉済の意見を無視してカチコミに行き組長と組員全員を殺した。しかし肝心の首謀者は取り逃してしまった。眉済のやり方は生温く周囲から舐められるとして反対している。
しかし2023年2月15日の動画で判明した事によると本人も以前は仁義をわきまえた性格であり、今現在ですら「仁義が大事なのは言われなくても分かっている」「そんなもの渡世に生きるなら基礎の基礎」と断言する程。
そんな彼が外道の稼ぎを辞さない理由は過去にあり、仁義をわきまえた時期の舎弟がシマ荒らしに走った事、その原因が仁義を重視した為に金を稼げず、食うに困る程の貧困に堪えかねてであった事が全ての原因。
そのような過去から「綺麗ごとじゃ腹は膨れない」として外道の手段でもとにかく金を稼ぐ事に注力する成果主義的な性格となっている。
だが金に執着しすぎたせいで、金のためなら本来極道と敵対するはずの巨大半グレ組織と手を組むといった本末転倒な事までしてしまう。
そして、全ての責任を負ってケリをつける為、眉済との一騎討ちを行い、眉済の手で斬られて果てた。
眉済派
通称「河内組の龍本」
身長2メートルはあろうかという金髪モヒカンの大男。
河内組の幹部構成員であり、実質眉済派のまとめ役も兼ねている。「極道とは何か」を常に考え、舎弟にもそれを教えて面倒を見ている任侠の男。
当然喧嘩の強さも化け物じみており、紅林二郎に顔面を陥没させられながらも「楽しい喧嘩だ」と笑っていられるほどのタフさと闘争心の持ち主。この対決は警察の介入で結局中断したものの、「あのまま続けても勝てたのか」と二郎を肝を冷やさせていた。
羅威刃の東雲との戦闘で、半身不随となり武闘派を引退した。
しかし舎弟たちからの信頼は本物であった為「舎弟相談役」として組に籍を残す事に。
CV:羽柴啓人
「何も羨ましくないなぁ、その不細工なツラ」
通称「鉄棒の伊武」。
得物の鉄の棒で人間2人を貫き殺したという裏社会では伝説級の男。
鉄の棒で人を刺せるとかどこにそんなパワーあるんだよなんて突っ込む野暮な奴は羨ましくないなぁ。
独特のしゃがれた声で喋るのが特徴。「羨ましいか否か」という独自の評価基準を有しており、阿蒜曰く「羨ましくない即ち死」で、実際に羨ましくないと認定された者はヤキを入れられるか命を奪われている。
荒事となると一切容赦ないが、普段はどちらかというと温厚な部類。
小御門暗殺の首謀者は彼が手を下したが、手柄を横取りされた黒澤の反感を買い「
マッチポンプ」と言いがかりをつけられる。
CV:ヤシロこーいち
「ちょうど体の真ん中で上下に分けてやろう…」
通称「横一文字の柳楽」、「一文字斬りの柳楽」。
日本刀使いの極道では伝説クラスの男であり、敵を横一文字に斬り裂く。また、稽古をつけていた阿蒜をスポンジ製の玩具の剣で病院送りにしたり、半グレを木刀で骨折させたりする程のパワーも併せ持つ。その実力はカチコミで居合わせた京極組の海瀬すらも顔を曇らせるレベル。
普段は感情をあまり表に出さず冷徹な振る舞いを見せるが(阿蒜曰く「超がつくほど無愛想」)、組員同士の対立を避け、内部抗争においても黒澤派の考えに強い反感は持ちつつも若い衆の命は奪いたくないという姿勢を見せ峰打ちで済ませるなど人情派な性格である。
いかにも「狂人」といった震えた声が特徴だが獅子王組シリーズ以降は控えめになっている。
CV:伊藤タカユキ
通称「ファンタジスタ井上」。
阿蒜曰く「俳優でも食っていけそう」な色黒のイケメン極道。数年前から海外マフィアへの援軍で日本を離れていたが、その抗争がひと段落付いたと判断して帰国。
元々はCODE-ELとは別の暗殺組織の出身らしく、そのためかズバ抜けた身体能力と戦闘センスのの持ち主。特に銭投げは実銃に匹敵する威力を誇る。
フレンドリーで仲間想いな性格で、仲間同士で潰し合う内部抗争に強い抵抗を見せる。そのため当初は組の内部抗争には中立の立場を取るつもりだったが、仁義外れの黒澤が跡目を継げば河内組は外道の集まりになってしまうと危惧し、眉済派に加わる。
また京極組きっての狂人・守若とは渡世でほぼ唯一まともな会話が出来る友人でもある。曰く初対面で頭突き相撲を交わして「頭割れたら友達だろー?」などという謎理論で意気投合したとか。
阿蒜「意味分からん」
内部戦争中に龍本を半身不随に追いやり、ほぼ勝ち逃げの形で姿をくらました羅威刃の東雲に激しい復讐心を燃やし、獅子王組編が終わった後も未だに東雲の行方を執念深く追っている。
CV:伊藤タカユキ
通称「ダイスの鮫洲」
若手がミスをするとダイスを3つ振らせ、出目に応じた「期間」「場所」「回数」ブン殴るヤキを好む狂人。
ただしそれも「若手がミスをしたら罰として」であって理不尽にやる事はなく、眉済派の構成員の誕生日を完璧に把握して毎年誕生日プレゼントを欠かさない等仁義や仲間の人情は大切にしている。
木刀をメイン武器にした戦闘能力も低くはないが経験不足から相手の戦闘力が感覚で分からない事が欠点だと言われており、一度等そっくりさんとは言えシマ荒らしをした半グレとそいつが運転する車に撥ねられて瀕死の重傷を負った一般人を間違えて拉致して伊武から鬼の形相でヤキを入れられながら即病院に連れて行くように命じられる等頭脳面では至らない部分もある。
しかしそれを上回る程に強烈な根性と向上心も持ち合わせており、同期の来栖からは「普通に戦ったら死ぬまでやるタイプだから意識外からの攻撃で仕留めよう」と考えられ、
それを喰らった直後で即病院送りレベルの重症を負った後も柳楽と来栖との戦闘がある事を察して「強くなる為に見たい」と病院へ送ろうとする阿蒜を制止する程。
また、料理好きでなおかつ上手いと言う一面もあり、腕を磨く為に通っている料理教室で
佐竹博文と偶然会い友人関係にもなっている。
黒澤派
CV:ヤシロこーいち
通称「ナタの鮎川」もしくは「近代鉈の鮎川」。
深緑色の髪に青緑色のメッシュを入れた髪をポニーテールにまとめた浅黒い肌が特徴的な青年。
冷静沈着な性格だが、戦闘狂としての一面も持っている。
鉈を主に扱い、様々な剣術に精通している。また、耳に指を突っ込まれても直ぐに平衡感覚をある程度まで取り戻すといった芸当も見せた。
阿蒜と伊武が病院で療養していたところを近本と襲撃して、伊武と交戦をした。その後駆けつけ龍本によって倒され、死ぬ間際に彼を讃えると共に悔いのない人生だったということを話して死亡した。
CV:遠山春
通称「赤ドスの犬亥」
茶髪の髪にツーブロックヘアと柳楽につけられた横一文字の傷が特徴的な青年。阿蒜が「イケメンの兄貴」と評するほどの容姿である。
刀に弛緩剤を塗り込んだり、煙幕や爆発物といったもはや「なんでもあり」な戦いをし、井上からは「卑怯が服を着たような人間」と揶揄されている。
卑怯に頼らずとも柳楽と互角に斬り合ったり、久我に蹴りでダメージを負わせたりと脅威的である。
冷酷な人物だが、娘の梨香と定期的に会いにいく等、身内に対しては愛情を持っている。
部下と共に河原で久我と犬飼とリベンジマッチとして勝負した。久我によって雨の降る時間に挑まれたので、煙幕が使えず、弛緩剤も溶けていた。久我と斬り合いになるが、彼の捨て身のタックルにより川に押し込まれた。無理矢理、川に顔面を押し付けられるが、久我に抵抗して殴り合いに発展する。
最終的に川の中で意識を失った。久我が犬亥が娘・梨香との交流していることを思い出し、川から引き上げられ、心肺蘇生を行ったことで意識を吹き返す。
久我によって本来死ぬはずだった自分が生かされたことに感謝し、内部抗争から手を引くことを約束した。
CV:遠山春
通称「ケーキナイフの半田」
ショートヘアの美青年。「スポンジと人間って似てるよねぇぇ!」と発言する等、狂気的な一面を持つ人物。かつては眉済派だったが、黒澤派に寝返っており、犬亥と共に事務所を襲う等の活躍を魅せた。
後付け設定だが実は彼は他の兄貴達と異なり、舎弟に理不尽なパワハラを行っていた。
また、極度の女好きであり、抗争中にも関わらず平気で遊びに行くなど決して出来た人間ではない。
阿蒜と村井の二人と戦闘になり、彼らを追い詰めるが、村井が背後から抑えたところを阿蒜に足首を斬られた。阿蒜に今までのパワハラの謝罪をするように要求され、形だけの謝罪をするが、彼にドスを突き立てられて最期を迎えた。
CV:西村隆主
通称「獅子王組のエース」
青髪短髪のオールバックに口紅を差した美青年。棒付きキャンディが好きのようで良く咥えており、周囲の人間に差し出したり戦闘時に補助として使う事もある。
黒澤派ではあるが珍しく仁義と正義感に溢れた性格をしており、初出演の際は「上京して来た女性に住居と家賃を払えるように風俗の仕事を斡旋する」シノギを行っていたが、
事業を委託していた半グレが内容を改悪し、
マンション業者や闇金と結託して勝手にマンション契約を破棄した上で借金漬けにし、ホームレスの風俗嬢として稼がせて金を搾り上げる代物にしていた事が被害者から話を聞いてカチ込んで来た
紅林との交戦の後発覚。
すると
マジギレして半グレ達を皆殺しにし、被害者全員に謝罪の上での保証とその後の生活のサポートを約束。殴り合った紅林にも謝罪すると出来た人間。
そんな彼が黒澤派に所属している理由は来栖本人の思想が「ヤクザも稼がなければならない時代」、「貧乏なままで仁義を唱えられる高尚な奴はそうそういない」、「それなら稼げるようになった後で仁義を教え込んだ方が早い」と、
黒澤の思想と完全に合致しているからと言う非常にわかりやすい物。その為シノギで稼ぐ事を重視してはいるものの「継続不能な物はシノギではない」として外道のシノギは嫌っている。
戦闘では速度とナイフの扱い、特にフェイントが非常に優れており、
柳楽、井上と言った超級の戦闘者でも初見でフェイントをかわす事は不可能な程。
これでいて
未だに戦闘力は発展途上であり、黒澤も抗争を利用して「柳楽は若い身内は殺さないだろう」と成長を促す為に柳楽への刺客として来栖を送った程。
派閥不明
「皆さんをレンコンにさせて頂きます!」
通称「二丁拳銃の布袋」。
ピンクのスーツを着込んだ金髪ロン毛の男。河内組の一支部を預かる幹部構成員で、二丁拳銃を巧みに操って正確無比な射撃を繰り出す武闘派。
天羽組が利権を引き継いだ「朱雀町」を狙ってシマ荒らしに動いた事で粛清のターゲットとなり、行きつけのキャバクラに潜入していた香月にすっかり入れ込む。しかし舎弟のミスで香月が天羽組の刺客であると知り激怒、翌朝、部下を引き連れて町内のアジトへ乗り込む。
この時は華太と野田をあと一歩まで追い込むが、まだ香月への未練が残っていた事が災いし、彼の嘘の命乞いに騙されて部下を全滅させられてしまう。
焦って反撃するももはや遅く、懐に飛び込んで来た野田にアイスピックで滅多刺しにされて死亡。
自分が男に熱を上げていた事実を最期まで知らずに済んだのが唯一の救いかも知れない。
殺し屋一族の闇金...三門一郎太
CV:畑耕平
闇金「ナツメ金融」の社長。女好きで、人情に厚い一面を持つ。かつては殺し屋であり、鵺の兄と互角に渡り合えるほどの戦闘能力を持つ。父が暗殺された後、一家離散となり、一人で途方に暮れていたところを先代社長の夏目に拾われた。
彼の「取るべき相手から取り立てる」という教えと共に、あらゆる事件に巻き込まれていく。
基本利息は
この辺と比較すると軽い(がやはり闇金なので法定金利はぶっちぎった)10日で五分だが、一度でも返済が遅れるとトニ(10日で2割)となる。
基本的に一日でも返済が遅れた債務者には容赦しないが、悪人に脅された・騙されたといった事情がある場合は話は別。その場合は「借金は被害者が外道に貸した金」と解釈して債権を買い取り、借金の原因を作った外道からあらゆる方法で金を回収する。この時ばかりは相手が女だろうと躊躇せず、シリーズ第二回では障碍者男性から金を巻き上げていた女半グレの集団を纏めて風俗島送りにしていた。
そして騙し取られていた金額分+利息を債務者に「情報料」と称して返し、人生を立て直す一助とする……というのが本シリーズの大まかな流れ。
ナツメ金融の受付嬢。巨乳の美女で色気を使って三門をねだるといった腹黒い一面を持つ。金を嗅ぎ分ける能力に秀でており、精神面が強い。諜報力はそこまで高くないが根性で情報を調べる芯の強さを持つ。
三門のビジネスパートナー。黒髪にグレーのメッシュをかけた長髪をポニーテールに纏めている。
フランクな言動が多いが、ビジネススキルはしっかりと身に付けている。
警察の特殊部隊に所属していた為か、喧嘩も相当強い。
ナツメ金融の先代社長で現在は会長を務めている、三門の命の恩人と言うべき初老の男性。
三門に金融と人生を教えたのは彼。
星形のレンズをした特徴的なメガネをかけている。
羅威刃
CV:ヤシロこーいち
「俺は生への執着などはない。死んだらそれまでだろう、ただの肉になるだけ」
関東最大規模の半グレ組織「羅威刃(らいじん)」の2代目ボス。
優男風の容姿に反して性格は冷酷で残虐な支配欲の塊。敵対組織は勿論のこと堅気の人間にも一切躊躇なく危害を加え、さらに自分を裏切った・もしくはアシが付くような失態を犯した部下も容赦なく処刑する。
それに加えて、上記の死生観からもうかがえるように死への恐怖が欠落しており、目的のためなら他人を使い潰すのみならず自分の身すらも平然と危機に晒すほどの筋金入り。そういった価値観もあって、任侠や仁義に生きる極道を「化石」と徹底的に侮蔑している。
その根底にはろくでなしの父と、そんな父の暴力に言いなりだった母に捨てられた過去に起因する「奪われる側」「支配される側」になる事への強烈なトラウマがあり、少年時代から喧嘩に明け暮れて同級生らを暴力で屈服させ、高校時代には本職顔負けのギャング集団を結成するほどに頭角を表していた。
高校卒業後、先代ボス・稲村の誘いに乗って羅威刃に加わり、彼の死に伴ってボスの座に就き現在に至る。
このように悪逆非道な人物であるが、一方で自分を捨てた母の消息を気にしていたり、再会した父を刺殺した際に「最悪の感触だった」とごちったり、DV男をそいつの妻子を非難させた上で叩きのめすなど、人間らしさが完全に失せたわけでもない模様。
紅林二郎シリーズの動画で初登場。
自分を襲った元部下の暴漢を気絶させた二郎を刺して倒し、その後自らの手で暴漢を始末するという鮮烈なデビューを飾る。
その後も日本制圧の手始めとして、今後目障りになると踏んだ京極組の事務所を爆破する凶行を経て完全に京極組と敵対。以降、退場するまで本チャンネルの主要な悪役キャラクターとなる。
「城ヶ崎伝説シリーズ」にて動画の単独主役を張った事こそ何度かあるが、基本的には「京極組シリーズ」の外伝という扱いである。
ちなみに、上述の鬼頭丈二と双子ではないかと思えるほど容姿が瓜二つなうえ声優も演技の趣も同じなのだが、これはあくまで「作画の都合」であって二人の間に血縁などはないとの事。
実際、捨てられたとはいえ一応両親と暮らしていた彼が父子家庭育ちの丈二と近親である可能性は低く、また両者と面識のある博文と二郎も容姿について(ヤバい目をしていると評した以外)言及した場面はない。少なくともデザインを使い回したとかではないと思われる。
後に「京羅戦争」と呼ばれる黒焉街を舞台とした京極組との全面衝突の最中、名だたる武闘派組員を血祭りに挙げたり自身も組織幹部を倒されたりと一進一退の抗争を繰り広げていたが、ある日探偵に探させていた母の行方を突き止め、単身その場に向かう。
寂れたボロアパートに独りで暮らしていた母は苦労のせいか実年齢以上に老け込んでいたが、それでも二人は一目で親子だと気づいた。息子との再会を喜ぶ母に対し、賢志は置き去りにされた恨みと哀しみを込めて罵倒と皮肉を叩きつける。
泣きながら謝る母の姿にやり場のない感情を呑み込みながらアパートを立ち去ったが、この時「護衛を置いて単独行動する」という隙を晒したためにとうとう京極組に捕捉され、最強戦力の一人たる一条との一騎打ちとなる。
互いに命を削り合うような決闘を繰り広げ、血みどろになりながらも「組と仲間のためなら俺は命を捨てる」と豪語する一条。
そんな彼を嘲笑おうとするも、不意に母の顔と「賢志にまた会えるかな」という言葉が頭を過ぎり「死ねば母に二度と会えなくなる」と初めて臆してしまったのが命取りになって、遂に一条のナイフの一撃を鳩尾に食らう。
致命傷を負った賢志は一条を心から称えながら、「トドメを刺さないでくれ」と嘆願して再び母の元へ向かう。そして自分の死を悟られまいと「俺は強く生きている。だから放っておいてくれ」とあえて冷たく突き放し、路地裏で独り力尽きた。
「悪魔」と呼ばれ、関東を震撼させた男が最期に想ったのは、悪行三昧だった自分の生涯への回顧と、あれほど再会を切望した母と分かり合えなかった事への後悔の念だった。
「俺は闇社会のトップになるんじゃあ!!」
「斧の東雲」の異名を持つ羅威刃の元幹部で後に3代目トップへ昇格。
城ヶ崎亡き後に組織は瓦解するも、城ヶ崎の名を継ぐ意味を込めて自身が新たなトップになった。
全身に刺青をしたワイルドな風貌の大男で、その恵まれた体格を活かして大斧を振り回す武闘派狂人。
城ヶ崎時代では羅威刃の実質的なナンバー2。いかつい外見に反してクールな性格で、城ヶ崎の右腕として彼の身辺警護の他普段のシノギのサポートも担当している。
基本的には暴力的で情け容赦のない男だが、彼なりにプライドやポリシーはあるようで、女子高生を嬲り殺して愉しむ異常性癖のドラ息子を「クソ外道」と吐き捨て、さらに伊集院茂夫からそのドラ息子の情報提供を求められた時は(条件として殴り合う事を要求したものの)渋らず応じるなどの一幕も。
稲村がボスだった時代からの古参幹部で、城ケ崎に心酔している一方、彼の亡骸を抱きながら「あなたはいつか俺が殺すつもりだったのに」と泣きながら叫ぶなどヤンホモデレめいた一面を見せている。
3代目トップになってからは同じく生き残った秋元と共に羅威刃を立て直すため、戒炎と「京極組を潰す」という利害の一致で手を組んだり、京極組が期間限定とは言え眉済派に加勢したという理由だけで黒澤派と手を組んで獅子王組の派閥戦争に参加したり、他の半グレをシめながらメンバーを少しずつ増やしていったりと再び勢力が拡大している。
だが戦力拡大と戒炎との考え方の違いにより、戒炎との同盟を解消。戒炎の傘下の半グレ弱小組織の情報を敵である筈の京極組に渡すなどして、逆に戒炎もとい我妻を邪魔者扱いしている。
「高城さん 戦闘狂過ぎて疲れるっす」
元・海外軍人の羅威刃幹部。
色付きメガネをかけたチャラついた優男のような風貌が特徴の青年。
元々は「破亜裂火(バーサーカ)」の副将だったが、城ヶ崎の狂気と破格の枕金の前に組織ごと傘下に入った。普段は常に飄々とした態度を崩さないチャラ男だが、内に秘めた獰猛性はかなりのもの。また相方の高城同様仲間意識も強い。
一方自身が半グレであることを除けば倫理や常識は割と弁えているようで、とある外道病院の女院長を(何をしているか知らずに)護衛していた際に伊集院のカチコミを受け、一頻り戦った後「あんなのに狙われるなんてよっぽど悪い事してたんだろ」とあっさり見捨てた事も。
京極組との戦争では高城と共に五十嵐と護衛の海瀬を殺害寸前まで追い詰めるが、増援に来た一条により重傷を負わされ、高城のフォローを受けて撤退した。その後は自身の不在時に高城が死亡したことで怒りのあまり覚醒。手始めに国生を一方的に葬るなどポテンシャルを爆発させ、その様は城ヶ崎から「真のモンスター」と評された。
戦争終盤では久我と戦闘になり、当初は圧倒的な戦闘センスで有利に立つも、国生を侮蔑したことによる怒りで覚醒した久我に戦況をひっくり返されて倒された。
しかし東雲の間一髪の蘇生で一命を取り留め、高城の仇討ち及び久我へのリベンジ、そして羅威刃復興を誓う。
現在は河内組改め獅子王組の仁義外れ派閥、黒澤派と手を組んで京極組打倒の機会をうかがっていたが黒澤が死んだので手を切った。
特に一度自身を打ち負かした久我と恩人である高城を殺した守若に対しては激しい復讐心を燃やしている。
「私の弾はよく当たるよー! 逃げて逃げてー!」
「悪逆無道」と評される羅威刃幹部。
タキシードのような服装と痩身かつ顔色の悪い風貌を持つ元・海外軍人。そのキャリアで鍛えた二丁拳銃を得意とする。
初期の頃や東雲が登場する前までは城ヶ崎の護衛も務めており、城ヶ崎が羅威刃に入る前から付き従っていた古株。
しかし、扱いについては「天羽組の小林になす術なくボコボコにされて情報を引き出される」、「幹部であるのにもかかわらず集合絵からハブられる(後に追加されたが)」など、少々不遇なものとなっている。
京極組との戦争では東雲と共に手下を率いて野島・高砂を奇襲し、高砂と激闘を繰り広げるが、最期は野島vs東雲の前座の如く呆気なく死亡した。
なお、代名詞でもある二丁拳銃の命中率だが、有志の計算によると劇中ではたったの2割らしい…
「お前のような小物に構うほど俺は暇じゃない」
「戦場の天才」と評される元・傭兵の羅威刃幹部。
浅黒い肌に長い銀髪、蛇柄のシャツにサスペンダーが特徴のイケメン。元々は「比遊怒羅(ヒュドラ)」という自身の半グレ組織を率いていたが、城ヶ崎の狂気と破格の枕金の前に組織ごと傘下に入った。
拳銃にナイフという標準的な装備だが、天性の戦闘勘を持ち、羅威刃内でも三指に入る実力者と評される。一方で格下と見做した相手には舐めてかかるという欠点もある。また、幹部内では比較的温厚だが、それでも失態を犯した部下は容赦なく殺害する。
京極組との戦争では城ヶ崎と共に京極組の支部を奇襲し、その場にいた犬飼を戦闘不能、西園寺を殺害に追い込んだ。その後は自身を追いかけてきた久我と戦闘になり、当初は圧倒的な実力差と戦闘センスで有利に立つも、数々の強敵との出会いの経験から指を斬り飛ばされようと捨て身で突っ込んでくる久我の執念の前に屈し、最期は見下していた久我によって刺殺される末路を迎えた。
なお彼の没後、比遊怒羅は綾小路というある意味自身とは正反対の男が率いるようになり、半グレから自警団に再編された。設楽と違い部下との関係は良好な様子。
「君の脳味噌見せておーくれ♪」
「隻腕の小湊」と評される羅威刃幹部。
日本刀を携えた着流し姿の剣客。左腕が生まれつき未発達だが、右腕しか使えないハンデを補うために凄まじい鍛錬を積んでおり、裏社会では「処刑人」と呼ばれ名の知れた殺し屋で通っていた。
一見大人しそうな風貌で喋り方も穏やかだが、その本性は人(特に五体満足な健常者)を斬り殺す事そのものに快楽を覚える組織でも随一の残忍さと卑劣さの持ち主。抗争と直接関係のない場でも何人もの一般人を辻斬りのように殺害し、少年時代には自分を拾って剣術を教えてくれた道場主「飛鳥馬」までもを恩を仇で返して斬り捨てていた。
さらにボスの城ヶ崎が「俺は常に奪う側だ」とある種の加害者意識に沿って悪事を重ねているのに対し、彼の場合は「両腕が揃ってる奴はズルい」「皆と違って片腕しかない僕は何をしても良い」という被害者意識に凝り固まっている分さらに質が悪い。
このような人格が形成されたのは、幼少期に亡くなった母の「あなたの腕がないのは個性なのだから差別する人が間違っている」「何があっても負けない強く生きなさい」という言葉を曲解したためである。
しかしそんな彼にも年貢の納め時がやって来る。
殺し屋としての依頼の傍ら、面白半分で惨殺したとある社長一家の娘が拷問ソムリエ・伊集院茂夫に仇討ちを依頼した事で、彼の拷問のターゲットとなったのだ。本来伊集院は裏社会の抗争に関わる事はないのだが、堅気に危害を加えたとあっては話は別。
伊集院との直接対決は熾烈を極めたが奥の手すらも見破られた上に遂に捕縛され、冷却ガスで凍傷になったところを鞭で打たれる冷凍鞭打ち刑通称マヒャドに掛けられる。
それでも悪びれず「同じ穴の狢」と伊集院を挑発するが、伊集院が今更そんな言葉で動揺する筈も無く、逆に「お前の母親が『差別する人が間違っている』と言ったのは、お前にはそいつらのように人を傷つける大人になって欲しくないからだ」「『強く生きなさい』というのも、何時か同じように差別される人を守る側になって欲しいと願ったからだろう」と、母の言葉を支えにして来た自分の姿勢を全否定され、その後15時間かけて全身の肉を削ぎ落されて地獄に落ちた。
断罪しながらも何処か諭すような伊集院の言葉が、最後に彼の心に少しでも響いたのかは定かではない。
「何で弱肉強食じゃねぇんだ? 人間界は」
「不沈艦」、「戦闘狂」と評される秋元と同じく元・海外軍人の羅威刃幹部。
喧嘩自慢を思わせるような風貌の青年で、その拳は異様なほど分厚く鍛え上げられている。
元々は「破亜裂火(バーサーカ)」という自身の半グレ組織を率いていたが、城ヶ崎の狂気と破格の枕金の前に組織ごと傘下に入った。
その実力は城ヶ崎が前々から目をつけていたほどで、城ヶ崎が敢えて殴り合いに応じたとはいえ、あわや彼を気絶させかねないパワーの持ち主。また、単なる脳筋に見えるが戦闘における洞察力や分析力にも優れる。一方で羅威刃には珍しく仲間思いであり、特に秋元とは抜群のコンビネーションを誇るほか、肉類が好物らしく城ヶ崎にすき焼きを奢ってもらおうとしたことも。
京極組との戦争では秋元と共に五十嵐と護衛の海瀬を奇襲し、彼らを殺害寸前まで追い詰めるが、一条の増援により撤退した。その後は自身を追いかけてきた守若と戦闘になり、互いに狂気を爆発させる一進一退の攻防を繰り広げるが、本気を出した守若の前に防戦一方となってしまい、最期は守若のような猛者と戦えたことに満足しながらビルの屋上から転落死した。
だが彼の死によって秋元の内に秘めた能力が覚醒する事になった。
総じて真っ直ぐな熱血漢という半グレには珍しいキャラクターと、自分の死が避けられないと悟り敗北を受け入れる潔さから、羅威刃主要メンバーの中では視聴者からの好感度が高いキャラクターである。
「あんまり調子に乗んなよ…テメエに見せた暗器はほんの一部なんだよ」
「トリックスター」と評される羅威刃幹部。
某奇妙な冒険の登場人物のような髪型と派手な服装が特徴。
詐欺ホストクラブを取り仕切っており、平気で他人を傷つけ悪事に手を染めるクズ。
天才的な回避能力とスピード、そして先読みの技術を駆使した喧嘩殺法を得意とし、紅林からは単純な回避やスピードだけなら久我以上と評される。また、暗器の扱いも天才的であり、拳や肘、つま先など身体の各所に隠し持った暗器で素の打撃以上のダメージを与えてくる。
初登場は紅林シリーズで、知人の女子を食い物にされたことで乗り込んできた紅林と戦闘になり、本気を出さずとも勝負を有利に進める実力を見せた。
京極組との戦争ではシマ荒らしをしているところを佐古に見つかり、彼を殺害寸前まで追い詰めるも駆けつけた守若と戦闘になる。自慢のスピードや暗器も守若には全て見切られ、それでも
脚に仕込んだ爆弾をゼロ距離で爆発させるという奥の手で有利に立ったかに思えたが、それすらも耐え切った守若によって最期は腹を裂かれて死亡した。
しかしそんな彼でも、羅威刃主要メンバーの中では最弱であるらしい…。
通称「スコップの稲村」。
羅威刃の創設者にして初代ボス。得物のスコップで敵の腹を掘る事を得意とする狂人で、また組織の潤沢な資金で得た拳銃やナイフなども使用する。
…しかし彼自身の戦闘能力は所謂「武闘派」にしてはイマイチで、直接相対した虎徹からは「欠伸が出る程遅い」と酷評されていた。一応当時500人の構成員達を率いていた辺り、全く無能ではないのだろうが。
以前から京極組と何かと諍いを起こしていたが、「食っていけない」という理由で組を離脱したが結局社会復帰など出来ず羅威刃に転がり込んで京極組のシマを荒らした元組員・田代と組んで特殊詐欺を働いた事で遂に粛清のターゲットとなる。しかし上記のように実力差は歴然で、さほど虎徹を苦戦させる事もなく落命。
トップを失った羅威刃はこれにて壊滅…はせず、彼より頭脳も統率力も上回る城ヶ崎が名実ともに新たなボスの座に就いた事でさらに強大な半グレ集団へと変貌、京極組最大の敵となる。
なおその城ヶ崎をスカウトしたのは稲村自身なのだが、彼からは「組織を統べる器じゃない」と早々に見限られており、組織を乗っ取る為に暗殺すら企てられていた模様。どのみち稲村に未来は無かったと言えよう。
なおそもそも「スコップの」とスコップをメイン武器にしているような異名を持っているにもかかわらず久我との対決の時は持ってたスコップを捨ててカランビットナイフに持ち替えて正面から突撃とアホとしか思えない事もしている為戦闘脳すら全くないと言っていい。
戒炎
CV:大河望→伊藤タカユキ
通称「愛の処刑人」。
東北最大の半グレ組織「戒炎(カイエン)」のトップ。
わずか2年で組織を300人に拡大させて東北を支配する男。普段から能面のような笑顔を顔に張り付けているが、そこには一切の感情がうかがえない。
「愛」に独特のこだわりがあり、「どんな奴でも愛すれば理解できるようになる」「敵を愛すれば弱点も見えてくる」が信条。
その一方で「愛」を貶したり自身が追い詰められたりすると、笑顔が消え、声のトーンが低くなって口調も変わる、といった二面性が強い部分も。
城ヶ崎からはその勢力を一目置かれており、傘下に入るように言われているが、自身はそれにビビっていないどころか逆に傘下にしてやろうとすら思っているほか、紅林のワンインチパンチを初見で避け、殺気や気配を一切感じさせずに紅林の腹を刺す、ヒューバグ大界トップクラスの戦闘力を持つ元トップアサシンの瓜生に気配を感じさせずに背後を取るなど凄まじい実力の持ち主であると思われる。
敵を愛するの信条通り、敵の長所や短所を見つけた後、敵が鼓舞するような事を徹底的に潰す手段を優先的に取るなど策略家としてもトップクラス。
また身を挺してでも彼を守ろうとする部下が複数いるなど、同じ巨大半グレのボスでも部下から軒並み恐れられていた城ヶ崎とは異なる部分も。
城ヶ崎が死亡したことで関東進出を本格的に進め、京極組に多大な恨みを持つ東雲・秋元と手を組む。
2023年3月6日の動画で彼の過去が公開。
元々はネグレクトの末に2歳で養護施設に引き取られた子供で、誰にも愛情を注がれなかった出生から他人の痛みや悲しみに無頓着な人間に育った。
しかしながら周囲の人間の敵意を鋭敏に察知する自己防衛本能だけは肥大化、同時に喧嘩にも類まれな才覚があった事から同じ施設の孤児を暴力で支配、さらには自分を嫌悪した職員らの弱みを握る事をも覚えた。
15歳になって施設から追い出された後は瞬く間に近隣のチンピラを制圧、遂に自分を頂点とする半グレグループを作り上げた。
しかし、この頃はまだ「面倒」だという理由で組織を大きくすることは考えていなかった。
そんな中、街で強姦されそうになっていた千尋という女性を偶然助け、彼女と同棲を始めたのが転機となる。
気紛れから始まった筈の関係だったが、愛と笑顔を自分に教えてくれる千尋に京也は何時しか心を許すようになり、彼女のために半グレを辞めて真っ当に生きようかとも考え始めていた。
だがその矢先、当時京也のグループと敵対していた半グレ・園部に千尋が殺害されるという悲劇が襲う。
二度と千尋の笑顔を見れなくなったと理解した瞬間にタガが外れ、同時に「愛するとはその人を知る事」という千尋の教えを「愛すればその人を知れる」という意味に捻じ曲げて解釈。園部を「愛」し、その弱点まで調べ上げたうえで徹底的な報復を行った。
自分をまともな人間にしてくれるかも知れなかった千尋を喪い、完全に狂気に歯止めが掛からなくなった京也は自分の組織を「戒炎」と命名。
「日本中に愛を広めるべき」という理念の元に組織を拡大し東北を制圧、そして次に関東制圧のため手始めに京極組との全面戦争「京炎戦争」を起こすのだった。
更に世界的マフィア「マッド・カルテル」と手を組み資金源や戦力の強化、やがて日本だけではなく世界すら戒炎と言う名の愛で染めてやろうと目論む。
更にマッド・カルテルの日本支部のトップにマッド・カルテルからの独立を提言、説得し、見事に一方的にマッド・カルテルからの独立を成功させている。
また、東雲・秋元が参戦した獅子王組内部抗争で劣勢状態の黒澤派トップの黒澤に利権を条件に手を貸そうとしていたりと暗躍している。
……しかし彼は本当は気づいている。自分のそんな行動は、本当に愛する人の居なくなった世界での「暇潰し」でしかないのだと。
そして知っている。自分がやろうとしていることは千尋が最も嫌っていた事だということも…。
戦争終盤に友好組織のもとへ挨拶へ伺った五十嵐を筆頭とする京極組の中核陣を総攻撃し、単騎で犬飼を戦線離脱、久我と一条を重傷、野島を殺害に追い込むなど京極組を絶望に追い込む。しかし、京極組の増援が来たことで五十嵐を仕留めきれず、No.2の麻生は戦死、幹部の反町は行方をくらましてしまう。更には無茶な作戦に辟易した下部組織から離反と反発を招かれたことでタガが外れ、裏切り者の徹底的な粛清と強引な組織拡大に取り憑かれる。
そして、それを利用した守若によって遂に行方を捕捉され、壮絶な死闘を繰り広げる。守若の弱点を突く揺さぶりと古武術による豊富な搦手で追い詰めるが、蟷螂拳と暗殺術を織り交ぜる守若の変幻自在な攻撃と底なしの恐怖に焦りと恐れを抱くようになり、片目を潰されるなど劣勢になってしまう。しかし、自分に退路はもうないと奮い立たせて最後の突撃を敢行、左腕を犠牲に守若を殺害しようとするが、守若も自身と同じように左腕を使ったガードを使ったことで万策尽き、地面に叩きつけられてしまう。それでも守若の怒りは収まらず、数多くの恨みを乗せた強烈な殴打を何発も喰らう。意識が混濁する中で脳裏に浮かんだのは「千尋と永遠の愛を誓い、愛する妻と息子に優しい笑みを浮かべる」という叶わぬ未来であり、「死んだら千尋に会えるかな」と呟くが、守若には今までの悪業を考えれば千尋と再会などできないと切り捨てられ、最期は五十嵐の怒りを乗せた渾身の一撃を喰らって撲殺された。
東北と関東裏社会を震撼させた男は、自分は何故この世に生を受けたのか…何故千尋と息子を奪われたのか…何故自分だけがこんな目に遭わないといけなかったのか…そんな疑問を次々と浮かべ、自分に愛情をくれなかった神を呪いながら事切れた。
しかし、行方をくらました反町や協力関係にある元マッドカルテル日本支部改め「裏神(ウラカン)」の存在など、自身が遺した負の遺産が裏社会に更なる脅威を齎すとは誰も知る由はなかった…
「甘ったるいなぁ…… 戦争に卑怯なんてないんだよ」
戒炎幹部の一人でありNo.2。「バリュー」をモットーにしている。
関東進出の時には東北での留守を頼まれていたが、京炎戦争が始まると同時に東北での不安要素をすべて壊滅させたため、戦争に参加するべく関東へ上陸。
幼少期に母の再婚相手の男にDVを受けており、そのことがきっかけに並外れた動体視力を手に入れている。同時に、この経験が並々ならぬ生への執着に繋がっている模様。
また戒炎のブレインとしても優秀であり、京極組の上位の武闘派を弱体化させるために情報を提供する舎弟を確実に始末する方法を提言するなど、他の幹部と比べて頭一つ抜けている。
ちなみに元極道だが「疑似家族というやり方が自分に合わない」という理由で2年後に辞めた。ただ当時面倒を見てくれた兄貴分への恩は忘れていないらしい。
その後は自分の組織を率いて東北の主要都市を支配するなど我妻が台頭する前の東北裏社会でも一大勢力を築いていたが、腕試しとして起こした関東侵攻で当時の羅威刃No.2だった城ヶ崎と交戦、彼の異常とも言える戦闘スタイルと死生観に恐れをなして挫折し、そんなところを我妻にスカウトされた。
京極組の六車と激突し、最初は優位に立ち回るも六車の執念により前腕を切り落とされ、逃げ回った末に命乞いをするも背骨を断ち切られ敗北。
今際の際に譫言のように身の上を語り、それに対し「暴力を振るわれるのが嫌だったら他人を傷つけるな」「お前がやってたのはその親父と同じだ」と六車に切り返され、その通りだと回顧。
そして生まれ変われるならば普通の両親の元に産まれたいと願い、その目を永遠に閉ざした。
「戦場は命を惜しんだ者から死んでいく……」
戒炎幹部の一人で我妻の護衛を勤めている。白い服を着ている黒髪のオールバックの男性。傭兵経験を持ち、我妻、麻生に次ぐ戒炎No.3の実力者だとされる。
昔から天才と呼ばれており、そのことに辟易していたが、我妻から普通の人と同じように扱うと言われ、戒炎に入った経緯をもつ。そのため、角中と同じく我妻への忠誠心は高い。
基本的には冷静沈着だが、軍人上がりだからなのか上下関係や規律に厳しい描写があり、下部組織との会合では常に高圧的な態度を取っている。また、少しでも自分の思い通りに展開が進まないと苛つきを見せるなど沸点も低い。六車とは2度交戦しているが、何かにつけて「自分から目を切るな」、「殺す!」などと口にしていたため、一部の視聴者からはホモやストーカー呼ばわりされている。
傘下の半グレ組織の組員に変装していた京極組の仙石と衝突し、心理戦込みの激しい戦闘の末に敗北、死亡した。
「"一敗地に塗れる"…… 醜い骸と化し地面に転がるがいい」
戒炎幹部の一人。青藍色の長ドスを携え、我流で剣術を磨き上げた東北屈指の剣豪。
諺や慣用句を多用して話す冷静で理知的な人物。しかしいざとなれば内に秘めた狂気と闘争心を隠そうともしない、凶暴な戦闘狂の本性を露わにする。
京極組の守若の仕掛けていた罠に掛かり、そのまま守若と戦うものの、舎弟とカシラを殺されて怒り狂った守若の猛攻に敗北。
彼我の実力差を見誤った事を自嘲しながら果てた。
登場初期こそ硬派な立ち振る舞いと唯一幹部の中では我妻に対してタメ口を使っていたことから「かなりの強者なのでは?」、「実はNo.2では?」と予想されていたが、麻生の登場や角中・上堂と3人がかりで一条を襲撃したのに取り逃す、守若戦では視聴者の期待に反して割とあっさり敗死したため、一部ではネタキャラと化している。
「お前らにプレゼントだ! 鉛弾をくれてやるよアッハー!!」
戒炎幹部の一人。二丁拳銃の扱いを得意とし、その早撃ちの腕前は「3発の銃声が1発に聞こえる」と称される程。
硬派な遊馬に比べて陽気で饒舌な印象を与えるが、その実些細な事でも拳銃を抜き、笑いながら引き金を引く狂人。部下に対しても気に入らない事があると容赦なく銃を突きつけ、恐怖で支配している。
関東上陸後は暴走族を私兵として従え、京極組事務所に放火させたり紅林二郎に喧嘩を売ったりと好き放題暴れ回っていたが、廃遊園地での京極組の海瀬との死闘の末に敗れ死亡。
死の瞬間まで笑っていた彼の遺言は、京炎戦争の更なる激化を示唆させるものだった。
羅威刃の誰かさんと同じく二丁拳銃が代名詞であることについて、その命中率は3割と少しだけ上位互換であり、本気を出した時は一条にヒットさせていたため、少しはマシとなっている。
「愚か者が…… この角中に白兵戦で勝てると思うのか?」
戒炎幹部の一人で我妻の護衛を勤めている。白い服を着ているスキンヘッドの男性。棒術を収めており、戦闘では槍を使う。その技術は我妻からも一定の賞賛を受けているほど。
城ヶ崎が手榴弾を投げた際は我妻を庇う等、我妻への忠誠心は本物。
上堂や遊馬と共に一条を責めたが、心臓を突かれて致命傷を負い、最期は上堂の弾除けにされて死亡した。
幹部の中では緋田とともに登場が最も早く、初期は緋田とともに我妻の屈強な側近のようなポジションにいたが、天羽組の小林に(小林が悪意を感じたとはいえ)理不尽気味に頭突きを受けたタイミングからネタキャラとしての側面が産声をあげ、緋田が過去編付きで解説されたうえにNo.3と明言されたのに対して自身には特に言及もなく(親衛隊長という肩書きは紹介されたが)、更にはNo.2で我妻の相棒ポジションとも言える麻生が登場したことで完全に暗雲が立ち込める。
戦闘描写でも相対した全員にハゲ呼ばわりされたうえに一条戦では幹部の中で最速の退場を叩き出し、死後に公開された榊原の過去編でも自信満々に飛び出したのに彼の双剣に劣勢となって我妻に見切りをつけられるなど良い描写がまるでなかったため、一部の視聴者からは「ハゲ」や「煮卵」、「拷問蛸」などと呼ばれてネタキャラと化した。
「時間がもったいない……」
戒炎幹部の一人。
戦闘力が高いものの末期の胃がんに掛かっており、残りの余生を戒炎の野望達成に捧げんとする男。
自身がもう長くないことを知っているため、命を懸けることに躊躇が一切ない。
奇襲によって京極組の大園を殺し、そのまま姿を晦ましていた。
胃がんが全身に転移したことに焦りを感じ、闇医者で治療を受けている京極組の組員を狙うが、行動を読んで闇病院にわざと残っていた一条と衝突。
一条の方が戦闘センスが何もかもが上だったために、手も足も出ずに致命傷を受け敗北。
死の間際、一条や闇医者の氷室に病気から逃げていたことを諭され、何者にもなれなかった事を後悔し、大園を殺した事を謝罪して死亡した。
裏神
裏神のトップ。我妻に唆されたことにより本部から独立することを宣言した。
戦闘描写は少ないが裏神では独自の戦闘プログラムが組まれており、的確にナイフを投げる等実力が高いことがうかがえる。
裏神の幹部。戦略とはいえ敵の命を取らずに見逃す情がある一面を持つ。
裏神の幹部。銃の腕に長けており、子供っぽい無邪気な性格。
兵庫で名を挙げていた半グレ。裏社会で実力を高めるため裏神に加入した。
「何も持ってねえ奴に発言権なんてねえんだよ……」
京炎戦争が佳境に突入した時に現れた新たな幹部候補。「学び」と「インプット」がモットー。
我妻相手には謙遜している態度を取っている割には、奥にドス黒い野望を秘めている。
学歴、職歴、実績こそが全てな思考を持っており、それらが無い者にはたとえ味方や協力者だとしても奴隷扱いし、できなかったり反論する者は即始末するなど一切の容赦がない。
本人曰く、したっぱを効率的に動かすには恐怖政治が一番いいらしく、そのおかげで五十嵐の足取りを掴んでいる。
戦闘能力の方も京極組の高砂相手に優位に立っていたことから非常に高い。
だが負傷した五十嵐を追う我妻を尻目に「高みの見物をする」という言葉を残し、そのままどこかへ姿をくらまし、我妻死後は裏神へと組織を移った。
天王寺組
天王寺組の組長。威圧感を醸し出しているが、気さくな性格。政治家と繋がりがあるなど多業界に影響のある人物。相手に対してポイントで評価する癖がある。
天王寺組のカシラで組で最も影響力のある人物。銀と黒のツインブロックのオールバックであり、強面で全身にはムカデの刺繍がある。
狡猾な性格をしており、仲間の死をも利用する冷酷さを持つ。ただし、葬儀中は襲わない等、最低限の仁義は持ち合わせている。
戸狩派の進出に伴い、彼も東京に上京。戸狩派のブレインとして暗躍する。
過去に協定を結んでいたはずのとある関東極道に一方的に協定を破棄された上に、留守にしていた事務所を襲撃され壊滅寸前まで追い込まれた経緯があり、そのことをきっかけに関東極道を恨み、根絶やしにしようと誓う事となる。
最終決戦編では渋谷と共に表立って戦うものの、天羽組の武闘派の小林や野田に敵うはずもなく事実上の敗北。
止めを刺せと懇願するも、割って入ってきた天羽に何十年にも及ぶ関東と関西の極道との確執を本当の意味で終わらせるために大嶽を許すという道を選ぶ。
天羽に許され、生かされた大嶽は天王寺組の会合に傷が癒えぬまま出席。
関東侵攻は失敗に終わったこと、関西と関東が争うことはもう止めるべきだ、そもそも自分が最初から対話という選択肢を捨てたせいで過去の事を知らない組員たちが大勢傷を負ったり犠牲になった、ということを述べ、天羽組が自分たちを許したと同時に自分たちも関東と争うことを止めるべきだと訴えた。
最後に天王寺組と天羽組に多くの死傷者を出した戦争を起したケジメを取るべく隠し持った手榴弾を使い自爆し、その生涯を終えた。
だが彼の死によって京都の五条組との抑制が無くなってしまい、新たな抗争の火種が付くことになろうとはこの時はまだ知らなかった。
大嶽の側近であり天王寺組の幹部。頭脳明晰で彼と共に多くの計画を成功に導いてきた。
戦闘力は高くないものの、数発弾を受けても耐えるといった一面を持つ。静岡の旅館にいたところを小峠、飯豊、小谷らに襲撃された。小峠と撃ち合いになり、護衛の室屋が守ろうとするも飯豊と小谷に妨害され、最終的に蜂の巣になって死亡した。
組長直属部隊
三國の護衛を務めている。彼に対する忠誠心は高い。なお、公式Twitterによると直属部隊は羽王戦争には参戦しないとのこと。
戸狩派
「はじめまして戸狩と申します…… 名前だけでも覚えて地獄に逝ってください」
戸狩派のトップ。殺し屋組織「エルペタス」に「柴犬」と言うコードネームで所属していた過去を持ち、12発の弾丸を受けながら敵組織を壊滅させたという伝説から『鋼鉄の戸狩』として恐れられている。
部下のギャグに乗る等ノリのいい一面を持つが、任務に失敗した者には制裁を加える等冷酷な人物でもある。
幼少期に部落差別を受けていたために、差別やイジメに関して激しい憎悪を示す。
天羽組がほぼ総戦力で天王寺組の関東での本拠地へカチコミをかけていた時、たまたま戸狩だけがヤサ探しで本拠地にいなかったため、大嶽の命令でかつての城戸と同じように単身で守りが手薄になった天羽組の本拠地へ襲撃した。
香月と小峠の抵抗もお構いなしに一方的な戦いをして戦闘不能にさせ、負傷している天羽組長を狙おうとした途端に、野田の命令で天羽組本部に戻ってきた天羽組最強戦力の一人である和中が合流、文字通りの血で血を洗う死闘となる。
最初こそ和中の太刀筋を数回見ただけで見切っていたおかげで有利だったが、和中の執念と小峠が付けたドス攻撃の影響が響き僅差で敗北。
倒れた後も死ぬ事より後一歩の所で大嶽の夢が叶わなかった事の方が悔しく、仰向けになりながらひたすら大嶽に謝り続けた。
その後天羽の命令により和中と共に闇医者に運ばれ一命をとりとめた。
「通天閣アッパーいかせてもらうでぇ…… 真下から突き上げたるから六甲山まで飛んでいけやぁ!!」
戸狩派のNo.2。緑髪でサングラスをかけている。大阪愛が強く、お好み焼きが好物。短気かつ調子のいい性格をしており、『バカ』と言われるとキレる。
戦闘では二刀流のナイフを捌くことによって攻撃を受け流す戦法を好む。また、紅林と互角に殴りあったり、青山の攻撃を避けたりと身体能力も非常に高く、戸狩派No.2に恥じない人物である。
実は戸狩と出身地区が一緒。当然過去に部落差別を受けていた。そのため渋谷にとって戸狩は互いに差別を乗り越えた硬い友情で結ばれている存在である。
戦争終盤では関東本拠地へのカチコミを主戦力として迎え撃ち、最終的には大嶽まで参戦した場で小林と速水の2名と一進一退の攻防を繰り広げるが、そこに下記策略で永瀬を闇医者に運んだ後似鳥を置き去りにして帰って来た野田が増援として参戦。
新たな強者の参戦に思わず意識がそちらに向いた瞬間完全に場の全員の脳裏から存在が消えていた速水の銃弾が腹部を直撃して敗北。
死にはしなかったものの大嶽が時間を稼ぐ間に舎弟たちによって闇医者に運ばれ、戸狩同様に生存した。
戸狩派のNo.3。緑髪の顔に痣がある人物。相手を見下した発言が多く、部下に厳しい性格である。
静岡で高見沢の護衛をしていたとき、小峠、飯豊、小谷達に襲撃された。飯豊に対して格の違いを見せつけるが、彼によって左耳を飛ばされる。一方で別行動をしていた小峠に高見沢は殺害され、室屋は小峠達を追跡するが逃亡を許してしまう。本部に戻ったあと戸狩から制裁として右耳を削ぎ落とされた。
戦闘能力は非常に高くセンスがある。
天羽組の南雲と3度もの激突の末、執念の自爆特攻により南雲を爆死させたものの自身も跡形もなく死亡した。
なお、髪色が緑であることと自爆特攻を仕掛けたことからついたあだ名が「クリーパー」。
5年目の若手。薄紫の髪色が特徴。掴みどころのない性格をしており、兄貴に対してジョークを言う等肝が座っている。忍者刀が武器であり本人曰く『蝶のように舞い、カマキリのように斬る』戦法をとる、北大路組の武道派を無傷で撃破する等若手とはいえ侮れない人物。
天羽組の飯豊に闇討ちされ、そのまま一騎打ちの末に飯豊の執念のドス攻撃を喰らい、渋谷のお好み焼きに関する未練を垂らしながら死亡した。刺された際の叫び声が「カラスに似ている」とネタにされている。
日本刀を武器にしている剣豪。異名は「能面の暗殺者」。
一つ仕事を渡したら最後までやらないと意地でも動かない性格らしく、戸狩からも変わり者扱いされている。
本人曰く相当な聴覚の持ち主のようで、天王寺組の悪口を吐いたらどこにいようがまっすぐ駆けつけて即座に殺す、と脅しているがどうやら冗談ではないらしい。
戦闘スタイルも暗闇に紛れて自身の聴覚を頼りに一方的に攻撃するものである。
天羽組の天王寺組関東拠点襲撃で渋谷と共に小林を追い詰めていた所、そこに合流した永瀬と交戦。
お互い全てをぶつけ合った結果、一歩及ばず敗北。
死にはしなかったものの、野田の策略により似鳥をパシリ役にして永瀬と共に闇医者に運ばれた。
2年目の舎弟。解説シリーズにてなんの前触れもなく登場した。彼も東京に来ており、大嶽にパチンコ屋で半グレが暴れていることを伝えた。
城戸派
「ここから伝説作るでぇ…… 俺は幸せな人間やなぁ」
城戸派のNo.1。黄色のメッシュが入った髪型が特徴で「幸せやなぁ」が口癖。死亡した父に代わって組長になるという夢を持っている。イチゴパフェが好物でありこれは貧しかった子供時代に父に奢ってもらったことがきっかけである。
組で鍛え上げられており、京極組の一条と互角に闘うほどである。最終的に単身で天羽組事務所にカチコミをし、組長に襲いかかるが、駆けつけた小林と和中によって妨害、そのまま戦闘になる。須永との闘いで負傷しているにもかかわらず二人の猛攻に耐えたが、小林にグリンされて遂に敗北。最期は天羽組に恨みがなかったという謝罪と、生まれ変わっても父と浅倉と共にいたいという思いを抱きながら死亡した。
だが「天羽組に恨みがなかった」という遺言がこの戦争の本当の終わり方に直結することになるとは城戸自身も思ってもいなかっただろう。
「誰を殺ろうと思っとるんや…… この身の程知らずが」
城戸派のNo.2。シアン色の髪をしている。クールな性格で城戸を心から慕っている。戦闘能力は非常に高い。
小峠を追い詰めるが駆けつけた工藤との死闘になり、追い詰めるも工藤のパンチを喰らい、その後ドスで刺され致命傷を負う。意識が薄れいく中、小峠を背負う速水をチャカで撃ち抜き、地獄から城戸が組長になるのを見守っているという遺言を残して死亡した。
城戸派の中心人物の一人。敵を拷問して情報を吐かせた後に処刑する残忍な一面を持つ。
日本刀と拳銃の両方を使いこなし、後述の苅込と共に一つの極道組織を壊滅させたことがある。
小峠と戦闘になり、圧倒的な戦闘力で彼を追い詰めるが、宇佐美に車で轢かれ、起き上がれなくなったところを小峠に撃たれて死亡した。
城戸派の中心人物の一人。女遊び等が大好きなプレイボーイ。
武器は柳葉刀で幼少期から中国武術を学んでいた経験があり、和中から「決して弱くはない」と評価された程。
その和中と剣豪勝負になるが、腕を切り落とされ、袈裟斬りにされて死亡した。
城戸の舎弟の一人。戦闘シーンが少ないので詳細不明だが、恐らく速射が得意と思われる。
城戸と二人で移動中に手榴弾を投げ込まれるが、自らの身体を盾に城戸を守った。
その後戦闘不能になったものの、無事生存しており病院のベッドで休養していた。
城戸派でおそらく唯一の生存者であり、その後の状況説明動画で無派閥のままで行動している事が判明した。
その他の派閥
錦野派のボス。村雨町に支部を構えていた。話をしに訪れた天羽達を不意に襲うが、和中に部下もろとも斬られて死亡した。戦闘力はそこまで高くない模様。
所属派閥は不明。グレーの逆立った髪型をしている。刑務所内で元京極組の泉屋と接触し、彼に金や半グレを使って支援した。泉屋が失敗すると、無能だという理由で彼を見捨てた。
エルペタス
崩壊したCODE-ELに代わり、アジア圏に君臨する殺し屋組織。下部の構成員は名前に動物の名前を付けられているのが特徴。株式会社モーリー、その協力者である呉兄弟や元、鵺兄といったメンバーと敵対している。過激なテロを厭わない紛う事なき悪の組織だが、目指しているところが「日本復活」であるためか日本を蝕む寄生虫である麻薬組織やマフィア等も殲滅対象にしており、そのため拷問ソムリエとの共闘も何度か描かれている。
エルペタスの首領。現在の日本について憂いており、最終的には日本が政治的にアジア圏を支配することを目論んでいる。
世良班のトップで顔にある傷が特徴の男性。「チャクラム」の使い手であり、瓜生のパンチに(ガードしつつも)耐えるなどそれなりに高い戦闘力を持つと考えられる。御前から毛利派の暗殺を依頼された。
殺し屋組織としては仁義をわきまえており、株式会社モーリーの人員がほぼ全員店の経営者である事を把握した上で営業時間中への襲撃と言った「一般人が巻き込まれる可能性」がある行動は一切起こしていない。
紫色の髪型をしたオネエ口調の男性。爆弾の扱いに長けており、爆弾を巻き付けた部下を敵もろとも爆破させる「人間爆弾」等、残忍な戦法を持つ。
エルペタスの考えには一切共感せず金のために動き、いずれ東南アジアの子どもを買い漁って奴隷にする自分だけの王国を作るのが野望という危険思考の持ち主。
モーリーメンバーである追跡者の町田との死闘の末、爆弾を使って同士討ちにしようとするもそれすら阻まれ醜く爆死した。
秋月家の護衛をしている雷一族の忍。常に無表情であり、何を考えているのか分からない。「ありがとう」が口癖。
だが雷一族は秋月議員の死の報復行為で関係の無い一般人をも巻き込んでしまったことによりエルペタスから同盟を解消されてしまい、雷電もまた雷一族としての責任を取るべくエルペタスを離脱した。
離脱後、とある任務の遂行中に一度は負かした瓜生と2度目の対決。
前回と違い護衛対象というハンデが無く最初から万全状態の瓜生にほぼ一方的に押されるまま敗北。
死の間際、携帯電話越しに今まで言えなかった自分の意思を一族に伝え、そのまま死亡した。
殺し屋専門の殺し屋という変わった肩書きを持つ男性。過去に自分の子を留守中に何者かによって暗殺された経緯があり、その影響で童話を唄いながら対象を粛清するクセを持つ。
ターゲットを仕留める時は護衛や立てつく者全てを始末してから行うというこだわりがある。
後に判明した事によれば元は殺し屋稼業なぞ一切営んでいないただの実業家であり、自分の子を暗殺した相手を自分の手で殺す為だけにエルぺタスの門を叩いて入った過去がある。
コードネーム「オリオン」の名を持つ白髪で筋肉隆々な男性。足腰が強く、エルペタスの中でも優れた戦闘力を持つ。一人娘がおり、暗殺業で生計を立てている。
実は天王寺組の武闘派極道である戸狩とは元同僚。
報復合戦の果てに無関係の一人娘を巻き込んだ鵺一族と雷一族に激しい怒りを示す。
幹部の中でもかなりの実力者で元や鵺兄に勝てる程。
日本刀を使う男性。敵前逃亡する者は例え味方だろうが容赦なく斬り捨てる。部下や同僚に対する価値観からオリオンとの相性は最悪の一言。
その他
小林の初登場回に登場した半グレの一人。空龍街の風俗店の利権を奪おうと暗躍していたのが、天羽組に見つかり粛清対象となった。
仲間たちが次々グリンされていく中、小林に「俺を雇ってくれ」と交渉を申し込み、彼が小峠に話しかけている時に不意打ちでナイフで小林の腹を刺した。
結局直後に小林には返り討ちにされたものの、彼に瀕死の重傷を負わせることには成功、それにより中国で肝臓移植の手術を受けるまで戦線離脱せざるを得なくなった。極道トップクラスの彼を重症にさせたのはこの半グレと殺し屋ピンクのみであり、一部の視聴者からはかなりの実力者ではないかと推測されている。
この頃は天羽組シリーズが始まったばかりで、設定がまだ充分に固まっていなかったし、一話で兄貴分が死ぬことも良くあった。シャンクスから逃げ切ったヒグマみたいなもん
空龍街の電車内で男性をターゲットに痴漢冤罪を吹っ掛けていた女と、その相手を強請って示談金をせしめていた男のペア。
本人達の自己申告では20人の被害者から300万ほど荒稼ぎしていたらしい。
だがある日いつものようにターゲットにしたのが、よりによってたまたま電車通勤していた天羽組の狂人・アイスピック野田だったのが運の尽き。
命までは取られなかったものの、女は顔面が腫れ上がる程の鉄拳制裁を見舞われ、男も両脚をアイスピックで穴だらけにされるハメになった。
何故見るからにカタギではない彼を強請りに掛かろうと思ったのかは不明。
2023年の夏休み企画動画にて登場した半グレ上がりの変装屋。
伊集院に変装して恐喝や詐欺を働くというとんでもなく命知らずな真似をしていた小悪党。無論本人のような度胸や腕っぷし、拷問のノウハウなどは皆無で、彼の裏社会における(些か不本意な)ビッグネームを利用していただけに過ぎない。
ある日、半グレ相手にカツアゲする現場を偶然須永に見られ、その後何を思ったか本人に挑もうとしたがきっかけで伊集院や流川らに存在が露見、エマも交えた芝居で捕縛。
「自分の行いを死ぬほど悔いている」「殺す程の外道でもない」という事で命までは取られずに済んだものの、敬愛する師匠の名を騙って悪事を働いたとあって怒り心頭の流川の手による駿河問いと燻し責めで徹底的に灸を据えられた。
その後は、騙し取った金を返却させられた上で外国へ高飛びした模様。
姉妹チャンネル
当初は「人間の精神の異常さ」をテーマとしていたチャンネル。しかし親チャンネルが当初の路線から離れていくにつれ、その穴埋めのように初期の親チャンネルに近い作風へとシフトしていき、それに合わせてチャンネル名も都合2度変更されている。
レギュラー陣にも佐竹並みの不幸体質を持つ佐伯・ゼッターランド・博子、伊集院同様に拷問をライフワークとしている拷問蛸等親チャンネルの人気シリーズのセルフオマージュと思しきキャラクターがいるほか、「バグアカデミア」への改名後は佐竹や鬼頭を主役に据えた動画も投稿されるようになっており、ゲストとして京極組や獅子王組の人たちがゲスト出演することも。
最近は週2回投稿になり佐竹回と鬼頭回の2本柱体制になりつつある。そのおかげですっかり音沙汰が無い拷問蛸や、もっと出番を食われた独自キャラクター達に救いの手を
ヒューマンバグ大学の動画投稿休止日に更新されているチャンネル。バグ大で描かれる生身の人間同士の戦いとは打って変わって異世界・能力バトルの要素を主とした内容。
2023年1月、クオリティの向上に動画制作の予算が追いつかないため、今後の展開はWEBTOONに移籍して行われることとなり、漫画動画としての活動は無期限休止となった。
モノクロームと同じく能力バトルを主とした内容だが、こちらは荒廃した世界を舞台にしており、四字熟語にちなんだ能力を持った者達の戦いと、二人の主人公の視点で描かれる群像劇の要素のある作風となっている。
元姉妹チャンネル
下記のチャンネルは2024年現在は別会社に運営権が売却されており、姉妹関係にない。
主に法律や事件に関する事案を取り上げたチャンネル。故にストーリーの舞台は現代日本であることが多く、親チャンネルのキャラクターたちのような常人離れした能力を持つキャラクターが少ないのが特徴。
バグ大と同様、レギュラーキャラクターを中心とした連作シリーズも存在し、様々な職業や犯罪、脱法行為を行う白石勇人、裁判官でありながら法の裁きを逃れた外道を「裏裁判」で裁き処刑する赤城啓作を主人公にしたシリーズ等がある。
Youtubeアニメ「ヤクザと目つきの悪い女刑事の話」やYoutube漫画チャンネル「裏世界ラボ」の「ニート極道牧村」など他のチャンネルとのコラボも複数行っている。
2022年後半頃からは、ネタ切れもしくはチャンネル売却の影響か、世界の珍事やオカルト、歴史物などの法律要素の希薄な動画も増加傾向にある。
そのためか、2023年4月のリニューアルでは、旧チャンネル名「バベル裁判所~闇の法律知識~」から「~闇の法律知識~」のサブタイトルを削除している。同時に、「笠霧智也」「赤城啓作」「国見大作」「白石勇人」4名のシリーズを中心に動画を投稿する方針が発表されている。
しかし例として赤城啓作のシリーズについては、赤城のCVがバグ大でお馴染みのヤシロこーいち氏に交代した上に、裏裁判でも当初は冷静に犯人を追い詰めるシーンが多かったのに対し、奇声を上げながら六法全書で外道を殴り倒すIQが非常に低下したシーンが増えたりと、会社が別になったにも関わらず全体的に何故かバグ大にノリが近付いてきている。
リニューアルしてからは、各所に取材を行ったり裁判傍聴のレポートなどを行うなどの法律チャンネルらしい活動も行っている。
2024年現在はshortsと総集編の投稿のみ行っており、活動規模は縮小傾向にある。
「ヒューマンバグ大学にある図書館」という設定のチャンネル。エピソードの内容は初期は感動系や偉人の功績を主としていたが、当時の姉妹チャンネルの作風の変化
とネタ切れに合わせてか、次第にダークな内容も増えつつある。
そもそもサブタイトルに「時々エビル」と付けられていることから、感動系とは正反対のエピソードも元から取り上げる予定だったと思われる。しかもチャンネル名が「エビル図書館 時々エモル」と入れ替わっていた時期さえあった。
2023年春頃からは洒落怖系や都市伝説系の内容を「エモルホラー」と称して推し出している。
同時にコミュニティにアフィリエイトが掲載されるようになったが未成年は閲覧注意
俺の名前はwiki籠り。毎日アニヲタwikiの追記・修正に暮れる@wikiユーザーだ。
最終更新:2024年05月03日 17:29